JPH08144323A - バックホー - Google Patents

バックホー

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JPH08144323A
JPH08144323A JP28981994A JP28981994A JPH08144323A JP H08144323 A JPH08144323 A JP H08144323A JP 28981994 A JP28981994 A JP 28981994A JP 28981994 A JP28981994 A JP 28981994A JP H08144323 A JPH08144323 A JP H08144323A
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plate
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Masami Miyanishi
正美 宮西
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荘吾 青木
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F3/00Dredgers; Soil-shifting machines
    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
    • E02F3/28Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with digging tools mounted on a dipper- or bucket-arm, i.e. there is either one arm or a pair of arms, e.g. dippers, buckets
    • E02F3/36Component parts
    • E02F3/38Cantilever beams, i.e. booms;, e.g. manufacturing processes, forms, geometry or materials used for booms; Dipper-arms, e.g. manufacturing processes, forms, geometry or materials used for dipper-arms; Bucket-arms

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バックホーのブーム又はアームにおいて、軽
量化を図り、かつシリンダー及びシリンダー用配管を保
護する如くブームやアームにて被覆できるようにすると
ともに、強度上での劣化を生じないような構成とするこ
とを目的とする。 【構成】 ブームBは、少なくとも後半部において側板
11・11間に、ブームシリンダー用ホースH1を嵌挿
できる配管用孔12a・13aを穿設した二枚の中リブ
板12・13を挟持固定するようにし、アームAにおい
ても、「コ」の字型の板材27に中リブ板36を挟持固
定させ、また、後リブ板30に配管用孔30aを穿設し
たり、該後リブ板30を除去したりして、バケットシリ
ンダー用ホースH3をアームAの内側に嵌挿可能とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バックホーのブームや
バケット昇降用シリンダーや、その配管を外部に剥き出
しにしないようなブーム及びアームの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のバックホーは、図61にて示す如
く、バケット1を支持し、かつ操作するためのブーム
B’やアームA’を、箱型溶接構造としており、ブーム
シリンダー2、アームシリンダー3、バケットシリンダ
ー4の各アクチュエーター用シリンダー、及びそれらに
作動油を供給するホースは、該ブームB’やアームA’
の外側に配設していた。(実開昭56─150266に
て開示されている。)本出願人は、このような構造のブ
ーム及びアームを、軽量化のため、それぞれ側板二枚に
中リブ板を挟んだ断面視H形状としたことに関する発
明、また、ブームシリンダー、アームシリンダー、及び
バケットシリンダーを、配管保護のため、該断面視H形
状のブーム又はアームの側板間に配設したことに関する
発明を既に出願済みであり、また、特開昭61─221
426にて開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】二枚の側板の間に中リ
ブ板を挟んだ形状のブームや、側板部と底板部とから形
成して上方開放状にしたアームは、従来の箱型溶接構造
のものに比較して、大いに軽量化され、コスト低下や操
作性向上に貢献し、更には、ブームシリンダー、アーム
シリンダー、及びバケットシリンダーを、それぞれブー
ムやアームの内側に配設できて、保護を図ることができ
るものとなるが、やはり強度不足となる点は否めず、特
に、ブームおいては、本体のブームブラケットに左右回
動可能に取り付けた基部寄りの部位に高いねじれ荷重が
かかる。中リブ板を、ねじれ荷重のかかりやすい側板部
の縁部より外れた部位にて溶接固着すれば、溶接部にね
じれがかからず、歪みを低減できるものの、この形状で
は、側板部自体の変形を生じやすく、該変形を低減させ
るだけの強度が保持できないのである。
【0004】また、ブームを前記の如き形状に構成した
場合において、中リブ板の下方にブームシリンダーを配
設する場合には、ブームシリンダー用のホースを、シリ
ンダーから下方に延設し、ブームブラケットを二重構造
にして該ホースを連結できるようにしておくか、側板部
の外側に延出させて中リブ板よりも上方側に延設し、ブ
ームブラケットの上方より本体側に接続するかしなけれ
ばならず、いずれにしてもホースが外部に露出し、ブー
ム回動に伴ってのホースの撓み等にて引っ掛かったりし
て、折損するおそれがある。
【0005】また、バケットシリンダー用のホースも、
バケットシリンダーをアームの内側に配設したとして
