JPH0814205A - 油圧駆動装置 - Google Patents

油圧駆動装置

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JPH0814205A
JPH0814205A JP14434694A JP14434694A JPH0814205A JP H0814205 A JPH0814205 A JP H0814205A JP 14434694 A JP14434694 A JP 14434694A JP 14434694 A JP14434694 A JP 14434694A JP H0814205 A JPH0814205 A JP H0814205A
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JP
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pressure
signal
control
valve
hydraulic
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JP14434694A
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Hideyo Kato
英世 加藤
Masami Ochiai
正巳 落合
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ロードセンシング制御の油圧駆動装置におい
て、アクチュエータの駆動に際して圧力制御が行えるよ
うにする。 【構成】可変絞り部6,7のパイロット操作装置23,
24のパイロット圧が圧力信号として分岐管路25a,
26aにて検出され、その高圧側が第2の信号圧として
チェック弁32,33で検出され検出管路34に出力さ
れる。チェック弁16,17で検出された第1の信号圧
は減圧弁30で第2の信号圧と同一の圧力レベルに減圧
され、そのうちの低圧側が低圧選択弁35にて選択さ
れ、ロードセンシング制御に係わる制御圧としてポンプ
レギュレータ42の傾転制御弁3、圧力補償弁8,9及
びアンロード弁19のそれぞれに導かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ポンプから吐出さ
れた圧油を油圧弁装置によってアクチュエータに供給す
る油圧駆動装置に係わり、特に建設機械に備えられ、ロ
ードセンシング制御により油圧ポンプの吐出流量を制御
する油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルなどの建設機械に搭載され
る油圧駆動装置として、油圧ポンプから吐出された圧油
を油圧弁装置によってアクチュエータに供給し、アクチ
ュエータを駆動すると共に、そのアクチュエータの負荷
圧力に応じて油圧ポンプの吐出流量を制御する油圧駆動
装置が知られている。この油圧駆動装置は、例えば特開
昭57−116965号公報に記載のように、複数のア
クチュエータの負荷圧のうち最高負荷圧を検出する手段
と、油圧ポンプの吐出圧が前記最高負荷圧よりも所定値
だけ高くなるように油圧ポンプの吐出流量を制御する、
一般にロードセンシング制御と呼ばれる制御を行なうポ
ンプ制御手段とを備えている。また油圧弁装置は、操作
装置からの操作指令信号に基づき開口量を変え油圧ポン
プから対応するアクチュエータに供給される圧油の流量
を制御する可変絞り部と、前記最高負荷圧力により閉方
向の制御力が付与されるとともに、閉弁方向にばね力が
付与さて開口量を調節し前記可変絞り部の前後差圧を制
御する圧力補償弁とで構成されている。更に、油圧ポン
プの吐出管路には油圧ポンプの吐出圧と前記最高負荷圧
とにより作動するアンロード弁が備えられ、可変絞り部
の操作装置がいずれも入力されない操作中立時に、油圧
ポンプの吐出圧及び吐出流量共に必要最少限となるよう
