JPH08138748A - 二次電池の充電装置および二次電池の充電制御方法 - Google Patents

二次電池の充電装置および二次電池の充電制御方法

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JPH08138748A
JPH08138748A JP6280166A JP28016694A JPH08138748A JP H08138748 A JPH08138748 A JP H08138748A JP 6280166 A JP6280166 A JP 6280166A JP 28016694 A JP28016694 A JP 28016694A JP H08138748 A JPH08138748 A JP H08138748A
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JP
Japan
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charging
secondary battery
time
battery
measuring
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JP6280166A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Kikukawa
則幸 菊川
Toshimasa Hara
利征 原
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期保存などで不活性化した二次電池を完全
充電し、満充電の電池を充電しても過充電を起こさず、
メモリ効果を起こした二次電池を自動的に解消すること
のできる。 【構成】 制御部5が検出される二次電池1の充電電圧
値をモニタして、所定の電圧降下状態であると判定した
場合に、制御部5がタイマ4により計時されている充電
経過時間と二次電池1に設定された標準充電時間よりも
短いあらかじめ設定された時間との比較結果から放電回
路8により前記二次電池1を強制放電させあるいは充電
を終了させる構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二次電池に充電電流を
供給して所定電位に充電する二次電池の充電装置および
二次電池の充電制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の充電装置における二次電
池に対する充電処理は、現在−ΔV制御方式と呼ばれる
充電方式が広く用いられている。
【0003】上記−ΔV制御方式とは、二次電池の電池
電圧が充電の進行に伴って上昇し、充電完了期において
ピーク値を生じ、以降は降下するという特性を利用し、
ピーク後の降下電圧(−ΔV)を検出して充電制御を行
う方式である。
【0004】一方、二次電池を長期保存した場合など
に、反応物質の不活性化を引き起こすことがある。この
不活性化した電池を充電すると、充電直後に電池電圧が
急上昇後降下して、満充電でないのに降下電圧(−Δ
V)を誤検出してしまうことになる。
【0005】よって、従来は充電開始後10分程度は降
下電圧の検出を行わないように制御していた。
【0006】また、従来、ニッカド電池やニッケル水素
電池等の二次電池の充電装置は、充電器に電池がセット
されると直ちに充電を開始し、満充電になるまで充電を
続け、満充電を検出したら充電を終了するというような
方法が取られていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の充電装置は、充
電開始直後の10分程度は無条件で充電を実行するた
め、満充電状態の電池を充電しようとした場合でも、最
低10分程度の充電は実行されてしまう。この結果、二
次電池の過充電を招く場合があった。
【0008】また、過充電を避けるため、充電開始後1
0分程度の降下電圧検出処理をマスクしなければ、不活
性化した二次電池の充電を行うことができないという問
題点があった。
【0009】また、例えば夕方充電器に電池をセット
し、翌日の朝までに充電を完了したい場合、充電に使う
電気量に伴う電気料金を節約するために電気料金の安い
時間帯に充電をしたいときに対応することができず、対
応するためには、電気料金の安い時間になるまで充電器
