JPH07167104A - 可変容量型油圧ポンプ制御装置 - Google Patents

可変容量型油圧ポンプ制御装置

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Publication number
JPH07167104A
JPH07167104A JP34193593A JP34193593A JPH07167104A JP H07167104 A JPH07167104 A JP H07167104A JP 34193593 A JP34193593 A JP 34193593A JP 34193593 A JP34193593 A JP 34193593A JP H07167104 A JPH07167104 A JP H07167104A
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JP
Japan
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pressure
control
valve
hydraulic pump
throttle
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Application number
JP34193593A
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English (en)
Inventor
Tomohiko Yasuda
知彦 安田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オートアイドル制御時に、油圧ポンプ,原動
機の負荷を低減して燃費性能を向上させると共に、異音
の発生等を防止して低騒音化を図る。 【構成】 方向切換弁8,12,15,16が全て中立
位置(イ)のときに、圧力センサ22A,22B等の検
出信号に基づきコントローラ23から電磁弁33に制御
信号を出力し、電磁弁33を低圧位置(a)から高圧位
置(b)に切換える。これにより、高圧の制御圧P2 を
制御管路34,分岐管路34Aを介して切換弁32およ
びシャトル弁35に供給する。そして、切換弁32が遮
断位置(c)から連通位置(d)に切換わると、センタ
バイパス管路9が絞り17の前,後で連通すると共に、
高圧の制御圧P2 がシャトル弁35を介してレギュレー
タ4に導かれ、容量可変部3Aを傾転制御して油圧ポン
プ3の容量を最小にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧ショベル等
の建設機械に用いて好適な可変容量型油圧ポンプ制御装
置に関し、特にセンタバイパス管路からの制御圧により
油圧ポンプの容量を可変に制御するようにしたネガティ
ブコントロールタイプの可変容量型油圧ポンプ制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に従来技術の可変容量型油圧ポンプ
制御装置が設けられた油圧ショベルの油圧回路を示す。
【0003】図において、1は油圧ショベルの機械室に
設けられた原動機を示し、該原動機1には該原動機1の
回転数を制御するガバナ2が付設され、該ガバナ2には
ガバナレバー2Aが設けられている。そして、該ガバナ
2はガバナレバー2Aが矢示A方向に回動されるときに
原動機1の回転数を減少させ、矢示B方向に回動される
ときに回転数を増大させる。また、該ガバナレバー2A
は後述する制御用アクチュエータ24のロッド24Aに
よって強制的に矢示A方向に押動されたときに、ガバナ
2によって原動機1の回転数を低回転数としてのアイド
ル回転数に強制的に低下させる。
【0004】3は原動機1によって回転駆動される可変
容量型の油圧ポンプを示し、該油圧ポンプ3は容量可変
部3Aを有し、該容量可変部3Aが後述のレギュレータ
4で傾転駆動されることにより容量、即ち圧油の吐出量
が可変に制御される。なお、該容量可変部3Aは、斜板
型油圧ポンプでは斜板が、斜軸型油圧ポンプではシリン
ダブロックが、ラジアルピストン型油圧ポンプではカム
リングがこれに該当する。
【0005】4は油圧ポンプ3の容量可変部3Aを傾転
駆動する容量制御手段としてのレギュレータを示し、該
レギュレータ4は後述する制御管路18からの制御圧P
に応じて油圧ポンプ3の容量可変部3Aを傾転制御し、
制御圧が高いときには油圧ポンプ3の容量を小さくし、
制御圧が低下するに応じて容量を増大させるものであ
る。
【0006】5は主管路6A,6Bを介して油圧ポンプ
3,タンク7に接続される油圧アクチュエータとしての
油圧モータを示し、該油圧モータ5は油圧ポンプ3から
の圧油が給排されることにより回転駆動し、例えば油圧
ショベルの走行用油圧モータ等として用いられる。
【0007】8は油圧ポンプ3とタンク7とを接続する
センタバイパス管路9の途中に取付けられた方向切換弁
を示し、該方向切換弁8は油圧パイロット式の6ポート
3位置方向切換弁によって構成され、油圧パイロット部
8A,8Bが設けられている。そして、該方向切換弁8
は、後述する減圧弁型油圧パイロット弁20からのパイ
ロット圧が油圧パイロット部8A,8Bに供給されるこ
とにより、中立位置(イ)から切換位置(ロ),(ハ)
に切換制御される。ここで、該方向切換弁8が中立位置
