JPH0813847A - 自走台車を用いる機械式駐車設備 - Google Patents

自走台車を用いる機械式駐車設備

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JPH0813847A
JPH0813847A JP17981294A JP17981294A JPH0813847A JP H0813847 A JPH0813847 A JP H0813847A JP 17981294 A JP17981294 A JP 17981294A JP 17981294 A JP17981294 A JP 17981294A JP H0813847 A JPH0813847 A JP H0813847A
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JP
Japan
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self
rail
area
traveling
rails
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JP17981294A
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Inventor
Takeji Aoki
武次 青木
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Nissei Ltd
Original Assignee
Nissei Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車を搭載する自走台車を個々の自走台車
毎について独立して制御し、同時に沢山の自走台車が各
々独立して走行することによって、入出庫の準備操作を
行って入出庫の操作時間を短縮すること及び収容台数を
増やすことを目的としている。 【構成】 躯体を旋回領域、昇降領域、走行領域と駐車
区域で構成し、躯体側に主制御装置を設置し、各自走台
車毎に台車制御装置を設置し、走行領域と駐車区域の躯
体側、旋回台及び旋回領域と昇降領域が分離したもので
は昇降台に対して走行レールが設置され、走行レールを
基準に給電レール及び制御レールが設置され、自走台車
には走行レールに支持される駆動装置付きの縦横行用車
輪、給電ブラシ及び制御ブラシが設置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は躯体側に走行レールを設
置し、自走台車に縦走行と横走行の駆動装置を設置し、
主制御装置によって自走台車の台車制御装置を経由して
個々の自走台車毎に独立して縦横両方向の走行に関する
制御を行うことができる自走台車を用いる機械式駐車設
備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のエレベータスライド式駐車装置は
特公昭57−59388に開示されており、車庫に複数
段に亘って重畳配列された自動車載置用パレットをパレ
ット移送用プッシャとパレット位置修正用プッシャにて
移動させて駐車運転効率の向上及び空間利用率の向上が
行われているが、自動車載置用パレット自身が自走でき
るものであれば、自動車載置用パレットに設けるフッ
ク、パレット引入装置、パレット引出装置及びパレット
移乗用プッシャが不要になり、個々の自動車載置用パレ
ットが独自に走行して円滑性の向上及び空間利用率の向
上を行うことができるという要望があった。
【0003】従来の平面駐車装置は特開平2−1154
64に開示されており、パレットを移動させるための格
納用駆動装置が駐車可能な区分スペースのほとんどのも
のに設置されている。しかし、躯体側に格納用駆動装置
を設けると躯体に設ける軌道用の強度部材の高さが大に
なり、駐車装置の高さが高くなるということが推察され
る。さらに、躯体側に格納用駆動装置を設けると使用頻
度の大なる区分スペースの格納用駆動装置の故障時には
駐車装置を停止させる必要があり、保守点検に多大の労
力を要することが推察される。
【0004】従来の自動車用の駐車床装置は特表平5−
503972に開示されており、駐車パレットの基板に
モータを取付けられ、駐車パレットの基板が自走できる
ものである。しかし、軌道側に垂直可動レールを使用し
てレールを上下方向に移動させて縦走行と横走行を切換
えるものであり、垂直可動レールを動かすための駆動装
置及び垂直可動レールを支持するための強度部材によっ
て躯体の高さが大になると推察される。さらに、使用頻
度の大なる部分において垂直可動レールを動かすための
選択手段の故障時には駐車装置を停止させる必要があ
り、保守点検に多大の労力を要することが推察される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明において解決し
ようとする課題は躯体側を極力動かす必要のない部材で
構成させることによって駐車設備の高さを低くするとい
うこと、自動車を搭載する自走台車を個々の自走台車毎
について独立して走行させることによって駐車設備のレ
イアウトに拘束されにくい駐車設備にするということ及
び円滑性を向上させるということ並びに自走台車の故障
時には故障した自走台車だけを撤去して修理できるので
駐車設備をほとんど停止させることなしに営業が可能で
あるということを目的した安価で収容台数の大なる機械
式駐車設備を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は躯体を旋回領
域、昇降領域、走行領域及び駐車区域で構成し、躯体側
に主制御装置を設置して、各自走台車毎に台車制御装置
を設置し、走行領域と駐車区域の躯体側、旋回台及び旋
回領域と昇降領域が分離したものでは昇降台に対して縦
行レールと横行レールで構成される走行レールが設置さ
れ、走行レールが設置される前記場所に個々の自走台車
に電源を供給するための縦給電レールと横給電レールで
構成される給電レールが設置される場合及び設置されな
い場合があり、給電レールが設置されない場合には個々
の自走台車に動力源装置を設置し、走行レールが設置さ
れる前記場所に主制御装置と個々の台車制御装置の間の
制御信号を供給するための縦制御レールと横制御レール
で構成される制御レールが設置される場合及び設置され
ない場合があり、制御レールが設置されない場合には主
制御装置と個々の台車制御装置の間で供給される制御信
号は電磁波によって受発信され、自走台車には走行レー
ルに支持される駆動装置付きの縦行用車輪及び駆動装置
付きの横行用車輪並びに給電レールが設置される場合に
は給電レールと摺動する給電ブラシ及び制御レールが設
置される場合には制御レールと摺動する制御ブラシが設
置されている。
【0007】
【作用】自動車を搭載できる自走台車の走行は縦行用車
輪が縦行レール上を縦走行し、横行用車輪が横行レール
上を横走行することによって行われ、個々の自走台車は
独立して駐車層内を走行でき、縦行レールと横行レール
は極力動かす必要のない部材で構成しており、個々の自
走台車への動力源の供給は給電レールと給電ブラシの摺
動によって電源を供給する場合及び個々の自走台車に設
置した動力源装置によって電源が供給される場合があ
る。
【0008】主制御装置と個々の台車制御装置の間で供
給される制御信号の受発信は電磁波によって行う場合及
び制御レールと制御ブラシの摺動によって行う場合があ
り、主制御装置では駐車設備を制御するためのデータの
管理及び各部の動作の制御を行い、各部の動作の中でと
くに多数の制御を要する項目は全部の自走台車の走行に
関する制御であり、個々の自走台車は独立して個々の自
走台車に設置された台車制御装置によって縦行用車輪と
横行用車輪を駆動させて個々の自走台車の縦走行と横走
行を行い、主制御装置によって全部の自走台車の位置と
挙動が把握されており、入庫自動車については極力走行
領域を避けて駐車区域に自走台車を収納するようにし、
出庫自動車については出庫順に自走台車を駐車区域から
走行領域に走行させ、自走台車を昇降装置の近くに移動
させて円滑性の向上を計り、昇降装置は駐車層と乗込層
の間で個々の自走台車を昇降させ、旋回装置によって自
動車の入出庫を両方共に前進にて運転することが可能に
なっている。
【0009】縦行レールと横行レールは極力動かす必要
のない部材で構成しているので駐車設備の高さを低くす
ることができること、個々の自走台車を自走台車毎に独
立して走行させるために駐車設備のレイアウトに拘束さ
