JPH08141054A - 除菌洗浄方法及び除菌洗浄装置 - Google Patents
除菌洗浄方法及び除菌洗浄装置Info
- Publication number
- JPH08141054A JPH08141054A JP6282286A JP28228694A JPH08141054A JP H08141054 A JPH08141054 A JP H08141054A JP 6282286 A JP6282286 A JP 6282286A JP 28228694 A JP28228694 A JP 28228694A JP H08141054 A JPH08141054 A JP H08141054A
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- Japan
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- water
- tank
- alkaline
- acidic water
- strongly acidic
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- Pending
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- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 皮膚を刺激せずに殺菌、洗浄を可能にする方
法及び装置を提供する。 【構成】 ハウジング1を構成し、このハウジング1の
上方にシンク2を設ける。シンク2の側部及び背部上方
に包囲板3を設ける。包囲板3の上端に、内側に向かっ
て飛散防止部6を全域に突設する。ハウジング1の下方
に2個のペダル7,8を設け、このペダル7,8の踏み
込みにより、アルカリイオン水又は強酸性水をノズル
4,5まで揚上させる。ハウジング1の内部空間内に、
アルカリイオン水を貯蔵するアルカリ水タンクと、強酸
性水を貯蔵する酸性水タンクと、シンク2から排水され
る水を貯蔵する排水タンクとを収納する。アルカリ水タ
ンクの上端にはノズル4に、酸性水タンクの上端にはノ
ズル5に、それぞれ連続する給水パイプを接続する。排
水タンクの上端にシンク2の底部が連続する排水パイプ
を接続する。
法及び装置を提供する。 【構成】 ハウジング1を構成し、このハウジング1の
上方にシンク2を設ける。シンク2の側部及び背部上方
に包囲板3を設ける。包囲板3の上端に、内側に向かっ
て飛散防止部6を全域に突設する。ハウジング1の下方
に2個のペダル7,8を設け、このペダル7,8の踏み
込みにより、アルカリイオン水又は強酸性水をノズル
4,5まで揚上させる。ハウジング1の内部空間内に、
アルカリイオン水を貯蔵するアルカリ水タンクと、強酸
性水を貯蔵する酸性水タンクと、シンク2から排水され
る水を貯蔵する排水タンクとを収納する。アルカリ水タ
ンクの上端にはノズル4に、酸性水タンクの上端にはノ
ズル5に、それぞれ連続する給水パイプを接続する。排
水タンクの上端にシンク2の底部が連続する排水パイプ
を接続する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体のある部位、又
は、医療用具などを除菌及び洗浄するための方法及び装
置に関するものであって、特に、医療現場において、腕
から手に至る範囲を自ら除菌及び洗浄するための方法及
び装置に関するものである。
は、医療用具などを除菌及び洗浄するための方法及び装
置に関するものであって、特に、医療現場において、腕
から手に至る範囲を自ら除菌及び洗浄するための方法及
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、医療現場における除菌又は洗
浄のためには、アルコール系の消毒液や、逆性石鹸によ
る洗浄が行われてきた。
浄のためには、アルコール系の消毒液や、逆性石鹸によ
る洗浄が行われてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、消毒液又は逆性石鹸などを用いて除菌及び消毒
を繰り返すことによって、当該部分の肌あれがひどくな
