JPH06137326A - 直動すべり軸受 - Google Patents

直動すべり軸受

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Publication number
JPH06137326A
JPH06137326A JP29160592A JP29160592A JPH06137326A JP H06137326 A JPH06137326 A JP H06137326A JP 29160592 A JP29160592 A JP 29160592A JP 29160592 A JP29160592 A JP 29160592A JP H06137326 A JPH06137326 A JP H06137326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding
lubricant
bearing
slide
slide bearing
Prior art date
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Pending
Application number
JP29160592A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromitsu Asai
拡光 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
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Publication of JPH06137326A publication Critical patent/JPH06137326A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多量の潤滑剤を保持でき、しかも潤滑剤の飛散
で周辺機器が汚染されることがなく、潤滑剤切れも発生
せず、かつすべり面の異物を自らから排除してすべり面
の摩耗を防止できる長は寿命の直動すべり軸受を提供す
る 【構成】軌道台1の平面状のすべり面1aに対向するす
べり面4aを有して軌道台1に沿い直線運動する直動す
べり軸受3は、すべり面4aが合成樹脂からなるすべり
軸受本体4と、潤滑剤を含浸させた多孔質の合成樹脂の
摺動体とを備え、該摺動体はすべり軸受本体4の側面を
取り囲み、一端面を軌道台のすべり面1aに接触させて
配設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、事務用機器,音響機
器,測定機器等の直線案内部分に使用される直動すべり
軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、機器を構成する部品の直線移動を
すべり案内する機構として、直動すべり軸受が用いられ
ている。このものは、軌道台の平面状のすべり面に対向
するすべり面を有して軌道台に沿い往復直線運動するも
ので、軌道台のすべり面に予め潤滑油またはグリース
(以下、単に潤滑剤という)を塗布するか、あるいは更
に軸受のすべり面の一部に比較的浅い凹状の潤滑剤溜ま
りを設けて潤滑剤を封入していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軌道台
のすべり面に予め潤滑剤を塗布した場合は、塗布量が少
なすぎると短時間で潤滑剤切れが生じる。反対に塗布量
が多すぎると、余分の潤滑剤が直動すべり軸受の往復直
線運動により進行方向の左右や前方に跳ね飛ばされて飛
散するため、潤滑剤切れを生じ易く、また、跳ね飛ばさ
れた潤滑剤により軸受周辺の機器が汚染されるという問
題点があった。
【0004】一方、軸受のすべり面に設けた凹状の潤滑
剤溜まりに潤滑剤を封入しても、当該凹状の溜まり内に
封入できる潤滑剤の量が少ないため、潤滑剤切れまでの
時間が多少延びる程度であり、跳ね飛ばされた潤滑剤が
周辺機器を汚染するという問題点は未解決のままであっ
た。また、ごみや埃などの異物がすべり面、特に軌道台
の平面状のすべり面に堆積して、潤滑性能の低下および
軸受のすべり面や軌道台のすべり面の摩耗を促進させる
という問題点があった。
【0005】そこで本発明は、上記従来の問題点に着目
してなされたものであり、多量の潤滑剤を保持すること
が可能で、しかも潤滑剤の飛散を押さえて周辺機器の汚
染を防止するとともに、潤滑剤切れが発生せず、また異
物をすべり面から排除してすべり面の摩耗を防止するこ
とができ、ひいては寿命を延長することができる直動す
べり軸受を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、軌道台の平面状のすべり面に対向するすべり面
を有して軌道台に対して直線運動する直動すべり軸受に
係り、直動すべり軸受はすべり面が合成樹脂からなるす
べり軸受本体と、潤滑剤を含浸させた多孔質の合成樹脂
の摺動体とを備え、該摺動体はすべり軸受本体の側面を
取り囲むとともに一端面を前記軌道台のすべり面に接触
させて配設されることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の直動すべり軸受は、軌道台と該軌道台
に対して往復直線移動する可動台との間に介装される。
すなわち、すべり軸受本体を可動台に取付け、且つすべ
り軸受本体の側面には多孔質の摺動体を配設し、すべり
軸受本体のすべり面を軌道台のすべり面に当接させる。
可動台の負荷はすべり軸受本体で受ける。摺動体は多孔
質であるから含浸させた潤滑剤を多量に保持することが
できる。この摺動体の一端面は軌道台の平面状のすべり
面に接触する。可動台の移動に伴って直動すべり軸受も
移動する。
【0008】その移動に際して、摺動体は二つの主要な
機能を発揮する。一つは潤滑剤の長期補給機能であり、
