JP3013717B2 - 磁気記録媒体および基板 - Google Patents
磁気記録媒体および基板Info
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- JP3013717B2 JP3013717B2 JP6241369A JP24136994A JP3013717B2 JP 3013717 B2 JP3013717 B2 JP 3013717B2 JP 6241369 A JP6241369 A JP 6241369A JP 24136994 A JP24136994 A JP 24136994A JP 3013717 B2 JP3013717 B2 JP 3013717B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体および基
板に関し、詳しくは磁気ディスク装置に使用されるハー
ドティスクなどの磁気記録媒体およびそのための基板に
関するものである。特に、良好なCSS(コンタクトス
タートアンドストップ)特性およびヘッドの媒体表面へ
のスティッキング特性とヘッドの低浮上化を同時に可能
にする薄膜型の磁気記録媒体ならびにその基板に関す
る。
板に関し、詳しくは磁気ディスク装置に使用されるハー
ドティスクなどの磁気記録媒体およびそのための基板に
関するものである。特に、良好なCSS(コンタクトス
タートアンドストップ)特性およびヘッドの媒体表面へ
のスティッキング特性とヘッドの低浮上化を同時に可能
にする薄膜型の磁気記録媒体ならびにその基板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、ハードディスクはその使用に際し
高速で回転して磁気ヘッドを浮上させ、ハードディスク
への書き込み/読み出し等をこの磁気ヘッドを介して行
っている。ハードディスクは、その磁気特性の向上のた
め、ディスクの基板面あるいは基板面上に設けられたN
iPメッキ等の非磁性体からなる下地層上に、磁気ディ
スクの円周方向にほぼ同心円状に機械的研磨を行って加
工痕を残す加工(以下、機械的テキスチャという)が行
われている。
高速で回転して磁気ヘッドを浮上させ、ハードディスク
への書き込み/読み出し等をこの磁気ヘッドを介して行
っている。ハードディスクは、その磁気特性の向上のた
め、ディスクの基板面あるいは基板面上に設けられたN
iPメッキ等の非磁性体からなる下地層上に、磁気ディ
スクの円周方向にほぼ同心円状に機械的研磨を行って加
工痕を残す加工(以下、機械的テキスチャという)が行
われている。
【0003】近年の情報量の増大と装置の小型軽量化の
要求により、線記録密度及びトラック密度が高くなり、
1ビット当りの面積が小さくなってくると、従来のよう
な機械的テキスチャによるスクラッチ傷は情報読み出し
の際にエラーとなる確率が高くなる。また、内周部にあ
るCSSゾーンのみに機械的テキスチャを施しデータ記
録領域はそのままにする方法もあるが、データ記録領域
の面がCSSゾーンの面の高さよりも高くなり、ヘッド
がシークする時にクラッシュするという問題があった。
要求により、線記録密度及びトラック密度が高くなり、
1ビット当りの面積が小さくなってくると、従来のよう
な機械的テキスチャによるスクラッチ傷は情報読み出し
の際にエラーとなる確率が高くなる。また、内周部にあ
るCSSゾーンのみに機械的テキスチャを施しデータ記
録領域はそのままにする方法もあるが、データ記録領域
の面がCSSゾーンの面の高さよりも高くなり、ヘッド
がシークする時にクラッシュするという問題があった。
【0004】また、こうした機械的テキスチャに代え
て、レーザでテキスチャパターンを作る方法も提案され
ている。レーザによるテキスチャの方法の例は、米国特
許第5,062,021号、同5,108,781号に
開示されており、Nd−YAGの強パルスレーザ光によ
りNiP層を局所的に溶融し、図3に示すように、溶融
して形成された凹状の穴部6とその周囲に溶融したNi
Pが表面張力で盛り上がって固化した直径が2.5〜1
00μmのリム部7からなるクレータ状の凹凸を多数作
り、円環状の凸状リムによってヘッドとのCSS特性を
改善する試みが提案されている。しかし、この方法では
ヘッド下面との接触面積が飛躍的には下がらず、ヘッド
とディスク間のスティッキングの問題は、機械的テキス
チャに較べて改善されているとは言い難い。
て、レーザでテキスチャパターンを作る方法も提案され
ている。レーザによるテキスチャの方法の例は、米国特
許第5,062,021号、同5,108,781号に
開示されており、Nd−YAGの強パルスレーザ光によ
りNiP層を局所的に溶融し、図3に示すように、溶融
して形成された凹状の穴部6とその周囲に溶融したNi
Pが表面張力で盛り上がって固化した直径が2.5〜1
00μmのリム部7からなるクレータ状の凹凸を多数作
り、円環状の凸状リムによってヘッドとのCSS特性を
改善する試みが提案されている。しかし、この方法では
ヘッド下面との接触面積が飛躍的には下がらず、ヘッド
とディスク間のスティッキングの問題は、機械的テキス
チャに較べて改善されているとは言い難い。
【0005】また、突起をフォトリソグラフィを使って
形成する方法も提案されており、日本潤滑学会トライボ
