JPH08147468A - 画像処理によるbgaの位置認識方法 - Google Patents

画像処理によるbgaの位置認識方法

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JPH08147468A
JPH08147468A JP6283870A JP28387094A JPH08147468A JP H08147468 A JPH08147468 A JP H08147468A JP 6283870 A JP6283870 A JP 6283870A JP 28387094 A JP28387094 A JP 28387094A JP H08147468 A JPH08147468 A JP H08147468A
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JP
Japan
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bga
coordinates
solder ball
image
center
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JP6283870A
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Takuro Honda
卓郎 本田
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 BGAの基板の色やその上のパターンの有無
等にかかわらず、吸着ノズルに吸着されたBGAの位置
を常に正確に認識できるようにする。 【構成】 吸着ノズルに吸着されたBGAの下面を散乱
光によって照明して撮像し、その画像の少なくとも4辺
に近い部分を水平方向及び垂直方向直にフィルタニング
して、明るさが設定レベル以上の各ソルダボール候補の
中心点座標を求め、その両方向のフィルタニングにより
それぞれ求めた中心点座標が略一致する点を各ソルダボ
ールの中心点座標として抽出する。その各中心点座標を
画像の外側から内側へサーチしてBGAの外周にある各
ソルダボールの中心点座標のみを抽出し、その抽出した
ソルダボールの中心点座標からBGAの傾きと中心を求
める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】チップマウンタにおいて、BGA
(Ball Grid Array)を吸着ノズルで吸着した後、その
位置を補正してプリント基板上の所定の位置に搭載する
ために、吸着ノズルに吸着されたBGAの位置を画像処
理によって認識するBGAの位置認識方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種電子機器に搭載されるLSIの表面
実装型の多端子バッケージとしては、従来はQFP(Qu
ad Flat Package)が殆どであった。これは4辺の全て
の側面から多数のリード端子が出ているパッケージであ
り、その外形寸法を変えずに入出力端子数を増やすには
端子ピッチを狭くすることになるが、それは既に限界に
達している。また、微細ピッチのQFPはリード端子が
細く変形し易いため、実装工程で種々の問題が生じる。
【0003】そのため、近年BGAという新しい多端子
パッケージが開発され、パソコンや携帯型通信機器など
のLSIパッケージとして使用されるようになってき
た。このBGAは、例えば図10,図11にその側面図
と下面図を示すように、ベースとなる基板11上に半導
体集積回路12をボンディングしてモールド樹脂13で
密封し、その基板11の下面に端子として多数のソルダ
ボール(球形のハンダ)14を2次元のアレイ状に配設
した表面実装型LSIバッケージである。
【0004】したがって、このBGA1は多数のソルダ
ボールでプリント基板上の回路と接続するので、QFP
に比べて小型化し易く、端子であるソルダボールが変形
することはないので、その配設密度を高めても実装工程
においてさ程の問題は生じない。
【0005】このようなBGAを、チップマウンタによ
ってプリント基板上に実装するためには、QFPを実装
する場合と同様に、吸着ノズルで吸着したBGAの吸着
位置の規定位置からのずれ及び傾きを補正して、プリン
ト基板上の所定の位置に正確に搭載するために、吸着ノ
ズルに吸着されたBGAの位置(傾きも含む)を認識す
る必要がある。
【0006】そのため、従来のチップマウンタにおいて
は、例えば図12及び図13に示すように、吸着ノズル
2に吸着したBGA1の下面を、LED(発光ダイオー
ド)3を2次元に多数配列した照明装置4の発光による
照明光を散乱板5を通した散乱光によって照明し、その
反射光による画像を散乱板5の中心開孔5a及び照明装
