JPH08146531A - 走査装置 - Google Patents

走査装置

Info

Publication number
JPH08146531A
JPH08146531A JP28930894A JP28930894A JPH08146531A JP H08146531 A JPH08146531 A JP H08146531A JP 28930894 A JP28930894 A JP 28930894A JP 28930894 A JP28930894 A JP 28930894A JP H08146531 A JPH08146531 A JP H08146531A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scanner
pulley
pulleys
belt
moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28930894A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayuki Sekiya
忠行 関矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP28930894A priority Critical patent/JPH08146531A/ja
Publication of JPH08146531A publication Critical patent/JPH08146531A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スキャナの振動や送りムラをなくして読取り
精度の向上を図ると共に、部品点数を削減して小型化、
軽量化を図ることが可能な走査装置を提供する。 【構成】 駆動プーリ39,40の回転力を巻掛媒体5
0,51を介して各プーリ(動プーリ37,38,4
3,44、従動プーリ41,42)側に伝達するとき、
巻掛媒体50,51と各プーリとの接触部をプーリの軸
を中心とする同一円周面上に位置させ、その接触した状
態での接触部を隙間なく密着させることによって、スキ
ャナ4,5を移動する際に不要な振動の発生をなくすよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機等にお
ける原稿を照射して走査する光学系を備えたスキャナ両
側駆動方式の走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複写機における走査装置の一例を
図3及び図4に基づいて説明する(特開昭62−421
42号公報、特開平2−113233号公報等参照)。
まず、図3に示すように、筐体1の上部には、原稿3が
セットされるコンタクトガラス2が設けられている。こ
のコンタクトガラス2の下方には、第1のスキャナ4
と、第2のスキャナ5とが配置されている。この場合、
第1のスキャナ4は、原稿3の面を下方から照明するた
めの露光ランプ6と、光を集光させるための反射板7,
8と、第1ミラー9とを備えている。また、第2のスキ
ャナ5は、第1のスキャナ4からの光路の方向を変える
ための第2ミラー10と、第3ミラー11とを備えてい
る。このように構成された第1のスキャナ4と第2のス
キャナ5とは、摺動部材12を介してガイドレール13
上に載せられており、走査方向Yに直線移動する。これ
により、第1のスキャナ4は原稿面の全面を走査し、第
2のスキャナ5は所定の光路長を保つように、第1のス
キャナ4の1/2の速度で移動する。そして、第1のス
キャナ4、第2のスキャナ5を所定の速度で移動させる
ことにより、原稿面に照射され反射された光は、第1ミ
ラー9、第2ミラー10、第3ミラー11により反射さ
れてレンズ14aに入射した後、ミラー14bにより反
射されて感光体ドラム15の面上に結像され、画像の潜
像が形成される。
【0003】次に、図4は、図3の第1及び第2のスキ
ャナ4,5の駆動方式の一つであるタイミングベルト駆
動方式の構造例を示すものである。第1及び第2のスキ
ャナ4,5の左右両側には、走査方向Yに長い形状のタ
イミングベルト16,17と、走査方向Yに短い形状の
タイミングベルト18,19とが配設されている。タイ
ミングベルト16はタイミングベルトプーリ20,21
間で、タイミングベルト17はタイミングベルトプーリ
22,23間でそれぞれ巻掛けされている。また、タイ
