JPH08143976A - グラス被膜性能と磁気特性の極めて優れる方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents
グラス被膜性能と磁気特性の極めて優れる方向性電磁鋼板の製造方法Info
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- JPH08143976A JPH08143976A JP6282294A JP28229494A JPH08143976A JP H08143976 A JPH08143976 A JP H08143976A JP 6282294 A JP6282294 A JP 6282294A JP 28229494 A JP28229494 A JP 28229494A JP H08143976 A JPH08143976 A JP H08143976A
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Abstract
鈍分離剤用添加剤を提供することによりグラス被膜性能
と磁気特性の極めて優れる方向性電磁鋼板を得る。 【構成】 C:0.03〜0.10%、Si:2.5〜
4.0%及び硫化物、窒化物の少なくともどちらか一方
をインヒビターとして含有する熱延板を必要に応じて焼
鈍し、1回又は焼鈍を挟む2回以上の冷延により最終板
厚とした後脱炭焼鈍し、表面にSiO2 を主成分とする
酸化膜を形成し、焼鈍分離剤を塗布後仕上げ焼鈍し、絶
縁被膜処理することからなる方向性電磁鋼板の製造方法
において、脱炭焼鈍後の鋼板上に、MgO:100重量
部に対し、塩酸、塩素酸、過塩素酸の1種又は2種以上
を塩素として0.015〜0.060重量部となるよう
に添加配合した焼鈍分離剤を用いることを特徴とするグ
ラス被膜性能と磁気特性の極めて優れる方向性電磁鋼板
の製造方法。
Description
際し、最終仕上げ焼鈍工程において、均一で優れた被膜
性能をもつグラス被膜を形成すると共に、優れた磁気特
性を得るための方向性電磁鋼板の製造方法に関する。
4.0%を含有する素材スラブを熱延し、焼鈍と1回又
は中間焼鈍を挟む2回以上の冷延により最終板厚とされ
る。次いで、連続焼鈍炉においてH2 或いはN2 +H2
雰囲気中でP H2 O /P H2 を制御して脱炭焼鈍を行
い、脱炭、一次再結晶及びSiO2 を主成分とする酸化
層形成処理を行う。その後、MgOを主成分とする焼鈍
分離剤をスラリー状としてコーティングロール等により
鋼板に塗布し、乾燥後、コイルに巻き取り最終仕上げ焼
鈍を行い、通常は絶縁被膜剤処理とヒートフラットニン
グを行って最終製品とされる。
(110)〈001〉結晶が高温の二次再結晶で優先的
に成長し、鋼中にインヒビターとして分散しているAl
N,MnS等によって、その成長を抑えられている他の
結晶を侵食するために(110)〈001〉結晶が優先
的に成長するものと考えられている。従って、優れた方
向性電磁鋼板を製造するためには、鋼中インヒビターA
lN,MnS等の分散状態とこれらの分解までの制御が
重要である。特に、最終仕上げ焼鈍においてインヒビタ
ーは脱炭焼鈍で形成した鋼板表面の酸化膜、焼鈍分離剤
及び最終仕上げ焼鈍での熱サイクルや雰囲気ガス条件に
より影響を受ける。
グラス被膜形成剤のMgOの反応性は、グラス被膜形成
を介してのインヒビターの挙動に影響が大きい。これ
は、MgOの粒子の純度、活性度、粒度等の物性値が最
終焼鈍での昇温過程における脱炭酸化膜の変化やグラス
被膜の形成反応開始温度、成長速度、コイル板間の雰囲
気酸化度等に多大な影響をもたらして、グラス被膜の形
成状態等によって鋼中インヒビターの安定性に影響を与
えるからである。
は、焼鈍分離剤のMgOと脱炭焼鈍で形成されたSiO
2 主体の酸化膜と反応して通常グラス被膜と呼ぶフォル
ステライト被膜を形成する(2MgO+SiO2 →Mg
2 SiO4 )。又、この際、鋼中インヒビターとしてA
lNを用いる場合にはフォルステライト被膜直下付近に
Al2 O3 とMgO,SiO2 等によるスピネル構造の
