JPH08138557A - Ac型ガス放電パネル - Google Patents
Ac型ガス放電パネルInfo
- Publication number
- JPH08138557A JPH08138557A JP27463594A JP27463594A JPH08138557A JP H08138557 A JPH08138557 A JP H08138557A JP 27463594 A JP27463594 A JP 27463594A JP 27463594 A JP27463594 A JP 27463594A JP H08138557 A JPH08138557 A JP H08138557A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protective film
- powder
- panel
- discharge
- mgo
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
Abstract
ジング時間を縮小し、放電開始電圧Vfと放電維持電圧
Vsを、より低電圧化することができ、長寿命化を図る
ことができるAC型ガス放電パネルを提供する。 【構成】 AC型ガス放電パネルにおいて、電極20が
形成される背面板12上に誘電体層22が形成され、そ
の誘電体層22上に形成される保護膜24としてSrG
d2 O4 を用いる。
Description
に係り、特に、そのガス放電パネルの保護膜に関する。
ジョン学会 技術報告 IDY94−14,P1〜6」
に開示されるものがあり、表示電極(サステイン電極)
間の電位差により、誘電体層上の電荷を放電空間を介し
てやりとりすることにより、放電空間に生じたプラズマ
放電による紫外線で蛍光体を励起して発光させ、カラー
表示を行うものである。応用面としては、今後、大画面
のHDTV用の表示デバイスの最有力候補と考えられ
る。
には誘電体層が形成され、その誘電体層と放電空間の間
には保護膜が設けられるが、その保護膜は印刷法により
形成することが試みられている。
た従来の装置では、保護膜にMgOを使用している。し
たがって、このMgOが空気中の水分を吸っており、こ
の水分を、活性化により抜くために、シール工程中で高
温(通常、300℃以上)、減圧下(4×10-6Tor
r以下)で数時間の活性化を行わなければならない。
く、活性化により特性が左右されるために、管理を厳し
くしなくてはならないという問題があった。本発明は、
上記問題点を除去し、活性化時間とエージング時間を縮
小し、放電開始電圧Vfと放電維持電圧Vsを、より低
電圧化することができ、高効率化を図るとともに、長寿
命化を図ることができるAC型ガス放電パネルを提供す
ることを目的とする。
成するために、AC型ガス放電パネルにおいて、 (1)電極が形成された基板上に誘電体層が形成され、
該誘電体層上に形成される保護膜としてSrGd2 O4
を用いる。 (2)電極が形成された基板上に誘電体層が形成され、
該誘電体層上に形成される保護膜としてBaGd2 O4
を用いる。
が形成され、該誘電体層上に形成される保護膜としてC
aGd2 O4 を用いる。 (4)電極が形成された基板上に誘電体層が形成され、
該誘電体層上に形成される保護膜としてBax Sr1-x
Gd2 O4 (ただし0<x<1)を用いる。 (5)電極が形成された基板上に誘電体層が形成され、
該誘電体層上に形成される保護膜としてSrx Ca1-x
Gd2 O4 (ただし0<x<1)を用いる。
が形成され、該誘電体層上に形成される保護膜としてM
gGd2 O4 を用いる。
る保護膜を、従来のMgOからSrGd2 O4 、BaG
d2 O4 、CaGd2 O4 、Bax Sr1-x Gd2 O4
(ただし、0<x<1)、Srx Ca1-x Gd2 O
4 (ただし、0<x<1)又はMgGd2 O4 に変える
ようにしたので、ほぼ同様の電圧で高効率化が達成でき
た。
来のMgOの場合は、320℃で1時間以上必要であっ
たのに対して、本発明の場合は、320℃で30分で十
分であり、エージングも、従来のMgOの場合は、3時
間必要であったが、本発明の場合は、30分で十分であ
った。したがって、本発明の保護膜を形成すると、高効
率化が達成されるばかりでなく、活性化時間とエージン