に電池をセットしないようにしなければならなく、効率
的ではないという問題点もあった。
【0010】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたもので、本発明に係る第1の発明〜第7の発明
の目的は、二次電池に対する充電中に発生する電圧効果
タイミングを検出して二次電池に対する充電終了または
強制放電開始を制御することにより、長期保存などで不
活性化した二次電池を完全充電し、満充電の電池を充電
しても過充電を起こさず、メモリ効果を起こした二次電
池を自動的に解消することができるとともに、設定時刻
と現在時刻とを比較して充電開始タイミングを制御する
ことにより、設定時間になったと判断したら充電回路を
開始し、満充電になったら充電回路を終了するように充
電開始時間を任意に設定できるとともに、あるいは電池
をセット後、直ちに充電を開始するか設定時間になった
ら充電を開始するかを選択できる二次電池の充電装置お
よび二次電池の充電制御方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の発明
は、二次電池の充電を行うための充電装置であって、二
次電池を放電する放電手段と、二次電池を充電するため
の電源と、二次電池の充電電圧値を検出する検出手段
と、前記二次電池に対する充電開始からの経過時間を計
時する計時手段と、検出手段により検出される前記二次
電池の充電電圧値をモニタして、所定の電圧降下状態が
発生しているかどうかを判定する判定手段と、この判定
手段が前記所定の電圧降下状態であると判定した場合
に、計時手段により計時されている充電経過時間と二次
電池に設定された標準充電時間よりも短いあらかじめ設
定された時間との比較結果から放電手段により前記二次
電池を強制放電させるまたは充電を終了させる充電制御
手段とを有するものである。
【0012】本発明に係る第2の発明は、充電制御手段
は、二次電池を強制放電終了後、再充電を開始させるよ
うに構成したものである。。
【0013】本発明に係る第3の発明は、あらかじめ設
定された時間は、標準充電時間の1/6から1/4に設
定するように構成したものである。
【0014】本発明に係る第4の発明は、二次電池の充
電を行う充電回路を有する充電装置であって、任意の充
電開始時刻をセットする時刻入力手段と、現在時刻を計
時する計時手段と、この計時手段により計時される現在
時刻と前記時刻入力手段によりセットされた前記充電開
始時刻とを比較して一致する場合に、前記充電回路から
前記二次電池への充電開始を指示する指示手段とを設け
たものである。
【0015】本発明に係る第5の発明は指示手段からの
指示を有効または無効に切り換え設定する設定手段を設
け、この設定手段による前記指示手段の設定状態に応じ
て充電回路が二次電池に対する充電を直ちにあるいは設
定時刻に開始するように構成したものである。
【0016】本発明に係る第6の発明は、二次電池の充
電を行う充電制御方法であって、電源からの通電により
二次電池に充電される充電電圧値を検出する検出工程
と、前記二次電池に対する充電開始からの経過時間を計
時する計時工程と、前記検出工程により検出される前記
二次電池の充電電圧値をモニタして、所定の電圧降下状
態が発生しているかどうかを判定する判定工程と、この
判定工程により前記所定の電圧降下状態であると判定し
た場合に、計時されている充電経過時間と前記二次電池
に設定された標準充電時間よりも短いあらかじめ設定さ
れた時間との比較結果から前記二次電池を強制放電させ
る放電工程とを有するものである。
【0017】本発明に係る第7の発明は、充電回路によ
り二次電池を充電する二次電池の充電制御方法であっ
て、任意の充電開始時刻をセットする時刻入力工程と、
現在時刻を計時する計時工程と、この計時工程により計
時される現在時刻とセットされた前記充電開始時刻とを
比較する比較工程と、該比較により現在時刻とセットさ
れた前記充電開始時刻とが一致する場合に、前記充電回
路から前記二次電池への充電開始を指示する指示工程と
を有するものである。
【0018】
【作用】第1の発明において、判定手段が検出手段によ
り検出される前記二次電池の充電電圧値をモニタして、
所定の電圧降下状態であると判定した場合に、充電制御
手段が計時手段により計時されている充電経過時間と二
次電池に設定された標準充電時間よりも短いあらかじめ
