JPH08145101A - ストッパ付防振装置 - Google Patents

ストッパ付防振装置

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Publication number
JPH08145101A
JPH08145101A JP28365094A JP28365094A JPH08145101A JP H08145101 A JPH08145101 A JP H08145101A JP 28365094 A JP28365094 A JP 28365094A JP 28365094 A JP28365094 A JP 28365094A JP H08145101 A JPH08145101 A JP H08145101A
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JP
Japan
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stopper
elastic body
outer cylinder
main shaft
cylinder member
Prior art date
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Pending
Application number
JP28365094A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeyuki Funabashi
茂幸 船橋
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication of JPH08145101A publication Critical patent/JPH08145101A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/41Elastic mounts, e.g. bushings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/44Centering or positioning means
    • B60G2204/4402Spacers or shims

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  • Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】軸方向の相対変位を規制するストッパの調整幅
を拡大し得るとともに耐久性の良好なストッパ付防振装
置を提供する。 【構成】主軸金具1と、主軸金具1の外側に同軸状に配
設された外筒部材2と、外筒部材2と主軸金具1とを一
体的に連結するゴム弾性体3と、外筒部材2の両端に設
けられ外筒部材2の軸方向の変位を規制する弾性体スト
ッパ4と、を備えたストッパ付防振装置において、外筒
部材2の両端面に他の部分より軸方向に凹んだストッパ
取付部2dを設け、弾性体ストッパ4をストッパ取付部
2dに外筒部材2の端面より軸方向外方に突出するよう
に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両の懸架装置
などにマウントやブッシュとして使用されるストッパ付
防振装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来のストッパ付防振装置として、登録第
3001674号登録実用新案公報に記載されたものが
知られている。このストッパ付防振装置は、図11に示
すように、内筒51と、内筒51の外側に同軸状に配設
された外筒52と、内筒51と外筒52との間に介在し
て両者を一体的に連結し内筒51を挟んだ両側にすぐり
孔53aを有するゴム弾性体53と、すぐり孔53a中
を軸方向に延びる胴部54aと該胴部54aと連続して
外筒52の両外側に位置し外筒52の内周よりも径大方
向に突出する端部54bとからなる弾性体ストッパ54
とで構成されている。
【0003】このストッパ付防振装置は、一方の取付部
に固定される内筒51と他方の取付部に固定される外筒
52との間に作用する振動をゴム弾性体53が弾性変形
