JPH08142183A - 二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents

二軸配向ポリエステルフィルム

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JPH08142183A
JPH08142183A JP28498694A JP28498694A JPH08142183A JP H08142183 A JPH08142183 A JP H08142183A JP 28498694 A JP28498694 A JP 28498694A JP 28498694 A JP28498694 A JP 28498694A JP H08142183 A JPH08142183 A JP H08142183A
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JP
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film
polyester
curl
temperature
polyester film
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JP28498694A
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English (en)
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Masaaki Kotoura
正晃 琴浦
Iwao Okazaki
巌 岡崎
Koichi Abe
晃一 阿部
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリエステルAを主成分とするポリエステル
フィルムであって、該ポリエステルAは、結晶化パラメ
−タ△Tcgの値が20℃以上80℃未満であり、部分
融解温度Tpが80〜180℃、部分融解温度における
部分融解熱量が0.10〜2.0cal/gであること
を特徴とするポリエステルフィルム。 【効果】 結晶化パラメ−タΔTcg、部分融解温度、
部分融解熱量を特定範囲としたので、寸法安定性がよく
なり、また優れた巻癖カ−ル、カ−ル回復性、引裂伝播
抵抗を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二軸配向ポリエステル
フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料は一般的に、プラスチック
フィルム支持体上に少なくとも1層の写真感光層を塗布
することによって製造される。このプラスチックフィル
ムとしては一般的にトリアセチルセルロ−ス(以下「T
AC」という)に代表される繊維系ポリマ−とポリエチ
レンテレフタレ−ト(以下「PET」という)に代表さ
れるポリエステル系のポリマ−が使用されている(繊維
と工業,41(9),324−329)。
【0003】一般に写真感光材料としては、X線用フィ
ルム、製版用フィルム、カットフィルムのようなシ−ト
状の形態のものと、35mm幅またはそれ以下の幅でパ
トロ−ネ内に収められ、一般のカメラに装填され撮影に
用いられるロ−ル状の形態のものとがある。
【0004】従来より、PETフィルムは優れた生産
性、機械強度ならびに寸法安定性を有するため、シ−ト
状写真感光材料用支持体としてはTACに代替するもの
と考えられてきた。
【0005】しかし、PETフィルムはロ−ル状写真感
光材料支持体としては、巻癖カ−ルが強く残留し、現像
後の写真印画紙への画像形成させる焼き付け工程等での
スリ傷の発生、焦点ボケ、搬送時のジャミング等の問題
が生じてしまうため、優れた機械強度、寸法安定性を有
していながらロ−ル状写真感光材料支持体としては用い
られず、カ−ル回復性に優れているTACフィルムが用
いられてきた。
【0006】また、近年の撮影時の高速化、撮影倍率の
高倍率化、ならびに撮影装置の小型化の進行に伴い、ロ
−ル状写真感光材料の用途も多様化しており、そのため
に、ロ−ル状写真感光支持体としては、カ−ル回復性と
ともに薄膜化に充分な機械強度や寸法安定性の性能が要
求される。
【0007】しかし、TACフィルムはその剛直な分子
構造のため、製膜後のフィルムの膜質が脆弱であり、こ
のため、これらの用途の使用に対しては充分な機械強
度、寸法安定性が得られていないのが現状である。
【0008】このカ−ル回復性と機械強度、寸法安定性
を両立させる手段としては、特開平4−93937号公
報や特開平4−220329号公報等に提案されてい
る。
【0009】しかし、特開平4−93937号公報で
は、含水率の異なるポリエステル樹脂を積層したフィル