置4の中心開孔4aを通して、CCDカメラ6によって
撮像する。7は吸着ノズル2を貫通させてBGA1の背
後に配置した黒い板である。
【0007】このように、吸着ノズル2に吸着されたた
BGA1の下面を、バックの黒い板7と散乱光による反
射照明によりコントラストの高い状態にしている。そし
て、CCDカメラ6によって撮像された画像データを画
像処理ユニット8に取り込んで、画像処理によりBGA
1の位置認識を行なう。
【0008】その画像処理ユニット8による従来のBG
Aの位置認識処理の例を、図14のフローチャートにし
たがって、図15〜図17も参照して説明する。CCD
カメラ6によって撮像した画像データ(図15に示すよ
うな多階調画像データ)を取り込んで図16に示すよう
に2値化し、2値画像データとして画像メモリに格納す
る。
【0009】その画像データを外側から内側に図17に
示すようにエッジ(白画素の黒画素と接する点:図中に
小さい丸eで示す)をサーチして、検出した各エッジを
孤立した白領域Wごとにグループ化する。その各グルー
プ毎に各エッジの検出座標の平均をとってソルダボール
の中心点Oの座標を求める。
【0010】そして、BGAの画像の外周に最も近い列
のソルダボール(中心点座標)を抽出し、そのソルダボ
ールの各中心点(座標)群から、最小二乗法によって得
られる直線の傾きすなわちBGAの傾きを求める。ま
た、その外周に沿うソルダボールの各中心点座標の平均
からBGAの中心を求める。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像処理によるBGAの位置認識方法では、
CCDカメラから取り込んだ多値画像データを2値画像
データに変換して画像処理をするが、BGAのソルダボ
ールの回りの下地(基板)がセラミックのような白っぽ
い色だったりすると、その撮像された画像データは図1
8に示すようになる。これを一部拡大して図19に示す
ように、ソルダボールの周辺の基板の像Kは明るく、ソ
ルダボールの像Sは中央部aは明るいが、その周辺部分
は照明光とその反射角度の関係でドーナツ状の暗い部分
bとなってしまう傾向がある。この場合、一列のソルダ
ボールの像の各中心を通るラインAに沿う輝度分布(ラ
イトマップ)は図20に示すようになる。
【0012】そのため、この画像データを2値化してエ
ッジを検出すると図21に小さい丸eで示すようにな
り、単に2値化画像データのエッジを検出しただけで
は、ソルダボールの像Sとそれ以外の画像の区別ができ
ず、誤認識をしてしまう場合があるという問題点があっ
た。
【0013】また、BGAの下地の基板が暗い色でも、
そこに明るいパターンが存在していると、その撮像され
た画像データは図22に示すようになる。その明るいパ
ターンの像Pを含む一部を拡大すると図23に示すよう
になり、そのラインBに沿う輝度分布(ライトマップ)
は図24に示すようになる。そのため、この画像データ
を2値化してエッジを検出すると図25に小さい丸eで
示すようになり、やはり単に2値化画像データのエッジ
を検出しただけでは、ソルダボールの像Sとそれ以外の
画像(明るいパターンの像P等)の区別ができず、誤認
識をしてしまうことになる。
【0014】この発明は上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、上述のようにBGAの基板が明るい色だっ
たり、ソルダボールの周辺部がドーナツ状の暗い画像に
なったり、BGAの基板上に明るいパターンがあったり
しても、吸着ノズルに吸着されたBGAの位置を常に正
確に認識できるようにすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の画像処理によるBGAの位置認識方法
は、図12及び図13に示したようなチップマウンタの
吸着ノズルに吸着されたBGAの下面を散乱光によって
照明して撮像し、その画像の少なくとも外周に近い部分
を走査して各ソルダボール候補の中心点座標を求め、そ
の求めたソルダボール候補点から演算により画像の外周
にあり、かつ中央部は明るく周辺部は暗い点を各ソルダ
ボールの中心点座標として抽出し、その抽出したソルダ
ボールの中心点座標からBGAの傾きと中心を求めるこ
とを特徴とする。
【0016】あるいは、上記BGAの下面を撮像した画
像の少なくとも4辺に近い部分を水平方向にフィルタリ
ングして、明るさが設定レベル以上の各ソルダボール候
補の中心点座標を求めるとともに、垂直方向にもフィル
タリニングして、明るさが設定レベル以上の各ソルダボ
ール候補の中心点座標を求め、その両方向のフィルタリ
ングにより求めた中心点座標がそれぞれ略一致する点を
各ソルダボールの中心点座標として抽出し、その抽出し
たソルダボールの中心点座標からBGAの傾きと中心を
求めることができる。