(イ)から切換位置(ロ),(ハ)に切換えられたとき
には、油圧ポンプ3からの圧油が主管路6A,6Bを介
して油圧モータ5に給排されるようになり、これにより
油圧モータ5が回転駆動される。
【0008】10,10は主管路11A,11Bを介し
て油圧ポンプ3,タンク7に接続される油圧アクチュエ
ータとしての一対の油圧シリンダを示し、該各油圧シリ
ンダ10は油圧ポンプ3から圧油が給排されることによ
りロッドを伸縮させるようになっており、例えば油圧シ
ョベルの作業装置を俯仰動させるブームシリンダ等に用
いられる。
【0009】12は油圧モータ5用の方向切換弁8の下
流側に位置してセンタバイパス管路9の途中に取付けら
れた他の方向切換弁を示し、該方向切換弁12は前記方
向切換弁8とほぼ同様に油圧パイロット式の6ポート3
位置方向切換弁によって構成され、図示しない減圧弁型
油圧パイロット弁からのパイロット圧によって切換制御
されるようになっている。そして、該方向切換弁12が
中立位置(イ)から切換えられたときには、油圧ポンプ
3からの圧油が主管路11A,11Bを介して各油圧シ
リンダ10に給排されるようになり、これにより各油圧
シリンダ10のロッドを伸縮させる。
【0010】13,14は前記各油圧シリンダ10とほ
ぼ同様に油圧ポンプ3,タンク7に接続される油圧アク
チュエータとしての他の油圧シリンダ、15,16は該
油圧シリンダ13,14への圧油の給排を切換制御する
それぞれ別の方向切換弁を示し、該方向切換弁15,1
6は前記方向切換弁12とほぼ同様に油圧パイロット式
の6ポート3位置方向切換弁によって構成され、それぞ
れ別の減圧弁型油圧パイロット弁(図示せず)からのパ
イロット圧によって切換制御される。
【0011】ここで、前記方向切換弁8,12,15,
16は、センタバイパス管路9の途中に、その上流側か
ら下流側に向けて順次連なるように設けられた多連弁か
らなり、該センタバイパス管路9に対して直列に接続さ
れ、各主管路6A,6B,11A,11B等を介してタ
ンデム回路を構成している。
【0012】17は方向切換弁16とタンク7との間に
位置してセンタバイパス管路9の途中に設けられた絞り
手段としての絞りを示し、該絞り17はセンタバイパス
管路9内を流通する圧油の通過流量に応じてその上流側
にレギュレータ4用の制御圧Pを発生させるものであ
る。
【0013】18は絞り17と方向切換弁16との間に
位置してセンタバイパス管路9の途中に分岐して設けら
れた制御管路を示し、該制御管路18は先端側がレギュ
レータ4に接続され、基端側がセンタバイパス管路9に
接続されている。そして、該制御管路18は絞り17の
上流側に発生する制御圧Pをセンタバイパス管路9から
取出し、この制御圧Pをレギュレータ4に供給すること
により、レギュレータ4を制御して油圧ポンプ3の容量
(吐出量)を変更させ、所謂ネガティブコントロールを
行う。
【0014】19は絞り17と並列に設けられた低圧リ
リーフ弁を示し、該低圧リリーフ弁19は、絞り17の
上流側圧力が所定の設定圧以上となったときに圧油をタ
ンク7側にリリーフさせるものである。
【0015】ここで、方向切換弁8,12,15,16
が全て中立位置(イ)となり、制御管路18からの制御
圧Pが低圧リリーフ弁19の設定圧まで上昇するとき
は、レギュレータ4に高圧の制御圧Pが供給されること
により油圧ポンプ3は容量が最小となり、方向切換弁
8,12,15,16のいずれかが中立位置(イ)から
切換操作され、前記制御圧Pが前記設定圧よりも低下し
たときには、これに応じて容量(吐出量)が漸次増大さ
れる。
【0016】20は油圧ショベルの運転室等に設けられ
る減圧弁型油圧パイロット弁を示し、該減圧弁型油圧パ
イロット弁20はその出力側がパイロット管路21A,
21Bを介して方向切換弁8の油圧パイロット部8A,
8Bにそれぞれ接続されている。そして、該減圧弁型油
圧パイロット弁20は操作レバー20Aを傾転操作量に
応じてパイロット管路21A,21B内のパイロット圧
を増減させ、これに応じて方向切換弁8が中立位置
(イ)から切換位置(ロ),(ハ)に切換わることによ
り方向切換弁8を流れる油圧ポンプ3からの圧油の流量
が制御される。
【0017】22A,22Bはパイロット管路21A,
21Bの途中に設けられた操作検出手段としての圧力セ
ンサを示し、該圧力センサ22A,22Bはパイロット
管路21A,21Bの圧力をそれぞれ検出し、これを操
作レバー20Aの操作量に応じた検出信号として後述の
コントローラ23に向けて出力するものである。そし
て、該圧力センサ22A,22Bはパイロット管路21
A,21B内のパイロット圧に基づき方向切換弁8が中
立位置(イ)から切換操作されたか否かをコントローラ
23によって検出させる。
【0018】ここで、前記方向切換弁12,15,16
にも前記減圧弁型油圧パイロット弁20とほぼ同様で、
操作レバーを有する減圧弁型油圧パイロット弁がパイロ
ット管路(いずれも図示せず)を介して接続され、これ
らの各パイロット管路にも圧力センサ22A,22Bと
ほぼ同様の他の操作検出手段としての圧力センサ(いず
れも図示せず)がそれぞれ設けられている。そして、こ
れらの各圧力センサは各パイロット管路の圧力を検出し
てこれに応じた検出信号をコントローラ23に向けてそ
れぞれ出力するようになっている。
【0019】23はマイクロコンピュータ等からなるコ