ムにより解決を図っているが、同実施例−1に示される
引き裂き強度は160(g/100μm)であり、同比
較例−2に示されているPETフィルムの引き裂き強度
である210(g/100μm)の約4分の3にしか満
たない。一方、特開平4−220329号公報では、金
属スルホネ−ト基を有する芳香族ジカルボン酸及び/又
はその誘導体と特定のポリエ−テルジカルボン酸及び/
又はその誘導体とを含むことを特徴とするポリエステル
フィルムにより解決を図っており、TACフィルムとほ
ぼ同等のカ−ル回復性およびPETフィルムとほぼ同等
の熱収縮率、引裂伝播抵抗を示すものの、弾性率、破断
強度がPETに比較し低い値を示している。
【0010】そのため、近年の撮影装置の著しい小型化
等に伴い、ロ−ル状写真感光材料用支持体として要求さ
れる機械強度、寸法安定性等の性能も年々高くなり、P
ETフィルムと同等以上の性能を要求されるに至ってい
る現状においては今一歩の改良が望まれていた。
【0011】また、特開昭50−109715号公報に
は、TACやPETに替わるプラスチックフィルムとし
て、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレ
−トも提案されているが、未だ不十分であり、実用化に
は至っていなかった。
【0012】本発明はかかる課題を解決し、巻癖カ−
ル、カ−ル回復性に優れ、引裂伝播抵抗が大きく、薄膜
化に充分な機械強度と寸法安定性を有するポリエステル
フィルムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
ポリエステルフィルムは、ポリエステルAを主成分とす
るポリエステルフィルムであって、該ポリエステルA
は、結晶化パラメ−タ△Tcgの値が20〜80℃であ
り、部分融解温度Tpが80〜180℃、部分融解温度
における部分融解熱量が0.10〜2.0cal/gで
あることを特徴とするものからなる。
【0014】本発明において、ポリエステルAとは、芳
香族二塩基酸とグリコ−ルを主要な構成成分とするポリ
エステルであり、二塩基酸としては、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジフェ
ニルスルホンジカルボン酸、ジフェニルエ−テルジカル
ボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、シクロヘキ
サンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニ
ルチオエ−テルジカルボン酸、ジフェニルケトンジカル
ボン酸、フェニルインダンジカルボン酸、5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸、5−リチウムスルホイソフタル
酸や4−ナトリウムスルホ−2,6−ナフタレンジカル
ボン酸といった金属スルホネ−トを有する芳香族ジカル
ボン酸などを挙げることができる。さらに、コハク酸、
アジピン酸、セバチン酸などの脂肪族ジカルボン酸、ポ
リエチレンオキシジカルボン酸、ポリテトラメチレンオ
キシジカルボン酸などのポリエ−テルジカルボン酸等が
共重合されてもよい。
【0015】またグリコ−ルとしては、エチレングリコ
−ル、プロピレングリコ−ル、テトラメチレングリコ−
ル、シクロヘキサンジメタノ−ル、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシエトキシフェニル)プロパン、ビス(ヒドロキ
シフェニル)スルホン、ジエチレングリコ−ル、ネオペ
ンチルグリコ−ル、ハイドロキノン、シクロヘキサンジ
オ−ル、ポリエチレングリコ−ル、ポリプロピレングリ
コ−ル、ポリテトラメチレングリコ−ル、ポリエチレン
グリコ−ル−ポリプロピレングリコ−ル共重合体等のポ
リアルキレングリコ−ル等を挙げることができる。
【0016】このうち、ポリアルキレングリコ−ルやポ
リエ−テルジカルボン酸の数平均分子量としては、好ま
しくは400〜40000であり、さらに好ましくは6
00〜20000、より好ましくは1000〜1000
0である。もちろん、複数の芳香族二塩基酸と複数のグ
リコ−ルからなる共重合体であってもよい。耐熱性、機
械強度、寸法安定性等の点から、エチレン−2,6−ナ
フタレンジカルボキシレ−トを主たる繰り返し単位と
し、カ−ル回復性を向上させるため、金属スルホネ−ト
を有する芳香族ジカルボン酸やポリアルキレングリコ−
ル、ポリエ−テルジカルボン酸などの吸水性を向上させ
る傾向のあるモノマを適量共重合したポリエステルとす
ることができる。
【0017】ポリエステルAは、結晶化パラメ−タ△T
cgの値が20℃以上80℃未満、好ましくは25℃以
上75℃未満、さらに好ましくは、30℃以上70℃未
満であることが必要である。結晶化パラメ−タ△Tcg
