JPH07105983A - パック電池の充電方法 - Google Patents

パック電池の充電方法

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JPH07105983A
JPH07105983A JP5244073A JP24407393A JPH07105983A JP H07105983 A JPH07105983 A JP H07105983A JP 5244073 A JP5244073 A JP 5244073A JP 24407393 A JP24407393 A JP 24407393A JP H07105983 A JPH07105983 A JP H07105983A
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JP
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charging
voltage
battery pack
circuit
battery
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JP5244073A
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English (en)
Inventor
Mikitaka Tamai
幹隆 玉井
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な充電回路で、電池性能の低下を防止し
てパック電池を短時間に充電する。 【構成】 パック電池の充電方法は、パック電池に内蔵
する保護回路1をスイッチング部材に併用する。本発明
の方法で充電するパック電池は、内蔵する二次電池が充
電されてその電圧が設定値に上昇すると充電を強制的に
停止する保護回路1を内蔵している。パック電池の保護
回路1のスイッチング回路4をスイッチングさせて、パ
ック電池をパルス充電する。 【効果】 パック電池の保護回路1をスイッチング部材
に併用してパルス充電するので、充電器にパルス充電さ
せるためのスイッチング部材を必要とせず、回路を簡単
にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パック電池をパルス充
電して急速充電する方法に関し、とくに、リチウムイオ
ン二次電池等の非水系二次電池を内蔵するパック電池に
最適な充電方法に関する。
【0002】
【従来の技術】二次電池を急速充電する方法として、定
電流充電した後、定電圧電流に切り換える方法が特開平
3−251054号公報に記載される。この公報に記載
される充電方法は、電池電圧が設定値になるまでは定電
流充電し、電圧が設定値に上昇した後は、電池の電圧が
設定値以上に上昇しないように、定電圧充電に切り換え
る。この方法は、定電流充電する充電電流を大きくする
ことによって満充電する時間を短くできる。しかしなが
ら、電池の最大充電電流は、電池性能を低下させない値
に制限されるので、充電電流をそれほど大きくできな
い。
【0003】この欠点を解消する充電方法が、特開平2
−119539号公報に記載されている。この公報に記
載される充電方法は、電池電圧と充電電流とを図1に示
すように設定する。充電を開始した最初は、電池電圧
が、第2の電圧V2よりも多少高く設定される第1の電
圧V1に上昇するまで定電流充電する。その後、第1の
電圧V1よりも低く設定された第2の電圧V2の電圧で定
電圧充電する。この充電方法は、定電流充電するときの
電池の最終電圧である第1の電圧V1を、定電圧充電す
る設定電圧である第2の電圧V2よりも高く設定するこ
とによって、二次電池を満充電する時間を短くできる。
【0004】この充電方法は、最初に、第2の電圧V2
よりも高い設定である第1の電圧V1まで定電流充電す
るので、定電流充電するときの充電量が多く、トータル
の充電時間を短縮できる。この方式の充電方法は、第1
の電圧V1を高くすると充電時間が短くなる。しかしな
がら、第1の電圧V1を高くすると、副反応によって、
