JPH08148478A - プラズマエッチング装置およびその方法 - Google Patents

プラズマエッチング装置およびその方法

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JPH08148478A
JPH08148478A JP7029748A JP2974895A JPH08148478A JP H08148478 A JPH08148478 A JP H08148478A JP 7029748 A JP7029748 A JP 7029748A JP 2974895 A JP2974895 A JP 2974895A JP H08148478 A JPH08148478 A JP H08148478A
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aluminum
reaction chamber
sample
gas
etching
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JP7029748A
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English (en)
Inventor
Takahiro Maruyama
隆弘 丸山
Hiroshi Miyatake
浩 宮武
Nobuo Fujiwara
伸夫 藤原
Kenji Kawai
健治 川井
Yoshihiro Kusumi
嘉宏 楠見
Satoshi Iida
里志 飯田
Shigenori Sakamori
重則 坂森
Hajime Kimura
肇 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノッチの発生と斜め入射イオンあるいはラジ
カルによるサイドエッチの発生とを防止するプラズマエ
ッチング装置を得る。 【構成】 プラズマエッチング装置の反応室1内のステ
ージ3上の半導体ウエハ2の周辺にAl23 セラミッ
ク部品16を配置する。 【効果】 Al23 セラミック部品がスパッタにより
エッチングされ、反応室内にアルミ系の化合物分子を供
給し、半導体ウエハの微細パターンに付着して側壁保護
膜を形成することにより、ノッチの発生と斜め入射イオ
ンあるいはラジカルによるサイドエッチの発生とを防止
できるという効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はプラズマエッチング装
置およびその方法に関し、特にノッチの発生と斜め入射
イオンあるいはラジカルによるサイドエッチの発生とを
防止するプラズマエッチング装置およびその方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術について説明する。まず従来
のプラズマエッチング装置(ECRプラズマエッチング
装置)の構成について説明する。図29は従来のプラズ
マエッチング装置の構成の一具体例を示す図である。図
29中の1は試料をエッチングする反応室、2は試料で
ある半導体ウエハ、3は半導体ウエハ2を載置し保持す
るステージ、4は反応室1内にガスを導入するガス導入
管、5は所定周波数のマイクロ波を発生させるマイクロ
波電源、6は反応室1内にマイクロ波電源5により発生
したマイクロ波を導入するための導波管、7は石英窓、
8はステージ3上に載置された半導体ウエハ2の表面に
対して垂直方向に所定の磁束密度の磁場を印加するコイ
ル(なおこの従来例ではコイル8を用いて説明するが、
コイル8の代わりに永久磁石を用いても良い)、9は排
気口、65はインピーダンス整合器、66はインピーダ
ンス整合器65を介してステージ3にRF(高周波)バ
イアス電圧を与えるRF電源である。反応室1内の下部
にはステージ3が設置され、ステージ3の上に半導体ウ
エハ2が載置されている。反応室1の外部からは、反応
室1の上部にガス導入管4の一端、導波管6の一端が接
続され、反応室1の下部には排気口9の一端が接続さ
れ、反応室1と導波管6との間に石英窓7が設けられて
いる。導波管6の他端にはマイクロ波電源5が接続され
ている。排気口9の他端には反応室1内を真空排気し、
所定の真空度に維持するための真空ポンプ等の排気手段
(図示しない)が接続されている。石英窓7の外周には
コイル8が設けられている。RF電源66はインピーダ
ンス整合器65を介してステージ3に接続されている。
【0003】次に上述したプラズマエッチング装置の動
作について説明する。半導体ウエハ2のエッチング処理
を施すには、まず、反応室1内を真空排気し、続いて、
排気を行いながら、ガス導入管4からハロゲンガス等の
反応ガスを導入し、反応室1内を所定の圧力に維持す
る。次に、マイクロ波電源5でマイクロ波を発生させ、
発生したマイクロ波を導波管6および石英窓7を介して
反応室1内に導くと共に、コイル8によって反応室1内
に磁場を印加する。この磁場とマイクロ波との共鳴によ
り、サイクロトロン運動している電子はエネルギーを吸
収し、この電子が反応性ガスに衝突することによって高
密度プラズマが発生する。発生したプラズマは、コイル
8により生じた磁力線に沿って半導体ウエハ2に向かっ
て輸送され、半導体ウエハ2がエッチングされる。
【0004】プラズマに照射された半導体ウエハ2の表
面には、プラズマ電位とウエハの電位のフローティング
電位との電位差によって、半導体ウエハ2に垂直な方向
にいわゆるイオンシース電界が発生する。プラズマ中の
正イオン(以下、単にイオンとする)は、イオンシース
電界により加速されるため、半導体ウエハ2の表面に直
進性良く入射し、半導体ウエハ2の表面に微細なパター
ンを形成することができる。このように、プラズマ中の
イオンはイオンシース電界により加速されるため、方向
性が揃って半導体ウエハ2に入射する。しかし、プラズ
マ中の電子は、イオンシース電界により減速されるた
め、方向性を持たずに半導体ウエハ2に入射する。
【0005】この様子を図30および図31に基づいて
さらに詳細に説明する。図30及び図31は、半導体ウ
エハ2の表面の微細パターンの拡大断面図であり、プラ
ズマエッチング装置により半導体ウエハ2の微細パター
ンエッチングを行う際における、イオン及び電子の挙動
を示している。図30中の2は半導体ウエハ、10はS
iO2 膜、11はSi膜、12はレジストパターン、1
3は微細パターン、14は微細パターン側壁、15は微
細パターン底面である。図31中のAはノッチ量、その
他の各符号は図30中の各符号に対応している。
【0006】まず図30において、半導体ウエハ2の表
面には、SiO2 膜10、Si膜11およびレジストパ
ターン12が順次形成されており、レジストパターン1
2をマスクとしてエッチングが行われる。エッチングの
進行に伴って、レジストパターン12の表面にはイオン
も電子も共に入射するため、電気的中性が保たれてい
る。微細パターン13内においては、イオンは半導体ウ
エハ2の表面に対して垂直に入射するため、微細パター
ン側壁14には衝突せず微細パターン底面15にまで到
達する。これに対して、上述のように電子は方向性がな
いため、微細パターン側壁14にも入射するため、微細
パターン底面15には到達し難くなる。
【0007】この場合、図30に示すように、Si膜1
1のように導電性の膜をエッチングする場合には、微細
パターン底面15に入射したイオンと微細パターン側壁
14に入射した電子とは膜中で再結合して中和するた
め、電気的中性が保たれる。ところが、図31に示すよ
うに、エッチングが進行し、SiO2 膜10のような絶
縁性の膜が露出すると、微細パターン底面15に入射し
たイオンは微細パターン側壁14に入射した電子と中和
されず、微細パターン底面15は正にチャージアップし
てしまう。一方、微細パターン側壁14は、入射した電
子によって負にチャージアップする。従って、微細パタ
ーン底面15へ入射するイオンは、正にチャージアップ
した微細パターン底面15における正電荷の反発と、負
にチャージアップした微細パターン側壁14における引
力とにより軌道が曲げられるため、イオンはSi膜11
とSiO2 膜10との界面に局所的に入射し、切り欠き
形状のいわゆるノッチを生じることになる。またプラズ
マエッチングにおいてプラズマ中に発生した化学的に活
性度の高い中性粒子(ラジカル)および斜め入射イオン
によりレジストパターン12下のSi膜11に対しても
横方向にエッチングが進むといういわゆるサイドエッチ
も生じる。
【0008】このようなノッチの発生と斜め入射イオン
あるいはラジカルによるサイドエッチの発生とを防止す
るために従来では、側壁保護膜と呼ばれる膜を微細パタ
ーン側壁14の表面に形成し、サイドエッチを抑制して
いた。
【0009】側壁保護膜の形成過程について説明する。
図32は微細パターンに側壁保護膜が形成された図を示
す。図32中の17は側壁保護膜であり、その他の各符
号は図31中の各符号と対応している。側壁保護膜17
とは、デポジション膜とよばれる反応生成物、ガス、お
よびそれらのプラズマ分解物のうち、堆積性の強い(揮
発性の低い)物質による堆積膜である。このデポジショ
ン膜は一般にパターンに等方向に付着するが、微細パタ
ーン底面15等のようなイオンが入射する面では、イオ
ンの衝撃により除去され、最終的に微細パターン側壁1
4に形成されたデポジション膜が残り、これが側壁保護
膜17となる。
【0010】従来では上述の側壁保護膜17を形成する
堆積性の強い物質を得るために、半導体ウエハ2のエッ
チング中にO2 、CCl4 およびCF系(フロン)ガス
等を添加していた。これらの添加物により、例えば多結
晶シリコン膜のエッチングにおいては、Cl2 +O2
ラズマでは、SiO系であるSix Oy が、Cl2 +C
Cl4 あるいはCl2 +CF4 プラズマでは、カーボン
系であるCClX の堆積性の強い物質が得られ、側壁保
護膜17が形成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、O2
CCl4 あるいはCF系(フロン)ガスを含んだ添加ガ
スを用いることにより新たな問題が生じる。O2 を含ん
だガスを使用する場合は、C+O(2) →CO(2) の反応
によって、レジストパターン12のエッチング速度が増
加し、Si膜11のマスク材であるフォトレジストに対
する選択性が低下するという問題が生じる。CCl4
含んだ添加ガスの場合は、CCl4 が特定フロンガスで
あるため、使用が禁じられているという問題がある。C
F系(フロン)ガスを含んだ添加ガスを用いる場合は、
SiO2 +x F(2) →SiFx +O2 のような反応によ
り、SiO2 膜10のエッチング速度が増加する。Fの
替わりにClとした反応もおこるが、Si−Clの結合
エネルギーに較べSi−Fの結合エネルギーの方が大き
いため、Fの方がSiO2 をエッチングし易い。その結
果、SiO2 膜10のエッチング速度が増加するという
不具合が生じる。このようにCF系(フロン)ガスを含
んだ添加ガスを用いる場合は、下層のSiO2膜10と
の選択比が低下するという問題が生じる。
【0012】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであり、O2 、CCl4 、CF系(フロ
ン)ガスを含んだ添加ガスを使用せずに、その代替たる
物質を使用することにより、O2 、CCl4 、CF系
(フロン)ガスを含んだ添加ガスを使用することにより
発生する問題点を解決し、ラジカルあるいは斜め入射イ
オンによるサイドエッチおよびノッチの発生を防止する
プラズマエッチング装置およびその方法を得ることを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
課題解決手段は、試料をエッチングする反応室と、前記
反応室内に配置されたアルミ系化合物を含有する部品と
を備える。
【0014】本発明の請求項2に係る課題解決手段にお
いて、前記アルミ系化合物はAl23 を有するセラミ
ックである。
【0015】本発明の請求項3に係る課題解決手段にお
いて、前記アルミ系化合物はアルマイトである。
【0016】本発明の請求項4に係る課題解決手段は、
アルミ系化合物を含有する部品を反応室内に配置する工
程と、前記配置する工程の後に、前記反応室内の試料を
エッチングする工程とを備える。
【0017】本発明の請求項5に係る課題解決手段は、
試料をエッチングする反応室と、前記試料をエッチング
する際に用いるAlを有するアルミ系反応性ガスを前記
反応室に導入するガス供給経路と、前記ガス供給経路の
途中に配置されたAlを有するアルミ部品とを備え、C
2 又はBr2 の少なくとも一方を有する反応性ガスを
前記ガス供給経路に通ずることにより、前記反応性ガス
と前記アルミ部品が有するAlとを接触させて化学反応
させ、前記アルミ系反応性ガスを生成することを特徴と
する。
【0018】本発明の請求項6に係る課題解決手段に於
いて、前記アルミ部品は、前記反応性ガスと該アルミ部
品とが接触する際の接触面積を変更するための補助部材
を有することを特徴とする。
【0019】本発明の請求項7に係る課題解決手段は、
前記化学反応の際に、前記アルミ部品の温度を制御する
温度調整手段をさらに備える。
【0020】本発明の請求項8に係る課題解決手段は、
試料をエッチングする反応室と、前記試料をエッチング
する際に用いるAlを有するアルミ系反応性ガスを前記
反応室に導入するガス供給経路と、前記ガス供給経路の
途中に配置されたAlを有するアルミ部品と、放電を行
う放電手段とを備え、Cl原子又はBr原子の少なくと
も一方を有する反応性ガスを前記放電供給経路に通じ、
