JP3058053U - 汚物入れ洗浄装置 - Google Patents

汚物入れ洗浄装置

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JP3058053U JP1998008001U JP800198U JP3058053U JP 3058053 U JP3058053 U JP 3058053U JP 1998008001 U JP1998008001 U JP 1998008001U JP 800198 U JP800198 U JP 800198U JP 3058053 U JP3058053 U JP 3058053U
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千幸 菊島
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日本アサヒ機工販売株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポータブル便器を自動的に洗浄可能とする。 【解決手段】装置本体1の上面部に凹状に設けられた洗
浄シンク3内に、尿器(溲瓶)4や差し込み便器5等の
ポータブル便器をセットし蓋部2を閉じる。そして、操
作パネル22に設けられた運転開始キーをオン操作す
る。洗浄シンク3内には、水圧により回転する回転ノズ
ル31が、また、蓋部2にはシャワーパイプ28に複数
のノズル30が設けられており、この各ノズル30、3
1を介してポータブル便器の内側及び外側から同時に水
及び消毒用の薬剤を散水する。これにより、水等が飛び
散ることなく、衛生的かつ自動的にポータブル便器の洗
浄及び消毒を行うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば便尿器、おまる、差し込み便器、尿器(溲瓶)等のポータブ ル便器に代表される汚物入れの洗浄や消毒を行う汚物入れ洗浄装置に関し、特に 、これらの汚物入れを自動的に洗浄または消毒できるようにすることにより、手 動で洗浄する不都合を解消すると共に、衛生面での向上等を図った汚物入れ洗浄 装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日における少子化および医療技術の発達は高齢化社会を招き、老人ホームは 高齢者で溢れ、入所には数年の待ち時間を要する次第である。また、病院は、高 齢者の他、看護が必要な病人で溢れ、身体障害者施設も身体障害者を擁護しきれ ずにいる。このような体が不自由な者であっても、健全な社会生活を営める社会 を築くことは、我が国の重要な課題の一つであり、このためにも確かな社会福祉 制度を確立することが好ましい。
【0003】 しかし、介護人のなり手が少なく、社会福祉施設の数が絶対的に不足している のが現状である。これは、体の不自由な者の介護は、食事の世話をはじめ、入浴 や着替えの補助を行う必要があり、介護人の肉体的、精神的負担が大きい重労働 が一因となっているからであるが、中でも排泄物の後始末を行う必要があること が重大な要因となっているからである。
【0004】 具体的には、従来、高齢あるいは病気等により体の不自由な者は、便尿器、お まる、差し込み便器、尿器(溲瓶)等のポータブル便器を使用して用を足すので あるが、使用後のポータブル便器の洗浄および消毒は、介護人等が全て手作業で 行っていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 このようなポータブル便器の手作業による洗浄および消毒は、大変面倒かつ嫌 悪感を伴う作業であり、この作業があるがゆえに、介護人等のなり手がなく、そ の絶対数が不足するのである。もし、このポータブル便器の洗浄や消毒を、機械 的かつ自動的に行うことができれば、ボランティアあるいは一つの職業として介 護人等を希望する者も増え、確かな社会福祉制度の確立の一役を担うことができ る。
【0006】 本考案は、このような実状、観点および問題点に鑑みてなされたものであり、 ポータブル便器に代表される汚物入れの機械的かつ自動的な洗浄や消毒を可能と して、介護人等の負担を軽減すると共に衛生面での向上を図り、これらを通じて 健全な社会福祉に貢献することができるような汚物入れ洗浄装置の提供を目的と する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記の(1)〜(5)の本考案により達成される。