も、アーム上方のみが開口している構成では、アーム上
方に配管をせざるを得ず、配管が露出されて、保護を図
ることができず、見栄えも悪いのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
問題を解決するため、次のような手段を用いるものであ
る。即ち、バックホーにおいて、二枚の側板間に、該側
板に直交する方向の板材である中リブ板を挟持固設して
ブームを構成し、少なくともブームの根元部分では、該
中リブ板を、略平行状に二枚配設した。
【0007】また、バックホーにおいて、左右側板部と
底板部よりなる上方開放状の断面視「コ」の字形状のア
ームを構成し、該左右側板部間に、該底板部と略平行状
の板材である中リブ板を挟持固設した。
【0008】また、前記のブームを有するバックホーに
おいて、該ブームの中リブ板にブームシリンダーの配管
嵌挿用の孔を穿設した。
【0009】また、前記のアームを有するバックホーに
おいて、該アームの左右側板部間にバケットシリンダー
の配管を施すための開口部をアームに設けた。
【0010】
【作用】側板部と中リブ板より構成したブームにおい
て、少なくとも根元部は中リブ板が二枚となることで、
ねじれ剛性が増し、ねじれによる変形も低減される。
【0011】また、アームにおいても、中リブ板を追加
することで、強度が増し、不意に横方向に荷重がかかっ
たりしても変形や歪み等を生じない。
【0012】また、ブームの中リブ板に配管嵌挿用の孔
を穿設することにより、ブームシリンダーを中リブ板よ
り下方に配設する場合に、ブームの両側板間において、
該配管嵌挿用の孔を通して、配管を中リブ板の下側から
上側に延出することができ、ホースを外部に露出させな
いままに、安全性の高いブームブラケットの上方に延設
することができる。
【0013】また、開口部に通すことで、バケットシリ
ンダーへの配管がアームの側板間にてなされるので、配
管の保護を図ることができる。
【0014】
【実施例】本発明の解決すべき課題及び構成は以上の如
くであり、次に添付の図面に示した本発明の実施例を説
明する。図1はブームB1を取り付けたバックホーの全
体側面図、図2はブームB1の取付構成を示すバックホ
ー前部の部分側面図、図3はブームB1の側面図、図4
はブームB1aの取付構成を示すバックホー前部の部分
側面図、図5はブームB1aの側面図、図6の(a)は
図3中C−C線矢視図、(b)は同じくD−D線矢視
図、図7は図5中D−D線矢視図、図8はシリンダー被
覆形状のブームB1b及びアームA4を取り付けたバッ
クホーの全体側面図、図9はブームB1b及びアームA
4の取付構成を示すバックホー前部の部分側面図、図1
0はブームB1bの側面図、図11はアームA4の側面
図、図12の(a)は図10中C−C線矢視図、(b)
は同じくD−D線矢視図、図13は図11中E−E線矢
視図、図14はブームB1cの取付構成を示すバックホ
ー前部の部分側面断面図、図15は図14中F矢視図、
図16はブームB1cの側面図、図17は同じく平面
図、図18の(a)は図16中C−C線矢視図、(b)
は同じくD−D線矢視図、図19はブームB2を取り付
けたバックホーの全体側面図、図20はブームB2の取
付構成を示すバックホー前部の部分側面断面図、図21
は図20中部分F矢視図、図22はブームB2の側面
図、図23の(a)は図22中部分F矢視図、(b)は
同じく部分G矢視図、(c)は同じく部分H矢視図、図
24の(a)は図22中C−C線矢視図、(b)は同じ
くD−D線矢視図、図25はブームB3を取り付けたバ
ックホーの全体側面図、図26はブームB3の側面図、
図27はブームB3aを取り付けたバックホーの全体側
面図、図28はブームB3aの側面図、図29は図25
中C−C線矢視図、図30の(a)は図27中C−C線
矢視図、(b)は同じくD’−D’線矢視図、図31は
ブームB4の取付構成を示すバックホー前部の部分側面
断面図、図32はブームB4の側面図、図33の(a)
は図32中部分I矢視図、(b)は同じく部分I’矢視
図、(c)は同じく部分J矢視図、(d)は同じく部分
K矢視図、図34はブームB5の側面図、図35の
(a)は図34中C−C線矢視図、(b)は同じくL−
L線矢視図、図36はブームB6の取付構成を示すバッ
クホー前部の部分側面図、図37はブームB6の側面
図、図38の(a)はブームB6の上面図、(b)は図
37中L−L線矢視図、図39はブームB7の側面図、
図40の(a)は図39中部分I矢視図、(b)はブー
ムB7を構成する板材68の部分展開図、図41はブー
ムB8の側面図、図42の(a)は図41中C−C線矢
視図、(b)は同じくM−M線矢視図、(c)はブーム
B8を構成する板材71の部分展開図、図43はアーム
A1のブームへの取付構成を示す部分側面一部断面図、
図44はアームA1の側面図、図45の(a)はアーム
A1の上面図、(b)は同じく底面図、図46はアーム
A1aのブームへの取付構成を示すアーム下方回動時に
おける部分側面断面図、図47は同じくアーム上方回動
時における部分側面断面図、図48はアームA1aの側
面図、図49の(a)はアームA1aの上面図、(b)
は同じく底面図、図50はアームA2の側面図、図51
の(a)はアームA2の上面図、(b)は同じく底面
図、図52はアームA3の側面図、図53の(a)はア
ームA3の上面図、(b)は同じく底面図、図54はア
ームA5のブームへの取付構成を示す部分側面図、図5
5はアームA5の側面図、図56は同じく上面図、図5
7は図44中E−E線矢視図、図58は図50中E−E
線矢視図、図59は図52中E−E線矢視図、図60の
(a)は図55中E−E線矢視図、(b)は同じくE’
−E’線矢視図である。
【0015】図1よりバックホーの全体構成について説
明する。なお、図面において、特にブーム、アームを特
定しない場合には、アームはA、ブームはBとしてい
る。まず、クローラ走行装置10の上に回転可能にター
ニングフレーム6が搭載されており、該ターニングフレ
ーム6に操作コラム7、エンジンカバー8、運転席9等
が配設されている。そして、該ターニングフレーム6の