することにより効果的に減衰させる。そして、内筒51
と外筒52との間に軸直角方向の過大な振動が生起する
と、弾性体ストッパ54の胴部54aがゴム弾性体53
と当接して内筒51と外筒52との過剰相対変位を阻止
するとともに、軸方向の過大な振動が生起すると、弾性
体ストッパ54の端部54bが規制板55等の相手部材
と当接して内筒51と外筒52との過剰相対変位を阻止
する。この弾性体ストッパ54のストッパ機能によって
ゴム弾性体53の過大変形が防止されることにより、ゴ
ム弾性体53の接合部の剥離や亀裂の発生が防止され、
ゴム弾性体53の耐久性が良好となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ストッパ付防振装置では、外筒52の軸方向の変位を規
制する弾性体ストッパ54の端部54bは、その材料自
体の弾性係数を考慮してその大きさや形状を適宜設定す
ることにより調整されるのであるが、端部54bの軸方
向長さは振動入力方向と一致するためある程度充分な長
さが必要となる。
【0005】しかし、この弾性体ストッパ54の端部5
4bは、外筒52の端面と規制板55との間に位置しか
つ規制板55との間に所定の間隙が形成されるように配
設されるため、端部54bの軸方向長さを設定する際に
は外筒52の端面と規制板55との間隔距離によって制
限される。そのため、端部54bの軸方向の長さを充分
に確保できずに、目的とする調整が困難となる場合があ
る。
【0006】また、弾性体ストッパ54の端部54b
は、規制板55と外筒52とにより直接挟まれて圧縮さ
れるため摩耗しやすく、耐久性に欠けていた。本発明は
上記実情に鑑み案出されたものであり、軸方向の相対変
位を規制する弾性体ストッパの調整幅を拡大し得るとと
もに耐久性の良好なストッパ付防振装置を提供すること
を解決すべき課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のストッパ付防振装置は、主軸金具と、該主軸金具の
外側に同軸状に配設された外筒部材と、該外筒部材と前
記主軸金具とを一体的に連結するゴム弾性体と、前記外
筒部材の少なくとも一端に設けられ前記外筒部材の軸方
向の変位を規制する弾性体ストッパと、を備えたストッ
パ付防振装置において、前記外筒部材は少なくとも一端
面に他の部分より軸方向に凹んだストッパ取付部をも
ち、前記弾性体ストッパは前記外筒部材の端面より軸方
向外方に突出して前記ストッパ取付部に設けられている
ことを特徴とするものである。
【0008】本発明の好適な態様として、外筒部材の端
面には、前記弾性体ストッパの突出先端よりも内側に位
置して副弾性体ストッパが設けられる。また他の好適な
態様として、外筒部材のストッパ取付部を有する部分
は、他の部分より厚肉に形成される。
【0009】
【作用】本発明のストッパ付防振装置では、主軸金具と
外筒部材との間に軸方向の大きな振動が発生したときに
は、弾性体ストッパが規制板等の相手側部材と当接する
ことにより主軸金具と外筒部材との過大な相対変位を規
制する。この弾性体ストッパは、外筒部材の少なくとも
一端面に他の部分より軸方向に凹んだ状態に形成された
ストッパ取付部に設けられるため、ストッパ取付部が軸
方向に凹んだ距離に応じて弾性体ストッパの軸方向長さ
を長く設定することが可能となり、これにより弾性体ス
トッパの調整幅が拡大するとともに弾性体ストッパの耐
久性も良好となる。
【0010】そして、外筒部材の端面に弾性体ストッパ
の突出先端よりも内側に位置して副弾性体ストッパが設
けられている場合には、軸方向の大きな振動が発生した
ときに、弾性体ストッパが規制板等の相手側部材と当接
して圧縮された後、更に副弾性体ストッパが相手側部材
と当接して主軸金具と外筒部材との相対変位を規制す
る。これにより、弾性体ストッパの過剰な弾性変形が防
止されて耐久性が良好になるとともに、弾性体ストッパ
のストッパ特性を設定する際の自由度が増大する。
【0011】また、外筒部材のストッパ取付部を有する
部分が他の部分より厚肉に形成されている場合には、ス
トッパ取付部の面積が径方向に拡大することにより、弾
性体ストッパの調整幅がさらに拡大するとともに弾性体
ストッパの耐久性も向上し、かつ外筒部材の強度も増大