れにくい駐車設備にすることができること、出庫自動車
については出庫順に自走台車を駐車区域から走行領域に
走行させて昇降装置に近づけているので円滑性を向上さ
せることができること、並びに縦行レールと横行レール
は極力動かさないこと及び個々の自走台車は独立して走
行できることから自走台車の故障時には故障した自走台
車だけを撤去して修理できるので駐車設備をほとんど停
止させることなしに営業を続けることが可能であること
によって目的を達成することができる。
【0010】
【実施例】本発明の自走台車を用いる機械式駐車設備の
実施例について図面に従って詳細に説明を行う。
【0011】本発明の一実施例は図1〜図21に示して
おり、鉄鋼、コンクリート、内外被覆材料及び機械式駐
車設備の全体を被覆する金属材料等によって構成された
躯体1は乗込層において公道に面した入出庫口2a、2
bが2個所設けられており、入出庫口2aへの自動車の
進行方向は進入経路3aの矢印の方向であり、入出庫口
2bへの自動車の進行方向は進入経路3bの矢印の方向
であり、自動車は入出庫口2a又は2bから旋回領域4
a又は4bの自走台車8へ搭載するところまで運転され
るようになっており、旋回領域4a又は4bは昇降領域
5a又は5bの上方に設けられている。
【0012】旋回領域4a、4bは旋回装置によって自
動車を旋回させるための領域であり、自動車の進行方向
を変更することによって、前進で入庫した自動車を前進
で出庫させるために設けるものであって、旋回装置の旋
回台には走行レール(詳細後述)が設置されており、給
電レール(詳細後述)と制御レール(詳細後述)は設置
される場合及び設置されない場合がある。
【0013】昇降領域5a、5bは自動車及び自走台車
8を搭載した昇降台を上下方向に移動させるための昇降
装置を設置した領域であり、昇降領域5a、5bの上端
部には旋回領域4a、4bと共通の部分を有しており、
昇降装置の昇降台に旋回装置の旋回台が支持され、昇降
装置は自動車及び自走台車8を乗込層と駐車層の間で昇
降させるだけでなく、異なる駐車層の間でも昇降させる
ことが可能なものであり、昇降装置はエレベータやリフ
ト等と呼ばれるものであって、自動車及び自走台車8を
昇降できるものなら全て包含される。
【0014】図1〜図9の実施例とは異なる構造の場合
で旋回領域4a、4bと昇降領域5a、5bが完全に分
離したものにおいては、旋回台以外に昇降台及び旋回領
域4a、4bと昇降領域5a、5bの間を自走台車8が
走行するため旋回領域4a、4bの旋回台と昇降領域5
a、5bの昇降台の間にも走行レールが設置され、給電
レールと制御レールは設置される場合及び設置されない
場合がある。
【0015】乗込層と駐車層は昇降領域5a、5bによ
って結合されており、乗込層は駐車設備と公道の間で自
動車が自走によって入出庫口2a、2bを経由して入出
庫を行うことができる層であって、乗込層においても入
庫した自動車を収容させる場合があり、駐車層は入庫し
た自動車を収容する層であり、1層の場合と2層以上の
場合があって、乗込層の上下両方に駐車層がある場合も
あり、さらに、乗込層と駐車層が同一の層になる場合も
ある。
【0016】駐車層においては昇降領域5aと5bの各
4辺で必要な辺に対して走行領域6a、6b、6c、6
d及び駐車区域7が隣接しており、走行領域6a、6
b、6c、6dの前後左右に対して可能な限り駐車区域
7が隣接し、さらに駐車区域7が駐車層全体に設けら
れ、駐車区域7は駐車層において昇降領域5a、5bと
走行領域6a、6b、6c、6dを除いた部分で自動車
及び自走台車8を収容する区域であり、駐車区域7は自
動車及び自走台車8を収容する部分の全体を呼ぶのでは
なく、各1台車分の自動車が収容できる範囲を呼んでお
り、これらの走行領域6a、6b、6c、6dで自走台
車8の1台車分毎に分割した各区画及び各駐車区域7に
は走行レールが設置されており、給電レールと制御レー
ルは設置される場合及び設置されない場合がある。
【0017】走行領域6a、6b、6c、6dは主とし
て自走台車8が自動車の入出庫及び自走台車8自身の走
行を行う領域の総称であって、自走台車8の1台車分毎
に分割した区画が連続して集合したものであり、走行領
域6a、6b、6c、6dは各駐車層に設置され、走行
領域6a、6b、6c、6dは縦行領域と横行領域で構
成され、縦行領域は走行領域6a、6b、6c、6dの
中で自動車の進行方向と同一の方向に自走台車8が走行
できる領域であり、横行領域は走行領域6a、6b、6
c、6dの中で自動車の進行方向と直交する方向に自走
台車8が走行できる領域である。
【0018】走行領域6a、6b、6c、6dが折れ曲
がり又は交叉する区画では縦行領域と横行領域の両方の
特性を兼ね備えた区画になり、昇降領域5a、5bと走
行領域6a、6b、6c、6dが隣接する個所で昇降装
置の昇降台又は昇降台に支持された旋回台と一致する駐
車層においては自走台車8が昇降領域5a、5bと走行
領域6a、6b、6c、6dの間を走行でき、ほとんど
の場合に走行領域6a、6b、6c、6dの両側に駐車
区域7が設けられ、走行領域6a、6b、6c、6dの
一部に自動車及び自走台車8が収容される場合もある。
【0019】昇降領域5a、5b、走行領域6a、6
b、6c、6dの1台車分に分割した区画及び駐車区域
7によって駐車層が格子状に埋め尽くされており、昇降
領域5a、5b、走行領域6a、6b、6c、6dの1
台車分に分割した区画及び駐車区域7等の1個に対して
自走台車8の1台車が専有できる。
【0020】昇降領域5a、5bの各4辺のいずれかに
対して隣接した走行領域6a、6b、6c、6d又は駐
車区域7の中のいずれにおいても昇降領域5a、5bと
の間で自走台車8の縦走行又は横走行が可能であり、走
行領域6a、6b、6c、6dは1台車分に分割した区
画毎に縦行レールと横行レールが設置されているので、
走行領域6a、6b、6c、6dとこれらに隣接した駐
車区域7の間及び隣接した駐車区域7の相互間でも自走
台車8の縦走行又は横走行が可能である。
【0021】旋回領域4a、4bを旋回領域4で代表さ
せ、昇降領域5a、5bを昇降領域5で代表させたもの
を図17〜図19に示しており、昇降領域5には昇降装
置51が設けられ、電動機、減速機、制動機、スプロケ
ット等によって構成された昇降駆動装置(図示せず)に
よって4本の張架材52を介して昇降台53の4隅が懸
吊され、昇降台53には旋回装置41が設置されてい
る。
【0022】旋回装置41は旋回台42を持ち上げる機
能と旋回させる機能を有するものであり、昇降台53に
取付けた旋回台持上機43によって支持枠44、旋回駆
動装置45と旋回台42を持ち上げ、旋回駆動装置45
によって旋回台42を旋回させるものであり、旋回台4
2は旋回領域4において旋回される。
【0023】旋回台42の上面には前述した如く走行レ
ールが設置されており、給電レールと制御レールは設置
される場合及び設置されない場合があり、走行レールに
よって自走台車8が支持され、給電レールが設置される
場合は個々の自走台車8への動力源としての電源の供給
は給電レールと自走台車8に設ける給電ブラシの摺動に
よって行われ、給電レールが設置されない場合は個々の
自走台車8の動力源装置によって電源が供給され、躯体
1側の主制御装置と個々の自走台車8の台車制御装置の
間で供給される制御信号の受発信については制御レール
が設置されない場合は電磁波によって行われ、制御レー
ルが設置される場合は制御レールと自走台車8に設ける
制御ブラシの摺動によって行われる。
【0024】旋回台42には単独の自走台車8又は自動
車を搭載した自走台車8が支持され、昇降台53に支持
された旋回台42は昇降するが、図1〜図19の実施例
とは異なる構造の場合で旋回領域4と昇降領域5を分離
したものでは旋回装置41は躯体1に対して設置され、
前述のように昇降台53に走行レールが設置されてお
り、給電レールと制御レールは設置される場合及び設置
されない場合があり、さらに旋回台42と昇降台53の
間で自走台車8が走行する必要があって旋回領域4にお
ける旋回台42と昇降台53の間に走行レールが設置さ
れており、給電レールと制御レールは設置される場合及
び設置されない場合がある。
【0025】走行領域6a、6b、6c、6dの1台車
分に分割した区画、旋回領域4a、4b、昇降領域5
a、5b及び駐車区域7の代表として図11〜図16に
示す如く、駐車区域7における自走台車8並びに走行レ
ールと給電レールの設置要領について詳細に述べる。
【0026】自走台車8の下面4隅の夫々には縦行用車