グ時間を縮小することができる。
記各保護膜になる前駆体を加えることにより、バインダ
ーが粒子同士をつなぎとめるので、膜が緻密化する。し
たがって、放電開始電圧Vfと放電維持電圧Vsをより
低電圧化することができ、長寿命化も期待できる。
説明する。図1は本発明の実施例に用いたAC型ガス放
電パネルの部分斜視図、図2はそのパネルの製造フロー
チャートである。この図に示すように、10は面放電型
のAC−PDP(交流型プラズマディスプレイパネル:
交流型ガス放電パネル)、12は背面板、14は前面
板、16は放電空間、18は蛍光体層、20(20a,
20b)は電極、22は誘電体層、24は保護膜であ
る。
は、前面板14の内側に緑色蛍光体層18を形成してい
る。パネル内には、He−5%Xeガスを500Tor
r封入し、駆動は20kHzで行った。以下、本発明の
AC型ガス放電パネルの製造工程を図2〜図4を参照し
ながら説明する。
行う。つまり、蛍光体が形成される箇所をマスクして、
隔壁が形成される箇所に、例えば、黒色ガラスペース
ト;デュポン(DuPont)9741を印刷し(ステ
ップS1)、(2)次に、乾燥(150℃)を行い(ス
テップS2)、(3)次に、焼成(580℃)を行う
(ステップS3)。
り、隔壁の間の蛍光体層の形成位置に、蛍光体層の印刷
を行う。例えば、緑色蛍光体;P1−G1(化成オプト
ニクス社製)を印刷し(ステップS4)、(5)次に、
乾燥(150℃)を行う(ステップS5)。次に、
(6)隔壁の積層印刷を行う。つまり、前記した隔壁の
一層目の印刷上に例えば、デュポン(DuPont)9
741を印刷し、次に、乾燥を行い、順次、印刷−乾燥
−印刷−乾燥……を繰り返す(ステップS6)。
テップS7)。 〔2〕背面板の製造工程 まず、第3図に示すように、背面板上に電極(Ag)端
子の印刷を行う。例えば、銀ペースト;ESL−590
(ESL社製)を印刷し(ステップS11)、次に、乾
燥(150℃)を行う(ステップS12)。
ば、金ペースト;A−3725(エンゲルハルド社製)
を印刷し(ステップS13)、乾燥(150℃)を行う
(ステップS14)。次いで、焼成(580℃)を行う
(ステップS15)。次に、誘電体層の印刷を行う。例
えば、透明ガラスペースト;G3−0496(奥野製薬
工業社製)を印刷し(ステップS16)、次いで、乾燥
(150℃)を行う(ステップS17)。次に、焼成
(580℃)を行う(ステップS18)。
O4 ,BaGd2 O4 ,CaGd2O4 ,Bax Sr
1-x Gd2 O4 (ただし、0<x<1),Srx Ca
1-x Gd 2 O4 (ただし、0<x<1),又はMgGd
2 O4 の各粉末〕を含むペーストを印刷する(ステップ
S19)、例えば、保護膜材料としてのSrGd2 O4
粉末を含むペーストにより、スクリーン印刷法により形
成する。次いで、乾燥(150℃)を行う(ステップS
20)。次に、焼成(580℃)を行う(ステップS2
1)。
樹脂(例えば、エチルセルロース)、溶媒(例えば、ブ
チルカルビトール)が含まれているが、前述の乾燥(ス
テップS20)、焼成(ステップS21)の各工程によ
り、樹脂及び溶媒は焼失し、保護膜材料からなる保護膜
が形成される。次いで、オーバーコートの印刷を行う
(ステップS22)。つまり、パネルの外部雰囲気によ
り配線の腐蝕等を防ぐために、パネルの外部の背面板上
をガラスコートする。次いで、乾燥(150℃)を行う
(ステップS23)。次に、焼成(580℃)を行う
(ステップS24)。
せを行い(ステップS31)、次いで、接着部への塗り
を行い(ステップS32)、シールを行い(ステップS
33)、ガス封入(He−5%Xe,500Torr)
を行い(ステップS34)、チップオフ、つまり、ガス
封入された管を封じる(ステップS35)を順次行う。
8(ここでは、緑色)と隔壁(図示なし)を形成し、背
面板12には電極20、誘電体層22、保護膜24を順
次形成している。この実施例での保護膜24は保護膜材
料の粉末を含むペーストをスクリーン印刷することによ
り形成しており、このペースト中に含まれる粉末として
は、SrGd2 O4 粉末(セイミケミカル株式会社製)
を用いた。このペースト中には、粉末を40wt%、エ
チルセルロースを5wt%、溶媒としてブチルカルビト
ールを55wt%含んでいる。