ントローラを示し、該コントローラ23はその入力側に
圧力センサ22A,22B等が接続され、出力側には後
述する電磁弁27が接続されている。そして、該コント
ローラ23は入力側に接続された圧力センサ22A,2
2B等からの検出信号に基づいて方向切換弁8,12,
15,16がそれぞれ中立位置(イ)か否かを判別し、
これらが全て中立位置(イ)の状態のときにのみ電磁弁
27に向けて制御信号を出力する。
【0020】24は原動機1のガバナレバー2Aを回動
操作する回転数可変手段としての制御用アクチュエータ
を示し、該制御用アクチュエータ24は制御管路25を
介して電磁弁27に接続され、この電磁弁27により副
油圧源26またはタンク7に選択的に接続される。ま
た、該制御用アクチュエータ24のロッド24A先端は
原動機1のガバナレバー2Aの先端に当接し、該ガバナ
レバー2Aの回動を規制するようになっている。
【0021】27は副油圧源26と制御用アクチュエー
タ24との間に位置して制御管路25の途中に設けられ
た電磁弁を示し、該電磁弁27はソレノイド部27Aを
有し、該ソレノイド部27Aはコントローラ23の出力
側に接続されている。そして、該電磁弁27はコントロ
ーラ23からの制御信号に基づいて低圧位置(a)また
は高圧位置(b)に選択的に切換えられる。
【0022】即ち、該電磁弁27はコントローラ23か
ら制御信号が給電され、ソレノイド部27Aが励磁され
た場合に、低圧位置(a)から高圧位置(b)に切換わ
り、これにより制御用アクチュエータ24が副油圧源2
6に接続される。そして、該副油圧源26からの圧油に
より制御用アクチュエータ24のロッド24Aが伸長
し、これによって原動機1のガバナレバー2Aが強制的
に矢示A方向に押動され、原動機1の回転数はアイドル
回転数となる。一方、コントローラ23からの給電がな
いときには、該電磁弁27は低圧位置(a)となってタ
ンク7に接続され、制御用アクチュエータ24のロッド
24Aはばね(図示せず)等によって自動的に縮小し、
原動機1のガバナレバー2Aは他のアクチュエータ(図
示せず)により矢示A,B方向に回動操作可能な状態と
なる。
【0023】28はセンタバイパス管路9の途中に設け
られた高圧リリーフ弁を示し、該リリーフ弁28は油圧
ポンプ3から油圧モータ5,各油圧シリンダ10,1
3,14に供給する圧油の圧力を比較的高い設定圧に設
定し、過剰圧をタンク7にリリーフさせるものである。
【0024】従来技術による可変容量型油圧ポンプ制御
装置は上述のような構成を有するもので、次に、その動
作について述べる。
【0025】まず、原動機1を始動して油圧ポンプ3が
駆動されると、該油圧ポンプ3から圧油がセンタバイパ
ス管路9に吐出される。そして、図4に示すように方向
切換弁8,12,15,16が全て中立位置(イ)の状
態では、絞り17の上流側に油圧ポンプ3からの圧油に
よる圧力が発生し、この圧力は低圧リリーフ弁19の設
定圧まで上昇する。そして、この圧力は制御圧Pとして
制御管路18からレギュレータ4に供給され、該レギュ
レータ4はこの制御圧Pに応じて油圧ポンプ3の容量が
最小の容量となるように容量可変部3Aを傾転制御す
る。これにより、油圧ポンプ3による原動機1の負荷ト
ルクは最小となるようにする。
【0026】また、方向切換弁8,12,15,16が
全て中立位置(イ)にあるときには、圧力センサ22
A,22B等からの検出信号に基づきコントローラ23
から電磁弁27に制御信号が給電され、電磁弁27が低
圧位置(a)から高圧位置(b)に切換えられる。これ
により、制御用アクチュエータ24のロッド24Aが伸
長して原動機1のガバナレバー2Aを矢示A方向に押動
し、原動機1の回転数をアイドル回転数にする所謂オー
トアイドル制御が行われる。
【0027】次に、減圧弁型油圧パイロット弁20の操
作レバー20A等を傾転操作して、方向切換弁8,1
2,15,16のうち、いずれか1つでも中立位置
(イ)から切換位置(ロ),(ハ)に切換操作したとき
には、油圧ポンプ3から吐出された圧油のうち、センタ
バイパス管路9の絞り17を流通する圧油の流量は減少
するから、このときの流量に応じて制御管路18内の制
御圧Pは低下し、レギュレータ4は制御圧Pが低下する
に応じて油圧ポンプ3の容量を漸次増大させる。
【0028】そして、このときには方向切換弁8,1
2,15,16のうち、いずれかが中立位置(イ)から
切換操作されているから、コントローラ23から電磁弁
27への給電が中止され、電磁弁27が低圧位置(a)
に切換わる。これにより、制御用アクチュエータ24が
縮小可能となると共に、原動機1のガバナレバー2Aも
矢示B方向に回動可能となり、オートアイドル制御が解
除される。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、図4に示すように方向切換弁8,12,1
5,16が全て中立位置(イ)の状態でオートアイドル
制御が行われているときには、油圧ポンプ3の容量(吐
出量)を最小とするようにしている。しかし、このとき
でも油圧ポンプ3からは一定量の圧油が吐出され、この
圧油はセンタバイパス管路9から絞り17または低圧リ
リーフ弁19を介してタンク7へ流通している。
【0030】このため、従来技術では、オートアイドル
制御時に絞り17を通過する圧油に圧力損失が発生し、