輪81と横行用車輪82が設置され、縦行用車輪81と
横行用車輪82は走行レールに支持されており、縦行用
車輪81には自走台車8を縦走行させるための駆動装置
83が連結されており、横行用車輪82には自走台車8
を横走行させるための駆動装置84が連結されており、
駆動装置83と84は電動機、制動機、減速機等によっ
て構成され、自走台車8の起動、走行及び停止に必要な
力は全て駆動装置83と84によって与えられ、長期間
についての自走台車8の停留については駆動装置83と
84の制動機によって行われ、駆動装置83と84の制
動機は真空ブレーキ或はばねブレーキと称されるもの
で、電源がない場合においても自走台車8の停留が可能
である。
【0027】走行領域6a、6b、6c、6dの1台車
分に分割した1区画分、昇降領域5a、5bの昇降台5
3又は旋回台42及び駐車区域7において左右2条の縦
行レール61と前後2条の横行レール62が躯体1に対
して設置され、同一駐車層においては縦行レール61と
横行レール62の上面は同一高さになるように設置さ
れ、縦行レール61で縦行用車輪81を支持し、横行レ
ール62で横行用車輪82を支持している。
【0028】走行領域6a、6b、6c、6dの1台車
分に分割した1区画分、昇降領域5a、5bの昇降台5
3又は旋回台42及び駐車区域7における夫々の中心は
左右2条の縦行レール61の振り分け中心線と前後2条
の横行レール62の振り分け中心線の交点であり、自走
台車8の1台車分に相当する範囲での中心であって、決
して区画や区域の外形寸法から求められるものではな
い。
【0029】縦行用車輪81と横行用車輪82は円筒形
であり、いわゆるフランジのない構造であって、走行レ
ールは縦行レール61と横行レール62の交叉部におい
て十字状に一体で構成できるものであり、走行領域6
a、6b、6c、6d及び駐車区域7においてはこれら
の区画及び区域の相互間における左右2条の縦行レール
61と前後2条の横行レール62は個々の条のものが一
体をなすことができ、縦行レール61と横行レール62
は躯体1に固定したままであって、動かす必要がない部
材なので駐車設備の高さを低くすることができるという
利点がある。
【0030】走行レールは旋回領域4a、4bの旋回台
42、旋回領域4a、4bと昇降領域5a、5bを分離
したものでは旋回領域4a、4bにおいて旋回台42と
昇降台53の間の部分及び昇降領域5a、5bの昇降台
53、各駐車層の昇降領域5a、5bにおいて昇降台5
3と隣接する走行領域6a、6b、6c、6dの間の部
分及び昇降台53と隣接する駐車区域7の間の部分、走
行領域6a、6b、6c、6d並びに駐車区域7に設置
され、自走台車8を支持するためのレールであり、左右
2条の縦行レール61と前後2条の横行レール62があ
り、前述したように縦行レール61と横行レール62の
交叉部は縦行レール61と横行レール62を十字状に一
体で構成している。
【0031】旋回台42が旋回する旋回領域4a、4
b、昇降台53を有する旋回領域4a、4b、走行領域
6a、6b、6c、6dの1台車分に分割した1区画分
及び駐車区域7がほぼ格子状に配置され、これらの領
域、区画及び区域等には左右2条の縦行レール61と前
後2条の横行レール62が設置されている。
【0032】縦行レール61は旋回台42、昇降台5
3、走行領域6a、6b、6c、6d及び駐車区域7の
中で隣接するいずれかの2者の組合せ、又は走行領域6
a、6b、6c、6dにおいて自走台車8の1台車分毎
に分割した場合の各区画で隣接する区画の相互間の組合
せ、又は隣接する駐車区域7の相互間の組合せにおいて
も左右2条の縦行レール61の通りがほぼ一致すること
及び縦行レール61の上面位置がほぼ一致することが可
能なレールの配置にすることが自走台車8が滑らかに走
行するために大切な要点である。
【0033】横行レール62は旋回台42、昇降台5
3、走行領域6a、6b、6c、6d及び駐車区域7の
中で隣接するいずれかの2者の組合せ、又は走行領域6
a、6b、6c、6dにおいて自走台車8の1台車分毎
に分割した場合の各区画で隣接する区画の相互間の組合
せ、又は隣接する駐車区域7の相互間の組合せにおいて
も前後2条の横行レール62の通りがほぼ一致すること
及び横行レール62の上面位置がほぼ一致することが可
能なレールの配置にすることが自走台車8が滑らかに走
行するために大切な要点である。
【0034】縦行レール61には自走台車8が停留した
ときに縦行用車輪81の下方の支持部に前後方向を回転
中心の軸方向とする縦用回転レール63が設けられ、横
行レール62には自走台車8が停留したときに横行用車
輪82の下方の支持部に左右方向を回転中心の軸方向と
する横用回転レール64が設けられており、走行領域6
a、6b、6c、6dの1台車分に分割した1区画分、
昇降領域5a、5bの昇降台53又は旋回台42及び駐
車区域7における夫々の中心と自走台車8の中心が一致
した状態においては縦行用車輪81は縦用回転レール6
3と接触し、横行用車輪82は横用回転レール用64と
接触している。
【0035】縦用回転レール63は自走台車8が横走行
する際に縦行用車輪81と縦行レール61の間で滑り摩
擦を生じさせないために設けるものであり、そして横用
回転レール64は自走台車8が縦走行する際に横行用車
輪82と横行レール62の間で滑り摩擦を生じさせない
ために設けるものである。
【0036】縦用回転レール63と横用回転レール64
及びフランジのない縦行用車輪81と横行用車輪82を
使用することによって、自走台車8を上下移動させるこ
と又は縦行レール61若しくは横行レール62を上下移
動させること等は全く不要であり、このままで自走台車
8が縦走行又は横走行を行ってもほとんど実害を及ぼす
ような滑り摩擦は発生しないので、軌道側の構造が非常
に簡単な構成でよいといえる。
【0037】縦行レール61と横行レール62が躯体
1、旋回台42又は昇降台53に固定されることになる
ので、縦行レール61と横行レール62の通りを一致さ
せること及び縦行レール61と横行レール62の上面位
置を一致させることが非常に容易な作業になり、自走台
車を用いる機械式駐車設備としての組立の精度が確保さ
れ易くなり、走行レールの摩耗部分が少ないので精度の
経年変化が少なく、かつ、操業時の保守点検は簡単であ
るといえる。
【0038】自走台車8が走行する場合に図11〜図1
6とは異なる構造の場合で車輪にフランジが有るものに
おいては車輪のフランジと干渉する部分の走行レールを
部分的に移動可能な転換レールで構成させる場合があ
り、旋回領域4a、4b、昇降台のある昇降領域5a、
5b、走行領域6a、6b、6c、6dにおいて自走台
車8の1台車分毎に分割した場合の各区画又は各駐車区
域7でこれら夫々の領域、区画及び区域における中心は
図11〜図16の場合と同様に左右2条の縦行レール6
1の振り分け中心線と前後2条の横行レール62の振り
分け中心線の交点である。
【0039】次に図11〜図16を主体にして給電レー
ルについて述べると、給電レールは自走台車8に設置す
る給電ブラシ(詳細後述)と摺動して自走台車8に動力
源として電源を供給するものであり、走行レールが設置
されている旋回領域4a、4bの旋回台42、旋回領域
4a、4bと昇降領域5a、5bを分離したものでは旋
回領域4a、4bにおいて旋回台42と昇降台53の間
の部分と昇降領域5a、5bの昇降台53、各駐車層の
昇降領域5a、5bにおいて昇降台53と隣接する走行
領域6a、6b、6c、6dの間の部分及び昇降台53
と隣接する駐車区域7の間の部分、走行領域6a、6
b、6c、6d並びに駐車区域7に対して給電レールが
設置されており、給電レールは縦給電レール71と横給
電レール72によって構成され、左右2条の縦行レール
61に平行して縦給電レール71が設けられ、前後2条
の横行レール62に平行して横給電レール72が設けら
れ、自走台車8に設置する給電ブラシが縦行レール61
や横行レール62と干渉しないようにするために縦給電
レール71と横給電レール72の上面は縦行レール61
や横行レール62よりも少しだけ上方に位置している。
【0040】縦給電レール71は横行レール62と交叉
する部分で分割され、横給電レール72は縦行レール6
1と交叉する部分で分割されているが、縦給電レール7
1及び横給電レール72は縦行レール61及び横行レー
ル62と同じように走行領域6a、6b、6c、6dに
おいて自走台車8の1台車分毎に分割した場合の各区画
及び駐車区域7において、これらの区画及び区域の相互
間における左右2条の縦給電レール71と前後2条の横