設定された時間との比較結果から放電手段により前記二
次電池を強制放電させ、または充電を終了させて、長期
保存等で不活性化した二次電池を完全充電し、満充電の
電池を充電しても過充電を起こさず、メモリ効果を起こ
した二次電池を自動的に解消することを可能とする。
【0019】第2の発明において、充電制御手段は、二
次電池を強制放電終了後、再充電を開始させ、強制放電
後速やかに通常の充電処理を開始することを可能とす
る。
【0020】第3の発明において、あらかじめ設定され
た時間は、標準充電時間の1/6から1/4に設定し
て、不活性化した二次電池の充電特性を確実に判定する
することを可能とする。
【0021】第4の発明において、計時手段により計時
される現在時刻と前記時刻入力手段によりセットされた
前記充電開始時刻とを比較して一致する場合に、指示手
段が前記充電回路から前記二次電池への充電開始を指示
して、ユーザが意図する時刻から二次電池の充電を開始
させることを可能とする。
【0022】第5の発明において、設定手段による前記
指示手段の設定状態に応じて充電回路が二次電池に対す
る充電を直ちにあるいは設定時刻に開始して、ユーザが
意図する時刻からあるいは直ちに二次電池の充電を開始
させる操作を自在に行うことを可能とする。
【0023】第6の発明において、二次電池の充電電圧
値をモニタして、所定の電圧降下状態が発生していると
判定した場合に、計時されている充電経過時間と前記二
次電池に設定された標準充電時間よりも短いあらかじめ
設定された時間との比較結果から前記二次電池を強制放
電させ、または充電を終了させて、長期保存等で不活性
化した二次電池を完全充電し、満充電の電池を充電して
も過充電を起こさず、メモリ効果を起こした二次電池を
自動的に解消する制御をプログラマブルに実行可能とす
る。
【0024】第7の発明において、計時される現在時刻
とセットされた前記充電開始時刻とを比較し、該比較に
より現在時刻とセットされた前記充電開始時刻とが一致
する場合に、前記充電回路から前記二次電池への充電開
始を指示して、ユーザが意図する時刻から二次電池の充
電を開始させる制御をプログラマブルに実行可能とす
る。
【0025】
【実施例】
〔第1実施例〕図1は本発明の第1実施例を示す充電装
置の構成を説明するブロック図である。
【0026】図において、1は充電の対象となる二次電
池、2は前記二次電池1を充電するための定電流電源で
ある。定電流電源(電源)2の出力は、後述の制御部5
によって制御されるスイッチ3を介して二次電池1に供
給されている。
【0027】8は前記二次電池1を放電するための放電
回路であり、やはり制御部5によって制御されるスイッ
チ7を介して二次電池1に接続されてる。6はアナログ
・デジタル変換器(以下AD変換器)であり、二次電池
1の電圧値をデジタルに変換して制御部5に出力する。
4は充電時間計測用のタイマであり、やはり制御部5に
よって制御されている。9はLEDを用いたエラーラン
プであり、二次電池1の異常などで正常に充電できない
場合に制御部5の制御のもと点灯される。
【0028】なお、制御部5はワンチップマイコン等で
構成されており、前述したようにスイッチ3,7のON
/OFF制御,AD変換器6の変換データの読込み、タ
イマ4の制御,エラーランプ9の点灯等の他、装置全体
の制御を司っている。
【0029】以下、本実施例と第1〜第3の発明の各手
段との対応及びその作用について図1を参照して説明す
る。
【0030】第1の発明は、二次電池1の充電を行うた
めの充電装置であって、前記二次電池を放電する放電手
段と(放電回路8)、前記二次電池を充電するための電
源2と、前記二次電池の充電電圧値を検出する検出手段
(AD変換器6と制御部5による)と、前記二次電池に
対する充電開始からの経過時間を計時する計時手段(タ
イマ4)と、前記検出手段により検出される前記二次電
池の充電電圧値をモニタして、所定の電圧降下状態が発
生しているかどうかを判定する判定手段(制御部5の機
能による)と、この判定手段が前記所定の電圧降下状態
であると判定した場合に、前記計時手段により計時され
ている充電経過時間と前記二次電池に設定された標準充
電時間よりも短いあらかじめ設定された時間との比較結
果から前記放電手段により前記二次電池を強制放電させ
るまたは充電を終了させる充電制御手段(制御部5の機