かつ前記放電手段によってプラズマ化して、前記アルミ
部品が有するAlと接触させて、化学反応させることに
より、前記アルミ系反応性ガスを生成し、前記アルミ系
反応性ガスを前記反応室に導入することを特徴とする。
【0021】本発明の請求項9に係る課題解決手段は、
試料をエッチングする反応室と、前記反応室内に供給さ
れるデポジション種の供給源となるAlと、前記Alを
融解して、Alの蒸気を生成し、前記Alの蒸気を前記
デポジション種として前記反応室内に導入するアルミニ
ウム蒸気供給手段とを備える。
【0022】本発明の請求項10に係る課題解決手段
は、Alを含むアルミダミーパターンと被エッチング膜
とを有する試料を準備する行程と、前記試料に対して、
プラズマエッチングすることにより、前記被エッチング
膜をエッチングすると共に、前記被エッチング膜の側壁
に前記アルミダミーパターンが有するAlを堆積させて
側壁保護膜を形成する工程とを備える。
【0023】本発明の請求項11に係る課題解決手段に
於いて、前記試料は、スクライブラインを有し、前記ス
クライブライン上に前記アルミダミーパターンを備え
る。
【0024】本発明の請求項12に係る課題解決手段
は、試料をエッチングする反応室と、前記反応室内にA
2 (CH3 ) 又はAl(CH34 を含む有機アル
ミニウムガスを導入するガス導入手段とを備える。
【0025】本発明の請求項13に係る課題解決手段
は、エッチングの際に反応室に供給する反応性ガス、又
は不活性ガス、又は蒸気圧の高い有機ガスを有するキャ
リアガスを供給するガス供給手段と、液体の有機アルミ
ニウムを有し、前記キャリアガスを前記有機アルミニウ
ムに通じて、アルミを有するアルミ系ガスを生成し、供
給する液体有機アルミ槽と、前記アルミ系ガスを受け
て、試料をエッチングするための反応室とを備える。
【0026】本発明の請求項14に係る課題解決手段
は、試料にAlを有するレジストを形成する工程と、前
記レジストと前記試料に形成されている被エッチング膜
に対してプラズマエッチングすることにより、前記被エ
ッチング膜をエッチングすると共に、前記被エッチング
膜の側壁に前記レジストが有するAlが堆積することに
より側壁保護膜を形成する工程とを備える。
【0027】本発明の請求項15に係る課題解決手段
は、試料をエッチングする反応室と、前記反応室内に配
置されたAlを有するチェンバー内部品と、前記チェン
バー内部品に、電子ビームを照射する電子ビーム発生装
置とを備える。
【0028】本発明の請求項16に係る課題解決手段に
於いて、前記電子ビーム発生装置は、前記電子ビームが
照射する電子の加速エネルギーを可変できる。
【0029】本発明の請求項17に係る課題解決手段
は、プラズマを生成して、試料をエッチングする反応室
と、前記試料の中央上方に配置され、中央付近に於いて
Alを有し、前記プラズマを通過させることができる網
目形状の網目部品とを備える。
【0030】本発明の請求項18に係る課題解決手段
は、プラズマを生成して、試料をエッチングする反応室
と、前記試料の上方に配置され、Alを有する棒状の棒
状部品と、前記試料を載置する回転ステージとを備え
る。
【0031】本発明の請求項19に係る課題解決手段
は、一端が前記反応室に接続され、他端に前記棒状部品
を挿入する挿入口を有する真空ポートと、前記反応室と
前記真空ポートとの境界に設けられ、前記棒状部品を前
記挿入口に挿入した状態で、開くことによって、前記反
応室内の圧力と前記真空ポート内の圧力とを導通し、閉
じることによって、前記反応室内の圧力と前記真空ポー
ト内の圧力とを分離することを選択できるゲートバルブ
と、前記真空ポート内の圧力を制御できる独立排気手段
とをさらに備える。
【0032】本発明の請求項20に係る課題解決手段
は、前記部品はサファイアよりなる。
【0033】本発明の請求項21に係る課題解決手段
は、前記試料上全てと前記部品との距離の差が10%以
内になるように前記部品を配置する。
【0034】
【作用】本発明請求項1に係るプラズマエッチング装置
では、試料をエッチングする反応室と、反応室内に配置
されたアルミ系化合物を含有する部品とを備えたことに
より、アルミ系化合物がプラズマ中のイオンによるスパ
ッタによりわずかにエッチングされ、反応室内にアルミ
系の化合物分子を供給し、アルミ系の化合物分子よりな
る側壁保護膜が形成される。
【0035】本発明請求項2に係るプラズマエッチング
装置では、Al23 セラミックを含有する部品を試料
をエッチングする反応室内に配置することにより、アル
ミ系化合物がプラズマ中のイオンによるスパッタにより
わずかにエッチングされ、反応室内にアルミ系の化合物
分子を供給し、アルミ系の化合物分子よりなる側壁保護
膜が形成される。
【0036】本発明請求項3に係るプラズマエッチング
装置では、アルマイトを含有する部品を試料をエッチン
グする反応室内に配置することにより、アルミ系化合物
がプラズマ中のイオンによるスパッタによりわずかにエ
ッチングされ、反応室内にアルミ系の化合物分子を供給
し、アルミ系の化合物分子よりなる側壁保護膜が形成さ
れる。
【0037】本発明請求項4に係るプラズマエッチング
方法では、アルミ系化合物を含有する部品を反応室内に
配置する工程と、この配置する工程の後に、反応室内の
試料をエッチングする工程とを備えたことにより、アル
ミ系化合物がプラズマ中のイオンによるスパッタにより
わずかにエッチングされ、反応室内にアルミ系の化合物
分子を供給し、アルミ系の化合物分子よりなる側壁保護
膜が形成される。
【0038】本発明請求項5に係るプラズマエッチング
装置では、Cl2 又はBr2 がAlと接触することによ
り化学反応をおこし、Alを有するアルミ系反応性ガス
が生成される。そのアルミ系反応性ガスは反応室に導入
される。このアルミ系反応性ガスは反応室内に配置され
た試料上に均一に供給され、アルミ系反応性ガスが有す
るAlがデポジション種となり、試料の表面の微細パタ
ーンの側壁に堆積し、側壁保護膜が試料表面全体に均一
に形成される。
【0039】本発明請求項6に係るプラズマエッチング
装置では、接触面積が変更できるため、アルミ系反応性
ガス中のAlの量を変化し、それに応じて、微細パター
ン側壁の側壁保護膜の形成量も変化する。
【0040】本発明請求項7に係るプラズマエッチング
装置では、温度調整手段により、化学反応によって生成
されるアルミ系反応性ガスの量を変化させることがで
き、それに応じて、微細パターン側壁の側壁保護膜の形
成量も変化する。
【0041】本発明請求項8に係るプラズマエッチング
装置では、放電手段によってプラズマ化された反応性ガ
スがAlと反応して、アルミ系反応性ガスを生成され
る。そのアルミ系反応性ガスは反応室に導入される。こ
のアルミ系反応性ガスは反応室内に配置された試料上に
均一に供給され、アルミ系反応性ガスが有するAlがデ
ポジション種となり、試料の表面の微細パターンの側壁
に堆積し、側壁保護膜が試料表面全体に均一に形成され
る。
【0042】本発明請求項9に係るプラズマエッチング
装置では、アルミニウム蒸気供給手段によって、生成さ
れ反応室内に導入されたガス状のAlは反応室内に配置
された試料上に均一に供給され、Alがデポジション種
として、試料の表面の微細パターンの側壁に試堆積し、
側壁保護膜が試料表面全体に均一に形成される。
【0043】本発明請求項10に係るプラズマエッチン
グ方法では、アルミダミーパターンがプラズマエッチン
グされて、アルミ系のデポジション種を供給し、被エッ
チング膜のエッチングが進行すると共に、そのデポジシ
ョン種が微細パターンである被エッチング膜の側壁に堆
積して、側壁保護膜を形成する。また、デポジション種
の供給源が試料表面上にあることにより、アルミダミー
パターン側の被エッチング膜の側面のデポジション種の
堆積性が向上する。
【0044】本発明請求項11に係るプラズマエッチン
グ方法では、アルミダミーパターンがデポジション種を
試料に供給し、微細パターンである被エッチング膜の側
壁に堆積して、側壁保護膜を形成する。
【0045】本発明請求項12に係るプラズマエッチン
グ装置では、そのアルミ系反応性ガスは反応室に導入さ
れる。このアルミ系反応性ガスは反応室内に配置された
試料上に均一に供給され、アルミ系反応性ガスが有する
Alがデポジション種となり、試料の表面の微細パター
ンの側壁に堆積し、側壁保護膜が試料表面全体に均一に
形成される。
【0046】本発明請求項13に係るプラズマエッチン
グ装置では、生成され反応室に導入されたアルミ系ガス
は反応室内に配置された試料上に均一に供給され、アル
ミ系反応性ガスが有するAlがデポジション種となり、
試料の表面の微細パターンの側壁に堆積し、側壁保護膜
が試料表面全体に均一に形成される。
【0047】本発明請求項14に係るプラズマエッチン
グ方法では、レジストがプラズマエッチングされて、ア
ルミ系のデポジション種を供給し、被エッチング膜のエ
ッチングが進行すると共に、そのデポジション種が微細
パターンである被エッチング膜の側壁に堆積して、側壁
保護膜を形成する。また、レジストは試料に一般に均一
に形成されているため、側壁保護膜が試料表面全体に均
一に形成される。
【0048】本発明請求項15に係るプラズマエッチン
グ装置では、チェンバー内部品にたいする電子ビームの
照射によりアルミ系のデポジション種が生成されて、試
料に均一に供給され、試料の表面の微細パターンの側壁
に堆積し、側壁保護膜が試料表面全体に均一に形成され
る。
【0049】本発明請求項16に係るプラズマエッチン
グ装置では、電子ビームの電子の加速エネルギーを変え
ることで、アルミ系のデポジション種の生成量を可変で
き、微細パターンの側壁保護膜の形成量を調節できる。
【0050】本発明請求項17に係るプラズマエッチン
グ装置では、生成されたプラズマガスが網目状部品を通
過する際、アルミ系のデポジション種が生成され、反応
室内に配置された試料上に均一に供給され、試料の表面
の微細パターンの側壁に堆積し、側壁保護膜が試料表面
全体に均一に形成される。
【0051】本発明請求項18に係るプラズマエッチン
グ装置では、反応室で生成されたプラズマガスが棒状部
品を通過する際、アルミ系のデポジション種が生成され
る。またウエハが回転するため、反応室内に配置された
試料上に均一に供給され、試料の表面の微細パターンの
側壁に堆積し、側壁保護膜が試料表面全体に均一に形成
される。
【0052】本発明請求項19に係るプラズマエッチン
グ装置では、棒状部品を反応室に配置する場合、ゲート
バルブを閉じた状態で、挿入口から棒状部品を挿入し、
独立排気手段によって、反応室内の圧力と真空ポート内
の圧力とを同じにする。即ち、反応室内の圧力を一定に
保持したままで、棒状部品を配置することができる。次
にゲートバルブを開けて、棒状部品のアルミを含有する
部分を反応室内の中央付近にくるまで挿入する。棒状部
品を反応室から取り出すときは、棒状部品を引き抜き、
ゲートバルブを閉じてから、挿入口から棒状部品を完全
に引き抜く。即ち、反応室内の圧力を一定に保持したま
まで、棒状部品を取り出すことができる。
【0053】本発明請求項20に係るプラズマエッチン
グ装置では、サファイア部品がプラズマ中のイオンによ
るスパッタによりわずかにエッチングされ、反応室内に
アルミ系のデポジション種を供給し、微細パターンの側
壁に堆積して、アルミ系のデポジション種よりなる側壁
保護膜が形成される。
【0054】本発明請求項21に係るプラズマエッチン
グ装置では、部品から供給されるデポジション種が試料
に均一に供給される。
【0055】
【実施例】
{第1の実施例}次に、本発明の第1の実施例について
説明する。図1は本発明の第1の実施例に於けるプラズ
マエッチング装置の一実施例を示す概略図である。図1
中の16はアルミ系化合物を含有する部品を反応室内に
配置する工程により配置されたアルミ系化合物を含有す
る部品(例えばAl23 を有するセラミックを含有す
るAl23 セラミック部品)であり、その他の符号は
従来の技術で説明した図29の各符号と対応している。
図1のプラズマエッチング装置は図29のプラズマエッ
チング装置の反応室1内の半導体ウエハ2の周辺部にお
いてステージ3上にAl23 セラミック部品16を配
置したものである。
【0056】図1に示すプラズマエッチング装置の基本
的な動作は従来例で説明した図29のプラズマエッチン
グ装置と同様であり、アルミ系化合物を含有する部品1
6を配置する工程の後、従来例で説明した反応室1内の
試料である半導体ウエハ2をエッチングする工程を行
う。
【0057】上述したように本実施例では側壁保護膜を
形成するための堆積性の強い物質を得るためにAl2
3 セラミック部品16を使用している。Al23 セラ
ミック部品16による側壁保護膜17の形成過程を説明
する。プラズマ中のイオンによりAl23 セラミック
部品16がスパッタにより、僅かにエッチングされ、反
応室1内にアルミ系の化合物分子を供給する。この化合
物分子が堆積性の強い物質(デポジション種)となり、
アルミ系の側壁保護膜17が形成されるまでの過程は従
来例で説明した側壁保護膜17の形成過程と同様であ
る。このAl23 セラミック部品16による側壁保護
膜17により、従来例で説明したノッチの発生と斜め入
射イオンあるいはラジカルによるサイドエッチの発生と
を防止する効果が得られる。
【0058】次にAl23 セラミック部品16のプラ
ズマに曝されている面の面積に対するノッチ量の依存性
に関する実験結果を図2に示す。本実験の条件は、マイ
クロ波(24.56MHz)電力は1000W、反応室
1内のCl2 流量は10sccm、プロセス加圧は0.
