JPH08147370A - 観光サービスシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】観光サービスシステムにおいて、通信機能によ
りセンタ装置の最新情報を受信して出力し商品注文や他
の利用者との対話を可能にする。 【構成】情報データ制御部Ｄは情報通信部Ｅにより通信
回線を介してセンタ装置１１の最新情報を受信する。情
報補正部Ｆは情報記憶部Ａの記憶情報をその最新情報に
より更新する。利用者が操作入力部Ｂにより出力内容を
選択すると、情報データ制御部Ｄはその選択情報を情報
記憶部Ａから読み出し情報出力部Ｃへ送るので、最新情
報が情報出力部Ｃにより出力される。また、商品発注管
理部Ｇにより商品の発注ができ、対話入力手段Ｈにより
他の利用者と対話ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、通信回線を利用する
観光サービスシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、観光サービスシステムとしては、
観光地の風景や施設などを画像や文字データにしてＣＤ
−ＲＯＭなどに記録しておき、利用者がキーボードなど
を操作して選択した情報をモニタ画面に表示するものが
知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のシステムには次の問題がある。すなわち、上記のよ
うに記録された観光地の画像データは通常、頻繁には書
き替えないで固定したものとして使用する。一方、観光
地の風景や施設は自然環境や社会環境の変化により時と
ともに変わることが多い。このため、記録されたデータ
がすぐ実情に合わなくなり、その結果このようなシステ
ムがだんだん利用されなくなってしまうという問題があ
った。

【０００４】また、システムには、上述のように必ずし
も最新情報が記録されていないことや、商品購買機能が
ないことなどにより、商品案内を見て現地へ出かけない
でシステムから直接、商品の注文をすることはできなか
った。さらに、従来のシステムでは単に画面や説明を見
聞きし知識を得るという情報が片方向的なもので、利用
者が観光地について質問をしたりその解答を受けたりす
ることはできなかった。そのため、利用者が満足する情
報を得られないこともあり、また観光の疑似体験的な気
分も十分には味わえなかった。

【０００５】この発明の目的は、利用者が観光地につい
ての最新情報を入手でき、現地へ行かないでも商品の注
文ができ、あるいは他の利用者と対話できる観光サービ
スシステムを提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】発明１による観光サービ
スシステムは、観光地に関連する情報を記憶する情報記
憶手段と、利用者の操作により出力内容を選択する操作
入力手段と、情報を出力する情報出力手段と、操作入力
手段により選択された情報を情報記憶手段から読み出し
情報出力手段に送る情報データ制御手段とを備えた観光
サービスシステムにおいて、最新情報が記録されたセン
タ装置と情報データ制御手段との間で通信回線を介して
情報を送受する情報通信手段と、情報通信手段により受
信した情報により情報記憶手段に記憶されている情報を
補正する情報補正手段とを備える。

【０００７】発明２による観光サービスシステムは、上
記発明１によるシステムにおいて、情報出力手段により
出力された商品情報に基づき選択された商品の購買条件
を管理し情報通信手段を介して発注する商品発注管理手
段を備える。発明３による観光サービスシステムは、上
記発明１によるシステムにおいて、情報通信手段を介し
て他の利用者と対話するための対話入力手段を備える。

【０００８】

【作用】発明１によれば、システムを起動すると、情報
データ制御手段は情報通信手段により通信回線を介して
センタ装置に記録されている最新情報を受信する。その
最新情報に基づいて、情報補正手段が情報記憶手段に記
憶されている情報を最新情報に補正する。

【０００９】システム利用者が操作入力手段によって出
力内容を選択すると、情報データ制御手段はその操作入
力手段により選択された情報を情報記憶手段から読み出
し情報出力手段へ送る。このとき読み出される情報は上
述のように最新情報となっていて、情報出力手段によっ
てこの最新情報が出力される。したがって、システム利
用者に最新の情報が提供される。

【００１０】発明２によれば、発明１と同様にして、情
報出力手段により出力された商品情報に基づいて、商品
発注管理手段が選択された商品の購買条件を管理し、情
報通信手段を介して商品を発注する。したがって、シス
テム利用者が現地へ行かなくても商品が注文される。発
明３によれば、システム利用者が対話入力手段によって
対話したい内容を入力すると、情報通信手段を介してそ
の内容が他の利用者に送信され情報データ制御部を介し
て情報出力部に出力される。他の利用者はこの出力情報
により対話情報を入力すれば、同様にして先の利用者に
その情報が送信され出力される。

【００１１】したがって、同時にシステムを利用する者
の間で対話が行われる。

【００１２】

【実施例】図１は、この発明の一実施例を示す構成ブロ
ック図である。なお、この実施例は発明１〜３を組み合
わせた場合を示している。 （１）発明１による構成部と動作について 発明１による構成部分は、情報記憶部Ａ，操作入力部
Ｂ，情報出力部Ｃ，情報データ制御部Ｄ，情報通信部
Ｅ，情報補正部Ｆである。

【００１３】情報記憶部Ａは、観光地の風景・設備・店
舗などの画像データ等を記録したＣＤ−ＲＯＭ１、デー
タを読み出すためのＣＤ−ＲＯＭドライブ２、及び動
画，静止画，音声，説明文，シナリオ，商品，商品画像
の各データを記憶するための記憶装置１３〜１７，２
６，２７とで構成されている。ＣＤ−ＲＯＭ１内のデー
タは、図６に示すように、ブロックに分けて記録されて
いる。すなわち、動画や音声データを記録する動画・音
声データブロック、静止画データを記録する静止画デー
タブロック、説明用の文字データを記録する説明文字デ
ータブロック、及びこれらのデータ間の関連を示すシナ
リオデータブロックである。

【００１４】さらに、シナリオデータには、図７に示す
ように、システム利用中に後記の操作入力機構３により
利用者が選択し操作した内容に対応して出力する、動画
・音声・静止画・説明文などのデータ番号が示されてい
る。なお、情報記録装置としてＣＤ−ＲＯＭの代わり
に、他の光磁気ディスク装置や半導体記憶装置、又は記
憶内容書き替え可能な記憶装置などを用いてもよい。

【００１５】操作入力部Ｂは、システム利用者が出力内
容を選択するための操作入力機構３で構成され、利用者
が最初に操作するシステム利用開始操作器や、後記の操
作用入力操作器が設けられている。なお、この入力操作
器としては、押しボタン、キーボードあるいはタッチパ
ネル，タッチスクリーンなどが用いられる。

【００１６】情報出力部Ｃは、文字や画像表示用のモニ
タ６と、音声出力用のスピーカ７ａ，７ｂで構成されて
いる。情報データ制御部Ｄは、このシステムを制御する
部分で、各種データを制御するデータ制御機構５、動画
データと音声データを分けるデータ切換え機構１８、静
止画データをデジタル画像データに変換する画面データ
作成機構２１、操作入力機構３からのデータにより情報
記憶部Ａから読みだしたシナリオデータに基づいて出力
内容を判断する観光出力選択機構４及び商品案内出力選
択機構２８がある。

【００１７】さらに、動画データは、動画デコーダ１９
によってデジタルの映像データに復元され、ＤＡコンバ
ータ２０ｂによりアナログの映像信号に変換される。静
止画データや説明文の文字データは、画面データ作成機
構２１によりデジタルの画像データに変換された後、Ｄ
Ａコンバータ２０ａによりアナログの映像信号に変換さ
れる。表示制御機構２２は、動画，静止画，及び説明文
の各映像信号を合成しモニタ６に出力する。

【００１８】音声データは、音声デコーダ２３によって
デジタルのＰＣＭデータに復元された後、オーディオＤ
Ａコンバータ２４によってアナログの音声信号に変換さ
れ、アンプ２５を介してスピーカ７ａ，７ｂに出力され
る。情報通信部Ｅは、モデム９及び電話回線１０を介し
てセンタ装置１１とデータの送受信を行う通信機構８で
構成される。センタ装置１１には最新の画像データや説
明文などが入力される。なお、電話回線の代わりに無線
や光通信回線を用いてもよい。

【００１９】情報補正部Ｆは、補正機構１２で構成さ
れ、現在システムが記録している各データのバージョン
と記録場所を管理している。次に、以上の構成によるこ
のシステムの動作を説明する。まず、利用者がこのシス
テムを利用するときには、先述の利用開始ボタンなどを
押しシステムの動作を開始させる。この操作により、補
正機構１２は、その時点でシステムが記録している各デ
ータのバージョンを、通信機構８，モデム９，電話回線
１０を介してセンタ装置１１へ送信する。センタ装置１
１は、送信されたバージョンのデータより新しいデータ
が入力されている場合には、その最新データをシステム
へ送信する。補正機構１２は、受信したデータを、動
画，静止画，音声，説明文及びシナリオの各データ記憶
装置１３〜１７へデータ制御機構５を介して転送すると
ともに、記憶している各データのバージョンと記憶場所
を更新する。

【００２０】データ制御機構５は、各データをモニタ６
やスピーカ７ａ，７ｂへ出力するとき、出力するデータ
番号に対応する記憶場所を補正機構１２から入力してデ
ータの読み出し転送を行う。図２は、ある都市の地図が
モニタ６に案内表示されている状態を示している。この
とき、モニタ６には地図のほかに、利用者が次に出力す
る内容を選択するためのメニューがボタン形式で表示さ
れる。各ボタンに表示された記号「ａ」〜「ｆ」は、操
作入力機構３に設けられたボタン「ａ」〜「ｆ」に対応
していて、例えばこのボタン「ａ」を押すと「ここの様
子」が選択できる。

【００２１】図７に示すシナリオデータには、各選択メ
ニュー「ａ」〜「ｆ」に対応して、選択されたときに出
力する、動画，音声，静止画，説明文の各データ番号と
次に切り換えるシーンの番号が記録されている。図７で
データ番号が「０」の場合は出力する必要のないことを
示している。例えば、メニュー「ａ」を選択したときは
（図７で「操作ａ」に相当）、番号Ｍ００１の動画がモ
ニタ６の所定の位置に表示され、番号Ｗ００１の音声が
スピーカ７ａ，７ｂから出力される。図３はこのときの
画面を示す。

【００２２】また、メニュー「ｂ」を選択したときは
（図７で「操作ｂ」に相当）、番号Ｓ００２の静止画が
モニタ６の所定の位置に表示されるとともに、番号Ｔ０
０１の説明文が出力位置データ（５０，４００）で指定
した位置に表示される。図４はこのときの画面を示す。
そうして、その後画面はシーン３２に切り換わる。図５
はシーン３２に切り換わった直後の何も操作しないとき
の表示である。

【００２３】以上に説明したように、発明１の構成によ
るシステムでは、利用時に最新の観光情報が出力され
る。 （２）発明２による構成部と動作について 発明２による構成部分は、発明１の構成に商品発注管理
部Ｇが追加された構成になっている。

【００２４】商品発注管理部Ｇは商品発注管理機構２９
で構成され、動作は次のとおりである。この発明による
観光サービスにおいて、画面が店舗内の案内表示になる
と商品選択サービスが利用できるようになる。この商品
選択サービスで出力されるデータはセンタ装置１１から
送信される。発明１で述べたように、データ補正機構１
２は送信機構８、モデム９及び電話回線１０を介して商
品データと商品画像データをセンタ装置１１から受信
し、それぞれ商品データ記憶装置２６と商品画像データ
記憶装置２７に、データ制御機構５を介して転送する。

【００２５】図８に商品データの例を、図９に図８の商
品データに対応した商品選択サービス出力の画面例を示
す。図９は、ある衣料品店における半袖のシャツが、モ
ニタ６に表示された状態を示している。この画面には、
半袖シャツのなかで次にどの半袖シャツを見たいかを利
用者が選択できるメニューがボタン形式で表示されてい
る。各ボタンに表示された記号「ａ」〜「ｄ」は、操作
入力機構３のボタン「ａ」〜「ｄ」に対応していて、例
えば操作入力機構３のボタン「ａ」を押すと「半袖シャ
ツａ」が選択される。

【００２６】図９は、「半袖シャツａ」が選択されたと
きのモニタ６の表示状態も示し、画面のＢ部には「半袖
シャツａ」の価格などの説明文が表示される。ここで、
商品案内出力選択機構２８は、操作入力機構３からの信
号により利用者の選択を検知し、データ制御機構５を介
して入力された商品データの内容を参照して、表示する
画像と説明文のデータ番号を決定しデータ制御機構５を
介して出力している。

【００２７】利用者が、表示された商品を購入したいと
きは、画面に表示された「購入」メニューに相当する操
作入力機構３のボタン「ｅ」を操作する。この操作によ
り購入が決定すると、商品発注管理機構２９が購入内容
を記憶するとともに、通信機構８、モデム９及び電話回
線１０を介して発注内容がセンタ装置１１に送信され
る。注文内容はセンタ装置１１からその商品を販売して
いる店舗に連絡され、商品が利用者に届けられる。

【００２８】したがって、発明２の構成によるシステム
では、現地へ行かなくても商品の注文ができる。 （３）発明３による構成部と動作について 発明３による構成部分は、発明１の構成に対話入力部Ｈ
が追加された構成になっている。

【００２９】対話入力部Ｈは、文字データ入力用のキー
ボード３１、音声データ入力用のマイクロホン３２、Ａ
Ｄコンバータ３３、音声コンバータ３４及び対話入力機
構３０とで構成され、主要動作は次のとおりである。こ
の対話サービスを利用するには、システムへあらかじめ
利用者の登録を行っておくと、利用開始時に登録番号が
センター装置１１に送信される。対話サービスを受けら
れる画面で利用者が対話サービスのメニュー選択を行う
と、センタ装置１１は同じ観光地のサービスを同時に利
用している他の登録利用者がいるかどうかを判定する。
さらに、その利用者が対話サービスを選択していれば電
話回線１０を介して音声などを相手に送信できる。

【００３０】ここで、対話入力機構３０は、キーボード
３１により入力された文字データや、マイクロホン３２
により入力された音声データなどを、通信機構８、モデ
ム９及び電話回線１０を介してセンタ装置１１へ送信す
る。また、ＡＤコンバータ３３はマイクロホン３２の音
声信号をデジタルデータに変換し、音声コンバータ３４
はそのデジタル音声データを圧縮するためのものであ
る。

【００３１】送信された音声などのデータは、電話回線
１０とセンター装置１１を介してただちに相手に送信さ
れる。受信された音声などのデータは、先述の観光案内
の出力と同様に、モニタ６やスピーカ７ａ，７ｂから出
力される。したがって、発明３の構成によるシステムで
は、システムの他の利用者と対話することができる。

【００３２】

【発明の効果】発明１によれば、情報通信手段によりセ
ンタ装置から最新の画像データや説明文などの情報を受
信し、あらかじめ情報記憶手段に記録されているデータ
を更新できる構成としているので、システム利用者は観
光地についての最新の情報を入手できる。

【００３３】発明２によれば、発明１に加えて、商品の
画像や商品データなどの情報を表示し観光地で販売され
ている商品を探し、商品発注管理手段により商品の注文
ができる構成としているので、現地へ出かけなくても土
産物などの商品を注文して買うことができる。発明３に
よれば、発明１に加えて、対話入力手段により同じ観光
地のサービスを利用している他の人と対話ができる構成
としているので、他の利用者と対話ができ実際の観光に
近い疑似体験ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例である観光サービスシステ
ムを示す構成ブロック図

【図２】図１の発明に基づく観光サービスシステムの画
面出力例を示す図

【図３】図２の画面表示例で表示メニューａを選択した
ときの画面表示例を示す図

【図４】図２の画面表示例で表示メニューｂを選択した
ときの画面表示例を示す図

【図５】図４の画面表示例の次のシーンの画面表示例を
示す図

【図６】図１の発明に基づく観光サービスシステムのＣ
Ｄ−ＲＯＭ内に記録されたデータの例を示す図

【図７】図１の発明に基づく観光サービスシステムのシ
ナリオデータの例を示す図

【図８】図１の発明に基づく観光サービスシステムの商
品データの例を示す図

【図９】図１の発明に基づく観光サービスシステムの商
品表示の例を示す図

【符号の説明】

１…ＣＤ−ＲＯＭ、２…ＣＤ−ＲＯＭドライブ、３…操
作入力機構、４…観光出力選択機構、５…データ制御機
構、６…モニタ、７ａ，７ｂ…スピーカ、８…通信機
構、９…モデム、１０…電話回線、１１…センタ装置、
１２…データ補正機構、１３…動画データ記憶装置、１
４…静止画データ記憶装置、１５…音声データ記憶装
置、１６…説明文記憶装置、１７…シナリオデータ記憶
装置、１８…データ切換え機構、１９…動画デコーダ、
２０ａ，２０ｂ…ＤＡコンバータ、２１…画面データ作
成機構、２２…表示制御機構、２３…音声デコーダ、２
４…オーディオＤＡコンバータ、２５…アンプ、２６…
商品データ記憶装置、２７…商品画像データ記憶装置、
２８…商品案内出力選択機構、２９…商品発注管理機
構、３０…対話入力機構、３１…キーボード、３２…マ
イクロホン、３３…ＡＤコンバータ、３４…音声コンバ
ータ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】観光地に関連する情報を記憶する情報記憶
   手段と、利用者の操作により出力内容を選択する操作入
   力手段と、情報を出力する情報出力手段と、操作入力手
   段により選択された情報を情報記憶手段から読み出し情
   報出力手段に送る情報データ制御手段とを備えた観光サ
   ービスシステムにおいて、 最新情報が記録されたセンタ装置と情報データ制御手段
   との間で通信回線を介して情報を送受する情報通信手段
   と、 情報通信手段により受信した情報により情報記憶手段に
   記憶されている情報を補正する情報補正手段とを備えた
   ことを特徴とする観光サービスシステム。
2. 【請求項２】請求項１記載のシステムにおいて、 情報出力手段により出力された商品情報に基づき選択さ
   れた商品の購買条件を管理し情報通信手段を介して発注
   する商品発注管理手段を備えたことを特徴とする観光サ
   ービスシステム。
3. 【請求項３】請求項１記載のシステムにおいて、 情報通信手段を介して他の利用者と対話するための対話
   入力手段を備えたことを特徴とする観光サービスシステ
   ム。