JPH06315234A - 電池の充電方法 - Google Patents

電池の充電方法

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JPH06315234A
JPH06315234A JP5102574A JP10257493A JPH06315234A JP H06315234 A JPH06315234 A JP H06315234A JP 5102574 A JP5102574 A JP 5102574A JP 10257493 A JP10257493 A JP 10257493A JP H06315234 A JPH06315234 A JP H06315234A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温時の充電不足、劣化電池の充電不足を解
消し、高温時における過充電劣化を防止する。 【構成】 本発明の充電方法は、電池を充電する途中で
パルス的に放電させて低下した電圧を検出し、検出した
電圧値からその後の再充電時間を演算して充電すること
を特徴とする。 【効果】 充電する途中で、電池をパルス放電して充電
量を検出し、充電量に対応した時間で再充電するので、
充電量の少ない電池は長い時間再充電し、充電量の多い
電池は短時間再充電する。したがって、温度の低い電池
と劣化した電池を満充電でき、かつ、温度の高い正常な
電池の過充電を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として、リチウムイ
オン二次電池等の非水系二次電池を充電する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】リチウムイオン電池等の非水系の二次電
池は、定電流充電した後、定電圧充電される。定電流充
電して電池電圧が設定値になると、定電圧充電に切り換
える。いつまでも定電流充電すると、電池電圧が異常に
上昇して、電池性能を低下させるからである。図1のグ
ラフは、充電が進行すると、電池の電圧と電流が変化す
る特性を示している。この図において、破線は、周囲温
度が低いとき、あるいは劣化した電池の特性を示してい
る。周囲温度が低い電池と、劣化した電池の充電に時間
がかかるのは、電池の内部抵抗が大きくなっているから
である。この図に示すように、一定の電圧に設定して電
池を定電圧充電すると、満充電に近付くにしたがって充
電電流は次第に減少する。充電電流は0に収束してくる
が、完全には充電電流は0にはならない。0とならない
微小な充電電流は、電解液の分解等の副反応に費やされ
てしまう。このため、電池を長時間定電圧充電すると、
過充電して電池性能が劣化する弊害がある。これを防ぐ
方法として、充電開始と共に、トータルタイマーを設定
する方法が考えられる。トータルタイマーは、設定時間
が経過すると充電をオフする。しかしながら、この方法
は、周囲温度が低いとき、あるいは、サイクル劣化が生
じた電池を充電した場合、トータルタイマーが短いと充
電不足になる。図1の破線で示すように、周囲温度が低
く、あるいは劣化した電池は、充電に時間がかかるから
である。劣化した電池の充電不足を解消するために、ト
ータルタイマーの設定時間を長くすると、高温充電時に
おいては電解液の分解が生じやすく、電池を過充電して
劣化させる弊害がある。
【0003】周囲温度に起因する弊害は、周囲温度を検
出して、トータルタイマーの設定時間を変更することで
解消できる。しかしがら、この方法は、サーミスタ素子
等の温度検出手段を設ける必要があり、コストアップと
なる。また、サイクル劣化電池と劣化していない電池と
を最適な状態では充電できない。電池の充電特性は、周
囲温度と電池の劣化状態によって、図1に実線と破線に
示すように変化するからである。
【0004】特開平2−192670号公報には、電池
を定電圧充電するときに充電電流を検出し、減少した充
電電流値がある設定値まで低下した時に充電を停止し
て、電池の過充電を防止する方法が記載される。この方
法は、充電を停止する電流設定が難しい。微小な充電電
流を正確に検出して充電を停止するからである。充電を
停止する設定電流を大きく設定すると、サイクル劣化電
池と、周囲温度の低い電池とを満充電できなくなる。こ
の欠点を避けるために、充電を停止する電流設定値を極