ミングベルト18はタイミングベルトプーリ24,25
間で、タイミングベルト19はタイミングベルトプーリ
26,27間でそれぞれ巻掛けされている。タイミング
ベルトプーリ20,24と、タイミングベルトプーリ2
2,26とはそれぞれ同軸構造とされており、これら左
右のプーリ間はスリット長手方向Xに延在した駆動軸2
8で連結されている。この駆動軸28の一端は従動プー
リ29と連結され、この従動プーリ29はタイミングベ
ルト30を介して駆動モータ31の駆動プーリ32と連
結されている。
【0004】第1のスキャナ4の左右両側の端部33
は、そのスリット長手方向Xをレンズ光軸と直角にした
状態でタイミングベルト16,17に固定されている。
第2のスキャナ5の左右両側の端部34は、第1のスキ
ャナ4に対して所定の間隔で平行に調整された状態でタ
イミングベルト18,19に固定されている。これら第
1のスキャナ4の端部33と第2のスキャナ5の端部3
4とは、ガイドレール13に沿って走査方向Yに移動で
きるようになっている。
【0005】そして、駆動時には、駆動モータ31から
の駆動力が駆動軸28を介してタイミングベルトプーリ
20,22,24,26に伝達され、タイミングベルト
16,17,18,19を回転させ、これにより第1及
び第2のスキャナ4,5を走査方向Yに移動させる。こ
の駆動の際、タイミングベルトプーリ20,22の径を
1とすると、同軸のタイミングベルトプーリ24,26
の径は1/2に設定されており、第1のスキャナ4と第
2のスキャナ5の移動速度の比は、1対1/2で移動す
る。
【0006】このようなタイミングベルト16,17,
18,19を用いたベルト駆動方式のように、第1のス
キャナ4と第2のスキャナ5とを別々のタイミングベル
ト16,17,18,19により駆動する方式(第1ス
キャナ4はタイミングベルト16,17により駆動さ
れ、第2スキャナ5はタイミングベルト18,19によ
り駆動される)の場合、両方のスキャナ間の距離の精度
は駆動プーリ(タイミングベルトプーリ20,22,2
4,26)の駆動径比の精度に依存してしまう。両方の
スキャナ間の距離は、レンズの物体側の共役長を決めて
おり、その距離が狂うと、原稿3を読取る倍率及びピン
トが狂うことになる。
【0007】そこで、このような課題を解決するため
に、図5に示すようなタイミングベルト駆動方式の装置
(特開平6−250292号公報参照)がある。第1及
び第2のスキャナ4,5の左右両側となるスリット長手
方向Xの端部33,34には、両端P,Qが開放された
オープンタイプのタイミングベルト35,36が1本ず
つ計2本配置されている。これらタイミングベルト3
5,36は、一端Pが図示しないフレームに固定され、
その一端Pから他端Qに向かって、第2のスキャナ5の
端部34に回転自在に取付けられた動プーリ37,3
8、駆動軸28と連結された駆動プーリ39,40、従
動プーリ41,42、前記動プーリ37,38と同様に
第2のスキャナ5の端部34に回転自在に取付けられた
動プーリ43,44を順次介して巻掛けられている。そ
の他端Q側は、スプリング45,46によって所定の張
力が与えられ、図示しないフレームに固定されている。
また、第1のスキャナ4は、第2のスキャナ5に対して
所定の間隔で平行に調整され、その端部33がタイミン
グベルト35,36に直接固定されている。
【0008】この場合、タイミングベルト35,36が
巻掛けられているプーリのうちの駆動プーリ39,40
以外のプーリ、すなわち、第2のスキャナ5の端部34
に設けられた動プーリ37,38,43,44と、従動
プーリ41,42とは、その表面が歯のない平坦な形状
の平プーリに形成されている。動プーリ37,38,4
3,44の表面に歯のない面は、タイミングベルト3
5,36の歯のない側の平坦な面と当接している。これ
に対して、駆動プーリ39,40の表面に歯のある面と
従動プーリ41,42の表面に歯のない面とは、タイミ
ングベルト35,36の歯のある側の面と当接してい
る。
【0009】今、駆動モータ31からの駆動力が、駆動
軸28を介して駆動プーリ39,40に伝達されること
によって、その駆動プーリ39,40が例えば時計方向
に回転すると、その駆動プーリ39,40に巻掛けられ
たタイミングベルト35,36は回転する。このタイミ
ングベルト35,36の回転に伴って、そのベルトに固
定された第1のスキャナ4は、走査方向Yに移動する。
