JPH08145613A - ピストン位置検出装置 - Google Patents

ピストン位置検出装置

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JPH08145613A
JPH08145613A JP28828094A JP28828094A JPH08145613A JP H08145613 A JPH08145613 A JP H08145613A JP 28828094 A JP28828094 A JP 28828094A JP 28828094 A JP28828094 A JP 28828094A JP H08145613 A JPH08145613 A JP H08145613A
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voltage
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各しきい値電圧と出力電圧の上限値及び下限
値との電圧差を確保しながら適正な大きさの最適取付範
囲及び危険取付範囲を設定することができるとともに、
各しきい値電圧を容易に設定することができるピストン
位置検出装置を提供する。 【構成】 磁気抵抗検出部6の感磁パターン部4は上下
方向に等しい幅で全体で17往復のつづら折れ状のパタ
ーンに形成されている。パターン線4aの幅は20μm
で一定に形成されている。パターン線4a間のピッチW
は、感磁パターン部4の位置検出方向の中央が30μm
で最も狭く、中央から両端側になるほど3μmずつ広く
なるように形成されている。最も両端のパターン線4a
間のピッチWは78μmである。感磁パターン部4の全
体の長さは約2.5mmである。感磁パターン部4に接
続される温度補償用パターン部5のパターン線5aの幅
は4μmに形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はピストン位置検出装置に
係り、詳しくは流体圧シリンダのピストン位置を磁気的
に検出するピストン位置検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなピストン位置検出装置
として、例えば、実公昭57−6962号公報にて開示
される位置検出装置がある。この位置検出装置は、図6
に示すように、強磁性体薄膜にて形成される一対の感磁
パターン部31,32を有する磁気抵抗検出部33を備
えている。この各感磁パターン部31,32の感磁方向
は互いに直交する方向に配置されている。図7に示すよ
うに、この磁気抵抗検出部33のピストン位置に対する
出力電圧VO は、基準電圧VREF から上に凸で全体がな
だらかなカーブを描く左右対称の出力特性になってい
る。ピストン位置の判定は、この出力電圧に対して適当
な高低2つの出力レベルに設定される2つのしきい値電
圧VTHL ,VTHU に基づいて、ピストン位置に対応する
出力電圧VOの2つのしきい値電圧VTHL ,VTHU に対
する高低を判定することにより行われる。即ち、例え
ば、あるピストン位置に対する出力電圧V0 が高いしき
い値電圧VTHU 以上であるときはピストン位置が最適取
付範囲であると判定される。又、出力電圧VO が高いし
きい値電圧VTHU 未満であり、且つ、低いしきい値電圧
VTHL 以上であるときは、ピストン位置が危険取付範囲
であると判定される。さらに、出力電圧V0 が低いしき
い値電圧VTHL 未満であるときは、ピストン位置が最適
取付範囲及び危険取付範囲の範囲外であると判定され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示す
通り、ピストン位置検出装置においては、外部磁界等に
よる出力電圧VO の変動による誤動作を回避するため、
高いしきい値電圧VTHUと最大出力電圧値VMAX との電
圧差、及び、低いしきい値電圧VTHL と磁界が作用して
いない状態での出力電圧Vとの電圧差ΔVU ,ΔVL を
それぞれ一定分だけ確保しなければならない。即ち、こ
の各電圧差ΔVU ,ΔVL は外部磁界等による出力電圧
VO の変動に対するピストン位置検出装置のマージンと
なる。又、ピストン位置の取り付け精度を高くするため
には、最適取付範囲を3mm程度に設定することが望ま
しい。さらに、最適取付範囲からのずれを検出するため
に危険取付範囲も最適取付範囲と同じ程度の大きさに形