化合物を形成する。
SiO2 の反応は純粋系においては1600℃近い高温
でなければ反応が生じないため、酸化膜の性状(成分、
形成状態)、仕上げ焼鈍条件の制御(ヒートサイクル、
雰囲気ガス)と共に焼鈍分離剤の性状として、主成分の
MgOの不純物の調整、粒径、粒子形状、表面状態、活
性度等の他、反応促進剤の添加剤を利用して、仕上げ焼
鈍工程においていかに低温から均一なグラス被膜形成を
行わせるかが優れたグラス被膜と良好な磁気特性を得る
ための重要な鍵となる。
決定する上で重要なグラス被膜と磁気特性に対して、焼
鈍分離剤MgOと添加剤の影響、とりわけ、反応促進用
の添加剤の影響が大きいことから、MgOの品質として
の不純物の制御や新しい添加剤物質の開発と改善は方向
性電磁鋼板製造技術上重要な課題となってきている。焼
鈍分離剤に使用するMgOは、一般的にはMgCl2 或
いは海水等を原料として、先ず、Ca(OH)2 との反
応によりMg(OH)2 結晶を調整し、純度等の調整の
目的で圧縮洗浄等によって1回又は洗浄と結晶調整を挟
む2回以上の焼成によってMgOとされ、必要に応じて
粉砕、分級等による粒度調整を行って製品とされる。
に関連して、インヒビターの安定性ひいては磁気特性に
影響する因子としては、MgOの純度、粒度、活性度、
鋼板への密着性等が主なものであり、このMgOが鋼板
に塗布される際には、水和の進行度合い、粒子の水スラ
リー中の分散状態、塗布量等がある。このため、優れた
グラス被膜と磁気特性を有する方向性電磁鋼板を得るた
めには、これ等の条件を最適にすることが重要である。
て反応促進剤として配合する少量の添加剤と共に水に懸
濁させて、スラリー状として鋼板に塗布される。この添
加剤は通常、酸化物、S化合物、B化合物等がフォルス
テライト被膜形成の反応促進剤として利用されてきた。
この際、MgOの製造条件によっては、例えば高活性の
場合、水との混合撹拌条件によってはMgO→MgO
(OH)2 となる水和反応が生じ、コイル内(板間)に
水分を持ち込む結果、板間露点を高め且つコイル長手方
向及び幅方向において雰囲気状態を不均一にする問題が
ある。
酸素や反応促進効果の違いによって、グラス被膜の質、
量に大きい影響を与える。このため、仕上げ焼鈍昇温過
程で不均一で、過剰な追加酸化を生じさせ、スケール、
ガスマーク、ピンホール、変色等の重度の被膜欠陥を引
き起こす。
手段としては、一般的には、高温焼成による方法が採用
される。この方法として、例えば特開昭55−7382
3号公報がある。このように焼成温度を上げることで得
られた低活性MgOでは、水和性の低下は得られるが、
活性(反応性)や付着性が低下する欠点がある。又、特
開昭62−156226号公報には、MgO粒子の最表
面層を活性化処理する方法が提案されている。この方法
では、高温焼成したMgOの最表面層のみを気相中で処
理して水和層を形成するものである。これによりグラス
被膜と磁気特性のかなりの向上が見られている。
ス被膜及び磁性の改善技術として、特公平2−5820
号公報には、Sb,Sr,Ti,Zrの塩化物の1種又
は2種以上をMgO:100重量部に対して0.02〜
1.5重量部添加する方法が提案されている。これによ
り、添加剤化合物が鋼板表面の酸化層成分のSiO2リ
ッチ化と緻密化をもたらし、仕上げ焼鈍において追加酸
化の抑制と反応促進効果をもたらして、優れた鉄損特性
とグラス被膜が得られるものである。又、特開平3−1
20376号公報には前記のような塩化物の添加技術の
改善技術として、Mg,Na,K及びCaから選択され
た金属塩化物をMgOへ添加すれば硫酸アンチモン、メ
タ珪酸ナトリウムの併用なしに磁気特性の改善効果が得
られることが示されている。
MgOの性状や反応促進剤の添加剤を改善することでグ
ラス被膜形成反応が改善され、効果が得られている。し
かし、鋼成分、脱炭焼鈍条件や最終仕上げ焼鈍条件によ
ってはグラス被膜特性や磁気特性が不安定になる場合が
あり、未だ十分な技術とはいえず、更なる技術改善が望
まれているところである。このように、低水和で高反応