【0017】このBGAの位置認識方法において、上記
BGAの下面を撮像した画像の少なくとも4辺に近い部
分を水平方向にフィルタリングして各ソルダボール候補
の中心点座標を求めるとともに、垂直方向にもフィルタ
リングして各ソルダボール候補の中心点座標を求める際
に、各方向のフイルタリングにおいて各走査ライン毎に
求まった中心点座標を各ソルダボール候補毎にグループ
化して平均することによって、該各ソルダボール候補の
中心点座標を求めるとよい。
【0018】また、上記水平方向及び垂直方向のフイル
タリングに際し、上記BGAの下面を撮像した画像中の
ソルダボールの明るい部分がある一定の範囲でボケてい
るとみなして、テンプレートマッチングによりソルダボ
ールの画像部分に強く反応する特性を持つようにしたフ
ィルタを使用するのが望ましい。
【0019】
【作用】この発明の画像処理によるBGAの位置認識方
法を実施すれば、BGAの下面を撮像した画像の少なく
とも外周に近い部分を走査して各ソルダボール候補の中
心点座標を求め、その求めたソルダボール候補点から画
像の外周にあり、かつ中央部は明るく周辺部は暗い点を
各ソルダボールの中心点座標として抽出するので、ソル
ダボール以外の部分を抽出することは殆どなくなり、そ
の抽出したソルダボールの中心点座標からBGAの傾き
と中心を正確に求めることができる。
【0020】また、撮像された多値画像データを水平方
向及び垂直方向にフィルタリングすることによって、明
るさが設定レベル以上の孤立領域をソルダボール候補と
してその各中心点座標を求め、両方向のフィルタリング
によって求めた中心点座標が略一致する点の座標のみを
ソルダボールの中心点座標として抽出すれば、下地の部
分にソルダボール以外の明るいパターンがあっても、そ
れを誤検出することなく、略円形のソルダボールの中心
点座標のみを得ることができる。
【0021】このように、画像データをフィルタリング
してからソルダボールが存在している部分をボール候補
として抽出すれば、そのフィルタ特性を適切に選ぶこと
により、好ましくはテンプレートマッチングによりソル
ダボールの画像部分に強く反応する特性を持つフィルタ
を使用することにより、照明の多少の変動やむらがあっ
ても、その影響を受けることなく常に正確に位置認識を
行なうことができる。さらに、BGAの基板の材質や色
が変わっても、それに応じてフィルタの特性を変更する
ことにより、画像処理のアルゴリズムを変更することな
く、正確な位置認識を行なうことが可能である。
【0022】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。この発明を実施するチップマウンタの
BGAの位置認識部のハード構成は、図12及び図13
に示したものと同様であり、その画像処理ユニット8に
おけるBGAの位置を認識するための画像処理のアルゴ
リズムが異なる。この画像処理ユニット8におけるBG
Aの位置を認識するための画像処理を、図1のフローチ
ャートにしたがって説明する。
【0023】まず、図12及び図13に示したCCDカ
メラ6によって、吸着ノズル2に吸着されたBGA1を
略中央に捉えて撮像した多値(多階調)の画像データ、例
えば図15,図18,図22に示したような画像データ
を取り込んで画像メモリに格納する。そして、水平方向
及び垂直方向のフィルタリング処理を行なってから、そ
れぞれソルダボール(像)の中心点を求める走査処理を
行なうが、この実施例ではこれらの処理を必要な部分だ
け効率をよく行なえるようにするため、図2に示すよう
にBGA1の画像1iに対して4つのウインドウ10a
〜10dを設定している。
【0024】この4つのウインドウ10a〜10dは、
BGA1の画像1iがある程度位置ずれ及び傾斜して
も、その上下左右の4辺の内側を所要の幅でカバーでき
るように設定し、その各ウインドウ内の画像データに対
してのみ、フィルタリング処理及びソルダボール(像)
の中心点を求めるための走査処理を実行する。図2内の
矢示Hは水平方向のフィルタリング方向を、矢示Vは垂
直方向のフィルタリング方向を示している。なお、図1
2に示した例では4つのウインドウ10a〜10dに重
複する部分がないようにしているが、ウインドう10
c,10dを上下方向に伸ばして、4隅で水平方向のウ
インドウと垂直方向のウインドウとが重複するようにし
てもよい。
【0025】そこで、先ず図2の上辺のウインドウ10
a内の画像データに対して水平方向のフィルタリング処
理を行なう。このフィルタリングに使用するフィルタ
は、テンプレートマッチングによりソルダボールの画像
(特に直径部分)に強く反応する特性を有するように設
計されているが、それについては後述する。そして、図
3に示すように、水平方向の各走査の1ライン中のボー
ル候補S′(明るさが設定レベル以上の孤立領域)の中