【0008】 (1) 汚物入れを洗浄および/または消毒するためのシンクと、 前記シンクに汚物入れがセットされた状態で、該シンクを密閉状態にし得る蓋 体と、 前記蓋体により密閉状態とされたシンクにセットされた汚物入れに対して液体 を噴射して洗浄および/または消毒を行う液体噴射手段と、 前記液体噴射手段に液体を供給する液体供給手段と、 前記汚物入れの洗浄および/または消毒により生じた排液を排出する排出手段 とを有することを特徴とする汚物入れ洗浄装置。
【0009】 (2) 前記液体供給手段は、液体を所定量溜めておく貯液漕と、 前記貯液漕からの液体を所定の液圧で前記液体噴射手段に供給するポンプとを 有する上記(1)に記載の汚物入れ洗浄装置。
【0010】 (3) 前記シンクが密閉された状態を維持するロック機構を有する上記(1 )または(2)に記載の汚物入れ洗浄装置。
【0011】 (4) 前記液体噴射手段は、前記液体供給手段から供給された液体の液圧に より回転しながら該液体の噴射を行う回転ノズルである上記(1)ないし(3) のいずれかに記載の汚物入れ洗浄装置。
【0012】 (5) 前記排出手段は、排液された液体が所定量溜まる湾曲形状の排出管を 有する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の汚物入れ洗浄装置。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係る汚物入れ洗浄装置の好ましい実施の形態について図面を参 照しながら詳細に説明する。図1に本考案の実施の形態となる汚物入れ洗浄装置 の斜視図を、図2(a)〜(c)にこの汚物入れ洗浄装置の上面図、正面図、右 側面図をそれぞれ示す。まず、図1において、当該汚物入れ洗浄装置は、装置本 体1と、蓋体(密閉蓋)2とで構成されている。
【0014】 装置本体1には、該装置本体1の上面部に凹状に形成されたシンク3が設けら れており、このシンク3に洗浄および消毒を行う便尿器、おまる、差し込み便器 、尿器(溲瓶)等のポータブル便器に代表される汚物入れをセットするようにな っている。なお、この図1は、シンク3内に、尿器(溲瓶)4および差し込み便 器5がセットされた様子を示している。
【0015】 装置本体1の前面部は、例えば観音開き等により開閉可能な開閉扉6となって おり、取手7を左右あるいは手前に引くことにより、開閉扉6が左右あるいは手 前側に開閉するようになっている。この開閉扉6を開くと、装置本体1内には、 図2(b)に示すようにその手前右端部分に消毒用の薬液(薬剤)で満たされた 薬液タンク(貯液漕)8が、また、同図(c)に示すようにこの薬液タンク8の 裏側(装置本体1の右奥側)には、給水タンク(貯液漕)9が設けられている。 開閉扉6の、薬液タンク8に対向する部分には、図2(b)に示すように薬液タ ンク8内の消毒用の薬液の残量を確認するための薬液覗き窓13が設けられてお り、これにより、開閉扉6を開けることなく薬液タンク8内の消毒用の薬液の残 量の確認が可能となっている。
【0016】 給水タンク9は、図3(a)に示すようにタンク本体14と、その蓋部15と で構成されている。タンク本体14は、例えばゴムホース等により水道の蛇口等 に接続された給水管12と接続されており、この給水管12を介してタンク14 内に給水されるようになっている。また、この給水管12には、当該給水管12 を開閉制御するためのバー16が接続されており、このバー16の先端部にはフ ロート17が接続されている。このフロート17は、タンク本体14内の水量に 応じて上下するようになっており、タンク本体14内の水量が所定量(満量)に なると、フロート17が浮上し、それに接続されたバー16を介して給水管12 が閉制御され、タンク本体14内への給水が自動的に停止されるようになってい る。
【0017】 なお、タンク本体14には、この所定量の水の水位よりも若干高めの位置にド レイン管18が設けられており、所定量以上の給水がなされた際には、このドレ イン管18を介してタンク本体14内の余分な水が排水されるようになっている 。これにより、タンク本体14内の水量および水圧は、常に一定に維持可能とな っている。また、タンク本体14の側底部には、排水バルブ19が設けられてお り、例えばタンク本体14内の清掃等の際に、この排水バルブ19を開いてタン ク本体14内の水を排水し、該清掃等を行うようになっている。