o.643)と、気相法により作製したMgO粉末(宇
部興産製、1000Å径)を27wt%、エチルセルロ
ースを5wt%、溶媒としてブチルカルビトールを68
wt%含むペーストを用いた場合(No.753)につ
いても示した。これら3通りの場合について上記した図
2に示す工程でパネル化し、評価した結果を表1に示
す。
護膜なし(パネル643)、1層形成MgO膜(パネル
753)、1層形成SrGd2 O4 膜(パネル341
2)、2層形成SrGd2 O4 膜(パネル3413)が
上げられており、印刷回数(膜厚/μm)、放電開始電
圧Vf/V、放電維持電圧Vs/V、輝度/cd・
m-2、放電電流/μA・セル-1、発光効率/lm・W-1
の値を各パネル毎に示している。
用いた保護膜においては、1層形成したものも2層形成
したものにおいても、保護膜なしの場合に比して、放電
開始電圧Vf、放電維持電圧Vsともに低く、かつ高効
率であることが分かる。更に、MgO膜を用いた場合と
比較しても、放電開始電圧Vf、放電維持電圧Vsは同
程度であるが、輝度は2倍以上の値を示しており、発光
効率も高いことがわかる。
ーストにより、AC−PDPの保護膜をスクリーン印刷
法により形成すると高効率化できる。また、SrGd2
O4 粉末の方がMgO粉末よりも吸湿性が低いので、活
性化やエージングの時間を短くすることができる。更
に、焼成により、SrGd2 O4 になる前駆体をバイン
ダーとしてペーストに加えても良い。この前駆体として
は、一例として、Sr−ジーイソプロポキシド、Gd−
トリ−n−ブトキシドを1:2の割合で含むイソプロピ
ルアルコール溶液を加える。このバインダーはSrGd
2 O4 粒子同士をつなぎとめて固定する働きを有する。
る。本発明の第2実施例のパネルの構造及びパネルの製
造工程は、第1実施例と同様であり、保護膜の構成を除
き、その説明は省略する。この実施例での保護膜は、保
護膜材料の粉末を含むペーストをスクリーン印刷するこ
とにより形成しており、このペースト中に含まれる粉末
としては、BaGd2 O4 粉末(セイミケミカル株式会
社製)を用いた。前記ペースト中には、この粉末を40
wt%、エチルセルロースを5wt%、溶媒としてブチ
ルカルビトールを55wt%含んでいる。参考のために
保護膜を用いない場合(No.643)と、気相法によ
り作製したMgO粉末(宇部興産製、1000Å径)を
27wt%、エチルセルロースを5wt%、溶媒として
ブチルカルビトールを68wt%含むペーストを用いた
場合(No.753)についても示した。これら3通り
の場合について図2に示す工程でパネル化し、評価した
結果を表2に示す。
護膜なし(パネル643)、1層形成MgO膜(パネル
753)、1層形成BaGd2 O4 膜(パネル341
4)、2層形成BaGd2 O4 膜(パネル3415)が
上げられており、印刷回数(膜厚/μm)、放電開始電
圧Vf/V、放電維持電圧Vs/V、輝度/cd・
m-2、放電電流/μA・セル-1、発光効率/lm・W-1
の値を各パネル毎に示している。
いた保護膜においては、1層形成したものも2層形成し
たものにおいても、保護膜なしの場合に比して、放電開
始電圧Vf、放電維持電圧Vsともに低く、かつ高効率
であることが分かる。更に、MgOを用いた場合と比較
しても、放電開始電圧Vf、放電維持電圧Vsは同程度
であるが、発光効率は高い。
保護膜なしの場合よりは低いものの、MgOよりはかな
り高い値を示している。したがって、BaGd2 O4 粉
末を含むペーストにより、AC−PDPの保護膜をスク
リーン印刷法により形成すると、低電圧、高効率という
特性が(MgO微粉末を用いた場合に比しても)得られ
た。
粉末よりも吸湿性が低いので、活性化やエージングの間
隔を短くすることができる。更に、焼成により、BaG
d2 O4 になる前駆体をバインダーとしてペーストに加
えても良い。この前駆体としては、一例としてBa−ジ
ーイソプロポキシド、Gd−トリ−n−ブトキシドを
1:2の割合で含むイソプロピルアルコール溶液を加え
る。このバインダーはBaGd2 O4 粒子同士をつなぎ
とめて固定する働きをする。
る。本発明の第3実施例のパネルの構造及びパネルの製
造工程は、第1実施例と同様であり、保護膜の構成を除
き、その説明は省略する。この実施例での保護膜は、保