ロジー予稿集(1991−5,A−11),(1992
−10,B−6)には、ディスクの全表面に対する面積
比が0.1〜5%の同心円状の凸部又は突起を、フォト
リソグラフィによってNiP下地層を成膜したAl合金
基板上に形成させ、その上にCr層、Co合金磁性層、
C保護膜を順次成膜した磁気ディスクのCSSテストの
結果が示されている。しかし、この方法では、突起の頂
部が平滑なため、ヘッドの摺動回数と共に摩擦が増加す
るという欠点があり、また工業化も容易でないという問
題があった。
形成する方法も提案されており、日本潤滑学会トライボ
ロジー予稿集(1991−5,A−11),(1992
−10,B−6)には、ディスクの全表面に対する面積
比が0.1〜5%の同心円状の凸部又は突起を、フォト
リソグラフィによってNiP下地層を成膜したAl合金
基板上に形成させ、その上にCr層、Co合金磁性層、
C保護膜を順次成膜した磁気ディスクのCSSテストの
結果が示されている。しかし、この方法では、突起の頂
部が平滑なため、ヘッドの摺動回数と共に摩擦が増加す
るという欠点があり、また工業化も容易でないという問
題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、CSSゾ
ーンでは、突起の先端の面積を小さくしてヘッドとのス
ティッキングをなくし、しかも平均的な面の高さは、デ
ータゾーンとほぼ同じにして、ヘッドをデータゾーン、
CSSゾーン間でシークした時にヘッドの安定浮上高さ
の変動が少なく、ヘッドクラッシュやヘッドの空間での
不安定化が起こらない磁気記録媒体が望まれている。
ーンでは、突起の先端の面積を小さくしてヘッドとのス
ティッキングをなくし、しかも平均的な面の高さは、デ
ータゾーンとほぼ同じにして、ヘッドをデータゾーン、
CSSゾーン間でシークした時にヘッドの安定浮上高さ
の変動が少なく、ヘッドクラッシュやヘッドの空間での
不安定化が起こらない磁気記録媒体が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこうした高密度
磁気記録用の媒体に対してなされたもので、その第1の
要旨は、非磁性基板上に、少なくとも磁性層を有する磁
気記録媒体であって、非磁性基板の磁性層側表面に、高
さが1〜60nmの突起を1mm2 あたり102 〜10
8 個有し、且つ、各突起の頂点から1nm下の高さにお
ける等高線で囲まれた図形の面積の平均値が2μm2 以
下であり、該突起はエネルギービーム照射により形成さ
れてなり、突起の中心を通りエネルギービームの走査方
向を含む垂直断面形状が、突起底部の片側部分に凹部を
有することを特徴とする磁気記録媒体、に存する。更
に、本発明の第2の要旨は、磁気記録媒体用非磁性基板
であって、非磁性基板の磁性層を形成する側の表面に高
さが1〜60nmの突起を1mm2 あたり102 〜10
8 個有し、且つ、各突起の頂点から1nm下の高さにお
ける等高線で囲まれた図形の面積の平均値が2μm2 以
下であり、該突起はエネルギービーム照射により形成さ
れてなり、突起の中心を通りエネルギービームの走査方
向を含む垂直断面形状が、突起底部の片側部分に凹部を
有することを特徴とする磁気記録媒体用非磁性基板、に
存する。以下、本発明を詳細に説明する。
磁気記録用の媒体に対してなされたもので、その第1の
要旨は、非磁性基板上に、少なくとも磁性層を有する磁
気記録媒体であって、非磁性基板の磁性層側表面に、高
さが1〜60nmの突起を1mm2 あたり102 〜10
8 個有し、且つ、各突起の頂点から1nm下の高さにお
ける等高線で囲まれた図形の面積の平均値が2μm2 以
下であり、該突起はエネルギービーム照射により形成さ
れてなり、突起の中心を通りエネルギービームの走査方
向を含む垂直断面形状が、突起底部の片側部分に凹部を
有することを特徴とする磁気記録媒体、に存する。更
に、本発明の第2の要旨は、磁気記録媒体用非磁性基板
であって、非磁性基板の磁性層を形成する側の表面に高
さが1〜60nmの突起を1mm2 あたり102 〜10
8 個有し、且つ、各突起の頂点から1nm下の高さにお
ける等高線で囲まれた図形の面積の平均値が2μm2 以
下であり、該突起はエネルギービーム照射により形成さ
れてなり、突起の中心を通りエネルギービームの走査方
向を含む垂直断面形状が、突起底部の片側部分に凹部を
有することを特徴とする磁気記録媒体用非磁性基板、に
存する。以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明において、磁気記録媒体用非磁性基
板の磁性層を形成する側の表面に存在する突起の高さ
は、JIS表面粗さ(B0601)により規定される、
粗さ曲線の中心線を基準とした場合の突起の高さを表
す。この突起の高さは、好ましくは1〜60nm、更に
好ましくは10〜40nmであり、60nmを超えると
CSS特性は良いがヘッドの安定浮上高さは下げられ
ず、1nm未満では基板が元来有する細かな凹凸に埋も
れてしまい所望の効果は得られない。また、本発明にお
いては、磁気記録媒体用非磁性基板の磁性層を形成する
側の表面に、高さが1〜60nmの突起を1mm2 あた
り102 〜108 個有する。102 個未満では基板のう
ねり等によりヘッド下面を突起のみで支えるのは難し