成することが望ましい。
【0004】ところが、上記の位置検出装置の出力電圧
VO の最大出力電圧値の付近の特性は比較的フラットに
なっているため、電圧差ΔVU を確保するように高いし
きい値電圧を設定すると最適取付範囲が大きくなって危
険取付範囲が小さくなってしまう。即ち、電圧差ΔVU
を確保するために高いしきい値電圧VTHU を比較的低い
レベルに設しなければならないため、形成される最適取
付範囲の大きさが3mmよりもずっと大きくなってい
た。この結果、危険取付範囲と最適取付範囲とからなる
所定の大きさの取付範囲(例えば、10mm)を形成す
ると、危険取付範囲が狭くなってしまう問題があった。
【0005】又、ピストン位置検出装置に各しきい値電
圧VTHL ,VTHU を設定する際には、前述のように各し
きい値電圧VTHL ,VTHU と出力電圧VO との電圧差Δ
VL,ΔVU を確保しながら、設定する各しきい値電圧
VTHL ,VTHU にて形成される最適取付範囲及び危険取
付範囲の大きさを決定する。この際、ピストン位置に対
する出力電圧VO の関係がリニアではないため、設定す
る両しきい値電圧VTHL ,VTHU に対して形成される最
適取付範囲及び危険取付範囲の大きさを容易に予測する
ことができなかった。従って、電圧差ΔVL ,VU を把
握しながら各しきい値電圧VTHL ,VTHU を変化させ
て、形成される最適取付範囲及び危険取付範囲を確認し
なければならないため、各しきい値電圧VTHL ,VTHU
の設定が容易ではなかった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は各しきい値電圧と出力電
圧の上限値及び下限値との電圧差を確保しながら適正な
大きさの最適取付範囲及び危険取付範囲を設定すること
ができるとともに、各しきい値電圧を容易に設定するこ
とができるピストン位置検出装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、磁気抵抗検出部が出力す
る出力電圧に対して、出力レベルの異なる2つのしきい
値電圧を設定し、第1のしきい値電圧に基づいて最適取
付範囲を設定し、第1のしきい値電圧と第1のしきい値
電圧よりも低い第2のしきい値電圧に基づいて危険取付
範囲を設定するようにしたピストン位置検出装置におい
て、ピストンとの距離に対応したリニアな出力電圧を出
力する磁気抵抗検出部を備えた。
【0008】又、請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の発明において、磁気抵抗検出部を、その感磁パタ
ーン部の磁気検出方向のパターン線のピッチを、感磁パ
ターン部の位置検出方向の中央が最も狭く、中央から等
差数列的に大きくなるように設定した。
【0009】又、請求項3に記載の発明は、請求項1又
は請求項2に記載のピストン位置検出装置において、最
適取付範囲と危険取付範囲とを判別可能に表示する表示
手段を設けた。
【0010】
【作用】従って、請求項1,2に記載の発明によれば、
ピストン位置に対する出力電圧の特性がほぼリニアにな
る。この結果、出力電圧の上限値及び下限値に対して所
定値以上の電圧差を確保するように各しきい値電圧を設
定すると、適正な大きさの最適取付範囲及び危険取付範
囲が設定される。又、設定する第1及び第2のしきい値
電圧にて形成される最適取付範囲及び危険取付範囲の大
きさをほぼ予測することができる。
【0011】又、請求項3に記載の発明によれば、請求
項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、危険取
付範囲と最適取付範囲とがそれぞれ判別可能に表示され
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図4に従って説明する。本実施例のピストン位置検出装
置は磁気抵抗素子と出力電圧判定回路とから構成されて
いる。尚、ピストン位置検出装置のケース部等の外部の
構成については説明を省略し、内部の構成のみを説明す
る。
【0013】図4に示すように、図示しないケース部の
内部には回路基板1が設けられ、この回路基板1上には
磁気抵抗素子2が実装されている。又、回路基板1上に
は出力電圧判定回路が構成されている。
【0014】図1に示すように、磁気抵抗素子2はガラ
ス等で形成された基板3の一面の下側に感磁パターン部