能による)とを備え、制御部5が検出される前記二次電
池1の充電電圧値をモニタして、所定の電圧降下状態で
あると判定した場合に、制御部5がタイマ4により計時
されている充電経過時間と二次電池に設定された標準充
電時間よりも短いあらかじめ設定された時間との比較結
果から放電回路8により前記二次電池を強制放電させ、
または充電を終了させて、長期保存等で不活性化した二
次電池を完全充電し、満充電の電池を充電しても過充電
を起こさず、メモリ効果を起こした二次電池を自動的に
解消することを可能とする。
【0031】第2の発明は、充電制御手段(制御部5)
は、二次電池を強制放電終了後、再充電を開始させ、強
制放電後速やかに通常の充電処理を開始することを可能
とする。
【0032】第3の発明は、あらかじめ設定された時間
は、標準充電時間の1/6から1/4に設定して、不活
性化した二次電池の充電特性を確実に判定するすること
を可能とする。
【0033】次に、以上の構成による本発明実施例の具
体的な動作を図2に示すフローチャートを参照して説明
する。
【0034】図2は本発明に係る充電装置の充電制御方
法の一実施例を示すフローチャートである。なお、
(1)〜(7)は各ステップを示す。
【0035】オペレータによる充電の指示があると(具
体的な充電指示の方法については種々の方法があるが、
本発明とは直接関わらないのでここでの説明は省略す
る)、制御部5は、ステップ(1)でスイッチ3を閉
じ、二次電池1の充電を開始する。この充電開始時に
は、同時にタイマ4を起動して充電期間の計測を開始す
るとともに、AD変換器6を起動しておく。
【0036】次に、ステップ(2)で−ΔVのチェック
を行う。具体的にはステップ(2)を実行する度に、A
D変換器6より二次電池1の電圧値を読み出し、制御部
5内のメモリに格納する。充電時には、この電圧値が上
昇していくので、順次前回のデータを更新していくこと
で、メモリ中に電圧の最大値が残ることになる。そし
て、AD変換器6より読み出した電圧値が、メモリ中の
電圧値(最大値)より所定量以上下降した時が−ΔVの
検出となる。この所定量とは、二次電池1の種類,セル
数などにより異なってくるが、ここでの詳しい説明は省
略する。
【0037】ここで、AD変換器6から読み出した電圧
値が、上記メモリ上の電圧値より小さいが所定量以内で
ある場合には、その値は廃棄してメモリの更新は行わな
い。すなわち、メモリ中には最低ひとつの電圧値が記憶
できるエリアが確保できれば良い。
【0038】一方、ステップ(2)で−ΔVの検出がさ
れない場合には、ステップ(5)へ進み、充電時間のチ
ェックを行う。具体的にはタイマ4の値を読み出し、所
定時間との比較を行う。所定時間とは標準充電時間の
1.5倍程度に設定しておく。本実施例では標準充電時
間を60分とし、この所定時間を90分(60分×1.
5)としてある。
【0039】一方、ステップ(5)で充電時間が90分
に満たないと判定された場合には、ステップ(2)に戻
り、再度−ΔVの検出を行う。
【0040】一方、ステップ(5)で充電時間が90分
を越えたと判定された場合には、ステップ(6)でエラ
ーランプ9を点灯させ、充電エラーである旨をあらわし
た後、ステップ(7)で充電を停止し処理を終了する。
【0041】このような状態となりうる場合、充電装
置、あるいは二次電池1に故障等があり、正常に充電が
終了しない場合のエラー処理である。
【0042】一方、ステップ(2)で−ΔVを検出した
場合には、ステップ(3)へ進み、やはり充電時間のチ
ェックを行う。具体的には、充電時間が標準充電時間の
1/6から1/4程度(本実施例では15分に設定して
ある)を越えているかどうかを判定して、越えていると
判定した場合には、ステップ(7)へ進んで充電を停止
し終了する。これが通常(正常)の充電終了である。
【0043】一方、ステップ(3)で充電時間が15分
に満たないと判定された場合には、ステップ(4)へ進
み、スイッチ3を開いて充電を停止した後、スイッチ7
を閉じて放電回路8による二次電池1の強制放電を実施
する。
【0044】この強制放電は、AD変換器6の変換値を
読み出しながら行い、二次電池1の電圧が終止電圧(こ
の電圧も二次電池1の種類,セル数などにより異なる)
になるまで行う。
【0045】そして、上記ステップ(4)により、二次
電池1の電圧が終止電圧まで下がったならば、スイッチ