する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。 〔実施例1〕図1は本実施例に係るストッパ付防振装置
の正面図であり、図2はそのストッパ付防振装置の側面
図である。
【0013】本実施例のストッパ付防振装置は、エンジ
ンマウントとして用いられるものであって、図1及び図
2に示すように、主軸金具1と、主軸金具1の外側に同
軸状に配設された外筒部材2と、外筒部材2と主軸金具
1との間に介在するゴム弾性体3と、外筒部材2の両端
に設けられた弾性体ストッパ4とから構成されている。
【0014】主軸金具1は、鉄等の金属によりパイプ状
に形成されている。外筒部材2は、主軸金具1の外側に
所定距離を隔てて同軸状に配設された長円筒部2aと、
長円筒部2aの一方の長径側外周面に連結されたブラケ
ット部2bとからなり、樹脂を射出成形することにより
全体が一体に形成されている。長円筒部2aの長径側に
位置する円弧状部分2cは、その両端が他の部分よりも
凹んで軸方向の長さが短くなるように形成されており、
この円弧状部分2cの両端面は、後述の弾性体ストッパ
4が取付けられるストッパ取付部2dを形成している。
なお、ストッパ取付部2dが形成された部分の凹み量
は、ストッパ取付部2dに設けられる弾性体ストッパ4
の形状、大きさ、ばね特性などを考慮して適宜設定され
る。一方、取付相手部材と連結されるブラケット部2b
の基部には、外筒部材2を取付相手部材に取付ける際に
取付ボルト8aが挿通される2個の金属ワッシャ2eが
埋め込まれている。
【0015】ゴム弾性体3は、主軸金具1の外周面と外
筒部材2の内周面とに接合固定されて配設され両者を一
体的に連結している。ゴム弾性体3の外筒部材2の円弧
状部分2cと対応する周縁部には、断面が略円弧状で軸
方向に貫通する一対の空所3aが形成されており、これ
によりゴム弾性体3のばね特性が調整されている。な
お、このゴム弾性体3は、主軸金具1と共に加硫成形し
て形成することにより主軸金具1の外周面に一体的に固
定されている。
【0016】弾性体ストッパ4は、ゴム材により円弧状
に形成されており、外筒部材2の両端に形成された各ス
トッパ取付部2dに沿ってそれぞれ配設されている。こ
の弾性体ストッパ4は、そのゴム材の弾性係数を考慮し
てその大きさや形状を適宜設定し、その先端面が主軸金
具1の端面と外筒部材2の端面との間に位置するように
軸方向外方に突出した状態に設けられている。なお、弾
性体ストッパ4は、その内周側がゴム弾性体3と一体に
連結されており、ゴム弾性体3を加硫成形により形成す
る際に同時に形成されている。
【0017】このストッパ付防振部材は次のようにして
製造されている。先ず、ゴム弾性体3及び弾性体ストッ
パ4を加硫成形により形成する成形型内の所定位置に主
軸金具1を配置し、その成形型のキャビティ内に未加硫
ゴム材を注入して加硫成形する。これにより、ゴム弾性
体3及び弾性体ストッパ4が主軸金具1と一体化した加
硫成形品が形成される。次に、ゴム弾性体3及び弾性体
ストッパ4の外筒部材2との接合面に接着剤を塗布し、
外筒部材2を形成する射出成形型のキャビティ内にその
加硫成形品を配置し、その状態でキャビティ内に溶融樹
脂を注入して外筒部材2を射出成形する。これにより、
ゴム弾性体2の外周面に一体的に固定されるとともに、
その両端のストッパ取付部2dに弾性体ストッパ4が接
合された樹脂製の外筒部材2が形成され、図1及び図2
に示すストッパ付防振装置が完成する。
【0018】以上のように構成された本実施例のストッ
パ付防振装置は、図2に示すように、例えばエンジン側
に設けられたコ字形状で両側に規制板5をもつ取付部
に、主軸金具1の両端が規制板5に挟持される状態に配
置し、主軸金具1の軸孔内に挿通した取付ボルト6a及
びナット6bにより共締して固定されるとともに、車体
側の取付部7に外筒部材2のブラケット部2bを金属ワ
ッシャ2eに挿通した取付ボルト8a及びナット8bに
より共締して固定することにより取付けられる。
【0019】そして、主軸金具1と外筒部材2との間に
軸直角方向の振動が発生すると、ゴム弾性体3が弾性変
形することによりその振動を効果的に減衰させる。ま
た、主軸金具1と外筒部材2との間に軸方向の大きな振
動が発生したときには、弾性体ストッパ4が規制板5と
当接することにより主軸金具1と外筒部材2との過大な
相対変位を規制する。これにより、ゴム弾性体3の過大