非水系二次電池の電池としての性能を低下させる弊害が
発生する。
【0005】最初から第2の電圧V2で定電圧充電する
と、副反応による弊害を防止できるが、トータルの充電
時間が長くなる。したがって、この充電方法も、充電時
間を短縮することと、電池性能の低下を防止するとこと
とは互いに相反する性質であって両者を満足することが
できない。
【0006】本発明者は、この欠点を解決することを目
的に、充電と停止とを繰り返すパルス充電によって、電
池性能の低下を防止して、充電時間を短縮する技術を開
発した(特願平4−260115号)。この充電方法
は、最初に第1の電圧まで定電流充電し、その後、第1
の電圧に規制してパルス充電することによって、短い時
間で充電量を多くする。パルス充電の後に第2の電圧で
定電圧充電する。この充電方法は、パルス充電する工程
において、電池の電圧を第1の電圧に規制して充電する
が、充電と休止とを繰り返すので、副反応による電池性
能の低下を防止できる。また、第2の電圧よりも高い電
圧である第1の電圧に規制して充電するので、充電時間
を短くできる。パルス充電した後、電池の設定電圧を低
くして第2の電圧で定電圧充電する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】パルス充電は、設定電
圧を高くして電池性能の低下を阻止できる特長がある。
しかしながら、この充電方法は、充電と停止とを繰り返
して充電するので、充電回路が複雑になる欠点がある。
充電と停止とを繰り返すスイッチング素子と、このスイ
ッチング素子を制御する制御回路と、電池電圧を監視し
て電池電圧が一定値以上に高くならないように制限して
スイッチング素子をオンオフする回路を必要とするから
である。
【0008】本発明は、さらにこの欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、簡単な充電回路で、電池性能の低下を防止して短時
間で充電できるパック電池の充電方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のパック電池の充
電方法は、前述の目的を達成するために下記の構成を備
える。本発明の充電方法は、充電回路を簡素化するため
に、パック電池に内蔵する保護回路を、パルス充電のス
イッチング部材に併用する。すなわち、本発明の充電方
法は、保護回路を内蔵するパック電池の充電方法であ
る。パック電池には、内蔵する電池の電圧が設定値に上
昇すると充電を強制的に停止する保護回路を内蔵したも
のを使用する。パック電池を充電して電池電圧が上昇す
ると保護回路が作動して充電を強制的に停止する。保護
回路は、充電を停止して電池電圧が低下すると再び充電
可能な状態となる。この動作を繰り返してパルス充電す
る。
【0010】
【作用】本発明の充電方法は、下記の工程でパック電池
を充電する。 充電を開始したとき、電池は放電されて電圧が低く
なっている。このため、パック電池の保護回路に内蔵さ
れるスイッチング素子はオンとなっている。 保護回路のスイッチング素子がオンとなっているパ
ック電池を充電すると、内蔵する電池の電圧が次第に上
昇する。 電池電圧が保護回路の充電停止電圧まで上昇する
と、保護回路のスイッチング素子がオフとなる。スイッ
チング素子がオフになるとパック電池の充電が中断され
る。 充電が停止されると、電池電圧が次第に低下する。
電池電圧が保護回路の充電再開電圧よりも低くなると、
スイッチング素子がオフからオンに切り換えられる。パ
ック電池の保護回路は、充電再開電圧を充電停止電圧よ
りも低く設定している。充電を停止した後、ただちに保
護回路のスイッチング素子をオンに復帰させないためで
ある。 保護回路のスイッチング素子がオンになると、電池
の充電が再開される。
【0011】 その後〜の工程を繰り返してパッ
ク電池が充電される。パック電池の充電が進行するにし
たがって、保護回路のスイッチング素子がオフになる時
間が長くなる。したがって、充電器は、スイッチング素
子がオフになる時間を検出してパルス充電を終了するこ
とができる。
【0012】以上のようにして、パック電池をパルス充
電する充電方法は、充電器側で、充電と停止とを繰り返