前端部よりブームブラケット取付部6aが突設してい
て、ブームブラケット5が左右回動可能に取り付けられ
ていて、該ブームブラケット5の上端にブームB(この
実施例では、ブームB1を使用)の基部を、その前端に
ブームシリンダー2の基部を枢支している。なお、図1
は、ブームBの下側にブームシリンダー2を配設する場
合であって、図31の如く、ブームB(ブームB4)の
上側にブームシリンダー2を配設する場合には、ブーム
ブラケットの上端にブームシリンダー2の基部を、前端
にブームBの基部を枢支する。
【0016】ブームBは、掘削深度を得るために、側面
視「く」の字に曲折していて、先端にアームAの基部が
枢支されており、更にアームAの先端にはバケット1の
基部及びバケット1とバケットリンク1aにて連結され
るバケットアーム1bが枢支されている。そして、該ブ
ームBの該曲折部に該ブームシリンダー2のシリンダー
ロッド2a先端が枢支され、該曲折部から先端寄りにア
ームシリンダー3が配設されていて、そのシリンダーロ
ッド3a先端がアームAの基部に枢支され、またアーム
Aの内側にバケットシリンダー4を配設して、そのシリ
ンダーロッド4a先端を該バケット1のバケットアーム
1bに枢支している。
【0017】このようにして、ブームBがブームブラケ
ット5に対して左右回動し、該ブームB、アームA、及
びバケット1は、各々ブームシリンダー2、アームシリ
ンダー3、バケットシリンダー4の駆動にて上下回動
し、これらの操作によって、バケット1を位置変更し、
また、回動操作して、土壌の掘削等を行うのである。
【0018】以後、バックホーにおけるブーム及びアー
ムの構成、及びシリンダーの取付構成について説明す
る。まず、ブームの構造について説明する。ブームは、
基本的に、前記の如く側面視「く」の字に曲折する二枚
の側板間を、直交する中リブ板にて連結固定してなるも
のである。(以下、側板の曲折部より先端側を前半部、
基部側を後半部と呼ぶこととする。まず、図1乃至図3
及び図6図示のブームB1より説明する。平行する二枚
の側板11・11は、それぞれ一枚板材よりなり、後端
にブームブラケット5に枢支するためのブーム基部ボス
11a、前端にアーム基部支点孔11e、及びアーム回
動の規制を兼ねるストッパーリブ11d、曲折部にブー
ムシリンダーロッド用ボス11b及びアームシリンダー
基部用ボス11cを配設、或いは穿設しており、それぞ
れに回動支点軸を嵌挿可能としている。このような構成
の二枚の側板11・11間に、中リブ板を挟持固定する
のであるが、ブームには、左右回動時等にねじれ荷重が
かかり、後半部においては、特にブームブラケット5に
近いので、ねじれ荷重が大きい。そこで、後半部は、ね
じれ剛性を高めるため、上下略平行状の二枚の中リブ板
12・13を、該ブーム基部ボス11aより曲折部にか
けて配設している。一方、前半部においては、ねじれ荷
重がかかる場合の応力集中部が、図中斜線部、即ち、強
度の高い側板11の縁部であって、この部分に溶接固定
しなければ、一枚の中リブ板でも対応可能と考えられ、
該中リブ板12・13の前端より該ストッパーリブ11
dにかけて一枚の中リブ板14を挟持固定している。
【0019】図4、図5及び図7図示のブームB1a
は、ブームB1と同一構成のものの前半部において、ね
じれ剛性をより向上させるため、中リブ板15を一枚追
加した構成のものである。
【0020】図19乃至図24図示のブームB2につい
て説明する。該ブームB2は、前半部と後半部を別体に
してそれぞれ一枚の前半部材18・二枚の後半部材17
・17とし、ブームB2の中途曲折部位で両部材17・
18を溶接固着したものとなっている。後半部材17の
後端には、ブームブラケット5への枢支用ボスであるブ
ーム基部ボス19aを有する基部プレート19を貼設
し、前半部材18の前端には、アーム基部支点孔20b
及びアームの回動量を規制するストッパーリブ20aを
有する先端プレート20を貼設している。二枚の後半部
材17・17間において、中リブ板21・22を前後に
平行状に挟持固設しており、曲折部において、各中リブ
板21・22に、それぞれブームシリンダーロッド用ボ
スを有するブームシリンダーロッドブラケット23、ア
ームシリンダー基部用ボスを有するアームシリンダーブ
ラケット24を固設している。前半部材18は一枚板材
を図24(b)の如く断面視上方開放状の「コ」の字形
状にして、下端を底面部18aとしており、該底面部1
8aが後方延設されて、中リブ板22の前端に固着して
いる。従って、前半部においては、溶接部分がなく、ね
じれ荷重への耐性が確保されるのである。なお、底板部
18aの前端は内側に曲折されてストッパーリブ20a
に固設され、該ストッパーリブ20aと該底板部18a
の中途部との間に補助リブ板25を配設している。後半
部における中リブ板21・22間の配管用ガイド26の
構成については後述する。
【0021】次に、該ブームB1(又はB1a。以下、
B1に統一する。)を使用するバックホーにおけるブー
ムシリンダー2及アームシリンダー3の配設及びその配
管構造について説明する。ブームシリンダー2は、その
基部を前記の如くブームブラケット5前端に枢支して、
該ブームB1の下方(ブームを上方に回動した状態で
は、前方となる。以後、下方とする。)に配設されてお
り、シリンダーロッド2aの先端をブームB1において
は、ブームシリンダーロッド用ボス11bに枢支してい
る。このブームシリンダーの配設構造においては、シリ
ンダーロッド伸長時にブームを上方回動し、収縮時に下
方回動する。該ブームの形状を、二枚の側板間に中リブ
板を挟持固定したものとすることで、ブームB1におい
ては、該ブームシリンダー2及びシリンダーロッド2a
が、後半部の中リブ板13の直下方で、両側板11・1
1に挟まれた状態で配設されている。また、場合によっ
ては、下方からの外圧からの保護のため、シリンダーロ
ッド2aの伸縮に従動して前後摺動自在にブームシリン
ダーカバー2bを付設している。
【0022】一方、前半部においては、アームシリンダ
ー3の基部が、前記アームシリンダー基部用ボス11c
にて枢支され、そのシリンダーロッド3aの先端を、前
記の如く、ブームB1先端に枢支されたアームの後端に