3mTorr、ウエハ径は8″φ、Al23 セラミッ
ク部品16の位置における磁束密度は約8×10-3T、
基板の温度は約40℃である。図2より、Al23
ラミック部品16の面積が増大するとノッチ量が減少す
ることがわかる。また図2に示す実験結果から、ウエハ
周辺部よりウエハ中央部の方が、同一面積のAl23
セラミック部品16に対するノッチ量が少ないことが解
る。本実験条件では、Al23 セラミック部品16の
面積を230cm2 にすることにより、ノッチの発生が
防止された。Al23 セラミック部品16の最適な面
積については、ガスの種類、ガスの流量、圧力、印加電
圧、ウエハの温度、磁界分布、反応室の壁温度、反応室
の形状等のプロセス条件によって、側壁保護膜を形成す
るのに必要なアルミ系の化合物分子の量が異なるため、
および、単位面積あたりのAl23 セラミック部品1
6から生成されるアルミ系の化合物分子の量が異なるた
め、アルミ系の化合物分子の供給源であるAl23
ラミック部品16の最適な面積もそれに応じて異なる。
【0059】なおAl23 セラミック部品16の代わ
りにアルマイトを含有する部品(例えばAl表面を酸化
処理した部品)を使用しても、同様に側壁保護膜17が
形成され、ノッチの発生と斜め入射イオンあるいはラジ
カルによるサイドエッチの発生とを防止する。この場
合、Al23 セラミック部品16に較べ、アルマイト
を含有する部品の方が安価であるという長所があるが、
反面、耐久性および安定性に劣るという短所もある。
【0060】また本実施例の説明では、Al23 セラ
ミック部品16をウエハ周辺部に設置した例について述
べたが、Al23 セラミック部品16の設置場所はプ
ラズマに曝されている場所であればどこでも上述した効
果が得られる。
【0061】さらに反応室1内の壁面の一部を上記部品
となし、Al23 を有するセラミックあるいはアルマ
イトで形成しても上述と同様の効果が得られる。
【0062】また、Al23 を有するセラミックを含
有する部品あるいはアルマイトを含有する部品による側
壁保護膜の効果は、ECRプラズマエッチング装置に限
定されるものではなく、平行平板型のプラズマエッチン
グ装置等に対しても効果がある。
【0063】なお形成されたアルミ系の側壁保護膜は、
フッ酸水溶液、アンモニア+過酸化水素水溶液などによ
って、容易に除去可能であり、後の工程への影響を除く
ことが可能である。
【0064】{第2の実施例}次に本発明の第2の実施
例について説明する。図4は本発明の第2の実施例に於
けるプラズマエッチング装置の構成図である。図4中の
18はガス供給経路であるSUS製ガス導入管(アルミ
部品)、20はアルミ製容器(アルミ部品)でありその
他の符号は図29中の各符号に対応している。SUS製
ガス導入管18及びアルミ製容器20よりガス供給経路
を構成している。
【0065】本実施例に於けるプラズマエッチング装置
の構成は、図4に示すように、SUS製ガス導入管18
の一端を反応室1に接続し、SUS製ガス導入管18の
他端からCl2 を含む反応性ガスを導入する。またSU
S製ガス導入管18の途中にはアルミ製容器20が介さ
れている。その他の構成は図29と同様である。
【0066】次に図4に示すプラズマエッチング装置の
動作について説明する。まず反応室1内に排気口9を介
して真空に排気する。次にSUS製ガス導入管18及び
アルミ製容器20を通じて反応室1内にCl2 を含む反
応性ガスを導入し、反応室1内を所定の圧力に保持す
る。続いて、ステージ3にRF電源66により高周波電
力を供給し、反応室1内で反応性ガスプラズマを発生さ
せる。この反応性ガスプラズマによりステージ3上に置
かれた半導体ウエハ2の表面のエッチング処理を行う。
【0067】Cl2 を含む反応性ガスをアルミ製容器2
0を通じて反応室1に供給する際、Cl2 ガスの一部が
アルミ製容器20又はSUS製ガス導入管18と反応を
おこし、AlCl3 またはAl2 Cl6 ガスが生成され
(アルミ系反応性ガス)、反応室1内に流入する。これ
らのアルミ塩化物は反応性ガスプラズマ中で再びアルミ
と塩素に分解される。塩素は半導体ウエハ2表面のエッ
チングを起こし、アルミは堆積を起こす。アルミは、微
細パターンの側壁部にのみ選択的に堆積して側壁保護膜
が形成される。
【0068】以上の様に、エッチング時にデポジション
種となるアルミを半導体ウエハ2に供給することによ
り、側壁保護膜を形成して、従来例で説明したノッチの
発生と斜め入射イオンあるいはラジカルによるサイドエ
ッチの発生とを防止し、異方性の強いエッチングが実現
でき、O2 、CCl4 、CF系(フロン)ガスを使用せ
ずに側壁保護膜を形成できる。
【0069】また、第1の実施例では、Al23 セラ
ミック部品16またはアルマイトを含有する部品を配置
したり、反応室1内の壁面を上記部品で構成するという
ように、反応室1内に局所的にアルミ系のデポジション
種の供給源が存在すると、デポジション種の供給源に近
い側の微細パターンの側壁のデポジション効果が強い。
図3はエッチング時の半導体ウエハ2の拡大図である。
図3中の2は半導体ウエハ、3はステージ、35はフォ
トレジスト、36は被エッチング膜であるポリシリコ
ン、16はAl23 セラミック部品である。図3に示
すように、ウエハ周辺に生成された高濃度のアルミ系デ
ポジション種が作用して、半導体ウエハ2の周辺部の微
細パターンの側壁保護膜が順テーパ形状(下部が上部よ
り拡幅された傾斜形状)となる。このようにウエハ周辺
部と中央部では、微細パターンに形状差が生じていた。
また半導体ウエハ2上の各点において、アルミ系のデポ
ジション種の量が異なるため、均一なエッチングが困難
であり、形状の制御性にかけるという問題点もある。
【0070】一方、本実施例では、供給源がガス状であ
るため、半導体ウエハ2上に均一にアルミ系のデポジシ
ョン種が供給されることで、上述のような形状差を低減
し、半導体ウエハ2上に均一に側壁保護膜を形成するこ
とができ、形状の制御性を改善でき、半導体の製造歩留
り及び信頼性が向上する。図5に本実施例に於けるエッ
チング時の半導体ウエハ2の拡大図を示す。図5に示す
ように、半導体ウエハ2上から均一に供給されるアルミ
系のデポジション種によって半導体ウエハ2周辺部での
順テーパ形状が抑制され、上述のような形状差を低減す
ることがわかる。
【0071】また、第1の実施例では、アルミ系のデポ
ジション種の供給源としてアルミ系のセラミック(アル
ミナセラミック)を用いると、Na等の汚染が半導体ウ
エハ2上に付着するという問題がある。これはアルミナ
セラミック中に含有される不純物がプラズマにされされ
ることによって放出されるためである。アルミナセラミ
ック中の不純物を低減することは困難であり、現在入手
できるものには、30ppm以上のNaが混入してい
る。これらのNa等のアルカリ金属は半導体性能等に悪
影響を与える。
【0072】一方、本実施例では、セラミック部品を使
用しないために、上述した汚染を低減することができ
る。
【0073】また、第1の実施例においてアルマイトを
使用した場合、表面のAl23 層がエッチングされ、
低減するのに従い、母材のAlが表層に現れるため、ア
ルミ系のデポジション種の量が時間を経るとともに変化
するが、本実施例では、アルミ系のデポジション種を反
応性ガスとともに外部から供給しているため、時間的な
変化を低減できる。
【0074】またガス導入管の一例としてSUS製ガス
導入管18を用いたが、Alを含有した材料で構成され
ていれば良い。ガス供給経路はSUS製ガス導入管18
及びアルミ製容器20からなる例を示したが、Alを含
有した材料で構成されたガス導入管のみよりガス供給経
路を構成しても良い。あるいは、Alを含有しない材料
で構成したガス導入管とSUS製ガス導入管18とによ
りガス供給経路を構成しても良い。このように、ガス供
給経路は、その途中に、Alを含有するガス導入管、ア
ルミ製容器20等のアルミ部品を配置すれば良い。
【0075】なお、本実施例ではCl2 ガスを含む反応
性ガスを用いたが、Br2 ガスを含む反応性ガスを用い
ても全く同様の効果が得られる。さらにアルミの供給量
を調節するためにアルミ製容器20内のAl露出面積を
変化させることが有効であり、例えば、Al製の板やメ
ッシュ形状のアルミ板等の補助部材をアルミ製容器20
内に配置して、Al露出面積を増減することで、反応性
ガスとの接触面積を変更して、アルミ系のデポジション
種の供給量を調節できる。
【0076】{第3の実施例}次に本発明に於ける第3
の実施例について説明する。図6は図4に示すアルミ製
容器20の部分の拡大図である。図6中の21はアルミ
製容器20に熱を与えるヒータ、22はヒータ21に電
源を供給するヒータ用電源であり、その他の各符号は図
4中の各符号に対応している。
【0077】本実施例のプラズマエッチング装置の構成
は、図4に示すアルミ製容器20にアルミ製容器20の
温度を調節するためのヒータ21とヒータ用電源22よ
りなる温度調整手段をさらに備えていることである。
【0078】次に動作について説明する。本実施例に於
けるプラズマエッチング装置の主たる動作は、第2の実
施例に於ける動作と同様である。異なる動作は、Cl2
を含む反応性ガスをアルミ製容器20を通じて反応室1
に供給する際に、アルミ製容器20とその内部を流れる
Cl2 ガス分子との反応で生成されるアルミ塩化物(ア
ルミ系反応性ガス)の量をヒータ21による加熱により
調節することができ、その結果、反応室1内にガス化し
たアルミの供給量を調節することができる。
【0079】以上のように、本実施例では、第2の実施
例の効果に加え、アルミのパターン側壁における側壁保
護膜の形成量を調節することができ、さらに制御性の高
い処理が可能である。
【0080】なお、本実施例ではCl2 ガスを含む反応
性ガスを用いたが、Br2 ガスを含む反応性ガスを用い
ても全く同様の効果が得られる。また、本実施例では、
温度調整手段の一例として、ヒータ21を挙げたが、他
に温度制御した液体などによりアルミ製容器20の温度
制御を行う等、アルミ製容器20の温度制御ができるも
のであればよい。
【0081】{第4の実施例}次に本発明に於ける第4
の実施例について説明する。図7は図4に示すアルミ製
容器20の部分の拡大図である。図7中の23は放電電
極、24は放電電極23に高周波電力を供給する高周波
電源、25はアルミナセラミック容器であり、その他の
各符号は図4中の各符号に対応している。
【0082】本実施例のプラズマエッチング装置の構成
は、第2の実施例に於けるエッチング装置の構成と同様
であり、異なるところは図7に示すようにアルミ製容器
20をアルミナセラミック容器25に置き換え、アルミ
ナセラミック容器25内をプラズマ処理することが可能
なように、放電電極23及び高周波電源24からなる放
電手段が備えられている。
【0083】次に動作について説明する。本実施例に於
けるプラズマエッチング装置の主たる動作は、第2の実
施例に於ける動作と同様である。異なる動作は、反応性
ガスをアルミナセラミック容器25を通じて反応室1に
供給する際に、アルミナセラミック容器25内の反応性
ガスを放電手段によって、プラズマ化して反応室1内に
反応性ガス(アルミ系反応性ガス)を流入する。
【0084】以上のような構成によると、第2の実施例
の効果に加え、第2及び第3の実施例のようにそれ自身
がAlと反応するCl2 又はBr2 を含む反応性ガスを
用いなくても、プラズマ化によりClやBr等のハロゲ
ンの原子・分子を生成する全てのガス、例えばBCl2
又はHBr等を使用してもAlのハロゲン化物が得られ
る。
【0085】またプラズマ化により生じたCl又はBr
等の原子・分子は数千℃相当のエネルギーを有している
ため、容器もAl製でなく、アルミナセラミック容器2
5のようなAlを含む化合物からなる容器の使用が可能
である。また、Alの供給量は高周波電源24の電力に
より容易に制御することができる。
【0086】また放電手段は、放電電極23及び高周波
