JPH0835192A - ポリオレフィン系繊維紙とその製造方法 - Google Patents
ポリオレフィン系繊維紙とその製造方法Info
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- JPH0835192A JPH0835192A JP6165626A JP16562694A JPH0835192A JP H0835192 A JPH0835192 A JP H0835192A JP 6165626 A JP6165626 A JP 6165626A JP 16562694 A JP16562694 A JP 16562694A JP H0835192 A JPH0835192 A JP H0835192A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract
(57)【要約】
【目的】充分な保液性を有し、緻密であり、薄肉で且つ
強力な2次電池用のセパレータとして使用することがで
きる。 【構成】親水性ポリオレフィン(PO)系繊維として、
スルフォン化ポリプロピレン繊維及びエステル・エチレ
ン共重合体繊維を使用し、親水性PO系バインダー繊維
として、エステル・エチレン共重合体複合繊維を使用す
る。それらの混合割合は、親水性PO系繊維(1.1d
×5mm)60%、親水性POバインダー繊維(2.0
d×5mm)40%とし、両者をパルパー又はビーター
で撹拌混合する。混合した後、ロトフォーマーで抄紙
し、親水性ポリオレフィン(PO)系繊維の融点温度に
て乾燥させ、サポートネットにて加圧し、PO系繊維紙
を坪量45g/m2 で得る。
強力な2次電池用のセパレータとして使用することがで
きる。 【構成】親水性ポリオレフィン(PO)系繊維として、
スルフォン化ポリプロピレン繊維及びエステル・エチレ
ン共重合体繊維を使用し、親水性PO系バインダー繊維
として、エステル・エチレン共重合体複合繊維を使用す
る。それらの混合割合は、親水性PO系繊維(1.1d
×5mm)60%、親水性POバインダー繊維(2.0
d×5mm)40%とし、両者をパルパー又はビーター
で撹拌混合する。混合した後、ロトフォーマーで抄紙
し、親水性ポリオレフィン(PO)系繊維の融点温度に
て乾燥させ、サポートネットにて加圧し、PO系繊維紙
を坪量45g/m2 で得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電池用セパレータに
使用されるポリオレフィン系繊維紙、特にニッケル・カ
ドミニウム又はニッケル・水素型のアルカリ型の2次電
池用セパレータに供するポリオレフィン系繊維紙に関す
るものである。
使用されるポリオレフィン系繊維紙、特にニッケル・カ
ドミニウム又はニッケル・水素型のアルカリ型の2次電
池用セパレータに供するポリオレフィン系繊維紙に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】アルカリ2次電池は乾電池サイズの2次
電池として電子機器の小型化にともない「小型化」「高
容量化」が進んでいる。
電池として電子機器の小型化にともない「小型化」「高
容量化」が進んでいる。
【0003】この2つの要求にはセパレータの電解液保
液量の増加、薄肉化が不可欠であり、従来は耐アルカリ
性で親水性のあるポリアミド繊維紙が使用されてきた。
電解液保液量の増加については基材の低密度化が重要で
あるが、低密度化によって厚さ方向の貫通孔が大きくな
りデンドライト耐久性が低下する。又、強度低下によっ
て電池製造が困難になるので低密度化には限りがある。
そこで特開平5−290823号では強度の高いアミド
繊維スパンボンド2層でアミドステープル不織布を挟む
物が提案されている。
液量の増加、薄肉化が不可欠であり、従来は耐アルカリ
性で親水性のあるポリアミド繊維紙が使用されてきた。
電解液保液量の増加については基材の低密度化が重要で
あるが、低密度化によって厚さ方向の貫通孔が大きくな
りデンドライト耐久性が低下する。又、強度低下によっ
て電池製造が困難になるので低密度化には限りがある。
そこで特開平5−290823号では強度の高いアミド
繊維スパンボンド2層でアミドステープル不織布を挟む
物が提案されている。
【0004】一方、アミド繊維は常温では耐アルカリは
高いが、80℃の高温下では加水分解によって耐久性が
低下し、更に分解物が電解液に溶け電池性能を低下させ
る。そこで、特開平4−214411号では耐アルカリ
性が高く、加水分解し難いポリオレフィン繊維に親水性
を付与させるため、ポリプロピレン(PP)を芯部とし
エステル化合物とエチレンとの共重合体を鞘部とするバ
インダー繊維とこれを30重量%以上用いた紙が提案さ
れている。
高いが、80℃の高温下では加水分解によって耐久性が
低下し、更に分解物が電解液に溶け電池性能を低下させ
る。そこで、特開平4−214411号では耐アルカリ
性が高く、加水分解し難いポリオレフィン繊維に親水性
を付与させるため、ポリプロピレン(PP)を芯部とし
エステル化合物とエチレンとの共重合体を鞘部とするバ
インダー繊維とこれを30重量%以上用いた紙が提案さ
れている。
【0005】なお、デンドライトとは放電時、電解液に
溶け出した金属イオンが充電時、金属電極の表面に針状
に成長する現象をいい、特に過充電時に起き易くなる。
溶け出した金属イオンが充電時、金属電極の表面に針状
に成長する現象をいい、特に過充電時に起き易くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、芯鞘構
造を持つ繊維はその構造上2d以下の物が得がたく、緻
密な繊維交絡をもつ紙を得るために特開平5−7444
0号の様にウォータージェットで微細繊維を繊維交絡部
分に埋めてやる方法が取られているが、これでは厚さを
薄くすることが困難である。
造を持つ繊維はその構造上2d以下の物が得がたく、緻
密な繊維交絡をもつ紙を得るために特開平5−7444
0号の様にウォータージェットで微細繊維を繊維交絡部
分に埋めてやる方法が取られているが、これでは厚さを
薄くすることが困難である。
【0007】又、特開平5−290823号では強度の
高いアミド繊維スパンボンド2層でアミドステープル繊
維紙を挟む物では2種類の紙を3層に貼り合わせると言
った複雑な工程を必要とする。更に、特開平1−154
457号の様に親水性ポリオレフィン繊維が30重量%