【0018】 次に、装置本体1内には、図2(b)に示すようにその手前左端部分にポンプ 10が設けられている。このポンプ10は、図3(a)、(b)に示すように接 続管路20を介して前記タンク本体14に接続されており、給水タンク9からの 給水された水を、後に説明する回転ノズルおよびシャワーパイプに高圧給水する ようになっている。このように、給水タンク9とポンプ10とで、後述するノズ ル30と回転ノズル31とノズル32とに(後述する液体噴射手段に)液体を供 給する液体供給手段が構成される。
【0019】 なお、接続管路20の中間には、バルブ21が設けられており、当該汚物入れ 洗浄装置の運転時にはこのバルブ21を開制御して給水タンク9からの水をポン プ10側に供給し、点検整備等の際には、このバルブ21を閉制御して給水タン ク9からポンプ10側に供給されている水を停水するようになっている。
【0020】 また、このポンプ10は、薬液タンク8とも配管接続されており、この薬液タ ンク8からの消毒用の薬液および給水タンク9からの水を混合して消毒液を形成 (調製)し、これをシンク3にセットされた汚物入れに射出するようになってい る。なお、このように薬液および水を混合して消毒液を形成するのではなく、薬 液および水を別々に高圧供給するようにしてもよい。
【0021】 次に、装置本体1内には、排出手段として、図2(b)、(c)に示すように 側面視で略S字状に湾曲形成された排水トラップ(排出管)11が設けられてい る。この排水トラップ11の一端は、図2(a)に示すシンク3の排水口3aに 接続されており、他端は、当該装置本体1外の下水管に接続されるようになって いる。この排水トラップ11は、図2(c)に斜線で示すように常時、排水(汚 物入れの洗浄に使われた前記消毒液等)を溜める構成となっており、これにより 、下水管からシンク3に上がってくる悪臭を遮断するようになっている。
【0022】 次に、装置本体1には、図2(b)、(c)に示すように蓋体2の奥側から所 定の角度を持って立ち上がるかたちで前面操作を可能とする操作パネル22が設 けられている。この操作パネル22には、当該汚物入れ洗浄装置の運転の開始お よび停止を指定するための運転開始停止キーの他、現在行っている洗浄工程を表 示するための洗浄工程表示部等が設けられている。また、この操作パネル22を 操作することにより、後述する前洗浄工程、消毒工程、最終洗浄工程の順番や、 各工程の処理時間を任意に設定することができる。さらには、操作パネル22を 操作することにより、前記消毒液中の薬液と水との混合比を任意に設定すること ができる。
【0023】 また、装置本体1には、図2(c)に示すようにその底面部前側の両角に相当 する箇所に、装置本体1に加えられる力に応じて底面部と平行の方向に回転する 自在車輪23が、底面部後ろ側の両角に相当する箇所にそれぞれ固定車輪24が 設けられている。また、各自在車輪23に近接してアジャスタ25が設けられて いる。このアジャスタ25は、例えば右方向に回転させると装置本体1内に収納 され、左方向に回転させると装置本体1から突出して接地するようになっている 。
【0024】 装置本体1の移動の際には、アジャスタ25を該装置本体1内に収納した状態 で自在車輪23および固定車輪24により、当該装置本体1を所望の箇所に移動 し、この移動後にアジャスタ25を接地させる。これにより、装置本体1を簡単 に所望の箇所に移動させることができるうえ、該移動後は、アジャスタ25によ り当該装置本体1をその場に固定することができる。
【0025】 次に、装置本体1と蓋体2は、該装置本体1の裏面側において蝶番状のヒンジ 部42で接続されており(図8(a)参照)、蓋体2は、このヒンジ部42と、 図1および図2(a)、(c)に示すように蓋体2の両脇に設けられた一対の開 閉ダンパー26により、図1中矢印で示すように上下に開閉するようになってい る。なお、この蓋体2の開閉操作は、図1に示すように蓋体2の前面側に設けら れた2つの取手27を把持して行うようになっている。
【0026】 次に、蓋体2の底面側(蓋体2を閉じた際にシンク3と相対向する側)には、 図1に示すように略U字状のシャワーパイプ28が設けられている。このシャワ ーパイプ28には、その長手方向に沿って複数のノズル30が設けられている。 また、このシャワーパイプ28は、ホース29を介して前述のポンプ10に接続 されており、ポンプ10からの水あるいは消毒用の薬液を各ノズル30を介して 散出するようになっている。