7を開いて強制放電を停止した後、ステップ(1)に戻
り再度充電を開始する。
【0046】このステップ(4)からステップ(1)へ
戻るルートを通る場合が、不活性化した二次電池1を充
電する場合や、メモリ効果を起こして見かけ上の電池容
量が低下した電池を充電する場合等に実行される、すな
わち、本発明の特徴的な部分である。
【0047】以下、本実施例と第6の発明の各工程との
対応及びその作用について図1,図2を参照して説明す
る。
【0048】第6の発明は、二次電池の充電を行う充電
制御方法であって、電源2からの通電により二次電池1
に充電される充電電圧値を検出する検出工程(図2のス
テップ(1))と、前記二次電池に対する充電開始から
の経過時間を計時する計時工程(図2のステップ
(3),(5))と、前記検出工程により検出される前
記二次電池の充電電圧値をモニタして、所定の電圧降下
状態が発生しているかどうかを判定する判定工程(図2
のステップ(2))と、この判定工程により前記所定の
電圧降下状態であると判定した場合に、計時されている
充電経過時間と前記二次電池に設定された標準充電時間
よりも短いあらかじめ設定された時間との比較結果から
前記二次電池を強制放電させる放電工程(図2のステッ
プ(4))とを実行して、長期保存等で不活性化した二
次電池を完全充電し、満充電の電池を充電しても過充電
を起こさず、メモリ効果を起こした二次電池を自動的に
解消する制御をプログラマブルに実行可能とする。
【0049】以上述べたように、充電完了までの時間が
標準充電時間の1/6から1/4程度以下(本実施例で
は15分以下)になる場合には、強制放電を実行後、再
度充電を行う。その結果、不活性化した二次電池1を満
充電にすることが可能になり、また、メモリ効果を起こ
した二次電池1を、自動的にメモリ効果解消後、満充電
にすることも可能となる。 〔第2実施例〕図3は本発明の第2実施例を示す充電装
置の構成を説明するブロック図である。
【0050】図において、11は充電器に電池をセット
後、セットされた電池の充電を開始する時間を設定する
ための設定時間入力手段、12は電池、13は充電器に
電池12がセットされたか否かを検出するためのバッテ
リー有無検出手段、14は現在の時刻を認識するための
タイマ、15は設定時間入力手段11により決められた
時刻とタイマ5による現時刻が一致したか否かを判別す
る設定時間検出手段、16は充電回路を動作させるか否
かを指示する充電オン手段、17は充電回路である。
【0051】上記構成において、充電器に電池12をセ
ットするとバッテリー有無検出手段13は、電池ありを
検出し、それを設定時間検出手段15に送る。そして設
定時間検出手段15は、設定時間入力手段11により設
定された時間とタイマ(タイマ部)14の現時刻とを比
較し、一致したか否かを充電ON手段16に知らせ、一
致したら充電回路17を作動させ充電を開始する。
【0052】図4は、図3に示した設定時間入力手段1
1,タイマ14,設定時間検出手段15等の要部構成を
説明するブロック図である。
【0053】18は前記タイマ部14の原発振をつくる
ためのクリスタル振動子、19は発振回路、20は分周
回路、21は秒カウンタ、22は分カウンタ、23は時
カウンタ、24は前記タイマ部14の電源部である補助
電源、25は設定時間を入力するための10キー、26
は設定時間データと現時刻データとを比較するコンパレ
ータである。なお、上記構成において、タイマ部14は
補助電源24により常に動作している。
【0054】クリスタル振動子18と発振回路19によ
りつくられたクロックを分周回路20により1Hzに分
周する。それをクロックとし秒カウンタは60進でカウ
ントアップし、最大値になったらキャリーのパルスを1
クロック分だけ出力し、それを分カウンタ22のクロッ
クに供給する。同様に分カウンタ22も60進でカウン
トし、最大値になったらキャリーを出し、時カウントの
クロックに供給し、そのクロックで時カウンタは24進
でカウントする。以上の動作により、現時刻を表すタイ
マを実現する。
【0055】さらに、充電を開始する時刻を設定する設
定時間入力手段11は、10キー25からのキー入力デ
ータとタイマ部14からの現時刻のデータとをコンパレ
ータ27で比較し、一致したらコンパレータ27は一致
信号を出力する。
【0056】図5は本発明の充電装置の第2の充電制御
方法の一実施例を示すフローチャートである。なお、
