JPH07281552A - 定着制御方式 - Google Patents

定着制御方式

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JPH07281552A
JPH07281552A JP6835994A JP6835994A JPH07281552A JP H07281552 A JPH07281552 A JP H07281552A JP 6835994 A JP6835994 A JP 6835994A JP 6835994 A JP6835994 A JP 6835994A JP H07281552 A JPH07281552 A JP H07281552A
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JP
Japan
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fixing
temperature
heater
turned
fixing temperature
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JP6835994A
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Inventor
Tatsuo Ishii
辰夫 石井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、定着温度の変動を小さく抑えるこ
とができて電波ノイズの発生を少なくすることができる
ようにすることを目的とする。 【構成】 この発明は、定着手段の定着温度を検出する
温度検出手段36cと、この温度検出手段36cからの
入力信号により画像形成動作中に定着手段の定着温度が
上限値に達したことを検出し、この検出結果に応じて定
着手段の定着温度を制御する定着制御手段41とを備え
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機,ファクシミリ等
の画像形成装置の定着制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機,ファクシミリなどの電子写真方
式,静電記録方式等の画像形成装置では、感光体等の像
担持体を駆動手段により移動させて像担持体上にトナー
像を形成し、例えば感光体を帯電装置により均一に帯電
した後に露光装置により感光体に画像露光を行って静電
潜像を形成し、この静電潜像を現像装置で現像してトナ
ー像としている。そして、像担持体上のトナー像を転写
紙からなる記録媒体へ転写手段により転写し、定着装置
により記録媒体上のトナー像を定着させている。
【0003】露光装置は、原稿もしくは光学系の移動に
より原稿を走査するとともに原稿を露光ランプにより照
明してその反射光像を感光体に照射するものや、原稿も
しくは光学系の移動により原稿を走査するとともに原稿
を露光ランプにより照明してその反射光像をCCD等の
光電変換素子で光電変換して読み取った後にその読み取
り画像信号を画像処理部で処理してから書き込み装置に
より電光変換して感光体に照射するもの等がある。定着
装置は、例えば定着ローラを定着ヒータで加熱して定着
温度(定着ローラの表面温度)が設定温度になるように
定着ヒータを制御し、記録媒体を定着ローラと加圧ロー
ラ,加圧ベルト等の部材との間に通して加熱及び加圧で
像担持体上のトナー像を定着させている。
【0004】定着温度を制御する定着制御方式として
は、交流電源から定着ヒータに供給される交流電力を定
着温度が設定温度になるように制御するオン/オフ制御
方式と、交流電源から定着ヒータに供給される交流電力
の位相制御を定着温度が設定温度になるように行う位相
制御方式などがある。オン/オフ制御方式では、例えば
図14に示すように目標温度(例えば185℃)を中心
として所定のバンド幅(例えば185℃±2℃)を設定
し、定着温度をサーミスタからなる温度検出器で検出し
て定着温度がバンド幅より高い時には定着ヒータをオ
フにし、定着温度がバンド幅より低い時には定着ヒー
タをオンにしている。さらに、定着温度がバンド幅の中
にある時は、前回の定着温度から見て定着温度が上昇
している時には定着ヒータがオンしている状態であるか