り、微細な傷が付きやすくなるものであった。そのた
め、雑菌が傷口から侵入し、又は、病原菌が繁殖しやす
い環境となるなど、問題点が多い状況であった。また、
医療用具については除菌が不完全となることがあるなど
の問題点もあった。
ように、消毒液又は逆性石鹸などを用いて除菌及び消毒
を繰り返すことによって、当該部分の肌あれがひどくな
り、微細な傷が付きやすくなるものであった。そのた
め、雑菌が傷口から侵入し、又は、病原菌が繁殖しやす
い環境となるなど、問題点が多い状況であった。また、
医療用具については除菌が不完全となることがあるなど
の問題点もあった。
【0004】本発明は、上記諸点にかんがみ、皮膚を刺
激せずに除菌及び洗浄を可能にする方法及び装置を提供
することを目的とする。
激せずに除菌及び洗浄を可能にする方法及び装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、その方法の発明は、洗浄すべき部位をアルカリ
イオン水に5秒以上浸漬し、引き続きPh3.0以下か
つ酸化還元電位プラス1140ミリボルト以上の強酸性
水に15秒以上浸漬することを特徴とする除菌洗浄方法
を要旨とするものである。
るため、その方法の発明は、洗浄すべき部位をアルカリ
イオン水に5秒以上浸漬し、引き続きPh3.0以下か
つ酸化還元電位プラス1140ミリボルト以上の強酸性
水に15秒以上浸漬することを特徴とする除菌洗浄方法
を要旨とするものである。
【0006】また、同様に、一定の流量を維持しつつ流
下するアルカリイオン水と、同様に流下するPh3.0
以下かつ酸化還元電位プラス1140ミリボルト以上の
強酸性水とを、順次、アルカリイオン水については5秒
以上、強酸性水については15秒以上浴びせながら洗浄
することを特徴とする除菌洗浄方法を要旨とする。
下するアルカリイオン水と、同様に流下するPh3.0
以下かつ酸化還元電位プラス1140ミリボルト以上の
強酸性水とを、順次、アルカリイオン水については5秒
以上、強酸性水については15秒以上浴びせながら洗浄
することを特徴とする除菌洗浄方法を要旨とする。
【0007】一方、装置の発明は、シンクを有するハウ
ジング内に設けられ、アルカリイオン水を貯蔵するため
のアルカリ水タンクと、該ハウジング内に設けられ、P
h3.0以下かつ酸化還元電位プラス1140ミリボル
ト以上の強酸性水を貯蔵するための酸性水タンクと、使
用後のアルカリイオン水と強酸性水とを混合しつつ貯蔵
するための排水タンクと、上記のアルカリ水タンク及び
酸性水タンクの双方から個別に給水させる給水パイプ
と、使用後のアルカリイオン水及び強酸性水を排水タン
クへ送る排水パイプとからなることを特徴とする除菌洗
浄装置を要旨とする。
ジング内に設けられ、アルカリイオン水を貯蔵するため
のアルカリ水タンクと、該ハウジング内に設けられ、P
h3.0以下かつ酸化還元電位プラス1140ミリボル
ト以上の強酸性水を貯蔵するための酸性水タンクと、使
用後のアルカリイオン水と強酸性水とを混合しつつ貯蔵
するための排水タンクと、上記のアルカリ水タンク及び
酸性水タンクの双方から個別に給水させる給水パイプ
と、使用後のアルカリイオン水及び強酸性水を排水タン
クへ送る排水パイプとからなることを特徴とする除菌洗
浄装置を要旨とする。
【0008】前記ハウジングが、シンクの側部及び背部
上方に設けた包囲板と、該包囲板の上端に内側へ向けて
突設された飛散防止部とを備えてなるのが好ましい。
上方に設けた包囲板と、該包囲板の上端に内側へ向けて
突設された飛散防止部とを備えてなるのが好ましい。
【0009】また、本発明は、上方にシンクを有するハ
ウジングと、このハウジングのシンクの側部及び背部上
方に設けた包囲板と、該包囲板の上端に内側へ向けて突
設された飛散防止部と、アルカリイオン水を貯蔵するた
めのアルカリ水タンクと、Ph3.0以下かつ酸化還元
電位プラス1140ミリボルト以上の強酸性水を貯蔵す
るための酸性水タンクと、使用後のアルカリイオン水と
強酸性水とを混合しつつ貯蔵するための排水タンクと、
上記のアルカリ水タンク及び酸性水タンクの双方から個
別に給水させる給水パイプと、使用後のアルカリイオン
水及び強酸性水を排水タンクへ送る排水パイプと、上記