が上記以外の範囲であると、巻癖カ−ル、カ−ル回復性
が悪化したり、引裂伝播抵抗が小さくなり好ましくな
い。ポリエステルAの示差走査熱量計で測定された融解
熱(融解エンタルピ−変化)が7.5cal/g以上の
結晶性を示す場合に、カ−ル回復性、引裂伝播抵抗がよ
り一層良好となるので極めて望ましい。なお、本発明を
阻害しない範囲内で、2種以上のポリエステルを混合し
てもよいし、共重合ポリマを用いてもよい。
【0018】また、ポリエステルAとして、重合時の触
媒組成を工夫することにより、結晶核剤効果を高め、結
晶化パラメ−タ△Tcgの値を小さくしたポリエチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレ−トを用いること
は、本発明のフィルムを得る上で、特に有効である。
【0019】一例として、重合触媒として三酸化アンチ
モン、エステル交換触媒として、酢酸マグネシウム、リ
ン化合物としてジメチルフェニルホスホネ−トなどのホ
スホン酸塩などを用いることが本発明の目的を達成する
ために特に好ましいが、ポリエステルの製造方法として
は、上記に何等限定されるものではない。
【0020】本発明によるポリエステルフィルムには、
用途に応じて易滑性を付与することも可能であり、易滑
性付与手段としては特に限定されないが、ポリエステル
に不活性な無機系粒子、有機系架橋粒子のポリエステル
への配合、あるいは界面活性剤の塗布等が一般的手法と
して用いられる。
【0021】かかる不活性な粒子の代表的なものとし
て、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、酸化チタン、
酸化ケイ素、フッ化カルシウム、フッ化リチウム、アル
ミナ、硫酸バリウム、ジルコニア、マイカ、リン酸カル
シウム、架橋ポリスチレン系粒子を挙げられる。また、
ポリエステル合成反応系に不活性な粒子を添加する以外
に、ポリエステル重合反応時に添加する触媒等を析出さ
せる内部粒子による易滑性付与方法も採用可能である。
【0022】これら易滑性付与手段は特に限定されない
が、写真用としては透明性が重要な要件となるため、ポ
リエステルと比較的近い屈折率をもつ炭酸カルシウム、
シリカ、架橋ポリスチレン系粒子あるいは内部粒子で粗
大粒子のないものが好ましい。粗大粒子とは、5μm以
上の径をもつものである。
【0023】本発明のポリエステルフィルムには、さら
に、本発明の目的を阻害しない範囲内で他種ポリマをブ
レンドしてもよいし、また酸化防止剤、難燃剤、熱安定
剤、滑剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、顔料、染料、ワ
ックスなどの各種添加剤が通常添加される程度添加され
ていてもよい。ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカ
ルボキシレ−トフィルムの場合、高屈折率であり、ライ
トパイピング現象を起こしやすい傾向がある。ライトパ
イピング現象を回避する方法として染料を添加する方法
が知られている。フィルム染色に使用する染料について
は特に限定されないが、色調は感光材料の一般的な性質
上グレ−染色が好ましく、また染料はポリエステルフィ
ルムの製膜領域での耐熱性に優れ、かつポリエステルと
の相溶性に優れたものが好ましい。染色濃度に関して
は、マクベス社製の色濃度計にて可視領域での色濃度を
測定し、少なくとも0.01以上であることが好まし
く、0.03以上がさらに好ましい。
【0024】本発明のポリエステルフィルムは、上記組
成物を二軸配向せしめたフィルムである。一軸あるいは
無配向フィルムでは、寸法安定性、カ−ル回復性、引裂
伝播抵抗が不良となるので好ましくない。この配向の程
度は特に限定されないが、高分子の分子配向の程度の目
安である弾性率が長手方向、幅方向ともに400kg/mm
2 以上である場合に、カ−ル回復性がより一層良好とな
るので特に好ましい。分子配向の程度の目安である弾性
率は通常、一方向、1500kg/mm2 程度が製造上の限
界である。
【0025】本発明のポリエステルフィルムは、ポリエ
ステルAを主成分とする二軸配向フィルム単層で用いら
れてもよいし、ポリエステルAを主成分とするフィルム
の少なくとも片面にポリエステルBを積層した積層フィ
ルムとして用いられてもよい。
【0026】この場合、B層を構成するポリエステルB
は特に限定されないが、エチレンテレフタレ−ト、エチ
レンα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン−
4,4’ジカルボキシレ−ト、エチレン−2,6−ナフ
タレンジカルボキシレ−ト単位等から選ばれた少なくと
も一種の構造単位を主要構成成分とする場合に、カ−ル
回復性、引裂伝播抵抗がより一層良好となるので好まし
