JPH08142659A - 車両用ベンチレータ - Google Patents

車両用ベンチレータ

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JPH08142659A
JPH08142659A JP30846394A JP30846394A JPH08142659A JP H08142659 A JPH08142659 A JP H08142659A JP 30846394 A JP30846394 A JP 30846394A JP 30846394 A JP30846394 A JP 30846394A JP H08142659 A JPH08142659 A JP H08142659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drum
spacer
case
ventilator
shaft portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP30846394A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Endo
進 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Plast Co Ltd filed Critical Nihon Plast Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気の吹き出し方向を調整するドラムを回動
位置にガタなく確実に保持する。 【構成】 ケース1の前部開口部に、空気吹き出し口2
bを有するドラム2を回動自在に設けた車両用ベンチレ
ータにおいて、上記ドラム2より突設された回動軸2c
をスペーサ4を介してケース1の取付け孔1aに回動自
在に嵌挿すると共に、上記スペーサ4の軸部4bまたは
取付け孔1aの内面の少なくとも一方に、回転方向のガ
タを吸収する突条4dを突設したもので、ドラム2に回
転方向のガタを生じることがないと共に、回動軸2cと
スペーサ4の摩擦力により回動位置にドラム2を確実に
保持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は回動自在なドラムの支
持構造を改善した車両用ベンチレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来空気調整装置が搭載された車両に
は、ダッシュボードなどに、空気吹き出し口を有するベ
ンチレータが設置されている。
【0003】上記ベンチレータは、例えばダッシュボー
ド内に埋込まれたケースと、このケースの前面開口部に
設けられたドラムなどにより構成されていて、上記ドラ
ムを上下方向へ回動させることにより空気吹き出し口よ
り吹き出される空気の方向が自由に調整できるようにな
っている。
【0004】上記のような車両用ベンチレータでは、ド
ラムを回動させて風向きを変えた場合、ドラムは引き続
きその位置に保持される必要がある。このために従来か
らケースにドラムを回動自在に支持する構造が種々提案
されている。
【0005】例えば実開平2−72120号公報では、
ケースに回動自在に支承された主軸に、ケースとドラム
の間に圧接するよう弾性スペーサを嵌挿して、ケースと
弾性スペーサの摩擦力でドラムを回動位置に保持するよ
うにしたベンチレータが提案されている。
【0006】また実開平3−67851号公報では、ド
ラムより突設された角形の支持軸に、弾性部材を嵌挿
し、この弾性部材の小径部をケースの挿入孔に圧入する
ことにより、弾性部材と挿入孔の摩擦力でドラムを回動
位置に保持するようにしたベンチレータが提案されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし前者公報のケー
スとドラムの間に弾性スペーサを介裝したものでは、ケ
ースとドラムの間の寸法のバラツキにより摩擦力が変化
するため、ドラムの支持力が寸法のバラツキに影響され
て、ドラムを回動するのに大きな力を必要としたり、逆
にドラムの保持力が小さくて、走行中の振動などにより
回動してしまうなどの不具合があった。
【0008】この場合ドラム軸径寸法と弾性スペーサ軸
孔寸法とを厳密に調整すればドラム回動の際の高級な操
作フィーリングを安定的に達成する事は可能であるが、
そのスペーサ装着済のドラムをケースに組み込んだ途端
に操作フィーリングが劣化すると言う問題点があり、こ
れを避ける為にケースの軸孔はやや大き目に設定せざる
を得ず、それ故、ガタが生じ易いと言う問題があった。
【0009】また後者公報の弾性部材の小径部をケース
の挿入孔に圧入したものでは、摩擦を生じる面積が小さ
いため保持力が弱いと共に、摩擦面が早期に磨耗しやす
いため、耐久性に欠けるなどの不具合がある。
【0010】この発明はかかる従来の不具合を改善する
ためになされたもので、回動位置にドラムを確実に保持
出来るようにした車両用ベンチレータを提供することを
目的とするものである。又、弾性スペーサ嵌装により達
成された高級操作フィーリングを損なうことなく、同時
に軸部のガタもなくすようにした車両用ベンチレータを
提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、ケースの前部開口部に、空気吹き出し口
を有するドラムを回動自在に設けた車両用ベンチレータ
において、上記ドラムより突設された回動軸をスペーサ
を介してケースの取付け孔に回動自在に嵌挿すると共
に、上記スペーサの軸部または取付け孔の内面の少なく
とも一方に、回転方向のガタを吸収する突条を突設した
ものである。
【0012】
【作用】上記構成により回動軸とスペーサの間の摩擦力
でドラムを回動位置に保持するため、保持が確実に行え
る。
【0013】またスペーサの軸部またはケースの取付け
孔内面に突設された突条が軸部を取付け孔に嵌挿する際
押し潰されて回転方向のガタを吸収するため、軸と取付
け孔に多少のガタがあっても、ドラムにガタを生じるこ
となくケースに支持することができる。
【0014】
【実施例】この発明の一実施例を図面を参照して詳述す
る。図1は車両用ベンチレータの斜視図を示すもので、
この図で1はケース、2はドラム、3はパネルを示す。
【0015】上記ケース1は例えば2個の角筒を横方向
に配置した構造で、前部に設けられたパネル3により連
結されている。
【0016】上記ドラム2は各ケース1の前部開口内に
それぞれ設けられていて、横方向にルーバ2aを有する
空気吹き出し口2bがパネル3の開口部3aより表出す
るようになっている。
【0017】上記ドラム2の両側面には図2以下に示す
ように中空状の回動軸2cが突設されていて、この回動
軸2cに弾性材により形成されたスペーサ4が嵌挿され
ている。
【0018】上記スペーサ4は図4に示すように、円板
状の鍔部4aと、この鍔部4aの一側面に突設された多
角形状の軸部4bよりなり、これらの鍔部4a及び軸部
4bの中心部には上記ドラム2の回動軸2cが嵌挿され
る軸孔4cが形成されていると共に、上記軸部4bの角
部近傍には、軸部4bを上記ケース1に形成された角孔
状の取付け孔1aに嵌挿した場合に、回転方向のガタを
なくすための突条4dが突設されている。
【0019】上記突条4dは軸部4bをケース1の取付
け孔1a内に図2に示すよう嵌挿した場合に取付け孔1
aの内面により押し潰されて、軸部4bと取付け孔1a
の回転方向のガタを吸収するようになっており、例えば
高さ0.3mm、幅0.5R程度に形成されている。
【0020】なお図1中5はドラム2を回動するための
摘子で、パネル3のほぼ中央部に設けられている。
【0021】次に上記構成された車両用ベンチレータの
作用を説明すると、ドラム2より突設された回動軸2c
に図3に示すようにスペーサ4を嵌挿し、かつスペーサ
4の軸部4bをケース1の取付け孔1aに圧入して、ケ
ース1に対してドラム2が組立てられており、組立て
時、軸部4bの角部近傍に突設された突条4dが取付け
孔1a内面に押し潰されて回転方向のガタを吸収するた
め、軸部4bと取付け孔1aの間で寸法のバラツキがあ
っても、回転方向にガタを生じることなくケース1にド
ラム2が取付けられる。すなわち、いまドラム2の回動
軸2cの軸径が半径4mm、軸心からドラム外周までの
距離が36mmのドラム2の場合、軸部のガタはドラム
外周で36/4=9倍に拡大される。
【0022】従ってスペーサ4の軸部4bとケース1の
取付け孔1aの間に0.1mmのガタがあっても、ドラ
ム2の外周では、9倍の0.9mmに拡大され、ドラム
外周を手で触れたときに、ガタが明確に感知されて製品
品質に対する信頼感を損なっていたが、上記実施例のよ
うに軸部4bに設けた突条4dにより回転方向のガタを
吸収することにより、ドラム外周部でのガタをほとんど
生じることなく、ケース1に対してドラム2を支持する
ことができる。
【0023】上記のようにして組立てられたベンチレー
タは車両のダッシュボードなどに組込まれて使用される
が、パネル3前面の摘子5によりドラム2を上下方へ回
動することにより、空気吹き出し口2bより吹き出され
る空気の方向が自由に調整できると共に、回動軸2cと
スペーサ4の摩擦により回動位置に確実にドラム2を保
持することができる。
【0024】なお上記実施例では、スペーサ4の軸部4
b側に突条4dを設けたが、図5に示すようにケース1
の取付け孔1a内面に突条4dを突設しても同様な効果
が得られる。
【0025】また上記実施例では、スペーサ4の軸部4
bを多角形としたが、図6や図7に示すように半円柱角
や三角形状としてもよく、また突条4dの位置や数も図
6の(イ)や(ロ)に示すように3個所や、4個所、も
しくは図7の(イ)や(ロ)に示すように3個所や2個
所でもよく、要は軸部4bと取付け孔1aの回転方向の
ガタが吸収できる構造であれば、形状や突条の4d数な
どに制限を受けるものではない。
【0026】
【発明の効果】この発明は以上詳述したように、ドラム
に突設された回動軸にスペーサを嵌挿し、かつスペーサ
の軸部をケースの取付け孔に嵌挿してケースに対してド
ラムを回動自在に取付けたことから、回動軸とスペーサ
間の摩擦力でドラムを回動位置に確実に保持することが
できる。
【0027】またスペーサの軸部に突条を突設して、軸
部をケースの取付け孔に嵌挿する際、この突条を取付け
孔の内面で押し潰すことにより、スペーサと取付け孔の
回転方向のガタを吸収するようにしたことから、軸部と
取付け孔の間に寸法的なガタがあっても、このガタがド
ラム外周で拡大されることがない。
【0028】これによって予め軸部と取付け孔の寸法を
同一にして、軸部を取付け孔に圧入することにより組み
立てる必要がないため、回動軸とスペーサ間の摩擦力が
増大して、ドラムを回転するのに大きな力を必要とする
などの不具合も解消することができる。即ち、弾性スペ
ーサ嵌装により達成された高級操作フィーリングを損な
う事なく、同時に軸部のガタもなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例になる車両用ベンチレータ
の斜視図である。
【図2】この発明の一実施例になる車両用ベンチレータ
のドラム支持部の正面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】この発明の一実施例になる車両用ベンチレータ
に使用されたスペーサの斜視図である。
【図5】ドラムの回転方向のガタを吸収する別の実施例
を示す説明図である。
【図6】(イ)及び(ロ)はドラムの回転方向のガタを
吸収する別の実施例を示す説明図である。
【図7】(イ)及び(ロ)はドラムの回転方向のガタを
吸収する別の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ケース 1a 取付け孔 2 ドラム 2b 空気吹き出し孔 2c 回動軸 4 スペーサ 4b 軸部 4d 突条

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースの前部開口部に、空気吹き出し口
    を有するドラムを回動自在に設けた車両用ベンチレータ
    において、上記ドラムより突設された回動軸をスペーサ
    を介してケースの取付け孔に回動自在に嵌挿すると共
    に、上記スペーサの軸部または取付け孔の内面の少なく
    とも一方に、回転方向のガタを吸収する突条を突設した
    ことを特徴とする車両用ベンチレータ。
  2. 【請求項2】 スペーサの軸部を多角形状とし、かつ角
    部近傍に突条を突設してなる請求項1記載の車両用ベン
    チレータ。
  3. 【請求項3】 スペーサの軸部を半円柱形とし、かつ角
    部近傍に突条を突設してなる請求項1記載の車両用ベン
    チレータ。
  4. 【請求項4】 スペーサの軸部を三角形状とし、かつ角
    部近傍に突条を突設してなる請求項1記載の車両用ベン
    チレータ。
JP30846394A 1994-11-18 1994-11-18 車両用ベンチレータ Pending JPH08142659A (ja)

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JP30846394A JPH08142659A (ja) 1994-11-18 1994-11-18 車両用ベンチレータ

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JPH08142659A true JPH08142659A (ja) 1996-06-04

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007511401A (ja) * 2003-11-13 2007-05-10 ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 特に自動車用のノズル装置
WO2011081377A3 (ko) * 2009-12-28 2011-11-03 주식회사 니프코코리아 차량용 에어벤트

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