に動作させている。
【0003】このような従来の油圧駆動装置において
は、複数の油圧弁装置の可変絞り部を同時に操作したと
きに、複数のアクチュエータの負荷圧のうちの最高負荷
圧によって油圧ポンプがロードセンシング制御されると
ともに、この最高負荷圧によって圧力補償弁が圧力補償
制御され、複数のアクチュエータの負荷圧が異なった場
合でも複数の可変絞り部のそれぞれの絞り開口面積比に
応じた流量分配による複数のアクチュエータ駆動が可能
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の油圧駆動装置の構成では、アクチュエータを
駆動する際に、じわじわと駆動させるような微操作性が
得られないという問題がある。
【0005】即ち、例えば油圧ショベルにおいて、フロ
ント作業部が備わる上部旋回体を旋回せしめる旋回モー
タや、ショベル本体を走行せしめる走行モータを駆動す
る際、オペレータが操作装置を微操作しても、上部旋回
体やショベル本体の慣性負荷が大きいので、上記のロー
ドセンシング制御により油圧ポンプの吐出圧がリリーフ
圧まで瞬時に上昇して必要以上の駆動圧力に達してしま
い、その結果衝撃的な始動を伴い、じわじわと駆動する
ことができない。このように、従来の油圧駆動装置にあ
っては、アクチュエータの駆動に際し衝撃的な加速感覚
に陥ることになり、操作性に問題があった。
【0006】本発明の目的は、上述の課題を解決し、ア
クチュエータの駆動に際して圧力制御が行える油圧駆動
装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の油圧駆動装置は次の構成を採用する。即
ち、可変容量型油圧ポンプと、前記油圧ポンプから吐出
される圧油により駆動される複数のアクチュエータと、
操作装置からの操作指令信号によりそれぞれ操作され、
前記複数のアクチュエータの駆動を制御する複数の油圧
弁装置と、前記複数のアクチュエータの負荷圧のうち最
高負荷圧を第1の信号圧として検出する手段と、前記油
圧ポンプの吐出圧が前記第1の信号圧により得られる制
御圧よりも所定値だけ高くなるように油圧ポンプの吐出
流量を制御するポンプ制御手段とを備え、前記油圧弁装
置は、前記操作指令信号に基づき開口量を変え前記油圧
ポンプから対応するアクチュエータに供給される圧油の
流量を制御する可変絞り部と、前記制御圧により閉方向
の制御力が付与されるとともに閉弁方向にばね力が付与
さて開口量を調節し前記可変絞り部の前後差圧を制御す
る圧力補償部とで構成される油圧駆動装置において、前
記操作装置からの操作指令信号に応じた圧力信号を生成
し、これら圧力信号のうちの最高圧を第2の信号圧とし
て出力する信号生成手段と、前記第1の信号圧と前記第
2の信号圧との何れか低圧側を選択する信号選択手段
と、前記選択した信号圧を前記制御圧として前記ポンプ
制御手段に導く第1の信号伝達手段とを備える。
【0008】上記油圧駆動装置は、好ましくは、前記油
圧ポンプの吐出管路に備えられ、該油圧ポンプの吐出圧
と前記制御圧とにより作動するアンロード弁と、前記信
号選択手段で選択した信号圧を前記制御圧として前記ア
ンロード弁に導く第2の信号伝達手段とを更に備える。
【0009】また、上記油圧駆動装置において、好まし
くは、前記操作装置は前記操作指令信号としてパイロッ
ト圧を発生する手段であり、前記信号生成手段は前記パ
イロット圧を前記圧力信号として検出し、これらパイロ
ット圧のうちの最高圧を前記第2の信号圧として選択す
る手段であり、前記信号選択手段は、前記第1の信号圧
を前記パイロット圧と同一の圧力レベルに調整する手段
と、この圧力レベルを調整した第1の信号圧と前記第2
の信号圧との低圧側を選択する手段とを有する。
【0010】更に上記油圧駆動装置は、好ましくは、前
記信号選択手段で選択した信号圧を前記制御圧として前
記圧力補償部に導く第3の信号伝達手段を更に備える。