い。また、本発明を構成するポリエステルBは結晶性で
ある場合に機械強度、寸法安定性などがより一層良好と
なるので望ましい。
【0027】本発明のポリエステルフィルムは、単層で
あってもよいが、また、上記以外の積層構造であっても
よく、主体となるポリエステルA層がエチレン−2,6
−ジカルボキシレ−トを主体とするポリエステルからな
るものが好ましい。他の層としては、易滑性、着色、帯
電防止性、接着性を付与する層、あるいは写真感材塗布
によるカ−ル発生を防止するため、感材類似の組成の層
を感材塗布層の反対面に設けたり、他のポリマ例えば共
重合ポリエステルなどの層を設けることもできる。この
場合、エチレン−2,6−ジカルボキシレ−トを主体と
するポリエステルA層の厚みが全体の少なくとも70%
以上であることが好ましい。ポリエステルA層の厚みが
全体の少なくとも70%未満になると弾性率などが低下
し、カールが生じやすくなる。
【0028】本発明のポリエステルフィルムの固有粘度
としては、好ましくは0.4以上、さらに好ましくは
0.5以上、特に好ましくは0.55以上である。
【0029】本発明のポリエステルフィルムのヘイズ値
は5%以下が好ましく、2%以下がさらに好ましい。ヘ
イズ値が5%を超えるとフィルムを写真感光材料として
用いた場合、画像がぼやけてしまい不鮮明になってく
る。
【0030】本発明のポリエステルフィルムの150
℃、30分における熱収縮率は2%以下が好ましく、さ
らに好ましくは1.5%以下、特に好ましくは1.2%
以下である。また80℃、8時間における熱収縮率は
0.7%以下が好ましく、さらに好ましくは0.5%以
下、特に好ましくは0.3%以下である。150℃、3
0分における熱収縮率が2%を越えたり、80℃、8時
間における熱収縮率が0.7%を越えるとカール、カー
ル回復性が悪化する。
【0031】本発明の二軸配向ポリエステルフィルムの
引裂伝播抵抗は、好ましくは200g/mm以上、さら
に好ましくは250g/mm以上、特に好ましくは30
0g/mm以上である。引裂伝播抵抗が低くなると、手
で引き裂けたり、また、パーフォレーションの打ち抜き
時の引き裂けの原因ともなる。
【0032】破断強度は、好ましくは10kg/mm2
以上、さらに好ましくは15kg/mm2 以上、特に好
ましくは、18kg/mm2 以上である。10kg/m
2より小さいと、巻癖カール、カール回復性が悪化す
る。
【0033】さらに、弾性率は、好ましくは400kg
/mm2 以上、さらに好ましくは450kg/mm2
上、特に好ましくは500kg/mm2 以上である。4
00kg/mm2 未満であると、フィルム厚みを薄くし
た時にカールしたり、時にはフィルムがねじれたりする
問題が発生しやすい。
【0034】また38℃の蒸留水中に30分間浸漬した
時の弾性率は、好ましくは350kg/mm2 以上、特
に好ましくは、450kg/mm2 以上である。350
kg/mm2 以上であれば、現像時のフィルム乾燥時
に、感光層の収縮に伴うカールやねじれなどの問題が生
じにくくなる。
【0035】本発明のポリエステルフィルムの表面形態
としては、中心線平均粗さRaが、好ましくは0.02
0μm以下、さらに好ましくは0.015μm以下、特
に好ましくは0.010μm以下、最大粗さRtは好ま
しくは0.3μm以下、さらに好ましくは0.2μm以
下、特に好ましくは0.15μm以下である。Raが
0.020μmを越えたり、Rtが0.3μmを越える
と鮮明な写真画像が得られにくくなる。
【0036】また、波長540nmの多重干渉法で測定
したとき、2次、3次、4次の干渉縞を示す突起の数が
それぞれ130個/mm2 以下、30個/mm2 以下、
15個/mm2 以下が好ましい。2次、3次、4次の干
渉縞を示す突起の数が上記範囲を越えると鮮明な写真画
像が得られにくくなる。
【0037】本発明のポリエステルフィルムは、通常厚
さが1000μm以下の膜状物であり、好ましくは3〜
500μm、さらに好ましくは4〜200μmの範囲で
ある。
【0038】本発明のポリエステルフィルムは、部分融
解温度Tpが80〜180℃、好ましくは85℃から1
60℃、さらに好ましくは、90℃から150℃であ
り、部分融解温度における部分融解熱量が0.10〜
2.0cal/g、好ましくは、0.15〜1.0ca
l/gであることが必要である。Tpが80℃未満、あ
るいは部分融解熱量が0.10cal/g未満である
と、ポリエステル分子の安定性が不十分であるため、寸
法安定性、巻癖カ−ル、カ−ル回復性などが不良とな
る。一方、部分融解温度Tpが180℃を超えたり、部
分融解熱量が2.0cal/gを超えると、ポリエステ
ル層からのポリマあるいはそれに添加されている無機物
・有機物などの添加剤が脱落し、巻癖カ−ル、カ−ル回
復性、引裂伝播抵抗の大幅な悪化につながる。
