JPH08142296A - 化粧材およびその製造方法と化粧鋼板 - Google Patents

化粧材およびその製造方法と化粧鋼板

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JPH08142296A
JPH08142296A JP28689594A JP28689594A JPH08142296A JP H08142296 A JPH08142296 A JP H08142296A JP 28689594 A JP28689594 A JP 28689594A JP 28689594 A JP28689594 A JP 28689594A JP H08142296 A JPH08142296 A JP H08142296A
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JP
Japan
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thermoplastic resin
resin film
layer
sheet
decorative material
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JP28689594A
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English (en)
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Toshitake Kobayashi
利武 小林
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 化粧材と鋼板のラミネート時における化粧材
と鋼板の間のエアーのかみこみを防ぎ、化粧材のエンボ
ス加工による意匠性を損なわないようにすることであ
る。 【構成】 透明塩化ビニルシート1の印刷面(木目柄層
2、パールベタ層3)側に精密エンボスを施したものの
エンボス加工面に、さらに一層分の塩化ビニルシート6
をラミネートして化粧材とし、この化粧材の塩化ビニル
シート6側に鋼板をラミネートする。これにより化粧材
と鋼板との貼り合わせの際に空気をかまず、天然木に近
い照り感などの印刷面が映える化粧鋼板が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシステムキッチンなどの
厨房器、収納家具などの家具類、建物内装材、弱電機器
用キャビネット等に用いられる絵柄、木目模様を有する
鋼板用の化粧材、化粧鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の絵柄、木目模様を有する化粧材を
鋼板にラミネートして、システムキッチンなどの厨房
器、収納家具などの家具類、建物内装材、弱電機器用キ
ャビネット等に利用されている。上記化粧材の裏面に印
刷される絵柄、木目模様に精密エンボスを施すことによ
り、化粧材は天然木に近い照りを有するものとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、シート状の
化粧材の裏面に印刷される絵柄、木目模様に精密エンボ
スを施しているので、エンボス加工された化粧材の裏面
側に鋼板をラミネートする時に化粧材と鋼板の間にエア
ーをかんでしまうことがある高度なラミネート技術が必
要であった。そこで本発明の目的は、化粧材と鋼板のラ
ミネート時における化粧材と鋼板の間のエアーのかみ込
みを防ぎ、容易にラミネートできるようにすることであ
る。また、本発明の目的は、化粧材のエンボス加工によ
る意匠性を損なわない化粧材、化粧鋼板を得ることであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は次の
構成によって達成される。すなわち、(a)片面に絵柄
層、光輝性層とからなる印刷面が施された透明熱可塑性
樹脂フィルムと該印刷面上に貼り合わせた着色熱可塑性
樹脂フィルムとからなり、該着色熱可塑性樹脂フィルム
側から凹凸加工されたシートと、(b)該シートの着色
熱可塑性樹脂フィルム側にラミネートされた第三の熱可
塑性樹脂フィルムからなる化粧材である。上記本発明の
化粧材のシートの着色熱可塑性樹脂フィルム側から施さ
れた凹凸加工面として、後述する微細模様を用いること
ができる。また、上記本発明の化粧材の透明熱可塑性樹
脂フィルムの絵柄層、光輝性層とからなる印刷面とは反
対側の表面に透明保護層をラミネートすることが望まし
い。また、上記本発明の化粧材の第三の熱可塑性樹脂フ
ィルム側に鋼板がラミネートされた化粧鋼板も本発明の
範囲内のものである。
【0005】さらに、本発明の上記目的は次の構成によ
って達成される。すなわち、透明熱可塑性樹脂フィルム
表面に、絵柄層、光輝性層の順で印刷し、前記印刷され
た面に着色熱可塑性樹脂フィルムを貼り合わせ、着色熱
可塑性樹脂フィルム側から凹凸加工を施し、さらに前記
凹凸加工面に第三の熱可塑性樹脂フィルムを接着剤を用
いてラミネートする化粧材の製造方法である。本発明の