変形が阻止され、ゴム弾性体3の接合部の剥離や亀裂の
発生が防止され、耐久性が良好となる。
【0020】以上のように、本実施例のストッパ付防振
装置によれば、外筒部材2の両端面に他の部分より軸方
向に凹んで形成されたストッパ取付部2dに各弾性体ス
トッパ4が設けられているため、弾性体ストッパ4の軸
方向長さを長く設定することができ、その分調整幅が拡
大し設計上の自由度を増大させることができる。 〔変形例1〕図3は実施例1の変形例に係るストッパ付
防振装置の正面図であり、図4はそのストッパ付防振装
置の側面図である。
【0021】このストッパ付防振装置は、実施例1のス
トッパ付防振装置に対して、外筒部材2の両端面にそれ
ぞれ2個の副弾性体ストッパ4aが設けられているもの
である。副弾性体ストッパ4aは、外筒部材2の表面を
覆うようにして薄板状に形成され、その端面が弾性体ス
トッパ4の突出先端面よりも所定距離内側に位置するよ
うに配設されている。この副弾性体ストッパ4aは、加
硫成形により弾性体ストッパ4を形成する際に各弾性体
ストッパ4の周方向両端部と連結する状態で一体に形成
されている。
【0022】このストッパ付防振装置のように副弾性体
ストッパ4aが設けられている場合には、軸方向の大き
な振動が発生したときに、弾性体ストッパ4が規制板5
と当接して圧縮された後、更に副弾性体ストッパ4aが
規制板5と当接して主軸金具1と外筒部材2との相対変
位を規制するため、弾性体ストッパ4の過剰な弾性変形
を防止して耐久性を向上することができるとともに、弾
性体ストッパ4のストッパ特性を設定する際の自由度を
増大することができる。
【0023】なお、この変形例における副弾性体ストッ
パ4aは、弾性体ストッパ4と連結されて一体に形成さ
れているが、弾性体ストッパ4と別体に形成してもよ
く、また、外筒部材2の端面の一部に部分的に設けた
り、複数個に分割して配置するようにしてもよい。 〔変形例2〕図5は実施例1の変形例に係るストッパ付
防振装置の正面図であり、図6はそのストッパ付防振装
置の側面図である。
【0024】このストッパ付防振装置は、外筒部材12
の各円弧状部分12cの周方向の両端部に、径方向内方
へ膨出して厚肉に形成された合計4個の厚肉部12fが
軸方向に延設されており、これら厚肉部12fの両端面
がストッパ取付部12dを形成している。そして、弾性
体ストッパ14は、ゴム材により所定形状のブロック状
に形成されており、外筒部材12の両端に形成された各
ストッパ取付部12dに設けられている。各弾性体スト
ッパ14は、そのゴム材の弾性係数を考慮してその大き
さや形状が適宜設定されており、その先端面が主軸金具
11の端面と外筒部材12の端面との間に位置するよう
に軸方向外方に突出して取付けられている。
【0025】このストッパ付防振装置の場合にも、弾性
体ストッパ14の軸方向長さを長く設定することができ
るため、その分調整幅が拡大し設計上の自由度を増大さ
せることができる。また、弾性体ストッパ14が外筒部
材12の一端面上で周方向に適宜間隔をおいて4箇所に
配置された構成であるため、弾性体ストッパ14のスト
ッパ機能が効果的に得られるとともに、上記実施例1の
場合に比べ材料を削減して低コスト化を図ることができ
る。
【0026】また、ストッパ取付部12dは厚肉部12
fの両端面に形成されているため、ストッパ取付部12
dの面積が径方向に拡大するのに伴って弾性体ストッパ
14の形状の自由度が拡大することから弾性体ストッパ
14の調整幅をさらに拡大させることができる。さら
に、外筒部材12は厚肉部12fを有することにより強
度を増大させることができる。
【0027】〔実施例2〕図7は本実施例に係るストッ
パ付防振装置の正面図であり、図8は図7のVIII−VIII
線矢視断面図である。本実施例のストッパ付防振装置
は、自動車の懸架装置にブッシュとして用いられるもの
であって、図5及び図6に示すように、主軸金具21
と、主軸金具21の外側に同軸状に配設された外筒部材
22と、外筒部材22と主軸金具21との間に介在する
ゴム弾性体23と、外筒部材22の両端に設けられた弾
性体ストッパ24とから構成されている。
【0028】主軸金具21は、鉄等の金属によりパイプ
状に形成されている。外筒部材22は、樹脂を射出成形