枢支して、中リブ板14の直上方(ブームの上方回動時
においては、後方となる。以後、上方とする。)で、両
側板11・11に挟まれた状態で配設されている。この
ように、ブームシリンダー2及びアームシリンダー3と
もに、シリンダーロッド及びシリンダー本体が、側方に
おいてブームの側板11・11に保護されているのであ
る。
【0023】また、ブームシリンダー2及びアームシリ
ンダー3の側方における保護をより確実にしようと思え
ば、両シリンダーの側方部において、ブームの側板を延
設すればよい。図8乃至図10及び図12に図示するブ
ームB1bは、前記のブームB1に比較して、側板を、
側板11よりブームシリンダー2及びアームシリンダー
3の被覆部分(斜線部分)を延出した形状の側板11’
としたもので、図8乃び図9のように、ブームシリンダ
ー2及びアームシリンダー3の側方が確実に被覆される
ようになる。
【0024】次に、ブームシリンダーの配管構造につい
て説明する。以上までに説明した構成のブームのうち、
ブームB1・B1a・B1bにおいては、ブームシリン
ダー2が中リブ板13の下方に配設されるから、ブーム
シリンダー2からの圧油供給用ホースH1は、そのまま
下方に延設し、ブームブラケット5を二重構造にして配
管連結部を確保するか、または、ブームの外側方より中
リブ板12の上方側にホースをわたして、ブームブラケ
ット5の上方より本体側の油圧制御部に連結するか(例
えば図25図示のバックホーは、この方法を用いてい
る。)しなければならない。ブーム基部付近において最
も外圧を受けにくく、保護が図れるのは、ブームの上方
からブームブラケットの上方にかけての部位であるが、
然るに前者の場合には、前下方部分に配管部が位置する
ので、破損の可能性が多く、後者の場合には、ブーム上
方及びブームブラケットの上方部分は、外圧を受けにく
く、保護が図れるものの、ブームの側板上にわたしこむ
ホース部分が露出され、これも保護が不完全である。
【0025】そこで、該配管を保護するため、図14乃
至図18の如く、ブームB1の中リブ板12・13に配
管用孔12a・13aを穿設したブームB1cを構成す
る。即ち、ブームシリンダー2からのホースH1を該配
管用孔12a・13aに嵌挿して、中リブ板12の上方
に延出し、該中リブ板12上の前後方向に配管されてい
るアームシリンダー用ホースH2及びバケットシリンダ
ー用ホースH3と一束状にして、ブームブラケット5の
上方を経て本体側に配管している。従って、ブームB1
cの前方や下方、或いは側方には配管が露出せず、保護
が図られるのである。また、配管用孔12a・13aの
前後長は、ブームB1cの上下回動に伴うホース移動量
を許容できる長さとなっている。そして、中リブ板12
・13間においてホースH1が折れて、両中リブ板12
・13間に引っ掛かり、折損したりすることのないよう
に、該配管用孔12a・13a間の外周部は、配管用ガ
イド16にて被覆しており、また、これによって、配管
用孔12a・13aの穿設による中リブ板12・13の
強度劣化を解消している。そして、同様の目的にて、前
記の図19乃至図24図示のブームB2も、中リブ板2
1・22において、同様にブームシリンダーのホース嵌
挿用の配管用孔21a・22aを穿設し、配管用ガイド
26を介設している。
【0026】その他のブーム構造として、まず、図2
5、図26乃び図29図示のブームB3について説明す
る。該ブームB3は、これまで説明したように二枚の側
板間に中リブ板を挟持固定した、断面視略H型のもので
はなく、「コ」の字に曲折した板材より構成したものと
なっている。即ち、下方開放状に「コ」の字に曲折し
て、側板部45a・45a及び上蓋部45bを形成した
前半部材45と、同様に側板部44a・44a及び上蓋
部44bを形成した後半部材44を、中途曲折部におい
て溶接固定して構成しており、構成は、断面視H型のも
のよりも単純な構成なので、低コスト化、製作容易化が
可能である。後半部材44における側板部44aは、上
下幅をかなり長くしていて、その曲折部付近において、
ブームシリンダーロッド枢支用に、ブラケットを突設す
るのでなく、ボス部であるブームシリンダーロッド支点
44dを配設しているので、図29の如く、下方に配設
するブームシリンダー2を側方より完全に被覆してお
り、また、ブームシリンダー2より上方に配設されるブ
ームシリンダー、アームシリンダー、及びバケットシリ
ンダー用のホースH1・H2・H3を上蓋部44bにて
上方より被覆して、完全に配管を保護している。即ち、
シリンダー用ホースH1は、完全にブームの中を通って
いるので、破損しにくいのである。そして、曲折部の上
部にアームシリンダーブラケット46を突設して、アー
ムシリンダー3の基部を枢支している。なお、ブームブ
ラケット5への枢支用のブーム基部ボス44cを後半部
材44の後端に、アーム基部への枢支用のアーム基部用
ボス45cを前半部材45の前端に配設している。
【0027】また、図27、図28及び図30図示のブ
ームB3aは、ブームB3と同様に、上方開放状の
「コ」の字状曲折型板材であって、側板部48aと上蓋
部48bとを形成する前半部材48と側板部47aと上
蓋部47bとを形成する後半部材47を突き合わせ状に
溶着した形状となっているが、前半部材48の上下幅を
大きくし、ブームシリンダーロッド用ボス48cとアー
ムシリンダー基部用ボス47dとを各々側板部48a・
側板部47aの内側に設けているので、アームシリンダ
ー3も前半部材48の内側に配設されることとなり、ブ
ームシリンダー2、アームシリンダー3ともにブームB
3a内に被覆されて保護され、また、各シリンダー用ホ
ースH1・H2・H3もブーム内にて保護されるのであ
る。なお、ブーム3a同様、後半部材47後端にブーム
基部ボス47cを配設する一方、該ブームB3aにおい
ては、前半部材48の前端部におけるアーム基部用ボス
48dを上側寄りに配設しており、アームシリンダーロ
ッド3aの先端のアームAへの枢支点は、図27の如
く、該アーム基部用ボス48dよりも下側に配設される
こととなるから、アームシリンダーの伸長時にアームA
を上方回動し、収縮時に下方回動させることとなる。ま