4が形成され、この感磁パターン部4の上側には温度補
償用パターン部5が形成されている。本実施例では、感
磁パターン部4と温度補償用パターン部5にて磁気抵抗
検出部6が構成されている。感磁パターン部4は上下方
向に0.98mmの幅に形成され、全体で17往復のつ
づら折れ状のパターンに形成された強磁性体薄膜にて形
成されている。本実施例では感磁パターン部4を形成す
るパターン線4aの幅は20μmで一定に形成されてい
る。又、パターン線4a間のピッチWは感磁パターン部
4の位置検出方向の中央が30μmで最も狭く、中央か
ら両端側になるほど3μmずつ広くなるように形成され
ている。従って、最も両端のパターン線4a間のピッチ
Wは78μmである。又、感磁パターン部4の全体の長
さは約2.5mmである。感磁パターン部4の両端は基
板の下側両端に形成されたランド7,8にそれぞれ接続
されている。
【0015】温度補償用パターン部5は左右方向に等し
い幅のつづら折れ状のパターンに形成された強磁性体薄
膜にて形成されている。本実施例では、温度補償用パタ
ーン部5を形成するパターン線5aの幅は4μmで一定
に形成され、パターン線5a間のピッチは一定に形成さ
れている。温度補償用パターン部5は図1において基板
3の上右側に形成されたランド9及びランド8にそれぞ
れ接続されている。温度補償用パターン部5の長さは感
磁パターン部4の左右方向の長さよりも短く形成されて
いる(本実施例ではほぼ半分)。
【0016】次に、ピストン位置検出装置の電気的構成
について説明する。図2は上記磁気抵抗素子2に接続さ
れた出力電圧判定回路10を示している。磁気抵抗素子
2はこの出力電圧判定回路10の電源電圧VC が印加さ
れる電源線11にランド7を介して接続され、同じく接
地線12にランド9を介して接続されている。そして、
磁気抵抗素子2は感磁パターン部4と温度補償用パター
ン部5との間(即ち、ランド8)からコンパレータ1
3,14の非反転入力端子に出力電圧VO をそれぞれ出
力する。磁気抵抗検出部6は感磁パターン部4に磁界が
作用しない状態では感磁パターン部4と温度補償用パタ
ーン部5との間から電源電圧VC を感磁パターン部4の
抵抗値と温度補償用パターン部5の抵抗値とで分圧した
基準電圧VREF を出力する。尚、磁界が作用しない状態
での感磁パターン部4と温度補償用パターン部5の各抵
抗値は等しくなっている。従って、基準電圧VREF の値
は電源電圧VC の2分の1である。
【0017】電源線11と接地線12との間にはしきい
値電圧設定回路15が接続されている。しきい値電圧設
定回路15は直列接続された3個の抵抗16,17,1
8から構成されている。そして、しきい値電圧設定回路
15は電源電圧VC に基づいて抵抗17と抵抗18との
間から第2しきい値電圧VTHL をコンパレータ13の反
転入力端子に出力する。又、しきい値電圧設定回路15
は抵抗16と抵抗17との間から第1しきい値電圧VTH
U をコンパレータ14の反転入力端子に出力する。
【0018】コンパレータ13は出力電圧VO 及び第2
しきい値電圧VTHL に基づく信号SG1をエクスクルーシ
ブ・オア回路(以下、Ex−OR回路と表記する。)1
9及びアンド回路20に出力する。又、コンパレータ1
4は出力電圧VO 及び第1しきい値電圧VTHU に基づく
信号SG2をEx−OR回路19及びアンド回路20に出
力する。
【0019】Ex−OR回路19は信号SG1及び信号S
G2に基づく信号SG3を抵抗21を介して赤色に発光する
発光ダイオード(以下、LEDと表記する。)22のア
ノードに出力する。又、アンド回路20は信号SG1及び
信号SG2に基づく信号SG4を抵抗23を介して緑色に発
光するLED24のアノードに出力する。LED22,
24の各カソードは出力回路25に接続されている。出
力回路25は信号SG3,SG4に基づく信号SG5を出力端
子26に出力する。本実施例では、LED22,24に
て表示手段が構成されている。
【0020】次に、以上のように構成されたピストン位
置検出装置の作用について説明する。図4(a),
(b)に示すように、本実施例のピストン位置検出装置
は、例えば、ピストンPの外周部に円筒状の磁石Mが取
り付けられた空圧シリンダSのシリンダチューブT外周
面に固定して使用される。本実施例では磁石Mの厚さは
1mmである。尚、図4はピストン位置検出装置の取り
付け状態を示す模式図であり、その寸法関係は実際と大