(1)〜(9)は各ステップを示す。
【0057】まず、充電器に電池12がセットされると
(1)、バッテリ有無検出手段13により電池12がセ
ットされたか否かを判断し(2)、有りを検出したら、
設定時間入力手段11による充電開始時間T1を読み出
し(3)、続いて、現時刻T2を読み出し(4)、T1
とT2を比較し一致したか否かを判断し(5)、一致し
てなければ(4)に戻り、T1とT2とが等しくなるま
で、ステップ(4),(5)を繰り返し、一致したら、
設定時間検出手段15が充電スタート信号を出力し
(6)、それにより充電回路17は満充電を検出するま
で充電を続ける(7),(8)。次いで、満充電を検出
したら(9)、処理を終了する。
【0058】以上のように電池の充電を開始する時間を
任意に設定できるため、例えば夕方、充電器に電池12
をセットし、翌日の朝までに充電を終えればいいような
場合、電気料金の安い時間帯に充電開始時間を設定して
おくことにより、電気料金を節約することができる。
【0059】以下、本実施例と第7の発明の各工程との
対応及びその作用について図5を参照して説明する。
【0060】第7の発明は、充電回路により二次電池を
充電する二次電池の充電制御方法であって、任意の充電
開始時刻をセットする時刻入力工程(図5のステップ
(1)の前処理)と、現在時刻を計時する計時工程(図
5のステップ(4))と、この計時工程により計時され
る現在時刻とセットされた前記充電開始時刻とを比較す
る比較工程(図5のステップ(5))と、該比較により
現在時刻とセットされた前記充電開始時刻とが一致する
場合に、前記充電回路から前記二次電池への充電開始を
指示する指示工程(図5のステップ(6))とを実行し
て、計時される現在時刻とセットされた前記充電開始時
刻とを比較し、該比較により現在時刻とセットされた前
記充電開始時刻とが一致する場合に、前記充電回路から
前記二次電池への充電開始を指示して、ユーザが意図す
る時刻から二次電池の充電を開始させる制御をプログラ
マブルに実行可能とする。 〔第3実施例〕図6は本発明の第3実施例を示す充電装
置の構成を説明するブロック図であり、図3と同一のも
のには同一の符号を付してある。
【0061】本実施例では、第2実施例に示したタイマ
14の代りに時計用IC(RTC)61と、設定時間検
出手段15、充電ON手段16に基づく機能処理をCP
U62が担う構成としたものであり、上記構成において
CPU62は、設定時間入力手段11からの充電開始時
間データと時計用IC61からの現時刻データとを読み
取り、2つのデータが等しくなったら、充電回路をオン
させる信号を出し、充電開始を制御するものである。 〔第4実施例〕図7は本発明の第4実施例を示す充電装
置の構成を説明するブロック図であり、図3と同一のも
のには同一の符号を付してある。
【0062】図において、70は設定時間入力データ無
効スイッチ、71は抵抗器、72はORゲートであり、
上記構成において設定時間入力データ無効スイッチ70
をオンすることにより、ORゲート72の出力は常にh
ighとなり、電池12のセットと同時に、充電回路が
作動し、電池12への充電を開始する。
【0063】以上のように設定時間入力データ無効スイ
ッチ70を設けることにより、第2,第3実施例によれ
ば、電池セット後すぐに充電したい場合でも充電開始時
間を設定しなければならいが、本実施例によれば、電池
セット後、直ちに充電したい時と設定時間になったら充
電する時を選択することも可能となる。
【0064】以下、本実施例と第4,第5の発明の各手
段との対応及びその作用について図3,図4,図6,図
7等を参照して説明する。
【0065】第4の発明は、図3,図4,図6に示すよ
うに、二次電池の充電を行う充電回路17を有する充電
装置であって、任意の充電開始時刻をセットする時刻入
力手段(設定時間入力手段11)と、現在時刻を計時す
る計時手段(タイマ14)と、この計時手段により計時
される現在時刻と前記時刻入力手段によりセットされた
前記充電開始時刻とを比較して一致する場合に、前記充
電回路から前記二次電池12への充電開始を指示する指
示手段(充電ON手段16)とを設け、タイマ14によ
り計時される現在時刻と設定時間入力手段11によりセ
ットされた前記充電開始時刻とを比較して一致する場合
に、充電ON手段16が前記充電回路17から前記二次
