JPH08138290A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水滴や異物が付着したテープをテープカセッ
トから引き出して回転ドラムに添接させてテープが跳ね
上げられても、ガイドポストから抜けることのないよう
にした磁気記録再生装置を提供することを目的とする。 【構成】 水滴や異物などが付着した磁気テープ２がガ
イドポスト３によってテープカセットから引き出され、
移動の途中で磁気テープ２が回転ドラム１に接触した
時、磁気テープ２は回転ドラム１によって上方向へ跳ね
上げられ、ガイドポスト３から外れようとする。しかし
ながら、テープ抜け防止部６がガイドポスト３の移動軌
跡上方、つまりガイド溝７の上方に、シャーシ８に平行
するように配されており、ガイドポスト上部高さ規制部
材４を乗り越えた磁気テープ２が、テープ抜け防止部６
に当接し、ガイドポスト３からの抜けを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、映像信号及び音声信号
を磁気テープを用いて記録再生する磁気記録再生装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】以下、図５を用いて従来のテープ抜け防
止部材について説明する。

【０００３】図５は従来のテープ抜け防止部材の構成を
示す斜視図である。図５において、１はシャーシに傾斜
して回転可能に配された回転ドラム、２は磁気テープ、
３は磁気テープ２をテープカセット（図示せず）から引
き出して回転ドラム１に巻き付けて添接走行させるため
のガイドポストであり、その上部に磁気テープ２の高さ
方向への移動を規制するガイドポスト上部高さ規制部材
４がある。５はガイドポスト上部高さ規制部材４の上方
に配され磁気テープ２がガイドポスト上部高さ規制部材
４を乗り越えてガイドポスト３から外れようとするのを
防止するテープ抜け防止部材である。

【０００４】以上のように構成された従来の磁気記録再
生装置について、以下その動作について説明する。

【０００５】通常、磁気テープ２はガイドポスト３によ
り引き出され回転ドラム１に巻き付けられた後、ガイド
ポスト上部高さ規制部材４に高さを規制されながら添接
走行する。しかしながら、保障限度を超えるほど使用し
たり、取扱いの不注意でダメージが発生したような磁気
テープ２を使用した時など、磁気テープ２に加わる張力
が変化して磁気テープ２が上方向へ移動し、ガイドポス
ト上部高さ規制部材４を乗り越えてガイドポスト３から
外れようとする場合がある。その時、ガイドポスト上部
高さ規制部材４の上方にテープ抜け防止部材５を設けて
いるため、図６のように磁気テープ２がガイドポスト上
部高さ規制部材４を乗り越えた時に、磁気テープ２がガ
イドポスト３から完全に抜けないようにしている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のテ
ープ抜け防止部材は、結露による水滴や異物が付着した
磁気テープ２をローディングしようとした場合、図７に
示すようにガイドポスト３の移動の途中で磁気テープ２
が回転ドラム１に接触した時、磁気テープ２は上方向へ
跳ね上げられてガイドポスト３から抜けてしまうことが
あり、通常のローディングが行われず、磁気テープ２に
テープダメージを与えてしまうという問題点があった。

【０００７】本発明は上記のような課題を解決するもの
で、水滴や異物が付着したテープをテープカセットから
引き出して回転ドラムに添接させてテープが跳ね上げら
れても、ガイドポストから抜けることのないようにした
磁気記録再生装置を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、映像信号及び音声信号を磁気テープに記録
再生する磁気記録再生装置であって、回転ドラムにより
信号を磁気テープに記録再生するために磁気テープをテ
ープカセットから引き出して回転ドラムに添接させるガ
イドポストと、ガイドポストと同軸上の上部に一体的に
設けられかつ磁気テープの高さ方向への移動を規制する
ガイドポスト上部高さ規制部材と、ガイドポスト上部高
さ規制部材の上方に配されかつガイドポストの移動軌跡
の上方に連続的に配されたテープ抜け防止部を一体的に
設けたテープ抜け防止部材とを備えたものである。

【０００９】

【作用】この構成により、水滴及び異物が付着した磁気
テープがテープカセットからガイドポストに引き出され
て回転ドラムに接触し、磁気テープが跳ね上げられても
ガイドポストの上方にガイドポストの移動軌跡近傍を覆
うテープ抜け防止部に当接し、ガイドポストから抜ける
ことはない。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例について、添付図面
に基づいて説明する。

【００１１】図１は本発明のテープ抜け防止部材を備え
た磁気記録再生装置の構成の一部を示す斜視図である。
図１において、１はシャーシに傾斜して回転可能に設置
された回転ドラム、２は磁気テープ、３は回転ドラム１
に磁気テープ２を添接走行させるために位置と高さを規
制しながらテープカセットから引き出すガイドポスト、
４はガイドポスト３の上部に設けられ磁気テープ２の上
方向への移動を規制するガイドポスト上部高さ規制部
材、５はガイドポスト上部高さ規制部材４の上方に位置
しガイドポスト上部高さ規制部材４を乗り越えた磁気テ
ープ２の移動を規制するテープ抜け防止部材、６はガイ
ドポスト３の移動軌跡の上方、つまりガイド溝の上方に
連続的に設けられかつテープ抜け防止部材５に一体的に
設けられたテープ抜け防止部、７はガイドポスト３を案
内するガイド溝、８はシャーシである。

【００１２】図２はテープ抜け防止部６を有するテープ
抜け防止部材５の斜視図であり、図３及び図４は本実施
例の動作状態を示す要部断面図である。

【００１３】以上のように構成された本発明の磁気記録
再生装置について、以下その動作について説明する。

【００１４】水滴や異物などが付着した磁気テープ２が
ガイドポスト３によってテープカセットから引き出さ
れ、移動の途中で磁気テープ２が回転ドラム１に接触し
た時、つまりガイドポスト３が図３のような位置に来た
時、磁気テープ２は回転ドラム１によって上方向へ跳ね
上げられ、図４のようにガイドポスト３から外れようと
する。しかしながら、テープ抜け防止部６がガイドポス
ト３の移動軌跡上方、つまりガイド溝７の上方に、シャ
ーシ８に平行するように配されており、ガイドポスト上
部高さ規制部材４を乗り越えた磁気テープ２が、テープ
抜け防止部６に当接し、ガイドポスト３からの抜けを防
止する。

【００１５】以上のように本実施例によれば、テープ抜
け防止部材５に一体的にガイド溝７の上方にテープ抜け
防止部６を設けることにより、水滴及び異物が付着した
磁気テープがテープカセットからガイドポスト３に引き
出されて回転ドラム１に接触し磁気テープ２が跳ね上げ
られても、テープ抜け防止部６に当接し、ガイドポスト
３から抜けることはない。

【００１６】

【発明の効果】以上のように本発明に係る磁気記録再生
装置によれば、ガイドポストの上方からガイド溝の上方
にかけて、テープ抜け防止部を具備することにより、ガ
イドポストからの磁気テープの抜けを完全に防止するこ
とで磁気テープがガイドポストから抜けた場合に発生す
るテープパスの変化に伴う磁気記録再生装置の破損を生
じることがなく、また磁気テープにもダメージを与える
ことがないので大切なソフトを傷つけることもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の磁気記録再生装置の構成を
示す斜視図

【図２】同実施例のテープ抜け防止部材の斜視図

【図３】同実施例におけるガイドポストの移動状態を示
す要部断面図

【図４】同実施例における磁気テープがガイドポストか
ら外れようとする状態を示す要部断面図

【図５】従来のテープ抜け防止部材の構成を示す斜視図

【図６】従来のテープ抜け防止部材の作用時の要部断面
図

【図７】従来のテープ抜け防止部材の未作用時の要部断
面図

【符号の説明】

１ 回転ドラム ２ 磁気テープ ３ ガイドポスト ４ ガイドポスト上部高さ規制部材 ５ テープ抜け防止部材 ６ テープ抜け防止部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 映像信号及び音声信号を磁気テープに記
   録再生する磁気記録再生装置であって、回転ドラムによ
   り信号を前記磁気テープに記録再生するために前記磁気
   テープをテープカセットから引き出して前記回転ドラム
   に添接させるガイドポストと、前記ガイドポストと同軸
   上の上部に一体的に設けられかつ前記磁気テープの高さ
   方向への移動を規制するガイドポスト上部高さ規制部材
   と、前記ガイドポスト上部高さ規制部材の上方に配され
   かつ前記ガイドポストの移動軌跡の上方に連続的に配さ
   れたテープ抜け防止部を一体的に設けたテープ抜け防止
   部材とを備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。