【0027】 次に、シンク3内には、図2(a)〜(c)に示すように排水口3aを挟むよ うにして設けられた2つの回転ノズル31と、シンク3の左端側に等間隔で設け られた3つのノズル32が設けられている。この回転ノズル31およびノズル3 2は、それぞれ前述のポンプ10に接続されており、ポンプ10からの水あるい は消毒用の薬液を散出するようになっている。なお、これらノズル30、回転ノ ズル31、ノズル32とで、シンク3にセットされた差し込み便器5や尿器4や バケツ41に対して液体を噴射して洗浄および/または消毒を行う液体噴射手段 が構成されている。
【0028】 図4(a)に回転ノズル31の上面図を、図4(b)に回転ノズル31の一部 切り欠き側面図を示す。図4(a)、(b)に示すように、回転ノズル31は、 回転軸33を中心として例えば120度間隔で三又に設けられた3つの回転パイ プ34を有している。各回転パイプ34は、ヘ字状をなしている。すなわち、回 転パイプ34は、その延出方向の略中央部から回転方向に所定角度分屈曲されて いる。また、各回転パイプ34の先端部34aは閉塞されている。さらに、各回 転パイプ34の上面部から所定量傾斜した位置には、複数の散水孔35が、回転 パイプ34の長手方向に沿って設けられている。
【0029】 このため、ポンプ10から水や消毒用の薬液が回転パイプ34に供給されると 、この供給された水や消毒用の薬液が、散水孔35から噴出する。このとき、散 水孔35が回転パイプ34の上面部から所定量傾斜した位置に設けられているた め、供給された水や消毒用の薬液は、回転パイプ34の上面から所定量傾斜した 方向、すなわち斜め方向に噴出する。従って、回転ノズル31は、散水孔35か ら噴出した水や消毒用の薬液の噴流の反力により、回転する。
【0030】 さらには、各回転パイプ34はその形成方向の略中央部から回転方向に所定角 度分屈曲されているため、かかる屈曲部分より回転軸33側から噴出した水や薬 液と、かかる屈曲部分より先端部34a側から噴出した水や薬液との間に一定の 角度が形成される。すなわち、両者の噴出角度が異なる。これにより、回転ノズ ル31の回転が促進されるとともに、他方向に水や薬液を均一に分散でき、洗浄 効果が高まる。
【0031】 蓋体2の裏面のシャワーパイプ28の外側位置には、シンク3の縁に沿うよう に、仕切板53が設けられている。蓋体2が閉じられることによりシンク3の密 閉性は確保されるので、汚物入れ洗浄装置の使用時に、回転ノズル31、ノズル 32から噴射された水や薬液が蓋体2と装置本体1との間から漏出することはな いが、万が一漏出する可能性があったとしても、この仕切板53により、かかる 漏出は確実に防止される。
【0032】 特に、洗浄する汚物入れの数が少ない場合や、差し込み便器5のような大きな 汚物入れをシンク3内に装着しないで洗浄する場合でも、回転ノズル31、ノズ ル32から噴射された水や薬液は仕切板53で確実に遮断されるので、蓋部2と 装置本体1との間に直接入り込むことはない。このため、このような場合でも、 回転ノズル31、ノズル32から噴射された水や薬液が、蓋体2と、装置本体1 との間から漏出することは確実に防止される。
【0033】 次に、このような構成を有する当該実施の形態の汚物入れ洗浄装置の動作説明 をする。この汚物入れ洗浄装置で汚物入れの洗浄を行う場合、まず、蓋体2の取 手27を把持し、図1に示すように蓋体2を開く。シンク3内では、図5に示す ように、2つの回転ノズル31の上方に、それぞれ、汚物入れの支持部材として 、載置台37と、フック38、39とが、シンク3に対して着脱可能に設けられ ている。また、3つのノズル32の上方には、それぞれ、ノズル用載置台40が 設けられている。これら支持部材によって、汚物入れをシンク3内に均一に配置 することができる。また、これら支持部材によって、汚物入れが回転ノズル31 等に接触することが防止される。さらには、これら支持部材により汚物入れをシ ンク3内に均一に配置することができるので、汚物入れをムラなく洗浄すること ができる。
【0034】 載置台37には、図6に示すように便尿器のバケツ41を逆さにしてセットし 、あるいは差し込み便器5を逆さにしてその取手5aをフック38や39に引っ 掛けるかたちでセットする。このフック38、39は、洗浄中に、散水孔35か ら噴出してきた水や薬液の水圧により差し込み便器5等が動かないように、差し 込み便器5等を固定する。また、各ノズル用載置台40には、図6に示すように 尿器(溲瓶)4を逆さにしてセットする。
【0035】 次に、各汚物入れのセット後に、蓋体2の取手27を把持し、図7に示すよう に蓋体2を閉じる。これにより、シンク3が密閉状態となる。そして、操作パネ ル22に設けられている運転開始キーをオン操作する。