電池12への充電開始を指示して、ユーザが意図する時
刻から二次電池の充電を開始させることを可能とする。
【0066】第5の発明は、図7に示すように、指示手
段(充電ON手段16)からの指示を有効または無効に
切り換え設定する設定手段(設定時間入力データ無効ス
イッチ70,抵抗器71,オアゲート72等から構成さ
れる)を設け、設定時間入力データ無効スイッチ70に
よる充電ON手段16の設定状態に応じて充電回路17
が二次電池12に対する充電を直ちにあるいは設定時刻
に開始して、ユーザが意図する時刻からあるいは直ちに
二次電池の充電を開始させる操作を自在に行うことを可
能とする。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
の発明によれば、判定手段が検出手段により検出される
前記二次電池の充電電圧値をモニタして、所定の電圧降
下状態であると判定した場合に、充電制御手段が計時手
段により計時されている充電経過時間と二次電池に設定
された標準充電時間よりも短いあらかじめ設定された時
間との比較結果から放電手段により前記二次電池を強制
放電させあるいは充電を終了させるので、長期保存等で
不活性化した二次電池を完全充電し、満充電の電池を充
電しても過充電を起こさず、メモリ効果を起こした二次
電池を自動的に解消することができる。
【0068】第2の発明によれば、充電制御手段は、二
次電池を強制放電終了後、再充電を開始させるので、強
制放電後速やかに通常の充電処理を開始することができ
る。
【0069】第3の発明によれば、あらかじめ設定され
た時間は、標準充電時間の1/6から1/4に設定し
て、不活性化した二次電池の充電特性を確実に判定する
することができる。 第4の発明によれば、計時手段に
より計時される現在時刻と前記時刻入力手段によりセッ
トされた前記充電開始時刻とを比較して一致する場合
に、指示手段が前記充電回路から前記二次電池への充電
開始を指示するので、ユーザが意図する時刻から二次電
池の充電を開始させることができる。
【0070】第5の発明によれば、設定手段による前記
指示手段の設定状態に応じて充電回路が二次電池に対す
る充電を直ちにあるいは設定時刻に開始するので、ユー
ザが意図する時刻からあるいは直ちに二次電池の充電を
開始させる操作を自在に行うことができる。
【0071】第6の発明によれば、二次電池の充電電圧
値をモニタして、所定の電圧降下状態が発生していると
判定した場合に、計時されている充電経過時間と前記二
次電池に設定された標準充電時間よりも短いあらかじめ
設定された時間との比較結果から前記二次電池を強制放
電させあるいは充電を終了させるので、長期保存等で不
活性化した二次電池を完全充電し、満充電の電池を充電
しても過充電を起こさず、メモリ効果を起こした二次電
池を自動的に解消する制御をプログラマブルに実行させ
ることができる。
【0072】第7の発明によれば、計時される現在時刻
とセットされた前記充電開始時刻とを比較し、該比較に
より現在時刻とセットされた前記充電開始時刻とが一致
する場合に、前記充電回路から前記二次電池への充電開
始を指示するので、ユーザが意図する時刻から二次電池
の充電を開始させる制御をプログラマブルに実行させる
ことができる。
【0073】従って、長期保存などで不活性化した二次
電池を完全充電し、満充電の電池を充電しても過充電を
起こさず、メモリ効果を起こした二次電池を自動的に解
消することのできる充電装置を実現できる。また、設定
時間になったと判断したら充電回路を開始し、満充電に
なったら充電回路を終了するように充電開始時間を任意
に設定できる。さらに、電池をセット後、直ちに充電を
開始するか設定時間になったら充電を開始するかを選択
できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す充電装置の構成を説
明するブロック図である。
【図2】本発明に係る充電装置の充電制御方法の一実施
例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2実施例を示す充電装置の構成を説
明するブロック図である。
【図4】図3に示した充電装置の要部構成を説明するブ
ロック図である。
【図5】本発明の充電装置の第2の充電制御方法の一実
施例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3実施例を示す充電装置の構成を説