く、また108 個を超えた突起を作ろうとすると互いに
干渉しあって突起の高さをそろえるのが難しくなり、そ
の好ましい存在密度は1mm2 あたり103 〜106 個
である。ここで突起の存在密度は媒体全体での平均密度
ではなく、突起存在部での単位面積当たりの密度をい
う。
板の磁性層を形成する側の表面に存在する突起の高さ
は、JIS表面粗さ(B0601)により規定される、
粗さ曲線の中心線を基準とした場合の突起の高さを表
す。この突起の高さは、好ましくは1〜60nm、更に
好ましくは10〜40nmであり、60nmを超えると
CSS特性は良いがヘッドの安定浮上高さは下げられ
ず、1nm未満では基板が元来有する細かな凹凸に埋も
れてしまい所望の効果は得られない。また、本発明にお
いては、磁気記録媒体用非磁性基板の磁性層を形成する
側の表面に、高さが1〜60nmの突起を1mm2 あた
り102 〜108 個有する。102 個未満では基板のう
ねり等によりヘッド下面を突起のみで支えるのは難し
く、また108 個を超えた突起を作ろうとすると互いに
干渉しあって突起の高さをそろえるのが難しくなり、そ
の好ましい存在密度は1mm2 あたり103 〜106 個
である。ここで突起の存在密度は媒体全体での平均密度
ではなく、突起存在部での単位面積当たりの密度をい
う。
【0009】また、本発明における各突起は、その頂点
から1nm下の高さにおける等高線で囲まれた図形の面
積の平均値(以下、等高線面積という)が2μm2 以下
であり、好ましくは、0.001〜1.0μm2 、より
好ましくは0.001〜0.5μm2 、更に好ましくは
0.001〜0.2μm2 の範囲の値を有する。2μm
2 を超えるとヘッドとの間にスティッキングが発生しや
すくなり、CSSを作動することは不可能となる。な
お、この等高線面積は、レーザ干渉による表面形状測定
装置、例えば、米国ザイゴ社製〔ZYGO〕で測定が可
能である。
から1nm下の高さにおける等高線で囲まれた図形の面
積の平均値(以下、等高線面積という)が2μm2 以下
であり、好ましくは、0.001〜1.0μm2 、より
好ましくは0.001〜0.5μm2 、更に好ましくは
0.001〜0.2μm2 の範囲の値を有する。2μm
2 を超えるとヘッドとの間にスティッキングが発生しや
すくなり、CSSを作動することは不可能となる。な
お、この等高線面積は、レーザ干渉による表面形状測定
装置、例えば、米国ザイゴ社製〔ZYGO〕で測定が可
能である。
【00010】本発明の媒体の好ましい態様として、突
起は磁気ヘッドがCSS(コンタクトスタートアンドス
トップ)を行なう領域のみに存在し、データ記録領域に
は存在しない磁気記録媒体が挙げられる。このような構
成にするとにより、データ記録領域においては磁性層表
面を平滑にすることができるため、従来のようなスクラ
ッチ傷によるエラーを減少させることができる。また、
さらに好ましい態様として、突起が磁気ヘッドがCSS
を行なう領域のみに存在しデータ記録領域には存在せ
ず、かつその突起の高さがデータ記録領域に向かって減
少している磁気記録媒体、または、その突起の密度がデ
ータ記録領域に向かって減少している磁気記録媒体が挙
げられる。突起高さをデータ記録領域に向かって減少さ
せることにより、データ記録領域からCSSゾーンある
いは逆の方向にヘッドを安定にシークすることができ
る。また、突起の密度をデータ記録領域に向かって減少
させることにより、突起高さを順次変化させた場合と同
様な効果を得ることができる。また、突起の高さおよび
密度の両方をデータ記録領域に向かって減少させること
も好ましい方法である。
起は磁気ヘッドがCSS(コンタクトスタートアンドス
トップ)を行なう領域のみに存在し、データ記録領域に
は存在しない磁気記録媒体が挙げられる。このような構
成にするとにより、データ記録領域においては磁性層表
面を平滑にすることができるため、従来のようなスクラ
ッチ傷によるエラーを減少させることができる。また、
さらに好ましい態様として、突起が磁気ヘッドがCSS
を行なう領域のみに存在しデータ記録領域には存在せ
ず、かつその突起の高さがデータ記録領域に向かって減
少している磁気記録媒体、または、その突起の密度がデ
ータ記録領域に向かって減少している磁気記録媒体が挙
げられる。突起高さをデータ記録領域に向かって減少さ
せることにより、データ記録領域からCSSゾーンある
いは逆の方向にヘッドを安定にシークすることができ
る。また、突起の密度をデータ記録領域に向かって減少
させることにより、突起高さを順次変化させた場合と同
様な効果を得ることができる。また、突起の高さおよび
密度の両方をデータ記録領域に向かって減少させること
も好ましい方法である。
【0011】本発明の磁気記録媒体を製造するための好
ましい方法としては、Siのミラーウェハーのように極
めて平滑な表面を有する磁気記録媒体用基板を回転させ
ながら、その表面に円周方向に沿って、出力を精度良く
制御したエネルギービームを照射して表面に突起を形成
する方法等が挙げられる。エネルギービームとしては、
パルスレーザ、電子線、X線などが挙げられ、中でもパ
ルスレーザを用いることが好ましく、以下、パルスレー
ザを用いた場合を例として本発明を説明する。