た、前半部材48及び後半部材47の突き合わせ部の上
から、上方開放状の「コ」の字曲折型の当て板49を貼
設している。
【0028】また、以上のブームは、ブームシリンダー
をブームの下側に配設したものを前提としているが、ブ
ームシリンダーの保護をより確実にするため、ブームよ
り上側に配設する場合がある。このブームシリンダー上
側配設を前提に、ブームの軽量化及びブームシリンダー
の側方保護を図るべく構成したブームB4乃至B8につ
いて説明する。図31乃至図33図示のブームB4は、
上方開放状にて「コ」の字形状に曲折して側板部51a
・51a及び底板部51bを形成する前半部材51の後
端を、同様に側板部50a・50a及び底板部50bを
形成する後半部材50の前端に重ね合わせ、溶着して構
成しており、該後半部材50の側板50a・50a後端
には、ブーム基部ボス54aを有する基部プレート54
・54を貼設し、該前半部材51の側板51a・51a
前端には、ストッパーリブ55a及びアーム基部支点孔
55bを有する先端プレート55・55を貼設してい
る。更に該後半部材50においては、ブーム基部ボス5
4a上端より該前半部材51の底板部51b後端にかけ
て、ブームシリンダー等の配管ガイドを兼用する中リブ
板52aを側板部50a・50a間に挟持固設してお
り、その曲折部において、ブームシリンダーロッド先端
用ボスを有するブームシリンダーロッドブラケット53
を、側板50a・50a間にて挟持固設している。この
ブームシリンダーロッドブラケット53にて横設される
回動支点軸は、アームシリンダー基部の支点軸を兼ねて
おり、前半部材51の底板部51bの上方において、側
板部51a・51a間にアームシリンダー3が配設され
ている。また、後半部材50の底板部50b前端は、継
ぎ板52bを介して該中リブ板52aに固着されてお
り、該中リブ板52aの前端が該前半部材51の底板部
51bの後端付近に固着されている。更に、該ストッパ
ーリブ55aより底板部51bにかけて、後記バケット
シリンダー用ホースH3のガイド板52cが側板部51
a・51a間に挟持固設されており、該ストッパーリブ
55aの下端より底板部51bの前端にかけては継ぎ板
55dを配設して、これらストッパーリブ55a、ガイ
ド板52c、及び継ぎ板55dが、ブームB4の前端部
分の補強材を兼ねている。
【0029】図34乃び図35図示のブームB5も、上
方開放状に「コ」の字に曲折した前半部材57・後半部
材56よりなるものであるが、該ブームB5は、前半部
材57の後端と後半部材56の前端を突き合わせて溶着
し、該溶着部分の上から、上方開放状の「コ」の字形状
の当て板58を貼設したものである。また、後半部材5
6においては、中リブ板59が挟持固設さている。
【0030】図36乃至図38図示のブームB6は、そ
れぞれ上方開放状の「コ」の字状板材である前半部材6
2の後端部及び後半部材60の前端部を、側面視「く」
の字曲折状の中央部材61の前端部及び後端部に挿入
し、溶接固着して構成しており、該後半部材60の両側
面部の後端部には、ブーム基部ボス63aを有する基部
プレート63・63を貼設し、前半部材62の両側面部
の前端部には、アーム基部支点孔64b及びストッパー
リブ64aを有する先端プレート64・64を貼設し、
更に中央部材61の両側面部の内側にはブームシリンダ
ーロッド先端とアームシリンダー基部の回動支点となる
アームシリンダーブラケット65・65を貼設してい
る。また、後端のブーム基部ボス63aより前端のスト
ッパーリブ64aまでにかけて、ブームB6の底面部6
0b・61b・62bに略平行状に、側面部60a・6
0a、61a・61a、62a・62a間に中リブ板6
6を挟持固設しており、後半部材60の後端寄り(基部
プレート63の内側)においては、下方に曲折して、該
後半部材60の底面部60bに固着して、中リブ材66
と後半部材60の上端部との間の空間Sを広げており、
その部位の上端部には、上リブ板67を挟持固設して、
上リブ板67と中リブ板66の曲折部位との間に、やや
広めの空間を設けて、ブームシリンダー等へのホースの
撓みの許容空間としており、また、上リブ板67の上面
側を、本体側へのホースの延設部位のガイドとしてい
る。
【0031】図39乃び図40図示のブームB7は、一
枚の板材68を上方開放状に「コ」の字形状に曲折し、
側板部68a・68a及び底板部68bを形成して構成
したものであって、曲折部位における側板部68a・6
8aの上方側の一部を切り欠き、ブームシリンダーロッ
ド支点とアームシリンダー基部支点を兼ねるシリンダー
ボス部69aを有する継ぎ板69・69を該切欠部に嵌
合して構成している。なお、後半部には中リブ板70を
挟持固設している。底板部68bと側板部68aとは一
枚の板材68からなって連続状なので、溶接部がなく、
ねじりによる歪みが低減され、また、プレスによって側
面視「く」の字状に曲折しており、該曲折部も連続状
で、見栄えが良い。
【0032】図41乃び図42図示のブームB8も、一
枚の板材71を上方開放状に「コ」の字形状に曲折し、
側板部71a・71a及び底板部71bを形成したもの
であって、曲折部位において側板部71a・71aを切
り欠いて底板部71bのみとし、該曲折部位において、
ブームシリンダーロッド支点とアームシリンダー基部支
点を兼ねるシリンダーボス部72aを有する、上方開放
状に「コ」の字状に曲折した当て板72を上から当て
て、後半部及び前半部における側板部71a・71aの
端部に貼設している。
【0033】以上のように、基本的に上方開放状に
「コ」の字形状に構成したブームB5乃至B8におい
て、上方にブームシリンダーが配設され、その側方がブ
ームにて被覆され、またブームシリンダー等の配管もブ
ームの内側に配管することができ、下方は、ブームの底
板部となる部位にて被覆されて、ブームシリンダー、ア
ームシリンダー及び配管を保護できるのであり、また、
上方を開放状とする分だけ、従来の箱型ブームよりも軽
量化を図ることができる。また、特に曲折して構成した
ブームB7・B8においては、溶接部が大幅に低減され
てコストを低減でき、ねじりによるひずみも解消でき