【0011】また、上記信号生成手段及び信号選択手段
を油圧的に構成する場合、前記操作装置は前記操作指令
信号としてパイロット圧を発生する手段であり、前記信
号生成手段は前記パイロット圧を前記圧力信号として導
く管路、これら管路に導かれたパイロット圧のうちの最
高圧を前記第2の信号圧として選択するチェック弁、こ
のチェック弁で選択された第2の信号圧を導く検出管路
を有し、前記信号選択手段は、前記第1の信号圧を前記
パイロット圧と同一の圧力レベルに減圧する減圧弁と、
前記減圧した第1の信号圧と前記検出管路の第2の信号
圧との低圧側を選択する低圧選択弁とを有する。
【0012】
【作用】以上のように構成した本発明の油圧駆動装置に
おいて、従来通りに検出した最高負荷圧と可変絞り部の
操作指令信号に応じた圧力信号のうちの最高圧との低圧
選択による制御圧でロードセンシング制御を行なうの
で、例えば前者の最高負荷圧が選択されれば、従来通り
のロードセンシング制御が行われ、後者の最高圧が選択
されれば、操作指令信号に対応したポンプ吐出圧が得ら
れるようロードセンシング制御が行われ、アクチュエー
タの駆動力が制御可能となる。このようにアクチュエー
タの駆動に際して油圧ポンプの吐出圧力を制御し、アク
チュエータの駆動力を制御することにより、アクチュエ
ータをじわじわと駆動するような微操作性が得られ、ア
クチュエータの操作性の優れた油圧駆動装置が提供でき
る。
【0013】信号選択手段で選択した信号圧を制御圧と
してアンロード弁に導く第2の信号伝達手段を設けるこ
とにより、制御圧が第2の信号圧であるときに油圧ポン
プの吐出圧と制御圧(第2の信号圧)との差圧が過渡的
に増大しても、アンロード弁から油圧ポンプの吐出圧油
の一部を排出して回路の破損を防止するリリーフ弁とし
て作動できる。
【0014】操作装置を操作指令信号としてパイロット
圧を発生する手段とし、第1の信号圧をパイロット圧と
同一の圧力レベルに調整することにより、パイロット制
御系を低圧用の機器で構成することができ、回路の低コ
スト化及び信頼性の向上が可能となる。
【0015】信号選択手段で選択した信号圧を制御圧と
して圧力補償部に導く第3の信号伝達手段を更に備える
ことにより、制御圧が第2の信号圧であるときでも、複
数のアクチュエータを同時に駆動する複合操作に際し
て、複数の可変絞り部のそれぞれの開口面積比に応じた
流量分配による複数のアクチュエータの駆動が可能とな
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。まず、本発明の第1の実施例を図1及び図2により
説明する。
【0017】図1において、本実施例の油圧駆動装置は
可変容量型油圧ポンプ1を有し、油圧ポンプ1の吐出管
路4には、分岐管路5a,5bを介して可変絞り部6,
7とその下流側に位置する圧力補償弁8,9とで構成さ
れる複数の油圧弁装置40,41が備えられ、これら油
圧弁装置40,41により駆動制御される複数のアクチ
ュエータ12,13が負荷管路14,15及びチェック
弁10,11を介して油圧弁装置40,41にそれぞれ
並列接続されている。
【0018】また油圧ポンプ1は、ロードセンシング制
御の傾転制御弁3と傾転駆動アクチュエータ2とで構成
されたポンプレギュレータ42を備えている。傾転制御
弁3には管路3aを介して油圧ポンプ1の吐出圧が導か
れ、傾転減少方向の制御力が付与される一方、管路3b
を介してロードセンシング制御に係わる制御圧が導か
れ、ばね3cと共に傾転増大方向の制御力が付与されて
おり、これにより油圧ポンプ1の吐出圧が制御圧よりも
ばね3cで設定した所定値だけ高くなるように油圧ポン
プ1の吐出流量が制御される。
【0019】さらに、油圧弁装置40,41の圧力補償
弁8,9には、油圧ポンプ1のロードセンシング制御の
ための制御圧が信号管路8b,9bを介し圧力補償弁
8,9を閉弁するように導かれ、ばね8c,9cととも