護膜材料の粉末を含むペーストをスクリーン印刷するこ
とにより形成しており、このペースト中に含まれる粉末
としては、CaGd2 O4 粉末(セイミケミカル株式会
社製)を用いた。前記ペースト中にはこの粉末を40w
t%、エチルセルロースを5wt%、溶媒としてブチル
カルビトールを55%含んでいる。
o.643)と、気相法により作製したMgO粉末(宇
部興産製、1000Å径)を27wt%、エチルセルロ
ースを5wt%、溶媒としてブチルカルビトールを68
wt%含むペーストを用いた場合(No.753)につ
いても示した。これら3通りの場合について図2に示す
工程でパネル化し、評価した結果を表3に示す。
護膜なし(パネル643)、1層形成MgO膜(パネル
753)、1層形成CaGd2 O4 膜(パネル340
8)、2層形成CaGd2 O4 膜(パネル3409)が
上げられており、印刷回数(膜厚/μm)、放電開始電
圧Vf/V、放電維持電圧Vs/V、輝度/cd・
m-2、放電電流/μA・セル-1、発光効率/lm・W-1
の値を各パネル毎に示している。
護膜においては、1層形成したものも2層形成したもの
においても、保護膜なしの場合に比して、放電開始電圧
Vf、放電維持電圧Vsともに低く、かつ高効率であ
る。更に、MgO微粉末を用いた場合と比較しても放電
開始電圧Vf、放電維持電圧Vsは高いが、輝度は2倍
以上の値を示しており、したがって効率も高い。
ストにより、AC−PDPの保護膜をスクリーン印刷法
により形成すると高効率化が達成できる。CaGd2 O
4 粉末の方がMgO粉末よりも吸湿性が低いので、活性
化やエージングの間隔を短くすることが期待できる。更
に、焼成によりCaGd2 O4 になる前駆体をバインダ
ーとしてペーストに加えても良い。この前駆体として
は、一例としてCa−ジーイソプロポキシド、Gd−ト
リ−n−ブトキシドを1:2の割合で含むイソプロピル
アルコール溶液を加える。このバインダーはCaGd2
O4 粒子同士をつなぎとめて固定する働きを有する。
る。本発明の第4実施例のパネルの構造及びパネルの製
造工程は、第1実施例と同様であり、保護膜の構成を除
き、その説明は省略する。本実施例での保護膜は保護膜
材料の粉末を含むペーストをスクリーン印刷することに
より形成しており、このペースト中に含まれる粉末とし
ては、Ba0.6 Sr0.4 Gd2 O4 粉末(セイミケミカ
ル株式会社製)を用いた。前記ペースト中には、この粉
末を40wt%、エチルセルロースを5wt%、溶媒と
してブチルカルビトールを55wt%含んでいる。参考
のために保護膜を用いない場合(No.643)と、気
相法により作製したMgO粉末(宇部興産製、1000
Å径)を27wt%、エチルセルロースを5wt%、溶
媒として、ブチルカルビトールを68wt%含むペース
トを用いた場合(No.753)についても示した。
程でパネル化し、評価した結果を表4に示す。
護膜なし(パネル643)、1層形成MgO膜(パネル
753)、1層形成Ba0.6 Sr0.4 Gd2 O4 膜(パ
ネル3404)、2層形成Ba0.6 Sr0.4 Gd2 O4
膜(パネル3405)が上げられており、印刷回数(膜
厚/μm)、放電開始電圧Vf/V、放電維持電圧Vs
/V、輝度/cd・m-2、放電電流/μA・セル-1、発
光効率/lm・W-1の値を各パネル毎に示している。
を用いた保護膜においては、1層形成したものも2層形
成したものにおいても、保護膜なしの場合に比して放電
開始電圧Vf、放電維持電圧Vsともに低く、かつ高効
率であることが分かる。更に、MgO微粉末を用いた場
合と比較しても、放電開始電圧Vf、放電維持電圧Vs
は同程度であるが、輝度はかなり高く、したがって効率
も高い値を示している。
粉末を含むペーストにより、AC−PDPの保護膜をス
クリーン印刷法により形成すると高効率化が達成でき
る。また、Ba0.6 Sr0.4 Gd2 O4 粉末の方が、M
gO粉末よりも吸湿性が低いので、活性化やエージング
の間隔を短くすることが期待できる。更に、焼成によ
り、Ba0.6 Sr0.4 Gd2 O4 になる前駆体をバイン
ダーとしてペーストに加えても良い。この前駆体として
は、一例としてBa−ジーイソプロポキシド、Sr−ジ
ーイソプロポキシド、Gd−トリ−n−ブトキシドを
0.6:0.4:2の割合で含むイソプロピルアルコー