すスイッチング動作をする必要がない。パック電池の保
護回路をパルス充電のスイッチング部材に併用している
からである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための充電方法を例示するものであって、
本発明は、パルス充電の充電方法と回路とを下記のもの
に特定しない。
【0014】本発明の方法で充電するパック電池は、二
次電池の電圧が異常に高くなると充電を強制的に停止す
る保護回路を内蔵したものである。パック電池に内蔵さ
れる二次電池は、リチウムイオン二次電池等の非水系二
次電池、ニッケルカドミウム二次電池、ニッケル水素二
次電池等の二次電池を使用するが、小型で大容量のリチ
ウムイオン二次電池が最適である。非水系二次電池は過
充電すると電池性能が著しく低下する性質があるので、
電池電圧が異常に高なると充電を強制的に停止させる保
護回路を内蔵したものが多く、本発明の充電方法に適し
ている。
【0015】図2は本発明の方法で充電できるパック電
池の回路図である。この図のパック電池は、充電すると
きに二次電池の電圧が異常に高くなるのを防止する保護
回路1を内蔵している。保護回路1は、二次電池の電圧
を基準電圧に比較して出力を「High」「Low」に
反転させるシュミットトリガー回路2と、シュミットト
リガー回路2の出力を反転させる反転増幅回路3と、反
転増幅回路3の出力でオンオフ制御されるスイッチング
回路4とを備えている。
【0016】シュミットトリガー回路2は、二次電池の
電圧が設定値である充電停止電圧よりも高くなると出力
を「Low」に、充電再開電圧よりも低くなると出力を
「High」とする。シュミットトリガー回路2は、出
力を「High」から「Low」にする充電停止電圧
と、「Low」から「High」にする充電再開電圧と
は同じとせず、充電停止電圧を充電再開電圧よりも高く
している。それは、出力を+入力端子に正帰還している
からである。充電停止電圧と充電再開電圧とは、基準電
圧と正帰還量で調整できる。二次電池をリチウムイオン
二次電池とするパック電池は、例えば、1セル当りの充
電停止電圧を4.3〜4.5V、充電再開電圧を3.9
〜4.1Vに設定する。
【0017】スイッチング回路4は、トランジスタ5と
FET6とで構成される。トランジスタ5はベースを反
転増幅回路3の出力に、コレクタをFET6のゲートに
接続して、FET6をスイッチングする。トランジスタ
5がオンのときにFET6もオン、トランジスタ5がオ
フのときにFET6もオフとなる。オンのトランジスタ
5は、FET6にバイアス電圧を入力してオンにする
が、オフのトランジスタ5はFET6にバイアス電圧を
入力できないからである。
【0018】FET6は二次電池と直列に接続されて二
次電池とパック電池の−極との間に接続されている。F
ET6がオフになると二次電池の充電は停止され、オン
になると二次電池を充電できる状態とする。FET6
は、図に示すように、寄生ダイオード7が接続された等
価回路となるので、FET6がオフになっても放電でき
る。
【0019】図2に示すパック電池の保護回路1は下記
の動作をして二次電池を過充電から防止する。 (1) 充電を開始したとき、二次電池の電圧が低いの
で、シュミットトリガー回路2の出力は「High」と
なっている。 (2) シュミットトリガー回路2の「High」出力
は、反転増幅回路3で「Low」に反転されてトランジ
スタ5のベースに入力される。 (3) トランジスタ5はエミッタを二次電池の+側に接
続しているので、ベースが「Low」であるとベース電
流が流れてオン状態となる。 (4) オン状態のトランジスタ5は、FET6のゲート
にバイアス電圧を入力してオン状態とする。 (5) オン状態のFET6は二次電池をパック電池の−
極に接続して、充電できる状態とする。
【0020】(6) FET6をオンとして二次電池を充
電すると、二次電池の電圧は次第に高くなる。 (7) 二次電池の電圧が充電停止電圧まで上昇すると、
シュミットトリガー回路2の出力は「High」から
「Low」に切り変えられる。 (8) 「Low」信号は反転増幅回路3で「High」
