JP3450061B2 - 軸受の異常診断装置 - Google Patents

軸受の異常診断装置

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JP3450061B2
JP3450061B2 JP26009494A JP26009494A JP3450061B2 JP 3450061 B2 JP3450061 B2 JP 3450061B2 JP 26009494 A JP26009494 A JP 26009494A JP 26009494 A JP26009494 A JP 26009494A JP 3450061 B2 JP3450061 B2 JP 3450061B2
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稔 千徳
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば転がり軸受が
発生するAE(アコースティックエミッション)を計測し
て軸受の異常を診断する軸受の異常診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の軸受の異常診断装置は、
軸受が発生するAEをAEセンサで計測する計測時間が
固定されている。
【0003】ところが、発生するAEの周期が比較的長
い軸受を診断する場合には、AE信号の周期が上記固定
された計測時間よりも長くなる場合がある。したがっ
て、この場合には、AE信号の周期を計測できないの
で、正確な異常診断ができないという問題がある。
【0004】一方、発生するAEの周期が比較的短い軸
受を診断する場合には、上記固定された計測時間内に計
測するAE信号の個数が不必要に多くなって、信号処理
効率が低下するという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、発生するAEの周期の長さに応じてAE信号の計
測時間を設定でき、診断ミスおよび無駄な診断時間をな
くすることができる軸受の異常診断装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の軸受の異常診断装置は、軸受が発
生するAEをAEセンサで計測して、このAEセンサが
出力するAE信号に基づいて軸受の異常を診断する軸受
の異常診断装置であって、上記軸受が発生するAEの特
性周期を算出する特性周期算出手段と、上記軸受が発生
するAEを上記AEセンサで計測する計測時間を、上記
特性周期算出手段が算出した特性周期のうち、最大の特
性周期の2倍以上に設定する計測時間自動設定手段とを
備えたことを特徴としている。
【0007】また、請求項2の発明は、軸受が発生する
AEをAEセンサで計測して、このAEセンサが出力す
るAE信号に基づいて軸受の異常を診断する軸受の異常
診断装置であって、上記軸受が発生するAEの特性周期
を算出する特性周期算出手段と、上記軸受が発生するA
Eを上記AEセンサで計測する計測時間を、上記特性周
期算出手段が算出した特性周期のうち、最大の特性周期
の3倍以上に設定する計測時間自動設定手段とを備えた
ことを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1の発明は、特性周期算出手段が、軸受
が発生するAEの特性周期を算出する。そして、計測時
間自動設定手段は、上記AEセンサによるAEの計測時
間を、上記特性周期算出手段が算出した特性周期のうち
最大の特性周期の2倍以上に設定する。
【0009】したがって、この発明によれば、計測時間
自動設定手段が設定した計測時間内に、軸受が発生する
AEのうち、最大の特性周期を有するAEを少なくとも
2個計測することができる。したがって、この発明によ
れば、軸受から発生する全てのAEの周期特性を計測す
ることができる。したがって、周期特性の計測ミスをな
くすることができ、正確な診断ができる。
【0010】また、この発明によれば、特性周期算出手
段が軸受から発生するAEの特性周期を算出して、計測
時間自動設定手段が計測時間を最大特性周期の2倍以上
の時間に設定する。したがって、上記計測時間自動設定
手段が、上記計測時間を上記2倍以上かつ診断に必要十
分な程度の時間に設定するようにすれば、不必要なまで
に多くのAEを計測することを防止できる。したがっ
て、診断効率の低下を防止できる。
【0011】また、請求項2の発明は、上記計測時間自
動設定手段が、計測時間を上記AEの最大特性周期の3
倍以上に設定するから、軸受が発生するAEのうち、最
大の特性周期を有するAEを少なくとも3個計測するこ
とができる。したがって、請求項2の発明によれば、請