ル溶液を加える。このバインダーはBa0.6 Sr0.4 G
d2 O4 粒子同士をつなぎとめて固定する働きを有す
る。
る。本発明の第5実施例のパネルの構造及びパネルの製
造工程は、第1実施例と同様であり、保護膜の構成を除
き、その説明は省略する。本実施例での保護膜は保護膜
材料の粉末を含むペーストをスクリーン印刷することに
より形成しており、このペースト中に含まれる粉末とし
ては、Sr0.6 Ca0.4 Gd2 O4 粉末(セイミケミカ
ル株式会社製)を用いた。前記ペースト中にはこの粉末
を40wt%、エチルセルロースを5wt%、溶媒とし
てブチルカルビトールを55wt%含んでいる。参考の
ために保護膜を用いない場合(No.643)と、気相
法により作製したMgO粉末(宇部興産製、1000Å
径)を27wt%、エチルセルロースを5wt%、溶媒
としてブチルカルビトールを68wt%含むペーストを
用いた場合(No.753)についても示した。
程でパネル化し、評価した結果を表5に示す。
護膜なし(パネル643)、1層形成MgO膜(パネル
753)、1層形成Sr0.6 Ca0.4 Gd2 O4 膜(パ
ネル3406)、2層形成Sr0.6 Ca0.4 Gd2 O4
膜(パネル3407)が上げられており、印刷回数(膜
厚/μm)、放電開始電圧Vf/V、放電維持電圧Vs
/V、輝度/cd・m-2、放電電流/μA・セル-1、発
光効率/lm・W-1の値を各パネル毎に示している。
を用いた保護膜においては、1層形成したものも2層形
成したものにおいても、保護膜なしの場合に比して放電
開始電圧Vf、放電維持電圧Vsともに低く、かつ高効
率であることが分かる。 更に、MgO微粉末を用いた
場合と比較しても、放電開始電圧Vf、放電維持電圧V
sは同程度であるが、輝度は2倍程度を示し、効率も高
い値を示している。
粉末を含むペーストにより、AC−PDPの保護膜をス
クリーン印刷法により形成すると高効率化が達成でき
る。また、Sr0.6 Ca0.4 Gd2 O4 粉末の方が、M
gO粉末よりも吸湿性が低いので、活性化やエージング
の間隔を短くすることが期待できる。更に、焼成により
Sr0.6 Ca0.4 Gd2 O4 になる前駆体をバインダー
としてペースト中に加えてもよい。この前駆体として
は、一例としてSr−ジーイソプロポキシド、Ca−ジ
ーイソプロポキシド、Gd−トリ−n−ブトキシドを
0.6:0.4:2の割合で含むイソプロピルアルコー
ル溶液を加える。このバインダーはSr0.6 Ca0.4 G
d2 O4 粒子同士をつなぎとめて固定する働きを有す
る。
る。本発明の第6実施例のパネルの構造及びパネルの製
造工程は、第1実施例と同様であり、保護膜の構成を除
き、その説明は省略する。本実施例での保護膜は保護膜
材料の粉末を含むペーストをスクリーン印刷することに
より形成しており、このペースト中に含まれる粉末とし
ては、MgGd2O4 粉末(セイミケミカル株式会社
製)を用いた。前記ペースト中にはこの粉末を40wt
%、エチルセルロースを5wt%、溶媒としてブチルカ
ルビトールを55wt%含んでいる。参考のために保護
膜を用いない場合(No.643)と、気相法により作
製したMgO粉末(宇部興産製、1000Å径)を27
wt%、エチルセルロースを5wt%、溶媒としてブチ
ルカルビトールを68wt%含むペーストを用いた場合
(No.753)についても示した。
程でパネル化し、評価した結果を表6に示す。
護膜なし(パネル643)、1層形成MgO膜(パネル
753)、1層形成MgGd2 O4 膜(パネル341
0)、2層形成MgGd2 O4 膜(パネル3411)が
上げられており、印刷回数(膜厚/μm)、放電開始電
圧Vf/V、放電維持電圧Vs/V、輝度/cd・
m-2、放電電流/μA・セル-1、発光効率/lm・W-1
の値を各パネル毎に示している。
膜においては、1層形成したものも2層形成したものに
おいても、保護膜なしの場合に比して、放電開始電圧V
f、放電維持電圧Vsともに低く、かつ高効率であるこ
とが分かる。更に、MgO微粉末を用いた場合と比較し
ても、放電開始電圧Vf、放電維持電圧Vsは同程度で
あるが、輝度は2倍以上高い。したがって、効率もかな
り高い値を示している。
ーストにより、AC−PDPの保護膜をスクリーン印刷