に閉弁方向の制御力が付与される一方、可変絞り部6,
7の下流圧が信号管路8a,9aを介し圧力補償弁8,
9を開弁するように導かれ、開弁方向の制御力が付与さ
れており、これにより圧力補償弁8,9は可変絞り部
6,7の下流圧を概ね制御圧と等しくなるように制御
し、可変絞り部6,7の前後差圧を所定値に制御してい
る。
【0020】油圧弁装置40,41の可変絞り部6,7
は、例えば、パイロット油圧源22に接続したパイロッ
ト操作装置23,24の入力操作によるパイロット圧が
管路25,26より導かれ、それぞれ任意の弁開度が与
えられる。また、油圧ポンプ1の吐出管路4にはアンロ
ード弁19が接続され、上記パイロット操作装置23,
24が何れも入力されない操作中立時に、油圧ポンプ1
の吐出圧、吐出流量ともに必要最小限となるように動作
させる。
【0021】上記負荷管路14,15からは負荷圧信号
管路14a,15aが分岐しており、アクチュエータ1
2,13の負荷圧はこの負荷圧信号管路14a,15a
に導かれ、チェック弁16,17によってこれら負荷圧
のうちの高圧側の圧力が第1の信号圧として検出管路1
8で検出される。また、検出管路18にはリリーフ弁2
0が接続され、最高負荷圧(第1の信号圧)の上限が規
定される。
【0022】また、可変絞り部6,7のパイロット操作
装置23,24の管路25,26には、チェック弁3
2,33がそれぞれの分岐管路25a,26aを介して
接続され、チェック弁32,33の開弁方向側が検出管
路34に接続され、当該パイロット操作装置23,24
の操作により入力されるパイロット圧のうち高圧側のパ
イロット圧が第2の信号圧として該検出管路34に出力
される。この分岐管路25a,26a、チェック弁3
2,33及び検出管路34はパイロット操作装置23,
24からの操作指令信号に応じた圧力信号を生成し、こ
れら圧力信号の最高圧を第2の信号圧として出力する信
号生成手段を構成している。
【0023】さらにこの実施例では、パイロット操作装
置23,24によるパイロット圧を第2の信号圧として
いるので、第1の信号圧を第2の信号圧と同一の圧力レ
ベルにするための減圧弁30が備えられる。減圧弁30
はパイロット操作装置23,24と同じパイロット油圧
源22に接続され、検出管路18で検出した第1の信号
圧を減圧して管路31に出力する。この管路31と上記
の検出管路34は低圧選択弁35に接続され、低圧選択
弁35は管路31及び検出管路34の圧力を入力とし
て、それらの圧力(減圧した第1の信号圧と第2の信号
圧)の何れか低圧側を選択し管路36に出力する。この
ようにして減圧弁30と低圧選択弁35は第1の信号圧
と第2の信号圧との何れか低圧側を選択する信号選択手
段を構成している。
【0024】低圧選択弁35で選択した信号圧はロード
センシング制御に係る制御圧として、管路36と接続す
るポンプレギュレータ42の傾転制御弁3の傾転増大方
向の管路3b、圧力補償弁8,9の閉弁方向の管路8
b,9b、及びアンロード弁19の閉弁方向の管路19
bのそれぞれに導かれる。
【0025】ここで減圧弁30の二次圧特性は、図2に
示す通りであり、例えば油圧ショベルにおいては、リリ
ーフ弁20の設定圧(Pr)は概ね35MPa、油圧源
22による最大パイロット圧(Pp)は概ね3.5Mp
aである。したがって減圧弁30においては、以下
(1)式の減圧比が得られるように第1の信号圧の受圧
部と減圧弁二次圧の受圧部との受圧面積比が設定されて
いる。
【0026】 Aa・PLmax=k・x=Ab・PL Aa/Ab=PL/PLmax =Pp/Pr …(1) (=3.5/35=0.1) ただし PLmax:第1の信号圧 PL :減圧弁二次圧 Aa :PLmaxの受圧面積 Ab :PLの受圧面積 k :ばね定数 x :変位 また、圧力レベルを下げた第1の信号圧(等価第1信号
圧)と第2の信号圧の何れか低圧側の選択圧をロードセ
ンシング制御に係る制御としているので、上記した油圧