ら定着ヒータをオフにし、前回の定着温度から見て定着
温度が下降している時には定着ヒータがオフしている状
態であるから定着ヒータをオンにする。このような定着
ヒータのオン/オフ制御に加えて、露光ランプがオンし
ている時には定着ヒータの状態を変更しないという制約
を設けている。これは、定着ヒータを露光ランプの点灯
中(露光中)にオンまたはオフにすると、露光ランプの
ちらつきが発生するからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記オン/オフ制御方
式にあっては、露光ランプがオンしている時には定着ヒ
ータの状態を変更しないという制約を設けているので、
定着ヒータの容量が大きく且つ露光ランプの点灯時間が
長い、例えば転写紙の線速が遅くて転写紙を縦送りする
画像形成装置では、露光ランプの点灯中に定着温度が2
0℃近く上昇または下降して定着不良が生ずる。また、
定着温度がサーミスタの応答遅れによって目標温度に対
してプラス方向とマイナス方向の両方に振れてしまい、
定着温度は約40℃のリップルが生ずる。このため、定
着装置はホットオフセット,コールドオフセット等の現
象が発生し易いという不具合があった。また、上記位相
制御方式では、電波ノイズが多く発生するので、その対
策にかなりコストがかかるという不具合があった。
【0006】本発明は、上記欠点を改善し、定着温度の
変動を小さく抑えることができて電波ノイズの発生を少
なくすることができる定着制御方式を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、像担持体を移動させる駆動
手段と、前記像担持体上にトナー像を形成するトナー像
形成手段と、前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転
写する転写手段と、前記記録媒体上のトナー像を定着さ
せる定着手段とを有する画像形成装置の定着制御方式に
おいて、前記定着手段の定着温度を検出する温度検出手
段と、この温度検出手段からの入力信号により画像形成
動作中に前記定着手段の定着温度が上限値に達したこと
を検出し、この検出結果に応じて前記定着手段の定着温
度を制御する定着制御手段とを備えたものである。
【0008】
【作用】定着手段の定着温度が温度検出手段により検出
される。そして、定着制御手段は、温度検出手段からの
入力信号により画像形成動作中に定着手段の定着温度が
上限値に達したことを検出し、この検出結果に応じて定
着手段の定着温度を制御する。
【0009】
【実施例】図2は本発明を適用した複写機からなる電子
写真方式画像形成装置の第1の例の概略を示す。この複
写機は、本体11の上部に原稿読み取り装置12が設け
られている。この原稿読み取り装置12では、原稿台1
3上の原稿が露光ランプからなる光源14により照明さ
れ、その反射光がミラー15〜17を経てレンズ18に
より集光されてCCD(電荷結合素子)からなるイメー
ジセンサ19により光電変換されると共に、可動光学系
14〜17の移動により原稿の走査が行われて原稿が読
み取られる。この原稿読み取り装置12におけるCCD
19からの画像信号は図示しない画像処理部で所定の画
像処理がなされる。
【0010】本体11においては、感光体ドラムからな
る像担持体20がメインモータからなる駆動部により回
転駆動されて帯電装置21により一様に帯電された後に
書き込み装置22による画像露光で画像が書き込まれて
静電潜像が形成される。書き込み装置22では、半導体
レーザが上記画像処理部からの画像信号により変調され
てその画像信号に応じて強度が変化するレーザ光を出射
し、このレーザ光が回転多面鏡23により偏向されて光
学系24及びミラー25を経て感光体ドラム20に照射
される。
【0011】イレーサ26は、帯電装置21と露光位置
との間に配置され、感光体ドラム20上の画像領域外
と、画像領域内の先端部及び後端部の光除電を行う。感
光体ドラム20上の静電潜像は現像装置27により現像
されてトナー像に顕像化され、また、給紙装置28,2
9のうち選択されたものから転写紙からなる記録媒体が
レジストローラ30へ給紙される。
【0012】レジストセンサ31はレジストローラ30
の手前に配置されて転写紙を検知し、レジストローラ3
0は給紙装置28,29から給紙された転写紙を所定の
