JPH08146817A - 画像形成装置及び定着装置 - Google Patents

画像形成装置及び定着装置

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JPH08146817A
JPH08146817A JP6291192A JP29119294A JPH08146817A JP H08146817 A JPH08146817 A JP H08146817A JP 6291192 A JP6291192 A JP 6291192A JP 29119294 A JP29119294 A JP 29119294A JP H08146817 A JPH08146817 A JP H08146817A
Authority
JP
Japan
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temperature
power
image forming
fixing
heating element
Prior art date
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Pending
Application number
JP6291192A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiko Kida
詔彦 木田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6291192A priority Critical patent/JPH08146817A/ja
Publication of JPH08146817A publication Critical patent/JPH08146817A/ja
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Temperature (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の画像形成装置は、電源投入直後のヒ
ートローラ61による表面温度のオーバーシュートを防
止でき、このヒートローラ61に接している剥離爪、軸
受、プレスローラ等の変形を防止することができ、サー
ミスタ64や定着装置21の持つ熱応答の規格を広げる
ことができ、オーバーシュートを考慮した耐熱性の高い
部品を使用しなくても良いことを目的とする。 【構成】この発明は、電源投入直後、ヒートローラ61
の表面温度が定着可能温度(例えば190℃)より低い
温度(例えば170℃)に達した際に、ヒータランプ6
0を所定時間(例えば5秒間)、オフし、この後、定着
可能温度を基準としてのヒータランプ60のオン−オフ
を周期的に繰り返すようにし、電源投入直後の、ヒート
ローラ61による表面温度のオーバーシュートが低く抑
えられるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば定着装置を
用いる電子複写機などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子複写機などの画像形成装置では、感
光体ドラムに原稿に対応する潜像を形成し、この潜像に
現像器でトナーを付与することにより顕像化し、この顕
像化されたトナー像を転写装置を用いて用紙上に転写
し、この後、定着装置を用いて用紙上のトナー像を定着
するようになっている。
【0003】上記定着装置は、ヒータランプを内蔵した
ヒートローラ(定着ローラ)と別の加圧ローラとをかみ
合わせて加圧し、それらのローラで加熱かつ加圧される
ことにより、上記トナー像を用紙に定着するようになっ
ている。
【0004】このような、電子複写機では、電源投入の
直後、あらかじめ設定された定着可能温度に達するまで
定着装置を連続的に加熱し、定着可能温度に達したこと
を検出すると複写動作可能としていた。
【0005】この場合、ヒートローラの温度制御におい
て、温度検出手段としてのサーミスタが使用され、温度
により変化する抵抗値を電圧に変換し、その電圧と、ヒ
ータランプのオン−オフ信号によりヒステリシスを持た
せた、基準電圧を比較器で比較し、ヒートローラの表面
温度をヒータランプのオン−オフにより一定にする制御
が一般的に知られている。
【0006】このような温度制御を行った場合、電源投
入直後の、ヒートローラの表面温度を立ち上げる際、そ
のシステムの熱容量とヒータランプの出力によって、図