ポンプ1の傾転制御弁3において管路3aを介して導か
れた油圧ポンプ1の吐出圧が作用する受圧部と管路3b
を介して導かれた制御圧が作用する受圧部との受圧面積
比、圧力補償部8,9において管路8aを介して導かれ
た可変絞り部6の下流圧が作用する受圧部と管路8bを
介して導かれた制御圧が作用する受圧部との受圧面積
比、及びアンロード弁19において管路19aを介して
導かれた油圧ポンプ1の吐出圧が作用する受圧部と管路
19bを介して導かれた制御圧が作用する受圧部との受
圧面積比をそれぞれ上記減圧比(0.1)に設定する。
【0027】このように構成される油圧駆動装置の作動
を説明する。
【0028】油圧ポンプ1の傾転制御弁3によるロード
センシング制御に関して、等価第1信号圧と第2の信号
圧との低圧側選択圧である制御圧(Pc)により油圧ポ
ンプ1の吐出流量は次式の通り制御される。
【0029】 Aa・Ps=Ab・Pc+fLS Ps=(Ab/Aa)・Pc+fLS/Aa =(Ab/Aa)・Pc+ΔPLS …(2) ただし Ps:吐出圧 Pc:制御圧 Aa:Psの受圧面積 Ab:Pcの受圧面積 fLS:ばね3cのプリセット力 ΔPLS:ロードセンシング差圧 すなわち、油圧ポンプ1の吐出圧Psが制御圧Pcより
一定圧ΔPLSだけ高くなるように吐出流量がロードセ
ンシング制御される。この時、低圧選択弁35で第2の
信号圧が選択され制御圧が第2の信号圧の場合、制御圧
はパイロット操作装置23,24の操作指令に応じてい
るので、その指令が小さな入力値であるならば吐出圧も
小さく、大きな入力値であれば吐出圧も大きくなるよう
な吐出圧力の制御が行われる。
【0030】図3に比較例として従来のロードセンシン
グ制御方式の油圧駆動装置を示す。図中、図1に示す部
材と同等の部材には同じ符号を付している。従来の油圧
駆動装置では、管路3bは検出管路18に直接接続さ
れ、管路3bから常時最高負荷圧力が傾転駆動アクチュ
エータ2Aの傾転制御弁3A、油圧弁装置40A,41
Aの圧力補償弁8A,9A及びアンロード弁19Aに制
御圧として導かれる。このような従来技術において、ア
クチュエータ12,13が例えば油圧ショベルのフロン
ト作業部が備わる上部旋回体を旋回せしめる旋回モータ
や、ショベル本体を走行せしめる走行モータであるとす
ると、これら旋回モータや走行モータを駆動する際、オ
ペレータがパイロット操作装置23または24を微操作
しても、上部旋回体やショベル本体の慣性負荷が大きい
ので、傾転駆動アクチュエータ2Aのロードセンシング
制御により油圧ポンプ1の吐出圧がリリーフ圧まで瞬時
に上昇して必要以上の駆動圧力に達してしまい、その結
果上部旋回体やショベル本体の衝撃的な始動を伴い、じ
わじわと駆動することができない。このため、アクチュ
エータの駆動に際し衝撃的な加速感覚に陥ることにな
り、操作性に問題があった。
【0031】これに対し本実施例では、低圧選択弁35
で第1の信号圧(等価第1信号圧)が選択されると従来
通りのロードセンシング制御が行われ、第2の信号圧が
選択されると、上記のようにパイロット操作装置23,
24の操作指令に応じたポンプ吐出圧となるようロード
センシング制御が行われ、アクチュエータ12,13の
駆動力が制御可能となる。このようにアクチュエータの
駆動に際して油圧ポンプの吐出圧力を制御し、アクチュ
エータの駆動力を制御することにより、アクチュエータ
12,13が例えば油圧ショベルのフロント作業部が備
わる上部旋回体を旋回せしめる旋回モータや、ショベル
本体を走行せしめる走行モータであるとき、これらアク
チュエータをじわじわと駆動するような微操作性が得ら
れ、アクチュエータの操作性が大幅に改善される。
【0032】次に、圧力補償弁8,9に関して、上記制
御圧Pcにより可変絞り部6,7の前後差圧は次式の通
り制御される。