電源24からなる放電手段を用いたが、放電電極の換わ
りに誘導コイル等、プラズマを発生することができるも
のであればよい。
【0087】{第5の実施例}次に第5の実施例につい
て説明する。図7は本発明の第5の実施例に於けるプラ
ズマエッチング装置を示す図である。図7中の各符号は
図29中の各符号に対応しており、26は加熱容器、2
7はヒータ、28はアルミニウムガス導入口、29は導
入口開閉弁、30は温度計、31はアルミニウム分子で
ある。また加熱容器26、ヒータ27、アルミニウムガ
ス導入口28、導入口開閉弁29よりアルミニウム蒸気
供給手段を構成する。
【0088】本実施例の構成は従来のプラズマエッチン
グ装置の構成に上述のアルミニウム蒸気供給手段を備え
た構成である。そのアルミニウム蒸気供給手段の構成
は、アルミニウムガス導入口28の一端は反応室1に接
続され、アルミニウムガス導入口28の他端は加熱容器
26に接続されている。ヒータ27は加熱容器26を加
熱できる位置に取り付けられ、温度計30は加熱容器2
6内の温度を計測できるように取り付けられている。導
入口開閉弁29は反応室1とアルミニウムガス導入口2
8との境界に設けられ、開けることにより反応室1とア
ルミニウムガス導入口28を導通させ、閉めることによ
り非導通にする。
【0089】次に本実施例のプラズマエッチング装置の
動作について説明する。主たる動作は、従来のプラズマ
エッチング装置の動作と同様であり、異なる点は、半導
体ウエハ2のエッチングの際に、アルミニウム蒸気供給
手段によりアルミニウム分子31を反応室1に供給する
ことにある。そのアルミニウム蒸気供給手段の動作は、
まず、加熱容器26内に固体のアルミニウム金属を入れ
る。次にアルミニウム金属はヒータ27によって加熱さ
れて、融解して、アルミニウム蒸気(分子)が生成され
る。その際、加熱容器26内は温度計30によって計測
された温度によって、温度調節されながら、所望の温度
に加熱できるため、アルミニウム金属から生成されるア
ルミニウム分子31の量を制御できる。アルミニウムの
融点は660.2℃であるため、その融点以下の温度で
は、非常に気化されたアルミニウム分子31の蒸気圧が
低いため、660.2℃以上1000℃以下でアルミニ
ウム金属を加熱することが望ましい。次にアルミニウム
分子31はアルミニウムガス導入口28を通じ、反応室
1内に供給される。その際、導入口開閉弁29を開閉に
よって、反応室1内に供給するアルミニウム分子31の
量を制御できる。そのアルミニウム分子31はデポジシ
ョン種として、半導体ウエハ2の微細パターンに側壁保
護膜を形成する。
【0090】以上の様に、エッチング時にデポジション
種となるアルミを半導体ウエハ2に供給することによ
り、側壁保護膜を形成して、従来例で説明したノッチの
発生と斜め入射イオンあるいはラジカルによるサイドエ
ッチの発生とを防止し、異方性の強いエッチングが実現
でき、O2 、CCl4 、CF系(フロン)ガスを使用せ
ずに側壁保護膜を形成できる。
【0091】また、供給源がガス状であるため、半導体
ウエハ2上に均一にデポジション種が供給されること
で、上述のような形状差を低減し、半導体ウエハ2上に
均一に側壁保護膜を形成することができ、形状の制御性
を改善できる。
【0092】また、本実施例では、セラミック部品を使
用しないために、Na等による汚染を低減することがで
きる。
【0093】また、デポジション種を外部から供給して
いるため、時間的な変化を低減できる。
【0094】また、図7には1つのアルミニウムガス導
入口28しか示してないが、複数のアルミニウムガス導
入口28を等間隔に設ければ、半導体ウエハ2上にアル
ミニウム分子31をさらに均一に供給できるため、側壁
保護膜が半導体ウエハ2上により均一に形成される。
【0095】なお、反応室1の内壁は、石英などのよう
にアルミニウムを含有しない材質にして、アルミニウム
分子31の供給量をアルミニウム蒸気供給手段のみによ
って供給すれば、よりアルミニウム分子31の供給量の
制御が容易になる。
【0096】また、アルミニウム蒸気供給手段の例とし
て上述した構成を挙げたが、その他にも、アルミニウム
蒸気を生成して、反応室1内に供給できるものであれば
よい。
【0097】{第6の実施例}次に本発明の第6の実施
例について説明する。図9は本発明の第6の実施例に於
ける半導体ウエハを示す図である。図9中の2aは半導
体ウエハ、32はアルミを有するアルミダミーパターン
を示す。アルミダミーパターン32は半導体ウエハ2a
の中央部に設置されており、図示していないが、半導体
ウエハ2a上のアルミダミーパターン32を形成してい
ない部分に半導体装置の形成に必要な必要な被エッチン
グ膜であるポリシリコンのパターニングを行う。
【0098】次に動作について説明する。図1に示すプ
ラズマエッチング装置を用いて半導体ウエハ2aをエッ
チングする。本実施例では図1の半導体ウエハ2を半導
体ウエハ2aに置き換える。Al23 セラミック部品
16を備えるか、または反応室1の内壁の一部をAl2
3 で構成して、半導体ウエハ2aの周囲にもアルミ系
のデポジション種の供給源を備える。
【0099】プラズマエッチング装置の動作は第1の実
施例と同様であり、プラズマ中のイオンによりアルミダ
ミーパターン32がスパッタにより、僅かにエッチング
され、反応室1内にアルミ系のデポジション種を供給
し、微細パターンに側壁保護膜が形成される。このアル
ミダミーパターン32により生じたアルミ系のデポジシ
ョン種によって、半導体ウエハ2a中央側の微細パター
ンの側壁が順テーパ形状になる。また半導体ウエハ2a
周囲のアルミ系のデポジション種の供給源によって、デ
ポジション種が供給されるため、反応室1内壁側の微細
パターンの側壁も順テーパ形状になる。
【0100】なお、エッチング種であるClラジカルを
増加させるためのCl2 ガス流量を増加させると上述の
順テーパ形状が解消され、半導体ウエハ2aに対して垂
直形状になる傾向がある。例えばCl2 ガス流量を10
sccmした状態で順テーパ形状が形成される場合、そ
のCl2 ガス流量を20sccmに増加すると、垂直形
状となる。
【0101】以上の様に、エッチング時にデポジション
種となるアルミを半導体ウエハ2aに供給することによ
り、側壁保護膜を形成して、従来例で説明したノッチの
発生と斜め入射イオンあるいはラジカルによるサイドエ
ッチの発生とを防止し、異方性の強いエッチングが実現
でき、O2 、CCl4 、CF系(フロン)ガスを使用せ
ずに側壁保護膜を形成できる。
【0102】また、セラミック部品を使用しないため
に、第2の実施例で説明した汚染を低減することができ
る。
【0103】次にポリシリコンのエッチング工程につい
て説明する。ポリシリコンのエッチング工程に於いて、
図10乃至図13はアルミダミーパターン32部のエッ
チング工程を示し、図14乃至図17は、半導体装置部
に対するエッチング工程を示す。図10乃至図17中の
34はシリコン基板ウエハ、35はフォトレジスト膜、
36はポリシリコン、37はゲート酸化膜、38はアル
ミ膜、39はフォトレジストを示す。
【0104】まず、アルミダミーパターン32部では図
10を参照して、シリコン基板ウエハ34上に厚さ10
nmのゲート酸化膜37を形成し、ゲート酸化膜37上
にゲート電極となるポリシリコン36を厚さ200nm
堆積させる。次にアルミダミーパターン32となるアル
ミ膜38を厚さ800nm堆積させる。次にアルミ膜3
8上にフォトレジスト膜35をパターニングする。一
方、半導体装置部では、図14に示すように、シリコン
基板ウエハ34、ゲート酸化膜37、ポリシリコン3
6、アルミ膜38が同じく形成されるが、フォトレジス
ト膜35は形成されない。
【0105】次に、図11を参照して、フォトレジスト
膜35をマスクとして、リン酸、酢酸及び硝酸の混合溶
液により、ウェットエッチング処理し、アルミ膜38を
エッチングする。この時、アルミ膜38にはサイドエッ
チされるが、アルミ膜38の水平幅は50μm以上であ
るので問題はない。一方、ポリシリコン部では、図15
に示すように、アルミ膜38が全て除去される。
【0106】次に、図12を参照して、フォトレジスト
膜35をアッシング除去する。この段階でアルミダミー
パターン32が形成される。一方、ポリシリコン部で
は、図16に示すように、前述のフォトレジスト膜35
のアッシング除去の後に、ゲート電極パターン形成のた
めのフォトレジスト39が形成される。
【0107】次に、図13及び図17を参照して、半導
体装置に必要なポリシリコン36のパターニングのため
のドライエッチングを行う。ドライエッチング中にアル
ミダミーパターン32もエッチングされ、アルミ系の反
応生成物がガス中に放出され、アルミ系のデポジション
種が供給される。それと共にフォトレジスト39がマス
クとなって、目的のポリシリコン36がエッチングされ
る。ポリシリコン36のエッチング形状は、アルミ系の
デポジション種が半導体ウエハ2b内に供給されるた
め、ポリシリコン36の側壁は垂直にエッチングされ
る。また、図13に示すように、ポリシリコン36に対
するオーバーエッチングによりポリシリコン36が一部
残るが、この部分は半導体装置を形成しない領域なので
問題ないし、また上述のオーバーエッチングにより完全
に消失させてもよいし、後プロセスで除去しても良い。
【0108】以上のような工程により、ポリシリコンが
半導体ウエハ2b内で均一に良好な形状でエッチングさ
れる。
【0109】{第7の実施例}次に本発明の第7の実施
例について説明する。第6の実施例では、アルミダミー
パターン32を形成するための領域を特別に設けて、そ
の上に形成したが、本実施例では、従来からあるスクラ
イブライン上にアルミダミーパターン32を形成すると
いうものである。図18は本発明の第7の実施例に於け
る半導体ウエハを示す図である。図8中の2bは複数の
半導体装置が表面に形成されている半導体ウエハ、33
は半導体ウエハ2b上に形成されている複数の半導体装
置を個別のチップに分離するためのチップ分離線である
スクライブラインを示す。特に本実施例ではスクライブ
ライン33上にアルミダミーパターン32が形成されて
いる。
【0110】次に本実施例の動作は第6の実施例の主た
る動作は同様である。即ち、図1に示すプラズマエッチ
ング装置を用いて半導体ウエハ2bをエッチングする。
本実施例では図1の半導体ウエハ2を半導体ウエハ2b
に置き換え、スクライブライン33上のアルミダミーパ
ターン32が、スパッタにより、僅かにエッチングさ
れ、反応室1内にアルミ系のデポジション種を供給す
る。このデポジション種により、微細パターンに側壁保
護膜が形成される。
【0111】第6の実施例では、半導体ウエハ2aの中
央にアルミダミーパターン32を設置しているため、そ
の部分での半導体装置の形成ができない。これに対し
て、本実施例の半導体ウエハ2bでは、従来の半導体ウ
エハ上に形成されているスクライブライン33上にアル
ミダミーパターン32を形成するため、アルミダミーパ
ターン32を設置するための面積を特別に設ける必要が
ないため、従来のウエハと同じ半導体装置数を有しなが
ら、かつ半導体ウエハ2上にアルミダミーパターン32
を有する。
【0112】また、第6の実施例では中央部というよう
に半導体ウエハ2a上に局所的にアルミダミーパターン
32を設置しているため、半導体ウエハ2a表面内でア
ルミ系デポジション種の供給量に差ができ、ポリシリコ
ン36の水平方向の仕上り寸法に0.02μm程度のば
らつきが生じる。これに対し、本実施例では、スクライ
ブライン33上というように半導体ウエハ2b上に均一
にアルミダミーパターン32が形成されているため、そ
のようなばらつきを抑制することができ、ポリシリコン
の仕上り寸法は半導体ウエハ2bの面内で均一となる。
【0113】以上の様に、エッチング時にデポジション
種となるアルミを半導体ウエハ2に供給することによ
り、側壁保護膜を形成して、従来例で説明したノッチの