また、これと同時に、従動プーリ41,42と駆動プー
リ39,40との間に張られた最下段の領域のタイミン
グベルト35,36は、従動プーリ41,42側から駆
動プーリ39,40の方向に引っぱられる。このため、
動プーリ43,44と従動プーリ41,42との間に張
られた中段の領域のタイミングベルト35,36は、動
プーリ43,44側から従動プーリ41,42の方向に
引っぱられる。このとき、動プーリ37,38,43,
44は反時計方向に回転する。これにより、動プーリ4
3,44に連結された第2のスキャナ5は、第1のスキ
ャナ4と同方向に移動する。この場合、第1のスキャナ
4と第2のスキャナ5との速度比は、1:1/2の関係
にある。
【0010】図6は、タイミングベルト35,36を用
いたことによって、第1スキャナ4と第2スキャナ5と
の速度比が1:1/2となる原理(動プーリの原理)を
示したものである。今、このような動作原理を考慮し
て、第1のスキャナ4はタイミングベルト35,36に
固定保持されているため、第1のスキャナ4の移動量は
そのタイミングベルト35,36の移動量Lの分だけの
移動となる。一方、第2のスキャナ5は、動プーリ3
7,38,43,44(図中、yは動プーリの弦長ya
と等しい距離、θは巻きほぐした角度、xは動プーリの
中心位置の移動距離)がタイミングベルト35,36の
移動量L分だけ回されるため、L/2だけ移動する。従
って、第1のスキャナ4に対する第2のスキャナ5の距
離の狂い量は、動プーリ37,38,43,44の直径
の値には依らず偏芯のみに依ることになり、これによ
り、ある程度の誤差が許容される加工容易な駆動部品を
用いてスキャナを駆動制御することができる。また、第
1のスキャナ4と第2のスキャナ5とは同一のベルトに
よって移動することができるため、スキャナ駆動用のベ
ルト本数を従来例(図4参照)の片側2本ずつの計4本
から片側1本ずつの計2本に減らすことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5に示すよ
うなオープンタイプのタイミングベルト35,36で
は、全長に渡って片面が歯付きのベルトとなっているた
め、動プーリ37,38,43,44や従動プーリ4
1,42のように歯のない平プーリであったとしても、
歯のピッチで生じる送りムラやスキャナの振動の発生を
完全に防ぐことが難しい。また、そのような歯のあるタ
イミングベルト35,36と歯のない平プーリとの組合
わせにおいては、周囲の温度変化や経時変化によって、
ベルトテンションが変化したり、ベルトの耐久性が通常
の使い方よりも低下する。
【0012】また、第2のスキャナ5の端部34におい
ては、ベルトとプーリとを同一面内で配置しなければな
らないことから、動プーリの個数は、片側2個ずつ(動
プーリ37,43と、動プーリ38、44)の合計4個
必要となり、これに伴い、動プーリ連結用の軸(図示せ
ず)の個数も合計4個必要となる。これにより、部品点
数が増加して生産コストが高くなると共に、スキャナ自
体が走査方向Yに大きくなってしまい装置が大型化し、
迅速な動作を行うことができない。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、コンタクトガラス上に載置された原稿面を照明する
露光ランプと前記原稿面からの反射光を偏向する第1の
ミラーとを有する第1のスキャナと、前記第1のミラー
から反射された光の偏向方向を変える第2のミラーを有
する第2スキャナと、両端が固定された有端状の巻掛媒
体(例えば、平状のベルト)が駆動プーリと従動プーリ
との間に掛け渡されて前記第2のスキャナの回転自在に
取付けられた動プーリで折り返されると共に前記巻掛媒
体に前記第1のスキャナが固定され前記第1のスキャナ
と前記第2のスキャナとを1:1/2の速度比で同一方
向に移動させる巻掛伝動機構とを備え、前記巻掛媒体と
前記各プーリとの接触部が各プーリの軸を中心とする円
弧状の同一円周面上に位置するように、前記巻掛媒体と
前記各プーリの接触表面形状を形成した。
【0014】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、巻掛媒体に対する接触部を駆動プーリで
は歯付き面とし従動プーリ及び動プーリでは平滑面と
し、この駆動プーリに巻掛けられている前記巻掛媒体の
スキャナを駆動する領域をタイミングベルトとし、前記
従動プーリ及び前記動プーリに接触する前記巻掛媒体の