多孔質摺動体内に保持されている多量の潤滑剤を、軌道
台との接触部分から長時間にわたり適量づつすべり面に
供給する。そのため、潤滑剤切れは発生しない。また余
分の潤滑剤が跳ね飛ばされて軸受周辺の機器を汚染する
こともない。
【0009】また、摺動体はすべり軸受本体の防塵シー
ルとしても機能する。すべり軸受本体に先行して進行
し、軌道台のすべり面を払拭してすべり面に付着したご
み,埃等の異物を排除する。これにより、すべり軸受本
体のすべり面の摩耗を防止することができ、ひいては寿
命を延長することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1,図2は第1の実施例を表したもので、図1
は正面断面図、図2は側面断面である。まず構成を説明
すると、1は軸方向に長く形成された固定の軌道台、2
は軌道台1の平面状のすべり面1aを案内面としてA,
B二方向に直線往復運動する可動台である。可動台2の
下面には本発明の直動すべり軸受3が取付けてある。こ
の直動すべり軸受3は、円柱胴体を有する合成樹脂製の
すべり軸受本体4と、このすべり軸受本体4の側面を取
り囲んで配設された円筒状の摺動体5とで構成されてい
る。
【0011】すべり軸受本体4には、その上部に取付け
用の雄ねじ6が形成されており、そのねじ6により可動
台2の下面に螺着されている。すべり軸受本体4の下部
は軌道台のすべり面1aに対向する球面であり、その球
面の頂部のすべり面4aは軌道台のすべり面1aに接触
している。円筒状の摺動体5は合成樹脂製の多孔質体で
あり、予め多量の潤滑剤(潤滑油またはグリース)を含
浸して保持させてある。この実施例の摺動体5は、すべ
り軸受本体4の外周面に圧入して固定され、その下端面
5aが軌道台のすべり面1aに軽く接触している。
【0012】次に作用を説明する。可動台2が停止中も
移動中も、可動台2の荷重は実質的にすべり軸受本体4
で受け、摺動体5には殆ど負荷がかからない。可動台2
が外力を受けて軌道台1のすべり面1a上をA方向とB
方向とに往復直線運動すると、その可動台2の移動に伴
って直動すべり軸受3も移動する。その移動時に、摺動
体5に予め含浸させてある潤滑剤が摺動体5の下端面5
aから接触している軌道台のすべり面1aに供給され
る。摺動体5の多孔質内部に多量に保持されている潤滑
剤は、多孔質材の毛細管作用により長時間にわたって少
量づつ供給されるから、潤滑剤切れが生じることはな
い。
【0013】また余分の潤滑剤がすべり面1aに供給さ
れることがないから、潤滑剤が移動中の直動すべり軸受
3に跳ね飛ばされて、軸受周辺に設置されている機器を
汚染するということもない。また、摺動体5は、その下
端面5aをすべり面1aに接触させながら、常にすべり
軸受本体4に先行して進行し、軌道台1のすべり面1a
を払拭して付着したごみ,埃等の異物を排除する。この
ように摺動体5が防塵シール機能を果たすので、すべり
軸受本体4のすべり面4aとこれが接触している軌道台
1のすべり面1aとの間に異物が侵入することがなく、
すべり軸受本体4の摩耗が抑制されて軸受寿命が延長さ
れる。
【0014】図3,図4に第2の実施例を示す。この実
施例は、軌道台1の上面に重ねてステンレス製の薄板1
0を接着して二層構造とし、そのステンレス製の薄板1
0の表面10aを軌道台1のすべり面としている。この
ように構成すると、軌道台1のすべり面粗さの精度を確
保することが第1の実施例の場合より容易になる利点が
ある。
【0015】また、すべり軸受本体4の取付け部は、ね
じに代えて2叉の弾性突起11とし、その弾性復帰力で
可動台2に固定して取付けるスナップフィット構造にな
っている。この取付け構造にすると、すべり軸受本体4
の可動台2に対する着脱がより容易にできる利点があ
る。さらに、すべり軸受本体4の外周面と摺動体5の内
周面との間に、僅かにすき間Cを設けている。可動台2
が例えば図3のA方向に直線運動するときは、摺動体5
はその内側面をすべり軸受本体4の側面に支持されて可
動台2と共に進行する。そのとき、進行方向と反対側の
すき間Cは拡がり、進行側のすき間Cはゼロになる。こ
のように摺動体5をすべり軸受本体4に対して非固定に
すると、摺動体5が自重で軌道台1のステンレス製薄板
10のすべり面10aに接触するから、摺動体5のすべ
り面10aへの接触圧力が第1の実施例の場合より低く
なり、その分摺動体5の下端面5aの摺動抵抗が減少す
るという利点がある。また、大きな加工誤差が許容され
るから、加工が容易になる。
【0016】その他の構成ならびに作用・効果は第1の
実施例と同様である。図5に第3の実施例を示す。この
実施例は、上記第2の実施例における摺動体5の形状を
変えたものであり、摺動体5の外形は下部が上部より小
さい。なお、この例では摺動体5の外径を階段状の段差
をつけて小さくしてあるが、例えば上部から下部に向け
てテーパ状に順次小さく形成するなど、任意の外形にし
て良い。いずれにしても、摺動体5の下端面5aと軌道
台1のすべり面10aとの接触面積を小さくすることに
より、摺動体5の摺動抵抗を低減できる利点がある。ま
た、軌道台1から離れた位置に多くの潤滑剤を保持でき
る利点もある。
【0017】図6に第4の実施例を示す。この実施例
は、上記第3の実施例における摺動体5の上部の径大部
分の外面を覆う被覆部材13を、可動台2の下面に固定
して取付けている。この被覆部材13で、摺動体5への
ごみ等の付着を防止するとともに、摺動体5の表面から
の潤滑剤の蒸発を防ぐことができる。
【0018】図7に示すものは上記図6に示した第4の
実施例の変形例である。円筒形の被覆部材13は上部に
ドーナツ状の蓋13aを有し、一方、すべり軸受本体4
の円柱状胴部分の上端の外径面を僅かに削って段差部1
3bを設け、この段差部13bに前記ドーナツ状の蓋1
3aの内周縁を係止して被覆部材13を取付けるように
している。
【0019】上記第4の実施例と同様の作用・効果が得
られる。図8,図9に第5の実施例を示す。この実施例
の直動すべり軸受3にあっては、合成樹脂製のすべり軸
受本体14を角形に、その外周側面を囲む合成樹脂製の
多孔質の摺動体15を角筒形に形成し、前記すべり軸受
本体14のすべり面14aに矢じり状の往復直線運動用
の動圧発生用の溝16を設けている。この動圧発生用の
溝16は、矢先方向が矢符号A方向の溝16Aと、矢符
号B方向の溝16Bとを交互に波形に接続して進行方向
にほぼ等間隔に配列したものである。なお、溝16の形
状は、ハ字形状や菱形その他の形状でも良い。
【0020】いま、すべり軸受本体14が可動台2の移
動と共に矢符号Aの方向に直線移動すると、逆方向の動
圧発生用の溝16Bのポンピング作用でその矢先部分の
潤滑剤の圧力が高くなり動圧が発生してすべり軸受本体
14および可動台2を支持する。すべり軸受本体14が
上記と逆の矢符号B方向に直線移動すると、動圧発生用
の溝16Aのポンピング作用で同様に動圧が発生してす
べり軸受本体14および可動台2を支持する。
【0021】その他の作用・効果は上記各実施例とほぼ
同様である。なお、上記各実施例では、直動すべり軸受
3を一個だけ使用しているが、一個の可動台2に複数個
の直動すべり軸受3を用いても良い。また、直動すべり
軸受3のすべり軸受本体4,14は全体が合成樹脂から
なるものとしたが、これに限られず、大部分を合成樹脂
材以外の材料を用いて形成しそのすべり面の部分のみ合
成樹脂としても良い。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の直動すべ
り軸受は、すべり面が合成樹脂からなるすべり軸受本体
の側面に、潤滑剤を含浸させた多孔質の合成樹脂からな
る摺動体を配設して、その摺動体の一端面を軌道台のす
べり面に接触せしめるものとした。そのため、摺動体内
の潤滑剤が多孔質体の毛細管作用で長時間にわたり少し
づつすべり面に供給されることとなり、潤滑剤切れや潤
滑剤による周辺機器の汚染は生じないという効果が得ら
れる。
【0023】また、摺動体は防塵シールとしても機能し
てすべり面の異物を排除するから、すべり面の摩耗防止
ひいてはすべり軸受寿命が延長されるという効果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の正面断面図である。
【図2】図1に示すものの側面断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例の正面断面図である。
【図4】図3に示すものの側面断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例の正面断面図である。
【図6】本発明の第4の実施例の正面断面図である。
【図7】本発明の第5の実施例の正面断面図である。
【図8】本発明の第6の実施例の正面断面図である。
【図9】図8に示すものの下面図である。
【符号の説明】
1 軌道台 1a すべり面 2 可動台 3 直動すべり軸受 4 すべり軸受本体 4a すべり面 5 摺動体 10a すべり面 14 すべり軸受本体 14a すべり面 15 摺動体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道台の平面状のすべり面に対向するす
    べり面を有して軌道台に対して直線運動する直動すべり
    軸受において、直動すべり軸受はすべり面が合成樹脂か
    らなるすべり軸受本体と、潤滑剤を含浸させた多孔質の
    合成樹脂の摺動体とを備え、該摺動体はすべり軸受本体
    の側面を取り囲むとともに一端面を前記軌道台のすべり
    面に接触させて配設されることを特徴とする直動すべり
    軸受。
JP29160592A 1992-10-29 1992-10-29 直動すべり軸受 Pending JPH06137326A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29160592A JPH06137326A (ja) 1992-10-29 1992-10-29 直動すべり軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29160592A JPH06137326A (ja) 1992-10-29 1992-10-29 直動すべり軸受

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Publication Number Publication Date
JPH06137326A true JPH06137326A (ja) 1994-05-17

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ID=17771116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29160592A Pending JPH06137326A (ja) 1992-10-29 1992-10-29 直動すべり軸受

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JP (1) JPH06137326A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7703983B2 (en) * 2004-06-10 2010-04-27 Ntn Corporation Sliding material and sliding bearing

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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