発生と斜め入射イオンあるいはラジカルによるサイドエ
ッチの発生とを防止し、異方性の強いエッチングが実現
でき、O2 、CCl4 、CF系(フロン)ガスを使用せ
ずに側壁保護膜を形成できる。
【0114】また、セラミック部品を使用しないため
に、第2の実施例で説明した汚染を低減することができ
る。
【0115】また、半導体ウエハ2b上に均一にアルミ
系のデポジション種が供給されることで、上述のような
形状差を低減し、半導体ウエハ2上に均一に側壁保護膜
を形成することができ、形状の制御性を改善でき、半導
体の製造歩留り及び信頼性が向上する。
【0116】なお、ポリシリコンのエッチング工程は第
6の実施例で説明した図10乃至図17と同様であり、
半導体ウエハ2b上に均一にアルミダミーパターン32
が形成されているため、半導体装置に於けるポリシリコ
ン36が半導体ウエハ2b内で均一に良好な形状にエッ
チングされる。
【0117】{第8の実施例}次に本発明の第8の実施
例について説明する。図19は本発明の第8の実施例に
於けるプラズマエッチング装置の構成図である。図19
中の40は反応室1内で特にプラズマを生成する部分で
あるプラズマ生成室、41はアルミ系のセラミックから
なるクランプ、42はアルマイト部品、43a、43b
はマスフローコントローラ、44a、44b、44c、
44d、44eは開閉バルブ、45aは従来の反応性ガ
スが入っているエッチングガスボンベ、46はAl2
(CH3 )、Al(CH34 等の有機アルミニウムガ
スが入っている有機アルミニウムガスボンベ、その他の
各符号は図29中の各符号に対応している。
【0118】次に本実施例のプラズマエッチング装置の
構成について説明する。エッチングガスボンベ45aは
開閉バルブ44dを介してマスフローコントローラ43
bの一端に接続され、マスフローコントローラ43bの
他端は開閉バルブ44c及び開閉バルブ44eを介して
ガス導入管4の一端に接続されている。有機アルミニウ
ムガスボンベ46は開閉バルブ44bを介してマスフロ
ーコントローラ43aの一端に接続され、マスフローコ
ントローラ43aの他端は開閉バルブ44a及び開閉バ
ルブ44eを介してガス導入管4の一端に接続されてい
る。ガス導入管4の他端は反応室1に接続されている。
アルマイト部品42は反応室1の内壁に備えられてい
る。クランプ41は半導体ウエハ2をステージ3上に固
定する。その他の構成は従来と同様である。プラズマ生
成室40は反応室1の上部のプラズマガスが生成される
部分を示す。有機アルミニウムガスボンベ46、マスフ
ローコントローラ43a、開閉バルブ44a、開閉バル
ブ44b、それらを接続し、反応室1内に有機アルミニ
ウムガスを導入する配管等によりガス導入手段を構成す
る。
【0119】次に動作について説明する。まず、開閉バ
ルブ44aを閉じ、開閉バルブ44c、開閉バルブ44
d及び開閉バルブ44eを開けて、エッチングガスボン
ベ45aからアルミ系ガスを含まない反応性ガスのみを
供給した場合について説明するする。エッチングガスボ
ンベ45aから流出した反応性ガスはマスフローコント
ローラ43bにより流量制御されて反応室1内に供給さ
れ、半導体ウエハ2のエッチングが開始される。その
際、半導体ウエハ2の周辺に配置されたクランプ41及
びアルマイト部品42がスパッタにより放出されるアル
ミがデポジション種となり、半導体ウエハ2中央部と比
べてウエハ周辺部のデポジション効果が強くなる。その
ため、半導体ウエハ2中央部と比べ半導体ウエハ2周辺
部のエッチング形状は順テーパ形状となる。逆に順テー
パ形状を垂直形状にプロセスを変更すると中央では逆テ
ーパ形状(上部が下部より拡幅された傾斜形状)若しく
はサイドエッチが生じるという問題がある。
【0120】次に開閉バルブ44a、開閉バルブ44
b、開閉バルブ44c、開閉バルブ44d及び開閉バル
ブ44eを開けて、反応性ガスにアルミを含む有機アル
ミニウムガスを供給した場合について説明する。有機ア
ルミニウムガスボンベ46から流出した有機アルミニウ
ムガスはマスフローコントローラ43aにより流量制御
されてエッチングガスボンベ45aからの反応性ガスと
混合し、反応室1に供給される。この有機アルミニウム
系ガスは半導体ウエハ2上に均一に供給され、デポジシ
ョン種として働くことで、上述した周辺部での順テーパ
形状が抑制され、微細パターンに側壁保護膜が形成され
る。
【0121】以上の様に、エッチング時にデポジション
種となるアルミを半導体ウエハ2に供給することによ
り、側壁保護膜を形成して、従来例で説明したノッチの
発生と斜め入射イオンあるいはラジカルによるサイドエ
ッチの発生とを防止し、異方性の強いエッチングが実現
でき、O2 、CCl4 、CF系(フロン)ガスを使用せ
ずに側壁保護膜を形成できる。
【0122】また、セラミック部品を使用しないため
に、第2の実施例で説明した汚染を低減することができ
る。
【0123】また、半導体ウエハ2上に均一にアルミ系
のデポジション種が供給されることで、上述のような形
状差を低減し、半導体ウエハ2上に均一に側壁保護膜を
形成することができ、形状の制御性を改善でき、半導体
の製造歩留り及び信頼性が向上する。
【0124】また、デポジション種を反応性ガスととも
に外部から供給しているため、時間的な変化を低減でき
る。
【0125】また、ガス導入手段の例として、上述の構
成を示したが、その他にも、反応室1内にAl2 (CH
3 )又はAl(CH34 を含む有機アルミニウムガス
を導入できるものであればよい。
【0126】{第9の実施例}次に本発明の第9の実施
例について説明する。第8の実施例では、デポジション
種の供給源として、気体の有機アルミを用いたが、本実
施例では、液体の有機アルミを用いる。図20は本発明
の第9の実施例に於けるプラズマエッチング装置の構成
図である。図20中の43c、43dはマスフローコン
トローラ、44f、44g、44h及び44iは開閉バ
ルブ、45bは従来の反応性ガスが入っているエッチン
グガスボンベ、47は液体有機アルミが入っている液体
有機アルミ槽、48は不活性ガスが入っている不活性ガ
スボンベを示し、その他の各符号は図19中の各符号に
対応している。
【0127】次に構成について説明する。本実施例に於
ける構成は、図19に示す有機アルミニウムガスボンベ
46を液体の有機アルミを供給する手段に置き換えたも
のである。エッチングガスボンベ45bは開閉バルブ4
4gを介してマスフローコントローラ43cの一端に接
続され、マスフローコントローラ43cの他端は開閉バ
ルブ44fを介して、液体有機アルミ槽47に接続され
ている。不活性ガスボンベ48は開閉バルブ44iを介
してマスフローコントローラ43dの一端に接続され、
マスフローコントローラ43dの他端は開閉バルブ44
hを介して、液体有機アルミ槽47に接続されている。
エッチングガスボンベ45b、開閉バルブ44g、マス
フローコントローラ43c、開閉バルブ44fよりガス
供給手段を構成する。不活性ガスボンベ48、開閉バル
ブ44i、マスフローコントローラ43d、開閉バルブ
44h、よりガス供給手段を構成する。
【0128】次に動作について説明する。まず、開閉バ
ルブ44f及び開閉バルブ44gを開けて、エッチング
ガスボンベ45bから反応性ガスをマスフローコントロ
ーラ43cによって流量制御しながら、液体有機アルミ
槽47内に送る。送られてきた反応性ガスをキャリアガ
スとして、液体有機アルミ槽47に封入し、バブリング
させて、有機アルミを含むガスを放出させる。または、
開閉バルブ44h及び開閉バルブ44iを開けて、不活
性ガスボンベ48から不活性ガスをマスフローコントロ
ーラ43dによって流量制御しながら、同様にして、ア
ルミを含むアルミ系ガスを放出させる。または、ガス供
給手段の他の例として、蒸気圧の高いエーテル等の有機
ガスをキャリアガスとして、同様に液体有機アルミ槽4
7に封入してアルミを含むアルミ系ガスを放出させても
良い。
【0129】次にそれらのアルミ系ガスをエッチングガ
スボンベ45aからの反応性ガスと混合し、反応室1内
に流入させる。この有機アルミを含むガスは半導体ウエ
ハ2上に均一に供給され、アルミ系のデポジション種と
して働くことで、上述した周辺部での順テーパ形状が抑
制され、微細パターンに側壁保護膜が形成される。
【0130】なお、エッチングガスボンベ45bによる
反応性ガス、不活性ガスボンベ48による不活性ガス、
上述のエーテル等の有機ガスを組み合わせて併用し、有
機アルミを含むガスを放出させるか、エッチングガスボ
ンベ45bによる反応性ガスのみ、不活性ガスボンベ4
8による不活性ガスのみ、或いはエーテル等の有機ガス
のみを用いて、有機アルミを含むガスを放出させてもよ
い。このような組み合わせのなかで、エッチングガスボ
ンベ45bを用いる組み合わせでは、バブリング後の有
機アルミを含むガスの中にすでに反応性ガスを有するた
め、エッチングガスボンベ45aを使用しなくても良い
し、使用して良い。
【0131】以上の様に、エッチング時にデポジション
種となるアルミを半導体ウエハ2に供給することによ
り、側壁保護膜を形成して、従来例で説明したノッチの
発生と斜め入射イオンあるいはラジカルによるサイドエ
ッチの発生とを防止し、異方性の強いエッチングが実現
でき、O2 、CCl4 、CF系(フロン)ガスを使用せ
ずに側壁保護膜を形成できる。
【0132】また、セラミック部品を使用しないため
に、第2の実施例で説明した汚染を低減することができ
る。
【0133】また、半導体ウエハ2上に均一にアルミ系
のデポジション種が供給されることで、上述のような形
状差を低減し、半導体ウエハ2上に均一に側壁保護膜を
形成することができ、形状の制御性を改善でき、半導体
の製造歩留り及び信頼性が向上する。
【0134】また、アルミ系のデポジションを反応性ガ
スとともに外部から供給しているため、時間的な変化を
低減できる。
【0135】なお、液体の有機アルミの例として、トリ
メチルアルミニウム((CH33Al)、トリエチル
アルミニウム((C253 Al)、トリn−プロピ
ルアルミニウム((n−C373 Al)、ジエチル
アルミニウムクロライド((C252 AlCl)、
トリイソブチルアルミニウム((i−C493
l)、ジエチルアルミニウムハイドライド((C2
52 AlH)等が挙げられる。
【0136】{第10の実施例}次に本発明の第10の
実施例について説明する。図21乃至図22は本発明の
第10の実施例に於ける半導体装置のエッチング工程を
示す図である。図21乃至図22中の49は半導体基
板、37はゲート酸化膜、50は多結晶シリコン膜、5
1は100乃至1000ppbのアルミ不純物をレジス
ト中に含有したアルミ含有フォトレジストである。
【0137】まず図21を参照して、半導体基板49、
ゲート酸化膜37、多結晶シリコン膜50及びアルミ含
有フォトレジスト51を順に形成する。
【0138】次に図22を参照して、アルミ含有フォト
レジスト51をマスクとして、プラズマ生成室を有する
反応室を備えたECRプラズマエッチング装置を用い
て、エッチング条件を塩素ガス流量1乃至100scc
m、圧力0.01乃至4Pa、マイクロ波電力300乃
至2000Wとして、多結晶シリコン膜50に対してド
ライエッチングを行う。
【0139】エッチング中にマスク材であるアルミ含有
フォトレジスト51もエッチングされて、Alが供給さ
れるため、アルミ含有フォトレジスト51は、多結晶シ
リコン膜50の異方性の形状を得るための側壁保護膜を
形成するためのアルミ系のデポジション種の供給源の役
割を果たす。
【0140】以上の様に、エッチング時にデポジション
種となるアルミを半導体ウエハ2に供給することによ
り、側壁保護膜を形成して、従来例で説明したノッチの
発生と斜め入射イオンあるいはラジカルによるサイドエ
ッチの発生とを防止し、異方性の強いエッチングが実現
でき、O2 、CCl4 、CF系(フロン)ガスを使用せ
ずに側壁保護膜を形成できる。
【0141】また、セラミック部品を使用しないため