きく異なる。ピストン位置検出装置は磁気抵抗素子2の
感磁パターン部4がシリンダチューブTの軸線を含む平
面内に配置されるように取り付けられる。磁石Mと感磁
パターン部4の下端との距離は、例えば5mmに設定さ
れる。そして、この磁石Mにより感磁パターン部6に作
用する磁界の強さは最大で200〔Gauss〕であ
る。
【0021】このようにピストン位置検出装置が取り付
けられた空圧シリンダSにおいて、ピストンPがピスト
ン位置検出装置に対して接近した後、反対方向に遠ざか
るとする。ピストンPがピストン位置検出装置の最適取
付範囲及び危険取付範囲の両範囲外であるときは磁気抵
抗素子2に磁界が作用しないため、感磁パターン部4と
温度補償用パターン部5との間からは基準電圧VREF が
出力される。磁気抵抗素子2の感磁パターン部4に作用
する磁界の強さは、磁石が感磁パターン部4の中央に相
対する位置までは次第に増大して最大となった後、磁石
が中央から遠ざかるにつれて次第に減少する。又、磁気
抵抗素子2が出力する出力電VO の大きさは感磁パター
ン部4の磁界が作用する領域のパターン線4a間のピッ
チWに対して負の相関関係にある。従って、図3に示す
ように、磁気抵抗検出部からはピストン位置に対応して
基準電圧VREF から上に、ほぼ二等辺三角形状の出力特
性の出力電圧VO が出力される。即ち、この出力電圧V
O はピストン位置に対してほぼリニアな出力特性にな
る。尚、本実施例では温度補償用パターン部5のパター
ン線5aの幅が4μmに形成されているため、位置検出
方向の磁界による抵抗値の変化が極めて小さくなってい
る。従って、出力電圧VO の出力特性はほぼ感磁パター
ン部4のパターン線4aのピッチWの変化により生じた
ものである。
【0022】この出力電圧VO に対して、第2しきい値
電圧VTHL 及び第1しきい値電圧VTHU がそれぞれ適当
な出力レベルに設定される。この際、出力電圧VO のピ
ストン位置に対する出力特性がほぼリニアであるため、
しきい値電圧VTHL ,VTHUを設定する際、そのしきい
値電圧VTHL ,VTHU にて形成される最適取付範囲及び
危険取付範囲をほぼ予測することができる。従って、し
きい値電圧VTHU と最大出力電圧値との電圧差、又は、
しきい値電圧VTHL と基準電圧VREF との電圧差を確保
しながらしきい値電圧VTHL ,VTHU を調整して最適な
危険取付範囲及び最適取付範囲の大きさを容易に設定す
ることができる。
【0023】又、ピストン位置に対する出力電圧VO の
特性がリニアであるため、第2のしきい値電圧VTHL と
基準電圧VREF の電圧差、第1のしきい値電圧と最大出
力電圧値と電圧差を所定値以上確保するように設定して
も、最適取付範囲及び危険取付範囲が適正な大きさに形
成される。
【0024】磁気抵抗素子2が出力する出力電圧VO は
コンパレータ13にて第2しきい値電圧VTHL と比較さ
れ、出力電圧VO が第2しきい値電圧VTHL 未満である
場合はコンパレータ13からはLレベルの信号SG1が出
力される。又、出力電圧VOはコンパレータ14にて第
2のしきい値電圧VTHU と比較され、出力電圧VO が第
2のしきい値電圧VTHU 以上である場合はHレベルとな
る信号SG2が出力される。
【0025】従って、ピストン位置が最適取付範囲及び
危険取付範囲の両範囲外であるときは信号SG1,SG2が
共にLレベルとなるため、信号SG3,SG4は共にLレベ
ルとなる。従って、LED22,24は共に点灯しな
い。又、ピストン位置が危険取付範囲であるときは信号
SG1がHレベルとなり信号SG2がLレベルとなるため、
信号SG3はHレベルとなり信号SG4はLレベルとなる。
従って、LED22のみが赤色に点灯する。さらに、ピ
ストン位置が最適取付範囲であるときは信号SG1がHレ
ベルとなり信号SG2もHレベルとなるため、信号SG3は
Lレベルとなり信号SG4はHレベルとなる。従って、L
ED24のみが緑色に点灯する。従って、作業者はピス
トン位置がいずれの範囲にあるかを容易に視認判別する
ことができる。
【0026】尚、ピストン位置が最適取付範囲又は危険
取付範囲の何れかにあるときは出力回路25からHレベ
ルSG5の信号が出力される。従って、この信号SG5をシ
ーケンス制御に使用することができる。
【0027】以上詳述したように、本実施例のピストン
位置検出装置によれば、第1しきい値電圧VTHU と出力
電圧VO の最大出力電圧値との電圧差、第2しきい値電
