JPH08147642A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH08147642A
JPH08147642A JP29257094A JP29257094A JPH08147642A JP H08147642 A JPH08147642 A JP H08147642A JP 29257094 A JP29257094 A JP 29257094A JP 29257094 A JP29257094 A JP 29257094A JP H08147642 A JPH08147642 A JP H08147642A
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JP
Japan
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magnetic
tape
magnetic tape
head
reproducing apparatus
Prior art date
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Pending
Application number
JP29257094A
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English (en)
Inventor
Shinsuke Nakagawa
真介 中川
Yoichi Inoue
陽一 井上
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08147642A publication Critical patent/JPH08147642A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】再生出力劣化を検出するため、ヘッド2から検
出された再生RF出力はアンプ3により増幅される。ア
ンプ3の出力をμコン5に生成された比較信号3′の値
とコンパレータ4により比較し、アンプの出力が比較信
号3′以下の場合には信号4′がμコン5に出力され
る。摺動劣化を検出するため、シリンダモータ10を駆
動するモータドライバアンプ12から駆動電流15を検
出する。駆動電流をコンパレータ13で比較し、駆動電
流が比較信号値を超えた場合に、コンパレータ13から
信号がμコン5に出力される。両者のいずれかの信号を
受けるとき、μコンからキャプスタンモータへの回転指
令23′が発生し、テープを走行方向にヘッド幅分移動
する。 【効果】スチル再生時に、テープの磁性面の損傷を防止
し、さらにテープの研磨効果を利用できるため、ヘッド
上の堆積物を除去し、良好な再生信号が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転シリンダに搭載され
た磁気ヘッドにより磁気記録媒体上に信号の記録再生を
行う磁気記録再生装置のスチル再生システムにおいて、
テープダメージを防止し、良好な再生出力を得られるス
チル再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、Hi8用の8ミリVTRにはメ
タル蒸着テープ(MEテープ)が使用されている。蒸着
テープは約10μm厚さの樹脂のベースフィルム上にC
o−Niの合金を酸素性ガス雰囲気中で真空斜法蒸着す
ることにより形成される。磁性層の厚さは0.2μm 程
度で、摩擦係数を減じるために蒸着する前のベースフィ
ルム上に微小突起を設けることにより表面粗さを制御し
ている。また、摩擦,摩耗を低減するために潤滑剤が表
面に塗布されている。スチル再生時には、ヘッドがテー
プの同一箇所を繰り返し摺動するため、テープ磁性層が
削れ記録情報が欠落していき、摺動により発生した摩耗
粉がヘッド上に堆積しヘッドとテープ間のスペーシング
を増加させ、さらに堆積した摩耗粉が接触する部分では
接触面圧が上昇し、テープ摩耗が激しく進行する(シビ
ア摩耗)。この現象はMEテープで特に顕著である。こ
のような現象を回避する手段の一つは、特開平4−25494
0号公報に示されるように、スチル再生等の可変速再生
時に、再生RF(RadioFrequency )信号を検出しなが
ら、必要な最低の再生出力が得られるレベルまで張力を
下げることによってテープダメージを防ぐ方法がある。
また、別の方法はスチル再生時間の上限を5分間とする
ことでテープ摩耗が進行する前に摺動を止めることによ
ってテープを保護する方法がある。しかし、この方法で
はテープとヘッド面の状態に拘わらず時間で規定するの
で時にはテープダメージが甚だしく進行する場合があ
る。別の方法にはヘッドクリーニング機構を装置内に設
け、ヘッドの回転中に定期的にヘッドを清掃し、ヘッド
上の摩耗粉の堆積を防ぎテープのシビア摩耗を防ぐ効果
がある。しかし外付けの部品を新たに設置するためコス
ト増につながる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は磁気記
録再生装置のスチル再生時に、スチル再生時のテープダ
メージをテープとヘッドの摺動面の状態を検出すること
によって回避することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】磁気記録再生装置のスチ
ル再生時に、テープとヘッドの摺動面の状態を信号再生
中に直接検出することはできない。しかしテープとヘッ
ド間の摩擦力の変化は回転シリンダの駆動トルクの変化
を駆動電流または駆動制御信号の変化から検出すること