に、第2の実施例で説明した汚染を低減することができ
る。
【0142】また、半導体ウエハ上に均一にアルミ系の
デポジション種が供給されることで、上述のような形状
差を低減し、半導体ウエハ2上に均一に側壁保護膜を形
成することができ、形状の制御性を改善でき、半導体の
製造歩留り及び信頼性が向上する。
【0143】{第11の実施例}次に本発明の第11の
実施例について説明する。図23は本発明の第11の実
施例に於けるプラズマエッチング装置の構成を示す図で
ある。図23中の42はアルマイト部品、52は電子ビ
ーム発生装置、53は電子ビーム発生装置52より発生
した電子ビーム、54はアルミを含む歯車形状のチェン
バー内部品、55a及び55bはアルミ系飛散物であ
り、その他の各符号は図29中の各符号に対応してい
る。
【0144】次に構成について説明する。本実施例のプ
ラズマエッチング装置の主たる構成は、図29のプラズ
マエッチング装置と同様であり、反応室1の上部に電子
ビーム発生装置52を設け、電子ビーム53が照射され
る位置にチェンバー内部品54を設置した構成である。
【0145】次に動作について説明する。半導体ウエハ
2のエッチングの際に、電子ビーム発生装置52を動作
させて電子ビーム53を発生し、チェンバー内部品54
に電子ビーム53を照射させる。これによって、電子ビ
ーム53からアルミ系飛散物55bが放出される。アル
ミ系飛散物55bは反応室1内のプラズマ内で均一化さ
れた状態で半導体ウエハ2に輸送され、半導体ウエハ2
に対するアルミ系のデポジション種が供給され、微細パ
ターンに側壁保護膜が形成される。
【0146】以上の様に、エッチング時にデポジション
種となるアルミを半導体ウエハ2に供給することによ
り、側壁保護膜を形成して、従来例で説明したノッチの
発生と斜め入射イオンあるいはラジカルによるサイドエ
ッチの発生とを防止し、異方性の強いエッチングが実現
でき、O2 、CCl4 、CF系(フロン)ガスを使用せ
ずに側壁保護膜を形成できる。
【0147】また、半導体ウエハ2上に均一にアルミ系
のデポジション種が供給されることで、上述のような形
状差を低減し、半導体ウエハ2上に均一に側壁保護膜を
形成することができ、形状の制御性を改善でき、半導体
の製造歩留り及び信頼性が向上する。
【0148】また、デポジション種の均一化の効果を増
大させる為には、プラズマ生成室40と反応室1とが分
離された構造、即ちデポジション供給源と半導体ウエハ
2との距離がある程度離れている構造にすると有効であ
る。
【0149】また電子ビーム発生装置52の動作を制御
して、電子ビーム53の加速エネルギーを変化させるこ
とにより、アルミ系飛散物55bの供給量を調節するこ
とが可能である。
【0150】また、エッチング特性やエッチング形状に
対してデポジション起因以外の影響は少なく、アルミ系
飛散物の供給量だけを独立して制御可能であり、加工精
度の優れた結果を得ることができる。
【0151】また本実施例ではECRプラズマエッチン
グ以外にも、RIE(リアクティブイオンエッチング)
装置や有磁場RIE装置等、その他のプラズマソースを
用いてエッチャーに対しても適用可能であり、適用範囲
が広い。
【0152】{第12の実施例}次に本発明の第12の
実施例について説明する。図24は本発明の第12の実
施例に於けるECRプラズマエッチング装置の構造を示
す図である。図24中の40は反応室1内で特にプラズ
マを生成する部分であるプラズマ生成室、56はアルミ
系デポジションを発生させる網目状部品、55はアルミ
系飛散物、65はプラズマガスを示し、その他の各符号
は図29中の各符号に対応している。
【0153】次に本実施例の構成について説明する。本
実施例のプラズマエッチング装置の構成は、図29に示
すプラズマエッチング装置の反応室1とプラズマ生成室
40との境目に網目状部品56を形成した構成である。
【0154】次に動作について説明する。半導体ウエハ
2のエッチングの際にプラズマ生成室40で生成された
プラズマガス65は、網目状部品56を通過する際に、
網目状部品56がスパッタされることでアルミ系飛散物
55が発生し、半導体ウエハ2上に均一にアルミ系飛散
物55が供給され、半導体ウエハ2上の微細パターンに
側壁保護膜が形成される。図25に網目形状部品56を
示す。図25中の57はアルマイト、アルミ系セラミッ
ク等の少なくともアルミを含む材質からなるアルミ系部
分、58は石英等のアルミを含まない材質からなる非ア
ルミ系部分である。網目状部品56はプラズマの流れを
阻害しない程度に十分に薄く(1mm以下)、中心部は
アルミ系デポジションを供給するアルミ系部57で構成
され、周辺部はアルミ系デポジションを供給しない非ア
ルミ系部58で構成されている。またアルミ系部57と
非アルミ系部58はアルミ系飛散物55が半導体ウエハ
2上に均一に到達するように構成されている。さらに網
目状部品56と半導体ウエハ2との距離を調整すること
により半導体ウエハ2上に供給されるアルミ系デポジシ
ョンの量を最適化することができる。
【0155】以上の様に、エッチング時にデポジション
種となるアルミを半導体ウエハ2に供給することによ
り、側壁保護膜を形成して、従来例で説明したノッチの
発生と斜め入射イオンあるいはラジカルによるサイドエ
ッチの発生とを防止し、異方性の強いエッチングが実現
でき、O2 、CCl4 、CF系(フロン)ガスを使用せ
ずに側壁保護膜を形成できる。
【0156】また、半導体ウエハ2上に均一にアルミ系
のデポジション種が供給されることで、上述のような形
状差を低減し、半導体ウエハ2上に均一に側壁保護膜を
形成することができ、形状の制御性を改善でき、半導体
の製造歩留り及び信頼性が向上する。
【0157】なお、本実施例ではECRプラズマエッチ
ング装置を用いたが、ECRプラズマエッチング装置以
外のプラズマエッチング装置を用いても同様の効果が得
られる。
【0158】{第13の実施例}次に本発明の第13の
実施例について説明する。図26は本発明の第13の実
施例に於けるECRプラズマエッチング装置の構造を示
す図である。図26中の3aは回転する回転ステージ、
59は棒状部品、57はアルミ系部、58は非アルミ系
部、60は真空ポート、61は真空シール、62はゲー
トバルブ、63は独立排気手段である独立排気口であ
り、その他の各符号は図24中の各符号に対応してい
る。
【0159】次に本実施例に於けるプラズマエッチング
装置の構成について説明する。本実施例のプラズマエッ
チング装置の構成は、図24に示すプラズマエッチング
装置の反応室1とプラズマ生成室40との境目に、網目
状部品に換わって、直径1cm程度の細い棒状の棒状部
品59を設けた構成である。また真空ポート60の一端
は反応室1に接続され、他端には、棒状部品59を挿入
する挿入口が備えられている。反応室1と真空ポート6
0との境界に開閉するゲートバルブ62が設けられ、真
空ポート60には、その内部の圧力を制御する独立排気
口63が設けられている。回転ステージ3aは回転する
ように構成する。
【0160】次に動作について説明する。半導体ウエハ
2のエッチングの際にプラズマ生成室40で生成された
プラズマガス65は、棒状部品59を通過する際に、棒
状部品59がスパッタされることでアルミ系飛散物55
が発生し、半導体ウエハ2上に均一にアルミ系飛散物5
5が供給される。棒状部品59は5乃至10cm程度の
長さのアルマイト、セラミック等の少なくともアルミを
含んむことでアルミ系デポジションを供給するアルミ系
部57とアルミを含まないことでアルミ系デポジション
を供給しない非アルミ系部58からなる。棒状部品59
はこのように細い棒状であるため、アルミ系飛散物55
は半導体ウエハ2に対して不均一に供給されるが、エッ
チング中に回転ステージ3aを0.1乃至1Hz程度の
周期で回転させることで、半導体ウエハ2に均一にアル
ミ系飛散物55を供給する。
【0161】次に棒状部品59の交換方法について説明
する。棒状部品59を反応室1に配置する場合、ゲート
バルブ62を閉じた状態で、挿入口から棒状部品59を
挿入し、独立排気口63によって、反応室1内の圧力と
真空ポート内の圧力とを同じにする。即ち、反応室1内
の圧力を一定に保持したままで、棒状部品59を配置す
ることができる。次にゲートバルブ62を開けて、棒状
部品59のアルミを含有する部分を反応室1内の中央付
近にくるまで挿入する。棒状部品59を反応室1から取
り出すときは、棒状部品59を引き抜き、ゲートバルブ
を閉じてから、挿入口から棒状部品59を完全に引き抜
く。即ち、反応室1内の圧力を一定に保持したままで、
棒状部品59を取り出すことができる。このように反応
室1内の圧力を一定に保持した状態で、棒状部品59を
交換できる。
【0162】以上の様に、エッチング時にデポジション
種となるアルミを半導体ウエハ2に供給することによ
り、側壁保護膜を形成して、従来例で説明したノッチの
発生と斜め入射イオンあるいはラジカルによるサイドエ
ッチの発生とを防止し、異方性の強いエッチングが実現
でき、O2 、CCl4 、CF系(フロン)ガスを使用せ
ずに側壁保護膜を形成できる。
【0163】また、半導体ウエハ2上に均一にアルミ系
のデポジション種が供給されることで、上述のような形
状差を低減し、半導体ウエハ2上に均一に側壁保護膜を
形成することができ、形状の制御性を改善でき、半導体
の製造歩留り及び信頼性が向上する。
【0164】なお、本実施例ではECRプラズマエッチ
ング装置を用いたが、ECRプラズマエッチング装置以
外のプラズマエッチング装置を用いても同様の効果が得
られる。
【0165】{第14の実施例}次に本発明の第14の
実施例について説明する。図27は本発明の第14の実
施例に於けるECRプラズマエッチング装置の構造を示
す図である。図27中の64aはサファイア(単結晶A
23 )よりなるサファイア部品であり、その他の各
符号は図29中の各符号に対応している。
【0166】次に本実施例のプラズマエッチング装置の
構成は、図27に示すように、図29に示すプラズマエ
ッチング装置のステージ3上の半導体ウエハ2の周辺に
とサファイア部品64aを設けた構成である。
【0167】次に動作について説明する。半導体ウエハ
2に対するエッチングの際に、サファイア部品64aが
プラズマに暴露されることにより、生成されるアルミ系
デポジション種が側壁保護膜として作用することによ
り、パターンが異方性良く、形成される。ここでサファ
イア部品64aは単結晶であるため、不純物を低減し易
い材質である。実際に、このサファイアはNaの濃度が
1ppm程度のものが製造されている。
【0168】以上の様に、エッチング時にデポジション
種となるアルミを半導体ウエハ2に供給することによ
り、側壁保護膜を形成して、従来例で説明したノッチの
発生と斜め入射イオンあるいはラジカルによるサイドエ
ッチの発生とを防止し、異方性の強いエッチングが実現
でき、O2 、CCl4 、CF系(フロン)ガスを使用せ
ずに側壁保護膜を形成できる。また、セラミック部品を
使用しないために、第2の実施例で説明した汚染を低減
することができる。
【0169】なお、第4の実施例で示した容器25及び
第13の実施例で示した網目状部品56及び第14の実
施例で示した棒状部品59のアルミ系部57をサファイ
アで構成すれば、同様の効果が得られる。
【0170】{第15の実施例}次に本発明の第15の
実施例について説明する。図28は本発明の第15の実
施例に於けるECRプラズマエッチング装置の構造を示
す図である。図28中の64bはサファイア(単結晶A
23 )よりなるサファイア部品であり、その他の各
符号は図29中の各符号に対応している。
【0171】次に本実施例のECRプラズマエッチング
装置の構成は、図28に示すように、ECRプラズマエ
ッチング装置の反応室1内上部にサファイア部品64b
を設けた構成であり、その他の構成は図29と同様であ
る。
【0172】次に動作について説明する。半導体ウエハ
2に対するエッチングの際に、サファイア部品64bが