油圧ポンプ3に対して負荷として作用するばかりでな
く、これは原動機1の負荷となる。この結果、原動機1
のアイドル回転数を低く設定すると、エンストの原因と
なるので、アイドル回転数を高く設定する必要が生じ、
燃料が無駄に消費されて燃費が節約できないという問題
がある。
【0031】また、油圧ポンプ3から吐出される圧油が
絞り17を通過するときに異音が発生するため、原動機
1の回転数をアイドル回転数に低下させて原動機1の回
転による騒音を最小限に抑えても、この異音の発生のた
めに低騒音化が図れないという問題がある。
【0032】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、原動機の回転数を低下させて、例えばオ
ートアイドル制御を行うときに油圧ポンプおよび原動機
にかかる負荷を低減でき、異音の発生を防止できると共
に、原動機の燃費性能等を向上できるようにした可変容
量型油圧ポンプ制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0033】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明の可変容量型油圧ポンプ制御装置は、原動
機と、該原動機によって駆動され、容量可変部を有する
可変容量型の油圧ポンプと、外部からの制御圧に基づい
て該油圧ポンプの容量可変部を駆動し、該油圧ポンプの
容量を制御する容量制御手段と、前記油圧ポンプとタン
クとの間を接続するセンタバイパス管路の途中に設けら
れ、中立位置から切換えられたときに、前記油圧ポンプ
からの圧油を油圧アクチュエータに給排する方向切換弁
と、該方向切換弁とタンクとの間に位置して前記センタ
バイパス管路の途中に設けられた絞り手段と、該絞り手
段と方向切換弁との間で前記センタバイパス管路の途中
から分岐し、該絞り手段の上流側に発生する圧力を第1
の制御圧として取出す第1の制御管路と、前記絞り手段
の前,後を迂回するように前記センタバイパス管路の途
中に接続され、パイロット圧に基づいて前記絞り手段の
前,後を連通,遮断する弁手段と、前記原動機の回転数
に応じた第2の制御圧を発生させ、前記原動機の回転数
が低回転数のときに該第2の制御圧を高圧状態とする制
御圧発生手段と、該制御圧発生手段による第2の制御圧
をパイロット圧として前記弁手段に導き、前記第2の制
御圧が高圧状態のときに前記絞り手段の前,後を弁手段
によって連通させる第2の制御管路と、前記第1,第2
の制御管路から導かれる第1,第2の制御圧のうち高圧
側を選択し、高圧側の制御圧を前記容量制御手段に導く
高圧選択手段とからなる構成を採用している。
【0034】また、前記方向切換弁が中立位置から切換
操作されたか否かを検出する操作検出手段と、前記原動
機の回転数を前記第2の制御圧に応じて変化させる回転
数可変手段とを備え、前記制御圧発生手段は該回転数可
変手段と副油圧源との間に設けられ、前記操作検出手段
からの検出信号に基づいて前記第2の制御圧を高圧状態
と低圧状態とに切換える電磁弁によって構成するのが好
ましい。
【0035】一方、前記操作検出手段は、方向切換弁を
操作するパイロット圧を検出するものであるのが好まし
い。
【0036】また、前記操作検出手段は、方向切換弁が
中立位置にあるとき、副油圧源からタンクに連なる管路
の圧力を検出するものであるのが好ましい。
【0037】さらに、前記弁手段は、前記絞り手段と並
列に設けられる低圧リリーフ弁を組込んで構成するのが
好ましい。
【0038】
【作用】上記構成により、原動機の回転数が低回転数に
なったときは、制御圧発生手段から発生する第2の制御
圧が高圧状態になり、この第2の制御圧はパイロット圧
として第2の制御管路を介して弁手段に供給され、弁手
段はこのパイロット圧に基づいて絞り手段の前,後を連
通させるようになるから、油圧ポンプから吐出されセン
タバイパス管路を流通する圧油は、絞り手段を迂回し弁
手段を介してタンクへとスムーズに流れるようになる。
この結果、センタバイパス管路内は実質的にタンク圧状
態となるので、油圧ポンプに作用する負荷を軽減でき
る。
【0039】そして、この場合には、第1の制御管路か
らの第1の制御圧は低圧状態となるが、第2の制御管路
からの第2の制御圧は第1の制御圧よりも高圧となって
いる。この結果、高圧選択手段によって高圧側の第2の
制御圧が選択され、第2の制御圧が容量制御手段に供給
される。そして、この第2の制御圧によって油圧ポンプ
は容量が最小の容量となるように容量可変部が駆動さ
れ、油圧ポンプから吐出される圧油の吐出量は最小とな
る。
【0040】このようにして、油圧ポンプから吐出され
た圧油を絞り手段を通過させずにタンクに流通させると
共に、油圧ポンプの容量を最小の容量にすることがで
き、油圧ポンプに作用する負荷を大幅に低減できる。
【0041】一方、原動機の回転数が低速回転数でない
ときには、制御圧発生手段から発生する第2の制御圧は
低圧状態となり、絞り手段の前,後を遮断するように弁
手段が切換えられる。そして、このときに油圧ポンプか
ら吐出されセンタバイパス管路を流通する圧油は絞り手
段を通過するため、該絞り手段の上流側に発生する第1
の制御圧は比較的高い圧力となる。この結果、高圧選択
手段は第1の制御圧と第2の制御圧のうち、より高圧と
なる第1の制御圧を選択し、第1の制御圧を容量制御手