以上でも、熱処埋を行い芯部まで熱融着させないとセパ
レータとしての強度がない。以上のように従来の物にお
いては、「充分な保液性」を有し、「緻密」且つ、「薄
肉」で、「強力」なセパレータは得られていない。
高いアミド繊維スパンボンド2層でアミドステープル繊
維紙を挟む物では2種類の紙を3層に貼り合わせると言
った複雑な工程を必要とする。更に、特開平1−154
457号の様に親水性ポリオレフィン繊維が30重量%
以上でも、熱処埋を行い芯部まで熱融着させないとセパ
レータとしての強度がない。以上のように従来の物にお
いては、「充分な保液性」を有し、「緻密」且つ、「薄
肉」で、「強力」なセパレータは得られていない。
【0008】本発明は、前記従来の問題点を解消するた
めになされたものであって、セパレータとして、充分な
保液性を有し、緻密であり、薄肉で且つ強力な2次電池
用のセパレータとして使用することができるポリオレフ
ィン系繊維紙とその製造方法を提供することにある。
めになされたものであって、セパレータとして、充分な
保液性を有し、緻密であり、薄肉で且つ強力な2次電池
用のセパレータとして使用することができるポリオレフ
ィン系繊維紙とその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、親水
性ポリオレフィン繊維が少なくとも40重量%配合され
た坪量15g/m2 以上、100g/m2 以下で密度が
0.2cm3 〜0.5g/cm3 のポリオレフィン系繊
維紙であることを要旨としている。
性ポリオレフィン繊維が少なくとも40重量%配合され
た坪量15g/m2 以上、100g/m2 以下で密度が
0.2cm3 〜0.5g/cm3 のポリオレフィン系繊
維紙であることを要旨としている。
【0010】(保液性)すなわち、セパレータとして充
分な保液性は液に対する繊維の濡れ性と、紙の空隙率が
重要である。繊維の濡れ性は繊維表面と液との接触角を
測定することで使用の可否が判断できる。アルカリ電池
の場合、比重1.3のKOH溶液を主成分とする水溶液
であるので、実質的には水との表面張力である。通常の
ポリオレフィン(以下、POという)系繊維はその表面
は疎水性で濡れ角は80°以上であるが、PO系繊維表
面の樹脂の分子構造内にOH基等の官能基が有る場合、
濡れ角が80°以下と親水性となる。従って、紙中に親
水性PO系繊維は少なくとも40重量%配合されていれ
ば密度が0.5g/cm3 以下(この密度は融着させる
際の温度と圧力で任意の値に決めることができる。)で
充分な保液性を得ることができる。なお、坪量15g/
m2 以上で100g/m2 以下である理由、及び、密度
が0.2g/cm3 以上である理由は後述する。
分な保液性は液に対する繊維の濡れ性と、紙の空隙率が
重要である。繊維の濡れ性は繊維表面と液との接触角を
測定することで使用の可否が判断できる。アルカリ電池
の場合、比重1.3のKOH溶液を主成分とする水溶液
であるので、実質的には水との表面張力である。通常の
ポリオレフィン(以下、POという)系繊維はその表面
は疎水性で濡れ角は80°以上であるが、PO系繊維表
面の樹脂の分子構造内にOH基等の官能基が有る場合、
濡れ角が80°以下と親水性となる。従って、紙中に親
水性PO系繊維は少なくとも40重量%配合されていれ
ば密度が0.5g/cm3 以下(この密度は融着させる
際の温度と圧力で任意の値に決めることができる。)で
充分な保液性を得ることができる。なお、坪量15g/
m2 以上で100g/m2 以下である理由、及び、密度
が0.2g/cm3 以上である理由は後述する。
【0011】次に、紙の空隙率は繊維の本数と重なり合
いで決まり、紙の坪量と厚さから求められる密度を測定
することでセパレータとしての可否が判断できる。しか
し、繊維本数が少ないと強度低下と貫通孔の増加があ
り、むやみに少なくできない。又、繊維が一方向に配向
していると重なり部分が小さくなって、紙の密度が高く
(=空隙率が低く)なる。
いで決まり、紙の坪量と厚さから求められる密度を測定
することでセパレータとしての可否が判断できる。しか
し、繊維本数が少ないと強度低下と貫通孔の増加があ
り、むやみに少なくできない。又、繊維が一方向に配向
していると重なり部分が小さくなって、紙の密度が高く
(=空隙率が低く)なる。
【0012】そこで、発明者は、強度比、保液率及び強
度との関係を研究した結果、表1のことが見出された。
すなわち、繊維の配向が強度比4:1〜1:1になるよ
うにすれば繊維の重なり部分の空間が有効に使え、密度
が0.5g/cm3 以下で充分な保液性を得ることがで
きる。従って、紙を複層にすれば、より効果が大きくな
る。
度との関係を研究した結果、表1のことが見出された。
すなわち、繊維の配向が強度比4:1〜1:1になるよ
うにすれば繊維の重なり部分の空間が有効に使え、密度
が0.5g/cm3 以下で充分な保液性を得ることがで
きる。従って、紙を複層にすれば、より効果が大きくな
る。
【0013】
【表1】
【0014】次に、発明者は緻密な紙を得るための研究
を行い、紙の緻密さは厚さ方向の貫通孔の大きさのバラ
ツキ(分布)によってセパレータとしての可否が判断で
き、φ30μm以上の貫通孔があるとデンドライトの発
生によって電極間の絶縁信頼性が低下することを見出し
た。
を行い、紙の緻密さは厚さ方向の貫通孔の大きさのバラ
ツキ(分布)によってセパレータとしての可否が判断で
き、φ30μm以上の貫通孔があるとデンドライトの発
生によって電極間の絶縁信頼性が低下することを見出し
た。
【0015】又、紙の坪量が100g/m2 以下であっ
ても、密度を0.2g/cm3 以上にすることで貫通孔
の大きさをφ30μm以下にできることを見出した。表
2に示すように、一方、抄き合わせ法を用いて紙の層を
2層以上の複層にすることで坪量15g/m2 以上であ
れば厚さ方向の貫通孔の大きさをφ30μm以下と小さ
くすることができ、デンドライト耐久性が向上すること
を見出した。
ても、密度を0.2g/cm3 以上にすることで貫通孔
の大きさをφ30μm以下にできることを見出した。表
2に示すように、一方、抄き合わせ法を用いて紙の層を
2層以上の複層にすることで坪量15g/m2 以上であ
れば厚さ方向の貫通孔の大きさをφ30μm以下と小さ
くすることができ、デンドライト耐久性が向上すること
を見出した。
【0016】
【表2】
【0017】すなわち、発明者は、更に低坪量でも0.
