JPH08142466A - 印 判 - Google Patents

印 判

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JPH08142466A
JPH08142466A JP30980794A JP30980794A JPH08142466A JP H08142466 A JPH08142466 A JP H08142466A JP 30980794 A JP30980794 A JP 30980794A JP 30980794 A JP30980794 A JP 30980794A JP H08142466 A JPH08142466 A JP H08142466A
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Kazumi Goto
和美 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の印判は、ホルダーに対して印字体が回
転してしまうという問題や、捺印時に過度の押圧力が加
えられたときに、印字体が圧潰されて、含浸されている
インキが過剰に流出して、印影が滲み、鮮明な印影が得
られないという問題があった。本発明は、このような問
題を解決できる斬新な印判を提供する。 【構成】 表面側に位置する印面部21と裏面側に位置
するインキ保留部22とから成り、その印面部21のス
プリング硬さを30〜45に、又、インキ保留部22の
スプリング硬さを15〜25にした連続気泡を有する多
孔性ゴム印材製の印字体1を用い、その印字体1もしく
はインキ吸蔵体又はその両者を収納するホルダー2に印
字体1の裏面が当接する受座3を設け、その受座3の複
数箇所に、錐形状又は断面三角形状等の先鋭な形状を呈
して印字体1の裏面に係合する小突起を設け、その全て
の小突起の表面積の和を2.0mm2 以上にし、かつ各
小突起の高さを0.4mm以上に設定したことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スポンジゴム等の連続
気泡を有する多孔性ゴム印材よりなるインキを含浸可能
な印字体を装着した印判に関する。
【0002】
【従来の技術】印字体をホルダーに装着した印判は、ホ
ルダーに対して印字体が回転することがあり、外ケース
の方向表示と印字体の印字の向きとにずれが生じる問題
があった。このような問題を解決するものとして、従
来、実公平2−43745号公報に示されたように、先
端が尖った突起を印字体収納部に設けて、その突起を印
字体にくい込ませることにより印字体の回転を防ぐよう
に構成した印判が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の印
判には、上記のように印字体が回転する問題と、捺印時
に過度の押圧力が加えられたときに、印字体が圧潰され
て、含浸されているインキが過剰に流出して、印影が滲
み、鮮明な印影が得られないという問題もある。そこ
で、本発明は、このような問題を解決できる斬新な印判
の提供を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の印判は、表面側に位置する印面部21と
裏面側に位置するインキ保留部22とから成り、その印
面部21のスプリング硬さを30〜45に、又、インキ
保留部22のスプリング硬さを15〜25にした連続気
泡を有する多孔性ゴム印材製の印字体1を用い、その印
字体1もしくはインキ吸蔵体又はその両者を収納するホ
ルダー2に印字体1の裏面が当接する受座3を設け、そ
の受座3の複数箇所に、錐形状又は断面三角形状等の先
鋭な形状を呈して印字体1の裏面に係合する小突起を設
け、その全ての小突起の表面積の和を2.0mm2 以上
にし、かつ各小突起の高さを0.4mm以上に設定した
ことを特徴とする構成としたものである。
【0005】また、本発明の印判は、連続気泡を有して
スプリング硬さが15〜45の多孔性ゴム印材よりなる
印字体1の裏面を凹凸状となし、その印字体1の裏面に
おける凸部の割合を15〜30%となし、かつ、印字体
1の裏面における各凸部8の断面積を0.12〜1.1
3mm2 となし、印字体1もしくはインキ吸蔵体又はそ
の両者を収納するホルダー2に印字体1の裏面が当接す
る受座3を設け、その受座3の複数箇所に印字体1の裏
面の凹部4に嵌入する小突起を設けたことを特徴とする
構成としてもよい。
【0006】さらに、本発明の印判は、連続気泡を有し
てスプリング硬さが15〜45の多孔性ゴム印材よりな
る印字体1の裏面を凹凸状となし、その印字体1の裏面
における凸部の割合を15〜30%となし、かつ、印字
体1の裏面における各凸部8の断面積を0.12〜1.