る。
【0034】なお、ブームBにおいて、前半部には、内
側に水が溜まりやすいので、底板(部)や中リブ板に水
抜き孔を穿設することも考えられるが、強度低下に繋が
ることも考慮の上で穿設しなければならない。
【0035】以上で、ブームの構成についての説明を終
わり、次に、アームの構成について説明する。アームに
は、その先端に枢支するバケット回動用のバケットシリ
ンダーを配設するが、従来の箱型溶接構造のアームで
は、バケットシリンダーを、その外部に配設せざるを得
ず、また、バケットシリンダー用の配管も外部に露出す
る。そこで、バケットシリンダーをアームの内側に配設
するため、アームを断面視上方開放状の「コ」の字形状
に構成するのである。
【0036】まず、図43乃至図45及び図57図示の
アームA1について説明する。アームA1は、基本的に
一枚の板材27を上方開放状に「コ」の字に曲折して、
側面部27a・27a及び底面部27bを形成して構成
したものであり、側面部27a・27aの基部(後端)
には、ブーム先端のアーム基部用ボスに枢支するための
アーム基部ボス27cとアームシリンダーロッド先端の
支点となるアームシリンダーロッド用ボス27dを設
け、そのやや前方にバケットシリンダー基部の支点とな
るバケットシリンダー基部用ボス27eを設け、先端
(前端)にはバケットアーム基部の支点となるバケット
アーム基部用ボス27f及びバケット基部の支点となる
バケット基部用ボス27gを設けている。側面部27a
にバケットシリンダー基部の支点を設けているので、従
来のようにアームの上方にバケットシリンダー基部枢支
用のブラケットを突設しなくてもよく、コスト低下にも
繋がり、更に、バケットシリンダーが、アームA1の側
板部27a・27a間に配設されることとなり、バケッ
トシリンダーやその配管の保護が図れる。
【0037】更に、強度向上のため、アームA1におい
て、側板部27a・27a間に、基部寄り部位には上リ
ブ板29・後リブ板30・下リブ板31を、先端部寄り
部位には前リブ板32を挟持固設しており、側板部27
a・27aの後端には、基部プレート28・28を貼設
している。後リブ板30には、バケットシリンダー4へ
のホースH3を嵌挿するための配管用孔30aが穿設さ
れている。また、下リブ板31の前部及び前リブ板32
の後部を下方に曲折して、底板部27bに各先端を固着
している。また、底板部27bの基部寄り部位には、水
抜き用孔27h(強度を劣化しない程度の小さなもの)
を穿設している。該アームA1は、基本的には一枚の板
材27を曲折して構成しているので、溶接部位が少なく
てすみ、コスト低下を実現し、また、ねじれ荷重がかか
った際にも、溶接部位に主に起きる歪みが低減される。
【0038】このアームA1におけるバケットシリンダ
ー4の配設について図43より説明する。まず、アーム
先端においては、バケット基部用ボス27gにバケット
1の基部が枢支され、バケットアーム基部用ボス27f
にバケットアーム1bの基部が枢支されている。バケッ
トアーム1bとバケット1とは前述した如く、バケット
リンク1aにて連結されている。そして、バケットシリ
ンダー4の基部は、バケットシリンダー基部用ボス27
eに回動支点軸にて枢支され、シリンダーロッド4aの
先端が、バケットアーム1bの先端に枢支されており、
該シリンダーロッド4aの伸縮駆動にてバケットアーム
1bを回動し、バケット1を回動する構成としている。
こうして、バケットシリンダー4は、側板部27aの内
側に設けられたバケットシリンダー基部用ボス27eに
枢支されるので、側板部27a・27a間に被覆される
如く配設されることとなる。
【0039】バケットシリンダー用ホースH3は、ブー
ム内側に配管されて上方に延設されて、ブーム先端に枢
支したアーム基部ボス27c上を通過し、アーム後端の
後リブ板30の配管用孔30aを通過して、アームA1
の内側に配管できるようになっており、アーム基部ボス
27cの前端より底板部27bにかけて配設されている
下リブ板31上に配管されて、バケットシリンダー4と
底板部27bとの間にて、バケットシリンダー4の下部
に連結されている。ここで、下リブ板31と前リブ板3
2とが、それぞれ曲折して、その先端を底面部27bに
固着することにより、下リブ板31と前リブ板32との
間において、底板部27bと、取り付けたバケットシリ
ンダー4との間には、バケットシリンダー用ホースH3
の撓み空間が充分に確保されているのである。こうし
て、後リブ板30に配管用孔30aを穿設して、アーム
後端を開口させることで、ホースを直接的にアームの側
板部間に配管することができて、配管保護を図ることが
できる。
【0040】また、強度が確保される限り、後リブ板3
0を撤廃して、図46乃至図49に図示する如きアーム
A1aを構成することも考えられる。アームA1aは、
後リブ板30のない分だけ少しでも構成が簡単で、コス
ト低下を図ることができ、また、ホース移動量を、後リ
ブ板30の配管用孔30a以内としたアームA1に比し
て広くすることができる。なお、この実施例では、基部
プレート28にアーム基部ボス28a及びアームシリン
ダーロッド用ボス28bを配設した構成としている。
【0041】なお、バケットシリンダー4には、二つの
ホース取付部4b・4cを具備しているが、このうち、
前方のホース取付部4cは、なるべくシリンダー先端寄
りにしておく。ホースを取り外す際には、バケットシリ
ンダー4を、該バケットシリンダー基部用ボス27eを
支点として上方回動させるのであるが、先端寄りにホー
ス取付部4cを配設しておけば、少しの回動量で容易に
ホース取付部4cを外部に露出させることができるので
ある。
【0042】図50、図51乃び図58図示のアームA
2は、基本的には、アームA1と同様に、一枚の板材2
7を上方開放状に「コ」の字に曲折したものであり、側
板部27a・27a及び底面部27bを形成し、アーム
基部ボス27c、アームシリンダーロッド用ボス27
d、バケットシリンダー基部用ボス27e、バケットア
ーム基部用ボス27f、バケット基部用ボス27gを具
備し、後端部には基部プレート33を貼設し、また、上
リブ板29・後リブ板30を挟持固設しているが、アー
