JPH08147684A - 磁気記録媒体及び基板 - Google Patents

磁気記録媒体及び基板

Info

Publication number
JPH08147684A
JPH08147684A JP28809294A JP28809294A JPH08147684A JP H08147684 A JPH08147684 A JP H08147684A JP 28809294 A JP28809294 A JP 28809294A JP 28809294 A JP28809294 A JP 28809294A JP H08147684 A JPH08147684 A JP H08147684A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
recording medium
protrusion
substrate
magnetic recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28809294A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Arita
陽二 有田
Yuzo Seo
雄三 瀬尾
Toshihiko Kuriyama
俊彦 栗山
Junichi Kozu
順一 神津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP28809294A priority Critical patent/JPH08147684A/ja
Priority to KR1019950019855A priority patent/KR960005459A/ko
Priority to DE19524220A priority patent/DE19524220A1/de
Publication of JPH08147684A publication Critical patent/JPH08147684A/ja
Priority to US08/937,045 priority patent/US5928759A/en
Priority to US09/306,909 priority patent/US6217970B1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 非磁性基板上に、少なくとも下地層、磁性層
を有する磁気記録媒体において、非磁性基板又は下地層
の磁性層側表面に、高さが1〜60nmであり、且つ、
底部断面の長軸と短軸の比が2以上である突起を有する
磁気記録媒体及び基板。 【効果】 CSS時の摩擦を小さくすることができ、ま
た、磁気ヘッドの媒体表面へのスティッキングが発生し
なくなり、且つ磁気ヘッドのヘッドクラッシュや空間で
の不安定化が起こらず、さらにフライングハイトを小さ
くすることができるため、高密度の磁気記録媒体の製造
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体及び基板
に関し、詳しくは磁気ディスク装置に使用されるハード
ディスク等の磁気記録媒体及びそのための基板に関する
ものである。特に、良好なCSS(コンタクトスタート
アンドストップ)特性、及び磁気ヘッドの媒体表面への
スティッキング特性向上と磁気ヘッドの低浮上化を同時
に可能にする薄膜型の磁気記録媒体及びその基板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、ハードディスクへの情報の書き込
み/読み出し等は磁気ヘッドを介して行っており、その
際に、ハードディスクは高速で回転して磁気ヘッドを浮
上させている。ハードディスクは、磁気特性向上のため
に、ディスクの基板面上あるいは基板面上に設けられた
NiPメッキ等の非磁性体からなる下地層上に、磁気デ
ィスクの円周方向にほぼ同心円状に機械的研磨を行って
加工痕を残す加工(以下、機械的テキスチャという)が
行われている。
【0003】近年の情報量の増大と装置の小型軽量化の
要求により、線記録密度及びトラック密度が高くなり、
1ビット当りの面積が小さくなってくると、従来のよう
な機械的テキスチャによるスクラッチ傷は情報読み出し
の際にエラーとなる確率が高くなる。そのため、磁気デ
ィスク内周部にあるCSS領域のみに機械的テキスチャ
を施し、データ記録領域はそのままにする方法が提案さ
れているが、この場合は、データ記録領域の面がCSS
領域の面の高さよりも高くなってしまい、該段差を滑ら
かな傾斜にすることが難しく、磁気ヘッドがシークする
時にクラッシュするという問題があった。
【0004】また、こうした機械的テキスチャに代え
て、レーザでテキスチャパターンを作る方法も提案され
ている。レーザによるテキスチャの例は、米国特許第
5,062,021号、同5,108,781号等に開
示されており、Nd−YAGの強パルスレーザ光により
NiP層を局所的に溶融することにより、図4に示すよ
