JPH0814253A - すべり軸受ユニット - Google Patents

すべり軸受ユニット

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Publication number
JPH0814253A
JPH0814253A JP14659894A JP14659894A JPH0814253A JP H0814253 A JPH0814253 A JP H0814253A JP 14659894 A JP14659894 A JP 14659894A JP 14659894 A JP14659894 A JP 14659894A JP H0814253 A JPH0814253 A JP H0814253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
lubricant
bearing unit
sliding
sliding surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP14659894A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromitsu Asai
拡光 浅井
Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
Yasuyuki Matsumoto
靖之 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP14659894A priority Critical patent/JPH0814253A/ja
Publication of JPH0814253A publication Critical patent/JPH0814253A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】潤滑剤切れや潤滑剤の飛散がなく、良好な潤滑
機能を発揮できるとともに周辺機器の汚染も生じないす
べり軸受ユニットを提供する。 【構成】可動台2に取り付けたすべり軸受1のすべり面
1aは軌道台3に接して直線運動するすべり軸受ユニッ
ト10において、すべり軸受1のすべり面1aが合成樹
脂からなり、かつ可動台2には潤滑剤を含浸させた多孔
質の合成樹脂製の含油部材6を取り付けその含油部材6
は軌道台3に接触するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、事務用機器,音響機
器,測定機器等の直線案内部分に使用されるすべり軸受
ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、機器を構成する部品の移動をすべ
り案内する機構として、例えば図5に示すようなすべり
軸受ユニットがある。このものは、すべり軸受1が合成
樹脂からなるすべり面1aを有して可動台2に取り付け
てあり、前記すべり面1aが軌道台3の平面状のすべり
面3aに接して直線運動するようになっている。
【0003】このすべり軸受ユニットの摺動特性及び耐
久性を確保するために、軌道台3のすべり面3aに予め
潤滑油またはグリース(以下、まとめて潤滑剤という)
を塗布して使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軌道台
3のすべり面3aに予め潤滑剤を塗布した場合は、塗布
量が少なすぎると短時間で潤滑剤切れが生じて軸受の摺
動特性及び耐久性の劣化が促進される。反対に塗布量が
多すぎると、余分の潤滑剤がすべり軸受ユニットの往復
直線運動によりかき寄せられて、すべり軸受1と軌道台
3との接触部分に潤滑剤溜まり5ができる。この溜まっ
た潤滑剤がすべり軸受1の進行方向の左右,前方に跳ね
飛ばされて飛散し、その結果潤滑剤切れを生じ、また、
飛散した潤滑剤によって周辺の機器が汚染されるという
問題点がある。
【0005】さらに、ゴミや埃などの異物がすべり面、
特に軌道台3の平面状のすべり面3aに堆積して潤滑性
能の低下および軸受のすべり面1aや軌道台のすべり面
3aの摩耗を促進させるという問題点がある。そこで本
発明は、上記従来の問題点に着目してなされたもので、
軸受に含油部材を付加することにより、潤滑剤切れや潤
滑剤の飛散がなく良好な潤滑機能を発揮できるとともに
周辺機器の汚染も生じないすべり軸受ユニットを提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、可動台に取り
付けたすべり軸受のすべり面は軌道台に接して直線運動
するすべり軸受ユニットにおいて、すべり軸受のすべり
面が合成樹脂からなり、かつ可動台には潤滑剤を含浸さ
せた多孔質の合成樹脂製の含油部材を取り付けその含油
部材は軌道台に接触するように構成したものである。
【0007】ここで、前記含油部材は、一箇所以上に突
起を設けた円筒状の合成樹脂製の固定ピンにより可動台
に取り付けられているものとすることができる。また、
前記含油部材は、ポリウレタンを材料とする多孔質のフ
ェルト状部材よりなるものとすることができる。
【0008】
【作用】本発明のすべり軸受ユニットによれば、多孔質
の含油部材がすべり軸受のすべり面とともに軌道台のす
べり面に接して同一軌道上を移動する。このとき、含油
部材からにじみ出した潤滑剤が、すべり軸受のすべり面
と軌道台のすべり面とに供給される。含油部材は保持し
ている多量の潤滑剤を、軌道台との接触部分から長時間
にわたって適量ずつ両すべり面に供給しつづける。その