ム全体の強度確保を図るため、アーム基部ボス27cよ
りバケットアーム基部用ボス27fにかけて、底面部2
7bと平行状に中リブ板36を挟持固設している。後リ
ブ板30に配管用孔30aを穿設して、バケットシリン
ダー用ホースH3を嵌挿可能とした構成は同様である。
【0043】図52、図53乃び図59図示のアームA
3は、側板37・37と底板38とを別体として溶接固
着して構成しており、アームA2と同様に底板38と平
行状に中リブ板39を側板37・37間に挟持固設して
いるので、強度を確保し、側板37と底板38とを別体
とした構成であっても、ねじり剛性を保持し、溶接部位
に歪みを生じさせないようにしている。側板37にはア
ーム基部ボス37a、アームシリンダーロッド用ボス3
7b、バケットシリンダー基部用ボス37c、バケット
アーム基部用ボス37d、及びバケット基部用ボス37
eを配設している。なお、基部の補強材として、アーム
A2と同様に、基部プレート28、上リブ板29・後リ
ブ板30を配設しており、後リブ板30には、バケット
シリンダー用ホースH3を嵌挿する配管用孔30aを穿
設している。また、底板38には水抜き孔38aを穿設
している。
【0044】以上のアームA1(A1a)・A2・A3
の形状においては、側板部(側板)間に配設するバケッ
トシリンダー4の先端寄り部位は側板部の上端よりはみ
出すが、より完全にバケットシリンダーを側板部間に被
覆してしまうようなアーム構成として、図8、図9、図
11及び図13図示のアームA4を開示する。アームA
4は、側板40と底板41とを溶接固着し、該側板40
・40の基部側端にはアームシリンダーロッド用ボス4
3aを有する基部プレート43を貼設し、該側板40・
40間において、先端のバケット基部用ボス40d上端
とバケットシリンダー基部用ボス40b上端との間に中
リブ板42aを、該バケットシリンダー基部用ボス40
bとアーム基部ボス40aとの間に中リブ板42bを、
更に基部プレート43・43間において、アーム基部ボ
ス40aとバケットシリンダーロッド用ボス43aとの
間に後リブ板42c(バケットシリンダー用ホースH3
嵌挿用の配管用孔を穿設している。)を挟持固設したも
のであるが、側板40と底板41とは、一体状の板材を
曲折して形成してもよい。そして、前記アームA1(A
1a)・A2・A3においては、先窄まり状になってい
る側板に比して、側板40・40においては、図11中
斜線部分だけ延設して、バケットシリンダー4が充分に
被覆されるほどに上下幅を長く取っているのである。
【0045】なお、アームA2・A3・A4とも、A1
より後リブ板30を撤廃して構成したアームA1aと同
様、強度が確保できるならば、後リブ板30(42c)
を撤廃して、アーム基部ボス27c(40a)とアーム
シリンダーロッド用ボス27d(40b)との間を開口
し、バケットシリンダー用ホースH3を通すことも可能
である。
【0046】最後に、図54乃至図56及び図60図示
の、アームの上方にバケットシリンダーを配設する型式
のアームA5について説明しておく。断面視「コ」の字
状、又は逆「コ」の字状の側板73・73を向かい合わ
せにして貼設し、箱型にアームA5を構成しているが、
こうして構成したアームA5の後部上面には、開口部7
3aが開口されている。該アームA1の前端にはバケッ
ト基部用ボス73c及びバケットアーム基部用ボス73
bが配設されており、該アームA5の後端には、アーム
基部ボス74a、アームシリンダーロッド用ボス74
b、バケットシリンダー基部用ボス74cを具備する基
部プレート74・74を貼設しており、該バケットシリ
ンダー基部用ボス74cは、上方に突設した状態となっ
ている。また、該アーム基部用ボス74aの前端から、
該開口部73aの前端にかけては、側面視「く」の字形
状の中リブ板75をアームA5の内側に挟持固設してお
り、該アームシリンダーロッド用ボス74b・バケット
シリンダー基部用ボス74c間には、上リブ板76を該
基部プレート74・74間に挟持固設している。
【0047】バケットシリンダー4は、基部を該バケッ
トシリンダー基部用ボス74cに枢支して、アームA5
の上方に配設される。バケットシリンダー用ホースH3
は、基部用プレート74・74間が、アーム基部ボス7
4a・アームシリンダーロッド用ボス74b間において
開口しているので、この部位よりアームA5の内側に配
管し、該中リブ板75の上方において、該バケットシリ
ンダー4の下側に接続している。こうして、バケットシ
リンダー用ホースH3をアーム内側に配管して保護を図
る構造としているのである。
【0048】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、次
のような効果を奏する。まず、請求項1の如くブームを
構成したので、側板部間に中リブ板を挟持固設した形状
のブームであっても、少なくとも根元部寄りの部位にお
いての強度を確保することができ、ねじれ荷重がかかっ
ても変形しにくい構造となっている。また、請求項2の
如くアームを構成したので、アームの強度も高まり、ア
ームの変形や歪み等が低減する。よって、軽量であって
かつ強度の高いブーム及びアームを得ることができ、コ
ストが低くて操作性が良く、しかも耐久性のあるバック
ホーを提供することができる。
【0049】また、請求項3の如くブームを構成したの
で、ブームシリンダーをブームの下側に配設する場合に
おいても、ブームシリンダー用配管を、ブームの内側に
おいて中リブ板の上側に延出して、ブームブラケットの
上方より本体の油圧制御部に接続することができ、外部
に露出させることなく、また、外圧のかからない最も安
全性の高い部位に配管を延設するので、ホースの破損等
の自体が大幅に低減され、また、見栄えもよい。また、
請求項4の如くアームを構成したので、アームシリンダ
ー用の配管もアームの内側に施され、配管の保護を図る
ことができ、見栄えも良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブームB1を取り付けたバックホーの全体側面
図である。
【図2】ブームB1の取付構成を示すバックホー前部の