うに、溶融して形成された凹状の穴部6と、その周囲の
溶融したNiPが表面張力で盛り上がって固化して形成
された直径が2.5〜100μmのリム部7からなるク
レータ状の凹凸を多数作り、円環状の凸状リムによって
磁気ヘッドとのCSS特性を改善する試みが提案されて
いる。しかし、この方法では磁気ヘッド下面との接触面
積が飛躍的には下がらず、磁気ヘッドとディスク間のス
ティッキングの問題は、機械的テキスチャに較べて改善
されているとは言い難い。
【0005】また、突起をフォトリソグラフィを使って
作る方法も提案されている。フォトリソグラフィによる
方法の例は、日本潤滑学会トライボロジー予稿集(19
91−5,A−11),(1992−10,B−6)に
開示されており、面積比が0.1〜5%の同心円状の突
起をフォトリソグラフィによってNiP下地層付きAl
合金基板上に作成した後、Cr膜、Co合金磁性膜、C
保護層を順次形成してディスクを作成し、CSSテスト
を行った結果が記載されている。しかし、この方法は突
起部の頂部が平滑なため、磁気ヘッドの摺動回数と共に
摩擦が増加するという欠点があり、また工業化も容易で
ないという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、磁気記録
媒体のCSS領域では、突起の先端の面積を小さくして
磁気ヘッドとのスティッキングをなくし、しかも平均的
な面の高さをデータ記録領域とほぼ同じ高さにして、磁
気ヘッドをデータ記録領域とCSS領域との間でシーク
した時に磁気ヘッドの安定浮上高さの変動が少なく、ヘ
ッドクラッシュや磁気ヘッドの空間での不安定化が起こ
らない磁気記録媒体が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、こうした高密
度磁気記録用の媒体に対してなされたもので、その要旨
は、非磁性基板上に、少なくとも下地層、磁性層を有す
る磁気記録媒体において、非磁性基板又は下地層の磁性
層側表面に、高さが1〜60nmであり、且つ、底部断
面の長軸と短軸の比が2以上である突起を有することを
特徴とする磁気記録媒体、及び、非磁性基板上に、少な
くとも下地層、磁性層を有する磁気記録媒体において、
非磁性基板又は下地層の磁性層側表面に、高さが1〜6
0nmであり、且つ、底部断面の長軸と短軸の比が2以
上である突起を有することを特徴とする磁気記録媒体用
基板、に存する。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
磁気記録媒体及び基板は、非磁性基板又は下地層の磁性
層側表面に、高さが1〜60nm、好ましくは1〜30
nm、底部断面の長軸と短軸の比が2以上、特に望まし
くは10以上である突起を有することを特徴とする。該
突起は、好ましくは、凹部で囲まれており、滑らかな曲
面状の頂部を有する形状である。
【0009】突起の高さが、60nmを超えるとCSS
特性は良いが磁気ヘッドの安定浮上高さを下げることが
難しくなることがあり、1nm未満では基板が元来有す
る細かな凹凸に埋もれてしまうことがあり所望の効果を
得ることが難しくなることがある。本発明における突起
の高さは、JIS表面粗さ(B0601)により規定さ
れる、粗さ曲線の中心線を基準とした場合の突起の高さ
を表す。
【0010】また、突起の頂部から高さが1nm低い高
さにおける等高線で囲まれた断面部の短軸の幅は0.5
μm以下であることが好ましい。該短軸の幅が0.5μ
mより大きくなると磁気ヘッドと媒体のスティッキング
が起こりやすくなる。この等高線で囲まれた断面部の短
軸の幅は、レーザ干渉による表面形状測定装置、例え
ば、米国ザイゴ社製“ZYGO”で測定することができ
る。
【0011】突起は、それぞれその長軸が略平行である
ように配置されていることが好ましい。この場合、突起
は、突起底部断面の短軸方向の長さ1mm当たり1〜1
3個存在することが好ましい。該長さ1mm当たり存
在する突起の数が、1個未満では基板のうねり等により
磁気ヘッド下面を突起のみで支えるのは難しくなること
があり、また103 個を超えると突起先端の磁気ヘッド
との接触面積が大きくなりすぎ摩擦力が大きくなりすぎ
ることがある。したがって、より好ましくは該長さ1m
m当たり10〜102 個、特に好ましくは該長さ1mm
当たり5〜50個存在していることが好ましい。
【0012】例えば、本発明の好ましい態様の一つであ
る、磁気記録媒体がディスク状媒体であり、突起がディ
スクの周方向にその長軸方向を向けて配向し、且つそれ
ぞれその長軸が略平行であるように配置されている場
合、突起は、突起の存在している部分でのディスク状媒
体の半径方向における長さ1mm当たり好ましくは1〜
103 個、より好ましくは10〜102 個、特に好まし
くは5〜50個存在していることが好ましい。
【0013】また、本発明の磁気記録媒体の好ましい態
様として、突起は磁気ヘッドがCSS(コンタクトスタ