することにより略円筒状に形成されており、主軸金具2
1の外側に所定距離を隔てて同軸状に配設されている。
この外筒部材22の軸対称となる部分には、その両端面
が他の部分より凹んで軸方向の長さが短くなるように形
成された短尺部22aが設けられているとともに、各短
尺部22aの周方向の両端部には、径方向内方へ山形状
に膨出して厚肉に形成された合計4個の厚肉部22bが
軸方向に延設されている。これら厚肉部22bの両端面
は、後述の弾性体ストッパ24が設けられるストッパ取
付部22cを形成している。なお、短尺部22aのスト
ッパ取付部22cが形成された部分の凹み量は、ストッ
パ取付部22cに設けられる弾性体ストッパ24の形
状、大きさ、ばね特性などを考慮して適宜設定される。
【0029】ゴム弾性体23は、主軸金具21の外周面
と外筒部材22の短尺部22aを除く内周面とに接合固
定されて配設され両者を一体的に連結している。このゴ
ム弾性体23と外筒部材22の短尺部22aとの間に
は、断面が略円弧状で軸方向に貫通する一対の空所23
aが形成されており、これによりゴム弾性体23のばね
特性が調整されている。なお、このゴム弾性体23は、
主軸金具21と共に加硫成形して形成することにより主
軸部材21の外周面に一体的に固定されている。
【0030】弾性体ストッパ24は、ゴム材により三角
柱状に形成されており、外筒部材22の両端に形成され
た各ストッパ取付部22cにそれぞれ配設されている。
この弾性体ストッパ24は、その先端面が主軸金具21
の端面と外筒部材22の端面との間に位置するように軸
方向外方に突出した状態に設けられている。なお、各弾
性体ストッパ24は、その一部がゴム弾性体23と一体
に連結されており、ゴム弾性体23を加硫成形により形
成する際に同時に形成されている。
【0031】なお、このストッパ付防振部材は上記実施
例1の場合と同様の方法で製造されている。以上のよう
に構成された本実施例のストッパ付防振装置は、図8に
示すように、例えば車体側に設けられたコ字形状で両側
に規制板25をもつ取付部に、主軸金具21の両端が規
制板25に挟持される状態に配置し、主軸金具21の軸
孔内に挿通した取付ボルト26a及びナット26bによ
り共締めして固定するとともに、サスペンションアーム
のサブフレーム27に形成された取付用嵌合穴27aに
外筒部材22を嵌合固定することにより取付けられる。
【0032】そして、主軸金具21と外筒部材22との
間に軸直角方向の振動が発生すると、ゴム弾性体23が
弾性変形することによりその振動を効果的に減衰させ
る。また、主軸金具21と外筒部材22との間に軸方向
の振動が発生すると、弾性体ストッパ24が規制板25
と当接することにより主軸金具21と外筒部材22との
過大な相対変位を規制する。これにより、ゴム弾性体2
3の過大変形が阻止され、ゴム弾性体23の接合部の剥
離や亀裂の発生が防止され、耐久性が良好となる。
【0033】以上のように、本実施例のストッパ付防振
装置によれば、外筒部材22の両端面に他の部分より軸
方向に凹んで形成されたストッパ取付部22cに各弾性
体ストッパ24が設けられているため、弾性体ストッパ
24の軸方向長さを長く設定することができ、その分調
整幅が拡大し設計上の自由度を増大させることができ
る。
【0034】また、ストッパ取付部22cは厚肉部22
bの両端面に形成されているため、ストッパ取付部22
cの面積が径方向に拡大するのに伴って弾性体ストッパ
24の形状の自由度が拡大することから弾性体ストッパ
24の調整幅をさらに拡大させることができる。さら
に、外筒部材22は厚肉部22bを有することにより強
度を増大させることができる。
【0035】なお、本実施例の外側部材22は樹脂を射
出成形して形成されたものであるが、金属製のものを用
いることもできる。その場合には、ゴム弾性体23を加
硫成形する際に、所定形状に形成した外側部材22を主
軸金具21とともに加硫成形型内に配置してゴム弾性体
23を形成することにより、簡単に製造することができ
る。
【0036】〔実施例3〕図9は本実施例に係るストッ
パ付防振装置の正面図であり、図10は図9のX−X線
矢視断面図である。本実施例のストッパ付防振装置は、
自動車の懸架装置にブッシュとして用いられるものであ
って、特に外筒部材が軸方向の一方側へのみ大きく変位
するのを規制する部位に用いて好適なものである。この