法により形成すると高効率化できる。MgGd2 O4 粉
末の方がMgO粉末よりも吸湿性が低いので、活性化や
エージングの間隔を短くすることが期待できる。更に、
焼成によりMgGd2 O4 になる前駆体をバインダーと
してペースト中に加えても良い。この前駆体としては、
一例として、Mg−ジエトキシド、Gd−トリ−n−ブ
トキシドを1:2の割合で含むイソプロピルアルコール
溶液を加える。このバインダーはMgGd2 O4 粒子同
士をつなぎとめて固定する働きを有する。
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (1)請求項1記載の発明によれば、AC−PDPの保
護膜を、MgOからSrGd2 O4 に変えたので、ほぼ
同様の電圧で高効率化が達成できた。
0℃で30分(MgOは320℃で1時間以上必要)で
十分であり、エージングも30分(MgO粉末では3時
間必要)で十分であった。したがって、SrGd2 O4
粉末を含むペーストを用いて保護膜を形成すると、高効
率化が達成されるばかりでなく、活性化時間とエージン
グ時間も縮小される。
Gd2 O4 になる前駆体を加ることにより、バインダー
が粒子同士をつなぎとめるので、膜が緻密化する。更
に、放電開始電圧Vfと放電維持電圧Vsをより低電圧
化することができ、長寿命化も期待できる。 (2)請求項2記載の発明によれば、AC−PDPの保
護膜を、MgOからBaGd2 O4 に変えたので、低電
圧化、高輝度化、高効率化が達成できた。
0℃で30分(MgOは320℃で1時間以上必要)で
十分であり、エージングも30分(MgO粉末では3時
間必要)で十分であった。したがって、BaGd2 O4
粉末を含むペーストを用いて保護膜を形成すると、特性
が向上するばかりでなく、活性化時間とエージング時間
も短縮される。
Gd2 O4 になる前駆体を加えることにより、このバイ
ンダーが粒子同士をつなぎとめるので、膜が緻密化す
る。したがって、放電開始電圧Vfと放電維持電圧Vs
を、より低電圧化することができ、長寿命化も期待でき
る。 (3)請求項3記載の発明によれば、AC−PDPの保
護膜をMgOからCaGd2 O4 に変えたので、2倍以
上の輝度が得られ、高い効率が達成できた。
0℃で30分(MgOは320℃で1時間以上必要)で
十分であり、エージングも30分(MgO粉末では3時
間必要)で十分であった。したがって、CaGd2 O4
粉末を含むペーストを用いて保護膜を形成すると、特性
が向上するばかりでなく、活性化時間とエージング時間
も短縮される。
Gd2 O4 になる前駆体を加えることにより、バインダ
ーが粒子同士をつなぎとめるので、膜が緻密化する。し
たがって、放電開始電圧Vfと放電維持電圧Vsをより
低電圧化することができ、長寿命化も期待できる。 (4)請求項4記載の発明によれば、AC−PDPの保
護膜をMgOからBa 0.6 Sr0.4 Gd2 O4 に変えた
ので、ほぼ同様の電圧で高輝度、高効率化が達成でき
た。
0℃で30分(MgOは320℃で1時間以上必要)で
十分であり、エージングも30分(MgO粉末では3時
間必要)で十分であった。したがって、Ba0.6 Sr
0.4 Gd2 O4 粉末を含むペーストを用いて保護膜を形
成すると、高効率化が達成されるばかりでなく、活性化
時間とエージング時間も短縮される。
0.6 Sr0.4 Gd2 O4 になる前駆体を加えることによ
り、バインダーが粒子同士をつなぎとめるので、膜が緻
密化する。したがって、放電開始電圧Vfと放電維持電
圧Vsをより低電圧化することができ、長寿命化も期待
できる。 (5)請求項5記載の発明によれば、AC−PDPの保
護膜をMgO粉末からSr0.6 Ca0.4 Gd2 O4 に変
えたので、ほぼ同様の電圧で高輝度、高効率化が達成で
きた。
0℃で30分(MgOは320℃で1時間以上必要)で
十分であり、エージングも30分(MgO粉末では3時
間必要)で十分であった。したがって、Sr0.6 Ca
0.4 Gd2 O4 粉末を含むペーストを用いて保護膜を形
成すると、高効率化が達成されるばかりでなく、活性化
時間とエージング時間も短縮される。
0.6 Ca0.4 Gd2 O4 になる前駆体を加えることによ
り、バインダーが粒子同士をつなぎとめるので、膜が緻
密化する。したがって、放電開始電圧Vfと放電維持電