となり、トランジスタ5をオフ状態に切り換える。 (9) トランジスタ5がオフになるとFET6もオフに
なり、充電は強制的に停止される。 (10) 充電が停止されると二次電池の電圧は次第に低下
する。 (11) 二次電池の電圧が充電再開電圧まで低下すると、
シュミットトリガー回路2の出力が「Low」から「H
igh」に切り換えられる。 (12) シュミットトリガー回路2の「High」信号
は、反転増幅回路3で「Low」となってトランジスタ
5をオン状態とし、トランジスタ5がFET6をオンに
切り換える。したがって、二次電池の充電が再開され
る。
【0021】その後、保護回路1は(6)〜(12)の工程を
繰り返して二次電池をパルス充電する。二次電池の充電
が進行するにしたがって、保護回路1のFET6がオン
となる時間が短く、オフ時間が長くなる。充電器は、保
護回路1のオフ時間が長くなったことを検出して、二次
電池が満充電に近付いたと判定し、パルス充電を完了し
て定電圧充電してさらに満充電する。
【0022】図2のパック電池を充電する充電回路を図
3に示している。この図に示す充電回路は、パック電池
14が満充電されたときに充電を完了させるスイッチン
グ素子SW2と、スイッチング素子SW2を制御する演算
回路8と、この演算回路8に、充電電流を検出して入力
する電流検出回路9と、パック電池の電圧を演算回路8
に入力する電圧検出回路10と、定電圧−定電流充電回
路11と、パック電池を強制的に放電させる放電回路1
2と、直流電源13とを備える。
【0023】スイッチング素子SW2はオンオフに制御
され、オン状態となってパック電池14を充電し、パッ
ク電池14が満充電されるとオフ状態となって充電を完
了する。
【0024】演算回路8は、パック電池14の充電を完
了させるスイッチング素子SW2と、充電するときのパ
ック電池14の最大電圧を設定する電圧切換スイッチS
W4と、放電回路12の放電スイッチSW3とを制御す
る。演算回路8は、パック電池14をパルス充電した後
に定電圧充電し、パック電池14が満充電になるとスイ
ッチング素子SW2をオフに切り換えて充電を終了させ
る。スイッチング素子SW2は、パルス充電する工程に
おいてオンに保持される。
【0025】さらに、演算回路8は、パック電池14を
パルス充電するときは電圧切換スイッチSW4をE1側と
し、パック電池14の充電が進行して、保護回路1が充
電を停止させる時間が長くなってパルス充電を定電圧充
電に切り換えるときには、E2側に切り換える。
【0026】さらに演算回路8は、パルス充電から定電
圧充電に切り換えたときに、放電スイッチSW3をオフ
からオンに切り換える。放電スイッチSW3はパック電
池を強制的に放電させて、パック電池の電圧を定電圧充
電の電圧に低下させる。
【0027】さらにまた、演算回路8は、パック電池1
4を定電圧充電する時間を設定するためにタイマー(図
示せず)を内蔵している。タイマーは定電圧充電が開始
されたときにカウントを開始し、設定時間経過するとス
イッチング素子SW2をオフにしてパック電池14の充
電を完了させる。
【0028】電流検出回路9は、充電電流に比例した電
圧を発生する電流検出抵抗15の両端の電圧を増幅す
る。電流検出抵抗15は、パック電池14と直列に接続
されている。電流検出抵抗15の両端には、抵抗値×電
流の電圧が発生する。電流検出回路9は、電流検出抵抗
15の両端に発生する電圧を演算回路8に入力し、演算
回路8は入力された電圧から充電電流を演算する。電圧
検出回路10は、パック電池の電圧を検出して演算回路
8に入力する。
【0029】定電圧−定電流充電回路11は、定電流回
路を構成するふたつのトランジスタ20、21と、トラ
ンジスタ20のベースに接続された差動アンプ16と、
差動アンプ16の+入力端子に接続された電圧切換スイ
ッチSW4と、電圧切換スイッチSW4に接続された基準
電源17とを備える。
【0030】定電流回路は、電流検出抵抗15と直列に
接続された電圧検出抵抗18の電圧を一定(約0.6
V)とするように充電電流を制御する。したがって、電
圧検出抵抗18の抵抗値を調整して充電電流を調整で
き。充電電流が設定値よりも大きくなると電圧検出抵抗