【0033】 Aa・Pz=Ab・Pc+fo Pz=(Ab/Aa)・Pc+fo/Aa …(3) ただし Pz:可変絞り部8,9の下流圧 Pc:制御圧 Aa:Pzの受圧面積 Ab:Pcの受圧面積 fo:ばね8c,9cのプリセット力 したがって、可変絞り部6,7の前後差圧(Ps−P
z)は、油圧ポンプ1が前(2)式のように制御される
から以下の通りとなる。
【0034】 Ps−Pz=Ps−(Ab/Aa)・Pc−fo/Aa ={(Ab/Aa)・Pc+ΔPLS} −(Ab/Aa)・Pc−fo/Aa ≒ΔPLS …(4) 即ち、ロードセンシング制御される油圧ポンプ1の吐出
流量を、それぞれの可変絞り部6,7の開度に応じた流
量分配が可能なように圧力補償制御を行うことができ
る。
【0035】制御圧Pcが第2の信号圧であり、油圧ポ
ンプ1がこの制御圧でロードセンシング制御される場合
でアクチュエータ12,13が駆動されるときは、油圧
ポンプの吐出圧と第1の信号圧との差圧はポンプ吐出圧
と制御圧Pcとの差圧より小さくなっている。このよう
にポンプ吐出圧と第1の信号圧との差圧が小さい状態で
は、油圧弁装置40,41の可変絞り部6,7を同時に
操作するとき、もし圧力補償弁6,7に従来通り第1の
信号圧を導いた場合は、油圧ポンプ1の吐出流量の大部
分が低負荷側のアクチュエータに供給され、可変絞り部
6,7の開度に応じた流量分配ができなくなる。これに
対し、本実施例では、油圧弁装置40,41の可変絞り
部6,7を同時に操作したときに、油圧ポンプ1のロー
ドセンシング制御に係わる同じ制御圧Pcによって圧力
補償弁8,9が圧力補償制御されるので、複数のアクチ
ュエータ12,13の負荷圧が異なった場合でも複数の
可変絞り部6,7のそれぞれの開口面積比に応じた流量
分配による複数のアクチュエータ6,7の駆動が可能と
なる。
【0036】アンロード弁19においても同様に前記制
御圧Pcが管路19bを介して導かれているので、可変
絞り部6,7が操作されないとき、つまりパイロット操
作装置23,24の何れも操作中立にあるとき、油圧ポ
ンプ1の吐出圧及び吐出流量ともに必要最小限にするこ
とができる。
【0037】また、制御圧が第2の信号圧である場合、
アンロード弁19に従来通り第1の信号圧を導いた場合
は、第1と第2の信号圧の差が大きくアクチュエータが
駆動されない状態にあるとき、油圧ポンプ1の吐出圧と
制御圧(第2の信号圧)との差圧が過渡的に増大しても
アンロード弁19は動作しないので、回路の破損が生じ
る恐れがある。しかし、この実施例のようにアンロード
弁19にも同じ制御圧(第2の信号圧)を導くことによ
り、油圧ポンプ1の吐出圧と制御圧(第2の信号圧)と
の差圧が過渡的に増大しアンロード弁の設定値を越える
と、アンロード弁から油圧ポンプの吐出圧油の一部を排
出して回路の破損を防止できるリリーフ弁として作動で
きる。
【0038】このように本実施例においては、油圧ポン
プの吐出圧力の制御が可能なロードセンシング制御が得
られるので、アクチュエータの駆動に際し、操作性の優
れた油圧駆動装置が提供できる。
【0039】また、圧力補償弁8,9においても、複数
のアクチュエータ12,13を同時に駆動する複合操作
に際して、アクチュエータ12,13の負荷圧が異なっ
た場合でも複数の可変絞り部6,7のそれぞれの開口面
積比に応じた流量分配による複数のアクチュエータ6,
7の駆動が可能となる。
【0040】また、アンロード弁19においても、油圧
ポンプ1の吐出圧と制御圧(第2の信号圧)との差圧が
過渡的に増大しても、アンロード弁19から油圧ポンプ
の吐出圧油の一部を排出して回路の破損を防止できるリ
リーフ弁として作動できる。
【0041】更に、本実施例では第1の信号圧を減圧し
て第2の信号圧であるパイロット圧のレベルに合わせて
いるので、パイロット制御系を低圧用の機器で構成する
ことができ、回路の低コスト化及び信頼性の向上が可能
となる。
【0042】なお、本発明の主眼とするところは、可変
絞り部の操作指令信号に応じた圧力信号を生成し、圧力