求項1の発明に比べて、一層確実に最大周期のAEの周
期特性を計測することができ、周期特性の計測ミスを完
全になくして、特に正確な診断ができる。また、この発
明によれば、上記計測時間自動設定手段が、上記計測時
間を上記3倍以上かつ診断に必要十分な程度の時間に設
定するようにすれば、不必要なまでにおおくのAEを計
測することを防止できる。したがって、診断効率の低下
を防止できる。
【0012】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。
【0013】図1に、この発明の軸受の異常診断装置を
示す。この診断装置は、転がり軸受が発生するAEを検
出してAE信号を出力するAEセンサ1と、上記AE信
号を増幅するプリアンプ2と、上記プリアンプ2が増幅
したAE信号のうち所定の周波数帯域のAE信号を通過
させるバンドパスフィルター3と、このバンドパスフィ
ルター3を通過したAE信号を増幅するメインアンプ4
と、メインアンプ4が増幅したAE信号を、包絡線検波
する包絡線検波回路5と、包絡線検波回路5が包絡線検
波したAE信号が入力されるコンピュータ7とを備えて
いる。
【0014】上記コンピュータ7の動作を、図2に示す
フローチャートに従って説明する。
【0015】まず、ステップS1で、異常を診断しよう
とする軸受を構成する各部品(内・外輪,転動体,保持器
など)の寸法データ、および上記軸受が回転駆動される
速度データがコンピュータ7のメモリに入力される。
【0016】次に、ステップS2で、上記寸法データと
上記速度データとに基づいて、上記軸受が発生する各A
Eの特性周期T1、T2、T3…を算出する。次に、ステ
ップS3で、上記各AEの特性周期T1、T2、T3…の
うち、最も長い特性周期TMAXを選出する。次に、ステ
ップS4で上記軸受から発生するAEを計測する計測時
間tを、上記最長の特性周期TMAXの3倍に設定する。
【0017】次に、ステップS5に進み、AEセンサ1
によるAEの計測を開始し、上記設定された計測時間t
だけ計測を続ける。
【0018】次に、ステップS6に進み、上記計測時間
tの間にAEセンサ1が計測したAEによるAE信号に
基づいて軸受の異常を診断する。
【0019】上記ステップS1とS2が、特性周期算出
手段を構成しており、上記ステップS3とS4とが、計
測時間自動設定手段を構成している。
【0020】このように、この実施例の軸受の異常診断
装置によれば、ステップS2で軸受が発生する各AEの
特性周期T1、T2、T3…を算出し、そのうちで最も長
い特性周期TMAXをステップS3で選出し、AEの計測
時間を、上記最長特性周期TMAXの3倍に設定する。し
たがって、この実施例によれば、図3に示すように、上
記計測時間内に上記最長の特性周期TMAXを有するAE
の包絡線検波後のAE信号Sを少なくとも3個計測する
ことができる。したがって、上記最長周期のAEの周期
を少なくとも2個計測することができる。したがって、
例えば、図3に破線で示したように、1番目のAE信号
1と2番目のAE信号S2との間に突発的なノイズNS
が発生して、1番目のAE信号S1と2番目のAE信号
2との間の周期TMAXを正確に計測できなくなっても、
2番目のAE信号S2と3番目のAE信号S3との間の周
期TMAXを正確に計測できる。なお、上記突発的なノイ
ズが、1番目のAE信号S1と2番目のAE信号S2と
の間と、2番目のAE信号S2と3番目のAE信号S3
との間の両方に連続して発生することは非常にまれであ
ると考えられる。したがって、この実施例によれば、最
長の特性周期TMAXを有するAEの周期特性を確実に計
測できる。したがって、この実施例によれば、上記軸受
から発生するすべてのAEの周期特性を確実に計測する
ことができる。したがって、この実施例によれば、周期
特性の計測ミスをなくすることができ、正確な診断がで
きる。
【0021】また、この実施例によれば、AEの計測時
間を、上記最長特性周期TMAXの3倍に設定するから、
上記計測時間を軸受の異常診断に必要十分な時間に設定
でき、不必要なまでに多くのAEを計測することを防止
できる。したがって、この実施例によれば、効率の良い
異常診断ができる。
【0022】なお、この実施例では、AEの計測時間
を、上記最長特性周期TMAXの3倍に設定したが、AE
の計測時間を、上記最長特性周期TMAXの2倍に設定し
てもよい。この場合には、上記最長周期のAEを少なく
とも2個計測することができるから、上記最長周期のA
Eの周期を少なくとも1個計測することができる。従っ
て、この場合には、最長周期のAEの周期の測定ミスが
発生しない範囲で、計測時間を最短にすることができる
から、効率よく軸受の異常を診断することができる。ま