13mm2 となし、印字体1もしくはインキ吸蔵体又は
その両者を収納するホルダー2に印字体1の裏面が当接
する受座3を設け、その受座3の複数箇所に印字体1の
裏面の凹部4に嵌入する小突起を設け、その全ての小突
起の表面積の和を2.0mm2 以上にし、かつ各小突起
の高さを0.4mm以上に設定したことを特徴とする構
成となすこともできる。
【0007】また、上記のように裏面を凹凸状にした印
字体1の場合も、表面側に位置する印面部21と裏面側
に位置するインキ保留部22とによって構成することが
できる。その場合も、印面部21のスプリング硬さを3
0〜45に、又、インキ保留部22のスプリング硬さを
15〜25に設定することが望ましい。
【0008】また、本発明の印判を、上記のように、印
字体1の裏面を凹凸状にしてその凹部4に対しホルダー
2に設けた小突起を嵌入する構成とする場合は、その小
突起を四角柱状のリブ5、又は、断面台形状のリブ6、
又は、テーパ状のリブ7となし、四角柱状のリブ5は高
さaが0.4〜1.2mm、長さbが0.6〜1.5m
m、幅cが0.4〜1.0mmの寸法に設定し、断面台
形状のリブ6は平行な2辺のうちの短辺の幅dが0.4
〜1.0mm、その短辺と平行な長辺の幅eが0.5〜
1.1mm、高さfが0.4〜1.2mm、長さgが
0.6〜1.5mmの寸法に設定し、テーパ状のリブ7
は最大高さhが0.4〜1.2mm、最大長さiが0.
6〜1.5mm、幅jが0.4〜1.0mmの寸法に設
定するのが好ましい。
【0009】
【作用】印字体1の裏面に対し、ホルダー2に設けた錐
形状又は断面三角形状等の先鋭な形状を呈する小突起を
係合することにより、又は、印字体1の裏面を凹凸状と
して、その凹部4にホルダー2に設けた小突起を嵌入さ
せることによって、印字体1の回転を防止することがで
きる。特に、印字体1の裏面に係合する錐形状又は断面
三角形状等の先鋭な形状を呈する小突起、又は印字体1
の裏面に設けた凹部4に嵌入する小突起の全ての表面積
の和を2.0mm2 以上とし、かつ各小突起の高さを
0.4mm以上にすれば、小突起と印字体1とが十分に
接触して小突起の回転防止機能が確実となる。
【0010】次に、印字体1を、表面側に位置する印面
部21と裏面側に位置するインキ保留部22とにより構
成し、かつ、その印面部21のスプリング硬さを30〜
45に、又、インキ保留部22のスプリング硬さを15
〜25に設定することによって、押印時に、まずスプリ
ング硬さのより小さいインキ保留部22が印面部21に
先んじて変形するので、印面部21の圧潰が防止され
て、印面部21からのインキの過剰な流出を抑えること
ができ、かつ、インキ保留部22の変形によるポンピン
グ作用によって、インキ保留部22から印面部21へイ
ンキが確実に供給されるので、鮮明で高品質の印影を得
ることができる。
【0011】また、印字体1の裏面に係合する小突起の
形状を、錐形状又は断面三角形状等の先鋭な形状にし
て、その全ての小突起の表面積の和を2.0mm2 以上
とし、かつ各小突起の高さを0.4mm以上にすれば、
その小突起による印字体1の裏面の圧潰を最小限に抑え
て、印字体1内のインキの偏りを無くし、滲み、掠れ等
の無い高品質の印影を得ることができる。
【0012】また、印字体1のスプリング硬さを15〜
45に設定し、かつ印字体1の裏面を凹凸状とすること
によっても、過度の押圧力が加えられたときに、その裏
面の凸部8が適度のクッション機能を発揮して、印字体
1の圧潰を防止することができ、インキの過剰な流出を
防いで滲みの無い高品質の印影を得ることができる。特
に、印字体1の裏面に設ける凸部8の割合を15〜30
%とし、かつ印字体1の裏面における各凸部の断面積を
0.12〜1.13mm2 とすれば、その凸部8が過度
の押圧力を吸収するクッション機能を発揮するのに最適
な状態となる。また、印字体1の裏面の凹部4にホルダ
ー2に設けた小突起を嵌入させることにより、小突起に
よる印字体1の裏面の圧潰を殆ど無くすことができる。
【0013】また、裏面を凹凸状とした印字体1を、さ
らに、表面側に位置する印面部21と裏面側に位置する
インキ保留部22とにより構成し、その印面部21のス