プラズマに暴露されることにより、生成されるアルミ系
デポジション種が側壁保護膜として作用することによ
り、パターンが異方性良く、形成される。しかも、サフ
ァイア部品64bは半導体ウエハ2から十分に離れた場
所に設けられているため、半導体ウエハ2に均一にアル
ミ系デポジション種が供給される。従って、エッチング
速度や、形状の均一性が向上すると共に、半導体ウエハ
2周辺部でのパターンの傾斜も改善される。
【0173】またサファイア部品64bは単結晶である
ため、不純物を低減し易い材質である。
【0174】以上の様に、エッチング時にデポジション
種となるアルミを半導体ウエハ2に供給することによ
り、側壁保護膜を形成して、従来例で説明したノッチの
発生と斜め入射イオンあるいはラジカルによるサイドエ
ッチの発生とを防止し、異方性の強いエッチングが実現
でき、O2 、CCl4 、CF系(フロン)ガスを使用せ
ずに側壁保護膜を形成できる。
【0175】また、セラミック部品を使用しないため
に、第2の実施例で説明した汚染を低減することができ
る。
【0176】さらに、エッチング速度や、形状の均一性
が向上し、半導体ウエハ2周辺部でのパターンの傾斜も
改善される。
【0177】また、具体的には、半導体ウエハ2とサフ
ァイア部品64bとの距離の差が10%以内になるよう
に配置すれば、デポジション種が半導体ウエハ2b上に
均一に供給される。
【0178】
【発明の効果】本発明請求項1乃至4では、形成された
アルミ系の化合物分子よりなる側壁保護膜により、ノッ
チの発生と斜め入射イオンあるいはラジカルによるサイ
ドエッチの発生とを防止できるという効果があり、さら
にO2 、CCl4 、CF系(フロン)ガスを使用せずに
側壁保護膜を形成できるという効果がある。
【0179】本発明請求項5によると、エッチング時に
デポジション種となるアルミを試料に供給することによ
り、側壁保護膜を形成して、ノッチの発生と斜め入射イ
オンあるいはラジカルによるサイドエッチの発生とを防
止し、異方性の強いエッチングが実現でき、O2 、CC
4 、CF系(フロン)ガスを使用せずに側壁保護膜を
形成できる。また、試料上に均一にアルミ系のデポジシ
ョン種が供給されることで、試料上での形状差を低減
し、試料上に均一に側壁保護膜を形成することができ、
微細パターンの形状の制御性を改善できる。また、例え
ばセラミック部品をデポジション種の供給源とした際に
発生する汚染物が生じないため、試料に対する汚染を低
減することができるという効果がある。
【0180】本発明請求項6によると、接触面積を調節
することで、側壁保護膜の形成量を調節でき、微細パタ
ーンの形状の制御性が向上するという効果がある。
【0181】本発明請求項7よると、温度調整手段によ
り、化学反応の温度を調節することで、側壁保護膜の形
成量を調節でき、微細パターンの形状の制御性が向上す
るという効果がある。
【0182】本発明請求項8によると、エッチング時に
デポジション種となるアルミを試料に供給することによ
り、側壁保護膜を形成して、ノッチの発生と斜め入射イ
オンあるいはラジカルによるサイドエッチの発生とを防
止し、異方性の強いエッチングが実現でき、O2 、CC
4 、CF系(フロン)ガスを使用せずに側壁保護膜を
形成できる。また、試料上に均一にアルミ系のデポジシ
ョン種が供給されることで、試料上での形状差を低減
し、試料上に均一に側壁保護膜を形成することができ、
微細パターンの形状の制御性を改善できる。また、例え
ばセラミック部品をデポジション種の供給源とした際に
発生する汚染物が生じないため、試料に対する汚染を低
減することができる。また、使用する反応性ガスは、プ
ラズマ化されるため、ClやBr等のハロゲン原子を有
していればよい。また、Alの供給量は放電手段に必要
な電源の電力により容易に制御することができるという
効果がある。
【0183】本発明請求項9によると、エッチング時に
デポジション種となるアルミを試料に供給することによ
り、側壁保護膜を形成して、ノッチの発生と斜め入射イ
オンあるいはラジカルによるサイドエッチの発生とを防
止し、異方性の強いエッチングが実現でき、O2 、CC
4 、CF系(フロン)ガスを使用せずに側壁保護膜を
形成できる。また、試料上に均一にアルミ系のデポジシ
ョン種が供給されることで、試料上での形状差を低減
し、試料上に均一に側壁保護膜を形成することができ、
微細パターンの形状の制御性を改善できる。また、例え
ばセラミック部品をデポジション種の供給源とした際に
発生する汚染物が生じないため、試料に対する汚染を低
減することができるという効果がある。
【0184】本発明請求項10によると、側壁保護膜が
アルミダミーパターン周辺に特に堆積性よく形成され
る、エッチング時にデポジション種となるアルミを試料
に供給することにより、側壁保護膜を形成して、従来例
で説明したノッチの発生と斜め入射イオンあるいはラジ
カルによるサイドエッチの発生とを防止し、異方性の強
いエッチングが実現でき、O2 、CCl4 、CF系(フ
ロン)ガスを使用せずに側壁保護膜を形成できる。ま
た、例えばセラミック部品をデポジション種の供給源と
した際に発生する汚染物が生じないため、試料に対する
汚染を低減することができるという効果がある。
【0185】本発明請求項11によると、スクライブラ
イン33上にアルミダミーパターン32を形成するた
め、アルミダミーパターン32を設置するための面積を
特別に設ける必要がないため、従来のウエハと同じ半導
体装置数を有しながら、かつアルミダミーパターン32
上にアルミダミーパターン32を有することが可能とな
る。また、スクライブラインは一般に試料上に均一に形
成されているため、試料上に均一にアルミ系のデポジシ
ョン種が供給されることで、上述のような形状差を低減
し、試料上に均一に側壁保護膜を形成することができ、
微細パターンの形状の制御性を改善できるという効果が
ある。
【0186】本発明請求項12によると、エッチング時
にデポジション種となるアルミを試料に供給することに
より、側壁保護膜を形成して、ノッチの発生と斜め入射
イオンあるいはラジカルによるサイドエッチの発生とを
防止し、異方性の強いエッチングが実現でき、O2 、C
Cl4 、CF系(フロン)ガスを使用せずに側壁保護膜
を形成できる。また、有機アルミニウムのガスが反応室
内に供給されるため、試料上に均一にアルミ系のデポジ
ション種が供給されることで、試料上での形状差を低減
し、試料上に均一に側壁保護膜を形成することができ、
微細パターンの形状の制御性を改善できる。また、例え
ばセラミック部品をデポジション種の供給源とした際に
発生する汚染物が生じないため、試料に対する汚染を低
減することができるという効果がある。
【0187】本発明請求項13によると、エッチング時
にデポジション種となるアルミを試料に供給することに
より、側壁保護膜を形成して、ノッチの発生と斜め入射
イオンあるいはラジカルによるサイドエッチの発生とを
防止し、異方性の強いエッチングが実現でき、O2 、C
Cl4 、CF系(フロン)ガスを使用せずに側壁保護膜
を形成できる。また、有機アルミニウムのガスが反応室
内に供給されるため、試料上に均一にアルミ系のデポジ
ション種が供給されることで、試料上での形状差を低減
し、試料上に均一に側壁保護膜を形成することができ、
微細パターンの形状の制御性を改善できる。また、例え
ばセラミック部品をデポジション種の供給源とした際に
発生する汚染物が生じないため、試料に対する汚染を低
減することができる。また、液状の有機アルミニウムを
使用することができるという効果がある。
【0188】本発明請求項14によると、エッチング時
にデポジション種となるアルミを試料に供給することに
より、側壁保護膜を形成して、ノッチの発生と斜め入射
イオンあるいはラジカルによるサイドエッチの発生とを
防止し、異方性の強いエッチングが実現でき、O2 、C
Cl4 、CF系(フロン)ガスを使用せずに側壁保護膜
を形成できる。また、試料上に均一にアルミ系のデポジ
ション種が供給されることで、試料上での形状差を低減
し、試料上に均一に側壁保護膜を形成することができ、
微細パターンの形状の制御性を改善できる。また、例え
ばセラミック部品をデポジション種の供給源とした際に
発生する汚染物が生じないため、試料に対する汚染を低
減することができるという効果がある。
【0189】本発明請求項15によると、エッチング時
にデポジション種となるアルミを試料に供給することに
より、側壁保護膜を形成して、ノッチの発生と斜め入射
イオンあるいはラジカルによるサイドエッチの発生とを
防止し、異方性の強いエッチングが実現でき、O2 、C
Cl4 、CF系(フロン)ガスを使用せずに側壁保護膜
を形成できる。また、試料上に均一にアルミ系のデポジ
ション種が供給されることで、試料上での形状差を低減
し、試料上に均一に側壁保護膜を形成することができ、
微細パターンの形状の制御性を改善できる。
【0190】本発明請求項16によると、接触面積を調
節することで、側壁保護膜の形成量を調節でき、微細パ
ターンの形状の制御性が向上するという効果がある。
【0191】本発明請求項17によると、エッチング時
にデポジション種となるアルミを試料に供給することに
より、側壁保護膜を形成して、ノッチの発生と斜め入射
イオンあるいはラジカルによるサイドエッチの発生とを
防止し、異方性の強いエッチングが実現でき、O2 、C
Cl4 、CF系(フロン)ガスを使用せずに側壁保護膜
を形成できる。また、試料上に均一にアルミ系のデポジ
ション種が供給されることで、試料上での形状差を低減
し、試料上に均一に側壁保護膜を形成することができ、
微細パターンの形状の制御性を改善できるという効果が
ある。
【0192】本発明請求項18によると、エッチング時
にデポジション種となるアルミを試料に供給することに
より、側壁保護膜を形成して、ノッチの発生と斜め入射
イオンあるいはラジカルによるサイドエッチの発生とを
防止し、異方性の強いエッチングが実現でき、O2 、C
Cl4 、CF系(フロン)ガスを使用せずに側壁保護膜
を形成できる。また、試料上に均一にアルミ系のデポジ
ション種が供給されることで、試料上での形状差を低減
し、試料上に均一に側壁保護膜を形成することができ、
微細パターンの形状の制御性を改善できるという効果が
ある。
【0193】本発明請求項19によると、反応室内の圧
力を一定に保持した状態で、棒状部品の交換が可能であ
るという効果がある。
【0194】本発明請求項20によると、例えばセラミ
ック部品をデポジション種の供給源とした際に発生する
汚染物が生じないため、試料に対する汚染を低減するこ
とができるという効果がある。
【0195】本発明請求項21によると、試料上に均一
にアルミ系のデポジション種が供給されることで、試料
上での形状差を低減し、試料上に均一に側壁保護膜を形
成することができ、微細パターンの形状の制御性を改善
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に於けるプラズマエッ
チング装置の構成図である。
【図2】 Al23 セラミック部品のプラズマに曝さ
れている面の面積に対するノッチ量の依存性に関する実
験結果を示す図である。
【図3】 本発明の第1の実施例に於けるエッチング時
の半導体ウエハの拡大図である。
【図4】 本発明の第2の実施例に於けるプラズマエッ
チング装置の構成図である。
【図5】 本発明の第2の実施例に於けるエッチング時
の半導体ウエハの拡大図である。
【図6】 本発明の第3の実施例に於けるアルミ製容器
の部分の拡大図である。
【図7】 本発明の第4の実施例に於けるアルミ製容器
の部分の拡大図である。
【図8】 本発明の第5の実施例に於けるプラズマエッ
チング装置の構成図である。
【図9】 本発明の第6の実施例に於ける半導体ウエハ
を示す図である。
【図10】 本発明の第6及び第7の実施例に於けるア
ルミパターン部のエッチング工程を示す図である。
【図11】 本発明の第6及び第7の実施例に於けるア
ルミパターン部のエッチング工程を示す図である。
【図12】 本発明の第6及び第7の実施例に於けるア
ルミパターン部のエッチング工程を示す図である。
【図13】 本発明の第6及び第7の実施例に於けるア
ルミパターン部のエッチング工程を示す図である。
【図14】 本発明の第6及び第7の実施例に於ける半
導体装置のエッチング工程を示す図である。
【図15】 本発明の第6及び第7の実施例に於ける半
導体装置のエッチング工程を示す図である。
【図16】 本発明の第6及び第7の実施例に於ける半
導体装置のエッチング工程を示す図である。
【図17】 本発明の第6及び第7の実施例に於ける半
導体装置のエッチング工程を示す図である。
【図18】 本発明の第7の実施例に於ける半導体ウエ
ハを示す図である。
【図19】 本発明の第8の実施例に於けるプラズマエ
ッチング装置の構成図である。
【図20】 本発明の第9の実施例に於けるプラズマエ
ッチング装置の構成図である。
【図21】 本発明の第10の実施例に於ける半導体装
置のエッチング工程を示す図である。
【図22】 本発明の第10の実施例に於ける半導体装
置のエッチング工程を示す図である。
【図23】 本発明の第11の実施例に於けるプラズマ
エッチング装置の構成図である。
【図24】 本発明の第12の実施例に於けるプラズマ
エッチング装置の構成図である。
【図25】 網目状部品を示す図である。
【図26】 本発明の第13の実施例に於ける半導体装
置のエッチング工程を示す図である。
【図27】 本発明の第14の実施例に於ける半導体装
置のエッチング工程を示す図である。
【図28】 本発明の第15の実施例に於ける半導体装
置のエッチング工程を示す図である。
【図29】 従来のプラズマエッチング装置の構成図で
ある。
【図30】 半導体ウエハの表面の微細パターンの拡大
断面図である。
【図31】 半導体ウエハの表面の微細パターンの拡大
断面図である。
【図32】 半導体ウエハの表面の側壁保護膜を有する
微細パターンの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 反応室、2,2a,2b 半導体ウエハ、3 ステ
ージ、3a 回転ステージ、4 ガス導入管、5 マイ
クロ波電源、6 導波管、7 石英窓、8 コイル、9
排気口、10 SiO2 膜、11 Si膜、12 レ
ジストパターン、13 微細パターン、14 微細パタ
ーン側壁、15 微細パターン底面、16 Al23
セラミック部品、17 側壁保護膜、18 SUS製ガ
ス導入管、19 高周波電源、20 アルミ製容器、2
1 ヒータ、22 ヒータ用電源、23 放電電極、2
4 高周波電源、25 アルミナセラミック容器、26
加熱容器、27 ヒータ、28 アルミニウムガス導入
口、29 導入口開閉弁、30 温度計、31 アルミ
ニウム分子、32 アルミダミーパターン、33スクラ
イブライン、34 シリコン基板ウエハ、35 フォト
レジスト膜、36 ポリシリコン、37 ゲート酸化
膜、38 アルミ膜、39 フォトレジスト、40 プ
ラズマ生成室、41 クランプ、42 アルマイト部
品、43a,43b,43c,43d マスフローコン
トローラ、44a,44b,44c,44d,44e,
44f,44g,44h,44i 開閉バルブ、45
a,45b エッチングガスボンベ、46 有機アルミ
ニウムガスボンベ、47 液体有機アルミ槽、48 不
活性ガスボンベ、49 半導体基板、50 多結晶シリ
コン膜、51 アルミ含有フォトレジスト、52 電子
ビーム発生装置、53 電子ビーム、54 チェンバー
内部品、55,55a,55b アルミ系飛散物、56
網目状部品、57 アルミ系部、58 非アルミ系
部、59 棒状部品、60 真空ポート、61 真空シ
ール、62 ゲートバルブ、63 独立排気口、64a
サファイア部品、64b サファイア部品、65 プ
ラズマガス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 伸夫 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社ユー・エル・エス・アイ開発研究 所内 (72)発明者 川井 健治 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社ユー・エル・エス・アイ開発研究 所内 (72)発明者 楠見 嘉宏 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社ユー・エル・エス・アイ開発研究 所内 (72)発明者 飯田 里志 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社ユー・エル・エス・アイ開発研究 所内 (72)発明者 坂森 重則 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社ユー・エル・エス・アイ開発研究 所内 (72)発明者 木村 肇 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社ユー・エル・エス・アイ開発研究 所内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料をエッチングする反応室と、 前記反応室内に配置されたアルミ系化合物を含有する部
    品と、 を備えたプラズマエッチング装置。
  2. 【請求項2】 前記アルミ系化合物はAl23 を有す
    るセラミックである請求項1記載のプラズマエッチング
    装置。
  3. 【請求項3】 前記アルミ系化合物はアルマイトである
    請求項1記載のプラズマエッチング装置。
  4. 【請求項4】 アルミ系化合物を含有する部品を反応室
    内に配置する工程と、 前記配置する工程の後に、前記反応室内の試料をエッチ
    ングする工程と、を備えたプラズマエッチング方法。
  5. 【請求項5】 試料をエッチングする反応室と、 前記試料をエッチングする際に用いるAlを有するアル
    ミ系反応性ガスを前記反応室に導入するガス供給経路
    と、 前記ガス供給経路の途中に配置されたAlを有するアル
    ミ部品と、を備え、 Cl2 又はBr2 の少なくとも一方を有する反応性ガス
    を前記ガス供給経路に通ずることにより、前記反応性ガ
    スと前記アルミ部品が有するAlとを接触させて化学反
    応させ、前記アルミ系反応性ガスを生成することを特徴
    とするプラズマエッチング装置。
  6. 【請求項6】 前記アルミ部品は、 前記反応性ガスと該アルミ部品とが接触する際の接触面
    積を変更するための補助部材を有することを特徴とする
    請求項5記載のプラズマエッチング装置。
  7. 【請求項7】 前記化学反応の際に、前記アルミ部品の
    温度を制御する温度調整手段をさらに備えた請求項5又
    は6記載のプラズマエッチング装置。
  8. 【請求項8】 試料をエッチングする反応室と、 前記試料をエッチングする際に用いるAlを有するアル
    ミ系反応性ガスを前記反応室に導入するガス供給経路
    と、 前記ガス供給経路の途中に配置されたAlを有するアル
    ミ部品と、 放電を行う放電手段と、を備え、 Cl原子又はBr原子の少なくとも一方を有する反応性
    ガスを前記放電供給経路に通じ、かつ前記放電手段によ
    ってプラズマ化して、前記アルミ部品が有するAlと接
    触させて、化学反応させることにより、前記アルミ系反
    応性ガスを生成し、前記アルミ系反応性ガスを前記反応
    室に導入することを特徴とするプラズマエッチング装
    置。
  9. 【請求項9】 試料をエッチングする反応室と、 前記反応室内に供給されるデポジション種の供給源とな
    るAlと、 前記Alを融解して、Alの蒸気を生成し、前記Alの
    蒸気を前記デポジション種として前記反応室内に導入す
    るアルミニウム蒸気供給手段と、を備えたプラズマエッ
    チング装置。
  10. 【請求項10】 Alを含むアルミダミーパターンと被
    エッチング膜とを有する試料を準備する行程と、 前記試料に対して、プラズマエッチングすることによ
    り、前記被エッチング膜をエッチングすると共に、前記
    被エッチング膜の側壁に前記アルミダミーパターンが有
    するAlを堆積させて側壁保護膜を形成する工程と、を
    備えたプラズマエッチング方法。
  11. 【請求項11】 前記試料は、 スクライブラインを有し、前記スクライブライン上に前
    記アルミダミーパターンを備えた請求項10記載のプラ
    ズマエッチング方法。
  12. 【請求項12】 試料をエッチングする反応室と、 前記反応室内にAl2 (CH3 )又はAl(CH34
    を含む有機アルミニウムガスを導入するガス導入手段
    と、を備えたプラズマエッチング装置。
  13. 【請求項13】 エッチングの際に反応室に供給する反
    応性ガス、又は不活性ガス、又は蒸気圧の高い有機ガス
    を有するキャリアガスを供給するガス供給手段と、 液体の有機アルミニウムを有し、前記キャリアガスを前
    記有機アルミニウムに通じて、アルミを有するアルミ系
    ガスを生成し、供給する液体有機アルミ槽と、 前記アルミ系ガスを受けて、試料をエッチングするため
    の反応室と、を備えたプラズマエッチング装置。
  14. 【請求項14】 試料にAlを有するレジストを形成す
    る工程と、 前記レジストと前記試料に形成されている被エッチング
    膜に対してプラズマエッチングすることにより、前記被
    エッチング膜をエッチングすると共に、前記被エッチン
    グ膜の側壁に前記レジストが有するAlが堆積すること
    により側壁保護膜を形成する工程と、を備えたプラズマ
    エッチング方法。
  15. 【請求項15】 試料をエッチングする反応室と、 前記反応室内に配置されたAlを有するチェンバー内部
    品と、 前記チェンバー内部品に、電子ビームを照射する電子ビ
    ーム発生装置と、を備えたプラズマエッチング装置。
  16. 【請求項16】 前記電子ビーム発生装置は、 前記電子ビームが照射する電子の加速エネルギーを可変
    できる請求項15記載のプラズマエッチング装置。
  17. 【請求項17】 プラズマを生成して、試料をエッチン
    グする反応室と、 前記試料の中央上方に配置され、中央付近に於いてAl
    を有し、前記プラズマを通過させることができる網目形
    状の部品と、を備えたプラズマエッチング装置。
  18. 【請求項18】 プラズマを生成して、試料をエッチン
    グする反応室と、 前記試料の上方に配置され、Alを有する棒状の部品
    と、 前記試料を載置する回転ステージと、を備えたプラズマ
    エッチング装置。
  19. 【請求項19】 一端が前記反応室に接続され、他端に
    前記棒状部品を挿入する挿入口を有する真空ポートと、 前記反応室と前記真空ポートとの境界に設けられ、前記
    棒状部品を前記挿入口に挿入した状態で、開くことによ
    って、前記反応室内の圧力と前記真空ポート内の圧力と
    を導通し、閉じることによって、前記反応室内の圧力と
    前記真空ポート内の圧力とを分離することを選択できる
    ゲートバルブと、 前記真空ポート内の圧力を制御できる独立排気手段と、
    をさらに備えた請求項18記載のプラズマエッチング装
    置。
  20. 【請求項20】 前記部品はサファイアよりなる請求項
    1、17又は18記載のプラズマエッチング装置。
  21. 【請求項21】 前記試料上全てと前記部品との距離の
    差が10%以内になるように前記部品を配置した請求項
    1、17、18又は20記載のプラズマエッチング装
    置。
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