JPH08138645A - 電池セパレータおよびその製造方法 - Google Patents

電池セパレータおよびその製造方法

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JPH08138645A
JPH08138645A JP6305462A JP30546294A JPH08138645A JP H08138645 A JPH08138645 A JP H08138645A JP 6305462 A JP6305462 A JP 6305462A JP 30546294 A JP30546294 A JP 30546294A JP H08138645 A JPH08138645 A JP H08138645A
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fiber
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 厚みが小さいにもかかわらず、優れた保液
性、均一性を有し、電池寿命を低下させることなく電池
容量の向上に寄与しうる電池セパレータを提供する。 【構成】 長さ5〜15mmの熱接着性繊維20〜30
重量%と、繊維断面においてポリオレフィン重合体(A
成分)とエチレンビニルアルコール共重合体(B成分)
とが交互に隣接して配置されてなる長さ5〜15mmの
分割型複合繊維50〜80重量%と、上記分割型複合繊
維の分割により形成される極細繊維よりも繊度の大きい
長さ5〜15mmの合成繊維10〜30重量%とを混合
して湿式抄紙し、加熱処理により繊維間結合を行い、次
いで高圧水流処理を施して上記分割型複合繊維を分割さ
せて極細繊維を形成させるとともに維間を交絡させ、し
かるのち熱カレンダー処理して0.08mm以上0.1
5mm未満の厚さに仕上げ、保液率が380%以上の電
池セパレータとなした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニッケル−カドミウム
電池、ニッケル−亜鉛電池、ニッケル−水素電池等のア
ルカリ蓄電池用に好適な電池セパレータに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】通常、電池セパレータとしては、ナイロ
ンやポリプロピレン繊維からなる乾式法で製造された不
織布(以下、乾式不織布という)や、湿式抄紙法で製造
された不織布(以下、湿式不織布という)が使用されて
いる。
【0003】さて、近年の電子機器の小型軽量化に伴
い、電池の高容量化が要求されていることから、セパレ
ータの厚みを薄くすることによって正極活物質および負
極活物質の量を増やし、電池の高容量化を図ろうとする
試みがなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般にセパレ
ータの厚みを薄くすると保液能が低下するため、充放電
を繰り返すとセパレータの液枯れによって寿命が短くな
るという問題が生じる。また、特に乾式不織布の場合、
その厚みを薄くしようとすると不織布の均一性が著しく
損なわれるが、セパレータの均一性が低下すると、正極
と負極の間で短絡が生じやすくなるという問題がある。
一方、湿式不織布の厚みを薄くしようとすると抗張力が
著しく低下し、これをセパレータとして使用する場合、
巻回できなくなるという問題がある。これらの理由によ
り、電池セパレータとして採用されている不織布の厚み
は0.15〜0.20mmが限界であり、電池容量を大幅
に向上させることはできなかった。
【0005】本発明はこれらの実情に鑑み、優れた保液
性および均一性を有し、かつ厚みが小さく、電池寿命を
低下させることなく電池容量の向上に寄与しうる電池セ
パレータを得ることを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の電池セパ
レータは、長さ5〜15mmの熱接着性繊維20〜30重
量%と、繊維断面においてポリオレフィン重合体(A成
分)とエチレンビニルアルコール共重合体(B成分)と
が交互に隣接して配置されてなる長さ5〜15mmの分割