給電レール72は個々の条において夫々電気的に結合さ
れ、縦給電レール71と横給電レール72の交叉する部
分では同極の場合は両方向の給電レールが一体でもよい
が、異極の場合は両方向の給電レールの間では必ず絶縁
され、給電レールが走行レールに接触しないように走行
レールと交叉する部分では給電レールを分割し、自走台
車8の走行時に干渉しない部分において給電レールの上
面が走行レールの上面よりも上方となるように設置され
ている。
【0041】縦給電レール71は自走台車8の左右両側
部で電源を供給するための給電レールであり、前述の如
く走行レールが設置されている部分に対して、自動車の
進行方向と同一の方向に左右2条の縦給電レール71が
設置され、縦給電レール71が設置された部分の中で走
行領域6a、6b、6c、6dにおいて自走台車8の1
台車分毎に分割した場合の各区画で隣接する区画の相互
間の組合せ、又は隣接する駐車区域7の相互間の組合
せ、又は隣接する区画及び区域の中でいずれかの2者の
組合せにおいても左右2条の縦給電レール71の通りが
ほぼ一致すること及び縦給電レール71の上面位置がほ
ぼ一致することが可能な給電レールの配置にすることが
縦給電レール71と給電ブラシの間の滑らかな摺動を行
うために大切な要点である。
【0042】横給電レール72は自走台車8の前後両側
部で電源を供給するための給電レールであり、前述の如
く走行レールが設置されている部分に対して、自動車の
進行方向と直交する方向に前後2条の横給電レール72
が設置され、横給電レール72が設置された部分の中で
走行領域6a、6b、6c、6dにおいて自走台車8の
1台車分毎に分割した場合の各区画で隣接する区画の相
互間の組合せ、又は隣接する駐車区域7の相互間の組合
せ、又は隣接する区画及び区域の中でいずれかの2者の
組合せにおいても前後2条の横給電レール72の通りが
ほぼ一致すること及び横給電レール72の上面位置がほ
ぼ一致することが可能な給電レールの配置にすることが
横給電レール72と給電ブラシの間の滑らかな摺動を行
うために大切な要点である。
【0043】縦給電レール71と横給電レール72の極
性を説明するため図11に図20を加えて詳しく述べる
と、縦給電レール71aと71bは異極であって、横給
電レール72aと72bも異極であり、縦給電レール7
1aと縦給電レール71bは隣接するものが異極になる
ように交互に配置され、横給電レール72aと横給電レ
ール72bも隣接するものが異極になるように交互に配
置されている。
【0044】給電レールは前述の如く走行レールが設置
されている部分に設置されており、給電レールを躯体1
に対して固定するための基準は左右2条の縦行レール6
1の振り分け中心線を含む鉛直面(前後鉛直面と呼ぶ)
及び前後2条の横行レール62の振り分け中心線を含む
鉛直面(左右鉛直面と呼ぶ)である。
【0045】縦給電レール71の陽極と陰極は前後鉛直
面からの距離を同一にする面対称の位置に配置され、横
給電レール72の陽極と陰極は左右鉛直面からの距離を
同一にする面対称の位置に配置される。
【0046】縦給電レール71、71a、71bと横給
電レール72、72a、72bの電極の極性は平行に配
置された給電レールで隣接されたものとは必ず異極であ
り、前後鉛直面を基準に配置される縦給電レール71、
71a、71bは面対称の給電レールが異極であり、左
右鉛直面を基準に配置される横給電レール72、72
a、72bは面対称の給電レールが異極である。
【0047】このような給電レールの配置とすれば縦給
電レール71、71a、71bと横給電レール72、7
2a、72bの極性の確認等が画一的なものとなり、組
立作業及び保守点検作業を単純化でき、信頼性の高い駐
車設備になり易いという利点があり、躯体1に固定され
た走行レールを基準にして給電レールを躯体1に固定し
ているので、走行レール及び給電レールは非常に強固で
安定したものが得られ、使用頻度の大なる自走台車8が
走行するのに相応しい軌道を提供することが可能にな
り、走行レール及び給電レールは動かす必要のない部材
で構成されているので駐車設備の高さを低くすることが
でき、本発明の重要な意義はこの点にある。
【0048】縦給電レール71、71a、71bと横給
電レール72、72a、72bの配置においても前述し
た如く縦給電レール71、71a、71bと横給電レー
ル72、72a、72bの通りがほぼ一致すること及び
縦給電レール71、71a、71bと横給電レール7
2、72a、72bの上面高さ位置がほぼ一致すること
が給電レールの配置において大切である。
【0049】給電ブラシの取付要領は図22に示してお
り、縦給電レール71、71a、71bと横給電レール
72、72a、72bの代表として給電レール100を
設定し、自走台車8に設置された受座101に揺動自在
に設けたレバー102の端部で絶縁された絶縁ホルダ1
03によって給電ブラシ104が支持され、給電ブラシ
104の上端部に電線105が接続されており、自走台
車8とレバー102の間に初期たわみを与えた軟らかい
圧縮ばね106がレバー102に揺動自在に設けたばね
座107を介して設けられ、圧縮ばね106の初期たわ
みは自走台車8に設けたストッパ108とレバー102
によって与えられる。
【0050】自走台車8において縦給電レール71と横
給電レール72の個々の条に対して夫々2個以上の給電
ブラシ104が設けられ、各々の給電ブラシ104は自
走台車8に対して上下方向に小さな弾性を有する圧縮ば
ね106に対してはストッパ108によって初期たわみ
が与えられ、各々の給電ブラシ104が縦給電レール7
1又は横給電レール72と上下方向に分離したり、給電
ブラシ104の上下方向に過大な力が作用するのを防止
している。
【0051】自走台車8には縦給電レール71、71
a、71bと横給電レール72、72a、72bの個々
の条に対して夫々2個以上の給電ブラシ104が設けら
れているので、縦走行を行っている場合においては必ず
給電ブラシ104が縦給電レール71aと71bの両方
と接触し、横走行を行っている場合においては必ず給電
ブラシ104が横給電レール72aと72bの両方と接
触しており、縦給電レール71、71a、71bと横給
電レール72、72a、72bによって自走台車8へ常
時電源を供給することが可能である。
【0052】給電レールの大部分のものが躯体1に固定
されたままであって給電レール自体は動かないために、
給電レールの組立の精度が非常によく、給電レールの経
年変化として大きな項目は給電ブラシ104との摺動に
よる摺動面の摩耗だけであり、操業時の保守点検が容易
であるといえる。
【0053】個々の自走台車8に動力源を供給する方法
が図11及び図20とは異なる構成の場合として給電レ
ールが設置されないものにおいては個々の自走台車8に
動力源装置が設置されており、自走台車8の動力源装置
として自走台車8自身に充電が可能な電源装置等を保有
している場合である。
【0054】次に自走台車8の動作の制御要領について
図21によって説明すると、躯体1に設けるものとして
主電源装置91、主制御装置92及び主受発信機93が
あり、個々の自走台車8には台車電源装置94、台車受
発信機95、台車制御装置96、縦行駆動装置97及び
横行駆動装置98が設置されている。
【0055】主制御装置92は機械式駐車設備の各部の
制御を行うために躯体1側に設置されるものであり、入
出庫口2a、2bの開閉の指令、旋回装置41の起動と
停止の指令、昇降装置51の起動と停止の指令、全部の
自走台車8の起動、走行及び停止の指令、入庫する自動
車の収容場所までの自走台車8の運行管理、入庫した自
動車の収容場所のデータ管理、出庫する自動車を搭載し
た自走台車8の出庫準備と出庫操作、その他安全装置等
のデータ管理及び各部の作動指令等の制御を行うもので
ある。
【0056】主電源装置91は主制御装置92と主受発
信機93への電源の供給だけでなく、縦給電レール71
と横給電レール72から個々の自走台車8の給電ブラシ
104を経由して個々の台車電源装置94へも電源の供
給を行なうものであり、台車電源装置94の電源は台車
受発信機95、台車制御装置96、縦行駆動装置97と
横行駆動装置98に供給される。
【0057】個々の自走台車8の動作の指令は主制御装
置92から主受発信機93に供給され、主受発信機93
から電磁波によって個々の自走台車8の台車受発信機9
5へ供給され、台車受発信機95で受信した指令が台車
制御装置96へ供給され、台車制御装置96で縦行駆動
装置97と横行駆動装置98の起動、駆動及び停止の制
御を行って、個々の自走台車8の起動、走行及び停止の