画像位置調整量に相当する時間だけ遅れて感光体ドラム
20上のトナー像と合わせて送出する。この転写紙は、
転写用チャージャからなる転写手段32によるコロナ放
電で帯電されて感光体ドラム20上のトナー像が転写さ
れ、分離用チャージャからなる分離手段33によるコロ
ナ放電で感光体ドラム20との静電吸着力が弱められて
感光体ドラム20から分離された後に搬送ベルト34に
より搬送される。感光体ドラム20から分離しなかった
転写紙は分離爪35により感光体ドラム20から分離さ
れて搬送ベルト34により搬送される。
【0013】搬送ベルト34で搬送された転写紙は、定
着ローラ36a,加圧ローラ36b,定着ヒータ36
c,サーミスタからなる温度検出器36dを有する定着
装置36によりトナー像が定着され、排紙ローラ37に
より機外へコピーとして排出される。感光体ドラム20
は転写紙分離後にクリーニング装置38により残留トナ
ーがクリーニングされる。
【0014】このような複写動作は操作表示装置におけ
るスタートスイッチのオンで開始されて操作表示装置に
よる設定枚数分だけ繰り返して連続的に行われる。定着
ローラ36a及び加圧ローラ36bは図示しない駆動部
により互いに逆の方向に回転駆動され、定着ローラ36
aは定着ヒータ36cにより内部から加熱される。サー
ミスタ36dは定着ローラ36aに当接して定着温度
(定着ローラ36aの表面温度)を検出し、定着ファン
は定着装置36の上方に配置される。この定着ファンは
本体11内の空気をコピー排出口から排気する。
【0015】図1はこの複写機の回路構成の一部を示
す。制御部41は、マイクロコンピュータを用いて構成
され、本複写機の各部を制御して上記複写動作を操作表
示装置43におけるスタートスイッチからの入力信号に
よりスタートスイツチのオンで開始させて操作表示装置
43による設定枚数分だけ繰り返して連続的に行わせ
る。また、制御部41は、定着温度及び定着ファンを後
述のように制御する定着制御手段を兼ねている。サーミ
スタ36dからの温度検出信号はA/D変換器43によ
りA/D変換されて制御部41に入力され、定着ヒータ
駆動回路44は制御部41からの指令に従って交流電源
から定着ヒータ36cへの交流電力をオン/オフさせ
る。定着ファン駆動回路45は制御部41からの指令に
従って定着ファン46を制御し、露光ランプ駆動回路4
7は制御部41からの指令に従って交流電源から露光ラ
ンプ14への交流電力をオン/オフさせる。また、ゼロ
クロス検出回路48は上記交流電源からの入力電圧のゼ
ロクロスを検出してゼロクロスパルスを制御部41に入
力する。
【0016】図3はこの例のタイミングチャートを示
し、図4及び図5は制御部41の処理フローを示す。制
御部41は複写動作中には図4に示すようにメインルー
チンで露光ランプ駆動回路47を介して露光ランプ14
をオンさせ、定着ヒータ駆動回路44を介して定着ヒー
タ36cをオンさせる。また、制御部41はゼロクロス
検出回路48からゼロクロスパルスが入力される毎に図
5に示す割込み処理を実行する。すなわち、制御部41
は、ステップ51で複写動作中(コピー中)であるか否
かを判断して複写動作中であればステップ52で露光ラ
ンプ14がオンしているか否かを判断し、露光ランプ1
4がオンしていればステップ53でサーミスタ36dか
らの温度検出信号をA/D変換器42を介して読み込ん
でステップ54でその読み込んだ温度検出信号により定
着装置36の定着温度が予め設定されている上限(リミ
ット)値以上であるか否かを判断する。
【0017】制御部41は、定着温度が予め設定されて
いる上限値以上であればステップ55で定着ヒータ駆動
回路44を介して定着ヒータ36cをオフさせる。ま
た、制御部41は、露光ランプ14がオフしていればス
テップ56でサーミスタ36dからの温度検出信号をA
/D変換器42を介して読み込んでステップ57でその
読み込んだ温度検出信号により定着装置36の定着温度
が予め設定されている上限値以上であるか否かを判断す
る。制御部41は、定着温度が予め設定されている上限
値以上であればステップ57からステップ55に進んで
定着ヒータ駆動回路44を介して定着ヒータ36cをオ
フさせ、定着温度が予め設定されている上限値以上でな
ければステップ58で定着ヒータ駆動回路44を介して
定着ヒータ36cをオンさせる。
