JPH08139587A - バイアス回路、及び多重化回路 - Google Patents

バイアス回路、及び多重化回路

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JPH08139587A
JPH08139587A JP29576094A JP29576094A JPH08139587A JP H08139587 A JPH08139587 A JP H08139587A JP 29576094 A JP29576094 A JP 29576094A JP 29576094 A JP29576094 A JP 29576094A JP H08139587 A JPH08139587 A JP H08139587A
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JP
Japan
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circuit
bipolar transistor
voltage
bias
transistor
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JP29576094A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Nagayama
義治 永山
Kazutaka Masuzawa
和孝 増澤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、比較的小規模な回路構成で
ありながら、ドライバビリティの大きなバイアス回路を
提供することある。 【構成】 バイポーラトランジスタQ2とバンドギャッ
プリファレンス回路BCとの間に、ダイオード接続され
たバイポーラトランジスタQ3を設け、バイポーラトラ
ンジスタQ2のベース電圧、すなわち、出力回路OCの
駆動電圧を0.8V上げ、この出力回路OCにおけるバ
イポーラトランジスタQ7の後段にエミッタホロワを付
加した場合において、所定のバイアス電圧Vcsが得ら
れるようにする。このように、ボルテージホロワではな
く、エミッタホロワの追加によって、出力回路OCのド
ライバビリティの向上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゲート回路に供給され
るバイアス電圧を生成するための回路技術、さらにはシ
リコンのバンドギャップを利用して所定電圧を得るため
のバンドギャップリファレンス回路を用いたバイアス回
路に関し、例えば、入力されたパラレルデータをシリア
ルデータに多重化するための多重回路に適用して有効な
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば光通信用インタフェースにおいて
は、入力されたパラレルデータを、正の整数倍のデータ
レートを持つシリアルデータに多重化するための多重回
路が設けられる。そのような回路において、ゲート回路
に供給されるバイアス電流が変化されると、これに従っ
てその動作特性もしくは回路特性も変化を受ける。この
ため、バイアス回路は、温度起因する電圧変動などの影
響を実質的に受けないようなバイアス電圧を、上記ゲー
ト回路に与えることが要求される。そのような要求を満
たすものとして、従来より、シリコンのバンドギャップ
を利用した回路が用いられている。この回路は、バイア
ス電圧を出力するためのエミッタホロワ回路を、バンド
ギャップリファレンス回路で得られた電圧に基づいて駆
動するようにしている。バンドギャップリファレンス回
路は、回路定数が適切に設定されたとき、良好な温度補
償特性を発揮し、温度変化に依存しないバイアス電圧の
生成を可能とする。
【0003】しかしながら、比較的ドライバビリティの
小さな出力回路から、多数のゲート回路にバイアス電圧
を供給すると、バイアス電圧の低下を生じ、この結果、
バイアスされた回路の電流が減少する。そのような不都
合を解消するため、一般にはバイアス回路の最終段であ
るエミッタホロワの後段に、演算増幅器によるボルテー
ジホロワを接続して、このボルテージホロワを介して多