【0036】 図8(a)は、この閉状態の蓋体2の一部を波線に沿って切り欠いた上面図で あり、同図(b)は、閉じられた状態の蓋体2の一部を波線に沿って切り欠いた 正面図である。図8(a)、(b)に示すように、蓋体2の両側面部にはソレノ イド50がそれぞれ設けられている。このソレノイド50は、通電、非通電によ って伸縮するプランジャを有していて、そのプランジャの先端にロックピン52 が設けられている。また、装置本体1の各ソレノイド50に対応する箇所には、 ロックピン52を収納可能なロックピン用孔51がそれぞれ設けられている。
【0037】 この各ソレノイド50は、蓋体2が開状態のときは通電されないのであるが、 蓋体2が閉状態で前記運転開始キーがオン操作されたときに通電されるようにな っている。各ソレノイド50は、蓋体2が開状態で通電されていないときには、 ロックピン52を蓋体2側に引っ込めた状態に維持する。一方、蓋体2が閉状態 で運転開始キーがオン操作されると、各ソレノイド50は通電状態となり、ロッ クピン52を蓋体2の外側に突出し、このロックピン52と、装置本体1側に設 けられたロックピン用孔51とが嵌合する。これにより、当該汚物入れ洗浄装置 の運転開始時において、蓋体2が装置本体1にロックされることとなる。これら ソレノイド50とロックピン52とロックピン用孔51とで、蓋体2を装置本体 1にロックし、シンク3の密閉状態を維持するロック機構が構成されている。
【0038】 このようにロック状態とされた蓋体2と装置本体1は、汚物入れの洗浄工程が 終了するまで(あるいは、洗浄中止が指定されるまで)ロック状態とされる(す なわちシンク3の密閉状態が維持される)。洗浄工程が終了した際には、前記各 ソレノイド50がそれぞれ非導通状態とされ該ロックが解除される。これにより 、汚物入れの洗浄中に洗浄水の水圧により蓋体2が開いたり、あるいは誤って蓋 体2を開けてしまい、洗浄水が外部に飛び散る等の不都合を防止することができ る。
【0039】 次に、運転が開始されると、ポンプ10が作動するとともに、図3(b)に示 す電磁バルブ21が開制御され、給水タンク9からの水がポンプ10に給水され 前洗浄工程が行われる。ポンプ10に対して水道の蛇口からの水を給水するよう にしてもよいのであるが、当該汚物入れ洗浄装置のようにポンプ10に対する給 水を給水タンク9を介して行うことにより、ポンプ10に対して常に一定の水圧 かつ一定の水量の水を給水することができ、以下に説明する汚物入れの安定した 洗浄を行うことができる。
【0040】 前洗浄工程となると、ポンプ10は、給水タンク9から給水された水を所定の 水圧で、図2(a)〜(c)に示す2つの回転ノズル31および3つのノズル3 2にそれぞれ供給すると共に、図1に示すホース29を介してシャワーパイプ2 8に供給する。これにより、回転ノズル31あるいはノズル32を介してシンク 3内にセットされた汚物入れの内側に水が散水され、また、シャワーパイプ28 に設けられた複数のノズル30を介してシンク3内にセットされた汚物入れの外 側に水が散水され、該汚物入れの洗浄が行われることとなる。
【0041】 図9は、シンク3にセットされた便尿器のバケツ41が洗浄されている様子を 示している。この図9から分かるようにポンプ10からの給水により回転ノズル 31が回転し、3つの回転パイプ34にそれぞれ複数設けられた散水孔35を介 して水がバケツ41の内側に散水され、該バケツ41の内側を洗浄する。また、 シャワーパイプ28に設けられた複数のノズル30を介して、水がバケツ41の 外側に散水され、該バケツ41の外側を洗浄する。なお、シンク3内にセットさ れた尿器(溲瓶)4や差し込み便器5等も、これと同様に内外から洗浄される。 これにより、効果的に汚物入れ全体を洗浄することができる。特に、回転ノズル 31は、回転しながら散水を行うため、バケツ41等の内側に強固に付着した汚 物も容易に洗浄・除去することができる。
【0042】 また、回転ノズル31をモータや回転機構を用いて電気的に回転させるように すると、そのための部品、機構およびシールド対策等が必要になり、装置自体の 構成が複雑化し高価となるのであるが、当該汚物入れ洗浄装置の回転ノズル31 は、前述のようにポンプ10からの給水により自ら回転するようになっているた め、特別な部品やシールド対策等を不要とすることができ、その分、装置の構成 を簡略化することができ、安価に実現することができる。