ましい方法としては、Siのミラーウェハーのように極
めて平滑な表面を有する磁気記録媒体用基板を回転させ
ながら、その表面に円周方向に沿って、出力を精度良く
制御したエネルギービームを照射して表面に突起を形成
する方法等が挙げられる。エネルギービームとしては、
パルスレーザ、電子線、X線などが挙げられ、中でもパ
ルスレーザを用いることが好ましく、以下、パルスレー
ザを用いた場合を例として本発明を説明する。
【0012】本発明において、突起の生成機構は未だ十
分解明されていないが、次のように考えられる。図2は
突起の予想される生成機構を示す概念図である。図2
(a)で、パルスレーザ3が照射された非磁性基板4の
局所的に過熱されたスポット部5は一部溶融し、基板の
回転(方向を矢印で示す)、またはレーザビームの走査
によって溶融部分が移動する。図2(b)に示すように
最初にビームが当った部分はその後、温度が下がり温度
勾配が生ずる。一般に、溶融液体においては、低温側の
方が表面張力が大きく、この表面張力の差により、最初
にビームで照射され溶融しその後低温になった部分が、
後から溶融した部分の液体を取り込み盛り上がる。した
がって、図2(c)に示すように、最後に溶融した部分
には凹部ができ、レーザビームの走査方向に対して突起
の後部に凹部を有することとなる。つまり、突起の中心
を通り、レーザビームの走査方向を含む垂直断面形状
が、突起底部の片側部分に凹部を有することとなる。本
発明において、レーザビームの走査方向とは、静止した
ディスク上でレーザビームが走査する方向のみならず、
レーザビームは静止させておき、ディスクを回転させた
状態で照射する場合のディスクの回転方向をも示すこと
とする。
分解明されていないが、次のように考えられる。図2は
突起の予想される生成機構を示す概念図である。図2
(a)で、パルスレーザ3が照射された非磁性基板4の
局所的に過熱されたスポット部5は一部溶融し、基板の
回転(方向を矢印で示す)、またはレーザビームの走査
によって溶融部分が移動する。図2(b)に示すように
最初にビームが当った部分はその後、温度が下がり温度
勾配が生ずる。一般に、溶融液体においては、低温側の
方が表面張力が大きく、この表面張力の差により、最初
にビームで照射され溶融しその後低温になった部分が、
後から溶融した部分の液体を取り込み盛り上がる。した
がって、図2(c)に示すように、最後に溶融した部分
には凹部ができ、レーザビームの走査方向に対して突起
の後部に凹部を有することとなる。つまり、突起の中心
を通り、レーザビームの走査方向を含む垂直断面形状
が、突起底部の片側部分に凹部を有することとなる。本
発明において、レーザビームの走査方向とは、静止した
ディスク上でレーザビームが走査する方向のみならず、
レーザビームは静止させておき、ディスクを回転させた
状態で照射する場合のディスクの回転方向をも示すこと
とする。
【0013】レーザビームの走査あるいは基板の回転が
遅いか、あるいはレーザビームのパワーが大きい等の条
件によっては、熱収縮により突起底部の周囲に凹部がで
きる場合もある。この現象の解明は十分ではないが、局
所的に加熱されたスポット部は膨張するが、その回りは
冷えていて変形しにくいため、膨張した部分は外気です
ぐに冷やされ突起として残る。そして突起の周囲は、熱
収縮による凹みができる。また、突起の頂部は平坦では
なく、適度な曲率を有する半球状である。
遅いか、あるいはレーザビームのパワーが大きい等の条
件によっては、熱収縮により突起底部の周囲に凹部がで
きる場合もある。この現象の解明は十分ではないが、局
所的に加熱されたスポット部は膨張するが、その回りは
冷えていて変形しにくいため、膨張した部分は外気です
ぐに冷やされ突起として残る。そして突起の周囲は、熱
収縮による凹みができる。また、突起の頂部は平坦では
なく、適度な曲率を有する半球状である。
【0014】米国特許第5,062,021号、同5,
108,781号記載の方法においては、基板上のNi
P層の表面にレーザービームを照射しているが、その照
射範囲が広く、かつレーザの出力も1.5W等の大出力
であるため、NiPの溶融範囲が広く、溶融した液面の
中心部が盛り上がらずにクレータ状となってしまう。こ
れに対し、本発明においては、レーザビームを狭い範囲
に絞り、出力も低い条件下で精度良く突起を制御するた
め、Si等の非磁性基板の溶融範囲が狭く、溶融した液
面の中心部が凸状に盛り上がり、固化した後に突起とな
る点で前記米国特許とは大きく異なる。したがって、先
端の面積も非常に小さな突起ができる。
108,781号記載の方法においては、基板上のNi
P層の表面にレーザービームを照射しているが、その照
射範囲が広く、かつレーザの出力も1.5W等の大出力
であるため、NiPの溶融範囲が広く、溶融した液面の
中心部が盛り上がらずにクレータ状となってしまう。こ
れに対し、本発明においては、レーザビームを狭い範囲
に絞り、出力も低い条件下で精度良く突起を制御するた
め、Si等の非磁性基板の溶融範囲が狭く、溶融した液
面の中心部が凸状に盛り上がり、固化した後に突起とな
る点で前記米国特許とは大きく異なる。したがって、先
端の面積も非常に小さな突起ができる。
【0015】また、突起高さはレーザの強度とその平均
照射時間、及びディスクの線速度を調節することによっ
て自由に制御され、突起の密度は、1周当たりの突起の
個数、パルスレーザの半径方向の照射間隔、及び上記の
突起の高さを制御する条件を調節することにより自由に
制御させる。通常、レーザの強度は20〜500mW、
平均照射時間は0.05〜100μsec、レーザのス
ポット径は0.2〜4μm、基板の線速度は0.8〜1
5m/secが好ましい。ここで、レーザの平均照射時
間とは、1つの突起を形成させるのにレーザを下地層表
面に照射した時間を示す。レーザビームの照射面積を変
えるには、通常、対物レンズの開口率を変えればよく、
開口率が0.1〜0.95の対物レンズを用いることに
より、ビームの照射径は0.7〜6μm程度まで制御で
きる。
照射時間、及びディスクの線速度を調節することによっ
て自由に制御され、突起の密度は、1周当たりの突起の
個数、パルスレーザの半径方向の照射間隔、及び上記の
突起の高さを制御する条件を調節することにより自由に
制御させる。通常、レーザの強度は20〜500mW、
平均照射時間は0.05〜100μsec、レーザのス
ポット径は0.2〜4μm、基板の線速度は0.8〜1
5m/secが好ましい。ここで、レーザの平均照射時
間とは、1つの突起を形成させるのにレーザを下地層表
面に照射した時間を示す。レーザビームの照射面積を変
えるには、通常、対物レンズの開口率を変えればよく、
開口率が0.1〜0.95の対物レンズを用いることに
より、ビームの照射径は0.7〜6μm程度まで制御で
きる。
【0016】本発明において、非磁性基板としてはSi
又はアルミニウム合金板等が好ましく用いられるが、
銅、チタン等の金属基板、セラミック基板又は樹脂基板
等を用いることもできる。非磁性基板の材質は、エネル
ギービーム照射による発熱と熱伝導による放熱の関係か
ら、基板表面の反射率が小さく、また、熱拡散率小さな
ものが望ましい。
又はアルミニウム合金板等が好ましく用いられるが、
銅、チタン等の金属基板、セラミック基板又は樹脂基板
等を用いることもできる。非磁性基板の材質は、エネル
ギービーム照射による発熱と熱伝導による放熱の関係か
ら、基板表面の反射率が小さく、また、熱拡散率小さな
ものが望ましい。
【0017】本発明においては、非磁性基板上に少なく
とも磁性層を有するが、非磁性基板と磁性層の間に下地
層を設けることもできる。下地層は、好ましくはNiP
合金層であり、通常無電解メッキ法またはスパッタ法に
より形成される。またその厚みは、好ましくは50〜2
0,000nm、特に好ましくは100〜15,000
nmである。
とも磁性層を有するが、非磁性基板と磁性層の間に下地
層を設けることもできる。下地層は、好ましくはNiP
合金層であり、通常無電解メッキ法またはスパッタ法に
より形成される。またその厚みは、好ましくは50〜2
0,000nm、特に好ましくは100〜15,000
nmである。
【0018】下地層の上にはCr層、あるいはCu層等
の中間層を磁性層との間に設けるのが好ましく、その膜
厚は通常20〜200nm、好ましくは50〜100n
mである。下地層上または中間層上に設ける磁性層は、
無電解メッキ、電気メッキ、スパッタ、蒸着等の方法に
よって形成され、Co−P、Co−Ni−P、Co−N
i−Cr、Co−Ni−Pt、Co−Cr−Ta、Co
−Cr−Pt、Co−Cr−Ta−Pt系合金等の強磁
性合金薄膜が形成され、その膜厚は通常30から70n
m程度である。
の中間層を磁性層との間に設けるのが好ましく、その膜
厚は通常20〜200nm、好ましくは50〜100n
mである。下地層上または中間層上に設ける磁性層は、
無電解メッキ、電気メッキ、スパッタ、蒸着等の方法に
よって形成され、Co−P、Co−Ni−P、Co−N
i−Cr、Co−Ni−Pt、Co−Cr−Ta、Co
−Cr−Pt、Co−Cr−Ta−Pt系合金等の強磁
性合金薄膜が形成され、その膜厚は通常30から70n
m程度である。
【0019】この磁性層上には保護層を設けることがで
きるが、保護層としては蒸着、スパッタ、プラズマCV
D、イオンプレーティング、湿式法等の方法により、炭
素膜、水素化カーボン膜、TiC、SiC等の炭化物
膜、SiN、TiN等の窒化膜等、SiO、AlO、Z
rO等の酸化物膜等が成膜される。これらのうち特に好
ましくは、炭素膜、水素化カーボン膜である。又、保護
層上には通常、潤滑剤層が設けられる。
きるが、保護層としては蒸着、スパッタ、プラズマCV
D、イオンプレーティング、湿式法等の方法により、炭
素膜、水素化カーボン膜、TiC、SiC等の炭化物
膜、SiN、TiN等の窒化膜等、SiO、AlO、Z
rO等の酸化物膜等が成膜される。これらのうち特に好
ましくは、炭素膜、水素化カーボン膜である。又、保護
層上には通常、潤滑剤層が設けられる。
【0020】
【実施例】次に、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施
例によって限定されるものではない。 実施例1〜5、比較例1〜6 直径64mmの表面粗さRaが0.3nm以下のミラー
ウェハー状Siディスク基板上に、表−1に記載した条
件に精度良く制御された波長λ=514.5nmのアル
ゴンパルスレーザを照射してほぼ同じ高さの突起を形成
させ、磁気ディスク用基板を得た。
明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施
例によって限定されるものではない。 実施例1〜5、比較例1〜6 直径64mmの表面粗さRaが0.3nm以下のミラー
ウェハー状Siディスク基板上に、表−1に記載した条
件に精度良く制御された波長λ=514.5nmのアル
ゴンパルスレーザを照射してほぼ同じ高さの突起を形成
させ、磁気ディスク用基板を得た。
【0021】図1(a)は、実施例と同様の方法により
得られたSi基板の表面形状を、レーザ干渉による表面
形状測定装置(米国ザイゴ社製「ZYGO」)で観察し
た結果を表す図である。図1(b)は、図1(a)の突
起のレーザの走査方向を含む垂直断面図であり、図1
(c)は、突起の中心を通り、図(b)の垂直な方向の
断面図であり、1は突起、2は凹部であり、図1(b)
の2はレーザビームの走査方向に対して突起の後ろ側の
凹部を示す。本発明の突起は図1(a)〜(c)および
図2(c)に示すような形状を示し、その孤立した突起
の頂部は平坦ではなく適度な曲率を有する半球状をして
いる。次いで、スパッタ法により、突起を形成させたS
i基板上に、順次、NiP下地層(100nm)、Cr
中間層(100nm)、Co−Cr−Ta合金磁性膜
(50nm)及びカーボン保護膜を(20nm)を形成
し、その後、浸漬法によりフッ素系液体潤滑剤(モンテ
エジソン社製商品名DOL−2000)を2nm塗布し
て、磁気記録媒体を作製した。表−1に実施例1〜5お
よび比較例2〜5の基板の線速度、レーザの強度、レー
ザの平均照射時間、平均突起密度(レーザ照射のインタ
ーバルに相当)、平均突起高さ、等高線面積および、レ
ーザの集光に用いた対物レンズの開口率NAを示す。エ
ネルギーの84%が集中するスポット径は、1.22×
λ/NAで表される。
得られたSi基板の表面形状を、レーザ干渉による表面
形状測定装置(米国ザイゴ社製「ZYGO」)で観察し
た結果を表す図である。図1(b)は、図1(a)の突
起のレーザの走査方向を含む垂直断面図であり、図1
(c)は、突起の中心を通り、図(b)の垂直な方向の
断面図であり、1は突起、2は凹部であり、図1(b)
の2はレーザビームの走査方向に対して突起の後ろ側の
凹部を示す。本発明の突起は図1(a)〜(c)および
図2(c)に示すような形状を示し、その孤立した突起
の頂部は平坦ではなく適度な曲率を有する半球状をして
いる。次いで、スパッタ法により、突起を形成させたS
i基板上に、順次、NiP下地層(100nm)、Cr
中間層(100nm)、Co−Cr−Ta合金磁性膜
(50nm)及びカーボン保護膜を(20nm)を形成
し、その後、浸漬法によりフッ素系液体潤滑剤(モンテ
エジソン社製商品名DOL−2000)を2nm塗布し
て、磁気記録媒体を作製した。表−1に実施例1〜5お
よび比較例2〜5の基板の線速度、レーザの強度、レー
ザの平均照射時間、平均突起密度(レーザ照射のインタ
ーバルに相当)、平均突起高さ、等高線面積および、レ
ーザの集光に用いた対物レンズの開口率NAを示す。エ
ネルギーの84%が集中するスポット径は、1.22×
λ/NAで表される。
【0022】
【表1】 表−1 ─────────────────────────────────── 基板 レーザ 平均 平均 平均 等高線 対物 線速度 強度 照射時間 突起密度 突起高さ 面積 レンズ (mm/sec) (mW) (μsec)(個/mm2) (nm) (μm2) 開口率 ─────────────────────────────────── 実施例1 343 1750 1.25 9260 14 0.08 0.6 2 343 1820 1.25 9260 13 0.16 0.4 3 343 1220 1.25 37040 6 0.12 0.95 4 343 1990 1.25 4120 16 0.18 0.3 5 343 1750 1.25 740 14 0.08 0.6 比較例1 レーザ照射無し 2 343 940 1.25 9260 <1 ─── 0.95 3 343 2800 1.25 9260 66 0.12 0.95 4 343 2430 1.25 9260 14 2.30 0.13 5 343 945 1.25 93 3 0.12 0.95 6 機械的テキスチャ ───────────────────────────────────
【0023】また、比較例6は従来の機械的テキスチャ
法で、Raが約2nmの粗さのテキスチャを施したAl
合金基板を用いた。各々、スパッタ以降は実施例1〜5
と同様のプロセスで作製した。表−2にこれらのディス
クのCSSテスト前の静止摩擦係数(初期スティクショ
ン)及びCSS2万回後の摩擦力を示した。CSSテス
トはヘッド浮上量1.6μインチ、ロードグラム6gf
の薄膜ヘッド(スライダ材質Al2O3TiC)を用い
た。ヘッドの安定浮上高さは、データゾーンとCSSゾ
ーン間のシーク時のヘッドの安定浮上性をグライドテス
ターを用いて評価した。CSSゾーンの安定浮上高さ
は、実施例3は0.8μインチ以下、比較例3は2μイ
ンチ以上、比較例6は1〜1.2μインチ、それ以外の
例においてはすべて0.8μインチであった。
法で、Raが約2nmの粗さのテキスチャを施したAl
合金基板を用いた。各々、スパッタ以降は実施例1〜5
と同様のプロセスで作製した。表−2にこれらのディス
クのCSSテスト前の静止摩擦係数(初期スティクショ
ン)及びCSS2万回後の摩擦力を示した。CSSテス
トはヘッド浮上量1.6μインチ、ロードグラム6gf
の薄膜ヘッド(スライダ材質Al2O3TiC)を用い
た。ヘッドの安定浮上高さは、データゾーンとCSSゾ
ーン間のシーク時のヘッドの安定浮上性をグライドテス
ターを用いて評価した。CSSゾーンの安定浮上高さ
は、実施例3は0.8μインチ以下、比較例3は2μイ
ンチ以上、比較例6は1〜1.2μインチ、それ以外の
例においてはすべて0.8μインチであった。
【0024】
【表2】 表−2 ─────────────────────────────────── 初期スティクション CSS2万回後の (摩擦係数) 摩擦力 ─────────────────────────────────── 実施例1 0.14 3gf 2 0.17 7gf 3 0.23 6gf 4 0.43 12gf 5 0.64 14gf 比較例1 測定不能(吸着によりヘッドクラッシュ) 2 6.22 吸着ドライブ停止(800回) 3 0.16 ヘッドクラッシュ(900回) 4 1.31 25gf 5 1.35 33gf 6 0.78 28gf ───────────────────────────────────
【0025】
【発明の効果】本発明においては、非磁性基板の磁性層
側表面に、突起の高さとその先端の形状、突起の存在領
域および密度が制御された表面形状を形成するため、磁
気ヘッド下面と磁気記録媒体の表面との接触面積が少な
く、CSS時の摩擦が極端に小さくなり、また、ヘッド
の媒体表面へのスティキングも全く発生しなくなる。ま
た、ヘッドのCSSゾーンのみにこうした突起を作った
場合、平均的な面の高さはほとんど変わらないため、ヘ
ッドをデータゾーン及びCSSゾーン間でシークした時
にヘッドの安定浮上高さの変動が少なく、ヘッドクラッ
シュやヘッドの空間での不安定化が起こらない。更に、
この突起の高さや密度をデータゾーンに近づくにしたが
って制御することもできるため、ヘッドのデータゾーン
及びCSSゾーン間でのシークは極めて滑らかに行なう
ことができる。この場合データゾーンでは、従来のよう
な機械的テキスチャによる表面の傷を作る必要がないの
で、ヘッドの浮上安定高さを小さくでき、また、前記ス
クラッチ傷によるデータのエラーも減少するため高密度
の磁気記録媒体の製造が可能となり、工業的な意義は極
めて大きい。
側表面に、突起の高さとその先端の形状、突起の存在領
域および密度が制御された表面形状を形成するため、磁
気ヘッド下面と磁気記録媒体の表面との接触面積が少な
く、CSS時の摩擦が極端に小さくなり、また、ヘッド
の媒体表面へのスティキングも全く発生しなくなる。ま
た、ヘッドのCSSゾーンのみにこうした突起を作った
場合、平均的な面の高さはほとんど変わらないため、ヘ
ッドをデータゾーン及びCSSゾーン間でシークした時
にヘッドの安定浮上高さの変動が少なく、ヘッドクラッ
シュやヘッドの空間での不安定化が起こらない。更に、
この突起の高さや密度をデータゾーンに近づくにしたが
って制御することもできるため、ヘッドのデータゾーン
及びCSSゾーン間でのシークは極めて滑らかに行なう
ことができる。この場合データゾーンでは、従来のよう
な機械的テキスチャによる表面の傷を作る必要がないの
で、ヘッドの浮上安定高さを小さくでき、また、前記ス
クラッチ傷によるデータのエラーも減少するため高密度
の磁気記録媒体の製造が可能となり、工業的な意義は極
めて大きい。
【図1】表面形状測定装置により観察した本発明のSi
基板表面の突起の形状を示す図であり、(a)は斜視
図、(b)は突起の中心を通りレーザの走査方向を含む
垂直断面図、(c)は突起の中心を通り図1(b)の垂
直な方向の断面図である。
基板表面の突起の形状を示す図であり、(a)は斜視
図、(b)は突起の中心を通りレーザの走査方向を含む
垂直断面図、(c)は突起の中心を通り図1(b)の垂
直な方向の断面図である。
【図2】本発明の突起の予想される生成機構を示す概念
図である。
図である。
【図3】従来の方法による媒体表面の形状を示す斜視図
である。
である。
1 突起 2 凹部 3 パルスレーザ 4 非磁性基板 5 スポット部 6 凹状の穴部 7 リム部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有田 陽二 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社 横浜総合研究所内 (56)参考文献 特開 平8−30963(JP,A) 特開 平7−182655(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/82 G11B 5/73 G11B 5/84
Claims (5)
- 【請求項1】 非磁性基板上に、少なくとも磁性層を有
する磁気記録媒体であって、非磁性基板の磁性層側表面
に、高さが1〜60nmの突起を1mm2 あたり102
〜108 個有し、且つ、各突起の頂点から1nm下の高
さにおける等高線で囲まれた図形の面積の平均値が2μ