性の焼鈍分離剤の開発は方向性電磁鋼板の製造に関わる
技術者の長年の目標となっている。
分離剤の実現に到達すべく、低水和MgOの反応性向上
策について膨大な研究と実験を行って検討した。その結
果、低水和、微粒子タイプのMgOの反応性向上促進剤
として、塩酸、塩素酸、過塩素酸等の金属元素を含まな
い塩素化合物の添加技術を併用することで、グラス被膜
の形成反応性が優れ、被膜特性と磁気特性の極めて良好
な方向性電磁鋼板が得られることを見いだした。又、こ
の焼鈍分離剤の鋼板塗布時のスラリー塗布量を一定量と
することで、現場コイルにおけるコイルエッジの焼き付
きの問題がなく、グラス被膜と磁気特性の更なる安定化
技術を得たものである。
用するMgOと添加剤の従来技術における解決策とし
て、以下の構成を要旨とする。 (1)C:0.030〜0.100wt%、Si:2.5
〜4.0wt%及び硫化物、窒化物の少なくともどちらか
一方をインヒビターとして含有する熱延板を、必要に応
じて焼鈍し、1回又は焼鈍を挟む2回以上の冷延により
最終板厚とした後、脱炭焼鈍し、表面にSiO2 を主成
分とする酸化膜を形成し、焼鈍分離剤を塗布後仕上げ焼
鈍し、絶縁被膜処理することからなる方向性電磁鋼板の
製造方法において、前記脱炭焼鈍後の鋼板上に、Mg
O:100重量部に対し、塩酸、塩素酸、過塩素酸の1
種又は2種以上を塩素として、0.015〜0.060
重量部となるように添加配合した焼鈍分離剤を用いるこ
とを特徴とする、グラス被膜性能と磁気特性の極めて優
れる方向性電磁鋼板の製造方法。
成分として使用する焼鈍分離剤MgOがBET比表面積
で20m2 /g以上、CAA値30〜150秒、含有す
るB量が400〜2000ppm であることを特徴とす
る、グラス被膜性能と磁気特性の極めて優れる方向性電
磁鋼板の製造方法。(但し、CAA値測定は液温度30
℃における測定値)
磁鋼板の製造方法において、焼鈍分離剤塗布量が4〜8
g/m2 の範囲であることを特徴とする、グラス被膜性
能と磁気特性の極めて優れる方向性電磁鋼板の製造方
法。
たMgO表面水和層による反応性向上や、本発明者等に
よる塩化物添加技術を凌ぐ技術の開発に成功した。即
ち、本発明によれば、従来のMgOや反応促進用添加剤
よりも、低コストで、より確実に、更に、より効果的に
広範囲の仕上げ焼鈍条件下においてグラス被膜が均一
で、磁気特性がコイル全面、全長に亘って良好な方向性
電磁鋼板を得ることができる。
はSi:2.5〜4.0%とMnS及び/又はAlN含
む珪素鋼スラブを公知の方法で熱延し、1回又は焼鈍を
挟む2回以上の冷延を行い、最終板厚とし、次いで脱炭
焼鈍を行って鋼板表面にSiO2 を主成分とする酸化膜
を形成した、いわゆる脱炭焼鈍板が用いられる。この鋼
板にまず、塩酸、塩素酸、過塩素酸等により塩素量を調
整した水溶液にMgOを混合撹拌してスラリー状とし
て、均一に微細分散した後、連続ラインにおいてコーテ
ィングロール等で鋼板表面に一定量塗布し、150〜4
00℃(板温度)程度の温度で乾燥し、コイルに巻き取
られる。
膜形成の反応促進補助剤、板間露点調整剤、インヒビタ
ー強化補助剤として、前記、塩素化合物の他に酸化物、
ほう素化合物、硫黄化合物、窒素化合物等が鋼成分や処
理条件に応じて併用添加される。このように処理された
コイルは、最終仕上げ焼鈍として、バッチ式、或いは連
続式炉内において1150〜1200℃×20Hrのよう
な高温、長時間処理がなされ、グラス被膜形成と二次再
結晶及び純化が同時に行われる。
後のコイルは、連続ラインにおいて余剰の焼鈍分離剤を
水洗により除去し、軽酸洗の後、絶縁被膜剤を塗布し、
その焼き付けと形成矯正、歪取り焼鈍を兼ねてヒートフ
ラットニングが行われ、最終製品となる。方向性電磁鋼
板においては、この際のグラス被膜の形成時期、形成
量、形成状態等がインヒビターAlN,MnS等の分解
速度に影響を与えたり、グラス被膜の質、張力或いは純
化反応等に影響を及ぼす結果、製品のグラス被膜特性と
磁気特性を左右するものである。
度材においては、被膜張力による鉄損、磁歪等の改善効
果が大きいことから、仕上げ焼鈍で形成したグラス被膜
の張力効果を更に補強するために、絶縁被膜成分として
張力付与型のものが適用される。この張力付与と絶縁用
被膜剤としては、固形分でコロイダルシリカ100重量
部に対し、Al,Mg,Ca等の燐酸塩の1種又は2種
以上を130〜200重量部とクロム酸、クロム酸塩、
重クロム酸塩の1種又は2種以上をCrO3 として12
〜40重量部配合したものを用いるのが経済的に高張力
被膜を得るのに好適である。
には、レーザー、歯形ロール、エッチング、局部メッキ
等により圧延方向とほぼ直角方向に線状、点状に間隔と
深さをコントロールして、歪、疵、メッキ層等を処理し
て磁区細分化処理が行われる。
用される塩素化合物の添加剤としては、塩酸、塩素酸、
過塩素酸の1種又は2種以上が塩素量としてMgO:1
00重量部当たり0.015〜0.060重量部であ
る。本発明では、従来の塩素化合物添加技術のように金
属元素を含まない塩素化合物として塩酸、塩素酸、過塩
素酸を添加するのが特徴である。
塩素酸を希釈した水溶液中に、MgO或いは必要に応じ
て添加される添加剤が配合され、撹拌してスラリー調整
が行われる。この際、MgOや添加剤の粒子は反応性の
良い塩酸等によって表面が均一に反応層や付着層によっ
て覆われる。これにより、粒子全体に亘って均一な反応
性の向上効果が得られる。このような改善効果は、従来
の金属塩化物を添加する場合よりも顕著である。第二に
スラリー中のフリーの塩酸等の水溶液物質は、鋼板表面
のエッチング作用を鋼板の全面に亘って均一にもたら
し、脱炭焼鈍炉内でのハースロール、雰囲気ガス、通板
パスライン等との接触による表面の汚れを清浄化し、均
一化と活性化をもたらす。第三に従来技術のような金属
元素使用による副作用として仕上げ焼鈍の高温域でのグ
ラス被膜の還元や腐食の問題を引き起こさない利点があ
る。
化合物は、前述のようなMgOパウダーと下地被膜との
反応の他に、更に、微量の超微細なMgOやMg(O
H)2との反応物や混合層を作って、前記MgO被覆層
のバインダーとなって鋼板に接着し、鋼板表面との密着
力を高める。塩素化合物が塩素量で0.015重量部未
満では、塩素化合物によるMgO表面の均一な被覆効
果、密着向上効果等によるグラス被膜の反応性向上効果
が充分に得られない。一方、0.06重量部超では、過
剰な塩素化合物の被覆層による仕上げ焼鈍の高温域でグ
ラス被膜破壊分解反応が生じ、グラス被膜が極端に薄く
なる問題がある。又、スラリーのpHが下がり過ぎてM
gO粒子の凝集が生じる場合があり、被膜形成反応を低
下する弊害があるため制限される。
い条件としては、CAA値30〜150秒の活性を有す
るMgOが適用される。CAA値はMgOのスラリー調
整時の水和性に影響するのみならず、フォルステライト
被膜の形成反応に影響をもたらす。CAA値30秒未満
では、スラリー調整時の水和量の制御が工業的に困難に
なる場合がある。一方、CAA値150秒超では、スラ
リー塗布乾燥後の鋼板への密着力が低下して、コイル移
動時等における焼鈍分離剤のコイル面からの剥離が生
じ、被膜欠陥を生じる。又、低活性化により、MgO自
体のグラス被膜形成性が極度に低下するため、本発明の
塩素化合物をもってしてもグラス被膜と磁気特性の改善
効果が充分に得られにくい。
囲としては、400〜2000ppmの範囲である。Mg
O中のBは本発明で添加するCl化合物程ではないが、
MgOの低融点化効果と鋼板表面のシール効果をもたら
し、グラス被膜と磁性向上に寄与する。特に、インヒビ
ターとしてAlNを用いた鋼板に適用される場合には重
要である。B量が400ppm 未満では、反応性とシール
効果が充分に得られない。一方、2000ppm 超になる
と低融点化作用が過剰となって、ピンホール状の金属斑
点が被膜欠陥として見られる場合がある。最も好ましい
範囲は600〜1200ppm であり、この範囲では本発
明の塩素化合物との相乗効果によって良好なグラス被膜
と磁気特性が得られる。
0m2 /gである。20m2 /g未満では、MgOの鋼
板酸化膜面との接触面積が低下する結果、本発明の塩素
化合物の粒子被覆効果によってもその改善効果が小さく
なる場合がある。このようなMgOと添加剤を調整した
焼鈍分離剤スラリーは、鋼板への塗布量が乾燥後の重量
で4〜8g/m2 として塗布されるのが望ましい。塗布
量4g/m2 以下では、本発明の焼鈍分離剤の場合、低
融点化により反応が著しく向上する結果、焼鈍分離剤と
してのMgOが不足して、コイルエッジ部の焼き付き性
が生じ、絶縁被膜処理時における作業性を損なう場合が
ある。
が不足して、仕上げ焼鈍条件によっては反応不良を起こ
す場合がある。一方、8g/m2 以上では、低融点化効
果が大きいことから、鋼板界面では過酸化性の状態にな
る。更に、MgOの水和水分の増加と相俟ってこの作用
が増長され、ピンホール、ガスマークやグラス被膜内部
酸化層の増加等の問題が生じて、磁束密度、鉄損等の磁
気特性の劣化をも生じる傾向がある。このため、本発明
の焼鈍分離剤の場合、塗布量として4〜8g/m2 が望
ましい。
を、予め希釈水溶液とされた塩酸、塩素酸、過塩素酸等
が塩素化合物として均一に被覆し、粒子自体の低融点化
によるフォルステライト被膜形成促進効果をもたらす。
更に、微粒子MgOや微量の水和物質と塩素化合物の反
応物質や混合物質がMgOや他の添加剤との粒子の間を
バインダー状となって結合し、鋼板との密着力を高め、
更にフォルステライト被膜形成促進に寄与する。更に、
一部のフリーの塩酸等は鋼板表面のエッチング作用によ
って、鋼板表面の清浄化と活性化をもたらし均一な反応
性の向上効果を与える。このような結果は、従来の塩化
物等の添加剤には見られない際立ったものである。
ライト被膜を形成する。これにより、均一性、密着性、
被膜張力等の優れたグラス被膜となる。又、このグラス
被膜形成が仕上げ焼鈍昇温時早期から均一に行われる結
果、鋼板雰囲気ガスからのNガス等の鋼中への侵入を抑
える一方、インヒビターAlN,MnS等の分解による
脱N,脱Sを抑えてインヒビターを高温まで安定化する
結果、磁束密度を向上し、グラス被膜向上効果と相俟っ
て鉄損を改善するものと考えられる。
9、Mn:0.065、S:0.024、Al:0.0
27、N:0.0080、Cu:0.07、Sn:0.
010、残部を鉄と不可避の不純物からなる高磁束密度
方向性電磁鋼板素材を公知の方法で熱延、焼鈍、冷延を
行い、最終板厚0.023mmとした。その後、N2 25
%+H2 75%、露点67℃のウェット雰囲気中で脱炭
焼鈍を行った。次いで、表1に示す、CAA値の異なる
粒子比表面積30m2 /g、B量1000ppm のMg
O:100(不純物としてCl:0.005%含有)重
量部にTiO2 :5重量部に塩酸を添加量を変更して添
加した焼鈍分離剤スラリーを乾燥後の重量で6g/m2
の割合で塗布し、乾燥しコイルに巻き取った。
焼鈍を行った後、絶縁被膜剤として30%コロイダルシ
リカ70ml、50%りん酸アルミニウム50mlからなる
コーティング剤を乾燥、焼き付け後の重量で5g/m2
になるように塗布し、連続炉中で850℃×30秒間の
ヒートフラットニング処理を行い最終製品とした。この
試験におけるグラス被膜形成状況、絶縁被膜特性、磁気
特性の結果を表2に示す。
140秒のMgOに塩酸を添加した焼鈍分離剤を使用し
た場合には、光沢がよく、厚いグラス被膜が均一に形成
され、グラス被膜張力、密着性等の被膜特性と磁気特性
のいずれも非常に良好な結果が得られた。一方、比較例
の塩酸の添加量が多い場合、ややグラス被膜が薄くなる
傾向が見られた。又、CAA値が25秒の高活性の場合
にはグラス被膜にガスマーク状のムラが発生し、不均一
であり、CAA値200秒の不活性MgOの場合にはグ
ラス被膜がかなり薄くなる傾向が見られた。又、塩化物
としてCaCl2 を添加した場合には、塩酸添加の本発
明に比較してややグラス被膜が薄くなり、これらの比較
例ではいずれも本発明のように良好な磁気特性は得られ
なかった。
i:3.28、Mn:0.14、Al:0.032、
S:0.0075、N:0.0078、Sn:0.0
5、残部をFeと不可避の不純物からなる方向性電磁鋼
板スラブを公知の方法で1150℃の低温で加熱後、熱
延し、焼鈍と冷延により最終板厚0.23mmとした。こ
のコイルを連続焼鈍ラインにおいてN2 25%+H2 7
5%、露点65℃のウェット雰囲気中で830℃×11
0秒間の脱炭焼鈍をし、引き続き鋼中N量が200ppm
となるようにN2 25%+H2 75%+NH3 のドライ
雰囲気中で750℃×30秒間の窒化処理を行った。
秒の比表面積を変更して製造したMgO:100重量部
に対し、TiO2 :5重量部、Na2 B4 O7 :0.3
重量部と共に塩素化合物を添加した焼鈍分離剤スラリー
を鋼板への塗布量を変更して塗布し、乾燥後コイルに巻
き取った。次いで、実施例1と同様に最終焼鈍と絶縁被
膜処理を行って最終製品とした。この試験における製品
のグラス被膜特性と磁気特性の結果を表4に示す。
た焼鈍分離剤を塗布した場合には、焼鈍分離剤の塗布量
4.5〜7.5g/m2 の場合にはいずれも良好なグラ
ス被膜特性と磁気特性が得られた。しかし、添加剤が本
発明域であっても付着量3.5g/m2 ではコイルエッ
ジ部に焼き付きが生じ、グラス被膜もやや薄い傾向が見
られた。又、付着量が9.5g/m2 と多い場合には、
グラス被膜は厚いが、ガスマーク状のムラや金属斑点状
の欠陥が発生した。更に、比較例のアルカリ土類金属の
塩化物の場合には、同一の塩素量のHClO4 添加に比
較して、グラス被膜がやや不均一で金属光沢斑点が生
じ、磁気特性も僅かに劣る結果であった。添加剤を使用
しない比較例では、グラス被膜が極端に薄く、密着性、
被膜張力共に劣り、磁気特性もかなり劣る結果となっ
た。
して、金属元素を含有しない塩素化合物によって塩素量
を特定範囲に調整することによって、MgOや他の添加
剤表面が均一に塩酸等との反応層や付着層によって覆わ
れ、著しい反応性の向上効果を生む。又、一部のフリー
の塩酸分等のエッチング作用で鋼板表面に清浄化と活性
化がもたらされる。更に、もう一つの効果として、従来
の金属塩化物による場合のような金属元素による高温域
でのグラス被膜の還元やエッチング作用等の害がない。
このため、安定して極めて高性能のグラス被膜と磁気特
性が得られる方向性電磁鋼板の製造方法を提供する。こ
の際、MgOのCAA値を30〜150秒、比表面積を
20m2 /g以上とし、更に鋼板上に塗布する焼鈍分離
剤の量を一定量にすることで、更に安定して良好なグラ
ス被膜と磁気特性の両立した方向性電磁鋼板の製造方法
を提供し得る。
Claims (3)
- 【請求項1】 C:0.030〜0.100wt%、S
i:2.5〜4.0wt%及び硫化物、窒化物の少なくと
もどちらか一方をインヒビターとして含有する熱延板
を、1回又は焼鈍を挟む2回以上の冷延により最終板厚
とした後、脱炭焼鈍し、表面にSiO2 を主成分とする
酸化膜を形成し、焼鈍分離剤を塗布後仕上げ焼鈍し、絶
縁被膜処理することからなる方向性電磁鋼板の製造方法
において、前記脱炭焼鈍後の鋼板上に、MgO:100
重量部に対し、塩酸、塩素酸、過塩素酸の1種又は2種
以上を塩素として、0.015〜0.06重量部となる
ように添加配合した焼鈍分離剤を塗布することを特徴と
するグラス被膜性能と磁気特性の極めて優れる方向性電
磁鋼板の製造方法。 - 【請求項2】 主成分として使用する焼鈍分離剤MgO
がBET比表面積で20m2 /g以上、CAA値30〜
150秒、含有するB量が400〜2000ppm である
ことを特徴とする請求項1記載のグラス被膜性能と磁気
特性の極めて優れる方向性電磁鋼板の製造方法。(但
し、CAA値測定は液温度30℃における測定値) - 【請求項3】 焼鈍分離剤塗布量が4〜8g/m2 の範
囲であることを特徴とする請求項1又は2記載のグラス
被膜性能と磁気特性の極めて優れる方向性電磁鋼板の製
造方法。
Priority Applications (12)
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1994
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