【0018】この結果、複写動作時には図3に示すよう
に制御部41は、露光ランプ14を露光ランプ駆動回路
47を介して上記交流電源の周期に同期して一定の周期
でオン/オフすることにより常時点灯させ、かつ、メイ
ンルーチンで定着ヒータ駆動回路44を介して定着ヒー
タ36cを露光ランプ14とは逆にオン/オフし、つま
り、露光ランプ14をオンにした時には定着ヒータ36
cをオフさせて露光ランプ14をオフにした時には定着
ヒータ36cをオンにすることになる。
【0019】しかも、制御部41は、上記割込み処理に
より、露光ランプ14の点灯中に定着ヒータ36cのオ
ン/オフをオフ1回だけ許し、定着ヒータ36cのオフ
後のオンを露光ランプ14の点灯中には許さず、定着温
度が上限値を越えた時には露光ランプ14の点灯如何に
かかわらず定着ヒータ36cをオフにするという条件で
定着ヒータ36cを制御する。定着ヒータ36cは、複
写動作中には、メインルーチンで常時オンに設定され、
上記条件でのみオフにされる。
【0020】この例では、定着温度のリップルは、露光
ランプ14点灯中における定着ヒータ36cのオフによ
る温度降下分が最大となり、従来のオン/オフ制御方式
による図12に示すような定着温度リップルにおけるマ
イナス側の変動分だけとなって図13に示すように1/
2の幅になる。このように定着温度の変動を小さく抑え
ることができ、かつ、電波ノイズの発生を従来のオン/
オフ制御方式と同等なレベルまで少なくすることができ
る。また、この例では、上記上限値を変更するだけで定
着温度のリップル幅をそのままとして定着ヒータ36c
の制御波形をシフトすることができる。また、露光ラン
プ14の点灯中における定着ヒータ36cの1回のみの
オフは露光ランプ14に影響せず、複写画像にも影響し
なかった。
【0021】図6は制御部41における定着制御機能の
一部の等価回路を示す。抵抗49の両端間には図示しな
い回路により上記上限値の電圧が生成され、サーミスタ
36dからの温度検出信号は抵抗50を介してコンパレ
ータ51で上限値と比較される。制御部41からのラン
プオン信号がインバータ52を介してナンド回路53に
入力され、コンパレータ51の出力信号は露光ランプ1
4のオン時にノア回路53で反転されてセレクタ54の
入力端子Aに入力される。
【0022】また、コンパレータ51の出力信号がイン
バータ55で反転されてセレクタ54の入力端子Bに入
力され、セレクタ54はラッチ回路56の出力信号に応
じて入力端子A,Bからの入力信号を選択的に出力す
る。ラッチ回路56はクロックCLKによりセレクタ5
4の出力信号をラッチし、ラッチ回路56の出力信号が
インバータ57で反転されてセレクタ58の入力端子A
に入力される。
【0023】セレクタ58は、制御部41から複写動作
時にアクティブとなるメインモータオン信号が入力され
るとともに、定着ヒータ36cを複写動作時にオンさせ
るためのヒータオン信号が制御部41から入力端子Bに
入力され、メインモータオン信号に応じて入力端子A,
Bからの入力信号を選択的にヒータオン信号として定着
ヒータ駆動回路44へ出力する。定着ヒータ駆動回路4
4はセレクタ58からのヒータオン信号に応じて定着ヒ
ータ36cをオン/オフさせる。
【0024】最近の社会情勢ではエネルギーを節約する
というセーブ・エナジーが提唱されて複写機でもエネル
ギーを節約するセーブ・エナジー・モードを設けたもの
が出ているが、本発明を適用した画像形成装置の第2の
例は待機中の騒音(定着ファンの騒音)を定着温度に応
じて低減させるようにしたものである。この第2の例で
は、上記第1の例において、制御部41は、複写待機中
に図7に示すようにサーミスタ36dからの温度検出信
号をA/D変換器42を介して読み込み、定着ファン4
6がオンする時間を計時するオンタイマーと、定着ファ
ン46がオフする時間を計時するオフタイマーとの各設
定時間をその温度検出信号に応じて可変制御する。
【0025】定着ファン駆動回路45は、定着ファン4
6を回転駆動してオンタイマーに定着ファン46駆動オ
ン時間を計時させ、オンタイマーのタイムアップで定着
ファン46の駆動をオフさせてオフタイマーに定着ファ
ン46駆動オフ時間を計時させ、オフタイマーのタイム
アップで定着ファン46を回転駆動してオンタイマーに