ートアンドストップ)を行なう領域のみに存在し、デー
タ記録領域には存在しない磁気記録媒体が挙げられる。
このような構成にすることにより、データ記録領域にお
いては磁性層表面を平滑にすることができるため、従来
のようなスクラッチ傷によるエラーを減少させることが
できる。
【0014】さらに好ましい態様として、突起が、磁気
ヘッドがCSSを行なう領域のみに存在しデータ記録領
域には存在せず、かつその突起の高さがデータ記録領域
に向かって漸減している磁気記録媒体が挙げられる。突
起高さをデータ記録領域に向かって減少させることによ
り、データ記録領域からCSS領域あるいはその逆の方
向に磁気ヘッドを安定にシークすることができる。
【0015】通常、CSS領域は媒体の最内周部分を使
用するが、サーボデータを書く時に使用するクロック信
号を書くためのクロック用磁気ヘッドのCSSを最外周
部に設ける場合があり、この最外周部分においても突起
を設けることが有効である。本発明の磁気記録媒体を製
造するための好ましい方法としては、非磁性基板に直
接、あるいはこの上にNiP等の非磁性体からなる下地
層を設けた磁気記録媒体用基板を回転させながら、その
表面に円周方向に沿って、出力を精度良く制御したエネ
ルギービーム等を照射して表面に突起を形成する方法等
が挙げられる。エネルギービームとしては、レーザ、電
子線、X線等が挙げられ、中でもレーザを用いることが
好ましい。また、基板を回転する代わりに、基板上にエ
ネルギービームを走査してもよい。次に、これに、必要
により中間層を設けた後、磁性層を設けた後、通常、保
護層を製膜することにより本発明に用いる磁気ディスク
が製造される。
【0016】突起の生成機構は未だ十分解明されていな
いが、次のように考えられる。エネルギービーム光が照
射された部分は加熱されて膨張あるいは一部溶融する
が、その回りは冷えていて変形しにくいため、過熱され
て膨張した部分は上部に飛び出す形となるが、その部分
は外気ですぐに冷やされるため、レーザの走査方向に図
3に示すごとく,突起として、その形はそのまま残る。
そして、完全に冷えた状態では、突起の周辺には熱収縮
による凹みができる。そのため、本発明の磁気記録媒体
或いはその基板が有する突起は、好ましくは、突起が凹
部で囲まれた形状である。本発明において、エネルギー
ビームの走査方向とは、静止したディスク上でエネルギ
ービームが走査する方向のみならず、エネルギービーム
は静止させておき、ディスクを回転させた状態で照射す
る場合のディスクの回転方向をも示すこととする。
【0017】また、突起高さはレーザの強度とその平均
照射時間、及びディスクの線速度を調節することによっ
て自由に制御され、突起の長さは、パルスレーザの照射
時間で制御される。また、連続でレーザを照射した場合
には連続した突起となり、更に、これと同時に半径方向
にビームを走査した場合には渦巻状の突起ができる。半
径方向の突起の間隔はビームの半径方向の走査速度によ
って調節することにより自由に制御される。通常、レー
ザの強度は50〜500mW、平均照射時間は1mse
c程度のやや長いパルスから連続的な照射を行う。レー
ザーのスポット径は0.2〜4μm、基板の線速度は
0.8〜15m/secが好ましい。ここで、レーザの
平均照射時間とは、1つの突起を形成させるのにレーザ
ーを下地層又は基板の表面に照射した時間を示す。
【0018】レーザビームの照射面積を変えるには、通
常、対物レンズの開口率を変えればよく、開口率の値が
0.1〜0.95の対物レンズを用いることにより、ビ
ームの照射径は、6〜0.7μm程度まで制御できる。
本発明において、非磁性基板としては、通常、アルミニ
ウム合金板が用いられるが、銅、チタン等の金属基板、
ガラス基板、セラミック基板、Si基板、又は樹脂基板
等を用いることもできる。非磁性基板の材質は、レーザ
照射による発熱と熱伝導による放熱の関係から、表面の
反射率が小さく、また、熱拡散率の小さなものが望まし
い。
【0019】下地層は、通常、非磁性体からなり、好ま
しくはNiP合金層であり、通常、無電解メッキ法又は
スパッタ法により形成される。また、その厚みはレーザ
照射による発熱と熱伝導による放熱の関係から重要であ
り、好ましくは50〜20,000nm、特に好ましく
は100〜15,000nmである。下地層の上にはC
r層、あるいはCu層等の中間層を磁性層との間に設け
るのが好ましく、その膜厚は通常20〜200nm、好
ましくは50〜100nmである。
【0020】下地層上又は中間層上に設ける磁性層は、
通常、Co−P、Co−Ni−P、Co−Ni−Cr、
Co−Ni−Pt、Co−Cr−Ta、Co−Cr−P
t、Co−Cr−Ta−Pt系合金等の強磁性合金薄膜
が、無電解メッキ、電気メッキ、スパッタ、蒸着等の方
法によって形成され、その膜厚は、通常、20〜70n
m程度である。
【0021】この磁性層上には保護層が設けられるが、
保護層としては蒸着、スパッタ、プラズマCVD、イオ