1d以上、2d以下の繊維径Dを有するPO系繊維を5
重量%以上配合することで、充分な緻密性を有するセパ
レータが得られることを見出した。
1d以上、2d以下の繊維径Dを有するPO系繊維を5
重量%以上配合することで、充分な緻密性を有するセパ
レータが得られることを見出した。
【0018】(薄肉で強力な紙)セパレータが電池の製
造段階で電極と共に巻取られる際、かなり張力がかかる
これが紙の強度を必要とする理由になっている。繊維の
積層体である紙は、繊維が充分に長いと繊維同士の絡み
合いで繊維は緩く拘束され柔軟な紙となるが、セパレー
タとしての強度が不足するので繊維が熱可塑性の合成繊
維である場合、加熱処埋で繊維同士を熱融着させて強度
を得る。本発明の構成原料である親水性PO系繊維と
は、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリエチレン(P
E)繊維を親水性に変性したもので、これらは熱可塑性
合成樹脂なので繊維同士を熱融着させ必要な強度を得る
ことができる。
造段階で電極と共に巻取られる際、かなり張力がかかる
これが紙の強度を必要とする理由になっている。繊維の
積層体である紙は、繊維が充分に長いと繊維同士の絡み
合いで繊維は緩く拘束され柔軟な紙となるが、セパレー
タとしての強度が不足するので繊維が熱可塑性の合成繊
維である場合、加熱処埋で繊維同士を熱融着させて強度
を得る。本発明の構成原料である親水性PO系繊維と
は、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリエチレン(P
E)繊維を親水性に変性したもので、これらは熱可塑性
合成樹脂なので繊維同士を熱融着させ必要な強度を得る
ことができる。
【0019】従って、紙の薄肉化により強度が低下する
防止対策として、繊維同士の接着強度を少なくとも表面
が80°C〜130°Cの低融点PO系繊維を使用する
か、2d以下のPO系繊維を使用し繊維の交絡点数を増
加するか、熱融着時に加圧して紙の密度を上げる及び繊
維を引張方向に配向性させることによって上げる。
防止対策として、繊維同士の接着強度を少なくとも表面
が80°C〜130°Cの低融点PO系繊維を使用する
か、2d以下のPO系繊維を使用し繊維の交絡点数を増
加するか、熱融着時に加圧して紙の密度を上げる及び繊
維を引張方向に配向性させることによって上げる。
【0020】低融点PO系繊維(ここでいう低融点PO
系繊維とは、非バインダー繊維及びバインダー繊維を含
み、又、親水型及び非親水型も含む)を使用する場合、
湿式抄紙では湿紙を乾燥させる温度で熱融着するように
融点80℃〜130℃の低融点PO系繊維が多い程良い
が、一方、低融点PO系繊維が多過ぎると紙の耐熱性を
低下させるので、実用上は低融点PO系繊維が80%以
下が好ましい。又、芯鞘構造で鞘の部分の融点が80℃
以上、130℃以下の複合型低融点PO系繊維が40重
量%以上であれば、強度の低下がなく、好ましいものと
なる。この低融点PO系繊維を使用する場合、低融点P
O系繊維自身が親水性のときには、低融点PO系繊維が
少なくとも40重量%配合されていればよい。又、低融
点PO系繊維が非親水性の場合には、他に配合される親
水性PO系繊維が少なくとも40重量%配合されていれ
ばよい。
系繊維とは、非バインダー繊維及びバインダー繊維を含
み、又、親水型及び非親水型も含む)を使用する場合、
湿式抄紙では湿紙を乾燥させる温度で熱融着するように
融点80℃〜130℃の低融点PO系繊維が多い程良い
が、一方、低融点PO系繊維が多過ぎると紙の耐熱性を
低下させるので、実用上は低融点PO系繊維が80%以
下が好ましい。又、芯鞘構造で鞘の部分の融点が80℃
以上、130℃以下の複合型低融点PO系繊維が40重
量%以上であれば、強度の低下がなく、好ましいものと
なる。この低融点PO系繊維を使用する場合、低融点P
O系繊維自身が親水性のときには、低融点PO系繊維が
少なくとも40重量%配合されていればよい。又、低融
点PO系繊維が非親水性の場合には、他に配合される親
水性PO系繊維が少なくとも40重量%配合されていれ
ばよい。
【0021】繊維交絡点数は繊維が細い程又は長い程多
い。従って、繊維の水中分散性を考慮すると繊度Dは
0.1d〜2dで長さ3mm〜24mmの繊維が好まし
い。熱融着時に加圧して紙の密度を上げ強化する方法
は、保液性を擬牲にするので際限なく上げることができ
ない。好ましくは密度の範囲が0.2〜0.5g/cm
3 が良いが、無機物を繊維ポリマー中に混合したPO系
繊維で比重が1以上の繊維を5重量%以上、又は、PE
T系繊維を芯としてPO系樹脂を鞘とする複合型繊維で
比重が1以上の繊維を5重量%以上使用することで、更
に空隙率を上げ保液性を向上できることを見出した。
い。従って、繊維の水中分散性を考慮すると繊度Dは
0.1d〜2dで長さ3mm〜24mmの繊維が好まし
い。熱融着時に加圧して紙の密度を上げ強化する方法
は、保液性を擬牲にするので際限なく上げることができ
ない。好ましくは密度の範囲が0.2〜0.5g/cm
3 が良いが、無機物を繊維ポリマー中に混合したPO系
繊維で比重が1以上の繊維を5重量%以上、又は、PE
T系繊維を芯としてPO系樹脂を鞘とする複合型繊維で
比重が1以上の繊維を5重量%以上使用することで、更
に空隙率を上げ保液性を向上できることを見出した。
【0022】繊維を引張方向に配向させるには、抄紙装
置での網と紙料の相対速度差が大きい程、配向を強める
ことができる。但し、全ての繊維が一方向だけに配向す
れば多孔質な面を形成できないので、少なくとも紙の一
部、例えば複層からなる層のうち少なくとも1層の強度
比が3:1以上になるように配向させると良い(表1参
照)。
置での網と紙料の相対速度差が大きい程、配向を強める
ことができる。但し、全ての繊維が一方向だけに配向す
れば多孔質な面を形成できないので、少なくとも紙の一
部、例えば複層からなる層のうち少なくとも1層の強度
比が3:1以上になるように配向させると良い(表1参
照)。
【0023】以上の基本的な技術の他に 1、中空又は発泡状の構造のPO系繊維では繊維の比容
積が減って、空隙率が増加するので充分な保液率を得る
ことができる。
積が減って、空隙率が増加するので充分な保液率を得る
ことができる。
【0024】2、多層構造の場合には、必要な機能を各
層に分担させ、多層構造の強度を得るための層(強度比
