JPH11190956A - 定着装置、及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置、及びこれを備えた画像形成装置

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JPH11190956A
JPH11190956A JP35825497A JP35825497A JPH11190956A JP H11190956 A JPH11190956 A JP H11190956A JP 35825497 A JP35825497 A JP 35825497A JP 35825497 A JP35825497 A JP 35825497A JP H11190956 A JPH11190956 A JP H11190956A
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temperature
recording material
fixing device
heating element
speed
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JP35825497A
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Hiroyuki Oba
浩幸 大羽
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着装置において、消費電力過多、電流量増
による部品のコストアップや、ヒータを急激に昇温させ
ることによる加熱体の損傷を防止する。 【解決手段】 ヒータ2と加圧ローラ4との間に定着フ
ィルム3を挟み込んで、定着ニップ部Nを構成し、定着
ニップ部Nにて記録材Pを挟持搬送しつつ加熱して記録
材P上にトナー像を定着させる。定着時の記録材Pの搬
送速度は、搬送速度制御手段4Aによって、例えば2種
類の異なる搬送速度に切り替え可能である。温度制御手
段20が、ヒータ2を設定温度まで昇温させるのに要す
る時間の変化割合を、搬送速度制御手段4Aにより記録
材Pの搬送速度を変更したときの速度変更割合に反比例
しないように設定する。昇温に要する時間を必要以上に
短縮しないですむので、消費電力過多、電流量増による
部品のコストアップや、発熱体を急激に昇温させること
による加熱体の損傷を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、レーザビー
ムプリンタ、マイクロフィルムリーダプリンタ等に装着
される定着装置、及びこれを備えた画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、紙等の記録材上に担持された未定
着トナー像を定着させるための熱定着装置として、所定
の温度に維持された加熱ローラと、弾性層を有して前記
加熱ローラに圧接された加圧ローラとによって記録材を
挟持搬送しつつ加熱する熱ローラ方式がよく知られてい
る。
【0003】最近では、固定支持された加熱体と、該加
熱体に対向圧接しつつ搬送される耐熱性フィルム(定着
フィルム)と、該定着フィルムを介して記録材を加熱体
に密着させる加圧部材を有し、加熱体の熱を定着フィル
ムを介して記録材へ付与することで記録材表面に担持さ
れている未定着トナー像を加熱定着させる方式(定着フ
ィルム加熱方式)が考案され実用化されている。
【0004】このような定着フィルム加熱方式において
は、加熱体として低熱容量の加熱体を用いることができ
る。このため、従来の加熱方式である熱ローラ方式に比
べ、省電力化及びウェイトタイムの短縮化(クイックス
タート化)が可能になるという利点を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
定着フィルム加熱方式においては、記録材を搬送する速
度(プロセススピード)が複数ある場合には、プロセス
スピードに応じて加熱体の設定温度を変える必要があ
る。なぜならば、記録材が定着装置を通過することによ
り与えられる熱量は、加熱体の温度、加圧ローラの温
度、加熱時間により決定されるからである。記録材上に
担持された未定着トナー像を加熱定着させるのに必要な
熱量は、プロセススピードによらず一定であるため、例
えば、プロセススピードが速いと加熱時間が短くなる
分、加熱体の温度を上げねばならない。また、加圧ロー
ラ温度も加熱体温度を上げることにより追随して上昇す
る。
【0006】ところで、定着フィルム加熱方式では、ス