圧VTHL と基準電圧VREF との電圧差を所定値以上に確
保しながら、適正な大きさの最適取付範囲及び危険取付
範囲を設定することができる。
【0028】又、本実施例では、ピストン位置に対して
出力電圧VO がリニアな関係であるため、設定するしき
い値電圧VTHL ,VTHU にて形成される最適取付範囲及
び危険取付範囲の大きさを予測することができる。従っ
て、しきい値電圧VTHL ,VTHU の設定を容易に行うこ
とができる。
【0029】さらに、本実施例では、感磁パターン部4
の磁界による抵抗値の変化が温度補償されるため、温度
変動に対する検出精度の安定性を向上することができ
る。尚、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、以下のように構成することもできる。
【0030】(1) 磁気抵抗素子2を2組の磁気抵抗
検出部6A,6Bにて構成し、各磁気抵抗検出部6の出
力電圧V1 ,V2 の差分からなる出力電圧VDEF (=V
1 −V2 )を合成する。この合成された出力電圧VDEF
に対して2つのしきい値電圧VTHL ,VTHU を設定して
危険取付範囲及び最適取付範囲を形成するように構成し
てもよい。即ち、図5に示すように、一方の磁気抵抗検
出部6Aからは感磁パターン部4と組み合わされた温度
補償用パターン部5の降下電圧(即ち、V1 )を差分回
路27に出力し、他方の磁気抵抗検出部6Bからは温度
補償用パターン部5と接続された感磁パターン部4の降
下電圧(即ち、V2 )を差分回路27に出力する。差分
回路27は両出力電圧V1 ,V2 の差分電圧VDEF をコ
ンパレータ13,14に出力するように構成する。この
場合、磁気抵抗検出部6が1つである場合よりも最大出
力電圧値を大きくすることができるとともに、全体の出
力特性を急峻にすることができるため、外部磁界等によ
る出力変動による検出ピストン位置の変動を少なくする
ことができる。
【0031】又、この場合、2つの磁気抵抗検出部6
A,6Bを基板3の上下の位置に配置してもよく、又、
基板3の相対する位置に多層状に形成するようにしても
よい。さらに、基板3の相対する表裏に設けるようにし
てもよい。あるいは、異なる基板3上に形成したそれぞ
れの磁気抵抗検出部6A,6Bを、基板3を張り合わせ
ることにより一体化するように構成してもよい。
【0032】(2) 感磁パターン部4のパターン線4
a間の幅は20μm以外であってもよい。又、温度補償
用パターン部5のパターン線5aの幅は4μmに限ら
ず、5μm以下の任意の値としてもよい。
【0033】(3) 感磁パターン部4のパターン線4
a間のピッチWを一定にするとともに、パターン線4a
の幅を感磁パターン部4の位置検出方向の中央が最も広
く、中央から両端にいくにつれて狭くなるように構成し
てもよい。この構成でも、ほぼリニアに出力電圧を得る
ことができる。
【0034】又、感磁パターン部4を狭い線幅のパター
ン線4aと広い線幅のパターン線4aにて形成し、各パ
ターン線4a間のピッチWを一定にするとともに、広い
線幅のパターン線4aの密度を両端よりも中央が高くな
るように構成してもよい。
【0035】さらに、感磁パターン部4のパターン線4
aを中央から両端にいくにつれて線幅を狭く、且つ、ピ
ッチWを広く構成するようにしてもよい。 (4) 感磁パターン部4のパターン線4aの線幅、パ
ターン線4a間のピッチW、ピッチWの増加幅、感磁パ
ターン部4の幅・長さ、磁石Mの厚さ、最大エネルギー
積、保持力及び感磁パターン部4と磁石Mとの距離等の
条件は適宜変更してもよい。
【0036】(5) 磁気抵抗検出部6を、感磁パター
ン部4のみにて構成してもよい。 (6) 温度補償用パターン部5を設ける位置は、感磁
パターン部4の上側中央に限らず、例えば上側端部、下
側中央、下側端部等の位置としてもよい。
【0037】(7) ピストン位置をLED22,24
にて表示せず、最適取付範囲及び危険取付範囲に対応す
る出力信号としてプログラマブル・コントローラ等に出
力するように構成してもよい。
【0038】(8) LED22,24の各色を、赤色
と緑色の組み合わせ以外の色としてもよい。又、LED
22,24の色を同色として、危険取付範囲では一方の
LED22(24)のみを点灯し、最適取付範囲では両
方のLED22,24を点灯するようにしてもよい。
【0039】さらに、LED22(24)を1個とし