給水パイプによってアルカリ水及び酸性水を個別に揚上
するためのポンプと、このポンプを作動させるためのペ
ダルとからなることを特徴とする移動可能な除菌洗浄装
置を要旨とする。
ウジングと、このハウジングのシンクの側部及び背部上
方に設けた包囲板と、該包囲板の上端に内側へ向けて突
設された飛散防止部と、アルカリイオン水を貯蔵するた
めのアルカリ水タンクと、Ph3.0以下かつ酸化還元
電位プラス1140ミリボルト以上の強酸性水を貯蔵す
るための酸性水タンクと、使用後のアルカリイオン水と
強酸性水とを混合しつつ貯蔵するための排水タンクと、
上記のアルカリ水タンク及び酸性水タンクの双方から個
別に給水させる給水パイプと、使用後のアルカリイオン
水及び強酸性水を排水タンクへ送る排水パイプと、上記
給水パイプによってアルカリ水及び酸性水を個別に揚上
するためのポンプと、このポンプを作動させるためのペ
ダルとからなることを特徴とする移動可能な除菌洗浄装
置を要旨とする。
【0010】前記ハウジングをポリエチレンで構成して
なるのが好ましく、前記給水パイプをチタンで構成して
なるのが好ましく、前記ペダルをプラスチックで構成し
てなるのが好ましい。
なるのが好ましく、前記給水パイプをチタンで構成して
なるのが好ましく、前記ペダルをプラスチックで構成し
てなるのが好ましい。
【0011】
【作用】上記のような構成としたので、本発明の方法に
よれば、アルカリイオン水によって皮膚の表面に付着し
ているタンパク質を分解させ、その後に強酸性水によっ
て除菌をすることができるのである。また、この発明で
使用する液体は、水を電気的に分解して得られるアルカ
リイオン水と酸性水とであるため、皮膚を刺激すること
がないのである。一方、本発明の装置は、アルカリイオ
ン水及び強酸性水をタンク内に貯蔵しておき、この双方
の水を個別に供給させることができ、簡単に除菌及び洗
浄ができるのである。また、アルカリイオン水及び強酸
性水をタンク内に貯蔵できるとともに、これらを使用し
た後の両方の水をタンク内に貯蔵できるので、設置場所
を限定せずに自由に移動させることができるのである。
さらに、排水タンク内においては、アルカリイオン水と
強酸性水とが混合することとなるので中和され、その後
の処理が非常に容易となる。
よれば、アルカリイオン水によって皮膚の表面に付着し
ているタンパク質を分解させ、その後に強酸性水によっ
て除菌をすることができるのである。また、この発明で
使用する液体は、水を電気的に分解して得られるアルカ
リイオン水と酸性水とであるため、皮膚を刺激すること
がないのである。一方、本発明の装置は、アルカリイオ
ン水及び強酸性水をタンク内に貯蔵しておき、この双方
の水を個別に供給させることができ、簡単に除菌及び洗
浄ができるのである。また、アルカリイオン水及び強酸
性水をタンク内に貯蔵できるとともに、これらを使用し
た後の両方の水をタンク内に貯蔵できるので、設置場所
を限定せずに自由に移動させることができるのである。
さらに、排水タンク内においては、アルカリイオン水と
強酸性水とが混合することとなるので中和され、その後
の処理が非常に容易となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。まず、説明の便宜上、本発明のうち装置に関する
実施例について説明する。本実施例は、図1に示すよう
に、装置の大半はハウジング1によって構成されてお
り、このハウジング1の上方にはシンク2が設けられて
いる。このシンク2は、ボール状に構成され、適度の液
体を溜めることができる程度の大きさとなっている。こ
のシンク2の側部及び背部上方には、包囲板3が設けら
れており、ノズル4,5からアルカリイオン水又は強酸
性水を流下させたとき、ハウジング1の外方に飛散しな
いようになっている。さらに、この包囲板3の上端には
内側に向かって飛散防止部6が全域に突設されており、
前記の包囲板3による飛散防止を補助するようになって
いる。ハウジング1の下方には、2個のペダル7,8が
設けられており、このペダル7,8を踏み込むことによ
って、アルカリイオン水又は強酸性水をノズル4,5ま
で揚上させることができるのである。また、ハウジング
1の底面部分にはキャスター9が4箇所に設けられてお