ができるから、テープ上の潤滑剤や保護膜の劣化やヘッ
ド上の摩耗粉の堆積状態の変化を間接的に知ることがで
きる。
【0005】また、ヘッドからの再生RF出力を検波し
て出力の経時変化を観測することによって磁性層の劣化
やヘッド上の堆積物によるスペーシングロスを知ること
ができる。
【0006】潤滑剤が十分に塗布されたMEテープは研
磨効果が高く、ヘッド面をクリーニングする効果があ
る。そのため、ヘッド上に堆積した摩耗粉によるスペー
シングロス(ヘッド目詰まり)により再生信号が得られ
ないヘッドに対して、MEテープの未摺動部で摺動を行
えば、ヘッド上の摩耗粉が除去され、再び、再生信号が
得られる。この効果を利用すれば、ヘッドが目詰まりす
るか、その一歩手前の段階でテープの摺動位置を変更す
ればテープ自身がヘッド面をクリーニングし、再び良好
な摺動状態を得ることができる。したがって前記検出手
段により摺動劣化状態を知り、出力が完全に劣化する前
にテープ摺動位置を変更すれば、連続して安定な再生出
力を得ることができる。
【0007】
【作用】磁気記録再生装置のスチル再生時に、テープ・
ヘッド間の摩擦力の変化を回転シリンダの駆動電流から
検出し、ある上限値以上になった場合か、または再生R
F出力を検出してある下限値に達した場合にテープを移
動させ新しいトラックを再生することによりヘッドの目
詰まり、テープ磁性面の損傷を防止する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図面とともに
詳述する。図1は本発明のスチル再生時の出力劣化防止
システムのブロック図である。ヘッド2から検出された
再生RF出力はアンプ3により増幅される。アンプ3の
出力をマイクロコンピュータ(以下、μコン)5に生成
された比較信号3′の値とコンパレータ4により比較
し、アンプの出力が比較信号3′以下の場合には信号が
μコン5に出力される。このときμコンからキャプスタ
ンモータへの回転指令23′が発生し、図2に示すよう
に、テープを走行方向にヘッド幅分約120μm移動す
る。8mmVTRのLPモード記録フォーマットでは、テ
ープ120μmの移動は12トラックに相当し、当初の
再生位置から約0.2 秒後の画面を再生する。これによ
りテープの出力劣化に関わる部分は完全に破壊されるこ
とを免れ、ヘッドはテープの未摺動箇所を摺動すること
になる。そしてテープ自身の持つ研磨効果がヘッド面に
堆積した摩耗粉を除去し、ヘッドは再び機能するように
なる。ここでコンパレータに入力する比較信号はあらか
じめ絶対値として定めた値とスチル開始時の値から5d
B低下した値のどちらか大きい方の値とする。低下量を
5dBと規定するに当たっては、スチル再生状態で出力
の経時変化を観察すると、出力が5dB低下したところ
で急激に劣化し、さらに摺動を続けると磁性層の破壊が
激しく進行するという実験結果を参考にした。
【0009】さらに、摺動劣化を検出するには以下の構
成を用いる。すなわち、シリンダモータ10を駆動する
モータドライバアンプ12から駆動電流15を検出す
る。この駆動電流はコントローラ14からのモータ制御
信号で置き換えても良い。駆動電流をコンパレータ13
で比較し、駆動電流が比較信号値を超えた場合には、コ
ンパレータ13から信号がμコン5に出力される。この
ときμコンからキャプスタンモータへの回転指令が発生
し、ヘッド幅120μm分だけテープを移動する。ここ
でコンパレータへの比較信号は絶対値であらかじめ定め
た値と、駆動電流のうちシリンダの軸受け部の摩擦の影
響を除いたヘッド・テープ間の摩擦力による分、すなわ
ち、シリンダをテープを装着せずに駆動したときと、テ
ープを装着して駆動したときの差分がスチル開始時の値
から2.5 倍となったときの駆動電流値のいずれか小さ
い方とする。この値の決定に当たっては、未摺動テープ
でスチル試験を開始し、テープダメージが大きくなり出
力が劣化するときの駆動電流のヘッド・テープ間の摩擦
による分が実験により開始時の値の約2.5 倍であるこ
とを参考にした。二つの検出方法は、両者独立に実行さ
れるが、両者が同時に起こった場合にのみテープの移動
処理が行われても良い。また、テープの移動量はシリン
ダに巻き回している分、例えばφ40mmの8mmシリンダ
では約70mmを移動量としても良い。その場合にはLP
モードで約2分後の情報を再生することになる。
【0010】テープ移動後は同一箇所を最低20秒摺動
した後、前述の処理を繰り返すものとする。これはテー
プ未摺動箇所によるクリーニング効果を利用するためで
ある。この処理の繰り返し回数は一度のスチル命令に対
して最大3回までとする。これは3回行っても改善が無
い場合にはテープやヘッドに根本的な問題があると予想
されるからである。この処理が行われた部分にポジショ
ン信号を記録し、テープダメージを避けるためスチル時
には再び再生されないようにしても良い。
【0011】テープ上の摺動部の変更方法にはキャプス
タンによるテープ送り量の制御の他にシリンダ上に搭載
されたヘッドを圧電素子等に設置することによって幅方
向に直接移動させる方法をとっても良い。ヘッドを直接
移動することはトラッキング制御で行われており、この
機構を搭載したVTRであれば大きなハードウェアの変
更なしに実現できる。また、シリンダ自体を、直接、上
下に移動する方法をとっても良いし、テープ自身を幅方
向に移動しても良い。キャプスタンモータを使用せずに
リールのみでテープ移動を行っても良い。また、テープ
は一度移動した後、ある時間経過後もう一度最初の摺動
位置に戻しても良いし、この処理を繰り返しても良い。