化粧材とは化粧シート、化粧フィルム、化粧箔などを言
うものとする。本発明で使用される透明、着色または第
三の熱可塑性樹脂フィルムとしては、エチルセルロー
ス、硝酸セルロース、酢酸セルロース、エチルヒドロキ
シエチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネ
ート等のセルロース誘導体、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート共
重合体、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル
樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニ
ル/ポリ酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、
ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン等のビニル
樹脂、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン、アクリ
ルスチレン、ABS等のスチレン樹脂またはスチレン共
重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エ
チル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等
のアクリル樹脂、ポリカーボネート、ナイロン6、ナイ
ロン66等のポリアミド、ロジン、ロジン変性マレイン
酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、重合ロジン等のロ
ジンエステル樹脂、クマロン樹脂、ビニルトルエン樹脂
などである。このうち、主にポリ塩化ビニルである。
【0006】本発明の上記熱可塑性樹脂フィルムの厚さ
は0.05〜0.2mmが好ましい。また、前記熱可塑
性樹脂フィルムの着色は酸化チタン、その他の顔料を前
記熱可塑性樹脂フィルムに配合することによって行う。
本発明の凹凸加工面(エンボス加工面)は微細ウェーブ
状凹凸面を形成させて木目の照り感等を出現させること
が望ましい。微細ウェーブ状凹凸面の形成方法はサイン
カーブ状のパターンが主であり、パターン単位を平行移
動して配列する。凹と凸の幅が1〜1000μm、凹部
深さは1〜100μm、好ましくは25〜35μm。加
熱エンボスにより前記フィルム上に設ける。
【0007】その他、エンボス加工は平版プレス機、ロ
ールエンボス機等の公知の各種プレス、エンボス機を使
用して熱、圧力を用いて行う。例えば、ロールエンボス
法は円筒状のエンボス版の凹凸形状を対象材料に熱圧で
賦形する方法である。また、エンボス加工時の材料の加
熱加圧条件は加工対象の熱圧的挙動により異なるが、通
常の熱可塑性樹脂の場合、軟化点又は熱変形温度と融点
又は溶融温度との間の適当な温度に加熱し、エンボス版
を押圧して賦形し、冷却して形状を固定する。また、上
記加熱方式としては、赤外線照射、温風吹きつけ、加熱
ローラからの伝導熱、誘電加熱等の公知の方法を用い
る。
【0008】エンボス絞の形状としては、公知の各種凹
凸、艶のものが使用できる。例えば、木目、石目、布
目、砂目等の天然物の凹凸形状を模写したもの、文字記
号、万線、各種の抽象模様、各種艶消し表面、鏡面光沢
等が挙げられる。この中で、万線版、特に精密万線版は
閉曲線領域の中に、平行な直線群又は曲線群を形成する
凹凸ないし溝を含んだ凹凸形状の集合体であって、任意
の二領域の境界を介して隣接する直線群又は曲線群の方
向のなす角度が総て異なる形状のものである。この形状
は各閉領域が異なった艶の模様に見え、又視差によって
各閉領域の光沢が変化する。
【0009】本発明の絵柄層の絵柄は特に限定はない
が、好ましくは木目柄が用いられる。その印刷法はグラ
ビア印刷などにより行う。絵柄印刷層のビヒクルとして
は、例えば、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ニトロセ
ルロース樹脂、アミノアルキッド樹脂、ブチラール樹脂
などがあり、これに顔料を分散したものを使用する。本
発明の光輝性層は金属蒸着、光輝性顔料を含有するイン
キによるベタ印刷またはパターン印刷、柄印刷などによ
り形成する。
【0010】また、本発明の透明熱可塑性樹脂の絵柄
層、光輝性層の印刷面とは反対側の表面に透明保護層と
して、印刷模様の表面の全面に着色若しくは無色透明の
透明保護層を設けても良い。また必要に応じて透明保護
層に艶消し剤を添加しても良い。透明保護層としては透
明合成樹脂フィルムを熱融着または接着したり、透明合
成樹脂塗料を塗工しても良い。
【0011】透明保護層として用いられる樹脂の種類
は、要求される表面物性に応じて選定するが、特に耐摩
耗性、耐汚染性を要する場合はウレタンアクリレート、
ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート等か
らなる電離放射線硬化性樹脂、エポキシ、ポリウレタ
ン、ポリシロキサン等の熱硬化性樹脂、ポリ四弗化エチ