り、装置の移動を容易としている。
する。まず、説明の便宜上、本発明のうち装置に関する
実施例について説明する。本実施例は、図1に示すよう
に、装置の大半はハウジング1によって構成されてお
り、このハウジング1の上方にはシンク2が設けられて
いる。このシンク2は、ボール状に構成され、適度の液
体を溜めることができる程度の大きさとなっている。こ
のシンク2の側部及び背部上方には、包囲板3が設けら
れており、ノズル4,5からアルカリイオン水又は強酸
性水を流下させたとき、ハウジング1の外方に飛散しな
いようになっている。さらに、この包囲板3の上端には
内側に向かって飛散防止部6が全域に突設されており、
前記の包囲板3による飛散防止を補助するようになって
いる。ハウジング1の下方には、2個のペダル7,8が
設けられており、このペダル7,8を踏み込むことによ
って、アルカリイオン水又は強酸性水をノズル4,5ま
で揚上させることができるのである。また、ハウジング
1の底面部分にはキャスター9が4箇所に設けられてお
り、装置の移動を容易としている。
【0013】次に、ハウジング1の内部構造について説
明する。図2は、装置背面から見た図であり、この図2
に示すように、ハウジング1の内部は中空となってい
る。このハウジング1の内部空間内には、アルカリイオ
ン水を貯蔵するアルカリ水タンク10と、強酸性水を貯
蔵する酸性水タンク11と、シンク2から排水される水
を貯蔵する排水タンク12とが、収納されている。アル
カリ水タンク10の上端にはノズル4に連続する給水パ
イプ13が接続されており、また、酸性水タンク11の
上端にはノズル5に連続する給水パイプ14が接続され
ており、これらの両タンク10,11内の水を供給でき
るようになっている。排水タンク12の上端には、シン
ク2の底部に連続するように排水パイプ15が接続され
ており、使用後の各水を貯蔵するようになっている。そ
して、給水パイプ13,15はそれぞれ、腐食を防止す
るためにチタンによって構成されている。排水パイプは
使用後の水が流れること、及び、アルカリイオン水と強
酸性水との双方が流れて中和するので腐食し難いこと等
の理由で塩化ビニルによって構成されている。
明する。図2は、装置背面から見た図であり、この図2
に示すように、ハウジング1の内部は中空となってい
る。このハウジング1の内部空間内には、アルカリイオ
ン水を貯蔵するアルカリ水タンク10と、強酸性水を貯
蔵する酸性水タンク11と、シンク2から排水される水
を貯蔵する排水タンク12とが、収納されている。アル
カリ水タンク10の上端にはノズル4に連続する給水パ
イプ13が接続されており、また、酸性水タンク11の
上端にはノズル5に連続する給水パイプ14が接続され
ており、これらの両タンク10,11内の水を供給でき
るようになっている。排水タンク12の上端には、シン
ク2の底部に連続するように排水パイプ15が接続され
ており、使用後の各水を貯蔵するようになっている。そ
して、給水パイプ13,15はそれぞれ、腐食を防止す
るためにチタンによって構成されている。排水パイプは
使用後の水が流れること、及び、アルカリイオン水と強
酸性水との双方が流れて中和するので腐食し難いこと等
の理由で塩化ビニルによって構成されている。
【0014】ここで、ハウジング1の上方に設けた包囲
板3の構造について、図3に基づいて詳細に説明する。
この包囲板3は、前記のとおり、シンク2の側部及び背
部上方に設けられたものであって、ノズル4,5からア
ルカリイオン水又は強酸性水を放出させたとき、ハウジ
ング1の外方に飛散しないようになっているのである。
そのため、通常、水を使用して手などを洗う場合に水が
飛散する高さよりも、さらに高く設けている。これは、
アルカリイオン水又は強酸性水がハウジング1の外方に
飛散したとすると、当該部分が腐食し、又は、錆などの
原因となるためである。また、この包囲板3の上端に設
ける飛散防止部6は、このようなアルカリイオン水又は
強酸性水の飛散をさらに徹底するためのものであるた
め、その断面形状を円弧上に構成している。これによ
り、飛散しようとする水が、包囲板3に衝突した後に、
斜め上方に向かって跳ね返った場合であっても、この跳
ね返った水を飛散防止部の円弧の内側で防ぐことができ
