JP2701447B2 - 磁気記録テープ - Google Patents

磁気記録テープ

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JP2701447B2 JP10268989A JP10268989A JP2701447B2 JP 2701447 B2 JP2701447 B2 JP 2701447B2 JP 10268989 A JP10268989 A JP 10268989A JP 10268989 A JP10268989 A JP 10268989A JP 2701447 B2 JP2701447 B2 JP 2701447B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高密度磁気記録に適した磁気記録テープに関
するものである。
従来の技術 近年、磁気記録テープは音声,画像,データの記録媒
体として業務用,民生用の様々な用途で幅広く用いられ
ている。これらのうちで特に画像やデータ記録において
は画質の向上やコンピュータの性能向上に対応し、より
高密度な磁気記録技術が求められている。記録密度の向
上には、記録方式,フォーマット等、機器の側での対応
もなされている。しかし今後より高密度な磁気記録を実
現する為には、磁気記録テープ及びヘッドの開発が重要
であり、とりわけ記録媒体としての磁気記録テープの性
能向上は不可欠である。磁気記録テープの高密度化に対
してはいくつかの方法が検討されているが、磁性層厚み
による損失は非常に大きく、磁性層厚みを薄くした薄膜
型磁性層は有望視されている。なかでも金属薄膜型磁性
層は残留磁化Brを高めることができるので高密度磁気記
録に非常に適している。しかし金属薄膜型磁性層は金属
であるが故に耐蝕性の改良が難しい。耐蝕性改良の手法
としては例えばCo−Cr(20wt%)のようにCrの不働態を
用いる方法も考えられるが、Cr添加により磁気配向性が
強くなりすぎてノイズレベルが高くなり十分なC/Nが確
保できない。故に現在のところ磁性層単体での耐蝕性の
改良は総合的な磁気テープの特性を十分に満足しておら
ず、改良検討がなされている。耐蝕性向上のもう一つの
方法として保護膜を用いる方法が考えられる。SiO2,SiN
x等の保護膜も検討されたが、耐蝕性改良には20〜40nm
の厚みが必要であり、スペーシングロスを発生し電磁変
換特性が劣化してしまう。これに対しカーボン系保護潤
滑膜は20nm以下の厚みでも耐蝕性改善効果が大きく、耐
蝕性と電磁変換特性の両立が可能である。このように金
属薄膜型磁性層とカーボン系保護潤滑層の組み合わせは
非常に期待されている。
以下図面を参照しながら、従来の磁気記録テープの一
例について説明する。
第2図は従来の磁気記録テープの拡大断面図を示すも
のである。第2図において、1は高分子基板、2は金属
薄膜型磁性層、3はカーボン系保護潤滑膜、4はバック
コート膜、5は潤滑層である。
以上のように構成された従来の磁気記録テープについ
て、以下その動作について説明する。
まず、金属薄膜型磁性層2はカーボン系保護潤滑膜3
に保護され、比較的小さなスペーシングロスで十分な耐
蝕性を得ることができる。又、ヘッドとの相性はカーボ
ン系保護潤滑膜3だけでは不十分であり、潤剤層5を設
けることにより走行の安定化,ノイズの低減,目づまり
の低減を図っている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、初期の電磁変換
特性は良好だが、徐々に電磁変換特性が劣化する傾向が
ある。この現象はカーボン系保護潤滑層を有することに
より顕著に現れる現象で、磁気記録テープとヘッドの接
触摩耗によりヘッド表面上に段差が形成され、スペーシ
ングロスを発生するものである。この段差はヘッドの構
造に基づく要因も大きいが、例えば0.7μmの記録波長
で3〜6dBの出力低下を生じるヘッドもある。段差を生
じるのはアモルファス,センダスト,フェライト,各種
ガラス等の接合部であり、カーボン系保護潤滑層を設け
ない場合に較べて2倍〜5倍の段差、出力低下である。
以上のように上記のような構成では、ヘッド表面に段差
を生じ易いので、徐々に電磁変化特性が低下するという
課題を有していた。
本発明は上記課題に鑑み、ヘッド表面の段差発生を低
減することにより、良好な電磁変換特性を持続するよう
にした磁気記録テープを提供するものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の磁気記録テープ
は、磁性面側に高さ50〜100nmの突起を30〜1000個/100c
m3設け、高さ100nm以上の突起が200個/100cm2以下であ
るという構成を備えたものである。
作用 本発明は上記した構成によって磁性面側の突起がヘッ
ドの段差を研磨して段差の発生が少なくなり、これによ
り長時間安定した良好な電磁変換特性を得ることができ
ることとなる。
実施例 以下本発明の一実施例の磁気記録テープについて、図
面を参照しながら説明する。
第1図は本発明の第1の実施例における磁気記録テー
プの拡大断面図を示すものである。第1図において、6
は高分子基板、7は金属薄膜型磁性層、8はカーボン系
保護潤滑層、9は形状賦与物、10は突起、11はバックコ
ート層、12は潤滑層である。
以上のように構成された磁気記録テープについて、以
下、その動作を説明する。
基板厚み10μmのポリエチレンテレフタレート上に各
種形状賦与物9を与え、真空蒸着法を用いてCo−Ni−O
金属薄膜型磁性層7を厚み180nmに形成し、さらにその
上にCVD法によりカーボン系保護潤滑層8を厚み10nm形
成し、表面にフッ素系滑剤を塗布した。これらの磁気記
録テープの表面性について光学式粗さ系により測定し突
起10の状態を調べた結果を第1表にまとめる。なお、第
1表のA〜EとGは、高さ100nm以上の突起は10個/100c
m2以下である。
これらの試料をアモルファスヘッドを備えた回転シリ
ンダーにより記録波長0.7μm,温度20〜23℃,湿度45〜6
0RH%で測定した。ヘッド状態の初期化の為、厚み10μ
mのクロムテープでクリーニングをした後、5分間記
録、5分間再生を繰り返し2時間後の出力低下を測定し
た。また、測定後のヘッド状態を微分干渉顕微鏡で観察
した。
第1表から明らかな様に突起高さが50nm以上になると
研磨効果によりヘッド表面の段差を防ぎ、出力低下を防
ぐことができる。しかしながら突起高さが100nmを超え
るとヘッド表面が面あれをおこし、出力低下となってし
まう。なお、A〜Gの磁気記録テープの初期出力差は0.