ンプレーティング、湿式法等の方法により、炭素膜、水
素化カーボン膜、TiC、SiC等の炭化物膜、Si
N、TiN等の窒化膜等、SiO、AlO、ZrO等の
酸化物膜等が成膜される。これらのうち、特に好ましく
は、炭素膜、水素化カーボン膜である。又、保護層上に
は通常、潤滑剤層が設けられる。
【0022】
【実施例】次に、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施
例によって限定されるものではない。 実施例1〜3、比較例1〜4 直径95mmのディスク状Al合金基板上に膜厚10〜
20μmのNiPメッキを施した後、表面粗さRaが2
nm以下になるように機械的テキスチャ又は表面研磨を
行った。次に、表−1に記載した強度に精度良く制御さ
れたパルス状、又は連続的に発信するアルゴンレーザー
を、表−1に記載した条件で回転させながら磁気記録媒
体用基板上に照射して突起を形成させて磁気記録媒体用
基板を得た。
【0023】図1は、実施例1と同様の方法により得ら
れた磁気記録媒体用基板の表面形状を、レーザ干渉によ
る表面形状測定装置(米国ザイゴ社製“ZYGO”)で
観察した結果を表す図である。図2は、突起の長軸に平
行で且つ突起の頂部を通る垂直断面図であり、1は突
起、2はその周囲の凹部をしめす。本発明の突起は図1
及び図2に示すような形状を示し、その突起の頂部は滑
らかな曲面をもち、平坦ではなく、稜線に直角な方向に
おいて、適度な曲率を有している。
【0024】次いで,スパッタ法により,上記磁気記録
媒体用基板上に、順次、Cr中間層(100nm)、C
o−Cr−Ta合金磁性膜(50nm)及びカーボン保
護膜を(20nm)を形成し、その後、浸漬法によりフ
ッ素系液体潤滑剤(モンテエジソン社製「DOL−20
00」)を2nm塗布して、磁気記録媒体を作製した。
【0025】また、比較例4は、直径95mmのディス
ク状Al合金基板上に膜厚10〜20μmのNiPメッ
キを施した後、従来の機械的テキスチャ法により表面粗
さRaが約2nmの粗さのテキスチャを施した基板を用
いたこと以外は、実施例1と同様のプロセスで磁気ディ
スクを作製した。表−1に、実施例1〜3及び比較例1
〜3において、突起を形成したときの条件(基板の線速
度、照射したレーザーの強度、レーザーの平均照射時
間、レーザの集光に用いた対物レンズの開口率NA)を
示す。エネルギーの84%が集中するスポット径は、
1.22×λ/NAで表される。また、形成した突起の
底部断面の長軸と短軸の比(長軸/短軸)、突起の存在
している部分での磁気ディスクの半径方向における長さ
1mm当たりに存在する突起の数(平均突起密度)、平
均突起高さ、突起の頂部から高さが1nm低い高さにお
ける等高線で囲まれた断面部の短軸の幅(断面距離)を
示す。
【0026】
【表1】 表−1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 基板 レーザー 長軸 平均 平均 断面 対物レンズ 線速度 強度 /短軸 突起密度 突起高さ 距離 開口率 (mm/sec) (mW) (個/mm) (nm) (μm) (NA) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 1714 98 8 10 28 0.15 0.6 実施例2 1714 62 23 25 7 0.5 0.6 実施例3 1714 98 − 10 28 0.15 0.6 比較例1 レーザー照射無し 比較例2 1714 62 23 0.5 7 0.5 0.6 比較例3 1714 420 9 25 72 0.11 0.3 比較例4 機械的テキスチャー −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 表−2にこれらのディスクのCSSテスト前の静止摩擦
係数(初期スティクション)及びCSS2万回後の摩擦
力を示した。CSSテストは磁気ヘッド浮上量2.2μ
インチ、ロードグラム6gfの薄膜ヘッド(スライダ材
質Al23TiC)を用いた。また、磁気ヘッドの浮上
安定高さは、データ記録領域とCSS領域間のシーク時
の磁気ヘッドの浮上安定性をグライドテスターを用いて
評価した。CSS領域の安定浮上高さは、実施例1は約
1.3μインチ、実施例2は1.1μインチ以下、実施
例3は約1.3μインチ、比較例1は約1.3μイン
チ、比較例2は、1.1μインチ以下、比較例3は2.
4μインチ以上、比較例4は1.3〜1.5μインチで
あった。
【0027】
【表2】 表−2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 初期スティクション CSS2万回後の (摩擦係数) 摩擦力 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 0.28 11gf 実施例2 0.79 19gf 実施例3 0.55 18gf 比較例1 測定不能(吸着によりヘッドクラッシュ) 比較例2 4.30より大 吸着ドライブ停止( 200回) 比較例3 0.33 ヘッドクラッシュ( 300回) 比較例4 0.89 34gf −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、CSS時の摩擦が小さ
