JPH0814099B2 - フイルダム - Google Patents

フイルダム

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JPH0814099B2
JPH0814099B2 JP61152896A JP15289686A JPH0814099B2 JP H0814099 B2 JPH0814099 B2 JP H0814099B2 JP 61152896 A JP61152896 A JP 61152896A JP 15289686 A JP15289686 A JP 15289686A JP H0814099 B2 JPH0814099 B2 JP H0814099B2
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JP
Japan
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styrofoam
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dam
impermeable
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一男 吉田
泰史 元山
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株式会社青木建設
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ロックフイルダムおよびアースダム等の所
謂フイルダムに関するものである。
(従来の技術) 従来のフイルダムにおいては、その提体の内部に土質
遮水ゾーンを設けて遮水している。この土質遮水ゾーン
は、必要とする遮水性およびせん断強度を満足させるた
めに、常にその土質の密度および含水比を調整管理しな
がら施工されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら土質遮水ゾーンの含水比は、気象条件に
より大きく変化するため、含水比の調整に悩むことがし
ばしばである。また、低温になると、土中の水分が凍結
するため、転圧締め固めしても遮水材料として必要な性
質を確保できなくなる。したがって土質遮水ゾーンの施
工可能日数は、他の工種に比較して少なくなるので、土
質遮水ゾーンの盛立、締め固め作業が工程上の隘路にな
る場合が多いという問題点があった。
(問題点を解決するための手段) 上述の問題点を解決するため本発明においては、フイ
ルダムのフイルターゾーンによって挟まれたコアゾーン
等の遮水壁を発泡スチロール製のブロックを積重すると
共に、接合面を接着して形成することによってフイルダ
ムを構築する。
(作用) 上述のように本発明においては、フイルダムのフイル
ターゾーンによって挟まれたコアゾーン等の遮水壁を発
泡スチロール製のブロックを積重すると共に、接合面を
接着して形成するようにした。しかしてこの発泡スチロ
ールは遮水性がきわめて高いため、従来の土質遮水ゾー
ンのように転圧締め固めして含水比を調整する必要がな
くなる。したがって本発明にれば、遮水ゾーンを気象条
件の制約をうけずに施工可能となる。また発泡スチロー
ルは比重が0.02〜0.05という超軽量材であるから、重機
を使用することなく、人力でも運搬敷設が可能である上
に、成形および切削加工も容易であるから、所望のブロ
ック形状にしてこれを遮水壁に組み立てることも容易で
あり、また接合面の接着も簡単にできるため、遮水性の
よいフイルダムを短期間に築造することができる。
(実施例) 以下、図面について本発明の実施例を説明する。
第1図〜第3図は第1実施例を示すもので、図中の寸
法は単位mである。図中aはフイルダムのロックゾー
ン、bはフイルターゾーン、cはコアゾーンである。
本実施例においては、このコアゾーンcを第2図およ
び第3図に示すように、発泡スチロール製のブロックd
を台形に積み上げて形成する。各ブロックd間の接続に
は、酢酸ビニル樹脂系等の接着剤を使用するか、市販の
ブチルゴム等の両面接着テープを使用して接合面を接着
するか、または隣接するブロック間を接続具(ダウエ
ル)によって接合することもできる。
なお、このコアゾーンcの岩着部は、従来通りコンタ
クトクレーを用いて平坦面を造るものとする。
この実施例の場合、コアゾーンcの揚圧力に対して
は、コアゾーンcを上部が狭く、下部が広い台形に形成
することにより十分抵抗できる。なおコアゾーンcの両
側のフイルターゾーンbおよびロックゾーンaの施工は
従来のフイルダムと同様にすればよい。
また上述のように形成したコアゾーンcの圧縮変形特
性については、比重0.020,0.030,0.050の発泡スチロー
ルのひずみ量と圧縮応力が第6図に示す通りであるか
ら、発泡スチロールの比重を調整することにより所望の
変形特性に近づけることができる。また強度について
も、提高100m程度のダムでは使用する発泡スチロールの
比重を大きくすることにより十分対応できる。
また発泡スチロールの紫外線による劣化については、
コアゾーンcは直射日光が全く当らないから問題はな
い。
そして発泡スチロールの吸水量は、100cm2あたり1g以
下であるため、その遮水性はきわめてよい。したがって
従来の土質遮水ゾーンに対して本発明の遮水ゾーンは、
その厚さを数分の一に小さくすることが可能となる。
また第4図および第5図は本発明の第2実施例を示す
もので、図中前記符号と同一の符号は同等まものを示し
ている。
本実施例の場合は、フイルダムの貯水側にフイルター
ゾーンbによって挾まれた遮水壁eを発泡スチロールに
よって形成する。
第5図はその遮水壁部の詳細を示すもので、この場
合、遮水壁eは発泡スチロール製のブロックを積層して
形成されている。なおfはフイルターゾーンbの表面を
覆うアスファルトの吹き付け層である。
この実施例の場合も第1実施例のものと同様の作用効
果が得られる。
(発明の効果) 上述のように本発明においては、フイルダムの遮水壁
あるいは遮水ゾーンを発泡スチロールにより形成するよ
うにした。しかしてこの発泡スチロールは遮水性がきわ
めて高いため、従来の土質遮水ゾーンのように転圧締め
固めして含水比を調整する必要がなくなる。したがって
本発明によれば、遮水ゾーンは気象条件の制約をうけず
に施工可能となる。また、発泡スチロールは比重が0.02
〜0.05という超軽量材であるから重機を使用することな
く、人力でも運搬敷設が可能である上に、成形および切
削加工も容易であるから、所望のブロック形状にしてこ
れを遮水壁に組み立てることも容易であり、また接合面
の接着も簡単にできるため、本発明によれば、遮水性の
よいフイルダムを短期間に築造することができるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明フイルダムの第1実施例を示す断面図、 第2図はそのコアゾーンの部分立面図、 第3図はそのブロックに積み上げ方法の一例を示す斜視
図、 第4図は本発明フイルダムの第2実施例を示す断面図、 第5図はその遮水壁部の部分断面図、 第6図は発泡スチロールの特性図である。 a…ロックゾーン、b…フイルターゾーン c…コアゾーン、d……ブロック e……遮水壁 f……アスファルトの吹き付け層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フイルダムのフイルターゾーンによって挟
    まれたコアゾーン等の遮水壁を発泡スチロール製のブロ
    ックを積重すると共に、接合面を接着して形成したこと
    を特徴とするフイルダム。
JP61152896A 1986-06-30 1986-06-30 フイルダム Expired - Fee Related JPH0814099B2 (ja)

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