めて小さくすると、充電電流を検出する精度を相当に高
くする必要があり、充電電流検出回路が非常にコストア
ップとなり、回路構成も複雑となる。このため、現実に
は、充電電流検出の設定値をさほど小さくできないのが
実状である。
【0005】この充電方法の問題を解決する方法が、特
開平4−183232号公報に記載される。この公報に
記載される方法は下記のようにして電池を充電する。 電池の充電電流が設定値に減少するまで定電圧充電
する。この方法は、先に記載した公報と同一であるが、
この方法は充電電流の設定値を大きくする。 電池の充電電流が設定値になると、タイマーのカウ
ントを開始させる。タイマーがカウントしている間は、
さらに続けて定電圧充電する。 タイマーがタイムアップすると、定電圧充電を停止
する。 この方法は、充電電流が設定値になった後、一定時間、
定電圧充電するので、タイマーがカウントを開始する充
電電流の検出値を大きく設定できる。このため、充電電
流の検出回路に高い精度が要求されず、この回路を安価
にできる特長がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、充電電
流が設定値になった後、タイマーで一定時間、充電を継
続する方法は、全ての電池を理想的な充電に満充電でき
ない。それは、図1の実線と破線とで示すように、サイ
クル劣化した電池と周囲温度の低い電池は、充電電流の
減少する勾配がゆるく、一定の電流に減少した後も、長
い時間充電して満充電する必要があるからである。すな
わち、充電電流が一定の値に減少しても、サイクル劣化
した電池と、周囲温度の低い電池は、充電された容量が
小さく、一定時間充電しても満充電されない。サイクル
劣化した電池を満充電できるようにタイマーの設定時間
を長くすると、正常な電池を過充電する欠点がある。こ
のため、この方法は、正常な電池と、劣化した電池とを
理想的な充電で満充電できない欠点がある。
【0007】本発明は、さらにこの欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、低温時の充電不足、あるいは劣化電池の充電不足を
解消し、かつ高温時における過充電劣化を防止できる電
池の充電方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電池の充電方法
は、前述の目的を達成するために下記のようにして電池
を充電する。本発明の充電方法は、電池を充電する途中
でパルス的に放電する。パルス的に放電すると、電池の
充電量によって電圧の低下する程度が変化する。内部抵
抗の大きい電池、すなわち、サイクル劣化が大きく、あ
るいは、周囲温度の低い電池は充電量が少なく、パルス
的な放電で電圧低下が大きい。したがって、パルス放電
したときの電池電圧を検出して、その後の再充電時間を
演算して、電池を満充電することができる。パルス放電
したときの電圧低下が甚だしい電池は、その後の充電時
間を長くして満充電する。パルス放電して電圧低下の少
ない電池は、その後の充電時間を短くして、過充電を防
止する。
【0009】
【作用】本発明の電池の充電方法は、所定時間充電した
後、電池をパルス放電する。パルス放電すると、電池電
圧は低下する。図2の実線で示すように、充電量の多い
電池は、パルス放電時の電圧低下が少ない。反対に、図
2の破線で示すように、充電量の少ない電池は、パルス
放電時の電圧低下が大きい。本発明の充電方法は、パル
ス放電時の電圧低下からその後の充電時間を演算する。
実線で示すように、パルス放電した時の電圧の低下が小
さい電池は、充電量が多いので、その後の充電時間(T
c1)を短くして、過充電を防止する。破線で示すよう
に、パルス放電した時の電圧低下が大きい電池は、充電
量が少ないので、その後の充電時間(Tc2)を長くし
て満充電する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための充電方法を例示するものであって、
本発明の充電方法は、電池のタイプ、充電回路、充電条
件等を下記のものに特定するものでない。本発明の充電
方法は、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で変更するこ
とができる。
【0011】本発明の電池の充電方法に使用する充電回