型複合繊維50〜80重量%と、上記分割型複合繊維の
分割により形成される極細繊維よりも繊度の大きい長さ
5〜15mmの合成繊維10〜30重量%とが混合されて
なり、上記分割型複合繊維の分割により極細繊維が形成
され、かつ繊維間が交絡し、繊維の一部が相互に接着し
ていることを特徴とする不織布であって、その厚さが
0.08mm以上0.15mm未満、保液率が380%以上
であることを特徴とするものである。以下、その内容を
説明する。
【0007】上述の熱接着性繊維とは、熱によって軟化
・溶融し、繊維間を結合させる働きをする繊維を指す。
このような繊維としては、例えば、ポリエチレンやポリ
プロピレン等のポリオレフィン系の熱接着性繊維を使用
するのが好ましい。
【0008】特に本発明においては、セパレータの強力
を向上させるべく、鞘が低融点成分、芯が高融点成分で
構成された芯鞘型複合繊維を使用することが好ましい。
中でも、芯成分がポリプロピレン、鞘成分がポリエチレ
ンで構成された芯鞘型複合繊維は、ポリオレフィン系成
分から構成されているので耐アルカリ性に優れ、また、
後述するポリプロピレンとエチレンビニルアルコール共
重合体からなる分割型複合繊維との接合性も良好なこと
から、最も好ましく使用することができる。
【0009】熱接着性繊維の割合は20〜30重量%で
あることが好ましい。20重量%未満では、繊維間の結
合が不十分で湿式不織布の形態を安定化させることがで
きず、30重量%を超えると、後述する分割型複合繊維
および繊度の大きな繊維の占める割合が小さくなるため
である。
【0010】本発明で使用する分割型複合繊維は、ポリ
オレフィン重合体をA成分とし、エチレンビニルアルコ
ール共重合体をB成分とする複合繊維である。ここで、
ポリオレフィン重合体はセパレータに耐薬品性を付与す
るために、エチレンビニルアルコール共重合体はセパレ
ータに親水性を付与するために採用されている。ポリオ
レフィン重合体としては、ポリプロピレンやポリエチレ
ンを好ましく使用することができる。また、エチレンビ
ニルアルコール共重合体は、紡糸性と親水性を考慮する
とエチレン含有量が20〜50モル%のものを好ましく
使用することができる。
【0011】また、この分割型複合繊維は、その繊維断
面においてA成分とB成分が交互に隣接しており、その
構成単位は長さ方向に連続し、全構成単位の一部は必ず
繊維表面に露出している断面形状を有するものである。
具体的には、A、B成分が図1〜図3のように配列され
たものを好ましく使用することができる。A、B両成分
の複合比は紡糸工程の容易性と電解液に対する親和性の
点からA成分:B成分が30:70〜70:30程度が
望ましい。
【0012】そして、この分割型複合繊維は後述する高
圧水流処理等によって分割され、極細繊維を形成する。
分割型複合繊維の分割により形成される極細繊維の不織
布全体に占める割合が大きすぎたり、極細繊維の繊度が
小さすぎると、不織布が「しまりすぎる」ので注意を要
する。ここで不織布が「しまりすぎる」とは、繊維間隙
が小さくなりすぎ、その結果、通気度や保液性等が低下
することをいう。従って、分割型複合繊維の割合は50
〜80重量%が好ましく、また形成される極細繊維の繊
度が0.1〜0.5デニールとなるような分割型複合繊
維を用いることが望ましい。分割型複合繊維の割合が5
0重量%未満ではエチレンビニルアルコール共重合体の
占める割合が少なくなるため、また極細繊維の繊度が
0.5デニールを超えるとエチレンビニルアルコール共
重合体からなる極細繊維の表面積が小さくなるため、保
液性が低下し、好ましくない。
【0013】また、このような「しまりすぎ」を防ぐた
め、上記分割型複合繊維の分割により形成される極細繊
維よりも繊度の大きい合成繊維(以下、単に繊度の大き
い繊維という)を10〜30重量%混合することが望ま
しい。その繊度は、極細繊維の繊度よりも大きければ特
に限定されないが、大きすぎると不織布の強力が低下す
るので注意を要する。また、その素材も特に限定され
ず、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナ
イロン等、汎用されている合成繊維を使用することがで
きる。特に、繊度が0.6〜1.0デニールのやや剛性
で高強力のポリプロピレン繊維は、セパレータに耐アル
カリ性を付与し、かつ適度な繊維間隙を確保する上にお
いて、最も好ましく適用される。
【0014】上述した熱接着性繊維、分割型複合繊維、
繊度の大きい繊維は、いずれもその繊維長が5〜15mm
であることが望ましい。5mm未満では高圧水流処理によ
る繊維間の交絡が不十分となり、15mmを超えると特に
湿式抄紙法によって不織布を製造する場合、スラリー中
における繊維の分散性が悪くなり均一な不織布を得るこ
とができないからである。
【0015】次に本発明の電池セパレータの製造方法に
ついて説明する。本発明のセパレータの基材となる不織
布の製造方法としては湿式抄紙法が望ましい。湿式抄紙
法によれば均一な不織布が得られるからである。湿式抄
紙は通常の方法で行えばよく、まず熱接着性繊維20〜
30重量%と、分割型複合繊維50〜80重量%と、繊
度の大きな繊維10〜30重量%を混合して、0.01
〜0.6%の濃度になるように水に分散させ、スラリー
を調製する。このとき少量の分散剤を加えてもよい。湿
式不織布の製造方法について記載された特開平5−21
4653号公報によれば、スラリー調製の際、分割型複
合繊維を予め分割させることにより、得られる不織布の
強度が向上することが分かっているが、本発明では分割
率を30%以下に抑えることが望ましい。これ以上分割
させた状態で抄紙すると得られる不織布の均一性が低下
するので好ましくない。
【0016】スラリーは長網式あるいは丸網式の抄紙機
を用いて抄紙される。目付は繊維の量によって調節しう
るが、最終的な厚みを0.08mm以上0.15mm未満に
するには、目付を20〜50g/m2 にすることが望ま
しい。20g/m2 未満では不織布の繊維密度が小さく
なるため正極と負極の間で短絡が生じやすくなり、50
g/m2 を超えると繊維密度が大きくなりすぎて通気性
および保液性が低下するからである。
【0017】次いで、熱接着性繊維を溶融させて繊維間
を結合させる。熱接着性繊維の溶融は、抄紙工程におけ
る乾燥処理の際に乾燥と同時に行ってもよく、また一
旦、湿式不織布としたのち加熱処理して行ってもよい。
そして、熱接着性繊維の溶融により繊維間を結合させ、
形態を安定化させた状態にしてから、高圧水流処理を施
し、分割型複合繊維を分割させて極細繊維を形成させる
とともに繊維間を交絡させる。しかるのち熱カレンダー
処理して厚さ0.08mm以上0.15mm未満に仕上げ、
本発明の電池用セパレータとする。
【0018】
【作用】本発明において熱接着性繊維は、繊維間を結合
することによって、湿式不織布の形態を安定化させるは
たらきをする。
【0019】また、ポリオレフィン重合体とエチレンビ
ニルアルコール共重合体からなる分割型複合繊維は、高
圧水流の作用によって分割されて極細繊維を形成し、そ
れらが交絡して不織布に微細な繊維間空隙を形成するた
め、エチレンビニルアルコール共重合体の親水性と相俣
って電解液の保液率向上に寄与する。さらに、エチレン
ビニルアルコール共重合体は優れた湿熱接着性を示すた
め、バインダーの役割をも果たし、不織布の強力向上に
寄与する。また、耐アルカリ性のポリオレフィン重合体
は不織布、即ち電池セパレータの耐久性を向上させる。
【0020】繊度の大きな繊維は、極細繊維同士の交絡
による不織布のしまりすぎを防ぎ、電池セパレータに適
度な空隙を付与して通気性および保液性の低下を防止す
る。
【0021】本発明の電池セパレータの製造方法におい
ては、セパレータの基材となる不織布の製造に湿式抄紙
法を採用するので、乾式法に比べて不織布の繊維密度を
均整化することができ、厚みを薄くすることが可能とな
る。さらに、本発明の製造方法によれば、熱接着性繊維
を溶融させて予め繊維間を結合させるので、形態が安定
化され、ロール巻き取り時や取り扱い時における繊維の
乱れを防止して均整な繊維密度を保持した状態で高圧水
流処理装置に供給することができる。また、熱接着後に
分割型複合繊維を分割させて極細繊維を形成させるの
で、極細繊維特有の性質、即ち柔軟性、ドレープ性が損
なわれないという利点がある。
【0022】
【実施例】
[実施例1]繊度1.5デニール、繊維長10mm、芯成
分/鞘成分がポリプロピレン/高密度ポリエチレン(複
合比50/50)の芯鞘型複合繊維である熱接着性繊維
を30重量%と、A成分がポリプロピレン、B成分がエ
チレンビニルアルコール共重合体(エチレン含有量38
モル%)であって、図1に示すような断面形状を有し、
A成分/B成分の容積比が50/50の繊度3デニー
ル、繊維長6mmの分割型複合繊維を60重量%と、繊度
0.7デニール、繊維長10mm、強度9g/dのポリプ
ロピレン繊維を10重量%とを、混合して0.5%の濃
度になるようにスラリーを調製し、湿式抄紙して目付4
5.6g/m2 の湿式不織布を作成した。次に、この不
織布を熱風貫通型乾燥機を用いて130℃で加熱処理
し、上記熱接着性繊維の高密度ポリエチレンを溶融して
繊維間を結合させた。次いで、この加熱後の湿式不織布
の表裏面に水圧130kg/cm2 の高圧柱状水流を噴射す
ることにより、上記分割型複合繊維を分割させて繊度
0.19〜0.20デニールの極細繊維を形成させると
ともに繊維間を交絡させ、しかるのち熱カレンダー処理
して厚さ0.13mmに仕上げ、電池セパレータ用の不織
布となした。
【0023】[実施例2]上記実施例1で使用した繊維
と同じ繊維を同じ割合で混合して、実施例1と同様の方
法で目付35.2g/m2 の湿式不織布を作成した後、
実施例1と同様の方法で加熱処理、高圧水流処理、およ
び熱カレンダー処理して厚さ0.10mmの電池セパレー
タ用の不織布となした。
【0024】[比較例1]上記実施例1で使用した分割
型複合繊維のみを使用して実施例1と同様な方法で湿式
不織布を作成し、得られた湿式不織布の表裏面に水圧1
30kg/cm2 の高圧柱状水流を噴射することにより、上
記分割型複合繊維を分割させて繊度0.19〜0.20
デニールの極細繊維を形成させるとともに繊維間を交絡
させ、しかるのち熱カレンダー処理して厚さ0.13mm
に仕上げ、電池セパレータ用の不織布となした。
【0025】[比較例2]上記実施例1で使用した熱接
着性繊維30重量%と、分割型複合繊維70重量%とを
混合して、実施例1と同様な方法で湿式不織布を作成
し、実施例1と同様な方法で加熱処理、高圧水流処理、
および熱カレンダー処理して厚さ0.13mmに仕上げ、
電池セパレータ用の不織布となした。
【0026】[比較例3]上記実施例1で使用した繊維
と同じ繊維を同じ割合で混合し、実施例1と同様の方法
で目付45.3g/m2 の湿式不織布を作成した後、熱
風貫通型乾燥機を用いて130℃で加熱処理し、上記熱
接着性繊維の高密度ポリエチレンを溶融して繊維間を結
合させた。次に、熱カレンダー処理して厚さ0.13mm
に仕上げ、電池セパレータ用の不織布となした。
【0027】[比較例4]エチレンビニルアルコール共
重合体を鞘成分、ポリプロピレンを芯成分とする繊度2
デニール、繊維長51mmの芯鞘型複合繊維50重量%
と、実施例1で使用した熱接着性繊維と同じ成分、複合
比の芯鞘型複合繊維であって繊度0.9デニール、繊維
長38mmのもの50重量%とを混合してパラレルカード
でウェブを作成し、これを130℃で加熱処理して熱接
着性繊維の高密度ポリエチレンを溶融して繊維間を結合
させ、電池セパレータ用の不織布となした。
【0028】実施例1〜2、比較例1〜4の電池セパレ
ータの物性を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】尚、表中の物性値の評価は以下の方法によ
り行った。
【0031】[抗張力、伸び] JIS P 8113
の紙及び板紙の引張試験方法に準じて測定した。
【0032】[引裂強力] JIS P 8116の紙
及び板紙の引裂強さの試験方法に準じて測定した。
【0033】[吸液速度] 試料幅方向より25×25
0mmの試験片3枚を採取し、水分平衡状態にする。次に
試験片を20℃に保った比重1.30の水酸化カリウム
水溶液(以下、KOH溶液と略す)を入れた水槽上の一
定の高さに支えた水平棒にピンで止める。試験片の下端
を一線に揃えて水平棒を下ろし、試験片の下端が5mmだ
け液中に漬かるように垂直に立て、毛細管現象によりK
OH溶液が上昇した高さを30分後に測定した。
【0034】[保液率] 試験片の水分平衡状態の重量
(W)を1mgまで測定する。次に比重1.30のKOH
溶液中に試験片を浸漬し、KOH溶液を1時間吸収させ
たのち液中から引き上げて10分間放置した後、試験片
の重量(W1) を測定し、保液率(%)=((W1
W)/W)×100の式より保液率を算出した。
【0035】[巻回性] セパレータの巻回性が良いも
のから順に、◎、○、△、×で示した。
【0036】[最大孔径] バブルポイント法に準じて
測定した。
【0037】[通気度] フラジール型試験機を用い、
JIS L 1096に準じて測定した。
【0038】
【発明の効果】このように本発明の電池セパレータは、
従来のセパレータよりも厚みが小さいにもかかわらず、
優れた保液性および吸液性を示すので、電池寿命を低下
させることなく、電池の容量を向上させることができ
る。また、本発明の電池セパレータの基材となる不織布
を湿式抄紙法により製造した場合、厚みを小さくしても
均一な不織布を得ることができるので、乾式不織布のよ
うに均一性の低下に基づく正極と負極間の短絡が生ずる
こともない。さらに、本発明の電池セパレータは、分割
型複合繊維の分割により形成される極細繊維同士が交絡
しており、かつ繊維の一部がエチレンビニルアルコール
共重合体の湿熱接着により相互に結合されているので、
厚みが小さくても巻回に耐えるだけの抗張力および引裂
強力を示す。また、優れた柔軟性を有するので、巻回時
に折り目が生ずることもない。従って、これを用いて電
池を製造した場合、電極の巻回工程および電池性能に特
に影響を及ぼすことなく、高容量の電池を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用できる分割型複合繊維の一例の断
面拡大図である。
【図2】本発明に適用できる分割型複合繊維の一例の断
面拡大図である。
【図3】本発明に適用できる分割型複合繊維の一例の断
面拡大図である。
【符号の説明】
1 A成分 2 B成分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さ5〜15mmの熱接着性繊維20〜3
    0重量%と、繊維断面においてポリオレフィン重合体
    (A成分)とエチレンビニルアルコール共重合体(B成
    分)とが交互に隣接して配置されてなる長さ5〜15mm
    の分割型複合繊維50〜80重量%と、上記分割型複合
    繊維の分割により形成される極細繊維よりも繊度の大き
    い長さ5〜15mmの合成繊維10〜30重量%とが混合
    されてなり、上記分割型複合繊維の分割により極細繊維
    が形成され、かつ繊維間が交絡し、繊維の一部が相互に
    接着している不織布であって、その厚さが0.08mm以
    上0.15mm未満であり、保液率が380%以上である
    ことを特徴とする電池セパレータ。
  2. 【請求項2】 熱接着性繊維が、ポリエチレンを鞘、ポ
    リプロピレンを芯とする芯鞘型複合繊維であることを特
    徴とする請求項1記載の電池セパレータ。
  3. 【請求項3】 長さ5〜15mmの熱接着性繊維20〜3
    0重量%と、繊維断面においてポリオレフィン重合体
    (A成分)とエチレンビニルアルコール共重合体(B成
    分)とが交互に隣接して配置されてなる長さ5〜15mm
    の分割型複合繊維50〜80重量%と、上記分割型複合
    繊維の分割により形成される極細繊維よりも繊度の大き
    い長さ5〜15mmの合成繊維10〜30重量%とを混合
    して湿式抄紙し、抄紙工程における乾燥処理により、も
    しくは抄紙後の加熱処理により上記熱接着性繊維を溶融
    して繊維間結合を行い、次いでこの湿式不織布に高圧水
    流処理を施して上記分割型複合繊維を分割させて極細繊
    維を形成させるとともに繊維間を交絡させ、しかるのち
    熱カレンダー処理して0.08mm以上0.15mm未満の
    厚さに仕上げることを特徴とする電池セパレータの製造
    方法。
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