るのである。このように、飛散防止を徹底したので、手
のひらのみならず、腕についても除菌洗浄が可能となる
のである。
板3の構造について、図3に基づいて詳細に説明する。
この包囲板3は、前記のとおり、シンク2の側部及び背
部上方に設けられたものであって、ノズル4,5からア
ルカリイオン水又は強酸性水を放出させたとき、ハウジ
ング1の外方に飛散しないようになっているのである。
そのため、通常、水を使用して手などを洗う場合に水が
飛散する高さよりも、さらに高く設けている。これは、
アルカリイオン水又は強酸性水がハウジング1の外方に
飛散したとすると、当該部分が腐食し、又は、錆などの
原因となるためである。また、この包囲板3の上端に設
ける飛散防止部6は、このようなアルカリイオン水又は
強酸性水の飛散をさらに徹底するためのものであるた
め、その断面形状を円弧上に構成している。これによ
り、飛散しようとする水が、包囲板3に衝突した後に、
斜め上方に向かって跳ね返った場合であっても、この跳
ね返った水を飛散防止部の円弧の内側で防ぐことができ
るのである。このように、飛散防止を徹底したので、手
のひらのみならず、腕についても除菌洗浄が可能となる
のである。
【0015】次に、本実施例の操作方法について説明す
る。図4に示すように、予め、アルカリ水タンク13に
はアルカリイオン水が、酸性水タンク14には強酸性水
が、それぞれ貯蔵されている。アルカリ水タンク13に
接続されている給水パイプ13は、ノズル4に連続する
途中においてポンプ16を経由するようになっており、
一方の酸性水タンク14に接続されている給水パイプ1
4は、ノズル5に連続する途中においてポンプ17を経
由するようになっている。そして、この両ポンプ16,
17は、ペダル7,8の操作によって作動と停止が行え
るようになっている。そこで、本実施例によって手を除
菌洗浄するときには、まず、手をシンク2の中に入れ、
ポンプ16を作動させるペダル7を踏み、このポンプ1
6を作動させる。そうするとアルカリ水タンク10に連
続する給水パイプ13を吸引しつつ同タンク10内のア
ルカリイオン水をノズル4まで揚上させ、このノズル4
からアルカリイオン水を放出させることができるのであ
る。そして、このノズル4から放出するアルカリイオン
水を除菌洗浄しようとする手に浴びせ、普通に手を洗う
ようにして、手の表面に付着しているタンパク質を洗浄
させる。この間、約5秒程度、できればそれ以上の間継
続することによってタンパク質を十分に分解させること
ができるのである。このように手を洗浄したら、ペダル
7の踏み込みを止めることによって、アルカリイオン水
の放出を停止させる。続いて、強酸性水によって除菌を
行う。この場合もアルカリイオン水による洗浄と同様
に、もう一方のペダル8を踏み込むことによって、ポン
プ17を作動させ、ノズル5から強酸性水を放出させ
る。そして、アルカリイオン水と同様に、ノズル5から
放出される強酸性水を浴びせながら15秒程度継続して
手を洗うようにする。これによって手に付着している雑
菌を除去し、又は殺菌することができるのである。
る。図4に示すように、予め、アルカリ水タンク13に
はアルカリイオン水が、酸性水タンク14には強酸性水
が、それぞれ貯蔵されている。アルカリ水タンク13に
接続されている給水パイプ13は、ノズル4に連続する
途中においてポンプ16を経由するようになっており、
一方の酸性水タンク14に接続されている給水パイプ1
4は、ノズル5に連続する途中においてポンプ17を経
由するようになっている。そして、この両ポンプ16,
17は、ペダル7,8の操作によって作動と停止が行え
るようになっている。そこで、本実施例によって手を除
菌洗浄するときには、まず、手をシンク2の中に入れ、
ポンプ16を作動させるペダル7を踏み、このポンプ1
6を作動させる。そうするとアルカリ水タンク10に連
続する給水パイプ13を吸引しつつ同タンク10内のア
ルカリイオン水をノズル4まで揚上させ、このノズル4
からアルカリイオン水を放出させることができるのであ
る。そして、このノズル4から放出するアルカリイオン
水を除菌洗浄しようとする手に浴びせ、普通に手を洗う
ようにして、手の表面に付着しているタンパク質を洗浄
させる。この間、約5秒程度、できればそれ以上の間継
続することによってタンパク質を十分に分解させること
ができるのである。このように手を洗浄したら、ペダル
7の踏み込みを止めることによって、アルカリイオン水
の放出を停止させる。続いて、強酸性水によって除菌を
行う。この場合もアルカリイオン水による洗浄と同様
に、もう一方のペダル8を踏み込むことによって、ポン
プ17を作動させ、ノズル5から強酸性水を放出させ
る。そして、アルカリイオン水と同様に、ノズル5から
放出される強酸性水を浴びせながら15秒程度継続して
手を洗うようにする。これによって手に付着している雑
菌を除去し、又は殺菌することができるのである。
【0016】次に、本発明の方法の実施例について説明
する。本実施例は、上記の除菌洗浄装置を使用するもの
である。即ち、まずアルカリイオン水を浴びせ、次に強
酸性水を浴びせることによって、除菌及び消毒をするも
のである。そこで、どの程度の効果があるか実験結果を
以下に示す。なお、実験方法は、異なる10人の手を対
象に、それぞれアルカリイオン水を15秒間浴びせた
後、Ph2.48、酸化還元電位プラス1140ミリボ
ルトの強酸性水を15秒間浴びせ、使用前と使用後の細
菌数を測定した。測定方法はフードスタンプ法を採用し
た。
する。本実施例は、上記の除菌洗浄装置を使用するもの
である。即ち、まずアルカリイオン水を浴びせ、次に強
酸性水を浴びせることによって、除菌及び消毒をするも
のである。そこで、どの程度の効果があるか実験結果を
以下に示す。なお、実験方法は、異なる10人の手を対
象に、それぞれアルカリイオン水を15秒間浴びせた
後、Ph2.48、酸化還元電位プラス1140ミリボ
ルトの強酸性水を15秒間浴びせ、使用前と使用後の細
菌数を測定した。測定方法はフードスタンプ法を採用し
た。
【0017】
【表1】
【0018】上記のように、個人的に差異は生じるもの
の、確率良く殺菌されていることが判明した。
の、確率良く殺菌されていることが判明した。
【0019】なお、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々なる実施の態様を取り得ることは無論である。例え
ば、本発明の装置の実施例について、アルカリイオン水
を放出させるためのノズルと、強酸性水放出させるため
のノズルとを個別に設けたが、これは、操作誤認を防止
するためのものであり、単一のノズルを使用するもので
あっても良い。
々なる実施の態様を取り得ることは無論である。例え
ば、本発明の装置の実施例について、アルカリイオン水
を放出させるためのノズルと、強酸性水放出させるため
のノズルとを個別に設けたが、これは、操作誤認を防止
するためのものであり、単一のノズルを使用するもので
あっても良い。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明の方法によれば、
アルカリイオン水によって皮膚の表面に付着するタンパ
ク質を分解洗浄し、さらに、強酸性水によって除菌する
ことができるものである。そして、ここで使用するアル
カリイオン水及び強酸性水は、ともに水を電気分解する
ことによって得られるものであり、かつ、分解したアル
カリ性側の水と酸性側の水の両方を使用するので、使用
後においてはほぼ中性の状態となり、皮膚を刺激するこ
とがなく肌あれなどを防ぐことができる。これによっ
て、雑菌の付着又は繁殖を抑制して医療現場をより良い
環境にすることができるものである。
アルカリイオン水によって皮膚の表面に付着するタンパ
ク質を分解洗浄し、さらに、強酸性水によって除菌する
ことができるものである。そして、ここで使用するアル
カリイオン水及び強酸性水は、ともに水を電気分解する
ことによって得られるものであり、かつ、分解したアル
カリ性側の水と酸性側の水の両方を使用するので、使用
後においてはほぼ中性の状態となり、皮膚を刺激するこ
とがなく肌あれなどを防ぐことができる。これによっ
て、雑菌の付着又は繁殖を抑制して医療現場をより良い
環境にすることができるものである。
【0021】また、本発明の装置によれば、装置本体内
部にアルカリイオン水と強酸性水とを個別に貯蔵できる
タンクを設けているので、電気分解装置に接続する必要