領域を歯のない平ベルトとした。
【0015】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明において、糸状ベルトとタイミングベルトとを連結
して巻掛媒体を形成し、駆動プーリに前記タイミングベ
ルトに噛み合う歯を設け、従動プーリ及び動プーリを前
記糸状ベルトが巻掛けられる溝車とした。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明においては、巻掛伝動機構
の駆動プーリ側から巻掛媒体に回転力を伝達し、さら
に、その巻掛媒体に当接する動プーリと従動プーリとに
駆動力を伝達するとき、巻掛媒体を各プーリ(駆動プー
リ、動プーリ、従動プーリ)に巻掛けた状態における接
触部を各プーリの軸を中心とする円弧状の同一円周面上
に位置するようにしたことによって、それら巻掛媒体と
各プーリとが接触した状態では互いに凹凸がない密着し
た状態となるため、第1及び第2のスキャナに不要な振
動が発生するようなことがなくなり、これにより、それ
らスキャナを1:1/2の速度比で同一方向に精密に移
動することができる。
【0017】請求項2記載の発明においては、巻掛媒体
のうち、スキャナを駆動する範囲内にあるタイミングベ
ルトは駆動プーリの歯付き面とのみ接触し、歯のない平
ベルトは駆動プーリ以外の歯のない平坦な表面形状をも
つ動プーリ及び従動プーリとのみ接触するため、巻掛媒
体(タイミングベルトと平ベルトとの領域からなる)と
各プーリ(駆動プーリ、動プーリ、従動プーリ)とが接
触した状態では互いに凹凸がない密着した状態に保つこ
とができ、これによりスキャナを振動のない状態で精密
に移動することができ、また、歯付きの駆動プーリはタ
イミングベルトと接触した状態においてはスベリが発生
しにくいため、送りムラをなくして速度比を常に一定に
保った状態で移動させることができる。
【0018】請求項3記載の発明においては、巻掛媒体
のうち、タイミングベルトはスキャナを駆動する範囲に
ある駆動プーリとのみ接触し、糸状ベルトはその駆動プ
ーリ以外の溝車(動プーリ及び従動プーリ)と接触する
ため、巻掛媒体(タイミングベルトと糸状ベルトとの領
域からなる)と各プーリ(駆動プーリ、動プーリ、従動
プーリ)とが接触した状態においては、凹凸がなく密着
した状態に保つことができ、これにより、スキャナを振
動のない状態で精密に移動することができると共に、送
りムラをなくして速度比を常に一定に保った状態で移動
することができる。また、糸状ベルトは溝車に巻掛けら
れているため、第2のスキャナに取付けられる動プーリ
の個数を従来の片側2個から1個に減らすことができ、
これに伴い動プーリに連結される軸の個数も片側2個か
ら1個に減らすことができる。
【0019】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1に基づいて説明
する(請求項1,2記載の発明に対応する)。なお、従
来例(図3〜図5参照)と同一部分についての説明は省
略し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0020】図1は、走査装置(図3参照)に用いられ
る巻掛伝動機構を示す。第1及び第2のスキャナ4,5
の左右両側となるスリット長手方向Xの端部33,34
には、両端P,Qが開放されたオープンタイプのベルト
50,51(巻掛媒体)が配置されている。これらベル
ト50,51は、一端Pが図示しないフレームに固定さ
れ、その一端Pから他端Qに向かって、第2のスキャナ
5の端部34に回転自在に取付けられた動プーリ37,
38、従動プーリ41,42、駆動軸28と連結された
駆動プーリ39,40、前記動プーリ37,38と同様
に第2のスキャナ5の端部34に回転自在に取付けられ
た動プーリ43,44を順次介して巻掛けられている。
その他端Q側は、スプリング45,46によって所定の
張力が与えられ、図示しないフレームに固定されてい
る。また、第1のスキャナ4は、第2のスキャナ5に対
して所定の間隔で平行に調整され、その端部33がベル
ト35,36に直接固定されている。
【0021】ここで、オープンタイプのベルト50,5
1が巻掛けられたプーリうち、駆動プーリ39,40の
みが歯付きのプーリとされ、他の動プーリ37,38,
43,44と従動プーリ41,42とは歯がない表面が
平坦な平プーリとされている。また、ベルト50,51