くなり、また、磁気ヘッドの媒体表面へのスティキング
も発生しなくなる。また、磁気ヘッドをデータ記録領域
とCSS領域との間のシークを極めて滑らかに行なうこ
とができ、シークした時に磁気ヘッドの安定浮上高さの
変動が少なく、ヘッドクラッシュや磁気ヘッドの空間で
の不安定化が起こらない。さらに、磁気ヘッドのフライ
ングハイトを小さくでき、また、従来の機械的テキスチ
ャによる傷に基づくデータエラーも減少するため高密度
の磁気記録媒体の製造が可能となり、工業的な意義は極
めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面形状測定装置により観察した本発明の磁気
記録媒体用基板の表面表面の突起の形状を示す図であ
る。
【図2】図1の突起の長軸方向の頂部に平行で且つ該頂
部を通る垂直断面図である。
【図3】本発明の突起の予想される生成機構を示す概念
図である。
【図4】従来の方法による磁気記録媒体表面の形状を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1:突起 2:突起を囲む凹部 3:パルスレーザ 4:磁気記録媒体用基板 5:スポット部 6:凹状の穴部 7:リム部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神津 順一 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基板上に、少なくとも下地層、磁
    性層を有する磁気記録媒体において、非磁性基板又は下
    地層の磁性層側表面に、高さが1〜60nmであり、且
    つ、底部断面の長軸と短軸の比が2以上である突起を有
    することを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 突起の頂部から高さが1nm低い高さに
    おける等高線で囲まれた断面の短軸の幅が0.5μm以
    下である請求項1に記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 突起の長軸に平行で且つ突起の頂部を通
    る垂直断面の形状が、突起の底部の少なくとも一方の端
    部に凹部を有するものである請求項1又は2に記載の磁
    気記録媒体。
  4. 【請求項4】 突起が、その周囲に凹部を有することを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の磁
    気記録媒体。
  5. 【請求項5】 磁気記録媒体がディスク状媒体であり、
    突起がディスクの周方向にその長軸方向を向けて配向し
    ている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の磁気記
    録媒体。
  6. 【請求項6】 突起が、渦巻状になるように設けられて
    いる請求項1ないし5のいずれか1項に記載の磁気記録
    媒体。
  7. 【請求項7】 突起が、磁気ヘッドがCSS(コンタク
    トスタートアンドストップ)を行なう領域のみに存在す
    ることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に
    記載の磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 突起の高さがデータ記録領域に向かって
    漸減している請求項6に記載の磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】 突起が、非磁性基板又は下地層の磁性層
    側表面へのエネルギービームの照射によって得られたも
    のである請求項1ないし8のいずれか1項に記載の磁気
    記録媒体。
  10. 【請求項10】 非磁性基板上に、少なくとも下地層、
    磁性層を有する磁気記録媒体において、非磁性基板又は
    下地層の磁性層側表面に、高さが1〜60nmであり、
    且つ、底部断面の長軸と短軸の比が2以上である突起を
    有することを特徴とする磁気記録媒体用基板。
JP28809294A 1994-07-04 1994-11-22 磁気記録媒体及び基板 Pending JPH08147684A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28809294A JPH08147684A (ja) 1994-11-22 1994-11-22 磁気記録媒体及び基板