【0039】次に本発明のフィルムの製造方法について
述べるが必ずしもこれに限定されるものではない。
【0040】まず、ポリエステルの製造方法は、この分
野において周知であり、いずれの方法をも採用すること
ができる。例えば、2,6−ナフタレンジカルボン酸お
よび少量の他のジカルボン酸成分とエチレングリコ−ル
および少量の他のグリコ−ル成分とを直接エステル化反
応するか、または、ジカルボン酸成分のジアルキルエス
テルを用いる場合はグリコ−ル成分とでエステル交換反
応し、これを減圧下の加熱して余剰のグリコ−ル成分を
除去することにより、ポリエステルを得ることができ
る。この際必要に応じてエステル交換反応触媒あるいは
重合反応触媒を用い、あるいは安定剤を添加することが
好ましい。重合触媒としては、アンチモン化合物を用
い、安定剤としてはリン化合物をもちいることが好まし
い。アンチモン化合物としては、三酸化アンチモンなど
が挙げられる。また、リン化合物としては、ジメチルフ
ェニルホスホネ−トなどのホスホン酸塩が挙げられる。
また重合温度は、溶融状態を維持できれば、できるだけ
低温で行うことが好ましい。もちろん、着色防止剤、酸
化防止剤、結晶核剤、滑剤、安定剤、ブロッキング防止
剤、紫外線吸収剤、消泡剤、帯電防止剤などを添加して
もよい。
【0041】このようにして製造した、結晶化パラメ−
タΔTcgの値が20℃以上80℃未満のポリエステル
Aのペレットを乾燥した後、公知の溶融押出機に供給
し、スリット状の口金から押し出し、キャスティングロ
−ルで冷却して未延伸フィルムを作る。また、積層フィ
ルムの場合は、ポリエステルAのペレットとポリエステ
ルBのペレットを乾燥した後、それぞれ別の溶融押出機
に供給し、2または3層のマニホ−ルドまたは合流ブロ
ックを用いて、ポリエステルBをポリエステルAの少な
くとも片面に積層し、スリット状の口金から2または3
層のシ−トを押し出す。この場合、合流断面が矩形の合
流ブロックを用いて積層する方法が、本発明のように結
晶化しやすい樹脂を薄く均一に積層するのに有効であ
る。
【0042】次に、この未延伸のフィルムを二軸配向せ
しめる。延伸方法としては、逐次二軸延伸法または同時
二軸延伸法を用いることができる。また、これらの延伸
を行った後、再縦延伸、再横延伸を行ってもよい。ただ
し、最初に長手方向、次に幅方向の延伸を行う逐次二軸
延伸方法を用い、長手方向の延伸を3段階以上に分け
て、総縦延伸倍率を3.0〜7.0倍で行う方法は延伸
破れがなく望ましい。長手方向延伸温度は、ポリエステ
ルAのガラス転移温度Tgより5〜50℃高い温度が本
発明範囲のカ−ル回復性を得るのに有効である。長手方
向延伸速度は5000〜50000%/分の範囲が好適
である。
【0043】幅方向の延伸方法としては例えばステンタ
を用いる方法が好ましく、幅方向延伸倍率は3.0倍〜
7.0倍、延伸速度は1000〜20000%/分、延
伸温度はポリエステルAのガラス転移温度Tgより10
℃から70℃高い温度が好適である。また、いったん二
軸延伸されたフィルムを少なくとも一方向にさらに延伸
してもよい。
【0044】次に、このフィルムを熱処理する。この場
合の熱処理条件としては、定長下、弛緩状態、微延伸状
態のいずれでもよく、本発明のポリエステルフィルムの
場合、熱処理温度はポリエステルAの融点より20〜8
0℃低い温度の範囲で、時間は0.5〜60秒の範囲で
行うのが好適である。また、さらにリラックス処理を施
すことも可能である。
【0045】さらに、この該ポリエステルフィルムをロ
−ルに巻き張力をかけた状態で、フィルムのガラス転移
温度以下の温度で熱処理を行う。処理温度は、フィルム
のガラス転移温度−50℃〜フィルムのガラス転移温
度、好ましくは、フィルムのガラス転移温度−30℃〜
フィルムのガラス転移温度−10℃の範囲である。処理
時間は10分〜48時間、好ましくは2〜10時間であ
る。例えば、該ポリエステルフィルムがポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレ−トからなるポリエ
ステルフィルムであれば、処理温度は110℃〜115
℃、処理時間は24時間が例示されるが、もっと低温で
長時間かけて処理を行ってもよいし、感剤等のコ−ティ
ング前後どちらでもこの処理を行ってもかまわない。
【0046】フィルムにかける張力に関しては、処理温
度におけるフィルムの熱収応力にほぼ等しいことが好ま
しい。
【0047】または、該ポリエステルフィルムをロ−ル
に巻き取る時に、赤外ランプ(ハロゲンランプ)を用い
て、波数600cm-1〜1000cm-1の赤外光を選択
的にフィルムに照射するという処理を行ってもよい。処
理時間は0.1〜300秒の範囲である。この処理はフ
ィルムを中間スプ−ルから製品幅にスリットする時に行
ってもよい。
【0048】また、本発明のポリエステルフィルムは、