が3:1以上)にはバインダー繊維を多めに配合して補
強効果を向上させ、保液性を得るための層(紙の強度比
で4:1以下)には親水性PO系繊維を多量に使用する
ことで、保液性と強度とが両立するセパレータが得られ
ることを見出した。
層に分担させ、多層構造の強度を得るための層(強度比
が3:1以上)にはバインダー繊維を多めに配合して補
強効果を向上させ、保液性を得るための層(紙の強度比
で4:1以下)には親水性PO系繊維を多量に使用する
ことで、保液性と強度とが両立するセパレータが得られ
ることを見出した。
【0025】加えて、芯鞘構造で鞘部分の融点が低い前
記低融点PO系繊維を適量使用すれば、鞘の部分だけ融
着させることで更に密度を低く且つ、強度の高い紙を得
ることができる。
記低融点PO系繊維を適量使用すれば、鞘の部分だけ融
着させることで更に密度を低く且つ、強度の高い紙を得
ることができる。
【0026】本発明において使用される繊維等は下記の
通りである。 1、原料(繊維) 親水性PO系繊維としては以下の繊維がある。
通りである。 1、原料(繊維) 親水性PO系繊維としては以下の繊維がある。
【0027】すなわち、PPとPEからなる複合繊維
の表面形成成分にアルキルスルフォネートNa塩が該表
面形成成分との合計量に基づいて0.5〜5重量%含有
した繊維(特開平5−272013号に記載のもの)、
(脂肪族)ポリアミドとポリオレフィンからなるポリ
アミド系ポリマーアロイを第一成分としポリオレフィン
を第2成分とする複合繊維(特開平3−51314号、
特開平3−93154号)、第一成分に炭素数12以
上の脂肪族モノグリセライドを3〜10重量%含有させ
たPO系複合繊維(特開平2−221448号)、エ
チレンビニルアルコール(EVA)共重合体樹脂で被覆
した繊維(特開昭63−39849号)、EVA系共
重合体繊維(特開昭64−81165号)等があり、少
なくとも繊維表面が水との濡れ接触角≦80°の繊維で
あれば、その全てが利用できる。
の表面形成成分にアルキルスルフォネートNa塩が該表
面形成成分との合計量に基づいて0.5〜5重量%含有
した繊維(特開平5−272013号に記載のもの)、
(脂肪族)ポリアミドとポリオレフィンからなるポリ
アミド系ポリマーアロイを第一成分としポリオレフィン
を第2成分とする複合繊維(特開平3−51314号、
特開平3−93154号)、第一成分に炭素数12以
上の脂肪族モノグリセライドを3〜10重量%含有させ
たPO系複合繊維(特開平2−221448号)、エ
チレンビニルアルコール(EVA)共重合体樹脂で被覆
した繊維(特開昭63−39849号)、EVA系共
重合体繊維(特開昭64−81165号)等があり、少
なくとも繊維表面が水との濡れ接触角≦80°の繊維で
あれば、その全てが利用できる。
【0028】次に細径のPO系繊維としてはPZ(0.
5d)(ダイワボウ社製)やNP(0.9d)(チッソ
社製)のステープルを3mmや5mmにカットしたチョ
ップドストランドや湿式粉砕したSWP(三井石油化学
社製)の様な合成パルプがある。上記の合成パルプ以外
にも、特開平03−137222号、特開平06−70
954号、特開平04−24216号、特開平04−1
94013号、特開平05−33218号、特開平05
−321018号に記載の分割繊維が使用できる。
5d)(ダイワボウ社製)やNP(0.9d)(チッソ
社製)のステープルを3mmや5mmにカットしたチョ
ップドストランドや湿式粉砕したSWP(三井石油化学
社製)の様な合成パルプがある。上記の合成パルプ以外
にも、特開平03−137222号、特開平06−70
954号、特開平04−24216号、特開平04−1
94013号、特開平05−33218号、特開平05
−321018号に記載の分割繊維が使用できる。
【0029】更に、高比重PO系繊維としては特開平5
−44163号に示されている水中沈降性のよいポリオ
レフィン繊維等の様に無機物を繊維ポリマー中に混合し
た物を挙げることができ、比重の高いアミド系繊維やP
ET系繊維を芯としてPO系樹脂を鞘とする複合型繊維
でも良い。
−44163号に示されている水中沈降性のよいポリオ
レフィン繊維等の様に無機物を繊維ポリマー中に混合し
た物を挙げることができ、比重の高いアミド系繊維やP
ET系繊維を芯としてPO系樹脂を鞘とする複合型繊維
でも良い。
【0030】以上の繊維は電池の要求する特性に合わせ
てその配合割合が決められる。 (抄紙方法(湿紙形成))抄紙方法としては、湿紙形成
部が抄紙機の網上に2箇所以上あるか、抄紙機を2台以
上直列に配置することで2層以上の構造の紙を製造でき
る。更にそれぞれの抄紙部(機)に別々の原料を供給す
れば異種2層の紙とすることができる。
てその配合割合が決められる。 (抄紙方法(湿紙形成))抄紙方法としては、湿紙形成
部が抄紙機の網上に2箇所以上あるか、抄紙機を2台以
上直列に配置することで2層以上の構造の紙を製造でき
る。更にそれぞれの抄紙部(機)に別々の原料を供給す
れば異種2層の紙とすることができる。
【0031】強度比を低くするには本来繊維が水中に分
散している状態では特定の方向性はなく、手抄きシート
マシンにて繊維の分散液(紙料)を自然に濾下させると
網上には強度的に方向性のない紙が得られる。従って、
抄紙機の網の速度と紙料の速度を等速に近づける程、相
対的に静止に近い状態になる為、強度比が1:1に近い
紙ができる。
散している状態では特定の方向性はなく、手抄きシート
マシンにて繊維の分散液(紙料)を自然に濾下させると
網上には強度的に方向性のない紙が得られる。従って、
抄紙機の網の速度と紙料の速度を等速に近づける程、相
対的に静止に近い状態になる為、強度比が1:1に近い
紙ができる。
【0032】表3に示すように発明者はその相対速度が
50m/分以下であれば強度比4:1以下にできること
を見出した。
50m/分以下であれば強度比4:1以下にできること
を見出した。
【0033】
【表3】
【0034】この様な強度比の低い紙を抄紙する場合、
順流式円網抄紙機や長網抄紙機、短網抄紙機、ロトフォ
ーマー、傾斜ワイヤー(デルタフォーマー)等を使用す
ることができる。 (強度比について)一方、網と紙料の相対速度が大きい
場合、長さを有する繊維の一端が網に接した時、網の速
度が大きい時は繊維が網に引きずられて引き揃う形で繊
維が網の速度方向にならぶ。逆に、紙料の速度が大きい