KR1019950019855A KR960005459A (ko) 1994-07-04 1995-07-03 자기기록매체, 그의 제조방법 및 기록 및 판독방법
DE19524220A DE19524220A1 (de) 1994-07-04 1995-07-03 Magnetisches Aufzeichnungsmedium, Verfahren zu dessen Herstellung, und Aufnahme- und Wiedergabeverfahren
US08/937,045 US5928759A (en) 1994-07-04 1997-09-24 Magnetic recording medium, method of producing the same, and recording and reading-out method
US09/306,909 US6217970B1 (en) 1994-07-04 1999-05-07 Magnetic recording medium, method of producing the same, and recording and reading-out method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28809294A JPH08147684A (ja) 1994-11-22 1994-11-22 磁気記録媒体及び基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08147684A true JPH08147684A (ja) 1996-06-07

Family

ID=17725693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28809294A Pending JPH08147684A (ja) 1994-07-04 1994-11-22 磁気記録媒体及び基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08147684A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5928759A (en) Magnetic recording medium, method of producing the same, and recording and reading-out method
US6057984A (en) Method for data writing/read-out using a contact start and stop system
JP3013717B2 (ja) 磁気記録媒体および基板
JPH0877554A (ja) 磁気記録媒体および基板
JP2953364B2 (ja) 磁気記録媒体及び基板
JP3146917B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP2970466B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH08147684A (ja) 磁気記録媒体及び基板
JPH08147692A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP2856131B2 (ja) 磁気記録媒体の突起形成方法及び磁気記録媒体
JP3629275B2 (ja) 多重レンズフォーカシングを利用するレーザ照射によって磁気記録媒体に集合組織を形成する方法
JPH08147687A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH08147682A (ja) 磁気ディスク及び磁気ディスク用基板並びに記録再生方法
US5945197A (en) Laser texturing of magnetic recording medium using multiple lens focusing
JPH08153325A (ja) 磁気記録媒体及び基板
JPH08180400A (ja) 磁気記録媒体および基板
JPH08147916A (ja) 記録再生方法
JPH09180176A (ja) 磁気ディスク及び記録再生方法
JPH08129749A (ja) 磁気記録媒体および基板
JPH08287457A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH097168A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH09180179A (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
JPH11339204A (ja) 記録再生方法
JPH11339203A (ja) 記録再生方法
JPH1186279A (ja) 磁気記録媒体及び基板