定着ファン46駆動オン時間を計時させるという動作を
繰り返すことにより定着ファン46の回転駆動をオン/
オフさせて定着ファン46の回転駆動オン/オフデュー
ティ比を定着温度に応じて制御することにより定着ファ
ン46の回転数を定着温度に応じて無段階に切り換え
る。
【0026】この場合、制御部41は、図8及び図9に
示すように複写待機中の目標温度を例えば100℃に設
定して複写待機中に定着温度が目標温度の100℃に低
下するように定着ヒータ36cを定着ヒータ駆動回路4
4を介して制御し、オンタイマー及びオフタイマーの各
設定時間を上記温度検出信号に応じて可変して定着ファ
ン46の回転駆動オン/オフデューティ比を定着温度に
応じて無段階に切り換える。この第2の例では、複写待
機中に定着温度を目標温度の100℃に低下させ、定着
ファン46の回転駆動オン/オフデューティ比を定着温
度に応じて無段階に切り換えるので、複写待機中の複写
機騒音(定着ファン46の騒音)を定着温度に応じて低
減させることができてセーブ・エナジーを実現できる。
【0027】ところで、複写機等の画像形成装置におい
ては、電源オン時に定着ヒータは通常、常温(約25
℃)より目標温度(例えば185℃)に向かって上昇す
るが、この時、定着温度の立ち上がりが定着ヒータの容
量が大きい装置では急勾配となり、定着温度検出用サー
ミスタに応答遅れが発生してしまう。これは定着ローラ
の周りの雰囲気温度が定着ローラの温度上昇に伴って上
昇しないために、定着温度検出用サーミスタが定着ロー
ラの表面温度と雰囲気温度の両方を検出することにより
発生する現象であるが、定着ローラ表面温度の安定時に
は雰囲気温度と定着ローラの表面温度との差が少なくな
るので、定着温度検出用サーミスタの応答遅れは少なく
なる。この電源オン時の定着温度検出用サーミスタの応
答遅れは温度で約20℃以上の遅れである。このため、
定着温度検出用サーミスタで検出している温度と実際の
定着ローラの表面温度との間にはかなりの誤差が出てし
まって20℃以上の開きが出てしまうので、定着ローラ
の表面温度は立ち上がり時のリロード温度(複写可能温
度)を確保することが難しい。立ち上がり時に定着ロー
ラの表面温度がリロード温度に確保できるようにすれ
ば、定着ローラの表面温度を制御する制御部はかなり複
雑な構成になってしまう。
【0028】そこで、本発明を適用した画像形成装置の
第3の例は、その定着温度検出用サーミスタの応答遅れ
があっても、シンプルな構成で、立ち上がり時の定着温
度制御を十分に行うことができるようにしたものであ
る。この第3の例では、上記第1の例において、制御部
41が図10に示すような制御フローを立ち上がり時に
実行するようにしたものであり、図11に示すような定
着温度立ち上がり特性を有する。
【0029】制御部41は、図10に示すように電源オ
ン時にはサーミスタ36dからの温度検出信号をA/D
変換器42を介して読み込み、この温度検出信号から定
着温度が常温(30℃以下)であるか否かを判断して定
着温度が常温でなければサーミスタ36dからの温度検
出信号により定着温度が172℃以上の複写可能な温度
であるか否かを判断する。
【0030】制御部41は、定着温度が172℃以上で
あれば複写可(コピー可)の表示を操作表示装置43に
行わせ、また、定着温度が常温であれば電源オンより2
8秒が経過しているか否かを判断して電源オンより28
秒が経過していればサーミスタ36dからの温度検出信
号により定着温度が150℃以上になったか否かを判断
する。制御部41は、定着温度が150℃以上になれば
複写可の表示を操作表示装置43に行わせる。
【0031】ここに、上記28秒という時間は、定着装
置36のスペックがウォームアップ時間30秒以下とい
う設定であって定着ヒータ36cが1秒間に5℃上昇す
る場合に定着温度が電源オン時に常温から150℃以上
に立ち上がる定着温度立ち上がり時間であり、定着装置
のスペックを満足し且つ定着温度が電源オン時に常温か
ら確実に定着を行える温度まで立ち上がる定着温度立ち
上がり時間により任意に設定される。
【0032】この第3の例では、サーミスタ36dの応
答遅れがあっても、電源オン時の定着温度制御を定着温
度立ち上がり時間によって制御する、つまり、電源オン
から28秒という定着立ち上がり時間が経過すれば複写
可の表示を走査表示装置43に行わせるので、シンプル