後で設ける感光層や保護層などとの接着性を向上させる
ため、コロナ放電処理、薬液処理、火炎処理、紫外線処
理、プラズマ処理などの各種表面処理を必要に応じて施
すことができる。
【0049】本発明が特に有効なのは、写真材料用途で
あるが、その他にも寸法安定性に優れていることから、
磁気記録媒体用、コンデンサ用、包装用、製図用等に用
いることもできる。
【0050】本発明の特性値の測定方法並びに効果の評
価方法は次のとおりである。
【0051】(1)結晶化パラメ−タ△Tcg、融解熱 示差熱量計(DSC、例えばパ−キンエルマ−社製DS
C−II型など)を用いて測定した。DSCの測定条件は
次の通りである。すなわち、試料10mgをDSC装置
にセットし、300℃の温度で5分間溶融した後、液体
窒素中に急冷する。この急冷試料を10℃/分で昇温
し、ガラス転移温度Tgを検知する。さらに昇温を続
け、ガラス状態からの結晶化発熱ピ−ク温度をもって冷
結晶化温度Tccとした。さらに昇温を続け、融解ピ−
クから融解熱を求めた。ここでTccとTgの差(Tc
c−Tg)を結晶化パラメ−タ△Tcgと定義する。
【0052】(2)部分融解温度Tp、部分融解熱量、
フィルムのガラス転移温度 フィルムサンプル10mg入れたDSCパンを走査熱量
計(DSC,例えばパ−キンエルマ−社製DSC−II型
など)にセットし、窒素気流下で20℃から昇温速度2
0℃/分で昇温して行き、少なくとも230℃まで測定
した。部分融解温度Tpは、測定したDSC曲線にベ−
スラインを引き、ベ−スラインより吸熱側にずれ始める
温度T1 と、吸熱側からベ−スラインに戻った温度T2
との算術平均値((T1 +T2 )/2)と定義する。部
分融解熱量は、DSC曲線において、T1 とT2 におけ
るベ−スラインとDSC曲線に囲まれた面積から求め
た。フィルムのガラス転移温度は常法にしたがって温度
−比熱曲線から求めた。
【0053】(3)極限粘度[η] ポリマ−をo−クロロフェノ−ルに溶かして測定したも
ので、ASTMD−1601に従う(単位dl/g)。
【0054】(4)引裂伝播抵抗 軽荷重式引裂試験機(東洋精機(株)製)を用いて、A
STM−D−1922に従って測定した。サンプルサイ
ズは51×64mmで13mmの切れ込みを入れ、残り
51mmを引き裂いた時の指示値を読みとった。。
【0055】(5)表面粗さRa JIS B−0601−1976により粗さ曲線から測
定したもので、カットオフ値0.25mm、測定長4m
mで行なった。
【0056】(6)破断強度、引張弾性率 JIS−Z−1702−1976に準じて、サンプルサ
イズは幅10mm、長さ100mmの短冊片で、引張速
度は破断強度の測定の際には300mm/分、引張弾性
率測定の際には、20mm/分で測定した。
【0057】(7)熱収縮率 幅10mm、長さ250〜300mmのフィルムサンプ
ルを200mm間隔にマ−キングし、サンプル支持板に
一定張力下で固定し、万能投影機(日本光学製V16
A)を用いてマ−キング間隔の原長を測定した。測定し
たサンプルに3gのクリップを用いて荷重をかけ、80
℃に設定した熱風オ−ブン中で8時間回転させながら処
理した。処理したサンプルは、原長を測定した雰囲気下
に2時間放置後、原長測定法と同様にマ−キング間隔を
測定して収縮率を求めた。
【0058】同様の測定を、条件を150℃、30分で
も行った。
【0059】(8)フィルムヘイズ フィルムヘイズは、ASTM−D1003−52に準じ
て測定した。
【0060】(9)積層フィルムの積層厚み 2次イオン質量分析装置(SIMS)を用いて、表層か
ら深さ3000nmの範囲のフィルム中の粒子のうち最
も高濃度の粒子に起因する元素とポリエステルの炭素元
素の濃度比(M+ /C- )を粒子濃度とし、表面から深
さ3000nmまで厚さ方向の分析を行なう。表層では
表面という界面のために粒子濃度は低く表面から遠ざか
るにつれて粒子濃度は高くなる。本発明フィルムの場合
は、一旦極大値となった粒子濃度がまた減少し始める。
この濃度分布曲線をもとに表層粒子濃度が極大値の1/
2となる深さ(この深さは極大値となる深さよりも深
い)を求め、これを積層厚みとした。条件は次のとお
り。
【0061】測定装置 2次イオン質量分析装置(SIMS) 独、ATOMI
KA社製 A−DIDA3000 測定条件 1次イオン種 O2 + 1次イオン加速電圧 12kV 1次イオン電流 200nA ラスタ−領域 400μm□ 分析領域 ゲ−ト30% 測定真空度 6.0×10-9Torr E−GUN 0.5kV−3.0A なお、表層からの深さ3000nmの範囲に最も多く含
有する粒子が有機高分子粒子の場合は、SIMSでは測
定が難しいので、表層からエッチングしながらXPS
(X線光電子分光法)、IR(赤外分光法)などで上記
同様のデプスプロファイルを測定し積層厚みを求めても