路を図3に示し、この充電回路を使用して電池を充電す
る方法を詳述する。さらに、本発明の電池の充電方法
は、リチウムイオン二次電池等の非水系二次電池の充電
に最適であるので、以下リチウムイオン二次電池を充電
する回路と方法とを詳述する。ただ、非水系二次電池に
限らず、ニッケルカドミウム電池等の二次電池にも使用
できるのは言うまでもない。
【0012】図3に示す充電回路は、充電用の定電流定
電圧充電回路1と、充電を停止するメインスイッチSW
1と、電池をパルス放電する放電スイッチSW2と、放電
スイッチSW2に直列に接続されて放電電流を制御する
放電回路4と、電池の充電電流を検出する電流検出回路
2と、電池の電圧を検出する電圧検出回路3と、パルス
放電したときの電圧の低下値から再充電時間を演算する
演算回路5とを備える。
【0013】定電流定電圧充電回路1は、電池を定電流
充電した後、電池の電圧が設定値に上昇すると、定電圧
充電する。したがって、定電流定電圧充電回路1は、電
池の電圧を検出し、電池電圧が設定値に上昇すると、定
電流充電から定電圧充電に切り換える。
【0014】メインスイッチSW1は、電池を充電する
ときにオン、電池が満充電になって充電を停止するとき
にオフに切り換えられる。メインスイッチSW1は、演
算回路5でオンオフ制御される。メインスイッチSW1
には、機械的な可動接点を有するスイッチや半導体の無
接点スイッチが使用される。
【0015】放電スイッチSW2と放電回路4とは直接
に接続されて、電池をパルス放電する。放電スイッチS
W2がオンになると、電池は放電スイッチSW2と放電回
路4とを通じて放電する。放電スイッチSW2がオフの
状態では、電池は放電されない。放電スイッチSW2の
オンオフは、演算回路5に制御される。放電スイッチS
W2は、電池をパルス的に放電させるので、オン時間は
短く、例えば、0.5〜5秒の範囲に設定される。放電
回路4は、電池の放電電流を調整するもので、抵抗、ト
ランジスタ、FET等の半導体素子が使用される。
【0016】電流検出回路2は、電池と直列に接続され
た電流検出抵抗Rの両端の電圧を検出して、電池の充電
電流を検出する。電流検出回路2は、検出した電流値を
演算回路5に入力する。電圧検出回路3は、電池の電圧
を検出して演算回路5に入力する。
【0017】演算回路5は、電流検出回路2と電圧検出
回路3から入力された信号を演算して、メインスイッチ
SW1と放電スイッチSW2をオンオフ制御する。電池を
パルス放電するときは、放電スイッチSW2をオンに切
り替え、電池が満充電されるとメインスイッチSW1を
オフに切り替える。
【0018】図3に示す充電回路は、図4に示すフロー
チャートにしたがって電池を充電する。 [N1のステップ]メインスイッチSW1をオンにし、
電池を定電流充電して設定電圧になった後、定電圧充電
する。この状態で、演算回路5は放電スイッチSW2を
オフとする。 [N2のステップ]ノーセンサー時間(Ta)経過した
かどうかを判断する。ノーセンサー時間は、充電スター
ト時に、充電電流の立ち上がりを無視するために設けら
れる。ノーセンサー時間をカウントするタイマーは、図
示しないが演算回路5に内蔵される。 [N3のステップ]電流検出回路2が電池の充電電流
(In)を検出して演算回路5に入力する。 [N4のステップ]演算回路5は、検出した充電電流
(In)を、設定電流(Ia)に比較する。設定電流
(Ia)は、図2に示すように、パルス放電を開始する
電流値に決められている。設定電流(Ia)は演算回路
5のメモリに記憶されている。充電電流(In)が設定
電流(Ia)よりも大きいと、N3にループする。充電
電流(In)が設定電流(Ia)以下になると、電池が
満充電に近付いたことになるので、次のステップに進
む。 [N5のステップ]演算回路5に制御されて、メインス
イッチSW1がオフに切り替えられる。放電スイッチS
W2はオフの状態に保持される。 [N6のステップ]演算回路5が放電スイッチSW2を
オンに切り替えて、電池をパルス放電する。 [N7のステップ]放電スイッチSW2をオンにする時
間(Tb)が経過するまで、このステップをループす
る。パルス放電時間(Tb)は短く設定される。放電時
間が長くなると、その後の充電時間が長くなるからであ
る。パルス放電(Tb)は、例えば0.5〜5秒に設定