段に供給する。これにより、油圧ポンプの容量可変部は
第1の制御圧に基づいて駆動され、油圧ポンプの容量は
第1の制御圧によって増減される。
【0042】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図3に示
す。なお、実施例では、前述した図4に示す従来技術の
構成要素と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。
【0043】まず、図1に本発明の第1の実施例を示
す。
【0044】図において、31は絞り17と方向切換弁
16との間でセンタバイパス管路9の途中から分岐した
第1の制御管路を示し、該第1の制御管路31は従来技
術で述べた制御管路18とほぼ同様に、絞り17の上流
側でセンタバイパス管路9内に発生する圧力を第1の制
御圧P1 として取出す。しかし、該制御管路31はその
先端側が後述するシャトル弁35に接続され、制御圧P
1 を前記シャトル弁35に供給するようになっている。
【0045】32は絞り17の前,後を迂回するように
低圧リリーフ弁19と並列にセンタバイパス管路9の途
中に接続された弁手段としての切換弁を示し、該切換弁
32は油圧パイロット部32Aを有する油圧パイロット
式の2ポート2位置切換弁によって構成されている。そ
して、該切換弁32は、分岐管路34Aから供給される
パイロット圧(制御圧P2 )に基づいて前記絞り17の
前,後を連通,遮断する。
【0046】即ち、パイロット圧(制御圧P2 )が低圧
のときには該切換弁32は遮断位置(c)であるが、パ
イロット圧(制御圧P2 )が高圧のときには、遮断位置
(c)から連通位置(d)に切換わり、センタバイパス
管路9を流通する圧油は絞り17を迂回してタンク7へ
とスムーズに流通するようになる。
【0047】33は副油圧源26と制御用アクチュエー
タ24との間に位置して制御管路25の途中に設けられ
た制御圧発生手段としての電磁弁を示し、該電磁弁33
は従来技術で述べた電磁弁27と同様に構成され、電磁
弁33のソレノイド部33Aがコントローラ23の出力
側に接続されている。そして、該電磁弁33はコントロ
ーラ23からの制御信号に基づいて低圧位置(a)また
は高圧位置(b)に選択的に切換わるようになってい
る。
【0048】そして、前記コントローラ23から制御信
号が給電されソレノイド部33Aが励磁されたときに
は、該電磁弁33は低圧位置(a)から高圧位置(b)
に切換えられ、制御管路25は副油圧源26に接続され
る。これにより、該副油圧源26からの圧油が制御用ア
クチュエータ24に供給されると共に、この圧油は後述
する第2の制御管路34に供給され、該制御管路34に
は高圧となった第2の制御圧P2 が発生する。そして、
この第2の制御圧P2 は制御管路34を介して後述のシ
ャトル弁35に供給されると共に、さらに分岐管路34
Aを介して切換弁32の油圧パイロット部32Aにも供
給される。
【0049】一方、コントローラ23からの給電がない
ときには、該電磁弁33は低圧位置(a)となって制御
管路25がタンク7と接続され、これにより副油圧源2
6から制御用アクチュエータ24への圧油の供給が中止
され、制御管路34内の第2の制御圧P2 は低圧とな
る。
【0050】34は制御用アクチュエータ24と電磁弁
33との間に位置して制御管路25の途中に接続された
第2の制御管路を示し、該第2の制御管路34の先端側
はシャトル弁35に接続され、該第2の制御管路34の
途中には第2の制御管路34の一部をなす分岐管路34
Aが接続されている。そして、該分岐管路34Aはその
先端側が前記切換弁32の油圧パイロット部32Aに接
続され、第2の制御圧P2 をパイロット圧として切換弁
32の油圧パイロット部32Aに供給する。
【0051】35は第1の制御管路31と第2の制御管
路34とによってそれぞれ導かれる制御圧P1 ,P2 の
うち高圧側を選択する高圧選択手段としてのシャトル弁
を示し、該シャトル弁35は第3の制御管路36を介し
てレギュレータ4に接続され、制御圧P1 ,P2 のうち
高圧側の制御圧を第3の制御管路36を介してレギュレ
ータ4に導く。
【0052】本実施例による可変容量型油圧ポンプ制御
装置は上述のような構成を有するもので、その基本的動
作については従来技術によるものと格別差異はない。
【0053】次に、本実施例による油圧ポンプ3の容量
制御動作(ネガティブコントロール)について説明す
る。
【0054】即ち、原動機1および油圧ポンプ3等の駆
動時において、図1に示すように方向切換弁8,12,
15,16が全て中立位置(イ)となったときには、圧
力センサ22A,22B等からの検出信号に基づきコン
トローラ23から電磁弁33に制御信号が給電され、電
磁弁33が低圧位置(a)から高圧位置(b)に切換え
られる。これにより、従来技術とほぼ同様に、副油圧源
26からの圧油が制御用アクチュエータ24に供給さ
れ、制御用アクチュエータ24のロッド24Aが伸長し
て原動機1のガバナレバー2Aを矢示A方向に押動し、
原動機1の回転数をアイドル回転数にするオートアイド
ル制御が行われる。
【0055】しかし、本実施例では、これと同時に、副
油圧源26からの圧油が第2の制御管路34,分岐管路
34Aに供給され、高圧の制御圧P2 としてシャトル弁
35および切換弁32のパイロット部32Aにそれぞれ