場合でも繊維の一端が網に接した時、そこが網にひっか
かり紙料の流れに沿って繊維が揃う。
順流式円網抄紙機や長網抄紙機、短網抄紙機、ロトフォ
ーマー、傾斜ワイヤー(デルタフォーマー)等を使用す
ることができる。 (強度比について)一方、網と紙料の相対速度が大きい
場合、長さを有する繊維の一端が網に接した時、網の速
度が大きい時は繊維が網に引きずられて引き揃う形で繊
維が網の速度方向にならぶ。逆に、紙料の速度が大きい
場合でも繊維の一端が網に接した時、そこが網にひっか
かり紙料の流れに沿って繊維が揃う。
【0035】発明者は、研究の結果、網と紙料との相対
速度が40m/分以上であれば強度比3:1以上の紙が
得られることを見出した(表3参照)。更に、特開平1
−207431号の様に抄紙機バット中に紙料の流れを
整流する装置を設置することで、一層強度比の高い紙を
得ることができる。
速度が40m/分以上であれば強度比3:1以上の紙が
得られることを見出した(表3参照)。更に、特開平1
−207431号の様に抄紙機バット中に紙料の流れを
整流する装置を設置することで、一層強度比の高い紙を
得ることができる。
【0036】この様な強度比の高い紙を抄紙する場合、
逆流式円網抄紙機が最も良く用いられるが、相対速度が
可変できる機構を付加すれば、順流式円網抄紙機や長網
抄紙機、短網抄紙機、ロトフォーマー、傾斜ワイヤー等
でも良い。
逆流式円網抄紙機が最も良く用いられるが、相対速度が
可変できる機構を付加すれば、順流式円網抄紙機や長網
抄紙機、短網抄紙機、ロトフォーマー、傾斜ワイヤー等
でも良い。
【0037】(抄紙方法(乾燥・熱接着))PO系合成
繊維はPE系であれば最高130℃、PP系であっても
最低165℃で溶融する。更にEVA等との複合化で表
面が低融点である場合もある。従って、湿紙の乾燥に際
しては繊維の接着温度近くで温度設定することが好まし
いが、繊維が水分の蒸発によって毛羽立たないようサポ
ートネット等で僅かな圧力を掛けて乾燥させる方が良
い。この場合、繊維の接触部分だけが融着するので紙は
低密度になる。
繊維はPE系であれば最高130℃、PP系であっても
最低165℃で溶融する。更にEVA等との複合化で表
面が低融点である場合もある。従って、湿紙の乾燥に際
しては繊維の接着温度近くで温度設定することが好まし
いが、繊維が水分の蒸発によって毛羽立たないようサポ
ートネット等で僅かな圧力を掛けて乾燥させる方が良
い。この場合、繊維の接触部分だけが融着するので紙は
低密度になる。
【0038】用いる乾燥装置はスルードライヤーの様
に、熱風を湿紙に吹き付ける物が好ましいが、ヤンキー
ドライヤーの様に湿紙をドライーヤに接触させ伝熱によ
って乾燥させる物でも良い。いずれにしても湿紙への圧
力が10kg/cm2 以下でないと密度0.5g/cm
3 以下で充分な強度を持つ紙は得られない。
に、熱風を湿紙に吹き付ける物が好ましいが、ヤンキー
ドライヤーの様に湿紙をドライーヤに接触させ伝熱によ
って乾燥させる物でも良い。いずれにしても湿紙への圧
力が10kg/cm2 以下でないと密度0.5g/cm
3 以下で充分な強度を持つ紙は得られない。
【0039】
【作用】上記のように構成された請求項1の発明では、
セパーレータとして十分な保液性を備え、又、緻密な紙
となり、デンドライト耐久性が向上するとともに、薄肉
性を備え、強度が十分に備えた紙となる。
セパーレータとして十分な保液性を備え、又、緻密な紙
となり、デンドライト耐久性が向上するとともに、薄肉
性を備え、強度が十分に備えた紙となる。
【0040】請求項2では、繊維の交絡点数が十分にあ
るため、低坪量においても十分な緻密性を備えたものと
なり、紙の薄肉化による強度の低下が防止される。請求
項3では、空隙率を上げ保液性が向上したものとなる。
るため、低坪量においても十分な緻密性を備えたものと
なり、紙の薄肉化による強度の低下が防止される。請求
項3では、空隙率を上げ保液性が向上したものとなる。
【0041】請求項4では、低融点PO系繊維が含有さ
れているため、抄紙後の乾燥時に、低融点PO系繊維が
熱融着されており、そのため、紙の薄肉化による強度の
低下が防止される。
れているため、抄紙後の乾燥時に、低融点PO系繊維が
熱融着されており、そのため、紙の薄肉化による強度の
低下が防止される。
【0042】請求項5では、少なくとも2層の紙層を有
するため、厚さ方向の貫通孔の大きさをφ30μm以下
と小さくすることができ、デンドライト耐久性が向上す
る。請求項6では、繊維の重なり部分の空間が有効に使
え、十分な保液量を得る。
するため、厚さ方向の貫通孔の大きさをφ30μm以下
と小さくすることができ、デンドライト耐久性が向上す
る。請求項6では、繊維の重なり部分の空間が有効に使
え、十分な保液量を得る。
【0043】請求項7では、多孔質な面が形成されてい
るため、保液性が得られる。請求項8では、セパーレー
タとして十分な保液性、薄肉性を備え、又、緻密であ
り、デンドライト耐久性が向上した、強度が十分に備え
た、密度0.5g/cm3 以下のポリオレフィン系繊維
紙が得られる。
るため、保液性が得られる。請求項8では、セパーレー
タとして十分な保液性、薄肉性を備え、又、緻密であ
り、デンドライト耐久性が向上した、強度が十分に備え
た、密度0.5g/cm3 以下のポリオレフィン系繊維
紙が得られる。
【0044】
【実施例】以下、この発明を具体化した第1実施例と比
較例とを説明する。この実施例では、親水性PO系繊維
として、スルフォン化PP繊維及びエステル・エチレン
共重合体繊維を使用し、親水性PO系バインダー繊維と
して、エステル・エチレン共重合体複合繊維であるUB
F(ダイワボウ社製)を使用した。それらの混合割合
は、親水性PO系繊維(1.1d×5mm)60%、親
水性POバインダー繊維(2.0d×5mm)40%と
し、両者をパルパー又はビーターで撹拌混合した。
較例とを説明する。この実施例では、親水性PO系繊維
として、スルフォン化PP繊維及びエステル・エチレン
共重合体繊維を使用し、親水性PO系バインダー繊維と
して、エステル・エチレン共重合体複合繊維であるUB
F(ダイワボウ社製)を使用した。それらの混合割合
は、親水性PO系繊維(1.1d×5mm)60%、親
水性POバインダー繊維(2.0d×5mm)40%と
し、両者をパルパー又はビーターで撹拌混合した。
【0045】混合した後、ロトフォーマーで抄紙し、乾