される。 [N8のステップ]電圧検出回路3が、電池電圧を検出
して、検出信号を演算回路5に入力する。
【0019】[N9のステップ]演算回路5は、入力さ
れた電圧値から、再充電時間(Tc)を演算する。再充
電時間は、図2の破線で示すように、検出電圧が低いと
きに長く、実線で示すように検出電圧が高いときに短く
設定する。図2の、実線で示す特性の電池は、パルス放
電して低下する電圧(V1)が高いので再充電時間(T
c1)を短く設定している。破線で示す特性の電池は、
パルス放電して低下する電圧(V2)が低いので、再充
電時間(Tc2)を長く設定している。
【0020】[N10のステップ]演算回路5が放電ス
イッチSW2をオフにして放電を停止し、メインスイッ
チSW1をオンに切り替えて充電を再開する。 [N11のステップ]演算回路5は、再充電時間(T
c)が経過したかどうかを判定する。再充電時間(T
c)が経過するまで、このステップをループする。 [N12のステップ]再充電時間(Tc)が経過する
と、メインスイッチSW1をオフにして、再充電を停止
する。この状態で電池は満充電される。
【0021】この充電方法は、電池の充電電流が減少し
て設定値になったときにパルス放電して電池の電圧低下
を検出する。この方法は、電池をほぼ満充電した状態で
再充電時間を演算できる。このため、再充電時間を短く
して、電池性能に最適な状態で満充電できる特長があ
る。
【0022】また、図4のフローチャートで電池を充電
する方法は、放電スイッチSW2をオンにした状態で電
池の電圧低下を検出する。すなわち、放電しながら電池
電圧を検出する。本発明の充電放電は、パルス放電を完
了した後に、電池を充電しない状態で電池電圧を検出し
て、再充電時間を演算することもできる。
【0023】本発明の電池の充電方法は、図5に示すよ
うに、充電を開始して一定時間経過したときに、パルス
放電して再充電時間を演算することもできる。この充電
方法は、図6に示すフローチャートにしたがって下記の
ステップで電池を充電する。 [N1のステップ]演算回路5がメインスイッチSW1
をオンの状態とし、電池を定電流充電して設定電圧にな
った後、定電圧充電する。この状態で、演算回路5は放
電スイッチSW2をオフとする。 [N2のステップ]パルス放電を開始させるタイマーの
設定時間(TA)が経過したかどうかを判断する。設定
時間(TA)が経過するまで、このステップをループす
る。設定時間(TA)は、いかなる電池も満充電されな
いが、ほぼ満充電できる時間に設定される。 [N3のステップ]演算回路5に制御されて、メインス
イッチSW1がオフに切り替えられる。したがって充電
が中断される。放電スイッチSW2はオフの状態に保持
される。 [N4のステップ]演算回路5が放電スイッチSW2を
オンに切り替えて、電池をパルス放電する。 [N5のステップ]放電スイッチSW2をオンにする時
間(Tb)が経過するまで、このステップをループす
る。パルス放電時間(Tb)は短く設定される。放電時
間が長くなると、その後の充電時間が長くなるからであ
る。パルス放電(Tb)は、例えば0.5〜5秒に設定
される。 [N6のステップ]電圧検出回路3が、電池電圧を検出
して、検出信号を演算回路5に入力する。
【0024】[N7のステップ]演算回路5は、入力さ
れた電圧値から、再充電時間(Tc)を演算する。再充
電時間は、検出電圧が低いときに長く、検出電圧が高い
ときに短く設定する。 [N8のステップ]演算回路5が放電スイッチSW2を
オフにして放電を停止し、メインスイッチSW1をオン
に切り替えて充電を再開する。 [N9のステップ]演算回路5は、再充電時間(Tc)
が経過したかどうかを判定する。再充電時間(Tc)が
経過するまで、このステップをループする。 [N10のステップ]再充電時間(Tc)が経過する
と、メインスイッチSW1をオフにして、再充電を停止
する。この状態で電池は満充電される。
【0025】図6に示すフローチャートは、充電を開始
して一定時間経過すると、充電を中断してパルス放電す
るので、電池の充電電流を検出してパルス放電する必要
がない。このため、電池の充電電流を検出する電流検出
回路2を必要とせず、回路構成を簡素化できる特長があ
る。
【0026】本発明の電池の充電方法は、図7に示すよ
うに、充電を開始して電池電圧が設定電圧(VA)に上