供給される。
【0056】ここで、前記切換弁32のパイロット部3
2Aに高圧の制御圧P2 がパイロット圧として作用する
ことにより、該切換弁32は遮断位置(c)から連通位
置(d)に切換えられ、センタバイパス管路9が絞り1
7の前,後で切換弁32を介して連通されるようにな
る。これにより、油圧ポンプ3から吐出されセンタバイ
パス管路9を流通する圧油は、絞り17を迂回しタンク
7に向けてスムーズに流通するようになり、第1の制御
管路31内の第1の制御圧P1 はタンク圧程度まで低下
する。
【0057】そして、前記第2の制御管路34からの制
御圧P2 は第1の制御管路31からの制御圧P1 よりも
高圧となるため、この高圧側の制御圧P2 がシャトル弁
35を介してレギュレータ4に導かれるようになる。こ
の結果、レギュレータ4はこのときの制御圧P2 によ
り、油圧ポンプ3の容量可変部3Aを最小傾転側へと大
きく傾転制御し、油圧ポンプ3の容量を最小とすること
により、油圧ポンプ3からセンタバイパス管路9内に吐
出される圧油の流量を最小にすることができる。
【0058】一方、方向切換弁8,12,15,16の
うち、いずれか1つでも中立位置(イ)から切換位置
(ロ),(ハ)に切換えられたときには、圧力センサ2
2A,22B等からの検出信号に基づきコントローラ2
3から電磁弁33への給電が中止され、電磁弁33が低
圧位置(a)に切換わる。これにより、制御用アクチュ
エータ24のロッド24Aが伸縮可能となって原動機1
のガバナレバー2Aも矢示A,B方向に回動可能とな
り、オートアイドル制御が解除される。
【0059】また、これと同時に、制御管路34,分岐
管路34Aには圧油が供給されなくなるため、第2の制
御圧P2 が低圧のタンク圧状態となり、切換弁32のパ
イロット部32Aに作用するパイロット圧もこれに伴い
低圧となるから、切換弁32は連通位置(d)から遮断
位置(c)に切換えられる。この結果、センタバイパス
管路9を流通する圧油は絞り17を通過するようにな
り、このときの通過流量に応じた制御圧P1 が制御管路
31を介してシャトル弁35に作用する。そして、この
制御圧P1 はタンク圧状態の制御圧P2 よりも高い圧力
となるため、この制御圧P1 がシャトル弁35を介して
レギュレータ4に供給され、通常のネガティブコントロ
ールが行われるようになる。
【0060】かくして、本実施例によれば、例えばオー
トアイドル制御時に、コントローラ23からの制御信号
に基づいて電磁弁33が低圧位置(a)から高圧位置
(b)に切換えられると、高圧の制御圧P2 が制御管路
34,分岐管路34Aを介して切換弁32のパイロット
部32Aおよびシャトル弁35にそれぞれ供給されるか
ら、切換弁32を遮断位置(c)から連通位置(d)に
切換えることができると共に、この制御圧P2 をシャト
ル弁35を介してレギュレータ4に供給でき、油圧ポン
プ3を容量が最小となるように制御できる。
【0061】これにより、油圧ポンプ3から吐出され、
センタバイパス管路9を流通する圧油を絞り17を介さ
ずにタンク7へ直接流通させることができると共に、こ
のときの圧油の流量(油圧ポンプ3の吐出量)をも最小
とすることができる。
【0062】従って、本実施例によれば、オートアイド
ル制御によって原動機1の回転数をアイドル回転数まで
低下させたときに、センタバイパス管路9を流通する圧
油が絞り17を通過して圧力損失が発生するのを防止で
き、油圧ポンプ3にかかる負荷を効果的に低減できる。
これにより、オートアイドル制御時の原動機1のアイド
ル回転数を低く設定でき、燃費の節約等を図ることがで
きると共に、原動機1の騒音を低減することもできる。
【0063】また、センタバイパス管路9を流通する圧
油が絞り17を通過するときに発生する異音を確実に低
減することができ、オートアイドル制御時等の騒音を大
幅に低減できる。
【0064】次に、図2は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例の特徴は、方向切換弁が中立位置から切換
操作されたか否かを検出するために、各方向切換弁間を
検出用管路によって接続し、該検出用管路の途中には操
作検出手段としての圧力センサを設ける構成としたこと
にある。なお、本実施例では、前記第1の実施例で述べ
た構成要素と同一の構成要素に同一の符号を付し、その
説明を省略するものとする。
【0065】図において、41,42,43,44はセ
ンタバイパス管路9の途中にそれぞれ配設された方向切
換弁を示し、該方向切換弁41,42,43,44は、
従来技術で述べた方向切換弁8,12,15,16とほ
ぼ同様に、センタバイパス管路9の上流側から順次にセ
ンタバイパス管路9に対して直列に接続され、油圧回路
全体としてタンデム回路を形成している。しかし、該方
向切換弁41,42,43,44は油圧パイロット式の
8ポート3位置方向切換弁によってそれぞれ構成され、
該方向切換弁41,42,43,44間には後述する検
出用管路45がそれぞれ接続されている。
【0066】45は副油圧源46から絞り47を介して
供給される圧油を方向切換弁41,42,43,44を
順次介してタンク7へ流通させる検出用管路、48は該
検出用管路45の途中に接続された圧力センサを示し、
該圧力センサ48は前記検出用管路45と共に操作検出
手段を構成している。なお、副油圧源46は副油圧源2