ストッパ付防振装置は、図7及び図8に示すように、主
軸金具31と、主軸金具31の外側に同軸状に配設され
た外筒部材32と、外筒部材32と主軸金具31との間
に介在するゴム弾性体33と、外筒部材32の一端に設
けられた弾性体ストッパ34とから構成されている。
【0037】主軸金具31は、鉄等の金属によりパイプ
状に形成されている。外筒部材32は、樹脂を射出成形
することにより略円筒状に形成されており、主軸金具3
1の外側に所定距離を隔てて同軸状に配設されている。
この外筒部材32の軸対称となる部分には、その一端面
が他の部分より凹んで軸方向の長さが短くなるように形
成された短尺部32aが設けられているとともに、各短
尺部32aは、径方向内方へ膨出する厚肉の円弧状に形
成されている。各短尺部32aの一端面は、後述の弾性
体ストッパ34が設けられるストッパ取付部32bを形
成している。なお、短尺部32aのストッパ取付部32
bが形成された部分の凹み量は、ストッパ取付部32b
に設けられる弾性体ストッパ34の形状、大きさ、ばね
特性などを考慮して適宜設定される。
【0038】ゴム弾性体33は、主軸金具31の外周面
と外筒部材32の内周面とに接合固定されて配設され両
者を一体的に連結している。このゴム弾性体33の一端
面で外筒部材32の短尺部32aの内側部分には、周方
向に円弧状に延びる一対の円弧溝33aが形成されてお
り、これによりゴム弾性体33のばね特性が調整されて
いる。なお、このゴム弾性体33は、主軸金具31と共
に加硫成形して形成することにより主軸部材31の外周
面に一体的に固定されている。
【0039】弾性体ストッパ34は、ゴム材により円弧
状に形成されており、外筒部材32の一端に形成された
各ストッパ取付部32bに沿ってそれぞれ配設されてい
る。この弾性体ストッパ34は、その先端面が主軸金具
31の端面と外筒部材32の端面との間に位置するよう
に軸方向外方に突出した状態に設けられており、その弾
性変形量が軸方向長さや先端面積等に基づき適宜設定さ
れている。なお、各弾性体ストッパ34は、その内周側
がゴム弾性体33と一体に連結されており、ゴム弾性体
33を加硫成形により形成する際に同時に形成されてい
る。
【0040】なお、このストッパ付防振部材は上記実施
例1の場合と同様の方法で製造されている。以上のよう
に構成された本実施例のストッパ付防振装置は、図10
に示すように、例えば車体側に設けられたコ字形状で一
方側に規制板35をもつ取付部に、弾性体ストッパ34
が規制板35と対向して主軸金具31の両端が挟持され
る状態に配置し、主軸金具31の軸孔内に挿通した取付
ボルト36a及びナット36bにより共締めして固定す
るとともに、サスペンションアームのサブフレーム37
に形成された取付用嵌合穴37aに外筒部材32を嵌合
固定することにより取付けられる。
【0041】そして、主軸金具31と外筒部材32との
間に軸直角方向の振動が発生すると、ゴム弾性体33が
弾性変形することによりその振動を効果的に減衰させ
る。また、主軸金具31と外筒部材32との間に外筒部
材32が軸方向の弾性体ストッパ34側に向かって変位
するような大きな振動が発生すると、弾性体ストッパ3
4が規制板35と当接することにより主軸金具31と外
筒部材32との過大な相対変位を規制する。これによ
り、ゴム弾性体33の過大変形が阻止され、ゴム弾性体
33の接合部の剥離や亀裂の発生が防止され、耐久性が
良好となる。
【0042】以上のように、本実施例のストッパ付防振
装置によれば、外筒部材32の両端面に他の部分より軸
方向に凹んで形成されたストッパ取付部32bに各弾性
体ストッパ34が設けられているため、弾性体ストッパ
34の軸方向長さを長く設定することができ、その分調
整幅が拡大し設計上の自由度を増大することができる。
【0043】また、ストッパ取付部32bは厚肉に形成
された短尺部32aの一端面に形成されているため、ス
トッパ取付部32bの面積が径方向に拡大するのに伴っ
て弾性体ストッパ34の形状の自由度が拡大するので弾
性体ストッパ34の調整幅をさらに拡大することができ
る。さらに、外筒部材32は厚肉の短尺部32aを有す
ることにより強度を増大させることができる。
【0044】なお、本実施例の場合にも、外側部材32
は樹脂製のものを用いているが、金属製のものを用いる
