JPH08138937A - 積層型コモンモードチョークコイル - Google Patents

積層型コモンモードチョークコイル

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JPH08138937A
JPH08138937A JP27195194A JP27195194A JPH08138937A JP H08138937 A JPH08138937 A JP H08138937A JP 27195194 A JP27195194 A JP 27195194A JP 27195194 A JP27195194 A JP 27195194A JP H08138937 A JPH08138937 A JP H08138937A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
coils
common mode
mode choke
choke coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP27195194A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromichi Tokuda
博道 徳田
Hirofumi Kobayashi
弘文 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH08138937A publication Critical patent/JPH08138937A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 層間剥がれが発生しにくい積層型コモンモー
ドチョークコイルを得る。 【構成】 積層型コモンモードチョークコイル30は、
絶縁体とコイル導体を交互に積層した後、一体的に焼成
して製作したものである。各々コイル導体を電気的に接
続させて構成したコイル20と21、コイル22と23
がそれぞれ一対の関係にあり、二つのコモンモードチョ
ークをなしている。一対のコイル20,21は、他の一
対のコイル22,23と離隔している。さらに、コイル
20とコイル21、並びにコイル22とコイル23はバ
イファイラ状に巻回された状態で配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層型コモンモードチ
ョークコイル、特に、電子機器等に侵入したり、逆に電
子機器等から流出するコモンモードノイズを除去するた
めに用いられる積層型コモンモードチョークコイルに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一対のコイルを複数備えた積
層型コモンモードチョークコイルが提案されている。例
えば、図7に示すように、積層型コモンモードチョーク
コイル50は絶縁体とコイル導体を交互に積み重ねて一
体的に焼結したもので、各々コイル導体を電気的に接続
してなるコイル51,52,53,54を有している。
コイル51と52、コイル53と54がそれぞれ対をな
してコモンモードチョークを構成している。そして、全
てのコイル51〜54は積層型コモンモードチョークコ
イル50の所定の部分に周回しており、相互に重なり合
った状態になっている。55a,55b,……58a,
58bは外部電極を表示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、全てのコ
イル51〜54が所定の部分に集中したコモンモードチ
ョークコイル50にあっては、一箇所に集中するコイル
導体の数が多くなり、熱的あるいは機械的ストレスがか
かると、コイル51〜54が配設されている部分で層間
剥がれが発生し易いという問題があった。この解決策と
して、コイル51〜54の巻回数を減らしたり、コイル
導体の厚みを薄くすることが考えられるが、前者はイン
ピーダンスの低下を招き、後者は内部直流抵抗のアップ
を招くという新たな問題が発生する。
【0004】そこで、本発明の目的は、熱的及び機械的
ストレスがかかっても、層間剥がれが発生しにくい積層
型コモンモードチョークコイルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明に係る積層型コモンモードチョークコイル
は、コイル導体を電気的に接続して構成したコイルの複
数対が、一対のコイル毎に離隔した状態で配設されると
共に、それぞれの一対のコイルはコイル相互が重なった
状態で配設されていることを特徴とする。
【0006】
【作用】以上の構成により、コイル相互の重なりが積層
型コモンモードチョークコイルの広範囲の部分に分散さ
れる。従って、全てのコイルが重なっていた従来の積層
型コモンモードチョークコイルと比較して、一箇所に集
中するコイル導体の数が少なくなり、熱的ストレスや機
械的ストレスの局部集中が抑制され、層間剥がれが発生
しにくくなる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る積層型コモンモードチョ
ークコイルの一実施例について添付図面を参照して説明
する。図1に示すように、積層型コモンモードチョーク
コイルは、コイル導体2,3,4,5,6,7,8を表
面に設けた絶縁体シート1を積み重ねて構成されてい
る。絶縁体シート1の材料としては、例えばフェライト
等の磁性体材料やチタン酸バリウム等の誘電体材料が使
用される。
【0008】コイル導体2〜8は、Ag,Pd,Cu,
Niあるいはこれらの合金等のペーストをスクリーン印
刷の手段にて絶縁体シート1の表面に塗布、乾燥するこ
とにより形成してもよいし、スパッタリングや蒸着等の
手段により形成してもよい。コイル導体2,6の一方の
端部2a,6aは絶縁体シート1の奥側の辺に露出して
いる。コイル導体5,8の一方の端部5a,8aは絶縁
体シート1の手前側の辺に露出している。
【0009】コイル導体2〜8をそれぞれ表面に設けた
絶縁体シート1を積み重ねた後、表面に何も設けない保
護用絶縁体シート(図示せず)を上下に配設する。この
後、成形し、一体的に焼成して積層体とする。積層され
た状態では、コイル導体2〜5は絶縁体シート1にそれ
ぞれ設けられたビアホール10a,10b,10c,1
0dを介して電気的に直列に接続され、コイル20,2
2を形成する。同様に、コイル導体6〜8は絶縁体シー
ト1にそれぞれ設けられたビアホール11a,11b,
11c,11dを介して電気的に直列に接続され、コイ
ル21,23を形成する。
【0010】図2に示すように、成形された積層体の手
前側端面に入出力電極31a,32a,33a,34a
が設けられ、奥側端面に入出力電極31b,32b,3
3b,34bが設けられる。入出力電極31a,33a
はコイル導体5の端部5aに電気的に接続し、入出力電
極32a,34aはコイル導体8の端部8aに電気的に
接続し、入出力電極31b,33bはコイル導体2の端
部2aに電気的に接続し、入出力電極32b,34bは
コイル導体6の端部6aに電気的に接続している。
【0011】こうして得られた積層型コモンモードチョ
ークコイル30は、図3及び図4に示すように、コイル
20と21、コイル22と23がそれぞれ一対の関係に
あり、二つのコモンモードチョークを備えている。一対
のコイル20,21は、他の一対のコイル22,23と
離隔して並設している。さらに、コイル20のコイル導
体2〜5とコイル21のコイル導体6〜8は交互に積層
され、コイル20とコイル21はバイファイラ状に巻回
された状態で配設されている。同様に、コイル22のコ
イル導体2〜5とコイル23のコイル導体6〜8も交互
に積層され、コイル22と23はバイファイラ状に巻回
された状態で配設されている。
【0012】以上の構成より明らかなように、コイル2
0〜23相互の重なりは積層型コモンモードチョークコ
イル30の広範囲の部分に分散されている。従って、全
てのコイルが集中して重なっていた従来のチョークコイ
ルと比較して、一箇所に集中するコイル導体の数が少な
くなり、熱的及び機械的ストレスが局所的に集中しにく
くなる。この結果、層間剥がれが発生しにくいチョーク
コイル30が得られる。
【0013】なお、本発明に係る積層型コモンモードチ
ョークコイルは前記実施例に限定するものではなく、そ
の要旨の範囲内で種々に変形することができる。前記実
施例では、コイル導体相互間の電気的接続のためにビア
ホールを利用していたが、必ずしもこの方法に限定され
るものではなく、電気的接続が確保されれば別の方法で
あってもよい。また、コイル用導体はスパイラル状のも
のであってもよい。さらに、一対のコイルはバイファイ
ラ状に必らずしもする必要はなく、それぞれ独立した状
態で重ねたものであってもよいし、一対のコイルの数は
3以上であってもよい。
【0014】また、図5に示すように、前記実施例の外
部電極32a,33a,32b,33bを一つにまとめ
て共通外部電極40a,40bとすることにより、コイ
ル21,22を並列接続することができる。図6は図5
に示したコモンモードチョークコイルの電気等価回路図
である。さらに、前記実施例の積層型コモンモードチョ
ークコイルは、絶縁体シートを積み重ねた後、一体的に
焼成するものであるが、必ずしもこれに限定しない。例
えば、以下に説明する製法によって積層体を製作しても
よい。ペースト状の絶縁体材料を塗布、乾燥して絶縁体
材料膜を形成した後、その絶縁体材料膜の表面にペース
ト状のコイル導体材料を塗布、乾燥してコイル導体を形
成する。こうして順に重ね塗りすることによって積層体
を形成した後、一体的に焼成する。
【0015】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、一対のコイルはコイル相互が重なった状態で配
設され、かつ一対のコイル相互は離隔した状態で配設さ
れているので、コイル相互の重なりがコモンモードチョ
ークコイルの広範囲の部分に分散される。従って、熱的
ストレスや機械的ストレスが局所的に集中しにくくな
り、層間剥がれが発生しにくい積層型コモンモードチョ
ークコイルが得られる。
【0016】そして、コイル毎の巻回数を増やしてイン
ピーダンスをアップさせたり、コイル導体の厚みを増や
して電流容量をアップさせたりしてノイズ除去能力の優
れたものを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層型コモンモードチョークコイ
ルの一実施例を示す分解斜視図。
【図2】図1に示した積層型コモンモードチョークコイ
ルの外観を示す斜視図。
【図3】図2に示した積層型コモンモードチョークコイ
ルの内部透視図。
【図4】図2に示した積層型コモンモードチョークコイ
ルの電気等価回路図。
【図5】他の実施例を示す斜視図。
【図6】図5に示した積層型コモンモードチョークコイ
ルの電気等価回路図。
【図7】従来例を示した内部透視図。
【符号の説明】
1…絶縁体シート 2,3,4,5,6,7,8…コイル導体 20,21,22,23…コイル 30…積層型コモンモードチョークコイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁体とコイル導体を積み重ねてなる積
    層型コモンモードチョークコイルにおいて、 前記コイル導体を電気的に接続して構成したコイルの複
    数対が、一対のコイル毎に離隔した状態で配設されると
    共に、それぞれの一対のコイルはコイル相互が重なった
    状態で配設されていること、 を特徴とする積層型コモンモードチョークコイル。
JP27195194A 1994-11-07 1994-11-07 積層型コモンモードチョークコイル Pending JPH08138937A (ja)

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