燥温度100℃〜120℃にて乾燥させ、サポートネッ
トにて乾燥時に加える圧力、すなわち、乾燥圧を変える
ことにより、密度0.2〜0.5g/cm3 の6種類の
PO系繊維紙をそれぞれ坪量45g/m2 で得た。この
6種のPO系繊維紙のそれぞれの密度、保液率、強度、
緻密度、及びセパレータ適性を測定した。なお、密度は
乾燥時の圧力で調整した。実施例1−1、1−2、1−
3、1−4及び比較例1−1,1−2の結果を表4に示
す。
燥温度100℃〜120℃にて乾燥させ、サポートネッ
トにて乾燥時に加える圧力、すなわち、乾燥圧を変える
ことにより、密度0.2〜0.5g/cm3 の6種類の
PO系繊維紙をそれぞれ坪量45g/m2 で得た。この
6種のPO系繊維紙のそれぞれの密度、保液率、強度、
緻密度、及びセパレータ適性を測定した。なお、密度は
乾燥時の圧力で調整した。実施例1−1、1−2、1−
3、1−4及び比較例1−1,1−2の結果を表4に示
す。
【0046】
【表4】
【0047】これらの結果から、実施例のものの方が、
保液率、強度ともに優れたものが得られている。次に、
第2実施例から第5実施例においては、下記の原料、配
合割合、抄紙方法、乾燥温度にて行い、下記の坪量の繊
維紙を得た。そして、得られた各PO系繊維紙の密度、
保液率、強度、緻密度、耐アルカリ性及びセパレータ適
性を測定した。 (実施例2) (原料) 親水性PO系繊維:スルフォン化PP繊維、エステル・
エチレン共重合体繊維 PO系バインダー繊維:エチレン・プロピレン複合繊維
であるNBF(ダイワボウ社製)及びEA、EKC(と
もにチッソ社製) ポリエチレン系粉砕合成パルプ:SWP(三井石油化学
社製) (配合割合) 親水性PO系繊維 1.1d×5mm:60% PO系バインダー繊維 2.0d×5mm:30% SWP :10% これらはパルパー又はビーターで撹拌混合した。
保液率、強度ともに優れたものが得られている。次に、
第2実施例から第5実施例においては、下記の原料、配
合割合、抄紙方法、乾燥温度にて行い、下記の坪量の繊
維紙を得た。そして、得られた各PO系繊維紙の密度、
保液率、強度、緻密度、耐アルカリ性及びセパレータ適
性を測定した。 (実施例2) (原料) 親水性PO系繊維:スルフォン化PP繊維、エステル・
エチレン共重合体繊維 PO系バインダー繊維:エチレン・プロピレン複合繊維
であるNBF(ダイワボウ社製)及びEA、EKC(と
もにチッソ社製) ポリエチレン系粉砕合成パルプ:SWP(三井石油化学
社製) (配合割合) 親水性PO系繊維 1.1d×5mm:60% PO系バインダー繊維 2.0d×5mm:30% SWP :10% これらはパルパー又はビーターで撹拌混合した。
【0048】(抄紙及び乾燥)混合した後、傾斜ワイヤ
ー(デルタフォーマー)で抄紙し、乾燥温度100℃〜
120℃にて乾燥させるとともにサポートネットにて乾
燥圧3kg/cm2 を加えて、坪量45g/m2 で密度
0.2g/cm3 のPO系繊維紙を得た。 (第3実施例) (原料) PO系繊維:ポリプロピレン繊維であるPZ(ダイワボ
ウ社製)、NP(チッソ社製) 親水性PO系バインダー繊維:エステル・エチレン共重
合体複合繊維であるUBF(ダイワボウ社製) SWP:ポリエチレン系粉砕合成パルプ(三井石油化
学) (配合割合) PO系繊維 0.5d×5mm:50% 親水性POバインダー繊維 2.0d×5mm:40% SWP :10% これらはパルパー又はビーターで撹拌混合した。
ー(デルタフォーマー)で抄紙し、乾燥温度100℃〜
120℃にて乾燥させるとともにサポートネットにて乾
燥圧3kg/cm2 を加えて、坪量45g/m2 で密度
0.2g/cm3 のPO系繊維紙を得た。 (第3実施例) (原料) PO系繊維:ポリプロピレン繊維であるPZ(ダイワボ
ウ社製)、NP(チッソ社製) 親水性PO系バインダー繊維:エステル・エチレン共重
合体複合繊維であるUBF(ダイワボウ社製) SWP:ポリエチレン系粉砕合成パルプ(三井石油化
学) (配合割合) PO系繊維 0.5d×5mm:50% 親水性POバインダー繊維 2.0d×5mm:40% SWP :10% これらはパルパー又はビーターで撹拌混合した。
【0049】(抄紙及び乾燥)混合した後、順流型円網
抄紙機で抄紙し、乾燥温度100℃〜120℃にて乾燥
させるとともにサポートネットにて乾燥圧3kg/cm
2 を加え、坪量45g/m2 で密度0.2g/cm3 の
PO系繊維紙を得た。 (実施例4)この実施例はA層とB層との2層を抄き合
わせした実施例である。
抄紙機で抄紙し、乾燥温度100℃〜120℃にて乾燥
させるとともにサポートネットにて乾燥圧3kg/cm
2 を加え、坪量45g/m2 で密度0.2g/cm3 の
PO系繊維紙を得た。 (実施例4)この実施例はA層とB層との2層を抄き合
わせした実施例である。
【0050】(原料)両層の紙の原料は実施例3と同じ
内容である。 (配合割合) PO系繊維 1.0d×5mm:50% 親水性PO系バインダー繊維 2.0d×5mm:40% SWP :10% これらはパルパー又はビーターで撹拌混合した。
内容である。 (配合割合) PO系繊維 1.0d×5mm:50% 親水性PO系バインダー繊維 2.0d×5mm:40% SWP :10% これらはパルパー又はビーターで撹拌混合した。
【0051】(抄紙及び乾燥) 配向比 A層=1:1、B層=5:1 A層をロトフォーマーにて網と紙料との相対速度を0m
/分で、B層を逆円網抄紙機にて網と紙料との相対速度
を60m/分で抄き合わせ、乾燥温度100℃〜120
℃にて乾燥させるとともにサポートネットにて乾燥圧3
kg/cm2 を加え、坪量35g/m2 、密度0.5g
/cm3 のPO系繊維紙を得た。 (実施例5)この実施例はA層とB層との2層を抄き合
わせした実施例である。
/分で、B層を逆円網抄紙機にて網と紙料との相対速度
を60m/分で抄き合わせ、乾燥温度100℃〜120
℃にて乾燥させるとともにサポートネットにて乾燥圧3
kg/cm2 を加え、坪量35g/m2 、密度0.5g
/cm3 のPO系繊維紙を得た。 (実施例5)この実施例はA層とB層との2層を抄き合
わせした実施例である。
【0052】(原料)第2実施例で使用した原料と、第
3実施例で使用した原料と同じである。 (配合) A層 親水性PO系繊維 1.1d×5mm:60% PO系バインダー繊維 2.0d×5mm:40% SWP : 5% B層 PO系繊維 1.0d×5mm:5
0% 親水性PO系バインダー繊維 2.0d×5mm:40% SWP :10% これらを各層別にパルパー又はビーターで撹拌混合し
た。 (抄紙及び乾燥) 配向比 A層=1:1、B層=6:1 A層をロトフォーマーにて網と紙料との相対速度を0m
/分で、B層を整流板付き円網抄紙機にて網と紙料との
相対速度を70m/分で行って互いに抄き合わせ、乾燥
温度100℃〜120℃にて乾燥させるとともにサポー
トネットにて乾燥圧3kg/cm2 を加え、坪量35g
/m2 、密度0.2g/cm3 のPO系繊維紙の紙を得
た。
3実施例で使用した原料と同じである。 (配合) A層 親水性PO系繊維 1.1d×5mm:60% PO系バインダー繊維 2.0d×5mm:40% SWP : 5% B層 PO系繊維 1.0d×5mm:5
0% 親水性PO系バインダー繊維 2.0d×5mm:40% SWP :10% これらを各層別にパルパー又はビーターで撹拌混合し
た。 (抄紙及び乾燥) 配向比 A層=1:1、B層=6:1 A層をロトフォーマーにて網と紙料との相対速度を0m
/分で、B層を整流板付き円網抄紙機にて網と紙料との
相対速度を70m/分で行って互いに抄き合わせ、乾燥
温度100℃〜120℃にて乾燥させるとともにサポー
トネットにて乾燥圧3kg/cm2 を加え、坪量35g
/m2 、密度0.2g/cm3 のPO系繊維紙の紙を得
た。
【0053】次に、比較例2−1,2−2として下記の
原料、配合割合、抄紙方法、乾燥温度にて行い、下記の
坪量の繊維紙を得た。 (比較例2−1) (原料) ポリアミド繊維:ナイロン繊維 PO系バインダー繊維:NBF (配合) ポリアミド繊維: 2.0d×5mm:60% POバインダー繊維: 2.0d×5mm:40% (抄紙) カード+パイルで製造し、熱風130℃で熱接着させ、
坪量85g/m2 の不織布を得た。 (比較例2−2) (原料)PO系繊維:ポリプロピレン繊維であるPZ
(ダイワボウ社製)、NP(チッソ社製) 親水性PO系繊維:EVA・エチレン共重合体複合繊維 (配合) PO系繊維 2.5d×5mm:70% 親水性PO系繊維 2.0d×5mm:30% これらをパルパー又はビーターで撹拌混合した。
原料、配合割合、抄紙方法、乾燥温度にて行い、下記の
坪量の繊維紙を得た。 (比較例2−1) (原料) ポリアミド繊維:ナイロン繊維 PO系バインダー繊維:NBF (配合) ポリアミド繊維: 2.0d×5mm:60% POバインダー繊維: 2.0d×5mm:40% (抄紙) カード+パイルで製造し、熱風130℃で熱接着させ、
坪量85g/m2 の不織布を得た。 (比較例2−2) (原料)PO系繊維:ポリプロピレン繊維であるPZ
(ダイワボウ社製)、NP(チッソ社製) 親水性PO系繊維:EVA・エチレン共重合体複合繊維 (配合) PO系繊維 2.5d×5mm:70% 親水性PO系繊維 2.0d×5mm:30% これらをパルパー又はビーターで撹拌混合した。
【0054】(抄紙及び乾燥)混合した後、円網抄紙機
で抄紙し、乾燥温度105℃で乾燥させた後、158℃
で熱カレンダー加工し、坪量45g/m2 で密度0.3
5g/cm3 の繊維紙を得た。
で抄紙し、乾燥温度105℃で乾燥させた後、158℃
で熱カレンダー加工し、坪量45g/m2 で密度0.3
5g/cm3 の繊維紙を得た。
【0055】
【表5】
【0056】上記のことから、実施例の繊維紙は保液
率、強度、緻密度、耐アルカリ性に優れており、セパレ
ータに好適な特性を備えたものであることが確認でき
た。 (実施例6)ここでは、実施例6−1,6−2,6−
3,比較例3−1,3−2,3−3について下記の親水
性バインダー繊維の配合割合を20%〜90%として変
更し、残りをPO系繊維として抄紙し、得られた各繊維
紙の強度、耐熱性を測定した。その結果を表6に示す。
率、強度、緻密度、耐アルカリ性に優れており、セパレ
ータに好適な特性を備えたものであることが確認でき
た。 (実施例6)ここでは、実施例6−1,6−2,6−
3,比較例3−1,3−2,3−3について下記の親水
性バインダー繊維の配合割合を20%〜90%として変
更し、残りをPO系繊維として抄紙し、得られた各繊維
紙の強度、耐熱性を測定した。その結果を表6に示す。
【0057】(原料) PO系繊維:ポリプロピレン繊維であるPZ(ダイワボ
ウ社製)、NP(チッソ社製) 親水性PO系バインダー繊維:エステル・エチレン共重
合体複合繊維であるUBF(ダイワボウ社製) (配合) PO系繊維 2.5d×5mm 親水性PO系バインダー繊維 2.0d×5mm これらをパルパー又はビーターで撹拌混合した。
ウ社製)、NP(チッソ社製) 親水性PO系バインダー繊維:エステル・エチレン共重
合体複合繊維であるUBF(ダイワボウ社製) (配合) PO系繊維 2.5d×5mm 親水性PO系バインダー繊維 2.0d×5mm これらをパルパー又はビーターで撹拌混合した。
【0058】(抄紙及び乾燥)混合した後、円網抄紙機
で抄紙し、乾燥温度100℃〜120℃で乾燥させると
ともに、サポートネットにて乾燥圧3kg/cm2 を加
え、158℃で熱カレンダー加工し、坪量45g/m2
の繊維紙を得た。
で抄紙し、乾燥温度100℃〜120℃で乾燥させると
ともに、サポートネットにて乾燥圧3kg/cm2 を加
え、158℃で熱カレンダー加工し、坪量45g/m2
の繊維紙を得た。
【0059】表6から、バインダー繊維が40%以上、
80%以下であれば、強度及び耐熱性の両方に優れたも
のが得られた。
80%以下であれば、強度及び耐熱性の両方に優れたも
のが得られた。
【0060】
【表6】
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明
は、十分な保液性を備え、又、緻密な紙となり、デンド
ライト耐久性が向上する効果がある。さらに、薄肉性を
備え、強度を十分に備えた紙であり、セパーレータとし
て好適な特性を備えたものとなる。
は、十分な保液性を備え、又、緻密な紙となり、デンド
ライト耐久性が向上する効果がある。さらに、薄肉性を
備え、強度を十分に備えた紙であり、セパーレータとし
て好適な特性を備えたものとなる。
【0062】請求項2では、繊維の交絡点数が十分なた
め、低坪量においても十分な緻密性を備えたものとな