数のゲート回路へのバイアス電圧の供給を行うようにし
ている。
【0004】尚、バイアス回路について記載された文献
の例としては特開昭62−68308号公報があり、ま
た、バンドギャップリファレンス回路としては、「PA
ULR.GRAY著 ANALYSIS AND DE
SIGN OF ANALOG INTEGATED
CIRCUITS page259」がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、多数の
ゲート回路にバイアス電圧を供給すると、バイアス電圧
の低下を生じ、この結果、バイアスされた回路の電流が
減少するため、一般にはバイアス回路の後段にボルテー
ジホロワを接続して、ドライバビリティの向上を図って
いる。
【0006】しかしながら、バンドギャップリファレン
ス回路の利用により良好な温度補償がなされているバイ
アス回路の後段に配置されるボルテージホロワとして
は、単にドライバビリティが大きければ良いというもの
ではなく、バンドギャップリファレンス回路の良好な温
度補償特性を生かすため、このボルテージホロワ自体の
の温度依存性を可能な限り小さくする必要があり、そう
すると、ボルテージフォロアの構成が、どうしても複雑
なものとならざるを得ず、半導体チップにおける占有面
積が大きくなってしまう。また、演算増幅器によるボル
テージホロワは、電源電圧が高い場合はともかくとし
て、例えば3.3Vなどのように、比較的低い電源電圧
で動作する論理LSIなどにおいては、演算増幅回路は
比較的作り難いものとされる。
【0007】本発明の目的は、バイアス回路のドライバ
ビリティを向上させるための技術を提供することにあ
る。
【0008】本発明の別の目的は、比較的小規模な回路
構成でありながら、ドライバビリティの大きなバイアス
回路を提供することある。
【0009】さらに、本発明の別の目的は、そのような
バイアス回路を含む多重化回路を提供することにある。
【0010】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0012】すなわち、所定のバイアス電圧を出力する
ための出力回路と、シリコンのバンドギャップを利用し
て所定電圧を得るためのバンドギャップリファレンス回
路と、上記出力回路を駆動するための駆動電圧を、上記
バンドギャップリファレンス回路で得られた電圧に基づ
いて生成するためのトランジスタとを含んで、バイアス
回路が構成されるとき、上記トランジスタと上記バンド
ギャップリファレンス回路との間に、上記駆動電圧を上
昇させるためのダイオード特性を有する回路を設ける。
【0013】また、所定のバイアス電圧を出力するため
の出力回路と、シリコンのバンドギャップを利用して所
定電圧を得るためのバンドギャップリファレンス回路
と、上記出力回路を駆動するための駆動電圧を、上記バ
ンドギャップリファレンス回路で得られた電圧に基づい
て生成するためのトランジスタとでバイアス回路が構成
されるとき、エミッタホロワを複数段結合して上記出力
回路を形成し、この場合の出力回路の駆動電圧のレベル
不足分を補うための手段として、上記トランジスタと上
記バンドギャップリファレンス回路との間に、ダイオー
ド接続されたトランジスタを設ける。
【0014】そして、そのようなバイアス回路は、入力
されたパラレルデータをシリアルデータに多重化するた
めの多重化回路に適用することができる。
【0015】
【作用】上記した手段によれば、ダイオード特性を有す
る回路は、そこに生ずる電圧により、バンドギャップリ
ファレンス回路による温度補償を生かした状態で、上記
出力回路を駆動するための駆動電圧を上昇させ、このこ
とは、バイアス回路の出力電圧レベルに影響を与えるこ
と無しに、上記出力回路へのエミッタホロワの追加を可
能とする。このことが、ドライバビリティの向上を達成
する。換言すれば、エミッタホロワを複数段結合して上
記出力回路のドライバビリティの向上を図る場合におい
て、ダイオード特性を有する回路は、駆動電圧を上昇さ
せ、追加されたエミッタホロワのレベルシフトによって
生ずる電圧レベル不足分を補うように作用し、バイアス
電圧を出力するための出力回路の動作の適正化を図る。
【0016】