部分側面図である。
【図3】ブームB1の側面図である。
【図4】ブームB1aの取付構成を示すバックホー前部
の部分側面図である。
【図5】ブームB1aの側面図である。
【図6】(a)は図3中C−C線矢視図、(b)は同じ
くD−D線矢視図である。
【図7】図5中D−D線矢視図である。
【図8】シリンダー被覆形状のブームB1b及びアーム
A4を取り付けたバックホーの全体側面図である。
【図9】ブームB1b及びアームA4の取付構成を示す
バックホー前部の部分側面図である。
【図10】ブームB1bの側面図である。
【図11】アームA4の側面図である。
【図12】(a)は図10中C−C線矢視図、(b)は
同じくD−D線矢視図である。
【図13】図11中E−E線矢視図である。
【図14】ブームB1cの取付構成を示すバックホー前
部の部分側面断面図である。
【図15】図14中F矢視図である。
【図16】ブームB1cの側面図である。
【図17】同じく平面図である。
【図18】(a)は図16中C−C線矢視図、(b)は
同じくD−D線矢視図である。
【図19】ブームB2を取り付けたバックホーの全体側
面図である。
【図20】ブームB2の取付構成を示すバックホー前部
の部分側面断面図である。
【図21】図20中部分F矢視図である。
【図22】ブームB2の側面図である。
【図23】(a)は図22中部分F矢視図、(b)は同
じく部分G矢視図、(c)は同じく部分H矢視図であ
る。
【図24】(a)は図22中C−C線矢視図、(b)は
同じくD−D線矢視図である。
【図25】ブームB3を取り付けたバックホーの全体側
面図である。
【図26】ブームB3の側面図である。
【図27】ブームB3aを取り付けたバックホーの全体
側面図である。
【図28】ブームB3aの側面図である。
【図29】図25中C−C線矢視図である。
【図30】(a)は図27中C−C線矢視図、(b)は
同じくD’−D’線矢視図である。
【図31】ブームB4の取付構成を示すバックホー前部
の部分側面断面図である。
【図32】ブームB4の側面図である。
【図33】(a)は図32中部分I矢視図、(b)は同
じく部分I’矢視図、(c)は同じく部分J矢視図、
(d)は同じく部分K矢視図である。
【図34】ブームB5の側面図である。
【図35】(a)は図34中C−C線矢視図、(b)は
同じくL−L線矢視図である。
【図36】ブームB6の取付構成を示すバックホー前部
の部分側面図である。
【図37】ブームB6の側面図である。
【図38】(a)はブームB6の上面図、(b)は図3
7中L−L線矢視図である。
【図39】ブームB7の側面図である。
【図40】(a)は図39中部分I矢視図、(b)はブ
ームB7を構成する板材68の部分展開図である。
【図41】ブームB8の側面図である。
【図42】(a)は図41中C−C線矢視図、(b)は
同じくM−M線矢視図、(c)はブームB8を構成する
板材71の部分展開図である。
【図43】アームA1のブームへの取付構成を示す部分
側面一部断面図である。
【図44】アームA1の側面図である。
【図45】(a)はアームA1の上面図、(b)は同じ
く底面図である。
【図46】アームA1aのブームへの取付構成を示すア
ーム下方回動時における部分側面断面図である。
【図47】同じくアーム上方回動時における部分側面断
面図である。
【図48】アームA1aの側面図である。
【図49】(a)はアームA1aの上面図、(b)は同
じく底面図である。
【図50】アームA2の側面図である。
【図51】(a)はアームA2の上面図、(b)は同じ
く底面図である。
【図52】アームA3の側面図である。
【図53】(a)はアームA3の上面図、(b)は同じ
く底面図である。
【図54】アームA5のブームへの取付構成を示す部分
側面図である。
【図55】アームA5の側面図である。
【図56】同じく上面図である。
【図57】図44中E−E線矢視図である。
【図58】図50中E−E線矢視図である。
【図59】図52中E−E線矢視図である。
【図60】(a)は図55中E−E線矢視図、(b)は
同じくE’−E’線矢視図である。
【図61】従来の箱型溶接構造のブーム及びアームを有
するバックホーの全体側面図である。
【符号の説明】
A アーム B ブーム H1 ブームシリンダー用ホース H2 アームシリンダー用ホース H3 バケットシリンダー用ホース 1 バケット 2 ブームシリンダー 3 アームシリンダー 4 バケットシリンダー 5 ブームブラケット 11 側板 12・13・14・15 中リブ板 12a・13a 配管用孔 16 配管用ガイド 27 板材 27a 側板部 27b 底板部 29 上リブ板 30 後リブ板 30a 配管用孔 31 下リブ板 32 前リブ板 36 中リブ板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックホーにおいて、二枚の側板間に、
    該側板に直交する方向の板材である中リブ板を挟持固設
    してブームを構成し、少なくともブームの根元部分で
    は、該中リブ板を、略平行状に二枚配設したことを特徴
    とするバックホー。
  2. 【請求項2】 バックホーにおいて、左右側板部と底板
    部よりなる上方開放状の断面視「コ」の字形状のアーム
    を構成し、該左右側板部間に、該底板部と略平行状の板
    材である中リブ板を挟持固設したことを特徴とするバッ
    クホー。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のブームを有するバックホ
    ーにおいて、該ブームの中リブ板にブームシリンダーの
    配管嵌挿用の孔を穿設したことを特徴とするバックホ
    ー。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のアームを有するバックホ
    ーにおいて、該アームの左右側板部間にバケットシリン
    ダーの配管を通すための開口部をアームに設けたことを
    特徴とするバックホー。
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