7に示すように、オーバシュートを伴ってしまう。特
に、熱容量が小さく、ヒータランプの出力の大きい場合
に、オーバーシュートが大きくなってしまう。
【0007】また、オーバシュートを低く押さえるため
に、熱応答時間の早いサーミスタを使用する必要があ
る。この場合、サーミスタの検出が早まれば、早くヒー
タランプをオフでき、オーバシュート量を減らすことが
できる。さらに、ヒートローラ回りの例えば、剥離爪、
軸受、プレスローラ等はオーバーシュートが大きくて
も、溶けない様な材料(部品)を使用する必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記した
ように、電源投入直後の、定着ローラの表面温度のオー
バーシュートにより、この定着ローラに接している部材
の変形してしまったり、熱応答の規格を広げることがで
きなかったり、オーバーシュートを考慮した耐熱性の高
い部品を使用しなければならないという欠点があった。
【0009】そこで、この発明は、電源投入直後の定着
ローラの表面温度のオーバーシュートを防止でき、この
定着ローラに接している部材の変形を防止することがで
き、熱応答の規格を広げることができ、さらにオーバー
シュートを考慮した耐熱性の高い部品を使用しなくても
良い画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の画像形成装置
は、画像情報に応じた現像剤像を画像形成媒体上に付与
する付与手段、この付与手段による画像形成媒体を搬送
する搬送手段、発熱体を内蔵する定着ローラと、この定
着ローラとの間に画像形成媒体を挟持する加圧ローラと
を有し、上記搬送手段により搬送される画像形成媒体に
対して加圧、加熱することにより、画像形成媒体上の現
像剤を画像形成媒体に定着させる定着手段、上記定着ロ
ーラの表面温度を検知する検知手段、電源を投入する電
源投入手段、この電源投入手段による電源投入から上記
検知手段の検知結果により上記定着ローラの表面温度が
定着可能温度より低い所定温度に達するまで、上記発熱
体へ電源を供給し、所定温度に達した際、上記発熱体へ
の電源供給を遮断する第1の制御手段、およびこの第1
の制御手段による制御の後、上記検知手段の検知結果に
より上記定着ローラの表面温度が定着可能温度より高く
なった際、上記発熱体への電源供給を遮断し、定着可能
温度より低くなった際、上記発熱体へ電源を供給する第
2の制御手段から構成されている。
【0011】この発明の画像形成装置は、画像情報に応
じた現像剤像を画像形成媒体上に付与する付与手段、こ
の付与手段による画像形成媒体を搬送する搬送手段、発
熱体を内蔵する定着ローラと、この定着ローラとの間に
画像形成媒体を挟持する加圧ローラとを有し、上記搬送
手段により搬送される画像形成媒体に対して加圧、加熱
することにより、画像形成媒体上の現像剤を画像形成媒
体に定着させる定着手段、上記定着ローラの表面温度を
検知する検知手段、電源を投入する電源投入手段、この
電源投入手段による電源投入から上記検知手段の検知結
果により上記定着ローラの表面温度が定着可能温度より
低い所定温度に達するまで、上記発熱体へ電源を供給
し、所定温度に達した際、上記発熱体への電源供給を所
定時間、遮断する第1の制御手段、およびこの第1の制
御手段による制御の後、上記検知手段の検知結果により
上記定着ローラの表面温度が定着可能温度より高くなっ
た際、上記発熱体への電源供給を遮断し、定着可能温度
より低くなった際、上記発熱体へ電源を供給する第2の
制御手段から構成されている。
【0012】この発明の定着装置は、発熱体を内蔵する
定着ローラと、この定着ローラとの間に画像形成媒体を
挟持する加圧ローラとを有し、画像形成媒体に対して加
圧、加熱することにより、画像形成媒体上の現像剤を画
像形成媒体に定着させる定着手段、上記定着ローラの表
面温度を検知する検知手段、電源を投入する電源投入手
段、この電源投入手段による電源投入から上記検知手段
の検知結果により上記定着ローラの表面温度が定着可能
温度より低い所定温度に達するまで、上記発熱体へ電源
を供給し、所定温度に達した際、上記発熱体への電源供
給を所定時間、遮断する第1の制御手段、およびこの第
1の制御手段による制御の後、上記検知手段の検知結果
により上記定着ローラの表面温度が定着可能温度より高
くなった際、上記発熱体への電源供給を遮断し、定着可
能温度より低くなった際、上記発熱体へ電源を供給する
第2の制御手段から構成されている。