こともできる。
【0045】
【発明の効果】本発明のストッパ付防振装置によれば、
外筒部材は少なくとも一端面に他の部分より軸方向に凹
んだストッパ取付部をもち、弾性体ストッパは外筒部材
の端面より軸方向外方に突出してストッパ取付部に設け
られているため、ストッパ取付部が軸方向に凹んだ距離
に応じて弾性体ストッパの軸方向長さを長く設定するこ
とが可能となり、これにより弾性体ストッパの調整幅を
拡大して設計上の自由度を増大することができるととも
に耐久性の向上を図ることができる。
【0046】そして、外筒部材の端面に弾性体ストッパ
の突出先端よりも内側に位置して副弾性体ストッパが設
けられていれば、軸方向の大きな振動が発生したとき
に、弾性体ストッパの過剰な弾性変形を防止して耐久性
を向上することができるとともに、弾性体ストッパのス
トッパ特性を設定する際の自由度を増大することができ
る。
【0047】また、外筒部材のストッパ取付部を有する
部分が他の部分より厚肉に形成されていれば、ストッパ
取付部の面積が径方向に拡大することにより、弾性体ス
トッパの調整幅をさらに拡大することができるとともに
弾性体ストッパの耐久性を向上することができ、かつ外
筒部材の強度も増大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るストッパ付防振装置の
正面図である。
【図2】本発明の実施例1に係るストッパ付防振装置の
側面図である。
【図3】実施例1の変形例1に係るストッパ付防振装置
の正面図である。
【図4】実施例1の変形例1に係るストッパ付防振装置
の側面図である。
【図5】実施例1の変形例2に係るストッパ付防振装置
の正面図である。
【図6】実施例1の変形例2に係るストッパ付防振装置
の側面図である。
【図7】本発明の実施例2に係るストッパ付防振装置の
正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線矢視断面図である。
【図9】本発明の実施例3に係るストッパ付防振装置の
正面図である。
【図10】図8のX−X線矢視断面図である。
【図11】従来のストッパ付防振装置の軸方向に沿う断
面図である。
【符号の説明】
1、11、21、31…主軸金具 2、12、22、
32…外筒部材 2c、12c…円弧状部分 12f…厚肉部 22
a、32a…短尺部 2d、12d、22c、32b…ストッパ取付部 3、23、33…ゴム弾性体 4、14、24、34
…弾性体ストッパ 4a…副弾性体ストッパ 5a、25a、35a…規
制板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸金具と、 該主軸金具の外側に同軸状に配設された外筒部材と、 該外筒部材と前記主軸金具とを一体的に連結するゴム弾
    性体と、 前記外筒部材の少なくとも一端に設けられ前記外筒部材
    の軸方向の変位を規制する弾性体ストッパと、を備えた
    ストッパ付防振装置において、 前記外筒部材は少なくとも一端面に他の部分より軸方向
    に凹んだストッパ取付部をもち、前記弾性体ストッパは
    前記外筒部材の端面より軸方向外方に突出して前記スト
    ッパ取付部に設けられていることを特徴とするストッパ
    付防振装置。
  2. 【請求項2】 前記外筒部材の端面には、前記弾性体ス
    トッパの突出先端よりも内側に位置して副弾性体ストッ
    パが設けられている請求項1記載のストッパ付防振装
    置。
  3. 【請求項3】 前記外筒部材の前記ストッパ取付部を有
    する部分は、他の部分より厚肉に形成されている請求項
    1記載のストッパ付防振装置。
JP28365094A 1994-11-17 1994-11-17 ストッパ付防振装置 Pending JPH08145101A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019207014A (ja) * 2018-05-30 2019-12-05 住友理工株式会社 デフマウント

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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