良いし、また、電子顕微鏡等による断面観察で粒子濃度
の変化状態やポリマの違いによるコントラストの差から
界面を認識し積層厚みを求めることもできる。さらには
積層ポリマを剥離後、薄膜段差測定機を用いて積層厚み
を求めることもできる。
【0062】(10)巻癖カ−ル、カ−ル回復性 感光層を塗布したフィルムから、幅35mm、長手方向
135mmの試料を作り、感光層が内面となるように直
径10mmの巻芯に巻き付け、30%RH下に70℃で
72時間の加熱処理を行った。その後、処理したフィル
ムを巻芯から開放し、平面上に置いたときに形成される
円筒の直径を測定し、巻き癖カ−ルとした。
【0063】また、巻芯から開放したフィルムを38℃
の蒸留水に30分間浸漬後、30gの張力をかけた状態
で、50℃の熱風オ−ブン中で5分間乾燥し、フィルム
の作る円筒の直径を測定し、カ−ル回復性とした。
【0064】巻き癖カ−ル、カ−ル回復性は、以下の5
段階で評価した。巻き癖カ−ルは評価4および5のもの
が写真用として最適であるが、評価2および3でも実用
上問題ないが評価1は使用不可である。カ−ル回復性は
評価4および5のものが写真用として使用でき、評価1
〜3は使用不可である。
【0065】5:フィルムがカ−ルせず、平らになった 4:円筒の直径が60mm以上 3:円筒の直径が40mm以上 60mm未満 2:円筒の直径が30mm以上 40mm未満 1:円筒の直径が30mm未満 (11)拡大評価 ベ−スフィルムにジアゾ層を塗布し、ジアゾマイクロフ
ィルム解像チャ−トを得、これをプロジェクタ−により
200倍に拡大し、写し出された画質を次の3段階に評
価した。
【0066】Aランク:線画や白黒の地肌色合いのコン
トラストが鮮明で、微小黒班点状の影が見られず、画像
も極めて明るく、特に印刷製版、マイクロフィルムとし
て最適のフィルム Bランク:微小黒班点状の影が若干見られるが、線画や
白黒の地肌色合いのコントラストが鮮明で画像も明る
く、実用上問題のないフィルム Cランク:微小黒班点状の影が多く認められ、線画や白
黒の地肌色合いのコントラストが不鮮明で、実用上問題
となるフィルム (12)中心線平均表面粗さRa、最大高さRt 小坂研究所製の高精度薄膜段差測定器ET−10を用い
て測定した。条件は下記のとおりである。20回の測定
の平均値をもって値とした。
【0067】・触針先端半径 : 0.5μm ・触針荷重 : 5mg ・測定長 : 1mm ・カットオフ値 : 0.08mm なお、Ra、Rtの定義は、例えば、奈良治郎著「表面
粗さの測定・評価法」(総合技術センタ−、1983)
に示されているものである。
【0068】
【実施例】次に実施例に基づき、本発明をさらに詳細に
説明する。
【0069】実施例1 結晶性パラメ−タΔTcgが55℃のポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレ−トのチップ(ポリ
エステルA、固有粘度0.65dl/g)を、180℃
で3時間減圧乾燥(3Torr)した後、押出機に供給
し、300℃で溶融押出を行い、静電印加キャスト法を
用いて冷媒温度20℃のキャスティングドラムに巻き付
て冷却固化し未延伸フィルムを作った。この未延伸フィ
ルムを、130℃に加熱されたロ−ル上に接触させて長
手方向に4.4倍延伸後、冷却し、つづいて140℃に
加熱されたスタンタ内で4.5倍幅方向に延伸後、21
0℃で2%のリラックスを許しながら熱処理を行った。
フィルム厚さ90μmのフィルムをワインダにて巻取っ
た。このフィルムの表面粗さRaは、0.008μmと
平滑であった。このフィルムをフィルム幅が1500m
m以下になるようにスリットしロ−ルに巻取った。この
ロ−ルをフィルム長手方向に張力がかかった状態で、1
10℃の熱風オ−ブン中で24時間熱処理を行った。こ
のフィルムの特性は表1、表2に示したとおり、寸法安
定性、巻癖カ−ル、引裂伝播抵抗が良好であった。
【0070】実施例2 結晶性パラメ−タΔTcgが55℃のポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレ−ト(ポリエステル
A、固有粘度[η]=0.60dl/g)と結晶性パラ
メ−タΔTcgが45℃のポリエチレン−テレフタレ−
トマスタペレットを常法により得た。
【0071】これらのポリマを、180℃で8時間減圧
乾燥(3Torr)した後、それぞれ押出機1、押出機
2に供給し300℃、290℃で溶融した。これらのポ
リマを高精度瀘過した後、矩形合流部にて2層積層とし
た(A/B)。
【0072】これを静電印加キャスト法を用いて表面温
度25℃のキャスティング・ドラムに巻き付けて冷却固
化し、未延伸フィルムを作った。この時、口金スリット
間隙/未延伸フィルム厚さの比を10とした。また、そ
れぞれの押出機の吐出量を調節し総厚さ、熱可塑性樹脂