心点(エッジ間の中点)Ch を検出する。
【0026】この処理を1辺のウインドウ(最初は上辺
のウインドウ10a)分終了するまで行ないながら、図
3に示すように各走査ライン毎に求まった中心点Ch を
ボール候補S′毎にグループ化する。すなわち、フィル
タリング方向と略直交する方向である垂直方向に連続し
てしている各中心点Ch をグループ化する。そのグルー
プ化の結果は図5にも示すようになる。これらの各中心
点はX,Y座標値として検出される。
【0027】次いで、各グループの中心点の数が一定範
囲内になっているグループを抽出する。この時ラインが
何本連続しているかをカウントして、その本数すなわち
グループの中心点の数がソルダボールの直径を越える画
素数(例えば6)より多いもの、あるいは極端に少ない
(例えば1個)ものは、ソルダボールの画像内の点では
ないと判断して除去するためである。
【0028】そして、抽出した各グループ毎にその中心
点Ch の座標の平均を求める。これによって、図3の右
側に示すようにボール候補S′の水平方向の略直径上の
中心点Ch0の座標(xh,yh)が求まる。このグルー
プの各中心点Ch の座標がそれぞれ(x1,y1),(x
2,y2),(x3,y3)であった場合、 xh=(x1+x2+x3)/3 yh=(y1+y2+y3)/3 の演算によって求められる。
【0029】次に、上記と同じウインドウ10a内の画
像データに対して垂直方向のフィルタリングを行なった
後、図4に示すように垂直方向の各走査の1ライン中の
ボール候補S′の中心点Cv を検出する。
【0030】この処理を1辺のウインドウ(最初は上辺
のウインドウ10a)分終了するまで行ないながら、図
4に示すように各走査ライン毎に求まった中心点Cv を
ボール候補S′毎にグループ化する。すなわち、フィル
タリング方向と略直交する方向である水平方向に連続し
ている各中心点Cv をグループ化する。そのグループ化
の結果は図6にも示すようになる。これらの各中心点は
X,Y座標値として検出される。
【0031】そして、各グループの中心点の数が一定範
囲内になっているグループを抽出し、その抽出した各グ
ループ毎にその中心点Cv の座標の平均を求める。これ
によって、図4の右側に示すようにボール候補S′の垂
直方向の略直径上の中心点Cv0の座標(xv,yv)が
前述の水平方向の場合と同様にして求まる。
【0032】その後、図1のステップAで求めた水平方
向フィルタリングに基づく平均座標(xh,yh)とス
テップBで求めた垂直方向フィルタリングに基づく平均
座標(xv,yv)の差、すなわち図7に示す点Ch0
座標(xh,yh)と点Cvの座標(xv,yv)間
の距離dが、一定値(かなり小さい値)以下のペアのみ
を抽出する。これは、ソルダボールの像は円形な筈であ
るから、もしソルダボールの像であればこの2つの方向
から求めた座標間には殆ど差がないはずであるから、こ
れによってソルダボールの像の中心座標のみを抽出する
ことができる。
【0033】その抽出した各ペアの座標から各ソルダボ
ール(像)の中心点の座標を求めるには、平均座標のペ
アのいずれか一方の座標を選択するか、両座標値の平均
を取ればよい。さらに、このようにして求めたウインド
ウ10a内のソルダボールの各中心点座標を画像の外側
から内側にサーチして、BGAの外周にあるソルダボー
ルの中心点座標を抽出する。
【0034】このような水平方向フィルタリングからの
処理を、図2に示した各辺のウインドウ10a〜10d
内の各画像データに対して順次実行し、4辺のウインド
ウ分の処理を終了すると、次のステップへ進む。これま
での処理で、BGAの4辺の各外周にあるソルダボール
(像)の中心点座標群が得られたので、それによってB
GAの傾きと中心を求める。すなわち、図14に示した
従来の処理方法と同様に、ソルダボールの各中心点(座
標)群から、最小二乗法により得られる直線の傾きによ
りBGAの傾きを、その外周に沿うソルダボールの各中
心点座標の平均からBGAの中心座標を求めることがで
きる。
【0035】ここで、フィルタリングについて説明す
る。例えば、BGAの基板が明るい色の場合の図18及
び図19に示したような画像データの一列のソルダボー
ルの像の各中心を通るラインAの信号レベルは、図8の
(a)のように変化する。この波形の高いピークはソル
ダボールの像の中央部であり、少し低いピークは基板部
分、谷の部分はソルダボール像の周辺部である。このよ
うに、ソルダボールの像は中央部は明るいがその周辺部
はドーナツ状の暗い部分となる。
【0036】この画像データをフィルタリングすること
によって、図8の(b)に示すようにソルダボールの像
の中央部にのみピークが現れる信号波形にすることがで
きる。それによって、その後のソルダボールの像の抽出
及びその中心点の座標を求める処理を容易且つ確実に行