ため、潤滑剤切れや潤滑剤過剰供給は発生しない。
【0009】含油部材はまた、軌道台のすべり面に接触
しつつ移動する際に、すべり面に付着したゴミや埃など
の異物を排除する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例を表し、(a)は平面
図、(b)は正面の断面図である。この実施例のすべり
軸受ユニット10のすべり軸受1は、合成樹脂製の円柱
体で、下部に球面状のすべり面1aを有するとともに上
部に可動台2への取付け部1bを有している。図示の取
付け部1bは、円柱突起を可動台2に予め形成した取付
け孔に圧入する方式のものを示しているが、その他ねじ
止め方式でもスナップフィット方式でも良い。この場合
のすべり軸受1は、一枚の長方形の可動台2に進行方向
に間隔をおいて二個取り付けられている。
【0011】固定の軌道台3は、可動台2の進行方向
(矢符号A及びB)に長く延びた平面状のすべり面3a
を有し、そのすべり面3aが前記すべり軸受1のすべり
面1aを案内する案内面とされている。前記可動台2の
二個のすべり軸受1の間には、角形の含油部材6が固定
ピン7で取り付けられており、その含油部材6の一端面
(下端面)は軌道台3のすべり面3aに接触している。
この実施例の含油部材6は、ポリウレタンを材料とする
多孔質のフェルト状部材よりなり、潤滑剤が多量に含浸
させてある。
【0012】以上のように構成したすべり軸受ユニット
10は次ぎのように作動する。可動台2が軌道台3のす
べり面3a上を矢符号A方向とB方向とに往復直線運動
すると、その可動台2の移動に伴ってすべり軸受1の球
面状のすべり面1aが可動台2の荷重を受けて軌道台3
のすべり面3a上を摺動する。そのとき、すべり軸受1
間に設けられている含油部材6も同時にすべり面3a上
を摺動する。
【0013】その含油部材6の摺動時に、含浸されてい
る潤滑剤が含油部材6の下端面から接触している軌道台
3のすべり面3aに供給される。含油部材6の多孔質内
部に多量に保持されている潤滑剤は、多孔質材の毛細管
作用により長時間にわたって少量ずつ供給されるから、
潤滑剤切れが生じることはない。含油部材6の接触部と
すべり軸受1の球面状のすべり面1aは、同じ軌道台3
のすべり面3a上を摺動しているから、両すべり面1
a,3aに確実に潤滑剤が供給される。
【0014】また、余分の潤滑剤がすべり面3aに供給
されることがないから、移動中にすべり軸受1と軌道台
3との接触部分に潤滑剤溜まりができ、これが移動する
すべり軸受1に跳ね飛ばされて周辺に設置されている機
器を汚染するということもない。また、含油部材6は、
その下端面を軌道台3のすべり面3aに接触させつつ常
にすべり軸受1に同伴して移動し、すべり面3aを払拭
して付着したゴミや埃等の異物を排除する。よって、軌
道台3のすべり面3aに異物が堆積することがなく、す
べり軸受1の摩耗が抑制されて軸受寿命が延長される。
【0015】なお、上記含油部材6は二個のすべり軸受
1の間の空きスペースを有効利用して設けられているた
め、ほぼその空きスペース一杯の大きさまで大きくする
ことができるとともに、含油部材6専用の取り付けスペ
ースを別に設ける必要がなく、省スペースになってい
る。また、含油部材6はポリウレタンを材料とする多孔
質のフェルト状部材よりなるものであるから、耐摩耗特
性,耐油性,親油性,毛細管作用に優れており、そのた
め使用中に膨潤したり型崩れしたりせず、潤滑剤の保持
力にも優れている。
【0016】図2に第2の実施例を示す。この実施例の
すべり軸受ユニット10は、含油部材6を円筒形にして
各すべり軸受1の外側に隣接して配設してある点が上記
第1の実施例と異なっている。含油部材6の個々の取り
付けスペースを小さくできるとともに、含油部材6の加
工が容易になる利点がある。
【0017】その他の作用・効果は第1の実施例と同様
である。図3に第3の実施例を示す。この実施例のすべ
り軸受ユニット10は、すべり軸受1を四個使用し、そ
れら四個のすべり軸受1の間の軸方向の空間に一個の含
油部材6を配設してある点が上記第1の実施例と異なっ
ている。
【0018】このようにすべり軸受1の数を増やすこと
により、すべり軸受ユニット10の耐荷重性能が増大す
るという利点がある。その他の作用・効果は第1の実施
例と同様である。図4に第4の実施例を示す。この実施
例のすべり軸受ユニット10は、含油部材6の固定ピン
7の形状が前記実施例とは異なり、含油部材6に挿入し
ている円筒胴部分の外周面の二箇所に突起8が突設され
ている。この突起8により、含油部材6が脱落を防止さ
れて取り付けられている。すなわち、図4(c)に拡大
して示されるように、多孔質の合成樹脂からなる含油部
材6は柔軟性があるため突起8の当たる部分が部分的に
変形し、固定ピン7との係合が確実になって脱落が防止
されるものである。なお、突起8の形状,数は図示に限
定されず、他の形状でも良く、またその数は一個以上で
あればよい。
【0019】その他の作用・効果は第1の実施例と同様
である。なお、上記各実施例においては、すべり軸受1
は全体が合成樹脂により構成されているものとしたが、
これに限られず、大部分を合成樹脂以外の材料を用いて
形成し、そのすべり面1aの部分のみを合成樹脂として
も良い。また、すべり軸受1の合成樹脂としては必ずし
も限定する必要はないが、例えば、耐摩擦特性に優れる
ポリテトラフルオロエチレンを主成分とし、これに摩耗
特性向上物質を混合した合成樹脂などを用いると、摩擦
特性と摩耗特性とを共に向上させることが可能である。
【0020】また、含油部材6は、上記実施例ではポリ
ウレタンを材料とする多孔質のフェルト状部材よりなる
ものとしたが、その他の材料であっても良く、また微細
な連続気孔を多数有する多孔質のスポンジ状であっても
良い。また、含油部材6に含浸させる潤滑剤としては、
鉱油,合成油,エステル油,ジエステル油等から選定し
た潤滑油が好適に利用できる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のすべり軸
受ユニットは、可動台に取り付けたすべり軸受のすべり
面が合成樹脂からなり、可動台には潤滑剤を含浸させた
多孔質の合成樹脂製の含油部材を取り付け、その含油部
材を軌道台に接触させた状態で可動台のすべり軸受のす
べり面が軌道台のすべり面に接して直線的に往復運動す
るものとしたため、含油部材の潤滑剤が多孔質体の毛細
管作用で長時間にわたり少しずつすべり面に供給され
て、潤滑剤切れや潤滑剤の過剰供給に基づく潤滑剤の飛
散がなく、良好な潤滑機能を発揮すると共に周辺機器も
汚染も生じないという効果が得られる。
【0022】また、含油部材がすべり面の異物を排除す
るから、すべり面の摩耗を抑制されて、その結果軸受寿
命が延長されるという効果を奏する。また、含油部材を
軌道方向(可動台運動方向)のすべり軸受の間の空きス
ペースに設けたため、省スペースになりすべり軸受ユニ
ット全体の小型化に寄与できるという効果が得られる。
【0023】また、第4の実施例によれば、含油部材の
固定ピンに突起を設けたため、上記各効果に加えて、含
油部材の保持が確実になり脱落防止が保証されるという
効果を奏する。また、含油部材をポリウレタ製で多孔質
なフェルト状部材で構成すると、使用中に含油部材が膨
潤したり形崩れしたりせず、潤滑剤の保持力にも優れ、
かつ使用中に摺動特性を阻害する毛くず等も出ないの
で、より高性能で長寿命なすべり軸受ユニットが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の(a)平面図,(b)
正面断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例の(a)平面図,(b)
正面断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例の(a)平面図,(b)
正面図である。
【図4】本発明の第4の実施例の(a)平面図,(b)
正面断面図,(c)部分拡大断面図である。
【図5】従来のすべり軸受ユニットの(a)平面図,
(b)正面断面図である。
【符号の説明】 1 すべり軸受 1a すべり面 2 可動台 3 軌道台 3a すべり面 6 含油部材 7 固定ピン 8 突起 10 すべり軸受ユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動台に取り付けたすべり軸受のすべり
    面は軌道台に接して直線運動するすべり軸受ユニットに
    おいて、すべり軸受のすべり面が合成樹脂からなり、可
    動台には潤滑剤を含浸させた多孔質の合成樹脂製の含油
    部材を取り付け、該含油部材は前記軌道台に接触するす
    べり軸受ユニット。
JP14659894A 1994-06-28 1994-06-28 すべり軸受ユニット Pending JPH0814253A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14659894A JPH0814253A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 すべり軸受ユニット

Applications Claiming Priority (1)

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JP14659894A JPH0814253A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 すべり軸受ユニット

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Publication Number Publication Date
JPH0814253A true JPH0814253A (ja) 1996-01-16

Family

ID=15411353

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JP14659894A Pending JPH0814253A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 すべり軸受ユニット

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006500489A (ja) * 2002-03-20 2006-01-05 ダイナコ アンテルナショナル ソシエテ アノニム 改良形シャッターを有する装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006500489A (ja) * 2002-03-20 2006-01-05 ダイナコ アンテルナショナル ソシエテ アノニム 改良形シャッターを有する装置
JP4768227B2 (ja) * 2002-03-20 2011-09-07 ダイナコ アンテルナショナル ソシエテ アノニム シャッター装置

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