【0012】次に本発明の第2の実施例を図面とともに
示す。図3は第1の実施例に張力制御系を付加したもの
で、テープ位置の変更後数秒間、望ましくは20秒間は
テープ張力を数%、望ましくは20%増加させる。これ
によりテープ未摺動部によるクリーニング効果を向上さ
せることができる。張力の変更は、張力指令29′によ
りテープ供給リールモータ26の回転量を制御すること
により行われる。
【0013】
【発明の効果】磁気記録再生装置のスチル再生時に、テ
ープ・ヘッド間の摩擦力の変化を回転シリンダの駆動電
流から検出しある上限値以上になった場合か、またはR
F出力を検出してある下限値に達した場合にテープを移
動させ新しいトラックを再生する。これによりテープの
磁性面の損傷を防止し、さらにテープの研磨効果を利用
できることにより、ヘッド上堆積物を除去し、良好な再
生信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すVTRのスチル再
生システムのブロック図。
【図2】テープの記録トラックとヘッドの摺動位置を表
す説明図。
【図3】本発明の第2の実施例を示すVTRのスチル再
生システムのブロック図。
【符号の説明】
1…テープ、2…ヘッド、3…アンプ、3′,15′…
比較信号、4,13…コンパレータ、5…マイクロコン
ピュータ、6…シリンダ、10…モータ、12,22…
モータドライバアンプ、14,23…コントローラ、1
5…駆動電流、21…キャプスタンモータ、23′…回
転指令、24…キャプスタン、25…ピンチローラ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転シリンダ上に設けられた磁気ヘッドに
    より磁気テープ上に磁気信号を記録再生する磁気記録再
    生装置の、前記磁気テープを静止させた状態で前記磁気
    テープに記録された情報を前記回転シリンダ上の前記磁
    気ヘッドから再生するスチル再生システムにおいて、前
    記磁気ヘッドからの再生RF出力検出値に応じて、前記
    磁気テープを所定量移動させることを特徴とする磁気記
    録再生装置。
  2. 【請求項2】回転シリンダ上に設けられた磁気ヘッドに
    より磁気テープ上に磁気信号を記録再生する磁気記録再
    生装置の、前記磁気テープを静止させた状態で前記磁気
    テープに記録された情報を前記回転シリンダ上の前記磁
    気ヘッドから再生するスチル再生システムにおいて、前
    記回転シリンダの駆動信号を検出し、検出値に応じて前
    記磁気テープを所定量移動させることを特徴とする磁気
    記録再生装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記RF出力値がスチ
    ル開始からある割合、望ましくは5dB低下するか、ま
    たは絶対値であらかじめ規定した値以下の場合には摺動
    状態の劣化と判断し、前記磁気テープを所定量、望まし
    くはヘッド基板の幅長分移動させる磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】請求項2において、前記回転シリンダの駆
    動電流を検出して、駆動電流がスチル開始からある割
    合、望ましくは前記磁気テープを装着した状態で前記回
    転シリンダを回転させた場合の駆動電流と前記回転シリ
    ンダを前記磁気テープを装着せずに単体で回転させた場
    合の駆動電流の差分が150%上昇するか、または絶対
    値があらかじめ規定した値以上の場合には摺動状態の劣
    化と判断し、前記磁気テープをヘッド基板の幅長分移動
    させる磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4において、前記
    磁気テープを所定量移動後ある期間望ましくは20秒間
    張力を上昇させる磁気記録再生装置。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4または5において、
    前記磁気テープを所定量移動後のある期間望ましくは2
    0秒間は前記磁気テープの同一箇所の摺動を続ける磁気
    記録再生装置。
JP29257094A 1994-11-28 1994-11-28 磁気記録再生装置 Pending JPH08147642A (ja)

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JP29257094A JPH08147642A (ja) 1994-11-28 1994-11-28 磁気記録再生装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007041689A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Nidec Sankyo Corp 記録媒体処理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007041689A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Nidec Sankyo Corp 記録媒体処理装置
JP4710063B2 (ja) * 2005-08-01 2011-06-29 日本電産サンキョー株式会社 記録媒体処理装置

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