タンバイ時は加熱体に通電せず、プリント信号を受けて
から加熱体に通電を開始し、記録材が加熱体に到達する
までの間に所定の温度まで昇温させている。プロセスス
ピードが速くなると記録材の搬送を開始してから加熱体
に到達するまでの時間が短くなる。それに加えて、前述
のように加熱体をプロセススピードが遅い場合に比べて
より高い温度まで昇温させねばならない。
【0007】このようすを図5に示す。図中の破線はプ
ロセススピードAの場合であり、加熱体の温度を初期温
度TC から加熱温度TA まで時間tA 以内で昇温させる
必要がある。一方、図中の実線はプロセススピードB
(プロセススピードAの半分)の場合であり、加熱体の
温度を初期温度TC から加熱温度TB まで時間tB (t
A の2倍)以内で昇温させればよい。
【0008】つまり、例えばプロセススピードが2倍に
なると、昇温にかけることができる時間が半分になるだ
けではなく、その時間内でより高い温度まで加熱体を昇
温させる必要がある。そのため消費電力過多、電流量増
による部品のコストアップや、発熱体を急激に昇温させ
ることによる加熱体の損傷(例えば、ヒータ切れ)等の
問題があった。
【0009】そこで、本発明は、消費電力過多、電流量
増による部品のコストアップや、発熱体を急激に昇温さ
せることによる加熱体の損傷を防止するようにした定着
装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することを
目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの、請求項1に係る定着装置は、未定着トナー像を担
持した記録材を挟持搬送しつつ加熱して、該記録材上に
前記未定着トナー像を定着させる定着装置において、相
互に当接されて前記記録材を挟持搬送する2個の回転体
と、該回転体の回転速度を変更して前記記録材の複数種
の搬送速度を設定可能な搬送速度制御手段と、前記回転
体を加熱して前記記録材上にトナー像を定着させる加熱
体と、該加熱体の温度を検知する温度検知手段と、該温
度検知手段の出力に基づいて前記加熱体の温度を制御す
るとともに、制御温度を前記記録材の搬送速度に応じて
変化させる温度制御手段と、を備え、該温度制御手段
は、前記加熱体を設定温度まで昇温させるのに要する時
間の変化割合を、前記搬送速度制御手段により記録材の
搬送速度を変更したときの速度変更割合に反比例しない
ように設定する、ことを特徴とする。
【0011】請求項2に係る定着装置において、前記温
度制御手段は、前記加熱体を設定温度まで昇温させるの
に要する時間の短縮割合を、前記記録材の搬送速度を速
くしたときの速度増加割合よりも小さく設定する、こと
を特徴とする。
【0012】請求項3に係る定着装置は、前記加熱体を
設定温度まで昇温させるのに要する時間の変化を、前回
転時間を伸長することにより行う、ことを特徴とする。
【0013】請求項4に係る定着装置は、前記搬送速度
制御手段が、記録材の搬送速度を2種類有する、ことを
特徴とする。
【0014】請求項5に係る画像形成装置は、記録材上
にトナー像を形成する画像形成部と、該画像形成部にて
形成されたトナー像を前記記録材上に熱定着させる定着
装置とを備えた画像形成装置において、前記定着装置
が、請求項1、2、3、又は4記載の定着装置である、
ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0016】〈実施の形態1〉図1に本発明に係る定着
装置の一例を示す。なお、同図は、定着フィルムを使用
した、定着フィルム加熱方式の定着装置の概略構成を示
す縦断面図である。
【0017】図1に示す定着装置115は、回転体とし
ての定着フィルム3を備えている。定着フィルム3は、
エンドレス(無端状)に形成された耐熱性のフィルムで
あり、加熱体2が取り付けられた状態のステー1に外嵌
させてある。定着フィルム3の内周長と加熱体2を含む
ステー1の外周長は、定着フィルム3の方を例えば3mm
程大きくしてあり、したがって、定着フィルム3はステ
ー1に対し周長の余裕を持ってルーズに外嵌している。
【0018】定着フィルム3は、熱容量を小さくしてク
イックスタート性を向上させるために、その膜厚を10
0μm以下、好ましくは50μm以下かつ20μm以上
に形成し、材質としてはPTFE、PFA、FEP等の
単層、又はポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、
PFA、FEP等をコーティングした複合層フィルムを