6と同一の油圧源であってもよい。
【0067】ここで、図2に示すように方向切換弁4
1,42,43,44が全て中立位置(イ)にあるとき
は、副油圧源46から供給され検出用管路45内を流通
する圧油は、方向切換弁41,42,43,44を全て
流通して直接タンク7へと排出されるようになるから、
検出用管路45内の圧力はタンク圧程度まで低下し、圧
力センサ48はこれに応じた検出信号をコントローラ2
3に出力する。そして、コントローラ23はこれに基づ
いて方向切換弁41,42,43,44が全て中立位置
(イ)であると判定し、電磁弁33に制御信号を出力す
る。これにより、第1の実施例と同様のオートアイドル
制御が行われ、原動機1の回転数はアイドル回転数まで
低下される。
【0068】一方、前記方向切換弁41,42,43,
44のうち、いずれか1つでも中立位置(イ)から切換
わると、検出用管路45は途中位置で遮断されるように
なるため、検出用管路45内の圧力は高圧となり、圧力
センサ48はこれに応じた検出信号を出力する。そし
て、コントローラ23はこの検出信号に基づいて方向切
換弁41,42,43,44が全て中立位置(イ)でな
いと判定し、電磁弁33への制御信号の出力を中止す
る。これにより、第1の実施例と同様に原動機1の回転
数は適宜に増減されるようになる。
【0069】このように構成される本実施例において
も、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ること
ができるが、特に本実施例では、単一の圧力センサ48
を用いるだけでよく、方向切換弁41,42,43,4
4毎に圧力センサを設ける必要がなくなる。
【0070】次に、図3は本発明の第3の実施例を示
し、本実施例では、センタバイパス管路に絞り手段と並
列に設けた低圧リリーフ弁を含んで弁手段を構成し、制
御圧発生手段からの第2の制御圧が高圧となったとき
に、低圧リリーフ弁を開弁状態に保持することにより、
前記絞り手段の前,後を連通させる構成としたことにあ
る。なお、本実施例では、前記第1の実施例で述べた構
成要素と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0071】図において、51は絞り17の前,後を迂
回するようにセンタバイパス管路9の途中に接続された
弁手段としての低圧リリーフ弁を示し、該低圧リリーフ
弁51は従来技術で述べた低圧リリーフ弁19とほぼ同
様に構成され、絞り17によって発生する制御圧P1 の
上限圧を所定の圧力に設定するものである。
【0072】しかし、本実施例による低圧リリーフ弁5
1は、油圧パイロット式サージカットリリーフ弁等によ
って構成され、油圧パイロット部51Aを有している。
そして、該油圧パイロット部51Aには分岐管路34A
が接続されており、該低圧リリーフ弁51はセンタバイ
パス管路9に設定圧以上の圧力が作用した場合の他に、
分岐管路34Aから高圧のパイロット圧(制御圧P2 )
が作用した場合にも、センタバイパス管路9を前記絞り
17の前,後で連通させるように切換わる。
【0073】即ち、オートアイドル制御時において、図
3に示す如く、方向切換弁8,12,15,16の全て
が中立位置(イ)の状態であることを圧力センサ22
A,22B等で検出し、これに基づくコントローラ23
からの制御信号によって電磁弁33が低圧位置(a)か
ら高圧位置(b)に切換わると、高圧の制御圧P2 が制
御管路34,分岐管路34Aを介して低圧リリーフ弁5
1の油圧パイロット部51Aに供給される。これによ
り、低圧リリーフ弁51はセンタバイパス管路9を絞り
17の前,後で連通させるように切換わり、油圧ポンプ
3から吐出されてセンタバイパス管路9を流通する圧油
を絞り17を迂回させてタンク7へとスムーズに流通さ
せる。
【0074】このように構成される本実施例において
も、前記第1,第2の実施例とほぼ同様の作用効果を得
ることができるが、特に本実施例では、弁手段として低
圧リリーフ弁51を設けることによって、前記第1の実
施例のように切換弁32と低圧リリーフ弁19を設ける
必要がなくなり、部品点数を削減できる。また、本実施
例による低圧リリーフ弁51を第2の実施例の切換弁3
2および低圧リリーフ弁19に替えて適用することもで
きる。
【0075】なお、前記各実施例では、4個の方向切換
弁8,12,15,16(41,42,43,44)を
用いた多連弁からなるタンデム回路として構成するもの
として述べたが、本発明はこれに限らず、3個以下また
は5個以上の方向切換弁が設けられた油圧回路にも適用
でき、さらに、タンデム回路に限らず、シリーズ回路,
パラレル回路等の油圧回路にも適用できる。
【0076】また、前記各実施例では、可変容量型油圧
ポンプ制御装置を油圧ショベルに用いた場合を例に挙げ
て説明したが、本発明はこれに限らず、油圧クレーン,
ホイールローダ等の他の建設機械にも適用できる。
【0077】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、原動
機が低回転数のときに、制御圧発生手段から発生する高
圧の第2の制御圧を弁手段に供給して、該弁手段を絞り
手段の前,後を連通させるように切換えると共に、この
高圧の第2の制御圧を高圧選択弁を介して油圧ポンプの
容量制御手段に供給して、油圧ポンプの容量を最小とな