プリング硬さを30〜45に、又、インキ保留部22の
スプリング硬さを15〜25に設定すれば、凸部8のク
ッション機能による印字体1の圧潰防止効果に、インキ
保留部22の変形による印面部21の圧潰防止効果が加
わって、インキの過剰な流出を確実に防ぐことができ
る。
【0014】
【実施例】以下、図示した実施例について説明する。ま
ず図1〜図3は第1実施例を示したものである。符号1
が連続気泡を有する多孔性ゴム印材よりなる丸型の印字
体であり、この印字体1は、表面側に位置する印面部2
1と裏面側に位置するインキ保留部22とから構成さ
れ、その印面部21のスプリング硬さ(スプリング硬さ
試験機による測定値−日本ゴム協会標準規格SRIS
0101−1968)を30〜45に、又、インキ保留
部22のスプリング硬さを15〜25に設定している。
次に、符号2がホルダーであり、このホルダー2は、印
字体1をその印面が露出する状態に嵌着させる印字体収
納孔部9を有すると共に、その奥に内径が少し縮小した
インキ吸蔵体収納孔部10を連通するように設けて、印
字体収納孔部9とインキ吸蔵体収納孔部10との段差面
を印字体1の裏面の周端部が当接する受座3となし、そ
の受座3の周方向における90°毎の4箇所にそれぞれ
小突起として円錐状突起19を設けている。そして、そ
の全ての円錐状突起19の表面積の和を2.0mm2
上にし、かつ各小突起の高さを0.4mm以上に設定し
ている。ホルダー2は、そのインキ吸蔵体収納孔部10
にインキ吸蔵体11を嵌着させてから、その印字体収納
孔部9に印字体1を嵌着して、印字体1の裏面にインキ
吸蔵体11の前面を接触させることによりインキ吸蔵体
11から印字体1へのインキ供給を可能にすると共に、
印字体1の裏面の周端部に円錐状突起19を喰い込ませ
て係合している。ホルダー2の先端外周部には、印字体
1の印面を露出させる開口を設けた金属製カバー12を
嵌着して印字体1を抜け止めしている。
【0015】尚、印字体1の裏面に係合させる小突起と
しては、上記の円錐状突起19の他に、角錐状の突起
や、図2に示すような断面三角形状の突起20なども可
能である。これらの突起も、その全ての表面積の和を
2.0mm2 以上にし、かつ各小突起の高さを0.4m
m以上に設定するものとする。
【0016】上記の印字体1を取付けたホルダー2は、
例えば、図3に示すようなケース13に装着されて使用
される。このケース13は先軸14と握り軸15とスラ
イド自在なフード16とから成り、又、先軸14の先端
外周部にはキャップ(図示せず)が嵌着するようになっ
ている。ホルダー2は、その先端外周部をフード16で
覆って、先軸14の内部に挿入されて固着され、先軸1
4の内面段部とフード16の間にはコイルばね17が介
装されている。捺印する場合は、フード16の先端を紙
面(図示せず)に当接した状態で握り軸15を押下す
る。握り軸15と先軸14とホルダー2とがコイルばね
17を圧縮しながら一体的に下降し、フード16はホル
ダー2に対し相対的に上昇することになって、印字体1
の印面18が紙面に当接して捺印が行われる。尚、ケー
ス13の構造はこの実施例に限定されるものではなく自
由である。
【0017】次に、図4〜図8は第2実施例を示したも
のである。この第2実施例の印字体1は、連続気泡を有
して、スプリング硬さが15〜45の多孔性ゴム印材よ
りなる丸型の印字体であるが、上記の第1実施例の印字
体1のように裏面が平滑ではなく、その裏面には溝を格
子状に形成することによって凹部4と凸部8を設けてい
る。尚、凹部4や凸部8の形状は自由であるが、この凸
部8の裏面における割合は15〜30%に、又、各凸部
8の印面に平行な横断面の断面積は0.12〜1.13
mm2 に設定されている。なお、各凸部8の印面に対し
垂直方向の高さk(図4参照)は、0.5〜1.0mm
程度が望ましい。次に、印字体1を収納するホルダー2
の構造は、上記第1実施例のホルダー2とほぼ同一であ
るが、受座3に設ける小突起の形状が異なっている。す
なわち、受座3の周方向における90°毎の4箇所に、
それぞれ小突起として四角柱状のリブ5を設けている。