な構成で、立ち上がり時の定着温度制御を十分に行うこ
とができる。なお、本発明は、上述の例に限定されるも
のではなく、ファクシミリなどの電子写真方式,静電記
録方式等の画像形成装置に同様に実施することができ
る。また、上述の例において、感光体ドラム20は感光
体ベルト等の像担持体であってもよく、定着装置36は
加圧ローラ36bの代りに加圧ベルトを用いてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、像担持体を移動させる駆動手段と、前記像担持体上
にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持
体上のトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記
記録媒体上のトナー像を定着させる定着手段とを有する
画像形成装置の定着制御方式において、前記定着手段の
定着温度を検出する温度検出手段と、この温度検出手段
からの入力信号により画像形成動作中に前記定着手段の
定着温度が上限値に達したことを検出し、この検出結果
に応じて前記定着手段の定着温度を制御する定着制御手
段とを備えたので、定着温度の変動を小さく抑えること
ができて電波ノイズの発生を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した複写機の第1の例の回路構成
を示すブロック図である。
【図2】同第1の例の概略を示す断面図である。
【図3】同第1の例の動作タイミングを示すタイミング
チャートである。
【図4】同第1の例における制御部のメインルーチンの
一部を示すフローチャートである。
【図5】同制御部の割込み処理ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図6】同制御部の一部の等価回路を示すブロックであ
る。
【図7】本発明を適用した複写機の第2の例における制
御部の処理フローを示すフローチャートである。
【図8】同第2の例の定着温度制御特性を示す図であ
る。
【図9】同第2の例の定着ファン制御特性を示す図であ
る。
【図10】本発明を適用した複写機の第3の例における
制御部の処理フローを示すフローチャートである。
【図11】同第3の例の定着温度立ち上がり特性を示す
特性図である。
【図12】従来のオン/オフ制御方式の定着温度測定例
を示す図である。
【図13】上記第1の例の定着温度測定例を示す図であ
る。
【図14】従来のオン/オフ制御方式を説明するための
図である。
【符号の説明】
36c 定着ヒータ 41 制御部 44 定着ヒータ駆動回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体を移動させる駆動手段と、前記像
    担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前
    記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する転写手段
    と、前記記録媒体上のトナー像を定着させる定着手段と
    を有する画像形成装置の定着制御方式において、前記定
    着手段の定着温度を検出する温度検出手段と、この温度
    検出手段からの入力信号により画像形成動作中に前記定
    着手段の定着温度が上限値に達したことを検出し、この
    検出結果に応じて前記定着手段の定着温度を制御する定
    着制御手段とを備えたことを特徴とする定着制御方式。
JP6835994A 1994-04-06 1994-04-06 定着制御方式 Pending JPH07281552A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6835994A JPH07281552A (ja) 1994-04-06 1994-04-06 定着制御方式

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JP6835994A JPH07281552A (ja) 1994-04-06 1994-04-06 定着制御方式

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