制御を行なう。
【0058】主受発信機93と台車受発信機95の間を
電磁波によって管理データの受発信を行なうものにあっ
ては躯体1の構造を鉄骨を主体にしたものでなく、機械
式駐車設備の全体を金属材料等で被覆して機械式駐車設
備の内外間で電磁波が相互に障害を及ぼすことがないも
のにする必要がある。
【0059】本発明の実施例で非常に安価な平面往復方
式の機械式駐車設備の駐車層における構成及び自走台車
8の運行操作について図23で説明すると、躯体1に対
して乗込層と駐車層を結合する昇降領域5a、5bに相
当する昇降領域5が端部に設けられ、昇降領域5に隣接
して走行領域6a、6b、6c、6dに相当する走行領
域6が左右方向に中央部の全長に亘たって設けられ、走
行領域6の前後両側に駐車区域7が設けられ、自走台車
8は全部の駐車区域7に収納できるようになっている。
【0060】図23の場合は走行レール及び給電レール
の設置を全ての領域及び区域に設置しないで、昇降領域
5に対して遠距離に有るものほど走行レール及び給電レ
ールの設置数を逓減させており、領域及び区域は躯体1
に対して行列で示すことが可能であり、行符号をa、
b、c及び列符号をア……ニで、領域及び区域を行列の
符号で示し、走行レール及び給電レールの設置の有無に
ついて詳細に述べる。
【0061】縦行レール61及び縦給電レール71を設
置する行列の符号はaア、aイ、aエ、aキ、aサ、a
タ、aニ、bア、bイ、bエ、bキ、bサ、bタ、b
ニ、cア、cイ、cエ、cキ、cサ、cタ、cニであ
り、縦行レール61及び縦給電レール71を設置しない
行列の符号はaウ、aオ、aカ、aク、aケ、aコ、a
シ、aス、aセ、aソ、aチ、aツ、aテ、aト、a
ナ、bウ、bオ、bカ、bク、bケ、bコ、bシ、b
ス、bセ、bソ、bチ、bツ、bテ、bト、bナ、c
ウ、cオ、cカ、cク、cケ、cコ、cシ、cス、c
セ、cソ、cチ、cツ、cテ、cト、cナである。
【0062】横行レール62及び横給電レール72を設
置する行列の符号はaア、aイ、aウ、aエ、aオ、a
カ、aキ、aク、aケ、aコ、aサ、aシ、aス、a
セ、aソ、aタ、aチ、aツ、aテ、aト、aナ、a
ニ、bア、bイ、bウ、bエ、bオ、bカ、bキ、b
ク、bケ、bコ、bサ、bシ、bス、bセ、bソ、b
タ、cア、cイ、cウ、cエ、cオ、cカ、cキ、c
ク、cケ、cコ、cサ、cシ、cス、cセ、cソ、c
タ、cチ、cツ、cテ、cト、cナ、cニであり、横行
レール62及び横給電レール72を設置しない行列の符
号はbチ、bツ、bテ、bト、bナ、bニである。
【0063】自走台車8の運行操作の一例として列符号
をタ〜ニの走行領域6と駐車区域7の範囲内で、行列の
符号aニの自走台車8を出庫のために行列の符号bタの
位置に走行させるやり方を説明すると、列符号がタ〜ニ
の範囲内で行符号aとcに有る自走台車8を上から見て
反時計回りに全部走行させれば、行列の符号aニの自走
台車8は行列の符号bタの位置に移動できる。
【0064】走行レール及び給電レールの設置の有無を
示した図23の場合は昇降領域5に対して遠距離に有る
ものほど走行レール及び給電レールの設置数を逓減させ
る一例であり、走行レール及び給電レールの設置の有無
は駐車設備の方式、収容台数、最遠部の所要出庫時間、
能力全車入庫時間、能力全車出庫時間、能力全車入出庫
時間等によって決定されるものである。
【0065】走行レール及び給電レールの設置数の逓減
方法は昇降領域に対して遠距離に有るものほど走行レー
ル及び給電レールの設置数を減少させるということであ
り、使用頻度の小さい領域及び区域の走行レール及び給
電レールの設置数を減少させ、走行レール及び給電レー
ルの使用頻度の小さい部分が少なくなるようにして駐車
設備の製造原価を低下させることが要点である。
【0066】本発明の実施例で駐車層における自走台車
の運行操作について、図24〜図25で説明すると、領
域や区域は躯体1に対して図23と同様に行符号をd…
…nで示し、列符号をア……メで示しており、符号は極
力図1〜図23と同一として述べる。
【0067】昇降領域5は昇降領域5a、5bと同一で
あり、走行領域6は走行領域6a、6b、6c、6dと
同一であり、駐車区域7は行列で示した範囲から昇降領
域5、走行領域6と柱10を設置した区域を除去した各
行列の区域である。
【0068】走行領域6で昇降領域5から遠ざかる区画
に自走台車8が停留されており、さらに各駐車区域7に
は自走台車8が停留されているが、図24の行列kチの
駐車区域7にだけは自走台車8が停留されていない空白
部である。
【0069】図24において行列hサにある自動車を搭
載した自走台車8を駐車区域7に入庫させる場合に行列
kチの空白部を利用する方法では、自走台車8を1区域
ずつ走行させるやり方になり、運行操作に直接関係ある
自走台車8の夫々において必要な運行順序は行列kタが
行列kチへ、行列kソが行列kタへ、行列kセが行列k
ソへ、行列jセが行列kセへ、行列iセが行列jセへ、
そして行列hサが行列iセへ走行させられることにな
る。
【0070】さらに図24において行列eカにある自動
車を搭載した自走台車8を出庫させる場合に、自走台車
8を走行領域6に走行させる方法を示すと、行列gキ、
行列fキ及び行列eキの自走台車8を走行領域6の方向
に走行させ、走行領域6で昇降領域5から遠ざかる区画
に前記の走行させた自走台車8を走行させ、行列eカの
自走台車8を走行領域6に走行させて昇降領域5に走行
させ、行列eオ、行列fオ及び行列gオの自走台車8を
走行させ、その後、最初に停留していた行列gキ、行列
fキ及び行列eキの自走台車8を適宜行列eオ、行列f
オ及び行列gオに走行させる。
【0071】図25は行列1メにある自動車を搭載した
自走台車8を出庫させる場合であり、とくに詳細な説明
は省略するが、行列1ハ及び行列1ヒの自走台車8を走
行領域6に移動させ、その後行列1フ、行列1ヘ、行列
1ホ、行列1マ、行列1ミ、行列1ムの自走台車8を順
次行列1ハ、行列1ヒ、行列1フ、行列1ヘ、行列1
ホ、行列1マに走行させ、行列1メの自走台車8を走行
領域6から昇降領域5に走行させる。
【0072】前述した各々のやり方においてはどの自走
台車8がどの行列に停留されているかということは図2
1に示すように、自走台車8の位置及び挙動について夫
々の台車制御装置96から主制御装置92にデータが供
給され、主制御装置92において夫々の自走台車8が個
別に管理され、これらのやり方は前述した各々のやり方
に限定されず、当然あらゆる自走台車8の運行操作にお
いて必要であり、夫々の自走台車8が独立して走行して
いても運行管理が可能である。
【0073】図1〜図9に示した実施例及び駐車層にお
ける自走台車の運行操作について説明した図24〜図2
5では躯体1の駐車層の外形が平面図においていずれも
矩形であるが、自走台車8が走行できたり、自走台車8
が停留できればよいので躯体1の外形が矩形に限定され
るものではないことは当然のことである。
【0074】図23で説明したように図24〜図25の
場合も走行レール及び給電レールの設置の有無について
は昇降領域5に対して遠距離に有るものほど走行レール
及び給電レールの設置数を逓減させるのが原則であり、
走行レール及び給電レールの設置の有無は駐車設備の方
式、収容台数、最遠部の所要出庫時間、能力全車入庫時
間、能力全車出庫時間、能力全車入出庫時間等によって
決定することは当然のことである。
【0075】本発明によると個々の自走台車8毎につい
て自走台車8を独立して走行させることができるので駐
車設備のレイアウトに拘束されにくい駐車設備にできる
という利点があり、自走台車8を独立して走行させるこ
とができるので出庫時に駐車区域7から昇降領域5への
自走台車8の走行が自走台車8毎に独立して行えるので
円滑性を向上させることができるという利点があり、さ
らに自走台車8の故障時には故障した自走台車8だけを
撤去して修理できるので駐車設備をほとんど停止させる
ことなしに営業が可能であるという利点がある。
【0076】各種の機械式駐車設備でとくに本発明を適
用しやすい駐車設備の方式について図26〜31によっ
て説明し、符号は極力図1〜図25と同一として述べ
る。
【0077】入出庫口2は入出庫口2a、2bと同一で
あり、旋回領域4は旋回領域4a、4bと同一であり、
昇降領域5は昇降領域5a、5bと同一であり、走行領
域6は走行領域6a、6b、6c、6dと同一であり、
走行領域6eには自走台車8を走行させる機能と昇降さ
せる機能の両方があり、駐車区域7は躯体1に対して可