【0043】 次に、このような水による前洗浄工程が終了すると、図3(b)に示す電磁バ ルブ21が一旦閉制御され、ポンプ10に対して図2(b)、(c)に示す薬液 タンク8からの消毒用の薬液が供給され、当該汚物入れ洗浄装置は消毒工程に移 行する。ポンプ10は、薬液が供給されると、この薬液を前記水と同様に、各回 転ノズル31、各ノズル32およびシャワーパイプ28に供給する。これにより 、回転ノズル31あるいはノズル32を介してシンク3内にセットされた汚物入 れの内側に薬液が散布され、また、シャワーパイプ28に設けられた複数のノズ ル30を介してシンク3内にセットされた汚物入れの外側に薬液が散布され、該 汚物入れの消毒が行われることとなる。
【0044】 次に、この消毒工程が終了すると、再度、水による最終洗浄工程となる。この 最終洗浄工程となると、図3(b)に示す電磁バルブ21が再度開制御され、ポ ンプ10に対して前記給水タンク9からの水が供給される。これにより、ポンプ 10から各回転ノズル31、各ノズル32およびシャワーパイプ28に水が供給 され、回転ノズル31あるいはノズル32を介してシンク3内にセットされた汚 物入れの内側に水が散水され、また、シャワーパイプ28に設けられた複数のノ ズル30を介してシンク3内にセットされた汚物入れの外側に水が散水される。 そして、前記消毒工程の際に汚物入れに付着した薬液を洗浄し、汚物入れの全洗 浄工程を終了する。
【0045】 ここで、このような前洗浄工程、消毒工程および最終洗浄工程により生じた排 水は、図2(a)あるいは図5等に示すシンク3内の排水口3a、および図2( b)、(c)に示す排水トラップ11を介して下水管に流されるのであるが、上 述のように排水トラップ11は、略S字状に湾曲形成されている。このため、排 水トラップ11内には、全洗浄工程終了後に、図2(c)に斜線で示すように排 水が溜まることとなる。この排水は、全洗浄工程終了後に溜まる水であるため、 殆ど汚物等が混在しない水であり、この水自体に悪臭は生じない。また、この排 水トラップ11内に溜まる水により、下水管からシンク3の排水口3aに上る悪 臭を遮断することができ、シンク内を清潔に保つことができる。
【0046】 次に、このようにして全洗浄工程が終了すると、前記各ソレノイド50がそれ ぞれ非導通状態とされ、蓋体2と装置本体1のロック状態が解除され、蓋体2を 開けることが可能となる。操作者は、このロック解除後に、蓋体2を開きシンク 3内の汚物入れを取り出すこととなる。
【0047】 なお、この実施の形態の説明では、汚物入れの洗浄を前洗浄工程、消毒工程、 最終洗浄工程の順に行うこととしたが、これに限られるものではなく、例えば、 運転開始時において、給水タンク9からの水と、薬液タンク8からの消毒用の薬 液を同時にポンプ10に供給し、ポンプ10内において、水と薬液を所定の割合 で混合して消毒液を形成し、これを汚物入れに散液するようにしてもよい。これ により、汚物入れの前洗浄工程と消毒工程を同時に行うことができ、全洗浄工程 をさらに短時間で実行可能とすることができる。この場合、最後に消毒液を水で 洗い流す工程を設けることが好ましいであろう。
【0048】 以上の説明から明らかなように、当該実施の形態の汚物入れ洗浄装置は、シン ク3内に汚物入れをセットし、運転開始キーをオン操作するだけで、自動的に汚 物入れを洗浄および消毒することができる。このため、汚物入れを手作業で洗浄 および消毒するよりも衛生的であるうえ、介護人等の精神的および肉体的負担を 大幅に軽減することができる。従って、汚物入れの洗浄作業に対して抱く介護人 等の嫌悪感を無くすことができ、ボランティアあるいは一つの職業として介護人 等を希望する者を増やすことに貢献することができる。そして、介護人等の増加 を通じて、我が国の現在および将来的な社会福祉に大きく貢献することができる 。
【0049】 なお、本件出願人が、このような汚物入れ洗浄装置を試作実験したところ、約 1分30秒程で全洗浄および消毒工程が終了し、全ての汚物入れがきれいに洗浄 され、良好な結果を得ることができたことを付け加えておく。
【0050】 最後に、上述の実施の形態の説明は、本考案の一例である。このため、本考案 はこの実施の形態に限定されることはなく、本考案に係る技術的思想を逸脱しな い範囲であれば設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【0051】
【考案の効果】
本考案に係る汚物入れ洗浄装置は、汚物入れを機械的かつ自動的に洗浄(およ び消毒)することができる。このため、汚物入れを手動で洗浄する不都合を解消 して介護人等の負担を大幅に軽減することができるうえ、衛生面での向上を図る ことができ、これらを通じて健全な社会福祉に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態の汚物入れ洗浄装置の斜視
図である。
【図2】前記実施の形態の汚物入れ洗浄装置の上面、前
面および側面をそれぞれ示す図である。
【図3】前記実施の形態の汚物入れ洗浄装置に設けられ
ている給水タンクおよびポンプを示す図である。
【図4】前記実施の形態の汚物入れ洗浄装置のシンク内
に設けられている回転ノズルの上面および側面をそれぞ
れ示す図である。
【図5】前記実施の形態の汚物入れ洗浄装置のシンクを
示す図である。
【図6】前記シンク内にセットされた汚物入れを示す図
である。
【図7】蓋体が閉じられた状態の前記実施の形態の汚物
入れ洗浄装置を示す図である。
【図8】前記実施の形態の汚物入れ洗浄装置に設けられ
ている蓋体と装置本体とのロック機構を説明するための
図である。
【図9】前記シンク内に設けられた回転ノズルにより汚
物入れが洗浄される様子を示す図である。
【符号の説明】 1 装置本体 2 蓋体 3 シンク 3a 排水口 4 尿器(溲瓶) 5 差し込み便器 5a 取手 6 開閉扉 7 取手 8 薬液タンク 9 給水タンク 10 ポンプ 11 排水トラップ 12 給水バルブ 13 薬液覗き窓 14 タンク本体 15 蓋部 16 バー 17 フロート 18 ドレイン管 19 排水バルブ 20 接続管路 21 電磁バルブ 22 操作パネル 23 自在車輪 24 固定車輪 25 アジャスタ 26 開閉ダンパー 27 取手 28 シャワーパイプ 29 ホース 30 ノズル 31 回転ノズル 32 ノズル 33 回転軸 34 回転パイプ 34a 先端部 35 散水孔 37 載置台 38 フック 39 フック 40 ノズル用載置台 41 バケツ 42 ヒンジ部 50 ソレノイド 51 ロックピン用孔 52 ロックピン 53 仕切板

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚物入れを洗浄および/または消毒する
    ためのシンクと、 前記シンクに汚物入れがセットされた状態で、該シンク
    を密閉状態にし得る蓋体と、 前記蓋体により密閉状態とされたシンクにセットされた
    汚物入れに対して液体を噴射して洗浄および/または消
    毒を行う液体噴射手段と、 前記液体噴射手段に液体を供給する液体供給手段と、 前記汚物入れの洗浄および/または消毒により生じた排
    液を排出する排出手段とを有することを特徴とする汚物
    入れ洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記液体供給手段は、液体を所定量溜め
    ておく貯液漕と、 前記貯液漕からの液体を所定の液圧で前記液体噴射手段
    に供給するポンプとを有する請求項1に記載の汚物入れ
    洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記シンクが密閉された状態を維持する
    ロック機構を有する請求項1または2に記載の汚物入れ
    洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記液体噴射手段は、前記液体供給手段
    から供給された液体の液圧により回転しながら該液体の
    噴射を行う回転ノズルを有する請求項1ないし3のいず
    れかに記載の汚物入れ洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記排出手段は、排液された液体が所定
    量溜まる湾曲形状の排出管を有する請求項1ないし4の
    いずれかに記載の汚物入れ洗浄装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017006884A (ja) * 2015-06-25 2017-01-12 株式会社バンテックセールス 汚水タンク洗浄装置
KR200485598Y1 (ko) * 2016-10-17 2018-01-31 (주)신경금속 대소변 처리장치의 세척기
CN109363595A (zh) * 2018-07-27 2019-02-22 浙江欧琳生活健康科技有限公司 清洗机

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