18の電圧が高くなって充電電流を減少させる。
【0031】差動アンプ16は、電流制御トランジスタ
20のベース電圧を制御して、パック電池14の電圧を
制限する。差動アンプ16は、+入力端子に接続される
基準電源17と、−入力端子に接続されるパック電池1
4の電圧とを比較する。パック電池14の電圧が基準電
源17の電圧よりも高くなると、差動アンプ16の出力
を−とし、電流制御トランジスタ20をカットオフ状態
に近付けて出力電圧を低くする。パック電池の電圧が、
基準電源17の電圧よりも低いとき、差動アンプ16の
出力は+となり、電流制御トランジスタ20をカットオ
フ状態としない。差動アンプ16は、電流制御トランジ
スタ20を制御して、パック電池の電圧を基準電源17
の電圧よりも低く制御して充電する。
【0032】電圧切換スイッチSW4は演算回路8に制
御されて、差動アンプ16の+入力端子の設定電圧を変
更する。電圧切換スイッチSW4はパック電池14をパ
ルス充電するときにはE1側に、定電圧充電するときに
はE2側に切り換えられる。E1の基準電圧はパック電池
の保護回路1が作動して充電を停止する充電停止電圧よ
りも高く、たとえば1セル当りの電圧を4.7V/セル
に設定する。E2はパック電池を定電圧充電する電圧
で、定電圧充電よりも低くて充電再開電圧よりも高く、
たとえば4.2V/セルに設定される。
【0033】放電回路12は、互いに直列に接続された
放電スイッチSW3と放電抵抗19で、パック電池14
と並列に接続されている。放電スイッチSW3は演算回
路8に制御されと、パック電池14を強制放電するとき
にオンに制御される。
【0034】図3に示す充電回路は、図4に示すフロー
チャートで下記のようにしてパック電池を充電する。こ
の図において、ステップ1〜8はパック電池をパルス充
電する工程であり、ステップ9〜12はパック電池を定
電圧充電して満充電する工程である。ステップ13〜1
6は、満充電に近いパック電池をパルス充電しないで定
電圧充電に移行させる工程である。
【0035】(1) 充電を開始して、電圧切換スイッチ
SW4をE1に、スイッチング素子SW2をオンとして急
速充電を開始する。[S=1] (2) 電流検出回路9でもってパック電池14の充電電
流を検出して演算回路8に入力する。[S=2] (3) 演算回路8は充電電流が0かどうかを判定する。
充電電流が0でなく、急速充電しているとステップ2に
ループする。パック電池14の保護回路1が動作して充
電が停止されると充電電流が0になるので次のステップ
に移行する。[S=3] (4) 演算回路8のタイマーをリセットしてカウントを
開始させる。[S=4] (5) タイマーのカウント時間がTa経過したかどうかを
判定する。タイマーの設定時間Taは、たとえば2秒〜
1分、好ましくは10〜40秒に設定される。このタイ
マーは、充電器にセットしたパック電池14が満充電に
近いかどうかを判定するためのものである。満充電に近
いパック電池は、パック電池の保護回路が作動して充電
を強制的に停止する時間が、タイマーの設定時間Taよ
りも長くなる。このパック電池は、ステップ5〜7をル
ープして充電を停止する時間がTaよりも長くなり、パ
ルス充電に移行することなくステップ13に移行して強
制放電した後定電圧充電される。[S=5、6、7]
【0036】(6) 満充電されていないパック電池は、
ステップ8に移行する。それは、保護回路がパルス充電
を停止させる時間が、演算回路8のタイマー設定時間で
あるTaよりも短いので、Ta経過する前に充電電流が0
でなくなるからである。ステップ8において、タイマー
がカウントを開始して、設定時間Tbを経過したかどう
かが判定される。TbはTaよりも短く、たとえば1秒〜
30秒、好ましくは5〜20秒に設定される。Tbは、
パック電池をパルス充電から定電圧充電に切り換えるタ
イミングを決定する。パック電池をパルス充電すると、
満充電に近付くにしたがって、保護回路1が作動して充
電を停止する時間が長くなる。パルス充電を停止する時
間がTbよりも長くなると、パルス充電を停止して定電
圧充電に移行させる。Tbを長くすると、パック電池は
パルス充電でより満充電に近い状態まで充電される。T
bを短く設定すると、パック電池はパルス充電する工程
の充電量が少なくなる。Tbは、パック電池を急速充電
して電池性能を低下させない最適値に調整される。パル
ス充電の停止時間がTbよりも短いパック電池は、ステ
ップ2にループしてパルス充電される。パルス充電の停
止時間がTbよりも短くなったパック電池は、次のステ
ップ9に移行する。[S=8]
【0037】(7) パルス充電が完了すると、演算回路
8は電圧切換スイッチSW4をE2側に切り換え、設定電
圧を低くしてパック電池を定電圧充電する。[S=9] (8) 演算回路8がタイマーをリセットしてカウントを
開始させる。タイマーの経過時間がTcを経過するまで
ステップ11を繰り返し、Tc経過するとスイッチング
素子SW2をオフにして充電を完了する。Tcは、パック
電池を定電圧充電する時間に設定される。[S=10、
11、12]
【0038】(9) 満充電に近いパック電池は、ステッ
プ5からステップ13にジャンプする。ステップ13に
おいて、演算回路8はスイッチング素子SW2をオフに
すると共に、放電スイッチSW3をオンにしてパック電
池を強制的に放電させる。[S=13] (10) 電圧検出回路10がパック電池の電圧を検出して
演算回路8に入力する。演算回路8は、パック電池の電
圧を前回の検出電圧に比較し、前回の電圧値よりも高く
なると放電スイッチSW3をオフにして、ステップ9に
移行して定電圧充電する。[S=14、15、16]
【0039】ステップ15で、パック電池の電圧を前回
の検出値に比較しているのは、パック電池の保護回路1
に内蔵されるスイッチング回路4が、オフからオンに切
り換えられたことを判定するためである。保護回路1の
スイッチング回路4がオフからオンになると、パック電
池の電圧は高くなる。それは、図2に示すように、スイ
ッチング回路4のFET6がオフになると、FET6と
並列に接続されている寄生ダイオードによって約0.6
Vの電圧降下が発生しているので、パック電池の出力電
圧が0.6V低くなっているが、FET6がオンになる
とこの電圧がほぼ0となって電圧降下がなくなるからで
ある。パック電池の電池電圧が低下して、スイッチング
回路4のFET6がオンとなると、パック電池の強制放
電を停止して定電圧充電する。
【0040】図3に示す充電回路は、図5に示すフロー
チャートで下記のようにしてパック電池を充電すること
もできる。この図において、ステップ1〜7はパック電
池をパルス充電する工程であり、ステップ12〜17は
パック電池を定電圧充電して満充電する工程である。ス
テップ8〜11は、パルス充電して電圧が上昇したパッ
ク電池を強制的に放電して、定電圧充電の電圧に低下さ
せるステップである。
【0041】(1) 充電を開始して、電圧切換スイッチ
SW4をE1に、スイッチング素子SW2をオンとして急
速充電を開始する。[S=1] (2) 電流検出回路9でもってパック電池の充電電流を
検出して演算回路8に入力する。[S=2] (3) 演算回路8は充電電流が0かどうかを判定する。
充電電流が0でなく、急速充電しているとステップ2に
ループする。パック電池の保護回路1が動作して充電が
停止されると充電電流が0になるので次のステップに移
行する。[S=3](4) 演算回路8のタイマーをリセ
ットしてカウントを開始させる。[S=4]
【0042】(5) タイマーのカウント時間がTb経過し
たかどうかを判定する。タイマーの設定時間Tbは、た
とえば1秒〜30秒、好ましくは5〜20秒に設定され
る。Tbは、図4のフローチャートと同じようにパック
電池をパルス充電から定電圧充電に切り換えるタイミン
グを決定する。パルス充電の停止時間がTbよりも短い
パック電池は、ステップ2にループしてパルス充電され
る。パルス充電の停止時間がTbよりも短くなったパッ
ク電池は、次のステップに移行する。[S=5、6、
7]
【0043】(6) 演算回路8はスイッチング素子SW2
をオフにすると共に、放電スイッチSW3をオンにして
パック電池を強制的に放電させる。[S=8、9] (7) 電圧検出回路10がパック電池の電圧を検出して
演算回路8に入力する。演算回路8は、パック電池の電
圧を前回の検出電圧に比較し、前回の電圧値よりも高く
なると放電スイッチSW3をオフにする。パック電池の
電圧が前回の検出値よりも高くなるのは、パック電池の
保護回路1のスイッチング回路4がオフからオンになる
からである。[S=10、11]
【0044】(8) パック電池のスイッチング回路4が
オンになると、演算回路8はスイッチング素子SW2を
オンにすると共に、電圧切換スイッチSW4をE2側に切
り換え、設定電圧をE2と低くしてパック電池を定電圧
充電する。[S=12] (9) 電流検出手段がパック電池の充電電流を検出し、
演算回路8は検出した電流を記憶する電流値Iaに比較
する。Iaは図6において、パルス充電するときに電流
よりも小さく、定電圧充電するときの電流よりも大きく
設定される。このステップで充電電流がIaよりも小さ
いパック電池は、充電容量が少ないので、さらにステッ
プ1にループしてパルス充電する。[S=14] (10) 演算回路8がタイマーをリセットしてカウントを
開始させる。タイマーの経過時間がTcを経過するまで
ステップ16を繰り返し、Tc経過するとスイッチング
素子SW2をオフにして充電を完了する。Tcは、パック
電池を定電圧充電する時間に設定される。[S=15、
16、17]
【0045】以上の工程でパック電池を充電するとき
の、電圧と電流のグラフを図6に示している。この図
は、パック電池の保護回路1が作動する充電停止電圧を
4.4Vに、充電再開電圧を4.1Vに、充電回路がパ
ック電池を定電圧充電する電圧E2を4.2Vに設定し
ている。この図に示すように、パック電池は最初に保護
回路1のスイッチング回路4がオンオフされてパルス充
電され、パルス充電の充電停止時間がTbよりも長くな
ると、定電圧充電して満充電される。満充電時間はタイ
マーでTcに設定されている。満充電は、充電電流が設
定値以下になったことを検出して終了させることもでき
る。
【0046】
【発明の効果】本発明のパック電池の充電方法は、パッ
ク電池に内蔵する保護回路を、パルス充電するスイッチ
ング部材に併用する。このため、簡単な充電回路でもっ
て、電池性能が低下するのを防止して、短時間に急速充
電できる特長がある。充電器は、パルス充電するための
スイッチング回路や、スイッチング回路を動作させるた
めの回路とを必要としない。充電器は、パック電池の充
電状態を検出してパルス充電を停止させ、必要ならばさ
らに補充電してパック電池を満充電できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の充電方法でパック電池を充電する電圧電
流カーブを示すグラフ
【図2】本発明の方法で充電するパック電池の回路図
【図3】図2に示すパック電池を充電する充電回路を示
す回路図
【図4】図3に示す充電回路でパック電池を充電するフ
ローチャート図
【図5】図3に示す充電回路でパック電池を充電する別
の方法を示すフローチャート図
【図6】図3に示す充電回路でパック電池を充電する電
圧と電流カーブを示すグラフ
【符号の説明】
1…保護回路 2…シュミットトリガー回路 3…反転増幅回路 4…スイッチング回路 5…トランジスタ 6…FET 7…寄生ダイオード 8…演算回路 9…電流検出回路 10…電圧検出回路 11…定電圧−定電流充電回路 12…放電回路 13…直流電源 14…パック電池 15…電流検出抵抗 16…差動アンプ 17…基準電源 18…電圧検出抵抗 19…放電抵抗 20…トランジスタ 21…トランジスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内蔵する二次電池が充電されてその電圧
    が設定値に上昇すると充電を強制的に停止する保護回路
    を内蔵するパック電池の充電方法において、 パック電池に内蔵される保護回路を、パック電池をパル
    ス充電するスイッチング部材に併用することを特長とす
    るパック電池の充電方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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