り、紙の薄肉化による強度の低下も防止されたものとな
っている。
め、低坪量においても十分な緻密性を備えたものとな
り、紙の薄肉化による強度の低下も防止されたものとな
っている。
【0063】請求項3では、空隙率を上げることがで
き、保液性が向上した紙の特性であり、セパレータとし
て優れた特性を有する。請求項4では、低融点PO系繊
維が含有されているため、抄紙後の乾燥時に、低融点P
O系繊維が熱融着され、そのため、紙の薄肉化による強
度の低下が防止され、耐熱性に優れている。
き、保液性が向上した紙の特性であり、セパレータとし
て優れた特性を有する。請求項4では、低融点PO系繊
維が含有されているため、抄紙後の乾燥時に、低融点P
O系繊維が熱融着され、そのため、紙の薄肉化による強
度の低下が防止され、耐熱性に優れている。
【0064】請求項5では、少なくとも2層の紙層を有
するため、厚さ方向の貫通孔の大きさをφ30μm以下
と小さくすることができ、デンドライト耐久性に優れた
繊維紙となり、セパレータとして優れた特性を有する。
するため、厚さ方向の貫通孔の大きさをφ30μm以下
と小さくすることができ、デンドライト耐久性に優れた
繊維紙となり、セパレータとして優れた特性を有する。
【0065】請求項6では繊維の重なり部分の空間が有
効に使え、十分な保液量を得ることができる。請求項7
では多孔質な面が形成されているため、保液性を得るこ
とができる。
効に使え、十分な保液量を得ることができる。請求項7
では多孔質な面が形成されているため、保液性を得るこ
とができる。
【0066】請求項8では、セパーレータとして十分な
保液性、薄肉性を備え、又、緻密であり、デンドライト
耐久性が向上した、強度を十分に備え、密度0.5g/
cm 3 以下のポリオレフィン系繊維紙を得ることができ
る。
保液性、薄肉性を備え、又、緻密であり、デンドライト
耐久性が向上した、強度を十分に備え、密度0.5g/
cm 3 以下のポリオレフィン系繊維紙を得ることができ
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 親水性ポリオレフィン繊維が少なくとも
40重量%配合された坪量15g/m2 以上、100g
/m2 以下で密度が0.2g/cm3 〜0.5g/cm
3 のポリオレフィン系繊維紙。 - 【請求項2】 繊度Dが0.1d≦D≦2dであるポリ
オレフィン系繊維が少なくとも5重量%配合された請求
項1のポリオレフィン系繊維紙。 - 【請求項3】 比重が1以上のポリオレフィン系繊維が
少なくとも5重量%配合された請求項1の系繊維紙。 - 【請求項4】 芯鞘構造で鞘部分の融点が80℃以上、
130℃以下のポリオレフィン系繊維が40重量%〜8
0重量%配合された請求項2又は3のポリオレフィン系
繊維紙。 - 【請求項5】 少なくとも2層からなる請求項4のポリ
オレフィン系繊維紙。 - 【請求項6】 少なくとも1層の強度比が1:1〜4:
1の請求項5のポリオレフィン系繊維紙。 - 【請求項7】 少なくとも他の1層の強度比が3:1以
上の請求項5のポリオレフィン系繊維紙。 - 【請求項8】 親水性ポリオレフィン系繊維を含む紙料
を抄紙し、抄紙後における湿紙の乾燥時に温度150度
以下でかつ、湿紙に対して圧力10kg/cm2 以下に
て加圧して熱接着させるポリオレフィン系繊維紙の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6165626A JPH0835192A (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | ポリオレフィン系繊維紙とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6165626A JPH0835192A (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | ポリオレフィン系繊維紙とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0835192A true JPH0835192A (ja) | 1996-02-06 |
Family
ID=15815944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6165626A Pending JPH0835192A (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | ポリオレフィン系繊維紙とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0835192A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0921580A1 (en) * | 1997-11-25 | 1999-06-09 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Manufacturing method of alkali storage cell |
KR20020051829A (ko) * | 2000-12-22 | 2002-06-29 | 다카노 야스아키 | 비수전해질 2차전지 |
JP2002534774A (ja) * | 1999-01-08 | 2002-10-15 | ビービーエー ノンウーブンズ シンプソンビル インコーポレーテッド | 再充電可能なアルカリ電池用の耐久性のある親水性不織マット |
JP2003109574A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-11 | Sanyo Electric Co Ltd | 非水電解質二次電池 |
US7402539B2 (en) | 2000-08-10 | 2008-07-22 | Japan Vilene Co., Ltd. | Battery separator |
-
1994
- 1994-07-18 JP JP6165626A patent/JPH0835192A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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