この四角柱状のリブ5を設ける場所は、印字体1を正し
い向きで印字体収納孔部9に嵌着したときに、その印字
体1の裏面の凹部4と一致する位置にする必要がある。
なお、この四角柱状のリブ5や上記の印字体1の裏面に
設けた凹部4や凸部8は、図面上少し誇張して大きく描
いてあるが、実際はもっと小さくて、四角柱状のリブ5
の寸法は、図7に示すように、高さaが0.4〜1.2
mm、長さbが0.6〜1.5mm、幅cが0.4〜
1.0に設定されている。尚、望ましい寸法値は、高さ
aが0.7〜1.0mm、長さbが1.0〜104m
m、幅cが0.6〜0.8mmである。4箇所全ての四
角柱状のリブ5の表面積の和は2.0mm2 以上になる
よう設定されている。
【0018】次に、図9〜図12は第3実施例を示した
ものである。印字体1の構成は上記の第2実施例と同じ
であり、又、ケース13の構造は上記の第1実施例や第
2実施例と同じなので説明を省略し、異なる点のみ説明
することにする。この実施例では、ホルダー2の受座3
に設ける小突起を、断面台形状のリブ6としている。こ
の断面台形状のリブ6の寸法は、図11に示すように、
平行な2辺のうちの短辺の幅dが0.4〜1.0mm、
その短辺と平行な長辺の幅eが0.5〜1.1mm、高
さfが0.4〜1.2mm、長さgが0.6〜15mm
に設定されているが、望ましい寸法値は、短辺の幅dが
0.6〜0.8mm、長辺の幅eが0.7〜0.9m
m、高さfが0,7〜1.0mm、長さgが1.0〜
1.4mmである。この断面台形状のリブ6も、4箇所
全ての表面積の和を2.0mm2 以上に設定している。
【0019】また、図13〜図16は第4実施例を示し
たものである。これも印字体1の構成は上記の第2実施
例と同じであり、又、ケース13の構造は上記の第1実
施例や第2実施例と同じなので説明を省略し、異なる点
のみ説明することにする。この実施例では、ホルダー2
の受座3に設ける小突起をテーパ状のリブ7としてい
る。このテーパ状のリブ7の寸法は、図15に示すよう
に、最大高さhが0.4〜1.2mm、最大長さiが
0.6〜1.5mm、幅jが0.4〜1.0mmに設定
されている。尚、望ましい寸法値は、最大高さhが0.
7〜1.0mm、最大長さiが1.0〜1.4mm、幅
jが0.6〜0.8mmである。このテーパ状のリブ7
も、4箇所全ての表面積の和を2.0mm2 以上に設定
している。
【0020】上記の第2実施例乃至第4実施例の印字体
1は、スプリング硬さが15〜45の単一の多孔性ゴム
印材を用いているが、これに替えて、図17に示すよう
に、表面側に位置する印面部21と裏面側に位置するイ
ンキ保留部22とにより構成されて、その印面部21の
スプリング硬さを30〜45に、又、インキ保留部22
のスプリング硬さを15〜25に設定した印字体1を用
いる実施例も可能である。このような印字体1を用いれ
ば、上記のように、凸部8のクッション機能による印字
体1の圧潰防止効果に、インキ保留部22の変形による
印面部21の圧潰防止効果が加わって、インキの過剰な
流出を確実に防ぐことができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は上記の通りであり、ホルダー2
の受座3に設けた小突起を印字体1の裏面に係合させる
ことにより、又は、印字体1の裏面に設けた凹部4に嵌
入させることにより、ホルダー2に対する印字体1の回
転を防止して、ケースの方向表示と印字体1の印面にお
ける印字の向きとのずれを無くすことができる。特に、
ホルダー2の受座3に設ける全ての小突起の表面積の和
を2.0mm2 以上にすると共に、各小突起の高さを
0.4mm以上にすれば、小突起と印字体1とが十分に
接触して、上記のホルダー2に対する印字体1の回転防
止効果を一層確実にすることができる。また、印字体1
を、表面側に位置する印面部21と裏面側に位置するイ
ンキ保留部22とにより構成し、かつ、その印面部21
のスプリング硬さを30〜45に、又、インキ保留部2
2のスプリング硬さを15〜25に設定することによっ
て、押印時に、まずスプリング硬さのより小さいインキ
保留部22が印面部21に先んじて変形するので、印面