がなく、装置の設置場所を自在に変更することができ
る。そして、包囲板及び飛散防止部を設けているので、
装置の設置場所が限定されることがない。さらに、装置
下方に設けたペダルの操作によって、アルカリイオン水
と強酸性水とを交互に放出させることができるので、操
作が簡単である。そして、装置本体を構成するハウジン
グをポリエチレンによって構成してなるので、アルカリ
イオン水と強酸性水とによる腐食に耐えることができ、
給水パイプをチタンで、ペダルをプラスチックでそれぞ
れ構成してなるので、アルカリイオン水又は強酸性水が
飛散したとしても錆びることがない。
部にアルカリイオン水と強酸性水とを個別に貯蔵できる
タンクを設けているので、電気分解装置に接続する必要
がなく、装置の設置場所を自在に変更することができ
る。そして、包囲板及び飛散防止部を設けているので、
装置の設置場所が限定されることがない。さらに、装置
下方に設けたペダルの操作によって、アルカリイオン水
と強酸性水とを交互に放出させることができるので、操
作が簡単である。そして、装置本体を構成するハウジン
グをポリエチレンによって構成してなるので、アルカリ
イオン水と強酸性水とによる腐食に耐えることができ、
給水パイプをチタンで、ペダルをプラスチックでそれぞ
れ構成してなるので、アルカリイオン水又は強酸性水が
飛散したとしても錆びることがない。
【0022】なお、以上において、単にアルカリイオン
水と記載したが、このアルカリイオン水は、水を電気分
解することによって得られるものであれば良く、特に
は、Ph11.0程度で、酸化還元電位マイナス800
ミリボルト程度のアルカリイオン水であれば良い。
水と記載したが、このアルカリイオン水は、水を電気分
解することによって得られるものであれば良く、特に
は、Ph11.0程度で、酸化還元電位マイナス800
ミリボルト程度のアルカリイオン水であれば良い。
【図1】装置の発明にかかる実施例の斜視図である。
【図2】装置の発明にかかる実施例の背面図である。
【図3】装置の発明にかかる実施例の部分断面図であ
る。
る。
【図4】給水及び排水の状態を示す説明図である。
1 ハウジング 2 シンク 3 包囲板 4,5 ノズル 6 飛散防止部 7,8 ペダル 9 キャスター 10 アルカリ水タンク 11 強酸性水タンク 12 排水タンク 13,14 給水パイプ 15 排水パイプ 16,17 ポンプ
Claims (8)
- 【請求項1】 洗浄すべき部位をアルカリイオン水に5
秒以上浸漬し、引き続きPh3.0以下かつ酸化還元電
位プラス1140ミリボルト以上の強酸性水に15秒以
上浸漬することを特徴とする除菌洗浄方法。 - 【請求項2】 一定の流量を維持しつつ流下するアルカ
リイオン水と、同様に流下するPh3.0以下かつ酸化
還元電位プラス1140ミリボルト以上の強酸性水と
を、順次、アルカリイオン水については5秒以上、強酸
性水については15秒以上浴びせながら洗浄することを
特徴とする除菌洗浄方法。 - 【請求項3】 シンクを有するハウジング内に設けら
れ、アルカリイオン水を貯蔵するためのアルカリ水タン
クと、該ハウジング内に設けられ、Ph3.0以下かつ
酸化還元電位プラス1140ミリボルト以上の強酸性水
を貯蔵するための酸性水タンクと、使用後のアルカリイ
オン水と強酸性水とを混合しつつ貯蔵するための排水タ
ンクと、上記のアルカリ水タンク及び酸性水タンクの双
方から個別に給水させる給水パイプと、使用後のアルカ
リイオン水及び強酸性水を排水タンクへ送る排水パイプ
とからなることを特徴とする除菌洗浄装置。 - 【請求項4】 前記ハウジングが、シンクの側部及び背
部上方に設けた包囲板と、該包囲板の上端に内側へ向け
て突設された飛散防止部とを備えてなる請求項3記載の
除菌洗浄装置。 - 【請求項5】 上方にシンクを有するハウジングと、こ
のハウジングのシンクの側部及び背部上方に設けた包囲
板と、該包囲板の上端の内側へ向けて突設された飛散防
止部と、アルカリイオン水を貯蔵するためのアルカリ水
タンクと、Ph3.0以下かつ酸化還元電位プラス11
40ミリボルト以上の強酸性水を貯蔵するための酸性水
タンクと、使用後のアルカリイオン水と強酸性水とを混
合しつつ貯蔵するための排水タンクと、上記のアルカリ