【0013】この発明の画像形成装置は、画像情報に応
じた現像剤像を画像形成媒体上に付与する付与手段、こ
の付与手段による画像形成媒体を搬送する搬送手段、発
熱体を内蔵する定着ローラと、この定着ローラとの間に
画像形成媒体を挟持する加圧ローラとを有し、上記搬送
手段により搬送される画像形成媒体に対して加圧、加熱
することにより、画像形成媒体上の現像剤を画像形成媒
体に定着させる定着手段、上記定着ローラの表面温度を
検知する検知手段、電源を投入する電源投入手段、この
電源投入手段による電源投入から所定時間経過するま
で、上記発熱体へ電源を供給し、その経過時間が所定時
間となった際、上記発熱体への電源供給を遮断する第1
の制御手段、およびこの第1の制御手段による制御の
後、上記検知手段の検知結果により上記定着ローラの表
面温度が定着可能温度より高くなった際、上記発熱体へ
の電源供給を遮断し、定着可能温度より低くなった際、
上記発熱体へ電源を供給する第2の制御手段から構成さ
れている。
【0014】この発明の画像形成装置は、画像情報に応
じた現像剤像を画像形成媒体上に付与する付与手段、こ
の付与手段による画像形成媒体を搬送する搬送手段、発
熱体を内蔵する定着ローラと、この定着ローラとの間に
画像形成媒体を挟持する加圧ローラとを有し、上記搬送
手段により搬送される画像形成媒体に対して加圧、加熱
することにより、画像形成媒体上の現像剤を画像形成媒
体に定着させる定着手段、上記定着ローラの表面温度を
検知する検知手段、電源を投入する電源投入手段、この
電源投入手段による電源投入から所定時間経過するま
で、上記発熱体へ電源を供給し、その経過時間が所定時
間となった際、上記発熱体への電源供給を所定時間、遮
断する第1の制御手段、およびこの第1の制御手段によ
る制御の後、上記検知手段の検知結果により上記定着ロ
ーラの表面温度が定着可能温度より高くなった際、上記
発熱体への電源供給を遮断し、定着可能温度より低くな
った際、上記発熱体へ電源を供給する第2の制御手段か
ら構成されている。
【0015】
【作用】この発明は、上記のような構成において、電源
投入直後から定着ローラの表面温度が定着可能温度より
低い所定温度に達するまで、発熱体へ電源を供給し、所
定温度に達した際、上記発熱体への電源供給を遮断し、
この後、定着ローラの表面温度が定着可能温度より高く
なった際、上記発熱体への電源供給を遮断し、定着可能
温度より低くなった際、上記発熱体へ電源を供給するよ
うにしたものである。
【0016】また、この発明は、上記のような構成にお
いて、電源投入直後から所定時間経過するまで、発熱体
へ電源を供給し、その経過時間が所定時間となった際、
上記発熱体への電源供給を所定時間、遮断し、この後、
定着ローラの表面温度が定着可能温度より高くなった
際、上記発熱体への電源供給を遮断し、定着可能温度よ
り低くなった際、上記発熱体へ電源を供給するようにし
たものである。
【0017】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1はこの発明の画像形成装置として
の複写機の内部構成を示すものである。すなわち、1は
複写機本体であり、この本体1の上面には原稿を支承す
る原稿台(透明ガラス)2が固定されている。この原稿
台2には原稿のセット基準となる固定スケール21 が設
けられ、さらに、原稿台2の近傍には開閉自在の原稿カ
バー11 が設けられている。
【0018】そして、上記原稿台2に載置された原稿
は、露光ランプ4、ミラー5、6、7からなる走査系が
原稿台2の下面に沿って矢印a方向に往復動することに
より、その往復時に露光走査されるようになっている。
この場合、ミラ−6、7は光路長を保持するようにミラ
−5の1/2の速度にて移動する。上記走査系の走査に
よる原稿からの反射光、つまり露光ランプ4の光照射に
よる原稿からの反射光は、上記ミラ−5、6、7によっ
て反射された後変倍用レンズブロック8を通り、更にミ
ラ−91 、92 、93 によって反射されて感光体ドラム
10に導かれ、原稿の像が感光体ドラム10の表面に結
像されるようになっている。
【0019】上記露光ランプ4、ミラー5、6、7、変
倍用レンズブロック8、ミラ−91、92 、93 によっ
て光学系3が構成されている。上記感光体ドラム10は
図示矢印b方向に回転し、先ず、帯電用帯電器11によ
って表面が帯電され、しかる後、画像が露光部Phでス
リット露光されることにより、表面に静電潜像が形成さ