部21の圧潰が防止されて、印面部21からのインキの
過剰な流出を抑えることができ、かつ、インキ保留部2
2の変形によるポンピング作用によって、インキ保留部
22から印面部21へインキが確実に供給されるので、
鮮明で高品質の印影を得ることができる。また、ホルダ
ー2の受座3に設けた小突起を、錐形状又は断面三角形
状等の先鋭な形状として、それら小突起を印字体1の裏
面に係合させる構成とした場合において、それら小突起
の全ての表面積の和を2.0mm2 以上とし、かつ各小
突起の高さを0.4mm以上にすれば、その小突起によ
る印字体1の裏面の圧潰を最小限に抑えて、印字体1内
のインキの偏りを無くし、滲み、掠れ等の無い高品質の
印影を得ることができる。また、印字体1のスプリング
硬さを15〜45に設定し、かつ印字体1の裏面を凹凸
状とすることによっても、過度の押圧力が加えられたと
きに、その裏面の凸部8が適度のクッション機能を発揮
して、印字体1の圧潰を防止することができ、インキの
過剰な流出を防いで滲みの無い高品質の印影を得ること
ができる。特に、印字体1の裏面に設ける凸部8の割合
を15〜30%とし、かつ印字体1の裏面における各凸
部の断面積を0.12〜1.13mm2 とすれば、その
凸部8が過度の押圧力を吸収するクッション機能を発揮
するのに最適な状態となる。また、印字体1の裏面の凹
部4にホルダー2に設けた小突起を嵌入させることによ
り、小突起による印字体1の裏面の圧潰を殆ど無くすこ
とができる。また、裏面を凹凸状とした印字体1を、さ
らに、表面側に位置する印面部21と裏面側に位置する
インキ保留部22とにより構成し、その印面部21のス
プリング硬さを30〜45に、又、インキ保留部22の
スプリング硬さを15〜25に設定すれば、凸部8のク
ッション機能による印字体1の圧潰防止効果に、インキ
保留部22の変形による印面部21の圧潰防止効果が加
わって、インキの過剰な流出を確実に防ぐことができ
る。また、印字体1の裏面を凹凸状として、その凹部4
にホルダー2に設けた小突起を嵌入させる構成とした場
合において、請求項5記載のように、ホルダー2の受座
3に設ける小突起を断面台形状のリブ6となせば、印字
体1の裏面の凹部4に対する嵌入が容易化して凸部8を
誤って押すことが無くなり、又、その両側の斜面が凹部
4の両側の縁に当接するので印字体1の周方向のガタを
無くすことができるという利点がある。同じく、請求項
5記載のように、印字体ホルダー2の受座3に設ける小
突起をテーパ状のリブ7となせば、そのテーパに印字体
1の裏面の凹部4の底が当接するので、印字体1の高さ
のバラツキを吸収させることができると共に、印字体1
を求心させて印字体ホルダー2と印字体1の中心とを一
致させることができるという利点がある。そして、この
ような小突起の寸法を請求項5記載のごとく設定するこ
とによって、それらの小突起は印字体1の回転防止機能
を確実に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の印字体の裏面とホルダーの一部を
示す斜視図である。
【図2】第1実施例の他のホルダーの一部を示す斜視図
である。
【図3】第1実施例の印判の全体構造を示す断面図であ
る。
【図4】第2実施例の印字体の裏面とホルダーの一部を
示す斜視図である。
【図5】第2実施例の印字体の表面を示す斜視図であ
る。
【図6】第2実施例のホルダーの印字体収納孔部を示す
平面図である。
【図7】第2実施例のホルダーにおける四角柱状のリブ
の寸法を説明するための斜視図である。
【図8】第2実施例の印判の全体構造を示す断面図であ
る。
【図9】第3実施例の印字体の裏面とホルダーの一部を
示す斜視図である。
【図10】第3実施例のホルダーの印字体収納孔部を示
す平面図である。
【図11】第3実施例のホルダーにおける断面台形状の
リブの寸法を説明するための斜視図である。
【図12】第3実施例の印判の全体構造を示す断面図で
ある。
【図13】第4実施例の印字体の裏面とホルダーの一部
を示す斜視図である。
【図14】第4実施例のホルダーの印字体収納孔部を示
す平面図である。
【図15】第4実施例のホルダーにおけるテーパ状のリ
ブの寸法を説明するための斜視図である。
【図16】第4実施例の印判の全体構造を示す断面図で
ある。
【図17】第2実施例乃至第4実施例に使用可能な他の
印字体を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 印字体 2 ホルダー 3 受座 4 凹部 5 四角柱状のリブ 6 断面台形状のリブ 7 テーパ状のリブ 8 凸部 9 印字体収納孔部 10 インキ吸蔵体収納孔部 11 インキ吸蔵体 12 カバー 13 ケース 14 先軸 15 握り軸 16 フード 17 コイルばね 18 印面 19 円錐状突起 20 断面三角形状の突起 21 印面部 22 インキ保留部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面側に位置する印面部21と裏面側に
    位置するインキ保留部22とから成り、その印面部21
    のスプリング硬さを30〜45に、又、インキ保留部2
    2のスプリング硬さを15〜25にした連続気泡を有す
    る多孔性ゴム印材製の印字体1を用い、その印字体1も
    しくはインキ吸蔵体又はその両者を収納するホルダー2
    に印字体1の裏面が当接する受座3を設け、その受座3
    の複数箇所に、錐形状又は断面三角形状等の先鋭な形状
    を呈して印字体1の裏面に係合する小突起を設け、その
    全ての小突起の表面積の和を2.0mm2 以上にし、か
    つ各小突起の高さを0.4mm以上に設定したことを特
    徴とする印判。
  2. 【請求項2】 連続気泡を有してスプリング硬さが15
    〜45の多孔性ゴム印材よりなる印字体1の裏面を凹凸
    状となし、その印字体1の裏面における凸部の割合を1
    5〜30%となし、かつ、印字体1の裏面における各凸
    部8の断面積を0.12〜1.13mm2 となし、印字
    体1もしくはインキ吸蔵体又はその両者を収納するホル
    ダー2に印字体1の裏面が当接する受座3を設け、その
    受座3の複数箇所に印字体1の裏面の凹部4に嵌入する
    小突起を設けたことを特徴とする印判。
  3. 【請求項3】 連続気泡を有してスプリング硬さが15
    〜45の多孔性ゴム印材よりなる印字体1の裏面を凹凸
    状となし、その印字体1の裏面における凸部の割合を1
    5〜30%となし、かつ、印字体1の裏面における各凸
    部8の断面積を0.12〜1.13mm2 となし、印字
    体1もしくはインキ吸蔵体又はその両者を収納するホル
    ダー2に印字体1の裏面が当接する受座3を設け、その
    受座3の複数箇所に印字体1の裏面の凹部4に嵌入する
    小突起を設け、その全ての小突起の表面積の和を2.0
    mm2 以上にし、かつ各小突起の高さを0.4mm以上
    に設定したことを特徴とする印判。
  4. 【請求項4】 印字体1を表面側に位置する印面部21
    と裏面側に位置するインキ保留部22とにより構成し、
    その印面部21のスプリング硬さを30〜45に、又、
    インキ保留部22のスプリング硬さを15〜25に設定
    したことを特徴とする請求項2又は3記載の印判。
  5. 【請求項5】 小突起を四角柱状のリブ5、又は断面台
    形状のリブ6、又はテーパ状のリブ7となし、四角柱状
    のリブ5は高さaが0.4〜1.2mm、長さbが0.
    6〜1.5mm、幅cが0.4〜1.0mmの寸法に設
    定し、断面台形状のリブ6は平行な2辺のうちの短辺の
    幅dが0.4〜1.0mm、その短辺と平行な長辺の幅
    eが0.5〜1.1mm、高さfが0.4〜1.2m
    m、長さgが0.6〜1.5mmの寸法に設定し、テー
    パ状のリブ7は最大高さhが0.4〜1.2mm、最大
    長さiが0.6〜1.5mm、幅jが0.4〜1.0m
    mの寸法に設定したことを特徴とする請求項2、3又は
    4記載の印判。
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