水タンク及び酸性水タンクの双方から個別に給水させる
給水パイプと、使用後のアルカリイオン水及び強酸性水
を排水タンクへ送る排水パイプと、上記給水パイプによ
ってアルカリ水及び酸性水を個別に揚上するためのポン
プと、このポンプを作動させるためのペダルとからなる
ことを特徴とする移動可能な除菌洗浄装置。 - 【請求項6】 前記ハウジングをポリエチレンで構成し
てなる請求項3ないし5記載の除菌洗浄装置。 - 【請求項7】 前記給水パイプをチタンで構成してなる
請求項3ないし5記載の除菌洗浄装置。 - 【請求項8】 前記ペダルをプラスチックで構成してな
る請求項5記載の除菌洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6282286A JPH08141054A (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 除菌洗浄方法及び除菌洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6282286A JPH08141054A (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 除菌洗浄方法及び除菌洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08141054A true JPH08141054A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=17650456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6282286A Pending JPH08141054A (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 除菌洗浄方法及び除菌洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08141054A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009178640A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-13 | Amano Corp | 手指の洗浄殺菌方法とその装置及び手指の洗浄殺菌システム |
EP3170489A1 (en) * | 2015-11-20 | 2017-05-24 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Beauty treatment device |
JP2019055805A (ja) * | 2017-09-22 | 2019-04-11 | 株式会社Tosei | 真空包装装置、および、真空包装装置内の除菌方法 |
-
1994
- 1994-11-16 JP JP6282286A patent/JPH08141054A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009178640A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-13 | Amano Corp | 手指の洗浄殺菌方法とその装置及び手指の洗浄殺菌システム |
EP3170489A1 (en) * | 2015-11-20 | 2017-05-24 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Beauty treatment device |
CN107028530A (zh) * | 2015-11-20 | 2017-08-11 | 松下知识产权经营株式会社 | 美容装置以及美容方法 |
JP2019055805A (ja) * | 2017-09-22 | 2019-04-11 | 株式会社Tosei | 真空包装装置、および、真空包装装置内の除菌方法 |
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