5dB以内であり、測定誤差範囲内であった。
以上のように本実施例によれば、高分子基板上に金属
薄膜型磁性層とカーボン系保護潤滑層を設け、磁性面側
に高さ50〜100nmの突起を有することにより、長時間安
定した良好な電磁変換特性を得る磁気記録テープを提供
することができる。
以下、本発明の第2の実施例について説明する。
厚み8.5μmのポリエチレン,ナフタレート基板に各
種形状賦与物9を形成し、真空蒸着法によりCoNi(20wt
%)を酸素雰囲気中で蒸着し金属薄膜型磁性層7を0.16
μmの厚みに形成した。次にその上にCVD法によりカー
ボン系保護潤滑層8を8nmの厚みに形成し、バックコー
ト層を0.3μmの厚みに塗布し、さらに表面に滑剤を塗
布した後8ミリ幅にスリットして磁気記録テープを試作
した。これらのテープの特性を第2表にまとめる。な
お、第2表においては、いずれも100nm以上の突起は10
個/100cm2以下である。
第2表においての出力測定は、アモルファスヘッドの
回転シリンダーを用い、記録波長0.7μm,温度20〜23
℃,湿度45〜60RH%で測定した。ヘッド状態の初期化の
為、厚み10μmのクリーニング用メタルテープを用いて
初期化した後、5分間記録、5分間再生を繰り返し、初
期と2時間後の出力を測定した。出力は従来例の初期出
力を基準として表現した。
第2表から明らかなように、突起密度が30個/100cm2
以下の場合研磨力が不十分でありヘッドに段差が形成し
て出力低下をおこしてしまう。一方、突起密度が1000個
/100cm2を超えると、突起によるスペーシング効果の為
か、初期から出力が低くなってしまう。
以上のように、磁性面側の突起を30〜1000個/100cm2
とすることにより、初期からの出力低下をおこさず、長
時間安定した良好な電磁変換特性を得る磁気記録テープ
を供することができる。
以下、本発明の第3の実施例について説明する。第2
の実施例と同様の方法により第3表に示す各種磁気記録
テープを試作した。
第2の実施例と異なるのは形状賦与物9の種類を2種
類としている点である。第3表から明らかな様に高さ10
0nmを超える突起が200個/100cm2を超えるとヘッドは面
あれをおこし出力低下につながる。
以上のように、磁性面側の突起を高さ50〜100nmの突
起については30〜1000個/100cm2,高さ100nmの超える突
起について200個/100cm2以下とすることにより、長時間
安定した良好な電磁変換特性を得る磁気記録テープを供
することができる。
なお、本発明の実施例においては、形状賦与物9は高
分子基板6上に形成したが、高分子基板内部に粒子を混
入しても良いし、あるいは磁性層を多層化して磁性層の
間に形状賦与物9を入れる等の方法をとっても良い。
又、本実施例においては金属薄膜型磁性層7としてはCo
NiOとしたが、CoO,CoNi,CoCr,NiP等の他の材料を用いて
も良い。
発明の効果 以上のように本発明は高分子基板上に金属薄膜型磁性
層とカーボン系保護潤滑層を設け、磁性面側に高さ50〜
100nmの突起を30〜1000個/100cm2有し、高さ100nm以上
の突起が200個/100cm2以下とすることにより、初期から
長時間にわたって安定した良好な電磁変換特性を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例における磁気記録テープ
の拡大断面図、第2図は従来の磁気記録テープの拡大断
面図である。 6……高分子基板、7……金属薄膜型磁性層、8……カ
ーボン系保護潤滑層、10……突起。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高分子基板上に金属薄膜型磁性層とカーボ
    ン系保護潤滑層をもうけ、磁性面側に高さ50〜100nmの
    突起を30〜1000個/100cm2有し、高さ100nm以上の突起が
    200個/cm2以下であることを特徴とする磁気記録テー
    プ。
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