JPH08145854A - 軸受の異常診断方法 - Google Patents

軸受の異常診断方法

Info

Publication number
JPH08145854A
JPH08145854A JP6287899A JP28789994A JPH08145854A JP H08145854 A JPH08145854 A JP H08145854A JP 6287899 A JP6287899 A JP 6287899A JP 28789994 A JP28789994 A JP 28789994A JP H08145854 A JPH08145854 A JP H08145854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
time interval
diagnosis
bearing
signals
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6287899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3415296B2 (ja
Inventor
Minoru Chitoku
稔 千徳
Yoshinobu Hiyamizu
由信 冷水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP28789994A priority Critical patent/JP3415296B2/ja
Publication of JPH08145854A publication Critical patent/JPH08145854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3415296B2 publication Critical patent/JP3415296B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 定期診断のミスを防止することができる軸受
の異常診断方法を提供する。 【構成】 軸受の最小の特性周期tiに基づいて、設定
した測定時間Ts内に発生する可能性がある最大のAE
発生数Nmaxを算出し(ステップS6)、最大数NmaxのA
E信号を計数処理するのに必要な処理時間Tpを計算し
(ステップS7)、この処理時間Tpと測定時間Tsとの
和(Tp+Ts)=tにアベレージング回数Nを掛け算
した値tmaxを算出し(ステップS9)、初期設定した定
期診断の時間間隔Tが、tmaxを下回っている場合に、
定期診断の時間間隔不足の可能性が高いことを表すワー
ニング表示を行う(ステップS10,S11)。 【効果】 ワーニング表示を受けたときに、定期診断の
時間間隔Tを延長すれば、時間間隔Tの不足の危険性を
未然に回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軸受が発生するAE
(アコースティックエミッション)を検出して、軸受の
異常を定期的に診断する軸受の異常診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の軸受の異常診断方法とし
ては、軸受が発生するAEをAEセンサで検出して測定
し、このAEセンサからのAE信号を集計して周期解析
する周期解析診断を定期的に行うものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、低速回転体
(100rpm以下)が多量のAEを発生する場合や、ノイ
ズが発生した場合には、AE信号を集計するのに多量の
時間が費やされる。したがって、この場合には、上記集
計が完了しないうちに次の定期診断の測定開始時刻がや
って来るから、定期診断を確実に行うことができなくな
るという問題がある。
【0004】そこで、この発明の目的は、定期診断のミ
スを防止することができる軸受の異常診断方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の軸受の異常診断方法は、軸受が発生する
AEをAEセンサで検出し、上記AEセンサからのAE
信号に基づいて、所定の時間間隔毎に軸受の異常を定期
的に診断する軸受の異常診断方法において、上記定期診
断の時間間隔を設定するステップと、1つの定期診断に
おいてAEセンサからのAE信号を測定する測定時間を
設定するステップと、上記設定した測定時間内に発生す
るAE信号の予測される最大個数を計算するステップ
と、上記最大個数のAE信号を集計するのに必要な集計
時間を計算するステップと、上記測定時間と集計時間と
を加えた加算時間が、上記定期診断の時間間隔を越えて
いるか否かを判断するステップと、上記加算時間が上記
定期診断の時間間隔を越えていると判断したときに、定
期診断の時間間隔不足を表す警報を出力するステップと
を備えていることを特徴としている。
【0006】
【作用】上記発明によれば、1つの定期診断においてA
E信号を測定する測定時間と、この測定時間内に発生す
る予測される最大個数のAE信号を集計するのに必要な
集計時間とを加えた加算時間が、上記定期診断の時間間
隔を越えていると判断したときに、定期診断の時間間隔
不足を表す警報を出力する。
【0007】したがって、この発明によれば、定期診断
の前に予め、設定した定期診断の時間間隔が不足する可
能性が高いことを知ることができる。したがって、上記
警報を受けたときに、上記定期診断の時間間隔を延長す
れば、時間間隔の不足の危険性を未然に回避することが
できる。したがって、この発明によれば、軸受の定期診
断の時間間隔の設定ミスを回避して、定期診断をミスな
く確実に行うことができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。
【0009】図2に、この発明の軸受の異常診断方法で
軸受の異常を診断する異常診断装置のブロック図を示
す。この異常診断装置は、AEセンサ1と、プリアンプ
2と、バンドパスフィルタ3と、メインアンプ4と、包
絡線検波回路5と、コンピュータ6とを備えている。A
Eセンサ1は軸受が発生するAEを検出して、AE信号
を出力する。このAE信号はプリアンプ2で増幅され、
バンドパスフィルタ3で所定の帯域成分のみが通過させ
られ、メインアンプ4でさらに増幅されてから、包絡線
検波回路5で包絡線検波される。この包絡線検波された
AE信号は、コンピュータ6に入力される。
【0010】このコンピュータ6は、図1に示すフロー
チャートにしたがって信号処理を行う。
【0011】まず、ステップS1で、軸受を定期的に診
断する時間間隔Tを初期設定する。また、アベレージン
グ回数n=Nに設定する。
【0012】次に、ステップS2で、定期計測を実行す
るか否かを判断し、実行すると判断したときには、ステ
ップS3に進み、実行しないと判断したときには定期診
断を終了する。
【0013】ステップS3では、診断する軸受のタイプ
を選択するか、または、軸受の諸元をコンピュータ7に
入力する。
【0014】次に、ステップS4に進み、上記軸受の各
部品の特性周期を計算する。この特性周期のうち、最大
の特性周期は転動体公転周期tcであり、最小の特性周
期は1つの転動体が内輪を通過する周期tiである。
【0015】次に、ステップS5に進み、上記転動体公
転周期tcの3倍の時間である3tcを1つの定期診断
における測定時間tsに設定する。ステップS5で、測
定時間tsを、最大特性周期tcの3倍に設定する理由
は、測定時間ts内に転動体公転周期tcを少なくとも
2周期確実に計測できるようにするためである。
【0016】次に、ステップS6に進み、上記測定時間
tsを、上記最小の特性周期tiの70%の時間で除算
し、この除算値に4を乗算した値を、予測される最大A
E発生数Nmaxとする。すなわち、Nmax=(測定時間t
s)÷(最小特性周期ti×0.7)×4 とする。上記
70%は軸受に発生するすべりによって定まる値であ
り、上記4は、内輪と外輪とに、それぞれ2箇所の傷が