昇したときに、パルス放電して再充電時間を演算するこ
ともできる。この充電方法は、図8に示すフローチャー
トにしたがって下記のステップで電池を充電する。 [N1のステップ]演算回路5がメインスイッチSW1
をオンの状態とし、電池を定電流充電して設定電圧にな
った後、定電圧充電する。この状態で、演算回路5は放
電スイッチSW2をオフとする。 [N2のステップ]電圧検出回路3が電池電圧(Vn)
を検出して、演算回路5に入力する。 [N3のステップ]演算回路5は、入力された電池電圧
(Vn)を、パルス放電を開始するように設定された設
定電圧(VA)に比較する。電池電圧(Vn)が設定電
圧(VA)よりも低いと、N3のステップにループす
る。電池電圧(Vn)が設定電圧(VA)以上になる
と、次のステップに進む。設定電圧(VA)は、電池電
圧(Vn)が上昇したときにパルス放電を開始するよう
に設定した電圧で、演算回路5に記憶される。 [N4のステップ]演算回路5に制御されて、メインス
イッチSW1がオフに切り替えられる。したがって充電
が中断される。その後、演算回路5は放電スイッチSW
2をオンに切り替えて、電池をパルス放電する。 [N5のステップ]放電スイッチSW2をオンにする時
間(Tb)が経過するまで、このステップをループす
る。パルス放電時間(Tb)は短く設定される。放電時
間が長くなると、その後の充電時間が長くなるからであ
る。パルス放電(Tb)は、例えば0.5〜5秒に設定
される。 [N6のステップ]電圧検出回路3が、電池電圧を検出
して、検出信号を演算回路5に入力する。 [N7のステップ]演算回路5は、入力された電圧値か
ら、再充電時間(Tc)を演算する。再充電時間は、検
出電圧が低いときに長く、検出電圧が高いときに短く設
定する。 [N8のステップ]演算回路5が放電スイッチSW2を
オフにして放電を停止し、メインスイッチSW1をオン
に切り替えて充電を再開する。 [N9のステップ]演算回路5は、再充電時間(Tc)
が経過したかどうかを判定する。再充電時間(Tc)が
経過するまで、このステップをループする。 [N10のステップ]再充電時間(Tc)が経過する
と、メインスイッチSW1をオフにして、再充電を停止
する。この状態で電池は満充電される。
【0027】図8に示すフローチャートは、充電を開始
して電池電圧が設定電圧に上昇すると、充電を中断して
パルス放電するので、図6のフローチャートに示す方法
と同様に、電池の充電電流を検出してパルス放電する必
要がない。このため、電池の充電電流を検出する電流検
出回路2を必要とせず、回路構成を簡素化できる特長が
ある。
【0028】さらに本発明の方法は、図9に示すよう
に、電池電圧が設定電圧(VA)以上に上昇したとき
に、複数回パルス放電して再充電を繰り返すこともでき
る。この場合、図10に示すように、パルス放電して低
下したときの電池電圧(Vn)の値で再充電時間を演算
する。図10はパルス放電したときの電池電圧が高くな
るにしたがって、再充電時間を短くしている。電池は満
充電に近付くにしたがって、パルス放電したときの電圧
が高くなる。このため、電池が満充電に近付くにしたが
って、再充電時間を短くし、再充電時間が設定時間より
短くなると、再充電時間を0とする。すなわち、充電を
完了する。
【0029】この充電方法は、図11に示すフローチャ
ートにしたがって下記のステップで電池を充電する。 [N1のステップ]演算回路5がメインスイッチSW1
をオンの状態とし、電池を定電流充電して設定電圧にな
った後、定電圧充電する。この状態で、演算回路5は放
電スイッチSW2をオフとする。 [N2のステップ]電圧検出回路3が電池電圧(Vn)
を検出し、検出した電圧信号を演算回路5に入力する。 [N3のステップ]演算回路5は、検出した電池電圧
(Vn)を設定電圧(VA)に比較する。電池電圧(V
n)が設定電圧(VA)よりも低いとき、N2のステッ
プにループする。電池の充電が進行して、検出した電池
電圧(Vn)が設定電圧(VA)以上になると、次のス
テップに進む。 [N4のステップ]演算回路5がメインスイッチSW1
をオフにして充電を中断した後、放電スイッチSW2を
オンにしてパルス放電を開始する。 [N5のステップ]放電スイッチSW2をオンにする時
間(Tb)が経過するまで、このステップをループす