明するブロック図である。
【図7】本発明の第4実施例を示す充電装置の構成を説
明するブロック図である。
【符号の説明】
1 二次電池 2 電源 3 スイッチ 4 タイマ 5 制御部 6 AD変換器 7 スイッチ 8 放電回路 9 エラーランプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次電池の充電を行うための充電装置で
    あって、前記二次電池を放電する放電手段と、前記二次
    電池を充電するための電源と、前記二次電池の充電電圧
    値を検出する検出手段と、前記二次電池に対する充電開
    始からの経過時間を計時する計時手段と、前記検出手段
    により検出される前記二次電池の充電電圧値をモニタし
    て、所定の電圧降下状態が発生しているかどうかを判定
    する判定手段と、この判定手段が前記所定の電圧降下状
    態であると判定した場合に、前記計時手段により計時さ
    れている充電経過時間と前記二次電池に設定された標準
    充電時間よりも短いあらかじめ設定された時間との比較
    結果から前記放電手段により前記二次電池を強制放電さ
    せるまたは充電を終了させる充電制御手段とを具備した
    ことを特徴とする二次電池の充電装置。
  2. 【請求項2】 充電制御手段は、二次電池を強制放電終
    了後、再充電を開始させることを特徴とする請求項1記
    載の二次電池の充電装置。
  3. 【請求項3】 あらかじめ設定された時間は、標準充電
    時間の1/6から1/4に設定することを特徴とする請
    求項1記載の二次電池の充電装置。
  4. 【請求項4】 二次電池の充電を行う充電回路を有する
    充電装置であって、任意の充電開始時刻をセットする時
    刻入力手段と、現在時刻を計時する計時手段と、この計
    時手段により計時される現在時刻と前記時刻入力手段に
    よりセットされた前記充電開始時刻とを比較して一致す
    る場合に、前記充電回路から前記二次電池への充電開始
    を指示する指示手段とを具備したことを特徴とする二次
    電池の充電装置。
  5. 【請求項5】 指示手段からの指示を有効または無効に
    切り換え設定する設定手段を設け、この設定手段による
    前記指示手段の設定状態に応じて充電回路が二次電池に
    対する充電を直ちにあるいは設定時刻に開始することを
    特徴とする請求項4記載の二次電池の充電装置。
  6. 【請求項6】 二次電池の充電を行う充電制御方法であ
    って、電源からの通電により二次電池に充電される充電
    電圧値を検出する検出工程と、前記二次電池に対する充
    電開始からの経過時間を計時する計時工程と、前記検出
    工程により検出される前記二次電池の充電電圧値をモニ
    タして、所定の電圧降下状態が発生しているかどうかを
    判定する判定工程と、この判定工程により前記所定の電
    圧降下状態であると判定した場合に、計時されている充
    電経過時間と前記二次電池に設定された標準充電時間よ
    りも短いあらかじめ設定された時間との比較結果から前
    記二次電池を強制放電させる放電工程とを有する二次電
    池の充電制御方法。
  7. 【請求項7】 充電回路により二次電池を充電する二次
    電池の充電制御方法であって、任意の充電開始時刻をセ
    ットする時刻入力工程と、現在時刻を計時する計時工程
    と、この計時工程により計時される現在時刻とセットさ
    れた前記充電開始時刻とを比較する比較工程と、該比較
    により現在時刻とセットされた前記充電開始時刻とが一
    致する場合に、前記充電回路から前記二次電池への充電
    開始を指示する指示工程とを有することを特徴とする二
    次電池の充電制御方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001018899A1 (en) * 1999-09-07 2001-03-15 Tokyo R & D Co., Ltd. Electric device with timer means

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