圧Vsをより低電圧化することができ、長寿命化も期待
できる。
−PDPの保護膜をMgOからMgGd2 O4 に変えた
ので、2倍以上の輝度が得られた。したがって、効率も
かなり高くなった。更に、粉末の吸湿性が低く、活性化
は320℃で30分(MgOは320℃で1時間以上必
要)で十分であり、エージングも30分(MgO粉末で
はは3時間必要)で十分であった。したがって、MgG
d2 O4 粉末を含むペーストを用いて保護膜を形成する
と、高効率化が達成されるばかりでなく、活性化時間と
エージング時間も縮小される。
Gd2 O4 になる前駆体を加えることにより、バインダ
ーが粒子同士をつなぎとめるので、膜が緻密化する。し
たがって、VfとVsをより低電圧化することでき、長
寿命化も期待できる。
の部分斜視図である。
の前面板の製造工程図である。
の背面板の製造工程図である。
の組み立て工程図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 AC型ガス放電パネルにおいて、 電極が形成された基板上に誘電体層が形成され、該誘電
体層上に形成される保護膜としてSrGd2 O4 を用い
ることを特徴とするAC型ガス放電パネル。 - 【請求項2】 AC型ガス放電パネルにおいて、 電極が形成された基板上に誘電体層が形成され、該誘電
体層上に形成される保護膜としてBaGd2 O4 を用い
ることを特徴とするAC型ガス放電パネル。 - 【請求項3】 AC型ガス放電パネルにおいて、 電極が形成された基板上に誘電体層が形成され、該誘電
体層上に形成される保護膜としてCaGd2 O4 を用い
ることを特徴とするAC型ガス放電パネル。 - 【請求項4】 AC型ガス放電パネルにおいて、 電極が形成された基板上に誘電体層が形成され、該誘電
体層上に形成される保護膜としてBax Sr1-x Gd2
O4 (ただし0<x<1)を用いることを特徴とするA
C型ガス放電パネル。 - 【請求項5】 AC型ガス放電パネルにおいて、 電極が形成された基板上に誘電体層が形成され、該誘電
体層上に形成される保護膜としてSrx Ca1-x Gd2
O4 (ただし0<x<1)を用いることを特徴とするA
C型ガス放電パネル。 - 【請求項6】 AC型ガス放電パネルにおいて、 電極が形成された基板上に誘電体層が形成され、該誘電
体層上に形成される保護膜としてMgGd2 O4 を用い
ることを特徴とするAC型ガス放電パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27463594A JP3872114B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | Ac型ガス放電パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27463594A JP3872114B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | Ac型ガス放電パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08138557A true JPH08138557A (ja) | 1996-05-31 |
JP3872114B2 JP3872114B2 (ja) | 2007-01-24 |
Family
ID=17544457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27463594A Expired - Fee Related JP3872114B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | Ac型ガス放電パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3872114B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020080161A (ko) * | 2001-04-12 | 2002-10-23 | 에프디테크 주식회사 | 2전극 플라즈마 디스플레이 패널 및 그 제조방법 |
-
1994