なうことができる。
【0037】このフィルタリングには1次元フィルタを
使用するが、任意にその特性を変更できる電子フィルタ
を用いるとよく、その特性として、撮像した画像中のソ
ルダボールの明るい部分がある一定の範囲でボケている
とみなして、テンプレートマッチングによりソルダボー
ルの画像部分に強く反応する特性を持つようにするとよ
い。
【0038】図9はガウシアンフィルタの特性曲線の例
を示し、(a)は数1の特性を有し、(b)は数2の特
性を有する。これらの式において、 σ1=ソルダボールの直径/4, σ2=ソルダボール
の直径/2 であり、これはソルダボールの像のボケを示したもの
で、目的のソルダボールは(a)のボケと(b)のボケ
の間でボケて存在していると考えて、f1とf2の差分を
1個のソルダボールのフィルタとする。実際には、f1
とf2の差分にソルダボールの配列をたたみ込ませて、
ソルダボール数個分のフィルタにしてから安定性をます
形の特性にする。f1とf2の差分とソルダボールの配列
をフィルタにしているので、ソルダボール以外のデータ
を取り除くことができる。
【0039】
【数1】
【0040】
【数2】
【0041】このような1次元フィルタを、位置認識す
るBGAの基板の色やソルダボールの大きさに応じて複
数種類用意しておいて、それらを切り替えて使用するよ
うにするとよい。上記実施例では、フィルタリング処理
及びソルダボール候補の抽出並びにその中心座標を求め
る処理を、図2に示したウインドウ内の画像データに対
してのみ行なうようにして処理効率を高めたが、取り込
んだ画像データ全体に対して同様な処理を行なっても、
勿論BGAの位置を正確に認識することはできる。
【0042】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の位
置認識方法によれば、チップマウンタの吸着ノズルに吸
着されたBGAの位置(傾きも含む)を、BGAの基板
がセラミック等の明るい色のものであっても、あるいは
基板上にソルダボール以外の明るいパターンがあって
も、常に正確に認識することができる。また、画像デー
タをフィルタリングする際のフィルタ特性を適切に選ぶ
ことにより、照明に多少の変動やむらがあっても、その
影響を受けることなく正確な位置認識を行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の画像処理ユニットにおけ
るBGAの位置を認識するための画像処理のフロー図で
ある。
【図2】この実施例で使用する4辺のウインドウの説明
図である。
【図3】水平方向のフィルタリングに基づく各走査ライ
ン毎のソルダボール候補の中心座標及びグループの平均
座標を求める処理の説明図である。
【図4】垂直方向のフィルタリングに基づく各走査ライ
ン毎のソルダボール候補の中心座標及びグループの平均
座標を求める処理の説明図である。
【図5】水平方向のフィルタリングに基づいて各ソルダ
ボール候補内で求まった複数の中心座標及びそのグルー
プ化の説明図である。
【図6】垂直方向のフィルタリングに基づいて各ソルダ
ボール候補内で求まった複数の中心座標及びそのグルー
プ化の説明図である。
【図7】水平方向と垂直方向から求めたソルダボール候
補の中心点座標間の距離の説明図である。
【図8】この発明の実施例によるフィルタリング処理の
説明に供する画像データの信号レベル分布を示す図であ
る。
【図9】同じくそのフィルタの特性の説明に供する線図
である。
【図10】BGAの一例を示す側面図である。
【図11】同じくその下面図である。
【図12】チップマウンタにおけるBGAの位置認識部
の概略構成を示す正面図である。
【図13】同じくその斜め上方から見た斜視図である。
【図14】図12及び図13の画像処理ユニット8にお
ける従来のBGAの位置認識処理の例を示すフロー図で
ある。
【図15】図12及び図13のCCDカメラ6によって
撮像された画像データの例を示す図である。
【図16】図15の画像データを2値化した2値画像デ
ータの例を示す図である。
【図17】図16に示した2値画像データのエッジ検出
の説明図である。
【図18】BGAの基板がセラミックのような白っぽい
色だった場合の撮像された画像データを示す図である。
【図19】同じくその一部拡大図である。
【図20】図19のラインAに沿う輝度分布を示す線図
である。
【図21】同じくその2値画像データのエッジ検出の説
明図である。
【図22】BGAの基板上に明るいパターンが存在して
いる場合の撮像された画像データを示す図である。
【図23】同じくその一部拡大図である。
【図24】図23のラインBに沿う輝度分布を示す線図
である。
【図25】同じくその2値画像データのエッジ検出の説
明図である。
【符号の説明】