能な限り数多くのものが設置されている。
【0078】図26は水平循環方式であり、昇降領域5
が乗込層の旋回領域4と各駐車層を結合しており、各駐
車層の駐車区域7で自走台車8が水平面内で循環移動す
るものである。
【0079】図27は箱形循環方式であり、昇降領域5
が乗込層の旋回領域4と各駐車層を結合しており、2つ
の駐車層の間で左右両端の昇降領域5と駐車区域7間を
自走台車8が循環移動するものである。
【0080】図28は平面往復方式であり、昇降領域5
が乗込層の旋回領域4と各駐車層を結合しており、各駐
車層において昇降領域5に隣接して走行領域6が中央に
設けられ、走行領域6の前後に駐車区域7が設けられ、
自走台車8は走行領域6と駐車区域7の間を移動し、走
行領域6と昇降領域5が結合されているものである。
【0081】図29は駐車区域を昇降領域の両側だけに
有するエレベータ方式であり、昇降領域5が乗込層の旋
回領域4と各駐車層を結合しており、各駐車層において
昇降領域5に隣接して左右両側に駐車区域7が設けら
れ、自走台車8は昇降領域5と駐車区域7の間を移動
し、走行領域6は設けられていない。
【0082】図30は各駐車層で昇降領域の周囲の8個
所に駐車区域を有するエレベータ方式であり、昇降領域
5が乗込層の旋回領域4と各駐車層を結合しており、各
駐車層において昇降領域5の周囲に8個の駐車区域7が
設けられ、自走台車8は昇降領域5と駐車区域7の間を
移動し、各駐車層においては自走台車8は昇降領域5と
駐車区域7の間又は駐車区域7の相互間を移動し、走行
領域6は設けられていない。
【0083】図31はエレベータ・スライド方式であ
り、入出庫口2を旋回領域4に設け、旋回領域4から全
長に亘って走行領域6eが設けられ、走行領域6eには
自走台車8を走行させる機能と昇降させる機能の両方が
あり、各駐車層において走行領域6eの前後両側に駐車
区域7が設けられ、自走台車8は走行領域6eと駐車区
域7の間を走行するものである。
【0084】車輪の両端面にフランジを設けて走行レー
ルの十字状の交叉部に転換が可能な転換レールを設ける
構造についての説明を図32〜図37によって行い、説
明は図11〜図16と符号を極力同一とし、異なる部分
についてとくに詳しく説明する。
【0085】自走台車8の下面4隅には両端面にフラン
ジを有する縦行用車輪81aと両端面にフランジを有す
る横行用車輪82aが設置され、縦行用車輪81aには
自走台車8を縦走行させるための駆動装置83が連結さ
れており、横行用車輪82aには自走台車8を横走行さ
せるための駆動装置84が連結されており、駆動装置8
3と84の詳細は図11〜図16で述べたことと同一で
ある。
【0086】走行領域6a、6b、6c、6dの1台車
分に分割した1区画分、昇降領域5a、5bの昇降台5
3又は旋回台42及び駐車区域7において左右2条の縦
行レール61aと前後2条の横行レール62aが躯体1
に対して設置され、同一駐車層においては縦行レール6
1aと横行レール62aの上面は同一高さになるように
設置され、縦行レール61aで縦行用車輪81aを支持
し、横行レール62aで横行用車輪82aを支持してい
る。
【0087】走行領域6a、6b、6c、6dの1台車
分に分割した1区画分、昇降領域5a、5bの昇降台5
3又は旋回台42及び駐車区域7における夫々の中心は
左右2条の縦行レール61aの振り分け中心線と前後2
条の横行レール62aの振り分け中心線の交点であり、
自走台車8の1台車分に相当する範囲での中心であり、
このことは図1〜図21で述べたことと同一である。
【0088】縦行用車輪81aと横行用車輪82aは円
筒形であって、縦行用車輪81aと横行用車輪82aの
両方共に両端部にフランジを有しており、縦行レール6
1aと横行レール62aの交叉部では十字状に一体構成
されているが、十字状に一体で構成された部分は上方が
切り欠かれた形状であり、この部分に転換レール65が
設けられ、転換レール65の長手方向は自走台車8の走
行方向と一致しており、縦行レール61aと横行レール
62aの交叉部の交点に設けた頂部を球面形とした球面
支持具66を中心に揺動できる。
【0089】転換レール65の下面には球面支持具66
を中央に入れて、ギャー67gが転換レール65にボル
ト締結されており、ギャー67gと噛み合うピニオン6
7pが躯体1に取付けられた転換駆動装置68と結合さ
れ、転換駆動装置68は電動機、制動機、減速機等によ
って構成され、制動機は真空ブレーキ或はばねブレーキ
と称されるものであり、電源がない場合においてもピニ
オン67pが回転する恐れのないものである。
【0090】転換レール65を揺動させるためにはギャ
ー67gとピニオン67pは単なる平歯車や傘歯車では
不具合が生ずるので、ギャー67gとピニオン67pは
両方共に球の一部を円盤状に切り出だした外形であり、
ギャー67gとピニオン67pのピッチサークルに相当
するものは球面をしており、ギャー67gとピニオン6
7pの噛み合いはバックラッシュが非常に大きいもので
構成されている。
【0091】自走台車8の走行方向を転換させる場合は
レール固定アクチュエータ69aを弛め、転換レール6
5の自重で球面支持具66を中心に傾斜させ、自走台車
8は若干下降して躯体1に対して縦行用車輪81a及び
横行用車輪82aでない部分で支持され、転換レール6
5が十分に傾斜した後で、転換駆動装置68によって転
換レール65を上下軸回りに90度回転させ、レール固
定アクチュエータ69bで転換レール65を押し上げる
と、転換レール65で縦行用車輪81aを支持していた
状態から転換レール65で横行用車輪82aを支持する
状態に変換させたことになる。
【0092】図32〜図37は転換レール65を使用す
るので、レールを移動させるという不利な点があるが、
縦行用車輪81a及び横行用車輪82aの両端面にフラ
ンジが有するために縦走行又は横走行の制御がやり易い
という有利な点があり、走行レールの移動する部分を極
力少なくしているので、走行レールの精度を維持しやす
いといえる。
【0093】主制御装置と各自走台車の間の制御用の信
号の供給を電磁波によらないで制御レールと制御ブラシ
の摺動による構成の場合について図38〜図40で説明
し、符号は極力図1〜図21と同一として述べる。
【0094】制御レールは給電レールと同様に走行レー
ルが設置される旋回領域4a、4bの旋回台42、旋回
領域4a、4bと昇降領域5a、5bを分離したもので
は旋回領域4a、4bにおいて旋回台42と昇降台53
の間の部分及び昇降領域5a、5bの昇降台53、各駐
車層の昇降領域5a、5bにおいて昇降台53と隣接す
る走行領域6a、6b、6c、6dの間の部分及び昇降
台53と隣接する駐車区域7の間の部分、走行領域6
a、6b、6c、6d並びに駐車区域7に設置されてお
り、制御レールの取付要領及び取付精度は給電レールと
同様にする必要がある。
【0095】制御レールは躯体1側の主制御装置92と
自走台車8の台車制御装置94を電気的に結合させて制
御信号を相互に供給するためのレールなので、制御レー
ルは給電レールと類似したものであるが、制御レールは
多数の接点に相当する摺動要素が必要な場合が一般的で
あり、左右2条群の縦制御レール75と前後2条群の横
制御レール76があり、1条群内での制御レールは多数
の摺動要素によって構成され、個々の摺動要素の上面を
自走台車8の制御ブラシが摺動して制御信号を供給し、
左右2条群の縦制御レール75と前後2条群の横制御レ
ール76はほとんどの場合は接触及び結合させないもの
である。
【0096】制御レールは走行レール及び給電レールの
いずれと交叉する部分においても制御レールを分割し、
制御レールの上面を給電レールの上面よりも上方となる
ように設置し、1条群内での制御レールの摺動要素の相
互間では制御レールの個々の摺動要素の上面の高さ位置
が逓増するようなものとし、制御レールと制御ブラシの
干渉を避けるために1条群において制御レールの個々の
摺動要素の上面の高さ位置が高いものほど長さを逓減さ
せる如く制御レールは配置される。
【0097】縦制御レール75と横制御レール76は旋
回台42、昇降台53、走行領域6a、6b、6c、6
d及び駐車区域7の中で隣接するいずれかの2者の組合
せ、又は走行領域6a、6b、6c、6dにおいて自走
台車8の1台車分毎に分割した場合の各区画で隣接する
区画の相互間の組合せ、又は隣接する駐車区域7の相互
間の組合せにおいても左右2条群と前後2条群が夫々に
おいて個々の摺動要素の通りがほぼ一致すること及び左
右2条群と前後2条群が夫々において個々の摺動要素の
上面位置をほぼ一致することが可能な制御レールの摺動
要素の配置にすることが制御レールと制御ブラシの間の
滑らかな摺動を行うためには大切な要点である。
【0098】縦行レール61と横行レール62の交叉部
には縦回転レール63と横回転レール64が設けられて
おり、縦行レール61に平行して縦給電レール71が設
けられ、横行レール62に平行して横給電レール72が
設けられ、縦給電レール71と横給電レール72の上面
は縦行レール61や横行レール62よりも少しだけ上方
に位置しており、縦給電レール71に平行して縦制御レ
ール75が設置され、横給電レール72に平行して横制
御レール76が設置され、縦制御レール75と横制御レ
ール76は数本の摺動要素が1条の群をなしたものであ
り、制御ブラシは1条の摺動要素に対して摺動要素の本
数と同じ数の本数で1組を構成しており、夫々の摺動要
素の上面が自走台車8の夫々の制御ブラシと接触して躯
体1と自走台車8の間の制御信号が供給される。
【0099】縦制御レール75と横制御レール76は走
行レール及び給電レールのいずれと交叉する部分におい
ても縦制御レール75と横制御レール76の摺動要素は
夫々分割されるが、すべての摺動要素は夫々の条におい
て電気的に結合されており、左右2条群の縦制御レール
75と前後2条群の横制御レール76は夫々の摺動要素
に対して自走台車8側には夫々2組以上の制御ブラシが
設けられ、各々の制御ブラシは給電ブラシ104と同様
に自走台車8に対して上下方向に小さな弾性を有するよ
うに設置され、該弾性を有するものには給電ブラシ10
4の場合と同様に初期たわみが与えられていて、各々の
制御ブラシが縦制御レール75又は横制御レール76と
上下方向に分離したり、制御ブラシの上下方向に過大な
力が作用するのを防止しており、横行レール62の交叉
部で縦制御レール75が分割され、かつ、縦行レール6
1の交叉部で横制御レール76が分割されていても通電
が可能なようになっており、自走台車8の左右前後各条
群の各摺動要素に対して制御ブラシが1個所以上で必ず
摺動要素と接触しているように配置されている。
【0100】縦制御レール75と横制御レール76の夫
々において1条群内での個々の制御レールの摺動要素の
相互間では前述のように上面の高さ位置が逓増するよう
なものとし、1条群において個々の制御レールの摺動要
素の相互間では上面の高さ位置が高いものほど長さを逓
減させる如く制御レールは配置され、縦制御レール75
の摺動要素と横制御レール76用の制御ブラシが干渉し
ないように、また横制御レール76の摺動要素と縦制御
レール75用の制御ブラシが干渉しないように配置され
ている。
【0101】信号用の電線経路を構成する縦制御レール
75及び横制御レール76は同一の電線経路を構成する
ものが前後鉛直面及び左右鉛直面からの距離を同一にす
る位置に配置されており、縦制御レール75及び横制御
レール76は同一の電線経路を構成するものは長さ及び
上面の高さ位置が同一である。
【0102】隣接する領域、区画及び区域等において隣
接した部分で両方の給電レールを共用する場合について
図41によって説明し、図41は自走台車の1台車分の
領域、区画及び区域等の近辺だけを示しており、図1〜
図21と符号を極力同一として述べる。
【0103】領域、区画及び区域等において隣接部で縦
行レール61に平行に縦行レール61の中間部に1条の
縦給電レール73が設けられ、同じく隣接部で横行レー
ル62に平行に横行レール62の中間部に1条の横給電
レール74が設けられ、縦給電レール73と横給電レー
ル74は躯体1に対して設置され、縦給電レール73と
横給電レール74は隣接した領域、区画及び区域等の両
方の自走台車8が共用するものであり、縦給電レール7
3と横給電レール74は両方共に幅が広くなっている。
【0104】隣接する領域、区画及び区域等において隣
接した部分で両方の給電レールを共用する場合において
も、縦給電レール73と横給電レール74の上面は縦行
レール61や横行レール62よりも少しだけ上方に位置
しており、自走台車8に設置する給電ブラシ104が縦
行レール61や横行レール62と干渉しないようにして
いる。
【0105】次に隣接する領域、区画及び区域等におい
て隣接した部分で両方の給電レールを共用する場合の極
性について述べると、縦給電レール73と横給電レール
74はどちらも隣接するものが異極になるように交互に
配置されており、個々の条に対して各自走台車8におい
て夫々2個以上の給電ブラシ104が設けられ、自走台
車8が縦走行を行なっている場合においては必ず給電ブ
ラシ104が縦給電レール73と接触し、横走行を行な
っている場合においては必ず給電ブラシ104が縦給電
レール74と接触しており、縦給電レール73と横給電
レール74によって自走台車8へ電源を供給することが
可能である。
【0106】縦給電レール73と横給電レール74の配
置においても縦行レール61及び横行レール62と同じ
ように縦給電レール73と横給電レール74の通りがほ
ぼ一致すること及び縦給電レール73と横給電レール7
4の上面高さ位置がほぼ一致することが可能な給電レー
ルの配置にすることが給電レールと給電ブラシの間の滑
らかな摺動を行うために大切な要点である。
【0107】縦給電レール73は横行レール62と交叉
する部分で分割され、横給電レール74は縦行レール6
1と交叉する部分で分割されているが、縦給電レール7
3と横給電レール74は縦行レール61や横行レール6
2と同じように個々の条において夫々電気的に結合され
ている。
【0108】隣接する領域、区画及び区域等において隣
接した部分で両方の給電レールを共用する場合において
も走行領域6a、6b、6c、6dの1台車分に分割し
た1区画分、昇降領域5a、5bの昇降台53及び旋回
台42及び駐車区域7における縦給電レール73及び横
給電レール74を躯体1に対して固定するための基準は
前後鉛直面及び左右鉛直面であり、縦給電レール73及
び横給電レール74の配置距離は前後鉛直面及び左右鉛
直面からの距離を同一にする位置であり、これらの面対
称になっている給電レールの極性は異極である。
【0109】自走台車8に設ける縦行用車輪81、81
aと横行用車輪82、82aの駆動装置83と84は各
車輪に夫々1個ずつ設置しているが、縦走行と横走行は
同時に発生しないので駆動装置83と駆動装置84をま
とめて自走台車8に1個だけの駆動装置とするようなこ
とも可能であり、駆動装置83と駆動装置84の設置個
数は如何ようにでもできる。
【0110】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので下記に記載されるような効果を有する。
【0111】躯体側を極力動かす必要のない部材で構成
させているので駐車設備の高さを低くすることができ
る。
【0112】自動車を搭載する自走台車を個々の自走台
車毎について独立して走行させることができるのでレイ
アウトに拘束されにくい駐車設備にできる。
【0113】自動車を搭載する自走台車を個々の自走台
車毎について独立して走行させることができるので円滑
性を向上させることができる。
【0114】自動車を搭載する自走台車を個々の自走台
車毎について独立して走行させることができるので自走
台車の故障時には故障した自走台車だけを撤去して修理
できるので駐車設備をほとんど停止させることなしに営
業が可能である
【0115】上記のような利点があり、安価で収容台数
の大なる機械式駐車設備を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自走台車を用いる機械式駐車設備にお
いて躯体の斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2のA−A矢視図である。
【図4】図2のB−B矢視図である。
【図5】図2のC−C矢視図である。
【図6】図2のD−D矢視図である。
【図7】図2のE−E矢視図である。
【図8】図2のF−F矢視図である。
【図9】図6のG−G矢視図で、駐車層の平面図ある。
【図10】図9のH部拡大図で、走行領域と駐車区域の
平面拡大図である。
【図11】本発明の自走台車を用いる機械式駐車設備で
図10の自走台車の1台車分の近辺について自走台車を
1台車だけ設置させた平面拡大図である。
【図12】図11のI−I矢視図である。
【図13】図11のJ−J矢視図である。
【図14】図11のK部拡大図である。
【図15】図14のL−L矢視図である。
【図16】図14のM−M矢視図である。
【図17】本発明の自走台車を用いる機械式駐車設備で
旋回領域の平面図である。