- 1994-11-09 JP JP27463594A patent/JP3872114B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020080161A (ko) * | 2001-04-12 | 2002-10-23 | 에프디테크 주식회사 | 2전극 플라즈마 디스플레이 패널 및 그 제조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3872114B2 (ja) | 2007-01-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11233026A (ja) | 互いに異なる厚さの誘電体層を有するプラズマディスプレイパネル | |
CN1304158A (zh) | 交流驱动式等离子体显示器 | |
KR100877736B1 (ko) | 플라즈마 표시장치 및 그 제조방법 | |
JPH10214569A (ja) | プラズマディスプレイ装置 | |
JP3083698B2 (ja) | ガス放電表示パネル | |
JP2773393B2 (ja) | カラー放電表示パネルおよびその製造方法 | |
JPH08212931A (ja) | Ac型ガス放電パネル | |
JP3872114B2 (ja) | Ac型ガス放電パネル | |
JPH08287823A (ja) | 交流型ガス放電パネルの保護膜形成方法 | |
JP2002324492A (ja) | プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 | |
JPH0877931A (ja) | ガス放電パネルの保護膜及びその形成方法 | |
JPH08195174A (ja) | Ac型ガス放電パネル | |
JPH08212932A (ja) | Ac型ガス放電パネル | |
JPH07226164A (ja) | ガス放電表示パネル | |
JP2844980B2 (ja) | プラズマディスプレイパネル | |
US7170227B2 (en) | Plasma display panel having electrodes with specific thicknesses | |
JP2815012B2 (ja) | カラー放電表示パネルの製造方法 | |
JPH10208637A (ja) | 平面形画像表示装置の封止構造 | |
KR100738234B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널 제조용 그린 쉬트 및 플라즈마 디스플레이 패널 | |
WO2004049376A1 (ja) | 画像表示装置 | |
JP2002170494A (ja) | 気体放電表示装置及び放電灯 | |
JP3057891B2 (ja) | プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 | |
JPH07147136A (ja) | ガス放電パネルの保護膜、その形成方法、そのガス放電パネルの保護膜を用いたガス放電パネルおよび表示装置 | |
JP2001135241A (ja) | ガス放電パネル及びその製造方法 | |
JPH0721928A (ja) | 気体放電型表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040106 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040330 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Effective date: 20060923 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060929 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20061013 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20061019 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |