JPH08138900A - マイクロトロン - Google Patents

マイクロトロン

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JPH08138900A
JPH08138900A JP29808694A JP29808694A JPH08138900A JP H08138900 A JPH08138900 A JP H08138900A JP 29808694 A JP29808694 A JP 29808694A JP 29808694 A JP29808694 A JP 29808694A JP H08138900 A JPH08138900 A JP H08138900A
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JP
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electron beam
point
pipe
electron
microtron
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JP29808694A
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English (en)
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Iwao Miyano
巌 宮野
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電子加速器部分を小型化し、安価で設置床面積
が小さく、電子線搬送手段の少ない治療用マイクロトロ
ンを提供する。 【構成】内接円を描く電子軌道に対し、長さ一定の磁気
シールドパイプを一様磁場外の定点(電子線取り出し
点)に対して円弧運動させることで、各軌道の電子を該
定点に集束させる。集束させた電子線を磁場可変の偏向
電磁石によって、任意の一方向に曲げて搬送する。ま
た、磁気シールドパイプを固定し、電子軌道を相対的に
円弧運動させる構造とする。さらに1ガントリーシステ
ムにおいて加速器と治療用ガントリーを一体化し、照射
ヘッドとの間に電子線搬送経路を設けた構成とする。 【効果】加速器の磁極を最大加速軌道の円形状に合わせ
て小さくできる。また1ガントリーシステムで、加速器
と治療用ガントリーを一体化することで、設置床面積が
小さく、電子線搬送手段の少なくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一様磁場中で単一の加
速空胴によって電子を加速するマイクロトロンにおい
て、構造の簡略化,小型化するのに好適な治療用マイク
ロトロンの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の治療用マイクロトロンの構成を図
9により説明する。マイクロトロンはマイクロ波電場を
形成する加速空胴6内に、一様磁場中で円運動させた電
子3を繰り返し入射させて加速する電子加速器である。
加速された電子3の軌道は加速空胴6内の1点を内接点
とする内接円となり、電子3のエネルギーが高くなる
程、電子軌道の半径は大きくなる。加速された電子3を
一様磁場の外に取り出す方法の一例として、磁気シール
ドパイプと呼ばれる鉄製の中空パイプ9を円軌道の接線
方向に位置させ、磁気シールドパイプ9で磁気を遮蔽す
ることで、磁気シールドパイプ9の長さだけ本来の軌道
を変形させて電子を取り出す方法がある。この方法によ
れば、磁気シールドパイプ9を平行移動させることによ
り、任意軌道の電子を一定方向に取り出すことができ
る。こうして取り出された電子ビームは、真空パイプ1
3の内部を電子ビームを偏向する偏向電磁石12と、電
子ビームを集束する四重極電磁石11によって、治療用
ガントリー5の照射ヘッド2まで損失なく搬送され、治
療台4上の患者に照射される。
【0003】また加速器1台に対して治療用ガントリー
1台が設置される1ガントリーシステム以外に、加速器
1台に対して複数の治療用ガントリーを設置する複数ガ
ントリーシステムを構成することも可能である。この場
合は加速器の電子ビーム射出部に、電子ビームの方向を
それぞれの治療ガントリーの設置方向に切り替える偏向
電磁石を設置し、使用する治療ガントリーの方向へ電子
ビーム搬送経路を切り替える。このように複数の治療用
ガントリーを配置することにより、1台の治療用ガント
リーで照射中に、他の治療用ガントリーで患者の位置を
設置することができるため、装置の利用効率が高まる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、磁気シールドパイプ9を平行移動する機構は任意の
軌道の電子3を一定方向に取り出すことができるが、磁
気シールドパイプ9により軌道形状を変形させるため、
偏向された軌道の部分だけ一様磁場を形成する磁極は、
本来の円軌道部分よりも拡大される。また磁気シールド
パイプ9は、軌道からそれた電子3の衝突によって加熱
されるため、これを冷却する水冷管を具備しているが、
磁気シールドパイプ9の平行移動に伴って冷却管も屈曲
しながら移動するため、磁気シールドパイプ9の移動機
構は複雑になる。以上のことから磁気シールドパイプ9
を平行移動させる方式のものでは装置全体が大型化して
まう。
【0005】一方複数ガントリーシステム構成において
は、ガントリーの設置台数に応じて、電子ビームの搬送
経路を切り替える偏向電磁石を設置し、加速器から取り
出された電子ビームを所定の方向に偏向する必要があ
る。複数ガントリーシステムは、実用上2ガントリーま
たは3ガントリーとなる場合が多い。特に2ガントリー
の場合、2台の治療用ガントリーの代表的な配置例は、
加速器を中心として2台の治療用ガントリーを対称に配
置するもの、あるいは2台の治療用ガントリーが互いに
直交する方向に配置するものとがある。いずれの場合も
加速器の電子ビーム取り出し方向に対して一方あるいは
双方の治療用ガントリーは直交する方向に位置し、加速
器を設置する位置によって治療用ガントリーの設置場所
が制限される。また偏向電磁石を設置するスペースを新
たに確保する必要があるため、必然的に加速器を収納す
る部屋の面積が大きくなってしまう。
【0006】さらに加速器と治療用ガントリーとが別々
に設置されていることから、設置床面積が大きいという
問題があった。また電子ビーム搬送系が長いため、四重
極電磁石や偏向電磁石等の電子ビーム搬送手段が数多く
必要になるという問題もあった。本発明の目的は、従来
技術での上記問題を解決し、小型で安価、しかも設置床
面積が小さく、電子ビーム搬送手段の少ない治療用マイ
クロトロンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明では、マイクロトロンの加速器内で磁気シールド
パイプを次のような構成にて配置する。図1に示すよう
に電子軌道の内接点0(加速空胴内)を通る接線上の任
意の1点A(加速空胴に電子が入射する側とする。以
下、「電子線取り出し点」という。)を中心とし、半径
0Aなる円と各電子軌道との交点をBn(n=1,2,
3,…)とする。線分ABn上に、点Bnを電子入射端
とする長さlなる磁気シールドパイプを、その中心軸が
線分ABn方向と一致するように配置する。磁気シール
ドパイプの長さlは、電子出射端が一様磁場の外になる
のに十分な長さ(一様磁場を作る磁極より外側)とす
る。この磁気シールドパイプを点Aを中心とする円弧軌
道に沿って回転移動させて電子入射端を各電子軌道との
接点Bnに一致させれば、どの電子軌道の電子も電子線
取り出し点Aに集束する(請求項1)。
【0008】次に、本発明では、磁気シールドパイプを
固定し、これに対し相対的に電子軌道自体が電子線取り
出し点Aを中心とする円弧運動をするように、加速器自
体を円弧運動させる構成とする(請求項2)。
【0009】更に、本発明では、請求項1または2の構
成において、電子線取り出し点Aの位置に、磁場強度が
電子のエネルギーに合わせて変えられる偏向電磁石を設
置する。電子のエネルギーに合わせて偏向電磁石の磁場
強度を変えることにより、任意の一方向に電子を導くこ
とができる(請求項3,4)。
【0010】更に、本発明では、請求項3または4に対
応する構成において、電子線取り出し点Aの位置に設置
された偏向電磁石に複数の電子線射出口を設け、偏向電
磁石の磁場の設定値を電子線のエネルギーごと、および
射出方向に応じて切り替え、それぞれの射出口に治療用
ガントリーへ電子線を搬送する経路を設ける構成とする
(請求項5)。
【0011】更に、本発明では、請求項3の構成におい
て、加速器と治療用ガントリーとを直結し、被検体の周
囲を一体で回転できる構成とする。加速器と照射ヘッド
との間には電子線搬送手段を設けて、加速器から取り出
された電子線を照射ヘッドまで搬送できる構成とする
(請求項6)。
【0012】
【作用】上記の構成において、磁気シールドパイプの一
端を電子ビームの入射端Bnに一致させると、電子ビー
ムは電子線取り出し点Aに集束する。これは線分ABn
(n=1,2,3,…)が各電子軌道に対する接線とな
るためで、以下のように証明される。図2において、点
Cを中心とする円上の1点Oを通る接線(x軸)上に任
意の点Aをとる。点Aを中心とする半径OAなる円と、
点Cを中心とする半径OCなる円との交点をBとする。
まずΔAOCとΔABCについて、ACが共通、AO=
AB,OC=BCよりΔAOCとΔABCは三辺が等し
いことから合同となる。従って∠AOC=∠ABCとな
る。一方前提条件により線分AOは線分OCに直交す
る。従って、∠AOC=∠ABCより線分ABは線分B
Cと直交するので線分ABは点Cを中心とする円の接線
である。各電子軌道は点Oにおいて内接しているから、
上記の関係はどの電子軌道に関しても成立する。従って
線分ABn(n=1,2,3,…)は必ず各電子軌道に
対する接線となる。点Bnで磁気シールドパイプに入射
した電子は、磁気シールドパイプによって磁場が遮蔽さ
れるため、磁気シールドパイプ内を直進する。磁気シー
ルドパイプを出ても既に一様磁場から外に出ているた
め、電子は直進し、電子線取り出し点Aに集束する(請
求項1,2)。
【0013】電子線取り出し点Aに向かって集束する電
子は偏向電磁石によって任意の方向へ偏向される(請求
項3,4)。
【0014】
【実施例】以下図面により本発明の実施例を説明する。
図3は本発明の第1の実施例を示すマイクロトロンの構
成図である。(a)は、電子軌道を示す断面図、(b)
はそのI−I′断面図である。マイクロ波源14にて発
生したマイクロ波は、導波管15の内部を伝わって加速
空胴6内部で電子を加速するためのマイクロトロン波電
場を形成する。電子銃8から射出された電子3は加速空
胴6内のマイクロ波電場で加速され、磁極71,ヨーク
72,励磁コイル73から構成される電磁石によって形
成される一様磁場中で円運動する。電子軌道は加速空胴
6内の1点Oを内接点とする内接円となる。内接点Oを
通る電子軌道の接線上で、一様磁場外の1点(電子線取
り出し点)をAとし、A点を中心とする半径OAなる円
弧を設け、各電子軌道との交点Bnを入射端とし、その
方向が半径ABnと一致するように磁気シールドパイプ
9を配置し、磁気シールドパイプ9は点Aを中心とした
円弧軌道に沿って移動させる。磁気シールドパイプ9の
長さは、その電子射出端が磁極71の一様磁場による影
響が十分消失した位置になる長さとする。磁気シールド
パイプ9の入射端Bnは前述の「作用」で証明したよう
に、各電子軌道との接点となるので、各電子軌道の電子
は磁気シールドパイプ9内を直進し、さらに磁気シール
ドパイプ9を出た後も一様磁場が消失しているため直進
し、電子線取り出し点Aに集束する。
【0015】次に、磁気シールドパイプ9を円弧軌道に
沿って移動させる手段の一実施例を図4により説明す
る。図4(a)は磁気シールドパイプ移動手段の要部を
示す図で、図4(b)はII−II′断面拡大図である。磁
気シールドパイプ9は支持台81に結合され、支持台3
1はガイドローラ32を介してガイドレール33に支持
される。支持台31の一端は回転ナット34に結合さ
れ、回転ナット34は送りねじ35に締結されている。
送りねじ35の端部には自在継手36を介し回転駆動軸
37が接続されている。この回転駆動軸37には回転駆
動源(図示せず)から回転駆動力が与えられる。ガイド
レール33は電子線取り出し点Aを中心とする円弧上に
配設されており、その幅方向の両側面の溝レールにガイ
ドローラ32が結合されている。このような構成におい
て、回転駆動軸37を所定の回転角度だけ回転させるこ
とにより、支持台31に支持された磁気シールドパイプ
を所定角度だけガイドレール33の円弧軌道に沿って移
動することができる。
【0016】次に本発明の第2の実施例を図5により説
明する。図5の構成においては、加速器1の真空容器1
0は電子線取り出し点Aの近傍が蛇腹16で接続され、
加速器1が電子線取り出し点Aを中心にして円弧軌道に
沿って移動可能な構造になっている。本実施例では電子
線取り出し点Aに対して磁気シールドパイプ9の位置は
固定され、加速器1全体が電子線取り出し点Aを中心と
する円弧軌道上を移動することになる。加速器1の移動
は電子線の各円軌道の接点(電子線取り出し点Aから引
いたもの)が、磁気シールドパイプ9の一端(電子線入
射点)と一致するように行われる。
【0017】次に加速器1を円弧軌道に沿って移動させ
る手段の一実施例を図6により説明する。図6(a)は
加速器移動手段の要部を示す図で、図6(b)はIII−I
II′断面図である。磁気シールドパイプ9は電子線取り
出し点Aを通る直線と平行に配列され、支持台41に支
持されている。加速器1の部分はガイドローラ42を介
してガイドレール43に結合されている。ガイドレール
43は電子線取り出し点Aを中心とする円弧上に配設さ
れており、その幅方向の両側面の溝レールにガイドロー
ラ42が結合されている。また、歯車44がガイドレー
ル43と平行して配設されており、この歯車44と加速
器1に取付けられた回転駆動モータ45の軸に結合され
た駆動歯車46とがかみ合わされている。このような構
成において、回転駆動モータ45を駆動して駆動歯車4
6を所定の回転角度だけ回転させることにより、歯車4
4に沿って加速器1が所定角度だけ円弧移動をする。こ
の円弧移動はガイドレール43をガイドにして行われる
ことになる。
【0018】次に本発明の第3の実施例を図7により説
明する。図3に示した構成において、電子線取り出し点
Aに偏向電磁石12を設置し、3方向に電子線の搬送用
接続部を設ける。接続部の位置,数量は任意である。電
子線取り出し点Aに集束する電子線は電子のエネルギー
ごとに偏向電磁石12の磁場強度を変えることにより、
電子軌道と平行な面内で、任意の一方向に曲げることが
できる。
【0019】図8は第4の実施例を示すものである。こ
の実施例は第3の実施例の変形例である。(a)は電子
軌道を示す断面図、(b)はIV−IV′断面図である。図
8の構成においては、電子線取り出し点Aの周囲に、電
子軌道面と垂直な方向に電子線を偏向させるように偏向
電磁石12を設置する。ただし偏向電磁石12は電子線
取り出し点Aを中心にして回転可能とし、磁気シールド
パイプ9に連動して磁気シールドパイプ9と補向電磁石
12の磁極面が平行になるように設定されるものとす
る。電子のエネルギーに応じて偏向電磁石12の磁場強
度と回転角度を変更することにより、電子線取り出し点
Aを通り、電子軌道面に垂直な方向(2方向)に電子線
を曲げることができる。
【0020】図9は本発明の第5の実施例を示すもの
で、複数ガントリーシステムへの応用例である。図3に
示した構成のマイクロトロン1台に対して3台のガント
リーを設置したもので、偏向電磁石12の3方向の接続
部に対して、真空パイプ13を延長し、適度な間隔をお
いて四重極電磁石11を設置して、電子をそれぞれのガ
ントリー5まで搬送することができる。図9では3台の
ガントリーを設置しているが、これら3台のうちの任意
の2台を組み合わせた2ガントリーシステム(3通り)
を構成することもできる。いずれの場合も全く同じ偏向
電磁石1個で対応である。
【0021】図10に本発明の第6の実施例を示す。従
来例では加速器1と治療用ガントリー5が分離されてい
るため、電子線を搬送するために、多数の偏向電磁石1
2や四重極電磁石11を用いているが、本発明では、加
速器1と治療用ガントリー5を一体化することで各種の
電磁石の数を削減し、マイクロトロン装置全体を小型化
したものである。その結果装置の設置スペースは大幅に
縮小できる。
【0022】本実施例では加速器1は回転円板17と軸
受19とで回転可能に支持され、回転円板17は支持ロ
ーラ18に支持されている。また治療用ガントリー5が
回転円板17に直結されているので、回転円板17に支
持された加速器1と一体となって回転する。照射ヘッド
2と加速器1の間は真空ヘッド13,四重極電磁石1
1,偏向電磁石12で連結されている。加速器1の部分
には第1の実施例で示した磁気シールドパイプ移動手段
が適用され、その電子線取り出し点Aには第3の実施例
に示した電子線偏向手段(偏向電磁石12を設置した部
分)が適用されている。
【0023】この構成を採用することにより、従来例と
比べ四重極電磁石11を3個、偏向電磁石12を1個、
およびこれらの電源を削減できるので、小型化されると
同時に装置全体の重量も軽減することができる。本実施
例は1ガントリーシステムの場合特に効果が大きい。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、加速器の磁極を最大加
速軌道の円形状に合わせて小さくでき、磁気シールドパ
イプおよびその冷却管の移動空間を小さくすることで加
速器の構造・機構を簡略化できる(請求項1)。また、
磁気シールドパイプを固定し、相対的に加速器を円弧運
動させることにより、一方向に電子線を取り出すことが
できる。これは小型のものほど効果的で、高いエネルギ
ーの電子に対して電磁石を小さくできない場合に有効で
ある(請求項2)。また、電子線の加速軌道外の電子線
取り出し点に偏向電磁石を設置することで電子線の搬送
経路方向を自在に設定することができる(請求項3,
4)。さらに、搬送経路を選択するための偏向電磁石を
複数ガントリーシステム用切り替え偏向電磁石と兼用化
できるため、搬送用偏向電磁石とその電源を削減でき、
加速器の設置床面積を縮小できる(請求項5)。また、
1ガントリーシステム構成において加速器と治療用ガン
トリーを一体化して加速器自体が治療用ガントリーを兼
ねた構成にすることにより、設置床面積が小さくかつ電
子線搬送手段を削減した治療用マイクロトロンを提供で
きる(請求項6)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明での電子線の円軌道と磁気シールドパイ
プの位置との関係を示す図。
【図2】図1の幾何学的関係を示す説明図。
【図3】本発明の第1の実施例を示すマイクロトロンの
要部構成図。
【図4】磁気シールドパイプ移動手段の一実施例を示す
図。
【図5】本発明の第2の実施例を示すマイクロトロンの
要部構成図。
【図6】加速器移動手段の一実施例を示す図。
【図7】本発明の第3の実施例を示すマイクロトロンの
要部構成図。
【図8】本発明の第4の実施例を示すマイクロトロンの
要部構成図。
【図9】本発明の第5の実施例を示す3ガントリーシス
テムの構成図。
【図10】本発明の第6の実施例を示す治療用マイクロ
トロンの構成図。
【図11】従来の治療用マイクロトロンの構成図。
【符号の説明】
1 マイクロトロン電子加速器 2 照射ヘッド 3 電子線 4 治療台 5 治療用ガントリー 6 加速空胴 7 電磁石 71 磁極 72 ヨーク 73 励磁コイル 73 励磁コイル 8 電子銃 9 磁気シールドパイプ 10 真空容器 11 四重極電磁石 12 偏向電磁石 13 真空パイプ 14 マイクロ波電源 15 マイクロ波導波管 16 蛇腹 17 回転円板 18 支持ローラ 19 軸受 31 支持台 32 ガイドローラ 33 ガイドレール 34 回転ナット 35 送りねじ 36 自在継手 37 回転駆動軸 41 支持台 42 ガイドローラ 43 ガイドレール 44 歯車 45 回転駆動モータ 46 駆動歯車

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子銃で発生した電子を加速するマイクロ
    波電場を形成する加速空胴と、加速空胴で加速された電
    子がそのエネルギーに応じた円軌道運動を行う一様磁場
    と、加速された電子線を一様磁場外に取り出す磁気シー
    ルドパイプとを具備する加速器と、加速された電子線を
    治療に適用する治療用ガントリーとからなるマイクロト
    ロンにおいて、電子線の各円軌道上の加速空胴内の1点
    を接点とする第1の接線上で、かつ一様磁場外の点に電
    子線取り出し点を設け、磁気シールドパイプを電子線取
    り出し点を中心とする円弧軌道に沿って移動する磁気シ
    ールドパイプ移動手段を具備することにより、電子線取
    り出し点から電子線のエネルギーに応じた円軌道に引い
    た第2の接線の位置に、磁気シールドパイプ全体をその
    一端が第2の接点(以下、「電子入射点」という)に一
    致するようにして、各円軌道の電子線を電子線取り出し
    点に取り出すことを可能にしたことを特徴とするマイク
    ロトロン。
  2. 【請求項2】電子銃で発生した電子を加速するマイクロ
    波電場を形成する加速空胴と、加速空胴で加速された電
    子がそのエネルギーに応じた円軌道運動を行う一様磁場
    と、加速された電子線を一様磁場外に取り出す磁気シー
    ルドパイプとを具備する加速器と、加速された電子線を
    治療に適用する治療用ガントリーとからなるマイクロト
    ロンにおいて、電子線の各円軌道上の加速空胴内の1点
    を接点とする第1の接線上で、かつ一様磁場外の点に電
    子線取り出し点を設け、加速器部分を電子線取り出し点
    を中心とする円弧軌道に沿って移動する加速器部移動手
    段を具備することにより、電子線取り出し点から電子線
    のエネルギーに応じた円軌道に引いた第2の接線と磁気
    シールドパイプの位置が一致し、かつ電子入射点が磁気
    シールドパイプの一端に一致するように加速器を移動さ
    せて、各円軌道の電子線を電子線取り出し点に取り出す
    ことを可能にしたことを特徴とするマイクロトロン。
  3. 【請求項3】請求項1のマイクロトロンにおいて、前記
    電子線取り出し点に磁場可変の偏向電磁石を設置し、任
    意の方向に電子線を偏向できるようにしたことを特徴と
    するマイクロトロン。
  4. 【請求項4】請求項3のマイクロトロンにおいて、前記
    電子線取り出し点に磁場可変の偏向電磁石を設置し、任
    意の方向に電子線を偏向できるようにしたことを特徴と
    するマイクロトロン。
  5. 【請求項5】請求項3または4のマイクロトロンにおい
    て、前記電子線取り出し点の先に複数の治療用ガントリ
    ーを接続したことを特徴とするマイクロトロン。
  6. 【請求項6】請求項3のマイクロトロンにおいて、前記
    加速器と前記治療用ガントリーとを直結し、被検体の周
    囲を一体で回転可能にしたことを特徴とするマイクロト
    ロン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002541464A (ja) * 1999-04-01 2002-12-03 ジー エス アイ ゲゼルシャフト フュア シュベールイオーネンフォルシュンク エム ベー ハー イオン光学システムを有するガントリ
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