m2 以下であり、該突起はエネルギービーム照射により
形成されてなり、突起の中心を通りエネルギービームの
走査方向を含む垂直断面形状が、突起底部の片側部分に
凹部を有することを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】 磁気ヘッドがCSS(コンタクトスター
トアンドストップ)を行なう領域のみに突起が存在する
ことを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。 - 【請求項3】 突起の高さがデータ記録領域に向かって
減少していることを特徴とする請求項2に記載の磁気記
録媒体。 - 【請求項4】 突起の密度がデータ領域に向かって減少
していることを特徴とする請求項2又は3に記載の磁気
記録媒体。 - 【請求項5】 磁気記録媒体用非磁性基板であって、非
磁性基板の磁性層を形成する側の表面に、高さが1〜6
0nmの突起を1mm2 あたり102 〜108 個有し、
且つ、各突起の頂点から1nm下の高さにおける等高線
で囲まれた図形の面積の平均値が2μm2 以下であり、
該突起はエネルギービーム照射により形成されてなり、
突起の中心を通りエネルギービームの走査方向を含む垂
直断面形状が、突起底部の片側部分に凹部を有すること
を特徴とする磁気記録媒体用非磁性基板。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6241369A JP3013717B2 (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 磁気記録媒体および基板 |
DE19524220A DE19524220A1 (de) | 1994-07-04 | 1995-07-03 | Magnetisches Aufzeichnungsmedium, Verfahren zu dessen Herstellung, und Aufnahme- und Wiedergabeverfahren |
KR1019950019855A KR960005459A (ko) | 1994-07-04 | 1995-07-03 | 자기기록매체, 그의 제조방법 및 기록 및 판독방법 |
US08/937,045 US5928759A (en) | 1994-07-04 | 1997-09-24 | Magnetic recording medium, method of producing the same, and recording and reading-out method |
US09/306,909 US6217970B1 (en) | 1994-07-04 | 1999-05-07 | Magnetic recording medium, method of producing the same, and recording and reading-out method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6241369A JP3013717B2 (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 磁気記録媒体および基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08106630A JPH08106630A (ja) | 1996-04-23 |
JP3013717B2 true JP3013717B2 (ja) | 2000-02-28 |
Family
ID=17073270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6241369A Expired - Fee Related JP3013717B2 (ja) | 1994-07-04 | 1994-10-05 | 磁気記録媒体および基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3013717B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5595768A (en) * | 1995-11-02 | 1997-01-21 | Komag, Incorporated | Laser disk texturing apparatus |
US5948288A (en) * | 1996-05-28 | 1999-09-07 | Komag, Incorporated | Laser disk texturing apparatus |
JPH1097715A (ja) * | 1996-07-31 | 1998-04-14 | Asahi Komagu Kk | 磁気記録媒体用基板および磁気記録媒体 |
-
1994
- 1994-10-05 JP JP6241369A patent/JP3013717B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08106630A (ja) | 1996-04-23 |
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