【図18】図17のN−N矢視図である。
【図19】図17のO−O矢視図である。
【図20】本発明の自走台車を用いる機械式駐車設備で
図10の給電レールについて示した平面拡大図である。
【図21】本発明の自走台車を用いる機械式駐車設備で
躯体側の主制御装置と自走台車の台車制御装置の間の制
御信号を電磁波によって相互に供給する場合の系統図で
ある。
【図22】本発明の自走台車を用いる機械式駐車設備で
給電ブラシの取付要領の正面図である。
【図23】本発明の自走台車を用いる機械式駐車設備で
平面往復方式の駐車層における走行レール及び給電レー
ルの使用頻度を考慮して設置数を減少させる構成及び自
走台車の運行操作について示す平面図である。
【図24】本発明の自走台車を用いる機械式駐車設備で
駐車層における自走台車の運行操作を示す平面図であ
る。
【図25】本発明の自走台車を用いる機械式駐車設備で
平面往復方式の駐車層における自走台車の運行操作を示
す平面図である。
【図26】本発明の自走台車を用いる機械式駐車設備で
水平循環方式の躯体の斜視図である。
【図27】本発明の自走台車を用いる機械式駐車設備で
箱形循環方式の躯体の斜視図である。
【図28】本発明の自走台車を用いる機械式駐車設備で
平面往復方式の躯体の斜視図である。
【図29】本発明の自走台車を用いる機械式駐車設備で
駐車区域を昇降領域の両側だけに有するエレベータ方式
の躯体の斜視図である。
【図30】本発明の自走台車を用いる機械式駐車設備で
各駐車層で昇降領域の周囲の8個所に駐車区域を有する
エレベータ方式の躯体の斜視図である。
【図31】本発明の自走台車を用いる機械式駐車設備で
エレベータ・スライド方式の躯体の斜視図である。
【図32】本発明の自走台車を用いる機械式駐車設備で
図14と同じ位置で別の実施例で車輪のフランジと干渉
する部分の走行レールを部分的に転換可能にした場合の
図11のK部相当拡大図である。
【図33】図32のP−P矢視図である。
【図34】図32のQ−Q矢視図である。
【図35】図32のR−R矢視図である。
【図36】図32で自走台車を除去して軌道側だけとし
た平面図である。
【図37】図36のS−S矢視相当図で、ギャーとピニ
オンの関係を示す噛合状態図である。
【図38】本発明の自走台車を用いる機械式駐車設備で
制御レールの交叉部の平面拡大図である。
【図39】図38のT−T矢視図である。
【図40】図38のU−U矢視図である。
【図41】本発明の自走台車を用いる機械式駐車設備で
隣接した部分の給電レールを隣接した双方の自走台車で
共用する給電レールの配置を行う場合の平面図である。
【符号の説明】
1 躯体 2a、2b 入出庫口 3a、3b 進入経路 4a、4b 旋回領域 5、5a、5b 昇降領域 6、6a、6b、6c、6d、6e 走行領域 7 駐車区域 8 自走台車 41 旋回装置 42 旋回台 51 昇降装置 53 昇降台 61、61a 縦行レール 62、62a 横行レール 63 縦用回転レール 64 横用回転レール 65 転換レール 71、71a、71b、73 縦給電レール 72、72a、72b、74 横給電レール 75 縦制御レール 76 横制御レール 81、81a 縦行用車輪 82、82a 横行用車輪 83、84 駆動装置 92 主制御装置 93 主受発信機 95 台車受発信機 96 台車制御装置 100 給電レール 104 給電ブラシ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗込層と駐車層が昇降領域によって結合
    され、走行領域、駐車区域及び前記昇降領域によって躯
    体は構成され、該躯体において前記走行領域での自走台
    車の1台車分に分割した区画、前記駐車区域及び前記昇
    降領域の昇降台に対して、前記自走台車を前後方向に縦
    走行させるための左右2条の縦行レール及び前記自走台
    車を左右方向に横走行させるための前後2条の横行レー
    ルで構成した走行レールが設置され、前記縦行レールの
    上面と前記横行レールの上面は同一の高さで構成され、
    前記縦行レールに平行に設置する縦給電レール及び前記
    横行レールに平行に設置する横給電レールで構成した給
    電レールが設置され、前記自走台車に縦走行を行わせる
    ための駆動装置及び横走行を行わせるための駆動装置の
    両方が前記自走台車に設置される機械式駐車設備におい
    て、 乗込層と各駐車層における前記走行領域での前記自走台
    車の1台車分に分割した区画、前記駐車区域及び前記昇
    降領域が格子状に配置され、 格子状に配置される前記走行領域での前記自走台車の1
    台車分に分割した区画と前記駐車区域及び前記昇降領域
    の前記昇降台に設置される左右2条の前記縦行レール及
    び前後2条の前記横行レールは交叉部において十字状に
    一体で構成され、 前記縦給電レールの上面と前記横給
    電レールの上面が前記走行レールの上面よりも上方の位
    置になるように前記縦給電レールと前記横給電レールが
    設置され、 前記縦給電レールの陽極と陰極は前記縦行
    レールの前後鉛直面から同一の距離で面対称の位置に配
    置され、前記横給電レールの陽極と陰極は前記横行レー
    ルの左右鉛直面から同一の距離で面対称の位置に配置さ
    れ、 前記躯体に主制御装置が設置され、前記自走台車に台車
    制御装置が設置されることを特徴とする自走台車を用い
    る機械式駐車設備。
  2. 【請求項2】 特許請求の範囲第1項の自走台車を用い
    る機械式駐車設備において、 旋回領域が前記昇降領域の乗込層に設置され、前記旋回
    領域の旋回台が前記昇降領域の前記昇降台に支持され、 前記走行レール及び前記給電レールは前記昇降領域の前
    記昇降台に設置されないで前記旋回領域の前記旋回台に
    設置されることを特徴とする自走台車を用いる機械式駐
    車設備。
  3. 【請求項3】 特許請求の範囲第1項の自走台車を用い
    る機械式駐車設備において、 前記旋回領域が前記昇降領域と分離して設置され、前記
    走行レール及び前記給電レールは前記旋回領域の前記旋
    回台及び前記旋回領域において前記旋回台と前記昇降領
    域の前記昇降台の間の部分にも設置されることを特徴と
    する自走台車を用いる機械式駐車設備。
  4. 【請求項4】 特許請求の範囲第1項から第3項のいず
    れかの自走台車を用いる機械式駐車設備において、 前記躯体の前記主制御装置と前記自走台車の前記台車制
    御装置の間で相互に供給される制御信号によって前記自
    走台車が縦走行と横走行を行うことができる前記自走台
    車であることを特徴とする自走台車を用いる機械式駐車
    設備。
  5. 【請求項5】 特許請求の範囲第1項から第4項のいず
    れかの自走台車を用いる機械式駐車設備において、 前記躯体の前記主制御装置と前記自走台車の前記台車制
    御装置の間の制御信号が電磁波によって相互に供給され
    ることを特徴とする自走台車を用いる機械式駐車設備。
  6. 【請求項6】 特許請求の範囲第1項から第5項のいず
    れかの自走台車を用いる機械式駐車設備において、 前記走行レール及び前記給電レールの設置数が前記昇降
    領域に対して遠距離に有るものほど逓減されることを特
    徴とする自走台車を用いる機械式駐車設備。
  7. 【請求項7】 特許請求の範囲第1項から第6項のいず
    れかの自走台車を用いる機械式駐車設備において、 前記自走台車の縦行用車輪と横行用車輪にフランジを設
    け、前記走行レールの交叉部が転換可能な転換レールに
    よって構成されることを特徴とする自走台車を用いる機
    械式駐車設備。
  8. 【請求項8】 特許請求の範囲第1項から第7項のいず
    れかの自走台車を用いる機械式駐車設備において、 前記走行レールが設置されている部分で前記走行領域で
    の前記自走台車の1台車分に分割した区画及び前記駐車
    区域が相互に隣接する個所で隣接する双方の前記自走台
    車が共用するように前記給電レールを1条の給電レール
    とすることを特徴とする自走台車を用いる機械式駐車設
    備。
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Cited By (7)

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