た、最長周期のAEの周期をより一層正確に計測したい
場合には、上記AEの計測時間を上記最長特性周期T
MAXの3倍よりも長くすればよい。また、この実施例で
は、転がり軸受を計測したが、この発明は、どのような
タイプの軸受にも適用することができる。
【0023】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の軸受の異常診断装置は、軸受が発生するAEの特性
周期を算出する特性周期算出手段と、上記軸受が発生す
るAEをAEセンサで計測する計測時間を、特性周期算
出手段が算出した特性周期のうち、最大の特性周期の2
倍以上に設定する計測時間自動設定手段とを備えたもの
である。
【0024】したがって、請求項1の発明によれば、計
測時間自動設定手段が設定した計測時間内に、軸受が発
生するAEのうち、最大の特性周期を有するAEを少な
くとも2個計測することができる。したがって、上記最
大特性周期のAEの周期を少なくとも1個計測すること
ができる。したがって、この発明によれば、軸受から発
生する全てのAEの周期特性を計測することができる。
したがって、周期特性の計測ミスをなくすることがで
き、正確な診断ができる。
【0025】また、請求項1の発明によれば、特性周期
算出手段が軸受から発生するAEの特性周期を算出し
て、計測時間自動設定手段が計測時間を最大特性周期の
2倍以上の時間に設定する。したがって、上記計測時間
自動設定手段が、上記計測時間を上記2倍以上かつ診断
に必要十分な程度の時間に設定するようにすれば、不必
要なまでに多くのAEを計測することを防止できる。し
たがって、診断効率の低下を防止できる。
【0026】また、請求項2の発明によれば、上記計測
時間自動設定手段は、上記計測時間を上記最大の特性周
期の3倍以上に設定するから、最大の特性周期を有する
AEを少なくとも3個計測することができる。従って、
請求項2の発明によれば、上記最大特性周期のAEの周
期を少なくとも2個計測することができる。したがっ
て、請求項1の発明に比べて、一層確実に最大周期のA
Eの周期特性を計測することができ、周期特性の計測ミ
スを完全になくして、特に正確な診断ができる。また、
請求項2の発明によれば、上記計測時間自動設定手段
が、上記計測時間を上記3倍以上かつ診断に必要十分な
程度の時間に設定するようにすれば、不必要なまでにお
おくのAEを計測することを防止できる。したがって、
診断効率の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の軸受の異常診断装置の実施例のブ
ロック図である。
【図2】 上記実施例のコンピュータの動作を説明する
フローチャートである。
【図3】 包絡線検波後のAE信号の一例を示す波形図
である。
【符号の説明】
1…AEセンサ、2…プリアンプ、3…バンドパスフィ
ルタ、4…メインアンプ、5…包絡線検波回路、6…コ
ンピュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−32737(JP,A) 特開 平2−16420(JP,A) 特開 平4−120435(JP,A) 特開 平6−241952(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 29/00 - 29/28 G01H 17/00 G01M 13/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受が発生するAEをAEセンサで計測
    して、このAEセンサが出力するAE信号に基づいて軸
    受の異常を診断する軸受の異常診断装置であって、 上記軸受が発生するAEの特性周期を算出する特性周期
    算出手段と、 上記軸受が発生するAEを上記AEセンサで計測する計
    測時間を、上記特性周期算出手段が算出した特性周期の
    うち、最大の特性周期の2倍以上に設定する計測時間自
    動設定手段とを備えたことを特徴とする軸受の異常診断
    装置。
  2. 【請求項2】 軸受が発生するAEをAEセンサで計測
    して、このAEセンサが出力するAE信号に基づいて軸
    受の異常を診断する軸受の異常診断装置であって、 上記軸受が発生するAEの特性周期を算出する特性周期
    算出手段と、 上記軸受が発生するAEを上記AEセンサで計測する計
    測時間を、上記特性周期算出手段が算出した特性周期の
    うち、最大の特性周期の3倍以上に設定する計測時間自
    動設定手段とを備えたことを特徴とする軸受の異常診断
    装置。
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