れる。この静電潜像は現像器12によってトナーが付着
されることにより可視像化される。前記現像器12は、
複写機本体1に対して着脱自在とされている。
【0020】一方、用紙(画像形成媒体)は、選択され
た上段給紙カセット131 、あるいは下段給紙カセット
132 から送出ローラ141 、142 およびロ−ラ対1
51、 152 によって一枚ずつ取出され、用紙案内路
161 、162 を通ってレジストローラ対17へ案内さ
れ、このレジストローラ対17によって転写部へ案内さ
れるようになっている。ここで、上記給紙カセット13
1 、132 は、本体1の右側下端部に着脱自在に設けら
れており、図示しない操作パネルにおいていずれか一方
が選択できるようになっている。
【0021】また、上記各給紙カセット131 、132
は、それぞれカセットサイズ検知スイッチ501 、50
2 によってカセットサイズが検知されるようになってい
る。このカセットサイズ検知スイッチ501 、502 は
サイズの異なるカセットの挿入に応じてオン−オフされ
る複数のマイクロスイッチにより構成されている。さら
に、前記給紙カセット131 の上面部には、手差しガイ
ド13aが設けられており、この手差しガイド13aを
介して手差し挿入された用紙は、送出ローラ14aによ
って前記ローラ対151 に導かれ、この後、給紙カセッ
ト131 から給紙された用紙と同様に搬送されるように
なっている。
【0022】一方、転写部に送られた用紙は、転写用帯
電器18の部分で感光体ドラム10の表面と密着するこ
とにより、上記帯電器18の作用で感光体ドラム10上
のトナー像が転写される。この転写された用紙Pは、剥
離用帯電器19の作用で感光体ドラム10から静電的に
剥離されて搬送ベルト20で搬送され、その終端部に設
けられた定着装置21へ送られ、ここを通過することに
より転写像が定着される。
【0023】そして、定着後の用紙は、送出ローラ対2
2によって本体1外のトレイ25に排出されるようにな
っている。また、転写後の感光体ドラム10は、クリー
ナ26で表面の残留トナーが除去され、さらに除電ラン
プ27によって残像が消去されることにより、初期状態
に戻るようになっている。
【0024】なお、29は本体1内の温度上昇を防止す
るための冷却ファンである。また、前記露光ランプ4、
ミラー5は第1キャリッジ411 に設けられ、ミラー
6、7は第2キャリッジ412 に設けられ、ミラー91
、92 は第3キャリッジ413に設けられている。
【0025】定着装置21は、図2に示すように構成さ
れている。すなわち、発熱体としてのヒータランプ(ハ
ロゲンランプ)60を内蔵するヒートローラ(定着ロー
ラ)61、このヒートローラ61とともに回転し、上記
ヒートローラ61をスプリング62による一定圧力で加
圧するプレスローラ(加圧ローラ:ゴムローラ)63、
上記ヒートローラ61の表面温度を検知するサーミスタ
(検知手段)64、上記ヒートローラ61の表面をクリ
ーニングするクリーニングフェルトローラ65、上記ヒ
ートローラ61、プレスローラ63とにより定着が行な
われた用紙をヒートローラ61から剥がす剥離爪(例え
ばプラスチックで形成されている)66、およびこの剥
離爪66によって剥がされた用紙の搬送を検知するスイ
ッチ67によって構成されている。
【0026】図3は定着装置21の温度制御回路の概略
構成を示すものである。この温度制御回路は、図3に示
すように、CPU71、温度検知回路72、およびヒー
タ駆動回路73によって構成されている。
【0027】すなわち、CPU71は定着装置21の温
度を制御するものである。このCPU71には、サーミ
スタ64の抵抗値変化に応じて定着装置21の温度を検
知する温度検知回路72とヒータランプ60の点灯駆動
を行うヒータ駆動回路73とが接続されている。CPU
71には、図示しない電源スイッチのオン時に駆動電圧
が供給され、リセットを解除して動作をスタートするよ
うになっている。
【0028】CPU71は、動作のスタートとアナログ
入力ポートANに供給される温度検知回路72からの温
度検知信号とにより、ヒータランプ60の点灯を制御す
るヒータ制御信号aを出力ポートD1からヒータ駆動回
路73へ出力するようになっている。
【0029】すなわち、CPU71は、図4の(b)に
示すように、動作のスタート時に、ヒータ制御信号aを
“H“レベル(オフ)から“L“レベル(オン)に変更
し、その後、温度検知回路72からの温度検知信号によ
り所定温度(170℃)を判断した際に、ヒータ制御信