て、危険取付範囲では点滅し最適取付範囲では点灯する
ようにしてもよい。 (9) 出力電圧判定回路10の各コンパレータ13,
14に正帰還をかけるように構成してもよい。即ち、図
2に二点鎖線で示すように、各コンパレータ13,14
の非反転入力端子と出力端子とをそれぞれ抵抗28を介
して接続する。この場合、危険取付範囲から最適取付範
囲、又は、最適取付範囲から危険取付範囲への切り換え
を安定して行うことができる。
【0040】(10) ピストンPに取り付ける磁石M
はリング状に限らず、例えば、円柱状、半円柱状、四角
柱状等であってもよい。 (11) ピストン位置検出装置の磁気抵抗検出部6を
シリンダチューブTの軸線を含む平面内に配置した状態
で使用するようにしたが、その平面から少しずらした状
態で使用するように構成してもよい。
【0041】以下、特許請求の範囲に記載された技術的
思想の外に前述した各実施例で把握される技術的思想を
その効果とともに記載する。 (1) 請求項1から請求項3の何れかに記載のピスト
ン位置検出装置において、温度補償用パターン部5のパ
ターン線5aの幅を5μm以下とした。このような構成
によれば、温度補償用パターン部5の抵抗値が磁界によ
り低下する度合いを極めて低くすることができるため、
温度補償用パターン部5の影響の少ない出力電圧VO を
得ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1,2に記
載の発明によれば、各しきい値電圧と出力電圧の上限値
及び下限値との電圧差を確保しながら適正な大きさの最
適取付範囲及び危険取付範囲を設定することができる。
又、両しきい値電圧の設定により形成される危険取付範
囲及び最適取付範囲の大きさを容易に予測することがで
きるため、各しきい値電圧の設定を容易に行うことがで
きる。
【0043】又、請求項3に記載の発明によれば、請求
項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、ピスト
ン位置が最適取付範囲又は危険取付範囲にある状態を視
認可能に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 磁気抵抗素子の概略正面図。
【図2】 ピストン位置検出装置の電気回路図。
【図3】 磁気抵抗検出部の出力電圧と各処理信号の動
作チャート。
【図4】 (a)シリンダに装着したピストン位置検出
装置を示す概略正面図、(b)同じく概略側面図。
【図5】 別例の磁気抵抗素子と出力電圧判定回路を示
す電気回路図。
【図6】 従来例のピストン位置検出装置の電気回路
図。
【図7】 磁気抵抗検出部の出力電圧としきい値電圧を
示すグラフ。
【符号の説明】
4…感磁パターン部、4a…パターン線、6…磁気抵抗
検出部、22,24…表示手段としてのLED、VO …
出力電圧、VTHL …第2のしきい値電圧、VTHU …第1
のしきい値電圧、W…ピッチW。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗検出部が出力する出力電圧に対
    して、出力レベルの異なる2つのしきい値電圧(VTHL,
    VTHU )を設定し、第1のしきい値電圧(VTHU )に基
    づいて最適取付範囲を設定し、第1のしきい値電圧(V
    THU )と第1のしきい値電圧(VTHU )よりも低い第2
    のしきい値電圧(VTHL )に基づいて危険取付範囲を設
    定するようにしたピストン位置検出装置において、 ピストンとの距離に対応したリニアな出力電圧(V0 )
    を出力する磁気抵抗検出部(6)を備えたピストン位置
    検出装置。
  2. 【請求項2】 磁気抵抗検出部(6)は、その感磁パタ
    ーン部(4)の磁気検出方向のパターン線(4a)のピ
    ッチ(W)を、感磁パターン部(4)の位置検出方向の
    中央が最も狭く、中央から等差数列的に大きくなるよう
    に設定した請求項1に記載のピストン位置検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のピストン
    位置検出装置において、最適取付範囲と危険取付範囲と
    を判別可能に表示する表示手段(22,24)を設けた
    ピストン位置検出装置。
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