【実施例】図6には本発明の一実施例である多重回路が
示される。
【0017】同図に示される多重回路21は、特に制限
されないが、光通信用インタフェースにおいて、入力さ
れたパラレルデータをシリアルデータに多重化するため
のLSIとされ、公知の半導体集積回路製造技術によ
り、単結晶シリコン基板などの一つの半導体基板に形成
される。
【0018】上記多重回路21は、特に制限されない
が、Din1〜Din4で示されるような4ビットパラ
レルデータを、それの4倍のデータレートを有する、相
補レベルのシリアルデータDout,Dout*(*は
信号反転を意味する)を得るように構成され、2:1の
多重化処理を行うための多重機能ブロック22,23,
26、タイミング発生回路24、及びバイアス回路25
とを含む。
【0019】入力データDin1,Din2は多重機能
ブロック22に取込まれ、入力データDin3,Din
4は多重機能ブロック23に取込まれ、それぞれ2:1
に多重化される。そして、その多重化出力は、後段の多
重機能ブロック26に伝達され、そこで、さらに2:1
に多重化されることにより、入力データに対して4倍の
データレートを有するシリアルデータDout,Dou
t*が得られる。
【0020】上記の多重化処理の動作は、タイミング発
生回路24から出力されるタイミング信号によって制御
されるようになっている。このタイミング発生回路24
は、データレートに対して4倍の周波数のクロック信号
Cinを取込み、それの波形整形が行われた後に、1/
2分周、及び1/4分周が行われ、それぞれ後段の多重
機能ブロック26、及び前段の多重機能ブロック22,
23へ供給される。
【0021】上記多重機能ブロック22,23,26、
及びタイミング発生回路24は、基本的には、後に詳述
するような基本ゲート回路の組合わせによって構成さ
れ、そのゲート回路の動作に必要なバイアス電圧は、バ
イアス回路25から供給されるようになっている。
【0022】図7には、上記多重機能ブロック22,2
3,26、及びタイミング発生回路24を構成するため
の基本ゲート回路が示される。
【0023】npn型バイポーラトランジスタ(以下、
単に「バイポーラトランジスタ」という)Q21と、バ
イポーラトランジスタQ22とが差動結合される。バイ
ポーラトランジスタQ21のコレクタ電極、及びバイポ
ーラトランジスタQ22のコレクタ電極は、それぞれ負
荷抵抗R21、R22を介して高電位側電源Vccに結
合されるとともに、後段のバイポーラトランジスタQ2
4、バイポーラトランジスタQ26のベース電極に結合
される。このバイポーラトランジスタQ24、バイポー
ラトランジスタQ26のエミッタ電極から相補レベルの
出力信号OUT,OUT*が得られる。上記バイポーラ
トランジスタQ21、バイポーラトランジスタQ22の
エミッタ電極は、定電流源を形成するためのバイポーラ
トランジスタQ23に共通接続され、さらに抵抗23を
介して低電位側電源Veeに結合されている。また、上
記バイポーラトランジスタQ24のエミッタ電極は、定
電流源を形成するバイポーラトランジスタQ25、及び
それに直列接続された抵抗R25を介して低電位側電源
Veeに結合されている。さらに、上記バイポーラトラ
ンジスタQ26のエミッタ電極は、定電流源を形成する
バイポーラトランジスタQ27、及びそれに直列接続さ
れた抵抗R24を介して低電位側電源Veeに結合され
ている。上記バイポーラトランジスタQ23,バイポー
ラトランジスタQ25,バイポーラトランジスタQ27
のベース電極には、上記バイアス回路25によって生成
された所定のバイアス電圧Vcsが供給され、それによ
って、上記バイポーラトランジスタQ23,バイポーラ
トランジスタQ25,バイポーラトランジスタQ27は
定電流源として機能する。
【0024】ここで、先ず、シリコンのバンドギャップ
を利用して所定のバイアス電圧を得るための基本回路に
ついて、図2を参照しながら説明する。
【0025】図2に示される回路は、所定のバイアス電
圧を出力するための出力回路OCと、シリコンのバンド
ギャップを利用して所定電圧を得るためのバンドギャッ
プリファレンス回路BCと、上記出力回路OCを駆動す
るための駆動電圧を、上記バンドギャップリファレンス
回路BCで得られた電圧に基づいて生成するためのトラ
ンジスタQ2とを含む。出力回路OCは、バイポーラト
ランジスタQ7と抵抗R4とから成るエミッタホロワに
よって形成される。バンドギャップリファレンス回路B
Cは、バイポーラトランジスタQ1,Q4,Q6と、抵
抗R1、抵抗R2、抵抗R3とが結合されて成る。
【0026】高電位側電源Vccに結合された定電流源
IFが設けられ、この定電流源IFに、バイポーラトラ
ンジスタQ1のコレクタ電極、及びバイポーラトランジ
スタQ2、Q5、Q7のベース電極が共通接続されてお
り、バイポーラトランジスタQ2、Q5のベース電圧
が、そのままバイポーラトランジスタQ7のベース電極
に供給されるようになっている。また、このバイポーラ
トランジスタQ2、Q5、Q7のコレクタ電極は、高電
位側電源Vccに結合され、さらに、それらのエミッタ
電極は、バンドギャップリファレンス回路BCに結合さ
れる。つまり、バンドギャップBCの出力ノードNの電
圧によって、バイポーラトランジスタQ2、Q5、Q7
のベース電圧が決定され、それによって、バイポーラト
ランジスタQ7のエミッタ電圧が決定されるようになっ
ている。
【0027】上記バンドギャップリファレンス回路BC
は、次のように構成される。
【0028】ダイオード結合されたバイポーラトランジ
スタQ6が設けられ、それに抵抗R3を介してバイポー
ラトランジスタQ5のエミッタ電極が結合される。バイ
ポーラトランジスタQ6のエミッタ電極は低電位側電源
Vssに結合される。バイポーラトランジスタQ6のコ
レクタ電極及びベース電極に、バイポーラトランジスタ
Q4のベース電極が結合される。このバイポーラトラン
ジスタQ4のコレクタ電極は、バイポーラトランジスタ
Q1のベース電極に結合されるとともに、抵抗R1を介
してバイポーラトランジスタQ2のエミッタ電極に結合
される。このバイポーラトランジスタQ4のエミッタ電
極は、抵抗R2を介して低電位側電源Vssに結合され
る。また、上記バイポーラトランジスタQ1のコレクタ
電極は定電流源IFに結合され、エミッタ電極は低電位
側電源Vssに結合される。
【0029】バンドギャップリファレンス回路BCにお
いては、シリコンのエネルギー・ギャップ(1.1e
V)との関係で、ノードNの電圧レベルが、1.1Vと
なるように回路定数が設定され、その場合において、最
も良好な温度補償特性が得られる。このとき、バイポー
ラトランジスタQ2、Q5のベース電極の電圧レベル
は、pn接合の順方向降下電圧を0.8Vとした場合
に、1.9V(=1.1+0.8)とされ、この電圧
が、そのままバイポーラトランジスタQ7のベース電極
に供給される。この結果、バイポーラトランジスタQ7
のエミッタ電極から得られるバイアス電圧Vcsは、
1.1V(=1.9−0.8)とされる。
【0030】ここで、従来技術によれば、バイポーラト
ランジスタQ7の後段に、演算増幅器によるボルテージ
ホロワを設け、そのボルテージホロワを介して、多数の
ゲート回路にバイアス電圧Vcsを供給するようにして
いるが、本実施例においては、図1に示されるように、
出力回路OCをエミッタホロワの多段構成とすることに
よって、ボルテージホロワを介在させずに、多数のゲー
ト回路へのバイアス電圧Vcsの供給を可能としてい
る。
【0031】図1には、図6に示されるバイアス回路2
5の構成例が示される。
【0032】図1に示されるバイアス回路が、図2に示
される基本構成と相違するのは、エミッタホロワの2段
結合により出力回路OCを形成した点、及びトランジス
タQ2とバンドギャップリファレンス回路BCとの間
に、ダイオード接続されたバイポーラトランジスタQ3
を設けた点であり、その他の構成については、図2に示
される基本構成と同じである。
【0033】出力回路OCは、バイポーラトランジスタ
Q7と抵抗R4とから成る第1エミッタ回路と、バイポ
ーラトランジスタQ7の後段に配置されたバイポーラト
ランジスタQ8と抵抗R5とから成る第2エミッタ回路
とを含み、バイポーラトランジスタQ8のエミッタ電極
からバイアス電圧Vcsを得るようにしている。この出
力回路OCにおいて、バイポーラトランジスタQ8は、
バイポーラトランジスタQ7よりも大きなサイズのもの
を適用することができる。ドライバビリティを上げるに
は、単にサイズの大きなトランジスタを適用しただけで
は不十分である。そのようなトランジスタを前段回路で
十分に駆動する必要がある。図1に示される出力回路O
Cでは、バイポーラトランジスタQ7のエミッタホロワ
によって、バイポーラトランジスタQ8のエミッタホロ
ワを駆動するようにしているため、この出力回路OCと
してのドライバビリティは、図2に示される回路よりも
大きくなる。
【0034】また、そのように、バイポーラトランジス
タQ8によるエミッタホロワを追加した場合において、
バイアス電圧Vcsのレベルを、図2に示される回路と
等しくするため、ダイオード特性を有する回路が設けら
れる。そのような回路は、ダイオード接続されたバイポ
ーラトランジスタQ3によって構成される。バンドギャ
ップリファレンス回路BCにおいては、シリコンのエネ
ルギー・ギャップ(1.1eV)との関係で、ノードN
の電圧レベルが、1.1Vとなるように回路定数が設定
されており、ノードNの電圧レベルは、1.1Vとされ
る。そこで、ダイオード接続されたバイポーラトランジ
スタQ3を設け、図2に示される回路に比べて、バイポ
ーラトランジスタQ2のエミッタ電圧を、ダイオード接
続されたバイポーラトランジスタQ3の順方向の降下電
圧分(0.8V)だけ、上げるようにしている。それに
より、バイポーラトランジスタQ2、バイポーラトラン
ジスタQ5、バイポーラトランジスタQ7のベース電圧
は、2.7Vとなる。この結果、バイポーラトランジス
タQ7のエミッタ電圧は、1.9V(=2.7−0.
8)となり、それが、バイポーラトランジスタQ8のベ
ース電極に供給されることになるから、このバイポーラ
トランジスタQ8のエミッタ電圧は、1.1V(=1.
9−0.8)となり、図2に示される回路と等しいバイ
アス電圧Vcsが得られる。つまり、バイポーラトラン
ジスタQ8によるエミッタホロワを追加したにもかかわ
らず、ダイオード接続されたバイポーラトランジスタQ
3を設けることによって、所望のバイアス電圧Vcsを
得ることができる。
【0035】上記実施例によれば、以下の作用効果を得
ることができる。
【0036】(1)バイポーラトランジスタQ3とバン
ドギャップリファレンス回路BCとの間に、ダイオード
接続されたバイポーラトランジスタQ3を設けることに
よって、バイポーラトランジスタQ2のベース電圧、す
なわち、出力回路OCの駆動電圧を0.8V引き上げる
ことができるので、この出力回路OCにおけるバイポー
ラトランジスタQ7の後段にバイポーラトランジスタQ
8によるエミッタホロワを付加したにもかかわらず、所
望のバイアス電圧Vcs(=1.1V)を得ることがで
きる。そして、上記のようにバイポーラトランジスタQ
7の後段にバイポーラトランジスタQ8によるエミッタ
ホロワを付加することにより、この出力回路OCのドラ
イバビリティを上げることができ、この出力回路OCか
ら出力されるバイアス電圧Vcsを、図6に示される多
重機能ブロック22,23,26、及びタイミング発生
回路24に安定に供給することができるので、出力回路
OCの後段に、ボルテージホロワを設ける必要が無い。
このように、比較的簡単な構成によって、ドライバビリ
ティの大きなバイアス回路を得ることができる。
【0037】(2)上記(1)の作用効果を得るのに、
図2に示される基本回路と比較して追加された素子は、
バイポーラトランジスタQ8、Q3、及び抵抗R5の3
点であり、図2に示される回路の後段に、演算増幅器に
よるボルテージホロワ(しかも、良好な特性を得るため
に比較的複雑なもの)を配置する場合に比べて、半導体
チップの占有面積低減が可能とされる。
【0038】次に、上記バイアス回路25の他の構成例
について、図3〜図5を参照しながら説明する。尚、同
一機能を有するものには同一符号を付すことによって、
その詳細な説明を省略する。
【0039】図3に示されるバイアス回路では、図1に
示される定電流源IFに代えて抵抗R33が設けられて
いる。また、バイポーラトランジスタQ2のコレクタ電
極が抵抗R34を介して高電位側電源Vccに結合さ
れ、バイポーラトランジスタQ5のコレクタ電極が抵抗
R38を介して高電位側電源Vccに結合されている。
そして、バイポーラトランジスタQ5のエミッタ電極と
抵抗R3との間に、ダイオード接続されたバイポーラト
ランジスタQ39が設けられ、このバイポーラトランジ
スタQ39の順方向電圧降下を利用して、バイポーラト
ランジスタQ5のエミッタ電圧を高くしている。さら
に、バンドギャップリファレンス回路BCでは、バイポ
ーラトランジスタQ38と、このバイポーラトランジス
タQ38に結合された抵抗R37が設けられている。バ
イポーラトランジスタQ38のベース電極は、バイポー
ラトランジスタQ4、バイポーラトランジスタQ6のベ
ース電極に共通接続され、エミッタ電極は、抵抗R37
を介して低電位側電源Vssに結合され、コレクタ電極
は、バイポーラトランジスタQ4のコレクタ電極や、バ
イポーラトランジスタQ1のベース電極に結合されてい
る。
【0040】このように構成しても、図6に示される回
路に対して、バイポーラトランジスタQ2のベース電
圧、すなわち、出力回路OCの駆動電圧を0.8V上げ
ることができ、この出力回路OCにおけるバイポーラト
ランジスタQ7の後段にバイポーラトランジスタQ8に
よるエミッタホロワを付加することにより、所定のバイ
アス電圧Vcsを得ることができるので、上記実施例の
場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0041】図4に示されるバイアス回路では、バイポ
ーラトランジスタQ43とそれに結合された抵抗R41
によるエミッタホロワ回路が付加されることによって、
エミッタホロワの3段結合によって出力回路OCが形成
されている。また、このように、エミッタホロワの3段
結合によって出力回路OCを形成した場合において、上
記実施例の場合と同一のバイアス電圧Vcsを得るよう
にするため、ダイオード接続されたバイポーラトランジ
スタQ41がバイポーラトランジスタQ3に直列接続さ
れ、同様にダイオード接続されたバイポーラトランジス
タQ42がバイポーラトランジスタQ39に直列接続さ
れている。すなわち、それぞれダイオード接続されたバ
イポーラトランジスタQ3、Q41によって、バイポー
ラトランジスタQ2のベース電圧を3.5Vとなるよう
にしており、それにより、出力回路OCから得られるバ
イアス電圧Vcsは、1.1Vとなり、上記実施例の場
合と等しくなる。このように構成しても上記実施例の場
合と同様の作用効果を得ることができる。また、この場
合、出力回路OCが、エミッタホロワの3段結合とされ
ているため、バイポーラトランジスタQ43として、よ
りサイズの大きなトランジスタを適用しても、バイポー
ラトランジスタQ7、バイポーラトランジスタQ8によ
って、それを十分に駆動することができるので、ドライ
バビリティの向上を図る上で、さらに有利となる。
【0042】図5には、上記バイアス回路25の変形例
が示される。
【0043】図5に示されるバイアス回路では、図4に
示される構成に対して、バイポーラトランジスタQ43
を設けない代りに、バイポーラトランジスタQ7のエミ
ッタ電極に、ダイオード接続されたバイポーラトランジ
スタQ51が設けられ、このバイポーラトランジスタQ
51によって、バイポーラトランジスタQ8のベース電
圧を、0.8V低くするようにしている。このように構
成しても、上記実施例と同様の作用効果が得られる。
【0044】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。
【0045】例えば、上記実施例ではダイオード接続さ
れたトランジスタを1個、若しくは2個直列接続するよ
うにしたが、3個以上直列接続し、それに対応して、出
力回路のエミッタホロワの結合段数を増やすことができ
る。
【0046】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である多重化
回路に適用した場合について説明したが、本発明はそれ
に限定されるものではなく、ゲート回路へ供給されるバ
イアス電圧を生成するための回路として、各種半導体集
積回路に広く適用することができる。
【0047】本発明は、少なくともシリコンのバンドギ
ャップを利用して所定電圧を得るためのバンドギャップ
リファレンス回路を含むことを条件に適用することがで
きる。
【0048】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0049】すなわち、ダイオード特性を有する回路を
設けたことにより、バンドギャップリファレンス回路に
よる温度補償を生かした状態で、上記出力回路を駆動す
るための駆動電圧を上昇させることができるので、バイ
アス回路の出力電圧レベルに影響を与えること無しに、
上記出力回路へのエミッタホロワの追加が可能とされ、
それによりバイアス回路のドライバビリティの向上を図
ることができる。また、エミッタホロワを複数段結合し
て出力回路を形成し、この場合の出力回路の駆動電圧の
レベル不足分を補うための手段として、ダイオード接続
されたトランジスタを設けたことにより、比較的小規模
な回路構成でありながら、ドライバビリティの大きなバ
イアス回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である多重化回路に含まれる
バイアス回路の構成例回路図である。
【図2】バイアス回路の基本構成を示す回路図である。
【図3】図1に示されるバイアス回路の変形例回路図で
ある。
【図4】図1に示されるバイアス回路の変形例回路図で
ある。
【図5】図1に示されるバイアス回路の変形例回路図で
ある。
【図6】上記多重化回路の構成例ブロック図である。
【図7】上記多重化回路に含まれる基本ゲート回路の構
成例回路図である。
【符号の説明】
22,23,26 多重機能ブロック 24 タイミング発生回路 25 バイアス回路 BC バンドギャップリファレンス回路 OC 出力回路 IF 定電流源 Vcs バイアス電圧 Vcc 高電位側電源 Vss 低電位側電源 Q1〜Q8,Q38,Q39,Q41,Q42,Q4
3,Q51 バイポーラトランジスタ R1〜R5,R33,R34,R37,R38,R41
抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のバイアス電圧を出力するための出
    力回路と、シリコンのバンドギャップを利用して所定電
    圧を得るためのバンドギャップリファレンス回路と、上
    記出力回路を駆動するための駆動電圧を、上記バンドギ
    ャップリファレンス回路で得られた電圧に基づいて生成
    するためのトランジスタとを含み、このトランジスタと
    上記バンドギャップリファレンス回路との間に、上記駆
    動電圧を上昇させるためのダイオード特性を有する回路
    を設けたことを特徴とするバイアス回路。
  2. 【請求項2】 所定のバイアス電圧を出力するための出
    力回路と、シリコンのバンドギャップを利用して所定電
    圧を得るためのバンドギャップリファレンス回路と、上
    記出力回路を駆動するための駆動電圧を、上記バンドギ
    ャップリファレンス回路で得られた電圧に基づいて生成
    するためのトランジスタとを含むバイアス回路におい
    て、エミッタホロワを複数段結合して上記出力回路を形
    成し、この場合の出力回路の駆動電圧のレベル不足分を
    補うための手段として、上記トランジスタと上記バンド
    ギャップリファレンス回路との間に、ダイオード接続さ
    れたトランジスタを設けたことを特徴とするバイアス回
    路。
  3. 【請求項3】 入力されたパラレルデータをシリアルデ
    ータに多重化するための複数の機能ブロックと、この機
    能ブロックにバイアス電圧を供給するためのバイアス回
    路とを含む多重化回路において、上記バイアス回路とし
    て、請求項1又は2記載のバイアス回路を適用して成る
    ことを特徴とする多重化回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11863129B2 (en) 2020-05-25 2024-01-02 Murata Manufacturing Co., Ltd. Bias circuit

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