1:BGA 1i:BGAの画像 2:吸着ノズル 3:LED 4:照明装置 5:散乱板 6:CCDカメラ 7:黒い板 8:画像処理ユニット 10a〜10d:ウインドウ 11:基板 12:半導体集積回路 13:モールド樹脂 14:ソルダボール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01B 11/26 H G06T 1/00 H05K 13/08 Q 8315−4E G06F 15/64 325 F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップマウンタにおいて、多数のソルダ
    ボールを2次元のアレイ状に配設した表面実装型LSI
    バッケージであるBGAを吸着ノズルで吸着し、そのB
    GAの位置を画像処理によって認識する方法であって、 前記吸着ノズルに吸着されたBGAの下面を散乱光によ
    って照明して撮像し、 その画像の少なくとも外周に近い部分を走査して、各ソ
    ルダボール候補の中心点座標を求め、 その求めたソルダボール候補点から演算により画像の外
    周にあり、かつ中央部は明るく周辺部は暗い点を前記各
    ソルダボールの中心点座標として抽出し、 該抽出したソルダボールの中心点座標からBGAの傾き
    と中心を求めることを特徴とする画像処理によるBGA
    の位置認識方法。
  2. 【請求項2】 チップマウンタにおいて、多数のソルダ
    ボールを2次元のアレイ状に配設した表面実装型LSI
    バッケージであるBGAを吸着ノズルで吸着し、そのB
    GAの位置を画像処理によって認識する方法であって、 前記吸着ノズルに吸着されたBGAの下面を散乱光によ
    って照明して撮像し、 その画像の少なくとも4辺に近い部分を水平方向にフィ
    ルタリングして、明るさが設定レベル以上の各ソルダボ
    ール候補の中心点座標を求めるとともに、垂直方向にも
    フィルタリニングして、明るさが設定レベル以上の各ソ
    ルダボール候補の中心点座標を求め、 その両方向のフィルタリングにより求めた中心点座標が
    それぞれ略一致する点を前記各ソルダボールの中心点座
    標として抽出し、 該抽出したソルダボールの中心点座標からBGAの傾き
    と中心を求めることを特徴とする画像処理によるBGA
    の位置認識方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のBGAの位置認識方法に
    おいて、前記撮像した画像の少なくとも4辺に近い部分
    を水平方向にフィルタリングして各ソルダボール候補の
    中心点座標を求めるとともに、垂直方向にもフィルタリ
    ングして各ソルダボール候補の中心点座標を求める際
    に、各方向のフイルタリングにおいて各走査ライン毎に
    求まった中心点座標を前記各ソルダボール候補毎にグル
    ープ化して平均することによって、該各ソルダボール候
    補の中心点座標を求めることを特徴とする画像処理によ
    るBGAの位置認識方法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の画像処理によるB
    GAの位置認識方法において、前記水平方向及び垂直方
    向のフイルタリングに際し、前記撮像した画像中のソル
    ダボールの明るい部分がある一定の範囲でボケていると
    みなして、テンプレートマッチングによりソルダボール
    の画像部分に強く反応する特性を持つようにしたフイル
    タを使用することを特徴とする画像処理によるBGAの
    位置認識方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6608921B1 (en) 1998-08-21 2003-08-19 Nec Electronics Corporation Inspection of solder bump lighted with rays of light intersecting at predetermined angle
JP2008004843A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Juki Corp 部品位置決め方法及び装置
CN105865329A (zh) * 2016-03-31 2016-08-17 河北科技大学 基于视觉的成捆圆钢端面中心坐标的获取系统和方法
JP2017096690A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 株式会社大林組 長尺材測位支援装置

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