使用することができる。本実施の形態では、ポリイミド
フィルムの外周表面にPTFEをコーティングしたもの
を用いた。
【0019】加熱体(以下「ヒータ」という)2は、ア
ルミナ等で形成された基板7の表面(図1では下面)
に、例えばAg/Pd(銀パラジウム)等の電気抵抗材
料を厚み約10μm、幅1〜5mmにスクリーン印刷等に
より塗工して帯状の発熱体8を形成し、この上に保護層
9としてガラスやフッ素樹脂等をコーティングしたもの
である。
【0020】このヒータ2には、定着フィルム3を挟ん
で回転体としての加圧ローラ4が圧接されており、これ
により、加圧ローラ4と定着フィルム3との間には、定
着ニップ部Nが構成される。この加圧ローラ4は、芯金
5の外周面をシリコーンゴム等の離型性の良い耐熱ゴム
6で覆って構成されており、芯金5の長手方向の一方の
端部が駆動手段(不図示)によって回転駆動され、この
回転駆動に伴って、定着フィルム3も従動回転するよう
になっている。駆動手段は、搬送速度制御手段4Aに接
続されている。搬送速度制御手段4Aによって駆動手段
を制御することにより、加圧ローラ4の回転速度、ひい
ては記録材Pの搬送速度を制御するようにしている。本
実施の形態1では、記録材Pの搬送速度は、後述の2種
類のものを実現できるようになっている。
【0021】本実施の形態における温度制御は、ヒータ
2の裏面(図1では上面)に設けられた温度検知手段と
してのサーミスタ19の出力をA/D変換して温度制御
手段としてのCPU20に取り込み、その情報をもとに
トライアック(不図示)により発熱体8に通電するAC
電源21のAC電圧を、位相制御、波数制御等により所
望の値とすることで行う。すなわち、サーミスタ19の
検知温度が所定の設定温度よりも低い場合には、ヒータ
2が昇温するように、また、所定の温度よりも高い場合
には、ヒータ2が降温するように通電を制御すること
で、ヒータ2の温度を定着時に一定に保つように温調す
るのである。
【0022】したがって、上記定着フィルム3と加圧ロ
ーラ4との間に形成される定着ニップ部Nに、未定着の
トナー像Tを担持した記録材Pが搬送されると、記録材
P上の未定着のトナー像は、定着ニップ部Nにおいて熱
と圧力とが加えられることにより溶融し、記録材P上に
定着される。
【0023】このように、本実施の形態におけるこの定
着装置115は、複写機、レーザビームプリンタ等の画
像形成装置におけるトナー像の熱定着用として用いるこ
とができ、画像形成装置のメインスイッチがオンされた
後に、プリント指令を待ってヒータ2への通電を開始
し、プリント指令を待つスタンバイ時はヒータ2への通
電を停止するようになっている。
【0024】本実施の形態の定着装置115では、50
mm/s、100mm/sの2種類の記録材搬送速度を有し
ており、これらの搬送速度で定着ニップ部Nにて記録材
Pを同図中の左方に挟持搬送するようになっている。こ
こで、記録材搬送速度が50mm/sの場合、プリント信
号を受けてから記録材Pが定着装置115の定着ニップ
部Nに突入するまでの時間は14秒であるのに対し、記
録材搬送速度が100mm/sの場合には同7秒である。
またヒータ2の通電前の温度が室温と同じであるとき、
記録材P上に担持されたトナー像を加熱定着させるため
に必要なヒータ温度は、記録材搬送速度が50mm/sの
場合には170℃、記録材搬送速度が100mm/sの場
合には200℃である。
【0025】すなわち、ヒータ2を室温(25℃)から
昇温させる場合には、図2に示すように、記録材搬送速
度が50mm/sの場合、25℃から170℃までを14
秒以内に、また記録材搬送速度が100mm/sの場合、
25℃から200℃までを7秒以内に、それぞれ昇温さ
せねばならない。このときに要した電力は、記録材搬送
速度が50mm/sの場合には450W、記録材搬送速度
が100mm/sの場合には1100Wであったので、プ
ロセススピードを2倍にするとヒータ2の昇温に要する
電力は2倍以上になってしまう。
【0026】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、プロセススピードを速くしたとき、その速度増加割
合よりも記録材Pが定着ニップ部Nに突入するまでの時
間の短縮割合を小さくすることにより、プロセススピー
ドが速い場合でも (1) 消費電力の抑制 (2) 電流量の減少で許容電流量の低い部品が使用可能と
なることによるコストダウン (3) ヒータ2の温度上昇が緩和になることで発熱体8と
他の部分(例えば基板7、保護層9)との温度差が縮ま
ることによるヒータ切れ等の故障の低減 等の長所を備えた定着装置115とすることができる。
【0027】前述のように、図2は本実施の形態におけ
る、ヒータ2に対する通電の開始からの時間と、ヒータ
温度との関係を示す図である。プロセススピードは50
mm/sと100mm/sの2種類で、ヒータ2の通電前の
温度が室温であるときのヒータ2の設定温度はそれぞれ
170℃と200℃、記録材Pが定着ニップ部Nに到達
するまでの時間はそれぞれ14秒と7秒である。前述の
ように、プロセススピード100mm/s時にヒータ2を
200℃まで7秒で昇温させるためには1100W必要
であるが、記録材Pの給紙を例えば3秒遅らせることに
より記録材Pが定着ニップ部Nに到達するまでの時間が
10秒間になったとすると、図2中の一点鎖線で示した
ように温度上昇を緩やかにすることができる。これによ
り、立ち上げに必要な電力を850Wまで減らすことが
可能となる。また電力=電圧×電流であり、電圧一定の
とき電力と電流は比例関係にある。電気部品の規格は、
一般に電流量によって規定されているので、電流量が減
少することにより許容電流量の低い部品を用いることが
できコストダウンが可能である。さらに、ヒータ2の暖
まり方が緩やかになるため、ヒータ2の発熱体8とそれ
以外の部分(例えば、基板7、保護層9)との温度差が
減少し、ヒータ切れ等の故障も起こりにくくなる。
【0028】なお、本実施の形態では2種類のプロセス
スピードを持つ定着装置115を例に挙げて説明した
が、3種類以上のプロセススピードを持つ装置の場合で
も各プロセススピードに応じて給紙タイミングを遅らせ
ることにより、同様に実施できる。
【0029】また、本実施の形態では速い方のプロセス
スピードが遅い方のプロセススピードの2倍であるとき
について説明したが、速い方のプロセススピードと遅い
方のプロセススピードの関係及びその速さの絶対値(本
実施の形態では50mm/sと100mm/s)に特別な制
限がないのは明らかである。
【0030】さらに、給紙タイミングを遅らせる代わり
に、給紙した後に記録材Pを停止させて待たせる方式で
もよい。
【0031】〈実施の形態2〉ヒータ2に通電する前の
温度は高いことも低いこともある。よってヒータ2に通
電する前の温度により記録材Pが定着ニップ部Nに到達
するまでの時間を変えることにより、無駄な待ち時間を
低減することができる。
【0032】図3は、ヒータ2に通電してからの経過時
間と、ヒータ温度との関係を示す図である。同図では、
ヒータ2に通電する前の温度が25℃、50℃、75℃
の各場合について図示している。
【0033】ヒータ2の通電前の温度が高いときには、
ヒータ2に定着フィルム3を挟んで圧接している加圧ロ
ーラ4の温度も高いと考えられる。記録材Pは定着ニッ
プ部通過時にヒータ2と加圧ローラ4の双方から熱を与
えられるため、ヒータ2の通電前の温度に応じてヒータ
2の設定温度を変えることが望ましい。すなわち、ヒー
タ2の通電前の温度が低いときには定着装置115が冷
えているのでヒータ2の設定温度を高くし、逆にヒータ
2の通電前の温度が高いときには定着装置115が温ま
っているのでヒータ2の設定温度を低くすればよい。本
実施の形態では、ヒータ2の設定温度は、図6に従って
決定するようにした。
【0034】実施の形態1と同様に、ヒータ2に通電す
る前の温度が例えば25℃のときには3秒遅らせること
により消費電力850Wで25℃から200℃まで10
秒で立ち上げられる。しかしヒータ2に通電する前の温
度が例えば50℃のときには、1秒遅らせるだけでヒー
タ2に通電する前の温度が25℃のときと同じ消費電力
850Wで50℃から180℃まで10秒で立ち上げる
ことができる。ヒータ2に通電する前の温度が例えば7
5℃のときには、ヒータ2の設定温度は170℃である
ので、7秒以内に75℃から170℃まで昇温させれば
よい。また、このときには消費電力も600Wで十分で
ある。
【0035】以上述べたように、ヒータ2に通電する前
の温度により記録材Pが定着ニップ部Nに到達するまで
の時間を変えることにより、無駄な待ち時間を低減で
き、特に通電前のヒータ温度が高いときには消費電力も
低減できる。
【0036】〈実施の形態3〉図4に、本発明に係る定
着装置として上述の実施の形態1や実施の形態2で説明
した定着装置115を装着した画像形成装置の一例を示
す。
【0037】同図に示す画像形成装置は、原稿台往復動
型・回転ドラム型・転写式・プロセスカートリッジ脱着
方式の電子写真複写機である。
【0038】同図に示す画像形成装置は、画像形成装置
本体100を備えている。101はその画像形成装置本
体100の上面板102上に配設したガラス板等の透明
板部材よりなる往復動型の原稿載置台であり、機筺上面
板102上を同図中の右方(矢印a方向)及び左方(矢
印a′方向)にそれぞれ所定の速度で往復移動駆動され
る。
【0039】Gは原稿であり、複写すべき画像面側を下
向きにして原稿載置台101の上面に所定の載置基準に
したがって載置され、その上に原稿圧着板103を被せ
て押さえ込むことによりセットされる。
【0040】104は上面板102面に原稿載置台10
1の往復移動方向とは直角の方向(紙面に垂直の方向)
を長手として開口された原稿照明部としてのスリット開
口部である。
【0041】原稿載置台101上に載置セットした原稿
Gの下向き画像面は原稿載置台101の矢印a方向への
往動移動過程で右辺側から左辺側にかけて順次にスリッ
ト開口部104の位置を通過していき、その通過過程で
ランプ105の光Lをスリット開口部104、透明な原
稿載置台101を通して受けて照明走査され、その照明
走査光の原稿面反射光が素子アレイ106によって感光
ドラム107表面に結像露光される。
【0042】感光ドラム107は、例えば酸化亜鉛感光
層、有機半導体感光層等の感光層が被覆処理され、中心
支軸108を中心に所定の周速度で矢印b方向に回転駆
動され、その回転過程で帯電器109により正極性又は
負極性の一様な帯電処理を受け、その一様帯電面に前記
の原稿画像の結像露光(スリット露光)を受けることに
より感光ドラム107面には結像露光した原稿画像に対
応した静電潜像が順次に形成されてゆく。
【0043】この静電潜像は、現像器110により、加
熱で軟化溶融する樹脂等からなるトナーが順次に付着さ
れてトナー像として顕像化(現像)され、該トナー像が
転写部に配置された転写放電器111の配設部位へ移行
していく。
【0044】Sは、紙等の記録材Pを積載収納したカセ
ットであり、該カセットS内の記録材Pが給送ローラ1
12の回転により1枚ずつ繰り出し給送され、次いでレ
ジストローラ113により、ドラム107上のトナー像
形成部の先端が転写放電器111の部位に到達したとき
記録材Pの先端も転写放電器111と感光ドラム107
との間位置にちょうど到達して両者一致するようにタイ
ミング取りされて同期給送される。
【0045】そして、その記録材Pに対して転写放電器
111により感光ドラム107側のトナー像が順次転写
されていく。
【0046】転写部でトナー像の転写を受けた記録材P
は、分離手段(不図示)で感光ドラム107表面から順
次に分離されて搬送装置114によって前述の定着装置
115に導かれて担持している未定着トナー像の加熱定
着を受け、画像形成物(コピー)として排出ローラ11
6を通って機外の排紙トレイ117上に排出される。
【0047】トナー像転写後の感光ドラム107は、記
録材Pに転写されないで表面に残った転写残トナーがク
リーニング装置118によって除去され、次の画像形成
に供される。
【0048】なお、図4中のPCは、画像形成装置本体
100内のカートリッジ脱着部120に脱着されるプロ
セスカートリッジであり、本実施の形態の場合は、像担
持体としての感光ドラム107、帯電器109、現像器
110、クリーニング装置118の4個のプロセス機器
を一体的に構成したものであって、画像形成装置本体1
00に対して脱着交換自在となっている。
【0049】同図に示す画像形成装置は、前述の定着装
置115を装着しているので、画像形成装置全体として
も、前述の実施の形態1及び実施の形態2と同様の効果
をあげることができる。すなわち、消費電力が少なく、
また、急加熱による定着装置115の破損等を長期にわ
たって防止することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
温度制御手段が、前記加熱体を設定温度まで昇温させる
のに要する時間の変化割合を、搬送速度制御手段により
記録材の搬送速度を変更したときの速度変更割合に反比
例しないように設定することにより、昇温に要する時間
を必要以上に短縮しないですむので、消費電力過多、電
流量増による部品のコストアップや、発熱体を急激に昇
温させることによる加熱体の損傷を有効に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1及び実施の形態2の定着装置の概
略構成を示す縦断面図。
【図2】実施の形態1において、ヒータに対する通電開
始後の時間と、ヒータ温度との関係を示す図。
