JPH0814262A - トラックローラ軸受 - Google Patents

トラックローラ軸受

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Publication number
JPH0814262A
JPH0814262A JP17026394A JP17026394A JPH0814262A JP H0814262 A JPH0814262 A JP H0814262A JP 17026394 A JP17026394 A JP 17026394A JP 17026394 A JP17026394 A JP 17026394A JP H0814262 A JPH0814262 A JP H0814262A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
roller bearing
outer ring
track roller
elastic ring
Prior art date
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Pending
Application number
JP17026394A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Nakamura
悟司 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP17026394A priority Critical patent/JPH0814262A/ja
Publication of JPH0814262A publication Critical patent/JPH0814262A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外輪が荷重で弾性変形してもシール効果が低
下せず、かつ構造が簡単で安価に製造できるものとす
る。 【構成】 外輪2に鍔2aを有し、内輪1の両側に側輪
4,4を設けた複列の円筒ころ軸受とする。この軸受に
おいて、外輪鍔2aの内径面および側輪4の外径面に、
互いに対面する環状の係止溝5および遊嵌溝6を各々設
け、弾性リング7を嵌め込む。弾性リング7はピアノ線
からなる一つ割りの広がり勝手のものであり、外径部が
係止溝5の底面に圧接し、内径部が遊嵌溝6内に遊嵌す
る。弾性リング7の割り部7aは、両端面7b,7b
を、半径方向に対して斜めとなる互いに平行な面とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軌道上を外輪が転が
り運動をする機構、例えば偏心ローラ、ガイドローラ、
ロッカーアームローラ、カムローラ、およびプレッシャ
ローラ等に用いられるトラックローラ軸受に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、こ
の種のトラックローラ軸受の密封形式として、図4に示
すように外輪52にシールド板53を圧入する形式が採
用されている。しかし、トラックローラ軸受は、外輪5
2が直接にガイドレール等の軌道面に接して荷重を受け
るため、荷重条件によっては、外輪52の鍔52aが矢
印aで示すように広がり方向に弾性変形し、これに伴っ
てシールド板53が外側または内側へ移動する不具合が
まれに生じる。このようにシールド板53が移動する
と、外輪52から外れて防塵効果が無くなったり、内側
に入ってころ54と干渉し、噛み込んでロックする不具
合が生じる。このような問題点を解消するものとして、
図5に示すように多数枚の薄板からなるラビリンスシー
ル55を用いたものがある。しかし、この種のラビリン
スシール55は構造が複雑で高価な部品であるため、軸
受が非常にコスト高となる。
【0003】この発明の目的は、外輪が荷重で弾性変形
してもシール効果が低下せず、かつ構造が簡単で安価に
製造できるトラックローラ軸受を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明のトラックロー
ラ軸受は、外輪に鍔を有し、この鍔の内周に隙間を介し
て位置する側輪が内輪に隣接して設けられた形式のもの
である。この軸受において、前記外輪の鍔の内径面およ
び側輪の外径面に、互いに対面する環状の係止溝および
遊嵌溝を各々設け、かつシール用の弾性リングを設け
る。弾性リングは一つ割りの広がり勝手のものであり、
外径部が前記係止溝の底面に弾性復元力で圧接し、内径
部が前記遊嵌溝内に遊嵌する。弾性リングは、割り部に
おける両端面を、半径方向に対して各々斜めとなる互い
に平行な面とすることが望ましい。
【0005】
【作用】この構成によると、外輪の鍔の係止溝に嵌合さ
せた弾性リングが側輪の遊嵌溝内に遊嵌するため、外輪
と側輪間の隙間が蛇行状の断面となり、ラビリンス作用
で防塵効果が得られる。弾性リングは、外輪の鍔の係止
溝に嵌合させているため、外輪に作用する重荷重によっ
て外輪の鍔が外側へ広がるような弾性変形を生じても、
弾性リングが係止溝から外れて移動することがない。そ
のため、防塵効果が維持され、また弾性リングと転動体
との干渉の問題がない。また、この軸受は、弾性リング
が外輪の係止溝に嵌合して側輪の遊嵌溝にも遊嵌するた
め、外輪と側輪が軸方向に抜けることがなく、機器への
組み込み前の軸受単独状態においても、一体の組立品と
して取り扱うことができる。弾性リングの割り部におけ
る両端面を互いに平行な斜めの面とした場合は、割り部
の両端部が互いに重なるように弾性リングを縮めた状態
で前記係止面への嵌合作業が行える。そのため係止溝へ
の嵌合状態で、割り部の端面間の隙間を狭くでき、防塵
効果を高めることができる。
【0006】
【実施例】この発明の一実施例を図1に基づいて説明す
る。このトラックローラ軸受は、転動体に複列の円筒こ
ろ3を用い、保持器を有しない総ころ形式としたころ軸
受であって、外輪2は両側部に内向きの鍔2a,2aを
有し、この鍔2a,2aの内周に位置する一対の側輪
4,4を内輪1の両側に各々隣接して設けた形式のもの
である。この構成の軸受において、外輪2の各鍔2aの
内径面および側輪4の外径面に、互いに対面する環状の
係止溝5および遊嵌溝6を各々設け、シール用の弾性リ
ング7を嵌め込む。この例では、係止溝5は矩形断面の
溝とし、遊嵌溝6は台形断面の溝としてある。係止溝5
および遊嵌溝6にはグリースを充填しておくことが好ま
しい。弾性リング7は、ピアノ線等の金属製の弾性線材
で形成された周方向一つ割りの広がり勝手のものであ
り、外径部が外輪鍔2aの係止溝5の底面に弾性復元力
で圧接し、内径部が側輪4の遊嵌溝6内に遊嵌する。弾
性リング7の割り部7aにおける切り口面、すなわち両
端面7b,7bは、半径方向に対して斜めとなる互いに
平行な面としてある。なお、弾性リング7は、断面が丸
形のものに限らず、矩形断面のものとしても良く、また
樹脂成形品であっても良い。
【0007】組立に際しては、まず弾性リング7を側輪
4と一体にして外輪2に押し込む。外輪鍔2aの係止溝
5まで弾性リング7を押し込むと、弾性リング7は弾性
復元力のため、係止溝5内で広がって係止溝5の底面に
圧接し、固定される。これにより、外輪2と側輪4と
は、弾性リング7によって適度の隙間を保ちつつ、後述
のように互いに抜け止め状態に保持される。弾性リング
7は、自然状態で図1(B)のように割り部7aの隙間
δがある程度大きくなっているが、端面7b,7bが平
行な斜めの面であるため、同図(C)のように互いに両
端面7b,7bが重なり合うように縮めた状態で側輪4
に組み込み、外輪鍔2aへの押し込みが行える。そのた
め、外輪鍔2aの係止溝5に固定された状態で、割り部
7aの隙間δが狭まり、両端面7b,7bが殆ど重なっ
た状態とすることもでき、この隙間δからの塵埃の進入
が防止できて、防塵効果が高められる。
【0008】この構成のトラックローラ軸受によると、
外輪鍔2aの係止溝5に嵌合した弾性リング7が側輪4
の遊嵌溝7内に遊嵌するため、外輪2と側輪4間の隙間
が蛇行状の断面となり、ラビリンスシールと同様な作用
で防塵効果が得られる。弾性リング7は、外輪鍔2aの
係止溝5に嵌合しているため、外輪2に作用する重荷重
によって外輪鍔2aが外側へ広がるような弾性変形を生
じても、弾性リング7が係止溝5から外れて移動するこ
とがない。そのため防塵効果が維持され、また弾性リン
グ7ところ3との干渉の問題がない。また、この軸受
は、弾性リング7が外輪2の係止溝5に嵌合して側輪4
の遊嵌溝6にも遊嵌するため、外輪2と側輪4とが互い
に軸方向に抜けることがなく、機器への組み込み前の軸
受単独状態においても、一体の組立品として取り扱うこ
とができる。さらにこの軸受は、係止溝5および遊嵌溝
6と弾性リング7とを設けただけで済むため、構造が簡
単で、従来のラビリンスシールを用いるものに比べて低
コストで製造できる。
【0009】図2および図3は、このトラックローラ軸
受を使用した応用製品例を各々示す。図2は、NCマシ
ニングセンタのテーブル案内部を示し、フレーム21に
設けたレール22に、各方向の軸受A〜Cを介してテー
ブル23が設置してある。軸受Aはレール22の下面に
接する浮き上がり防止用の軸受であり、この軸受Aに図
1の実施例のトラックローラ軸受が使用されている。ロ
ーラ軸25は、図1の内輪1および側輪4に嵌合し、ナ
ット26でテーブル23に止め付けられる。テーブル2
3はボールねじ機構24を介して進退駆動される。図3
(A)は、2段式の立体駐車設備を示し、各ガイド柱3
1に沿って昇降する複数の昇降体32に、自動車34を
載せる昇降床33が取付けられている。ガイド柱31
は、同図(B)に拡大水平断面を示すように、2本のア
ングル材を組み合わせた角柱状のものであり、その4側
面に各々接する4個のガイドローラ35が、各々ブラケ
ット36を介して昇降体32に取付けられている。な
お、ブラケット36は1個のみを示し、残りは図示を省
略してある。これら各ガイドローラ35に、図1の実施
例のトラックローラ軸受が使用されている。
【0010】
【発明の効果】この発明のトラックローラ軸受は、外輪
の鍔の内径面および側輪の外径面に、互いに対面する環
状の係止溝および遊嵌溝を各々設け、外径部が前記係止
溝の底面に圧接して内径部が前記遊嵌溝内に遊嵌する一
つ割りの弾性リングを設けたため、外輪が重荷重等で弾
性変形しても弾性リングが移動せず、シール効果の低下
や、部材干渉の問題が生じない。しかも、係止溝および
遊嵌溝の形成と弾性リングの嵌め込みで済むため、構造
が簡単で安価に製造することができる。弾性リングの割
り部における両端面を互いに平行な斜めの面とした場合
は、組立作業性の面から割り部の端面間の隙間を狭くで
き、防塵効果をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施例にかかるトラック
ローラ軸受の部分断面図、(B)はその弾性リングの正
面図、(C)は同弾性リングの組み込み説明図である。
【図2】同実施例のトラックローラ軸受を使用したマシ
ニングセンタの部分断面図である。
【図3】同トラックローラ軸受を使用した立体駐車場の
側面図および部分拡大水平断面図である。
【図4】従来例の断面図である。
【図5】他の従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…内輪、2…外輪、2a…鍔、3…ころ、4…側輪、
5…係止溝、6…遊嵌溝、7…弾性リング、7b…端面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪に鍔を有し、この鍔の内周に隙間を
    介して位置する側輪が内輪に隣接して設けられたトラッ
    クローラ軸受において、前記外輪の鍔の内径面および側
    輪の外径面に、互いに対面する環状の係止溝および遊嵌
    溝を各々設け、外径部が前記係止溝の底面に圧接して内
    径部が前記遊嵌溝内に遊嵌する一つ割りの広がり勝手の
    弾性リングを設けたトラックローラ軸受。
  2. 【請求項2】 前記弾性リングの割り部における両端面
    を、半径方向に対して各々斜めとなる互いに平行な面と
    した請求項1記載のトラックローラ軸受。
JP17026394A 1994-06-28 1994-06-28 トラックローラ軸受 Pending JPH0814262A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007085384A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Jtekt Corp 円筒ころ軸受
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