は、スキャナ4,5を駆動する範囲の長さに設定された
歯付きのタイミングベルトAと、歯のない平ベルトBと
から構成されている。ここでいう、タイミングベルトA
の歯付きの範囲は、具体的には、図1に示す一点鎖線の
範囲(端部33に固定された位置から駆動プーリ39,
40に巻掛けられた一定の距離)に設定されている。こ
のように、ベルト50,51と各プーリとが巻掛けられ
互いに接触した状態では、その接触部は各プーリの軸を
中心とする円弧状の同一円周面上に位置するようになっ
ている。ここでいう同一円周面上とは、ベルト50,5
1のうち、タイミングベルトAの領域が歯付きの駆動プ
ーリ39,40に接触し、平ベルトBの領域が歯無しの
動プーリ37,38,43,44及び従動プーリ41,
42に接触した状態では、それら接触部での接触状態が
凹凸(隙間)なく密着していることをいう。特に、タイ
ミングベルトAと駆動プーリ39,40との接触部は歯
付きの面とされているため、接触部におけるスベリも少
なくさせることができる。
【0022】このような構成において、スキャナ4,5
を走査方向Yに移動させた場合、歯付きの駆動プーリ3
9,40は、スキャナ4,5を駆動する範囲内にある歯
付きのタイミングベルトAの領域とのみ接触する。これ
に対して、歯がない平プーリとされた動プーリ37,3
8,43,44と従動プーリ41,42とは、歯のない
平ベルトBの領域とのみ接触する。このようにプーリと
ベルトとが接触した状態では、歯付き部材は歯付き部材
同士で、歯なし部材は歯なし部材同士でそれぞれ接触
(すなわち接触部が同一円周面上に位置した状態)する
ことによって、凹凸がなく密着性が高い接触部を実現す
ることができるため、スキャナ4,5が移動する際に不
要な振動が発生したり、従来のように歯のピッチによる
送りムラが生じたりするようなことがなくなり、これに
よりスキャナ4,5を精密に移動させることができる。
しかも、この場合、周囲の温度変化や経時変化でベルト
50,51のテンションが変化したり、耐久性が低下す
るといった問題をなくすことができる。なお、上述した
例では、スキャナ4,5を駆動する範囲の長さに設定さ
れたタイミングベルトAの形状は、歯付きの形状とした
が、このような歯の形状に限るものではなく、凹凸の形
状としたり、接触抵抗の高い部材により形成してもよ
い。ただし、この場合、タイミングベルトAの形状に合
わせて、駆動プーリ39,40側の表面形状を形成する
ようにする。
【0023】また、駆動プーリ39,40はオープンタ
イプのベルト50,51のタイミングベルトAの領域と
のみ接触するため、第1のスキャナ4に対する第2のス
キャナ5の距離の狂い量は従来例(図4参照)のように
駆動プーリ(タイミングベルトプーリ20,22,2
4,26)の直径には依存しなくなり、これにより、一
定範囲の誤差が許容される加工容易な駆動部品を用いる
ことができ、生産コストを削減できる。また、第1のス
キャナ4と第2のスキャナ5とは同一のベルト50,5
1によって移動することができるため、スキャナ駆動用
のベルト本数を従来の片側2本ずつの計4本から片側1
本ずつの計2本に減らすことができ、ベルト駆動機構の
簡略化を図ることができる。
【0024】本発明の第二の実施例を図2に基づいて説
明する(請求項3記載の発明に対応する)。なお、前述
した第一の実施例と同一部分についての説明は省略し、
その同一部分については同一符号を用いる。
【0025】オープンタイプのベルト50,51は、ス
キャナ4,5を駆動する範囲の長さに設定されたタイミ
ングベルトAと、このタイミングベルトAに連結された
ワイヤC(糸状ベルト)とによって構成されている。こ
のように、前述した図1で示した平ベルトBの部分が、
ここではワイヤCに置き換えられた形となっている。
【0026】このようにベルト50,51の一部をワイ
ヤCとして形成したことにより、動プーリをワイヤCを
巻掛けるための溝車として用いることができる。これに
より、第2のスキャナ5に取付けられる動プーリの個数
を、図1に示した4個(動プーリ37,38,43,4
4)から動プーリ37,38の2個に減らすことができ
る。しかも、これと同時に、第2のスキャナ5と動プー
リ37,38との間を連結する軸(図示せず)の数も、
4個から2個に減らすことができる。従って、ベルト駆
動機構における部品点数を大幅に削減して、生産コスト
を一段と低減することができる。また、これにより装置
の小型化、軽量化を図り、高速な走査を実現でき、な
お、糸状ベルトとしては、ワイヤCに限るものではな
く、ロープ等の線状部材を用いてもよい。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、巻掛媒体を各プ
ーリ(駆動プーリ、動プーリ、従動プーリ)に巻掛けた
状態での接触部を各プーリの軸を中心とする円弧状の同
一円周面上に位置するようにしたので、それら巻掛媒体
と各プーリとが接触した状態での接触部を凹凸がなく密
着した状態に保つことができ、これにより、不要な振動
の発生をなくして第1及び第2のスキャナを精密に移動
させることができ、読取り精度を向上させることができ
る。
【0028】請求項2記載の発明は、歯付きのタイミン
グベルトと歯のない平ベルトとからなる巻掛媒体のう
ち、歯付き同士のタイミングベルトと駆動プーリとを接
触させ、歯のない同士の平ベルトと動プーリ及び従動プ
ーリとを接触させるようにしたので、それら接触部を凹
凸がなく密着した状態に保つことができ、これにより、
歯のピッチで生じる送りムラやスキャナの振動を防止し
て、読取り精度を一段と向上させることができる。ま
た、巻掛媒体をタイミングベルトと平ベルトとから構成
することによって、周囲の温度変化や経時変化でベルト
のテンションが変化したり、耐久性が低下するようなこ
とがなくなり、これにより、第1のスキャナと第2のス
キャナとの速度比を常に一定に保って安定した信頼性の
高い読取り走査を行うことができる。
【0029】請求項3記載の発明は、タイミングベルト
と糸状ベルトとからなる巻掛媒体のうち、糸状ベルトは
駆動プーリ以外の溝車(動プーリ及び従動プーリ)と接
触するので、第2のスキャナに取付けられる動プーリ及
びその連結軸の部品点数を大幅に削減することができ、
これにより、生産コストを削減して、装置の小型化、軽
量化を図ることができる。また、タイミングベルトと駆
動プーリとの接触部は凹凸がなく密着しているため、ス
キャナの振動や従来のタイミングベルトで発生していた
ベルトの歯のピッチで生じる送りムラを防止することが
でき、読取り精度を一段と向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例である走査装置における
巻掛伝動機構の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第二の実施例を示すものであり、ベル
トの一部をワイヤとした場合の斜視図である。
【図3】従来の走査装置の構成を示す断面図である。
【図4】従来のタイミングベルト駆動方式の走査装置に
おけるベルト駆動機構の構成を示す斜視図である。
【図5】他の従来例を示す斜視図である。
【図6】動プーリの動作原理を示す模式図である。
【符号の説明】
2 コンタクトガラス 3 原稿 4 第1のスキャナ 5 第2のスキャナ 6 露光ランプ 37,38 動プーリ 39,40 駆動プーリ 43,44 動プーリ 50,51 巻掛媒体 A タイミングベルト B 平ベルト C 糸状ベルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンタクトガラス上に載置された原稿面
    を照明する露光ランプと前記原稿面からの反射光を偏向
    する第1のミラーとを有する第1のスキャナと、前記第
    1のミラーから反射された光の偏向方向を変える第2の
    ミラーを有する第2スキャナと、両端が固定された有端
    状の巻掛媒体が駆動プーリと従動プーリとの間に掛け渡
    されて前記第2のスキャナに回転自在に取付けられた動
    プーリで折り返されると共に前記巻掛媒体に前記第1の
    スキャナが固定され前記第1のスキャナと前記第2のス
    キャナとを1:1/2の速度比で同一方向に移動させる
    巻掛伝動機構とを備え、前記巻掛媒体と前記各プーリと
    の接触部が各プーリの軸を中心とする円弧状の同一円周
    面上に位置するように、前記巻掛媒体と前記各プーリの
    接触表面形状を形成したことを特徴とする走査装置。
  2. 【請求項2】 巻掛媒体に対する接触部を駆動プーリで
    は歯付き面とし従動プーリ及び動プーリでは平滑面と
    し、この駆動プーリに巻掛けられている前記巻掛媒体の
    スキャナを駆動する領域をタイミングベルトとし、前記
    従動プーリ及び前記動プーリに接触する前記巻掛媒体の
    領域を歯のない平ベルトとしたことを特徴とする請求項
    1記載の走査装置。
  3. 【請求項3】 糸状ベルトとタイミングベルトとを連結
    して巻掛媒体を形成し、駆動プーリに前記タイミングベ
    ルトに噛み合う歯を設け、従動プーリ及び動プーリを前
    記糸状ベルトが巻掛けられる溝車としたことを特徴とす
    る請求項1記載の走査装置。
JP28930894A 1994-11-24 1994-11-24 走査装置 Pending JPH08146531A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28930894A JPH08146531A (ja) 1994-11-24 1994-11-24 走査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28930894A JPH08146531A (ja) 1994-11-24 1994-11-24 走査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08146531A true JPH08146531A (ja) 1996-06-07

Family

ID=17741508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28930894A Pending JPH08146531A (ja) 1994-11-24 1994-11-24 走査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08146531A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111948160A (zh) * 2020-09-07 2020-11-17 杭州科雷智能印刷科技有限责任公司 一种应用于分光密度仪的扫描系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111948160A (zh) * 2020-09-07 2020-11-17 杭州科雷智能印刷科技有限责任公司 一种应用于分光密度仪的扫描系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4155641A (en) Apparatus for scanning an original in a copying machine
JPH08146531A (ja) 走査装置
EP0534008A1 (en) Drive system for a scanning unit
US4368976A (en) Variable speed scanning system
JPH10111593A (ja) 複写機の変倍光学装置
JP2001295900A (ja) 減速機構、画像読取装置及び画像形成装置
US4901107A (en) Lens repositioning device in a copier
US4854672A (en) Optical system for copier
JP3466373B2 (ja) 画像読取装置
US4998135A (en) Mechanism for moving a projection lens assembly to alter projecting magnification
US4939545A (en) Apparatus for adjusting optical system of an image forming apparatus
JP4527313B2 (ja) スキャナ装置及び複写機
JPH043311Y2 (ja)
JPH0540609Y2 (ja)
JP2716801B2 (ja) 走行体駆動装置
JP3696027B2 (ja) 動力伝達装置とそれを用いた画像形成装置
KR200153789Y1 (ko) 화상형성기의 스캐닝 캐리지 이송장치
JPH0785160B2 (ja) ズ−ム変倍複写機
JP2548211B2 (ja) 画像読み取り装置
JPS63179345A (ja) 複写機の光学装置
JPS62203147A (ja) 複写機における倍率変更装置
JPH06250292A (ja) 走査装置
JPS6012110Y2 (ja) 原稿走査装置
JPS6142642A (ja) 原稿走査装置
JP2677376B2 (ja) 複写機の遮光装置