レン、ポリ弗化ビニリデン等の弗素樹脂が用いられ、ま
た、耐候性を要する場合はポリ四弗化エチレン、ポリ弗
化ビニリデン等の弗素樹脂、ポリメタアクリル酸メチル
等のアクリル樹脂、ポリシロキサン樹脂等が用いられ
る。上記透明保護層は耐摩耗性、耐汚染性に優れ透明な
樹脂で形成するのが望ましい。そのためにウレタン系の
樹脂が主に用いられ、グラビア印刷、コーティングなど
の方法により、望ましくは3〜4μmの厚さで用いられ
る。
【0012】
【作用】本発明によれば、裏面から精密エンボスを施す
タイプの化粧材に、このエンボスを隠すためにさらに前
記裏面側に第三の熱可塑性樹脂フィルムをラミネート加
工して鋼板との接着面を平らにした。これにより化粧材
と鋼板との貼り合わせの際に、これらの間に空気をかま
ず、エンボス加工による、例えば木目模様などが天然木
に近い照り感を有することになり、意匠性を損なわない
優れた化粧鋼板を得ることができる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図面と共に説明する。図
1、図2には本実施例の化粧材の製造手順を示す。透明
塩化ビニルシート(厚さ0.1m/m、理研ビニル
(株)製)1(図1(a))の片面に木目柄層2をグラ
ビア印刷により施し、さらに45μmの版深のグラビア
版で光輝性顔料を含有するインキ「化X改パールL」
(昭和インク(株)製)を用いてパールベタ印刷層3
(図1(b))を形成した。次いで、上記シート1の印
刷面と、着色塩化ビニルシート(厚さ60μm、理研ビ
ニル(株)製)4を熱ロールにより貼り合わせ、同時に
着色塩化ビニルシート4側から微細ウェーブ状の模様を
有するエンボスロールを用い、シート加熱温度160
℃、版面温度60℃、シート送り速度10m/minの
条件でダブリングエンボス加工を施した(図1(c)、
(d))。
【0014】次に、エンボス加工が施された上記シート
の非エンボス加工面にポリウレタンからなる表面コート
層(厚さ10μm、昭和インク(株)製))5をオーバ
ープリント導管印刷する(図2(a))。その後、エン
ボス加工面に接着剤(図示せず)を塗り、着色塩化ビニ
ルシート(厚さ0.06m/m、理研ビニル(株)製)
6をドライブラミネート加工を施して化粧材を得る(図
2(b)、(c))。本実施例によれば、着色塩化ビニ
ルシート6の鋼板(図示せず)との接着面が平らにな
り、鋼板と化粧材をラミネートする際のエアーがみはな
くなる。さらに、化粧材間の接着剤中の溶剤により裏面
に施した精密エンボスが化粧材表面まで浮き出ることに
より目的とする木の照り感がなお一層強く表現された。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、鋼板と化粧材をラミネ
ートする際のエアーがみはなくなり、化粧材裏面の精密
エンボスが化粧材表面まで浮き出ることにより、例えば
木の照り感などの意匠性が一層改善された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の化粧材の製造工程の一部
を示す図である。
【図2】 本発明の一実施例の化粧材の製造工程の一部
を示す図である。
【符号の説明】
1…透明塩化ビニルシート、2…木目柄層、3…パール
ベタ印刷層、4…着色塩化ビニルシート、5…表面コー
ト層、6…着色塩化ビニルシート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)片面に絵柄層、光輝性層とからな
    る印刷面が施された透明熱可塑性樹脂フィルムと該印刷
    面上に貼り合わせた着色熱可塑性樹脂フィルムとからな
    り、該着色熱可塑性樹脂フィルム側から凹凸加工された
    シートと、(b)該シートの着色熱可塑性樹脂フィルム
    側にラミネートされた第三の熱可塑性樹脂フィルムから
    なることを特徴とする化粧材。
  2. 【請求項2】 シートの着色熱可塑性樹脂フィルム側か
    ら施された凹凸加工面が微細模様であることを特徴とす
    る請求項1記載の化粧材。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の化粧材の透明熱
    可塑性樹脂フィルムの絵柄層、光輝性層とからなる印刷
    面とは反対側の表面に透明保護層をラミネートしたこと
    を特徴とする化粧材。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の化
    粧材の第三の熱可塑性樹脂フィルム側に鋼板がラミネー
    トされたことを特徴とする化粧鋼板。
  5. 【請求項5】 透明熱可塑性樹脂フィルム表面に、絵柄
    層、光輝性層の順で印刷し、前記印刷された面に着色熱
    可塑性樹脂フィルムを貼り合わせ、着色熱可塑性樹脂フ
    ィルム側から凹凸加工を施し、さらに前記凹凸加工面に
    第三の熱可塑性樹脂フィルムを接着剤を用いてラミネー
    トしたことを特徴とする化粧材の製造方法。
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