信号のうちの最高圧と負荷圧の最高圧の何れか低圧側を
選択するとともに、当該選択圧を前記ロードセンシング
制御に係る制御圧として油圧ポンプ、圧力補償弁及びア
ンロード弁に導くことにあるので、同等の構成を電子演
算手段で構成することもできる。例えば、第1の信号圧
を電気的に検出し、パイロット操作装置からのパイロッ
ト圧を電気的に検出し、これに応じた圧力信号を生成
し、これら圧力信号のうちの最高圧を第2の信号圧とし
て選択するとともに、第1及び第2の最高圧のうち何れ
か低圧側を選択し、これをロードセンシング制御に係る
制御圧として用いてもよく、この場合でもその効果は等
しい。また、圧力補償弁も可変絞り部の下流側に設置し
た図示の実施例に限らず、可変絞り部の上流側に圧力補
償弁を設置した油圧回路にも本発明は同様に適用でき
る。このように本発明は、図示の実施例に限らず、本発
明の技術思想の範囲内で種々の変形、応用が可能であ
る。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の油圧駆動装置は、ポンプの吐出圧力制御が可能なロー
ドセンシング制御ができるので、アクチュエータの駆動
に際し、操作性の優れた油圧駆動装置が提供できる。
【0044】また、制御圧が第2の信号圧であるときに
油圧ポンプの吐出圧と制御圧との差圧が過渡的に増大し
ても、アンロード弁から油圧ポンプの吐出圧油の一部を
排出して回路の破損を防止できるリリーフ弁として作動
できる。
【0045】また、パイロット制御系を低圧用の機器で
構成することができ、回路の低コスト化及び信頼性の向
上が可能となる。
【0046】更に、制御圧が第2の信号圧であるときで
も、複数のアクチュエータを同時に駆動する複合操作に
際して、複数の可変絞り部のそれぞれの開口面積比に応
じた流量分配による複数のアクチュエータの駆動が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による油圧駆動装置を示す回
路図である。
【図2】減圧弁の特性を示す図である。
【図3】従来のロードセンシング制御方式の油圧駆動装
置を示す回路図である。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 2 傾転駆動アクチュエータ 3 傾転制御弁 3b 管路(第1の信号伝達手段) 4 吐出管路 6,7可変絞り部 8,9 圧力補償弁 8b,9b 管路(第3の信号伝達手段) 12,13 アクチュエータ 16,17 チェック弁 18 検出管路 19 アンロード弁 19b 管路(第2の信号伝達手段) 23,24 パイロット操作装置 25a,26a 分岐管路(信号生成手段) 30 減圧弁 31 管路 32,33 チェック弁(信号生成手段) 34 検出管路(信号生成手段) 35 低圧選択弁(信号選択手段) 36 管路 40,41 油圧弁装置 42 ポンプレギュレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F15B 11/16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量型油圧ポンプと、前記油圧ポン
    プから吐出される圧油により駆動される複数のアクチュ
    エータと、操作装置からの操作指令信号によりそれぞれ
    操作され、前記複数のアクチュエータの駆動を制御する
    複数の油圧弁装置と、前記複数のアクチュエータの負荷
    圧のうち最高負荷圧を第1の信号圧として検出する手段
    と、前記油圧ポンプの吐出圧が前記第1の信号圧により
    得られる制御圧よりも所定値だけ高くなるように油圧ポ
    ンプの吐出流量を制御するポンプ制御手段とを備え、前
    記油圧弁装置は、前記操作指令信号に基づき開口量を変
    え前記油圧ポンプから対応するアクチュエータに供給さ
    れる圧油の流量を制御する可変絞り部と、前記制御圧に