A層の厚さを調節した。
【0073】この未延伸フィルムを温度140℃に加熱
されたロ−ル上に接触させて長手方向に4.6倍延伸
後、冷却し、つづいて135℃に加熱されたステンタ−
内で4.5倍幅方向に延伸後、210℃で2%のリラッ
クスを許しながら熱固定し、90μmのフィルムをワイ
ンダ−にてロ−ル状に巻取った。このフィルムをフィル
ム幅が1500mm以下になるようにスリットしロ−ル
に巻いた。そのロ−ルをフィルムに張力がかかった状態
で、100℃の熱風オ−ブン中で30時間熱処理を行っ
た。このフィルムの特性は表1、表2に示したとおり、
寸法安定性、巻癖カ−ル、引裂伝播抵抗が良好であっ
た。
【0074】実施例3 実施例2において、フィルム幅を1500mm以下の製
品幅にスリットする時に、赤外ランプ(6kW)の60
0〜1000cm-1の波数の赤外光を200秒間フィル
ムに照射しながら、ロ−ルに巻いた。このフィルムの特
性は表1、表2に示したとおり、寸法安定性、巻癖カ−
ル、引裂伝播抵抗が良好であった。
【0075】比較例1〜2 実施例1において、熱風オ−ブンでの処理前のフィルム
を比較例1とする。
【0076】実施例1において、熱風オ−ブンでの処理
温度を70℃とし、10時間熱処理を行ったフィルムを
比較例2とする。
【0077】実施例4〜6、比較例3〜8 実施例1と同様にして、結晶化パラメ−タ△Tcg、部
分融解温度、部分融解熱量、積層厚み等を変更したポリ
エステルフィルムを得た。表1〜表4に示すように本発
明範囲のポリエステルフィルムは、寸法安定性、カ−ル
回復性、巻癖カ−ル、引裂伝播抵抗、拡大評価が良好で
あるが、そうでないものは、寸法安定性、拡大評価が良
好でないことがわかる。
【0078】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【0079】
【発明の効果】上記、結晶化パラメ−タΔTcg、部分
融解温度、部分融解熱量を特定範囲としたので、これを
用いたポリエステルフィルムは次のような優れた効果を
生じる。
【0080】(1)ポリエステルフィルムからの剥離物
や脱落物などがなく、モノマ−、オリゴマ−などの低分
子量物、添加剤などが表面にブリ−ドアウトすることな
く、耐熱性、寸法安定性に優れ、写真用フィルムとして
優れた性能を有する。
【0081】(2)巻癖カ−ルがつき難く、カ−ル回復
性、引裂伝播抵抗に優れることから、一般用ロ−ル状写
真フィルムとして、好適である。
【0082】(3)また、X線写真用、印刷製版用、マ
イクロフィルム用、電子写真、ジアゾ写真等の複写用な
どの写真用として使用することができる。
【0083】(4)また、白色化すれば、印画紙などに
も使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00 9:00 C08L 67:03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルAを主成分とするポリエス
    テルフィルムであって、該ポリエステルAは、結晶化パ
    ラメ−タ△Tcgが20℃〜80℃であり、部分融解温
    度Tpが80〜180℃、部分融解温度における部分融
    解熱量が0.10〜2.0cal/gであることを特徴
    とする二軸配向ポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 ポリエステルAがポリエチレン−2,6
    −ナフタレンジカルボキシレ−トからなることを特徴と
    する請求項1記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 請求項1〜2に記載のポリエステルフィ
    ルムの少なくとも片面に、ポリエステルBが積層されて
    なることを特徴とする二軸配向ポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】 写真材料用である請求項1〜3いずれか
    に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
JP28498694A 1994-11-18 1994-11-18 二軸配向ポリエステルフィルム Pending JPH08142183A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013049791A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Fujifilm Corp ポリエステルフィルムとその製造方法、太陽電池用バックシートおよび太陽電池モジュール

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