る。パルス放電時間(Tb)は短く設定される。放電時
間が長くなると、その後の充電時間が長くなるからであ
る。パルス放電(Tb)は、例えば0.5〜5秒に設定
される。 [N6のステップ]電圧検出回路3が、電池電圧を検出
して、検出信号を演算回路5に入力する。 [N7のステップ]演算回路5は、入力された電池電圧
(Vn)から、再充電時間(Tc)を演算する。演算回
路5が計算する再充電時間(Tc)は、図10に示すよ
うに、検出した電池電圧(Vn)が低いときに長く、充
電が進行して電池電圧(Vn)が高くなると短く、設定
値よりも高いと0とする。 [N8のステップ]演算回路5が、放電スイッチSW2
をオフにして放電を停止し、メインスイッチSW1をオ
ンに切り替えて充電を再開する。 [N9のステップ]演算回路5は、再充電時間(Tc)
が経過したかどうかを判定する。再充電時間(Tc)が
経過するまで、このステップをループする。 [N10のステップ]再充電時間(Tc)が経過する
と、再充電時間をあらかじめ設定した設定時間(T1)
よりも短いかどうかを判定する。設定時間(T1)は、
電池の充電が進行して再充電時間が所定の値以下になる
と、再充電することなく充電を満了するために設けられ
る。 [N11のステップ]演算回路5が計算した再充電時間
が設定時間よりも短くなると、メインスイッチSW1を
オフにして、再充電を停止する。この状態で電池は満充
電される。
【0030】
【発明の効果】本発明の電池の充電方法は、全ての電池
を過充電することなく満充電できる特長がある。それ
は、本発明の充電方法が、電池を充電するときにパルス
放電して充電量を検出し、検出した充電量から再充電時
間を調整するからである。内部抵抗の大きい電池、すな
わち周囲温度が低く、あるいはサイクル劣化した電池
は、充電に時間がかかる。この電池は、パルス放電する
と電圧の低下が大きく、低下した電圧値から再充電時間
を長くして満充電できる。内部抵抗の小さい電池は、短
時間に能率よく充電されるので、パルス放電したときの
電圧低下が少ない。低下した電圧値から、再充電時間を
短くして満充電できるので、電池の過充電を防止でき
る。したがって、本発明の充電方法は、実質的に容量が
変化し、あるいは周囲温度の異なる電池を過充電を防止
して満充電できる特長がある。
【0031】さらまた、本発明の充電方法は、従来のよ
うに定電圧充電する時の微小電流を検出して充電を停止
する必要がない。パルス放電したときの電池電圧から電
池の充電量を検出し、その後の再充電時間を調整するか
らである。このため、電池を理想的な充電で満充電でき
るにもかかわらず、高精度に微小な充電電流を検出する
複雑で高価な回路を必要とせず、簡単で安価な回路で正
常に充電できる特長もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】リチウムイオン二次電池を充電するときの電
圧、電流、容量の変化を示すグラフ
【図2】本発明の方法で充電する電池の電圧と電流と容
量の変化を示すグラフ
【図3】本発明の充電方法に使用する充電回路の一例を
示すブロック線図
【図4】本発明の電池の充電方法の具体例を示すフロー
チャート図
【図5】本発明の他の方法で充電される電池の電圧と電
流の変化を示すグラフ
【図6】図5に示すグラフにしたがって電池を充電する
フローチャート図
【図7】本発明の他の方法で充電される電池の電圧と電
流の変化を示すグラフ
【図8】図7に示すグラフにしたがって電池を充電する
フローチャート図
【図9】さらに本発明の他の実施例にかかる方法で充電
する電池の電圧と電流変化を示すグラフ
【図10】図9に示す特性で電池を充電するときに演算
回路が再充電時間を計算する例を示すグラフ
【図11】図9に示す電圧、電流特性で電池を充電する
フローチャート図
【符号の説明】
1…定電流定電圧充電回路 2…電流検出回路 3…電圧検出回路 4…放電回路 5…演算回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池を充電する途中でパルス的に放電さ
    せて低下した電圧を検出し、検出した電圧値からその後
    の再充電時間を演算して充電することを特徴とする電池
    の充電方法。
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