発生したものとしたときの値である。なお、上記70%
および上記4という値は、軸受の精度および軸受が使用
される状況に応じて設定を変更することができる。
【0017】次に、ステップS7に進み、上記予測され
る最大AE発生数Nmaxを使用して、次の計算式によっ
て、処理時間Tpを計算する。
【0018】処理時間Tp={(1/2)×Nmax×(Nma
x−1)}×90μ秒 上記計算式の中括弧内の値は、Nmax個のAE信号に対
する集計計算の組み合わせ個数を表し、上記90μ秒は
1つの集計計算にかかる時間を表している。したがっ
て、たとえば、Nmax=1142個の場合には、処理時
間Tp=1142×(1142−1)÷2×90μ秒=5
8秒になる。90μ秒の処理時間はコンピュータ7の性
能によるものである為コンピュータ7の演算部の違いに
よりその値を変更する。
【0019】次に、ステップS8に進み、上記測定時間
tsと上記処理時間Tpとを加算して、測定処理時間t
spを算出する(tsp=ts+Tp)。
【0020】次に、ステップS9に進み、上記測定処理
時間tspに、アベレージング回数n=Nを乗算して、最
大測定処理時間tmaxを計算する(tmax=N×tsp)。
【0021】次に、ステップS10に進み、ステップS
1で初期設定した定期診断の時間間隔Tと、上記最大測
定処理時間tmaxとを比較し、上記時間間隔Tが上記最
大測定処理時間tmaxよりも大きいと判断したときにス
テップS13に進み、時間間隔Tが最大測定処理時間t
maxよりも大きくないと判断したときにステップS11
に進む。ステップS11では、上記定期診断の時間間隔
T内にAE信号の測定と測定したAE信号の集計を終え
ることができない可能性が高いことを表すワーニング表
示を行う。次に、ステップS12に進み、定期診断を強
行するか否かを判断し、強行すると判断したときにステ
ップS13に進み、強行しないと判断したときにステッ
プS2に戻る。
【0022】ステップS13では、AE信号の定期計測
を行う。次に、ステップS14に進み、計測したAE信
号を周期別に集計する。次に、ステップS15に進み、
アベレージング回数nを、1だけ加算する(n=n+
1)。次に、ステップS16に進み、アベレージング回
数nが所定の回数Nに達したか否かを判断し、回数Nに
達したと判断したときにステップS17に進み、回数N
に達していないと判断したときに、ステップS13に戻
る。ステップS17では、上記N回集計した周期別のA
E信号の個数Miを、回数Nで除して、平均化する。
【0023】次に、ステップS18に進み、上記平均化
処理によって平均化されたAE信号の個数(Mi/N)を
所定の基準値と比較して、基準値を越えた個数(Mi/
N)のAE信号から、異常が発生している部品を検出す
る。
【0024】次に、ステップS19に進み、上記異常部
品の検出結果を表示する。
【0025】次に、ステップS20に進み、ステップS
1での初期設定時に定期計測を実行することが設定され
ているのか否かを判断し、定期計測を行うことが設定さ
れていると判断したときにはステップS21に進み、定
期計測を行うことが設定されていないと判断したときに
は、診断を終了する。ステップS21では、キー割り込
みによって強制終了の指示があったか否かを判断し、強
制終了の指示があったと判断したときには終了し、強制
終了の指示がなかったと判断したときにはステップS2
2に進む。ステップS22では、次の定期計測開始時刻
になったか否かを判断し、開始時刻になったと判断した
ときに、ステップS13に戻り、開始時刻でないと判断
したときに、ステップS21に戻る。
【0026】このように、この実施例によれば、軸受の
最小の特性周期tiに基づいて、設定した測定時間Ts
内に発生する可能性がある最大のAE発生数Nmaxを算
出し、この最大AE発生数NmaxのAE信号を計数処理
するのに必要な処理時間Tpを計算し、この処理時間T
pと測定時間Tsとの和(Tp+Ts)=tにアベレー
ジング回数Nを掛け算した値tmaxを算出し、初期設定
した定期診断の時間間隔Tが、上記tmaxを下回ってい
る場合に、定期診断の時間間隔不足の可能性が高いこと
を表すワーニング表示を行う。
【0027】したがって、この実施例によれば、上記ワ
ーニング表示によって、定期診断の前に予め、定期診断
の時間間隔Tが不足する可能性が高いことを知ることが
できる。したがって、上記ワーニング表示を受けたとき
に、上記定期診断の時間間隔Tを延長すれば、時間間隔
Tの不足の危険性を未然に回避することができる。した
がって、この実施例によれば、軸受の定期診断の時間間
隔の設定ミスを回避して、定期診断をミスなく確実に行
うことができる。
【0028】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の軸
受の異常診断方法は、1つの定期診断においてAE信号
を測定する測定時間と、この測定時間内に発生する最大
個数のAE信号を集計するのに必要な集計時間とを加え
た加算時間が、上記定期診断の時間間隔を越えていると
判断したときに、定期診断の時間間隔不足を表す警報を
出力する。
【0029】したがって、この発明によれば、定期診断
の前に予め、設定した定期診断の時間間隔が不足する可
能性が高いことを知ることができる。したがって、上記
警報を受けたときに、上記定期診断の時間間隔を延長す
れば、時間間隔の不足の危険性を未然に回避することが
できる。したがって、この発明によれば、軸受の定期診
断の時間間隔の設定ミスを回避して、定期診断をミスな
く確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の軸受の異常診断方法の実施例を表
すフローチャートである。
【図2】 上記実施例で使用する異常診断装置のブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1…AEセンサ、2…プリアンプ、3…バンドパスフィ
ルタ、4…メインアンプ、5…包絡線検波回路、6…コ
ンピュータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受が発生するAEをAEセンサで検出
    し、上記AEセンサからのAE信号に基づいて、所定の
    時間間隔毎に軸受の異常を定期的に診断する軸受の異常
    診断方法において、 上記定期診断の時間間隔を設定するステップと、 上記AEセンサからのAE信号を測定する測定時間を設
    定するステップと、 上記設定した測定時間内に発生するAE信号の予測され
    る最大個数を計算するステップと、 上記最大個数のAE信号を集計するのに必要な集計時間
    を計算するステップと、 上記測定時間と集計時間とを加えた加算時間が、上記定
    期診断の時間間隔を越えているか否かを判断するステッ
    プと、 上記加算時間が上記定期診断の時間間隔を越えていると
    判断したときに、定期診断の時間間隔不足を表す警報を
    出力するステップとを備えたことを特徴とする軸受の異
    常診断方法。
JP28789994A 1994-11-22 1994-11-22 軸受の異常診断方法 Expired - Fee Related JP3415296B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28789994A JP3415296B2 (ja) 1994-11-22 1994-11-22 軸受の異常診断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28789994A JP3415296B2 (ja) 1994-11-22 1994-11-22 軸受の異常診断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08145854A true JPH08145854A (ja) 1996-06-07
JP3415296B2 JP3415296B2 (ja) 2003-06-09

