JPH08147669A - 磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体及びその製造方法

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JPH08147669A
JPH08147669A JP30940794A JP30940794A JPH08147669A JP H08147669 A JPH08147669 A JP H08147669A JP 30940794 A JP30940794 A JP 30940794A JP 30940794 A JP30940794 A JP 30940794A JP H08147669 A JPH08147669 A JP H08147669A
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伸一 小川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気記録密度の向上に対応可能な磁気記録媒
体と、その製造方法を提案する。 【構成】 珪素基板とCrを主成分とする下地層との間
に、白金族元素又はその合金から構成される30〜10
00Åの層を介在させてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置等の
磁気記録装置に用いられる磁気記録媒体及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録は目覚ましい勢いで高密度化が
進んでおり、当初大型コンピューターの外部記憶媒体と
して出発したハード・ディスク(以下、HDと略す)は
小型化及び低価格化を実現してパーソナル機種への内蔵
が進展し、近年ではラップトップ機でもHD内蔵型が珍
しくなくなってきている。その陰に記録媒体であるHD
と磁気ヘッドとの双方の高性能化があったのは勿論であ
るが、とりわけHDの側では、記録密度の向上に対応す
るための磁性層の電磁特性向上と膜厚の低減、ディスク
表面の一層の平滑化が図られてきた。即ち前者では磁性
層の組成とスパッタリング等の薄膜調製技術上の工夫
が、そして後者では平坦さ、平滑さを向上させるための
基板材質と表面加工、表面処理技術上の工夫が重ねられ
てきたのである。
【0003】しかし、記録密度増強に伴う磁気ヘッドの
浮上高さ(グライド・ハイト)の逓減は、磁気ヘッドと
HDとの相互作用の重要性を加速度的に増す結果とな
り、技術革新の必要性が従来以上に高まっている現状で
ある。例えばHD側では、表面の平坦性及び平滑性や磁
気ヘッドとの接触摺動特性、とりわけその耐久性及び安
定性の向上に対する要求が急速に強まっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】HDに対する前述のよ
うな要求にこたえるものとして、ガラス、カーボン、珪
素等、新たな基板素材が提案されている。しかし、どの
基板素材を用いるにしても磁気記録密度向上の鍵は磁性
層の磁気特性であって、それをいかに高めるかがHD高
性能化の要諦である。磁性層の特性向上に関しては、従
来成膜温度を高めたり、バイアス電圧を印加する等の手
法が用いられてきた。しかしながら、成膜温度と磁気特
性、例えば保磁力との相関はコバルト合金等では認めら
れるものの、基板の熱的性質の規制があって、必ずしも
制御・適用は容易ではない。一方、バイアス電圧の印加
は、磁気特性の全般的改善に効果が認められるが、この
場合もやはり基板の電気的特性上の制約から免れられな
い。したがって、基板の性質に規制されることなく、磁
性層の磁気特性を向上させる手段が求められていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、スパッタ
リング成膜による磁性層形成について詳細に検討を加え
た結果、Pd、Pt等の金属層を珪素基板とCr下地層
との間に介在させることによって磁気特性が飛躍的に向
上することを見いだし、本発明に至ったものである。
【0006】すなわち、珪素基板上にまずPd、Pt等
の金属層(介在層)を成膜し、その上にCr等の下地
層、次にコバルト合金等の磁性層を形成すると、Pd等
の介在層がない場合に比べて、大幅な保磁力の向上、保
磁力角型比の改善等の静磁気特性の向上のみならず、ビ
ット・シフトの大幅な改善等、電磁変換特性にも大きな
改善が認められる。この現象は、d電子のスピン相関に
よるものと推定され、白金族元素全般に見られるもので
ある。この白金族元素ないしその合金の介在層の厚みは
30〜1000Åの範囲であるが、より好ましくは50
〜600Å、さらに好ましくは50〜300Åである。
上記介在層の厚みが30Åより薄い場合には、保磁力角
型比の改善効果並びに電磁変換特性の改善効果が十分表
われない。また、1000Åより厚い場合にはそれ以上
効果が認められないし、材料の無駄になる。
【0007】尚、上記の効果は基板の種類にかかわらず
発現するが、HDのより高性能化へ向けての趨勢、具体
的にはより高い平坦性、平滑性、軽量性、安定性、高強
度等の使用要求趨勢、を勘案した場合、珪素基板が最も
好ましいと判断される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。
【0009】〈実施例1及び比較例1,2〉通常のスパ
ッタリング法により、珪素基板上にPd層、Cr下地
層、磁性層、保護膜を逐次成膜し、最上面にPFPE
(パーフロロポリエーテル)系潤滑剤を塗布して実施例
1の磁気記録媒体を製造した。構成内容、膜厚値等を表
1に示した。また、この磁気記録媒体の磁気特性、及び
記録高密度化の指標としてビット・シフトを測定し、各
々の値を表2に示した。磁気特性は製造した記録媒体か
ら7mm試験片を切り出し、振動試料型磁力計(VS
M)によりHc(保磁力)、Brδ(残留磁化×磁性膜
厚)、S* (保磁力角型比)を測定した。ビット・シフ
トの測定条件はギャップ長0.35μm、トラック幅
6.9μmの薄膜ヘッドを用い、浮上高さ64nm、半
径20mmにて測定した。変調コードはM.F.M.、
記録パターンはB6D9にて評価した。比較のため、P
d層を設けない以外は前記実施例1と全く同一の構成の
磁気記録媒体(比較例1)、珪素基板をガラス基板に代
えた以外は前記実施例1と全く同一の構成の磁気記録媒
体(比較例2)を作製し、同様の測定及び評価を行った
結果を表2に併記した。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】〈実施例2,3、比較例3〉Pd層の膜厚
を1000〜20Åの範囲で変化させた以外は前記実施
例1と全く同一の構成の磁気記録媒体(膜厚1000Å
…実施例2,膜厚500Å…実施例3,膜厚20Å…比
較例3)を作製し、同様の測定及び評価を行った結果を
表3に示した。
【0013】
【表3】
【0014】〈実施例4〉Pd層の代わりにPt層を介
在させた以外は前記実施例1と全く同一の構成の磁気記
録媒体(実施例4)を作製し、同様の測定及び評価を行
った結果を表4に示した。
【0015】
【表4】
【0016】〈実施例5〜8〉Pd層の代わりに他の白
金族元素(Rh,Ir,Ru,Os)層を介在させた以
外は前記実施例1と全く同一の構成の磁気記録媒体(実
施例5〜8)を作製し、同様の測定及び評価を行った結
果を表5に示した。
【0017】〈実施例9〉Pd層の代わりにPt−Pd
合金層(Pt10%−Pd90%)を介在させた以外は
前記実施例1と全く同一の構成の磁気記録媒体(実施例
9)を作製し、同様の測定及び評価を行った結果を表5
に示した。
【0018】〈実施例10〉Pd層の代わりにPd−R
u合金層(Pd95%−Ru5%)を介在させた以外は
前記実施例1と全く同一の構成の磁気記録媒体(実施例
10)を作製し、同様の測定及び評価を行った結果を表
5に示した。
【0019】
【表5】
【0020】以上本発明の実施例を示したが、本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲
に記載の構成を変更しない限りどのようにでも実施する
ことができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は白金族元
素又はその合金層を珪素基板の直上に形成することで磁
気特性を向上させた磁気記録媒体に関するものであり、
高密度記録に適した磁気記録媒体を提供するものであ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 珪素基板とCrを主成分とする下地層と
    の間に、白金族元素又はその合金から構成される30〜
    1000Åの層を介在させてなる事を特徴とする磁気記
    録媒体。
  2. 【請求項2】 珪素基板上に、白金族元素又はその合金
    から構成される30〜1000Åの層を形成し、その上
    にCrを主成分とする下地層、磁性層、保護膜、潤滑剤
    膜をこの順に成膜するようにした事を特徴とする磁気記
    録媒体の製造方法。
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