号aを5秒間、“H“レベルとした後、“L“レベルに
変更するようになっている。
【0030】上記所定温度は、170℃以外の温度でも
良い。この所定温度は、基準温度に近い方が有効であ
る。これは、100℃以下での温度上昇率が、〜5de
g/秒であり、150〜200℃での温度上昇率が、5
〜6deg/秒であるため。
【0031】上記温度検知回路72は、コンパレータ7
2a、および抵抗R1〜R6で構成され、図示しない電
源スイッチのオン時に駆動電圧が供給され、温度検知動
作をスタートするようになっている。
【0032】上記温度検知回路72は、上記サーミスタ
64の抵抗値変化により上記ヒートローラ61の表面温
度を検知し、この検知温度に応じた電圧値をCPU71
へ出力するとともに、検知温度に対する電圧値Aと基準
温度190℃(定着可能温度、複写可能温度)に対する
電圧値Bとを比較し、この比較結果をヒータ制御信号b
としてヒータ駆動回路73へ出力するものである。
【0033】すなわち、ヒートローラ61の表面温度に
応じてサーミスタ64の抵抗値が変化することにより得
られる、抵抗R1、サーミスタ64と抵抗R2とで分圧
される電圧値Aが、CPU71のアナログ入力ポートA
Nに供給される。
【0034】CPU71はこのアナログ入力ポートAN
に供給される電圧値Aによりサーミスタ64による検知
温度が判断できるようになっている。また、ヒートロー
ラ61の表面温度が低いとき、サーミスタ64は大きな
抵抗値となっている。このため、抵抗R1、サーミスタ
64と抵抗R2とで分圧される電圧値Aは、抵抗R3、
R4、R5、R6によって作成される基準電圧値Bより
も低い(A<B)ので、コンパレータ72aの出力は
“L“レベルとなる。
【0035】また、ヒートローラ61の表面の温度が上
昇し、サーミスタ64の抵抗値が小さくなると、電圧値
Aの値も大きくなり、電圧値Aが基準電圧値Bよりも大
きく(A>B)なったとき、コンパレータ72aの出力
は“L“レベルから“H“レベルへ反転する。
【0036】この結果、図4の(c)に示すように、ヒ
ートローラ61の表面温度が基準温度(定着可能温度)
より低いときには、コンパレータ72aの出力としての
ヒータ制御信号bは“L“レベルで、ヒートローラ61
の表面温度が基準温度より高いときには、コンパレータ
72aの出力としてのヒータ制御信号bは“H“レベル
となる。
【0037】また、コンパレータ72aの出力が、電源
スイッチの投入後に、“H“レベルから“L“レベルへ
変化した際、その信号がレディ信号として図示しない主
制御部へ出力されるようになっている。主制御部はこの
レディ信号を用いて複写可能を報知している。
【0038】ヒータ駆動回路73は、インバータ回路7
4、ナンド回路75、オープンコレクタ76、ソリッド
ステートリレー77、交流電源78、および抵抗R7に
よって構成されている。
【0039】ソリッドステートリレー77は、発光側の
発光ダイオード77aと、受光側の双方向フォトトラン
ジスタ77bにより構成されている。すなわち、上記ナ
ンド回路75の一方の入力端には、上記CPU71から
のヒータ制御信号aがインバータ回路74で反転されて
供給され、このナンド回路75の他方の入力端には、上
記コンパレータ72aからのヒータ制御信号bが供給さ
れ、それらの信号に対応して、図4の(d)に示すよう
な、出力信号を出力するようになっている。また、この
ナンド回路75の出力は、図4の(a)に示す、サーミ
スタ64による検知温度の変化に対応している。
【0040】すなわち、電源投入後からサーミスタ64
による検知温度が170℃となるまでの間、ヒータ制御
信号aが“L“レベルで、ヒータ制御信号bが“H“レ
ベルとなっているため、上記ナンド回路75の出力は、
“L“レベルとなっている。
【0041】また、サーミスタ64による検知温度が1
70℃となった後の5秒間は、ヒータ制御信号aが“H
“レベルとなり、ヒータ制御信号bが“H“レベルのま
まとなっているため、上記ナンド回路75の出力は、
“H“レベルとなっている。
【0042】さらに、上記5秒が経過する間に、サーミ
スタ64による検知温度が190℃に達することによ
り、ヒータ制御信号bが“L“レベルとなり、上記5秒
が経過した後に、ヒータ制御信号aが“L“レベルとな
っても、上記ナンド回路75の出力は、“H“レベルと
なっている。
【0043】これ以降、サーミスタ64による検知温度
が190℃に達すると、ヒータ制御信号bが“H“レベ
ルとなり、上記ナンド回路75の出力が“L“レベルと
なり、サーミスタ64による検知温度が190℃以下と
なると、ヒータ制御信号bが“L“レベルとなり、上記
ナンド回路75の出力が“H“レベルとなる。
【0044】上記ナンド回路75の出力端には、電源電
圧が、抵抗R7、発光ダイオード77a、およびオープ
ンコレクタ76を介して供給されるようになっている。
これにより、ナンド回路75の出力が“L“レベルの
際、抵抗R7、発光ダイオード77a、オープンコレク
タ76、およびナンド回路75を介して電流が流れ、発
光ダイオード77aが発光されるようになっている。こ
の発光により、双方向フォトトランジスタ77bがオン
し、交流電源78の電源電圧がヒータランプ60に印加
され、ヒータランプ60が点灯されるようになってい
る。
【0045】また、ナンド回路75の出力が“H“レベ
ルの際、発光ダイオード77aに電流が流れず、発光ダ
イオード77aが発光しないため、双方向フォトトラン
ジスタ77bはオフとなり、ヒータランプ60は消灯と
なる。
【0046】次に、上記のような構成において、図4の
(a)〜(d)に示すタイミングチャートと、図5に示
すフローチャートを参照しつつ、動作を説明する。たと
えば今、図示しない電源スイッチがオンされる。する
と、図示しない電源電圧が、定着装置21の温度制御回
路に供給される。この際、ヒートローラ61の表面温度
は基準温度よりも低くなっているため、サーミスタ64
の検知温度に対応する電圧値Aは基準電圧値Bよりも低
いものとなっており、コンパレータ72aの出力は“H
“レベルとなっている。
【0047】また、CPU71にも電源電圧が供給され
ることにより、リセットを解除して動作をスタートす
る。この際、CPU71から出力されるヒータ制御信号
aは“L“レベルとなっている。
【0048】これにより、ナンド回路75の出力が“L
“レベルとなり、発光ダイオード77aに電流が流れ、
発光ダイオード77aが発光されることにより、双方向
フォトトランジスタ77bがオンし、交流電源78の電
源電圧がヒータランプ60に印加され、ヒータランプ6
0が点灯される。
【0049】そして、CPU71は、温度検知回路72
からの温度検知信号により170℃を判断した際に、ヒ
ータ制御信号aを5秒間、“H“レベルとする。これに
より、ナンド回路75の出力が“H“レベルとなり、発
光ダイオード77aに電流が流れず、発光ダイオード7
7aが発光しないため、双方向フォトトランジスタ77
bはオフとなり、ヒータランプ60が消灯される。
【0050】さらに、上記5秒が経過する間に、サーミ
スタ64による検知温度が190℃に達することによ
り、ヒータ制御信号bが“L“レベルとなり、上記5秒
が経過した後に、ヒータ制御信号aが“L“レベルとな
っても、上記ナンド回路75の出力は、“H“レベルと
なっている。これにより、ヒータランプ60は消灯され
たままとなっている。
【0051】また、サーミスタ64による検知温度が1
90℃、つまり定着可能温度に到達したら制御段階(ウ
ォーミングアップ)を抜け、コピースタンバイに移行す
る。そして、サーミスタ64による検知温度が190℃
以下となると、ヒータ制御信号bが“L“レベルとな
り、上記ナンド回路75の出力が“H“レベルとなり、
再びヒータランプ60が点灯される。
【0052】そして、サーミスタ64による検知温度が
190℃に達すると、ヒータ制御信号bが“H“レベル
となり、上記ナンド回路75の出力が“L“レベルとな
り、再びヒータランプ60が消灯される。
【0053】これ以降、サーミスタ64による検知温度
が190℃以下となると、ヒータランプ60が点灯さ
れ、サーミスタ64による検知温度が190℃に達する
と、ヒータランプ60が消灯される、通常の温度制御処
理となり、ヒートローラ61の表面温度が定着可能温度
に保たれる。
【0054】したがって、電源投入直後の、実際のヒー
トローラ61の表面温度を立ち上げる際、図6に示すよ
うに、上記サーミスタ64の検知温度よりも高い温度で
推移し、そのサーミスタ64の検知温度がある一定温度
(例えば170℃)となった際、ある一定時間(例えば
5秒間)、ヒータランプ60を消灯することにより、ヒ
ートローラ61の表面温度の上昇率を緩め、オーバシュ
ート量を減らすことができる。
【0055】上記したように、電源投入直後、ヒートロ
ーラ61の表面温度が定着可能温度(例えば190℃)
より低い温度(例えば170℃)に達した際に、ヒータ
ランプ60を所定時間(例えば5秒間)、オフし、この
後、定着可能温度を基準としてのヒータランプ60のオ
ン−オフを周期的に繰り返すようにし、電源投入直後
の、ヒートローラ61による表面温度のオーバーシュー
トが低く抑えられるようにしたものである。
【0056】これにより、電源投入直後のヒートローラ
61による表面温度のオーバーシュートを防止でき、こ
のヒートローラ61に接している剥離爪、軸受、プレス
ローラ等の変形を防止することができ、サーミスタ64
や定着装置21の持つ熱応答の規格を広げることがで
き、剥離爪、ヒートローラ、軸受、プレスローラ等に対
して、オーバーシュートを考慮した耐熱性の高い部品を
使用しなくても良い。
【0057】また、オーバーシュートを低く押さえるた
めに、熱応答時間の特に早いサーミスタを使用する必要
がなく、熱応答時間に対する規格値を広く設定できる。
さらに、熱容量が小さく、ウォームアップ時間を短くす
るために発熱量の大きな発熱体を使用する際に特に有効
である。
【0058】なお、前記実施例では、電源投入後の1回
目のヒータランプの消灯を、定着可能温度より低い温度
に達した際に行うようにしたが、これに限らず、電源投
入後の1回目のヒータランプの消灯を、電源投入後から
所定時間経過した際に行うようにしても良い。
【0059】この場合、図3のCPU71の図示しない
内部タイマによる制御を追加するだけで良く、ハードウ
ェアの構成を変更することなく既存の回路を用いて実施
できる。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
電源投入直後の定着ローラの表面温度のオーバーシュー
トを防止でき、この定着ローラに接している部材の変形
を防止することができ、熱応答の規格を広げることがで
き、さらにオーバーシュートを考慮した耐熱性の高い部
品を使用しなくても良い画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における複写機の全体の構
成を示す断面図。
【図2】定着装置の構成を示す断面図。
【図3】温度制御回路の構成を示す回路図。
【図4】温度制御動作を説明するためのタイミングチャ
ート。
【図5】温度制御動作を説明するためのフローチャー
ト。
【図6】サーミスタによる検知温度と定着ローラの表面
温度の変化状態を説明するための図。
【図7】従来のサーミスタによる検知温度と定着ローラ
の表面温度の変化状態を説明するための図。
【符号の説明】
21…定着装置、 60…ヒータランプ(発熱体) 61…ヒートローラ(定着ローラ) 63…プレスローラ 64…サーミスタ(検知手段) 71…CPU 72…温度検知回路 72a…コンパレータ 73…ヒータ駆動回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に応じた現像剤像を画像形成媒
    体上に付与する付与手段と、 この付与手段による画像形成媒体を搬送する搬送手段
    と、 発熱体を内蔵する定着ローラと、この定着ローラとの間
    に画像形成媒体を挟持する加圧ローラとを有し、上記搬
    送手段により搬送される画像形成媒体に対して加圧、加
    熱することにより、画像形成媒体上の現像剤を画像形成
    媒体に定着させる定着手段と、 上記定着ローラの表面温度を検知する検知手段と、 電源を投入する電源投入手段と、 この電源投入手段による電源投入から上記検知手段の検
    知結果により上記定着ローラの表面温度が定着可能温度
    より低い所定温度に達するまで、上記発熱体へ電源を供
    給し、所定温度に達した際、上記発熱体への電源供給を
    遮断する第1の制御手段と、 この第1の制御手段による制御の後、上記検知手段の検
    知結果により上記定着ローラの表面温度が定着可能温度
    より高くなった際、上記発熱体への電源供給を遮断し、
    定着可能温度より低くなった際、上記発熱体へ電源を供
    給する第2の制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 画像情報に応じた現像剤像を画像形成媒
    体上に付与する付与手段と、 この付与手段による画像形成媒体を搬送する搬送手段
    と、 発熱体を内蔵する定着ローラと、この定着ローラとの間
    に画像形成媒体を挟持する加圧ローラとを有し、上記搬
    送手段により搬送される画像形成媒体に対して加圧、加
    熱することにより、画像形成媒体上の現像剤を画像形成
    媒体に定着させる定着手段と、 上記定着ローラの表面温度を検知する検知手段と、 電源を投入する電源投入手段と、 この電源投入手段による電源投入から上記検知手段の検
    知結果により上記定着ローラの表面温度が定着可能温度
    より低い所定温度に達するまで、上記発熱体へ電源を供
    給し、所定温度に達した際、上記発熱体への電源供給を
    所定時間、遮断する第1の制御手段と、 この第1の制御手段による制御の後、上記検知手段の検
    知結果により上記定着ローラの表面温度が定着可能温度
    より高くなった際、上記発熱体への電源供給を遮断し、
    定着可能温度より低くなった際、上記発熱体へ電源を供
    給する第2の制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 発熱体を内蔵する定着ローラと、この定
    着ローラとの間に画像形成媒体を挟持する加圧ローラと
    を有し、画像形成媒体に対して加圧、加熱することによ
    り、画像形成媒体上の現像剤を画像形成媒体に定着させ
    る定着手段と、 上記定着ローラの表面温度を検知する検知手段と、 電源を投入する電源投入手段と、 この電源投入手段による電源投入から上記検知手段の検
    知結果により上記定着ローラの表面温度が定着可能温度
    より低い所定温度に達するまで、上記発熱体へ電源を供
    給し、所定温度に達した際、上記発熱体への電源供給を
    所定時間、遮断する第1の制御手段と、 この第1の制御手段による制御の後、上記検知手段の検
    知結果により上記定着ローラの表面温度が定着可能温度
    より高くなった際、上記発熱体への電源供給を遮断し、
    定着可能温度より低くなった際、上記発熱体へ電源を供
    給する第2の制御手段と、 を具備したことを特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】 画像情報に応じた現像剤像を画像形成媒
    体上に付与する付与手段と、 この付与手段による画像形成媒体を搬送する搬送手段
    と、 発熱体を内蔵する定着ローラと、この定着ローラとの間
    に画像形成媒体を挟持する加圧ローラとを有し、上記搬
    送手段により搬送される画像形成媒体に対して加圧、加
    熱することにより、画像形成媒体上の現像剤を画像形成
    媒体に定着させる定着手段と、 上記定着ローラの表面温度を検知する検知手段と、 電源を投入する電源投入手段と、 この電源投入手段による電源投入から所定時間経過する
    まで、上記発熱体へ電源を供給し、その経過時間が所定
    時間となった際、上記発熱体への電源供給を遮断する第
    1の制御手段と、 この第1の制御手段による制御の後、上記検知手段の検
    知結果により上記定着ローラの表面温度が定着可能温度
    より高くなった際、上記発熱体への電源供給を遮断し、
    定着可能温度より低くなった際、上記発熱体へ電源を供
    給する第2の制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 画像情報に応じた現像剤像を画像形成媒
    体上に付与する付与手段と、 この付与手段による画像形成媒体を搬送する搬送手段
    と、 発熱体を内蔵する定着ローラと、この定着ローラとの間
    に画像形成媒体を挟持する加圧ローラとを有し、上記搬
    送手段により搬送される画像形成媒体に対して加圧、加
    熱することにより、画像形成媒体上の現像剤を画像形成
    媒体に定着させる定着手段と、 上記定着ローラの表面温度を検知する検知手段と、 電源を投入する電源投入手段と、 この電源投入手段による電源投入から所定時間経過する
    まで、上記発熱体へ電源を供給し、その経過時間が所定
    時間となった際、上記発熱体への電源供給を所定時間、
    遮断する第1の制御手段と、 この第1の制御手段による制御の後、上記検知手段の検
    知結果により上記定着ローラの表面温度が定着可能温度
    より高くなった際、上記発熱体への電源供給を遮断し、
    定着可能温度より低くなった際、上記発熱体へ電源を供
    給する第2の制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
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