【図3】実施の形態2において、ヒータに対する通電開
始後の時間と、ヒータ温度との関係を示す図。
【図4】本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置の
概略構成を示す縦断面図。
【図5】従来の定着装置の問題点を説明するための図。
【図6】実施の形態2において、ヒータの通電前の温度
と、給紙遅延量との関係を示す図。
【符号の説明】
1 ステー 2 加熱体(ヒータ) 3 回転体(定着フィルム) 4 回転体(加圧ローラ) 4A 搬送速度制御手段 7 基板 8 発熱体 19 温度検知手段(サーミスタ) 20 温度制御手段(CPU) N 定着ニップ部 P 記録材 T トナー P 記録材P

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着トナー像を担持した記録材を挟持
    搬送しつつ加熱して、該記録材上に前記未定着トナー像
    を定着させる定着装置において、 相互に当接されて前記記録材を挟持搬送する2個の回転
    体と、 該回転体の回転速度を変更して前記記録材の複数種の搬
    送速度を設定可能な搬送速度制御手段と、 前記回転体を加熱して前記記録材上にトナー像を定着さ
    せる加熱体と、 該加熱体の温度を検知する温度検知手段と、 該温度検知手段の出力に基づいて前記加熱体の温度を制
    御するとともに、制御温度を前記記録材の搬送速度に応
    じて変化させる温度制御手段と、を備え、 該温度制御手段は、前記加熱体を設定温度まで昇温させ
    るのに要する時間の変化割合を、前記搬送速度制御手段
    により記録材の搬送速度を変更したときの速度変更割合
    に反比例しないように設定する、 ことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記温度制御手段は、前記加熱体を設定
    温度まで昇温させるのに要する時間の短縮割合を、前記
    記録材の搬送速度を速くしたときの速度増加割合よりも
    小さく設定する、 ことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱体を設定温度まで昇温させるの
    に要する時間の変化を、前回転時間を伸長することによ
    り行う、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送速度制御手段が、記録材の搬送
    速度を2種類有する、 ことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の定着装
    置。
  5. 【請求項5】 記録材上にトナー像を形成する画像形成
    部と、該画像形成部にて形成されたトナー像を前記記録
    材上に熱定着させる定着装置とを備えた画像形成装置に
    おいて、 前記定着装置が、請求項1、2、3、又は4記載の定着
    装置である、 ことを特徴とする画像形成装置。
JP35825497A 1997-12-25 1997-12-25 定着装置、及びこれを備えた画像形成装置 Pending JPH11190956A (ja)

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JP35825497A JPH11190956A (ja) 1997-12-25 1997-12-25 定着装置、及びこれを備えた画像形成装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6671470B2 (en) * 2000-12-01 2003-12-30 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus that changes heat control amounts at different moving speeds

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6671470B2 (en) * 2000-12-01 2003-12-30 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus that changes heat control amounts at different moving speeds

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