JPH08140465A

JPH08140465A - グレンタンク

Info

Publication number: JPH08140465A
Application number: JP30983994A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Ogo; 浩行小郷; Haruo Iwai; 晴男岩居; Masasane Kataoka; 聖実片岡; Akihiro Kitsuta; 晃廣橘田; Hidekazu Kato; 英一加藤; Kengo Satou; 健悟佐藤
Original assignee: Seirei Industry Co Ltd
Current assignee: Yanmar Agribusiness Co Ltd
Priority date: 1994-11-18
Filing date: 1994-11-18
Publication date: 1996-06-04
Anticipated expiration: 2013-12-14
Also published as: JP2835577B2

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】グレンタンクの重量軽減と強度の確保、コス
トの低減、組立性を向上させる。【構成】脱穀部からの穀粒を貯留するグレンタンク
（２）のタンク本体（２ａ）を樹脂製とし、下部構体
（２ｂ）の樋体（３）を鉄板製にする。この場合、タン
ク本体（２ａ）の下部がわは樋体（３）に接続する傾斜
面（イ）（ロ）を有する下方開放のボックス形状にす
る。また、タンク本体（２ａ）の下部を樋体（３）に上
方から差し込み着脱可能にする。更に、タンク本体（２
ａ）の周りの各面を球面形状に成形するとよい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンバイン等の収穫機
に搭載するところのグレンタンクに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、コンバイン等の収穫機に搭載する
グレンタンクは鉄板によりボックス形状に形成されてい
て、相当の重量になるとともに部品点数も多いことから
組成するのに一定の工数を要しコスト高になっている。
また、実開平４−８０３２６号公報に開示されるものの
ように、樹脂で一体成形し、そのタンクの側壁を補強す
る等の手段を講じたものがあるが、補強により部品点数
は多くなり工数も要するのである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように、従来のグ
レンタンクが鉄板製であることから、上記のような解決
すべき課題をかかえ、また、樹脂で一体成形したものも
あるがこれも補強の手段等を講じなければならないこと
から上記の解決すべき課題を有するものになる。そこ
で、本発明は、穀粒を貯留するタンク本体と貯留された
穀粒を搬出する下部構体とに分けてそれぞれが分担する
機能を充分果たしながら重量の軽減と強度の確保、コス
トの低減、組立性の向上がはかれるグレンタンクを提供
するを目的として創作されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、前項記載の目
的達成のために、走行機台上に搭載して脱穀部からの穀
粒を貯留するグレンタンクであって、該グレンタンクの
タンク本体を樹脂製とし、下部構体の樋体を鉄板製にし
たことを特徴とする。

【０００５】

【作用】これにより、脱穀部から揚上投入される穀粒は
主としてタンク本体に貯留されその貯留されたものが下
部構体の横送り搬出装置によって搬出されるのである
が、タンク本体は樹脂で成形されて重量を軽減するとと
もにボックス形状にする工数も低減し、下部構体の樋体
は鉄板で構成されてタンク本体下部が連結しタンク本体
は補強されて強度が確保されるものになって、タンク本
体と下部構体はそれぞれの機能を分担するのである。

【０００６】

【実施例】以下、本発明のグレンタンクについて実施例
図により説明する。この例図に示すグレンタンクは「図
９」に示すようなコンバインに搭載したものであって、
クロ−ラ式の走行機台（１）上の左側に脱穀部（Ａ）を
搭載し、右側には前側から操縦部（５）とエンジンを内
蔵するエンジンル−ム（６）と本発明によるグレンタン
ク（２）を配設するとともに、脱穀部（Ａ）の前方に刈
取部（Ｂ）を設けて、刈取部（Ｂ）で刈取られた穀稈は
脱穀部（Ａ）に送り込まれて脱穀処理され、この脱穀処
理後の穀粒は揚上されグレンタンク（２）に投入されて
貯留されるようになり、排藁は脱穀部（Ａ）の後方に搬
出されるのである。そして、グレンタンク（２）内に貯
留された穀粒は横送り搬出装置（４）によりグレンタン
ク（２）内から搬出され排出オ−ガ（７）に受継されて
適所に取出されるようになっている。なお、（８）は運
転席である。

【０００７】次に、グレンタンク（２）を具体的に記載
すると、「図１」はグレンタンク（２）の前面図、「図
２」は同後面図、「図３」は外側面図、「図４」はタン
ク本体（２ａ）の下部を断面して示す前面図、「図５」
は同外側面図、「図６」は同平面図であって、グレンタ
ンク（２）はタンク本体（２ａ）と下部構体（２ｂ）か
ら成り、そのタンク本体（２ａ）は樹脂製のもので、上
部がわを前方に突出させてエンジンル−ム（６）の一部
上方を覆う形状にして容量を大にし、上面に蓋（９）付
きの開口を設け、脱穀部（Ａ）に隣接する内側面（ｄ）
には脱穀部（Ａ）からの穀粒が揚上されて投入される投
入口を開口し、下面は全面的に開放するボックス形状に
して一体成形されている。そして、この下方開放のタン
ク本体（２ａ）の下部がわは前方視または後方視で下方
に至るにしたがって幅狭になるように傾斜する傾斜面
（イ）（ロ）に形成してある。なお、（１０）（１１）
は前面（ａ）と外側面（ｃ）に設けた補強リブであり、
（１２）は後面（ｂ）に縦方向に形成したヒレ部、（１
３）はヒレ部（１２）と後面（ｂ）にそって取着した補
強金、（１４）は覗き窓である。また、タンク本体（２
ａ）は特に「図６」によって理解できるように、その前
面（２ａ）と後面（２ｂ）．外側面（２ｃ）と内側面
（２ｄ）のタンク本体（２ａ）周りを膨出して球面形状
に成形してある。

【０００８】また、下部構体（２ｂ）は樋体（３）とス
クリュ−コンベヤからなる横送り搬出装置（４）から構
成され、その樋体（３）は四角形状の前板体（１５）と
後板体（１６）の間に前方視または後方視でＶ字形状の
樋部（１７）を溶着連結して形成した鉄板製のもので、
樋体（３）の底部には前後方向にして穀粒を後方がわに
搬出する横送り搬出装置（４）が横設されている。な
お、（１８）と（１９）は前板体（１５）と後板体（１
６）に設けた横送り搬出装置（４）の横設用の穴であ
る。

【０００９】そして、樋部（１７）は前記のようにＶ字
形状に形成されて、前板体（１５）と後板体（１６）と
の間にタンク本体（２ａ）の下部を上方から落とし込む
ように差し込むと、タンク本体（２ａ）の傾斜面（イ）
（ロ）はそれぞれ樋部（１７）の両側部に接合し数個の
締結自在具（２０）によりタンク本体（２ａ）の下部を
樋部（１７）の両側部と前板体（１５）と後板体（１
６）とに連結することによりグレンタンク（２）が構成
されているのである。なお、前記の傾斜面（イ）にして
ある樋部（１７）の外側面部を傾斜面（ロ）を形成する
内側面部から分割して取り外し可能にしておけば樋体
（３）内の清掃が便利であり、更に「図３」に仮想線
（ハ）で示す外側面部分を開閉シャッタ−にすれは残粒
などの取出しの場合に具合がよい。

【００１０】このように、樹脂製のタンク本体（２ａ）
と、鉄板製の樋体（３）と横送り搬出装置（４）から構
成された下部構体（２ｂ）の樋体（３）とを接続してな
るグレンタンク（２）により脱穀部（Ａ）からの穀粒が
貯留され、この貯留されたものが横送り搬出装置（４）
により排出されるようになって、グレンタンク（２）の
重量は軽減しタンク本体（２ａ）の形成工数も低減する
ようになり、鉄板製の樋体（３）によって樹脂製のタン
ク本体（２ａ）は補強され、また、組立性も向上する。

【００１１】そして、タンク本体（２ａ）の下部がわを
樋部（１７）に接合連結する傾斜面（イ）（ロ）にする
ことによってタンク本体（２ａ）下部は更に強度が増
し、また、タンク本体（２ａ）の下部を樋体（３）の上
方から落とし込んで差し込み着脱自在にすれば組立性が
更に向上する。また、タンク本体（２ａ）の周りを球面
形状に膨出するとタンク本体（２ａ）自体の強度が増し
容量も増加するものになる。

【００１２】また、「図７」と「図８」に示してあるよ
うに、横送り搬出装置（４）の終端部から排出穀粒を受
継いで揚上するところの排出オ−ガ（７）のうちの縦オ
−ガ（７ａ）に前記グレンタンク（２）を支持させ、こ
の縦オ−ガ（７ａ）を軸にして外側方に回動自在なもの
にし脱穀部（Ａ）から離間可能に構成したものにあって
は、エンジンル−ム（６）に対応するタンク本体（２
ａ）の前面（ａ）を縦オ−ガ（７ａ）の軸芯を支点とす
る（Ｒ）面にしておくと、エンジンル−ム（６）との干
渉が回避され、更に、エンジンル−ム（６）とタンク本
体（２ａ）との間に塵埃落下防止板（２１）を設けるも
のは、その防止板（２１）のタンク本体（２ａ）がわ端
縁を前記の（Ｒ）面にそわせて弧状にしておくとよいの
である。また、「図１１」と「図１２」のようにタンク
本体（２ａ）内の下部がわに山形の穀粒落下調節板（２
２）を取着すれば、下方開放のタンク本体（２ａ）の下
部が補強されて所定の形状を保ち強度は増し樋体（３）
との連結もよくなる。なお、排出オ−ガ（７）の縦オ−
ガ（７ａ）の上端部から排出穀粒を受継ぐ横オ−ガ（７
ｂ）を上下動させる駆動手段としての電動シリンダ（２
３）には「図１２」のようにダンパ−（２４）が併設さ
れている。

【００１３】

【発明の効果】本発明によるグレンタンクは以上述べた
ように、走行機台（１）上に搭載して脱穀部（Ａ）から
の穀粒を貯留するグレンタンク（２）であって、該グレ
ンタンク（２）のタンク本体（２ａ）を樹脂製とし、下
部構体（２ｂ）の樋体（３）を鉄板製にしたことを特徴
とするものであるから、脱穀部（Ａ）から揚上投入され
る穀粒は主としてタンク本体（２ａ）に貯留されその貯
留されたものが下部構体（２ｂ）の横送り搬出装置
（４）によって搬出されるのであるが、タンク本体（２
ａ）は樹脂で成形されて重量が軽減されるとともにボッ
クス形状に形成する工数も低減し、また、下部構体（２
ｂ）の樋体（３）は鉄板で構成されてタンク本体（２
ａ）の下部が連結するので、タンク本体（２ａ）は補強
されて強度が確保されるものになって、タンク本体（２
ａ）と下部構体（２ｂ）はそれぞれが分担して機能を充
分に果たし、重量の軽減と強度の確保、コストの低減、
組立性の向上がはかれるものになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】グレンタンクの前面図である。

【図２】同後面図でる。

【図３】同外側面図である。

【図４】タンク本体の下部を断面して示す前面図であ
る。

【図５】同外側面図である。

【図６】同平面図である。

【図７】タンク本体とエンジンル−ムの関係を示した平
面図である。

【図８】同関係を示す外側面図である。

【図９】コンバイン全体を示す側面図である。

【図１０】タンク本体の下部がわを示す他例のものの縦
断前方視図である。

【図１１】同縦断外側方視図である。

【図１２】排出オ−ガにおける横オ−ガの上下動駆動手
段を示した図である。

【符号の説明】

１走行機台Ａ脱穀部２グレンタンク２ａタンク本体２ｂ下部構体３樋体４横送り搬出装置イ傾斜面ロ傾斜面ａ前面ｂ後面ｃ外側面ｄ内側面

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者橘田晃廣岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株式会社内 (72)発明者加藤英一岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株式会社内 (72)発明者佐藤健悟岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】走行機台（１）上に搭載して脱穀部
（Ａ）からの穀粒を貯留するグレンタンク（２）であっ
て、該グレンタンク（２）のタンク本体（２ａ）を樹脂
製とし、下部構体（２ｂ）の樋体（３）を鉄板製にした
ことを特徴とするグレンタンク。
【請求項２】下部構体（２ｂ）は樋体（３）と横送り
搬出装置（４）で構成し、タンク本体（２ａ）の下部が
わは樋体（３）に接続する傾斜面（イ）（ロ）を有する
下方開放のボックス形状に構成したことを特徴とする請
求項１．記載のグレンタンク。
【請求項３】タンク本体（２ａ）下部を樋体（３）に
上方から差し込み着脱可能に構成したことを特徴とする
請求項１．記載のグレンタンク。
【請求項４】タンク本体（２ａ）の周りの各面（ａ）
（ｂ）（ｃ）（ｄ）を球面形状に成形してあることを特
徴とする請求項１．記載のグレンタンク。