るように容量可変部を駆動する構成としたから、油圧ポ
ンプから吐出されセンタバイパス管路を流通する圧油を
絞り手段を通過させずにタンクに流通させると共に、油
圧ポンプの容量を最小の容量にすることができる。
【0078】これにより、原動機が低回転数のときに、
油圧ポンプから吐出された圧油が絞り手段を通過するこ
とによって発生する圧力損失をなくすことができ、油圧
ポンプおよび原動機にかかる負荷を大幅に低減できる。
従って、原動機のアイドル回転数等をより低く設定する
ことができ、原動機の駆動による騒音を低減できると共
に、燃費の節約を図ることができる。
【0079】また、油圧ポンプから吐出されセンタバイ
パス管路を流通する圧油が絞り手段を通過するときに発
生する異音を確実に防止でき、全体として低騒音化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による可変容量型油圧ポ
ンプ制御装置を示す油圧回路図である。
【図2】本発明の第2の実施例による可変容量型油圧ポ
ンプ制御装置を示す油圧回路図である。
【図3】本発明の第3の実施例による可変容量型油圧ポ
ンプ制御装置を示す油圧回路図である。
【図4】従来技術による可変容量型油圧ポンプ制御装置
を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1 原動機 3 油圧ポンプ 3A 容量可変部 4 レギュレータ(容量制御手段) 5 油圧モータ(油圧アクチュエータ) 7 タンク 8,12,15,16,41,42,43,44 方向
切換弁 9 センタバイパス管路 10,13,14 油圧シリンダ(油圧アクチュエー
タ) 17 絞り(絞り手段) 22A,22B,48 圧力センサ(操作検出手段) 24 制御用アクチュエータ(回転数可変手段) 26 副油圧源 31,34 制御管路 34A 分岐管路 32 切換弁(弁手段) 33 電磁弁(制御圧発生手段) 35 シャトル弁(高圧選択手段) 51 低圧リリーフ弁(弁手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機と、該原動機によって駆動され、
    容量可変部を有する可変容量型の油圧ポンプと、外部か
    らの制御圧に基づいて該油圧ポンプの容量可変部を駆動
    し、該油圧ポンプの容量を制御する容量制御手段と、前
    記油圧ポンプとタンクとの間を接続するセンタバイパス
    管路の途中に設けられ、中立位置から切換えられたとき
    に、前記油圧ポンプからの圧油を油圧アクチュエータに
    給排する方向切換弁と、該方向切換弁とタンクとの間に
    位置して前記センタバイパス管路の途中に設けられた絞
    り手段と、該絞り手段と方向切換弁との間で前記センタ
    バイパス管路の途中から分岐し、該絞り手段の上流側に
    発生する圧力を第1の制御圧として取出す第1の制御管
    路と、前記絞り手段の前,後を迂回するように前記セン
    タバイパス管路の途中に接続され、パイロット圧に基づ
    いて前記絞り手段の前,後を連通,遮断する弁手段と、
    前記原動機の回転数に応じた第2の制御圧を発生させ、
    前記原動機の回転数が低回転数のときに該第2の制御圧
    を高圧状態とする制御圧発生手段と、該制御圧発生手段
    による第2の制御圧をパイロット圧として前記弁手段に
    導き、前記第2の制御圧が高圧状態のときに前記絞り手
    段の前,後を弁手段によって連通させる第2の制御管路
    と、前記第1,第2の制御管路から導かれる第1,第2
    の制御圧のうち高圧側を選択し、高圧側の制御圧を前記
    容量制御手段に導く高圧選択手段とから構成してなる可
    変容量型油圧ポンプ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記方向切換弁が中立位置から切換操作
    されたか否かを検出する操作検出手段と、前記原動機の
    回転数を前記第2の制御圧に応じて変化させる回転数可
    変手段とを備え、前記制御圧発生手段は該回転数可変手
    段と副油圧源との間に設けられ、前記操作検出手段から
    の検出信号に基づいて前記第2の制御圧を高圧状態と低
    圧状態とに切換える電磁弁によって構成してなる請求項
    1記載の可変容量型油圧ポンプ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記操作検出手段は、方向切換弁を操作
    するパイロット圧を検出するものである請求項2記載の
    可変容量型油圧ポンプ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記操作検出手段は、方向切換弁が中立
    位置にあるとき、副油圧源からタンクに連なる管路の圧
    力を検出するものである請求項2に記載の可変容量型油
    圧ポンプ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記弁手段は、前記絞り手段と並列に設
    けられる低圧リリーフ弁を組込んで構成してなる請求項
    1,2,3または4記載の可変容量型油圧ポンプ制御装
    置。
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