    より閉方向の制御力が付与されるとともに閉弁方向にば
    ね力が付与さて開口量を調節し前記可変絞り部の前後差
    圧を制御する圧力補償部とで構成される油圧駆動装置に
    おいて、 前記操作装置からの操作指令信号に応じた圧力信号を生
    成し、これら圧力信号のうちの最高圧を第2の信号圧と
    して出力する信号生成手段と、 前記第1の信号圧と前記第2の信号圧との何れか低圧側
    を選択する信号選択手段と、 前記選択した信号圧を前記制御圧として前記ポンプ制御
    手段に導く第1の信号伝達手段とを備えることを特徴と
    する油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の油圧駆動装置において、
    前記油圧ポンプの吐出管路に備えられ、該油圧ポンプの
    吐出圧と前記制御圧とにより作動するアンロード弁と、
    前記信号選択手段で選択した信号圧を前記制御圧として
    前記アンロード弁に導く第2の信号伝達手段とを更に備
    えることを特徴とする油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の油圧駆動装置において、
    前記操作装置は前記操作指令信号としてパイロット圧を
    発生する手段であり、前記信号生成手段は前記パイロッ
    ト圧を前記圧力信号として検出し、これらパイロット圧
    のうちの最高圧力を前記第2の信号圧として選択する手
    段であり、前記信号選択手段は、前記第1の信号圧を前
    記パイロット圧と同一の圧力レベルに調整する手段と、
    この圧力レベルを調整した第1の信号圧と前記第2の信
    号圧との低圧側を選択する手段とを有することを特徴と
    する油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の油圧駆動装置において、
    前記信号選択手段で選択した信号圧を前記制御圧として
    前記圧力補償部に導く第3の信号伝達手段を更に備える
    ことを特徴とする油圧駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の油圧駆動装置において、
    前記操作装置は前記操作指令信号としてパイロット圧を
    発生する手段であり、前記信号生成手段は前記パイロッ
    ト圧を前記圧力信号として導く管路、これら管路に導か
    れたパイロット圧のうちの最高圧を前記第2の信号圧と
    して選択するチェック弁、このチェック弁で選択された
    第2の信号圧を導く検出管路を有し、前記信号選択手段
    は、前記第1の信号圧を前記パイロット圧と同一の圧力
    レベルに減圧する減圧弁と、前記減圧した第1の信号圧
    と前記検出管路の第2の信号圧との低圧側を選択する低
    圧選択弁とを有することを特徴とする油圧駆動装置。
JP14434694A 1994-06-27 1994-06-27 油圧駆動装置 Pending JPH0814205A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002519596A (ja) * 1998-06-29 2002-07-02 マネスマン レクソロート アクチェンゲゼルシャフト 油圧回路
CN107165879A (zh) * 2017-06-29 2017-09-15 湖南十开科技有限公司 一种流量优先控制回路

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JP2002519596A (ja) * 1998-06-29 2002-07-02 マネスマン レクソロート アクチェンゲゼルシャフト 油圧回路
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