Family

ID=17723161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28789994A Expired - Fee Related JP3415296B2 (ja) 1994-11-22 1994-11-22 軸受の異常診断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3415296B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022070822A1 (ja) * 2020-09-29 2022-04-07 Ntn株式会社 状態監視システム及びデータ分析装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022070822A1 (ja) * 2020-09-29 2022-04-07 Ntn株式会社 状態監視システム及びデータ分析装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3415296B2 (ja) 2003-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1297187C (en) Apparatus for detecting a failure in bearings
JP3829924B2 (ja) 評価装置
JP2695366B2 (ja) 低速回転機械の異常診断方法
JP3390087B2 (ja) 軸受の異常診断装置
JP3014201B2 (ja) 軸受け異常予知装置
JPH08145854A (ja) 軸受の異常診断方法
EP1001352A1 (en) Data conversion method, data converter, and program storage medium
JPH0658298B2 (ja) 軸受の異常診断装置
JPS63304128A (ja) 軸受の異常検出装置
JP4427911B2 (ja) 感震器
JP2963144B2 (ja) 軸受の異常検出装置
JP2957371B2 (ja) 回転体の異常診断装置
JP3090994B2 (ja) 回転部品の異常検出装置
JPH11258381A (ja) 検出器異常診断方法
JP3064196B2 (ja) 衝撃検知装置及び方法
JP2839623B2 (ja) 揺動軸受の異常診断装置
JP3450061B2 (ja) 軸受の異常診断装置
JP2977276B2 (ja) 歯車の異常診断装置
JPH07260630A (ja) 軸受の異常診断方法
JP3205109B2 (ja) 回転体の異常診断装置
JPS63304132A (ja) 軸受の異常検出方法
JP2885838B2 (ja) 歯車の異常診断装置
JPH0732577U (ja) 絶縁診断装置
JP3114388B2 (ja) 電子天びん
JP2002131439A (ja) 半導体検出器劣化診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090404

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees