JPH08143787A - 耐熱複合フィルム - Google Patents

耐熱複合フィルム

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JPH08143787A
JPH08143787A JP28366094A JP28366094A JPH08143787A JP H08143787 A JPH08143787 A JP H08143787A JP 28366094 A JP28366094 A JP 28366094A JP 28366094 A JP28366094 A JP 28366094A JP H08143787 A JPH08143787 A JP H08143787A
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毅 中藤
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Abstract

(57)【要約】 【構成】熱可塑性フィルム及び下記(A)〜(D)成分
より成る光硬化性樹脂組成物の硬化層とからなる耐熱複
合フィルム。 (A)成分:芳香族テトラカルボン酸二無水物と活性エ
ネルギー線により重合可能な炭素−炭素二重結合を有す
るアルコールとのエステル化反応生成物 100重量部 (B)成分:脂肪族ジアミン 上記芳香族テトラカルボン酸二無水物のモル数に対して
1〜2モル (C)成分:光重合開始剤あるいは光増感剤 0.1〜10重量部 (D)成分:極性溶媒 10〜1800重量部 【効果】本発明による耐熱複合フィルムは、汎用樹脂フ
ィルムの可撓性を保持しつつ、耐熱性を付与し、従来の
汎用樹脂フィルムでは困難であった150℃以上での使
用を可能にし、さらに硬化層が短時間で硬化可能な光硬
化能を有するため作業性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性に優れたフレキ
シブルプリント基板、チップキャリアテープ、包装材等
の幅広い分野に有用な耐熱複合フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フレキシブルプリント基板、磁気
テープ等に用いられているフィルムとしてはポリエステ
ルフィルムが主として用いられているが、耐熱性が低い
ために高温での使用は著しく制限を受けている。一方、
耐熱フィルムとしてはポリイミドが知られているが非常
に高価であり、汎用には適さない。また、一部ではポリ
エステル等のフィルムにエポキシ樹脂あるいは熱硬化性
イミド樹脂(特開平4−101839)をコートした複
合フィルムも検討されているが、可撓性、耐熱性、さら
には熱硬化型のため長時間の加熱工程を必要とするため
製造コストがかかるという問題点を抱えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、汎用樹脂フ
ィルムの可撓性を保持しつつ、耐熱性を付与し、従来の
汎用樹脂フィルムでは困難であった150℃以上での使
用を可能にし、さらに硬化層が短時間で硬化可能な光硬
化能を有する、作業性に優れた耐熱複合フィルムおよび
その製造方法を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性フィ
ルムの表面に下記(A)〜(D)成分が下記割合で配合
された光硬化性樹脂組成物の硬化層とからなる耐熱複合
フィルムを提供するものである。 (A)成分:芳香族テトラカルボン酸二無水物と活性エ
ネルギー線により重合可能な炭素−炭素二重結合を有す
るアルコールとのエステル化反応生成物 100重量部 (B)成分:脂肪族ジアミン 上記芳香族テトラカルボン酸二無水物のモル数に対して
1〜2モル (C)成分:光重合開始剤あるいは光増感剤 0.1〜10重量部 (D)成分:極性溶媒 10〜1800重量部
【0005】本発明に用いられる熱可塑性フィルムは何
ら制約されるものではなく、全てのフィルムが使用出来
る。具体的には、ポリエステル樹脂フィルム、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂フィル
ム、及びポリエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィ
ド等のエンジニアリング樹脂フィルム等が挙げられる。
これらの中でも、ポリエステルフィルムが機械的強度、
耐溶剤性にすぐれ、適度のスティッフネスがあるため特
に好ましい。
【0006】本発明に用いられる光硬化性樹脂組成物に
おける(A)成分は、芳香族テトラカルボン酸二無水物
と活性エネルギー線により重合可能な炭素−炭素二重結
合を有するアルコールとを生成物中に酸無水物由来のカ
ルボン酸基が残存するような条件でエステル化反応させ
ることにより得られる化合物である。エステル化反応生
成物としては芳香族テトラカルボン酸二無水物1モルに
対し、活性エネルギー線により重合可能な炭素−炭素二
重結合を有するアルコール2モルが反応して、分子内に
エステル結合を有し、かつ、残余のカルボン酸基を有す
る化合物、即ち、分子内に2個のハーフエステル体を有
する生成物が好ましい。用いられる芳香族テトラカルボ
ン酸二無水物としては、ピロメリット酸二無水物、ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’
−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物等が挙げら
れる。また、使用にあたっては、1種類または2種類以
上の混合物でもよい。
【0007】活性エネルギー線により重合可能な炭素−
炭素二重結合を有するアルコールとしては、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアク
リレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2
−ヒドロキシプロピルアクリレート、ポリエチレングリ
コール変性メタクリレート、ポリエチレン変性アクリレ
ート、ポリプロピレングリコール変性メタクリレート、
ポリプロピレン変性アクリレート、アリルアルコール等
が挙げられる。これらの中でも2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、アリルアルコールが好ましい。また、使
用にあたっては、1種類でも2種類以上の混合物でもよ
い。
【0008】芳香族テトラカルボン酸二無水物と活性エ
ネルギー線により重合可能な炭素−炭素二重結合を有す
るアルコールとのエステル化反応は、通常、芳香族テト
ラカルボン酸二無水物1モルに対し、活性エネルギー線
により重合可能な炭素−炭素二重結合を有するアルコー
ルが2〜4モル、好ましくは2〜3モルの過剰量になる
ように配合し、無溶媒または後述する(D)成分の極性
溶媒中、50〜150℃に加熱して10分〜2時間加熱
撹拌することにより行われる。それにより分子内に2個
のハーフエステル体を有する生成物が得られる。(D)
成分の極性溶媒中反応を行う場合、芳香族テトラカルボ
ン酸二無水物100重量部に対して(D)成分の極性溶
媒が10〜1800重量部の濃度で行う。反応条件によ
っては残余のカルボン酸がエステル化されたトリおよび
テトラエステル体も生成するが、それらの割合は得られ
るエステル体の10モル%以下であることが好ましい。
【0009】得られたエステル化反応生成物は分子内に
2個のハーフエステル体を有する生成物または該エステ
ルとトリおよびテトラエステル体、過剰に用いたアルコ
ール等を含む混合物である。得られたエステル化反応生
成物はそのまま(A)成分として用いるか、分子内に2
個のハーフエステル体を有する生成物を単離して(A)
成分として用いてもよい。
【0010】(B)成分の脂肪族ジアミンとしては、ヘ
キサメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、エチ
レンジアミン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]−ウ
ンデカン、3,9−ビス(3−アミノエチル)−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]−ウンデ
カン、3,9−ビス(3−アミノブチル)−2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5,5]−ウンデカン
等が挙げられる。また、使用にあたっては、1種類でも
2種類以上の混合物でもよい。配合割合は(A)成分の
エステル化反応生成物の原料である芳香族テトラカルボ
ン酸二無水物1モルに対し、1〜2モルである。(B)
成分が少ない場合には、硬化物が脆弱となり、逆に多い
場合には硬化性が低下する。
【0011】(C)成分の光重合開始剤は、1−フェニ
ル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、4−ジ
フェノキシジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセト
フェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン等のアセトフ
ェノン系化合物、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸
メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベン
ゾフェノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾ
フェノン等のベンゾフェノン系化合物が挙げられる。こ
れらのなかで好ましい光重合開始剤は、1−フェニル−
2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−
ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾフェ
ノン及びベンゾイル安息香酸メチルである。これらは単
独で、または2種類以上併用して用いられる。
【0012】光重合開始剤の添加量は、(B)成分10
0重量部に対して0.1〜10重量部が望ましい。0.
1重量部未満では、添加量が少なすぎるため未硬化部分
が残り、10重量部を超えると系中の光重合開始剤が硬
化フィルム強度を低下させ好ましくない。光増感剤を使
用する場合は硬化促進時に使用し、具体的には、n−ブ
チルアミン、トリエチルアミン、N−メチルジエタノー
ルアミン、トリエチル−n−ブチルホスフィン、ジエチ
ルアミノエチルメタクリレート、p−ジメチルアミノ安
息香酸エチル、2−ジメチルアミノエチルベンゾエート
等が挙げられるが、使用にあたっては1種類または2種
類以上の混合物でもよい。添加量は光重合開始剤と同量
以下で用いる。
【0013】(D)成分の極性溶媒は、上記(A)〜
(C)成分を溶解する有機溶媒であり、具体的には、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド、
ヘキサメチルホスホロアミド等の非プロトン性極性溶
媒、上記のアルコール、エチレングリコールモノ置換エ
ーテル、ポリエチレングリコールモノ置換エーテル等の
アルコールを用いることができる。このうち作業性、反
応性、安定性、コストの面からN,N−ジメチルホルム
アミドあるいはN,N−ジメチルアセトアミドが好まし
い。
【0014】溶媒の使用量は、固形分が10〜90wt
%となるように配合するのが作業性の点で好ましい。
(A)成分を合成するためのエステル化反応において
(D)成分の極性溶媒を用い、エステル化反応生成物を
単離しないでそのまま組成物として用いるときは(D)
成分の極性溶媒を添加または留去することにより本発明
の光硬化性樹脂組成物の濃度を調製する。固形分濃度を
調節することにより、溶液粘度の調整およびフイルムに
硬化性樹脂組成物を塗布した場合に塗膜の厚みを調節す
ることが出来る。
【0015】本発明における光硬化性樹脂溶液組成物に
は、接着助剤、禁止剤、レベリング剤その他各種添加剤
を添加しても良い。上記(A)〜(D)成分を含む光硬
化性樹脂組成物を熱可塑性フィルムに塗布し、乾燥する
ことにより溶媒を除去し、活性エネルギー線を照射およ
び加熱することにより、耐熱複合フィルムを形成するこ
とができる。
【0016】光硬化性樹脂組成物の塗布方法は、浸漬
法、流延法、バーコーター法、スクリーン印刷法等を用
いることが可能である。乾燥条件は用いる溶媒によって
異なるが、50〜200℃、好ましくは80〜150℃
で10分〜2時間乾燥を行う。
【0017】光硬化は、活性エネルギー線の照射のもと
で行われる。活性エネルギー線を照射する雰囲気は、通
常の大気中および不活性ガス雰囲気中のいずれでもよ
い。活性エネルギー線としては、紫外線や電子線があ
る。紫外線の光源としては、ケミカルランプ、キセノン
ランプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀
ランプ、メタルハライドランプ等のランプから放出され
る10〜500mj/cm 2 、好ましくは30〜200
mj/cm2 のエネルギーを有する紫外線が利用され
る。
【0018】電子線としては、コックロフトワルトン
型、バンデグラフ型、共振変圧型、絶縁コア変圧器型、
直接型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加
速器から放出される50〜100KeV、好ましくは1
00〜500KeVのエネルギーを有する電子線が利用
される。光硬化中あるいは光硬化後、イミド化及び残留
溶媒の除去を行うために加熱硬化を行うが、作業性から
光硬化時に行うのが好ましい。加熱は、100〜200
℃で10分〜2時間行う。
【0019】複合フィルムの構成としては、熱可塑性フ
ィルムの片面、または両面に光硬化性樹脂組成物の硬化
層が形成されているものである。熱可塑性フィルムの厚
みは、特に制約されるものではないが、一般に、25〜
100μmのものが用いられる。また、光硬化性樹脂組
成物の硬化層の厚みは、特に制約はないが、5〜100
μmが好ましい。5μm以下であれば耐熱性向上の効果
が少なく、また、100μm以上では可撓性が低下す
る。
【0020】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づき、より詳細
に説明する。 〔実施例1〕100mlのナスフラスコに3,3’,
4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸ジアリルエ
ステル4.23g、N,N−ジメチルホルムアミド2.
82gを仕込み、3,9−ビス(3−アミノプロピル)
−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]−
ウンデカン1.77gにN,N−ジメチルホルムアミド
1.18gを加えた溶液を配合し、次いで1−フェニル
−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン0.
1gを加えて光硬化性樹脂組成物溶液とした。
【0021】この溶液を、表面にサンド処理を施した5
0μmのポリエチレンテレフタレート(以下、petと
略す)フィルムの片面にバーコーター法を用いてキャス
トし、80℃で5分次いで150℃で5分乾燥させて2
5μmの樹脂層を形成させた。次に、petフィルムの
もう一方の面に対して同様の処理を行い、このフィルム
を150℃の雰囲気下、フィルムから40cmの高さか
ら出力80W/cmの高圧水銀灯で10分紫外線を照射
し硬化し、黄褐色の光硬化性樹脂の硬化層を有する複合
フィルムを得た。得たフィルムの特性を表1に示す。
【0022】〔実施例2〕実施例1と同様にして3,
3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸ジア
リルエステル5.1gにN,N−ジメチルホルムアミド
3.4gを加えた溶液にヘキサメチレンジアミン0.9
gとN,N−ジメチルホルムアミド0.6gを加えた溶
液を配合し、次いで1−フェニル−2−ヒドロキシ−2
−メチルプロパン−1−オン0.1gを加えて光硬化性
樹脂組成物溶液とした。
【0023】この溶液を用いて実施例1と同様の操作を
行い、黄褐色の光硬化性樹脂の硬化層を有する複合フィ
ルムを得た。得たフィルムの特性を表1に示す。 〔実施例3〕実施例1と同様にして3,3’,4,4’
−ベンゾフェノンテトラカルボン酸ジメタクリロイルオ
キシエチル4.56gにN,N−ジメチルホルムアミド
3.04gを加えた溶液に3,9−ビス(3−アミノプ
ロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5,5]−ウンデカン1.77gとN,N−ジメチル
ホルムアミド1.43gを加えた溶液を配合し、次いで
1−フェニル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−
1−オン0.1gを加えて光硬化性樹脂組成物溶液とし
た。
【0024】この溶液を用いて実施例1と同様の操作を
行い、黄褐色の光硬化性樹脂の硬化層を有する複合フィ
ルムを得た。得たフィルムの特性を表1に示す。 〔実施例4〕実施例1と同様にしてピロメリット酸ジア
リルエステル3.88gにN,N−ジメチルホルムアミ
ド2.59gを加えた溶液に3,9−ビス(3−アミノ
プロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5,5]−ウンデカン2.12gとN,N−ジメチル
ホルムアミド1.41gを加えた溶液を配合し、次いで
1−フェニル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−
1−オン0.1gを加えて光硬化性樹脂組成物溶液とし
た。この溶液を用いて実施例1と同様の操作を行い、黄
褐色の光硬化性樹脂の硬化層を有する複合フィルムを得
た。得たフィルムの特性を表1に示す。
【0025】〔実施例5〕実施例1と同様にして3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸ジアリル
エステル4.15gにN,N−ジメチルホルムアミド
2.77gを加えた溶液に3,9−ビス(3−アミノプ
ロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5,5]−ウンデカン1.85gとN,N−ジメチル
ホルムアミド1.23gを加えた溶液を配合し、次いで
1−フェニル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−
1−オン0.1gを加えて光硬化性樹脂組成物溶液とし
た。
【0026】この溶液を用いて実施例1と同様の操作を
行い、黄褐色の光硬化性樹脂の硬化層を有する複合フィ
ルムを得た。得たフィルムの特性を表1に示す。 〔比較例〕実施例1で用いたpetフィルムをそのまま
評価した。その結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明による耐熱複合フィルムは、汎用
樹脂フィルムの可撓性を保持しつつ、耐熱性を付与し、
従来の汎用樹脂フィルムでは困難であった150℃以上
での使用を可能にし、さらに硬化層が短時間で硬化可能
な光硬化能を有するため作業性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 201/00 PDC

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性フィルムの表面に下記(A)〜
    (D)成分が下記割合で配合された光硬化性樹脂組成物
    の硬化層を設けてなる耐熱複合フィルム。 (A)成分:芳香族テトラカルボン酸二無水物と活性エ
    ネルギー線により重合可能な炭素−炭素二重結合を有す
    るアルコールとのエステル化反応生成物 100重量部 (B)成分:脂肪族ジアミン 上記芳香族テトラカルボン酸二無水物のモル数に対して
    1〜2モル (C)成分:光重合開始剤あるいは光増感剤 0.1〜10重量部 (D)成分:極性溶媒 10〜1800重量部。
  2. 【請求項2】(A)成分のエステル化反応生成物が分子
    内に2個のハーフエステル体を有する請求項1記載の耐
    熱複合フィルム。
  3. 【請求項3】(A)成分のアルコールが2−ヒドロキシ
    エチルメタクリレートまたはアリルアルコ−ルから選ば
    れる請求項1記載の耐熱複合フィルム。
  4. 【請求項4】熱可塑性フィルムがポリエステルフィルム
    である請求項1記載の耐熱複合フィルム。
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