JPS6120694Y2

JPS6120694Y2 -

Info

Publication number: JPS6120694Y2
Application number: JP6324779U
Authority: JP
Priority date: 1979-05-11
Filing date: 1979-05-11
Publication date: 1986-06-21
Also published as: JPS55165465U

Description

【考案の詳細な説明】この考案はカセツト式ビデオテープレコーダ用
に適した磁気記録再生装置に関するもので、とく
にカセツトのカバーを開放した状態で可動ガイド
ポールがカセツト内の磁気テープに対して引き出
し待機する状態で、走行中の上記磁気テープの情
報を読み取る磁気ヘツドを備えた磁気記録再生装
置の改良に関する。

周知のように、カセツト式ビデオテープレコー
ダ（以下カセツト式VTRと略称する）では、固
定ヘツドとともに回転ヘツドがカセツトの装着領
域外に配設されている関係上、録再生時には、ロ
ーデイング動作、すなわち磁気テープをカセツト
から引き出して上記回転ヘツドの外周面に摺接さ
せることが必要である。このローデイング動作の
一例を第１図および第２図で説明する。まず、ロ
ーデイング前においては、カセツト１をVTRに
装着操作すれば、可動ガイドポール５，６，８，
９および１１がカセツト１内の磁気テープ２の内
側（非磁性面側）に位置するように装着されて第
１図に示すローデイング前の状態となる。カセツ
ト１が装着される過程では、第３図に示すよう
に、カセツト１が矢印ａで示す装着方向に移動す
るにつれこのカセツト１に回動自在に枢着されて
テープ引出口１３を被うカセツトカバー１２が可
動ガイド（図示せず）により矢印ｂで示す方向に
カバー開放機構装着状態では同図１点鎖線で示す
ようにカセツトカバー１２が開放される。

つぎに、この状態でローデイング操作を行なう
と、可動ガイドポール５，６，８，９および１１
が第２図矢印ｃで示す方向へ移動してカセツト１
内の磁気テープ２をテープ引出口１３から引き出
して磁気テープ２の外側の面（磁性面）を磁気ヘ
ツド７、および固定ヘツド４，１０に接触させて
ローデイング動作を完了する。

ローデイング完了後は、ピンチローラ３とキヤ
プスタン１５とで磁気テープ２を挾持して走行さ
せることにより、回転ヘツド７や、固定ヘツド４
などで磁気テープ２へ信号の記録または磁気テー
プ２からの信号の再生が行なわれる。

磁気テープ２を早送りもしくは巻戻しさせる際
には、磁気テープ２に無理な張力を付勢させない
で走行させるために、第１図の状態に戻して早送
りもしくは巻戻し操作を行う。

さて、この種レコーダでは、第１図の状態、す
なわち各可動ガイドポール５，６，８，９および
１１がテープ引き出し待機状態で磁気テープ２を
早送りまたは巻戻しさせながら、この磁気テープ
２から信号を読み出させるようにすることが要望
されているが、上述の固ヘツド４，１０は磁気テ
ープに接触していないため、たとえば、可動ガイ
ドポール１１に対向する位置で上記磁気テープ２
の磁性面に当接する別のヘツドを設けることによ
り、カセツト１内の磁気テープ２から信号を読み
出す必要があり、さらに、この別ヘツドはローデ
イングの妨げとならないように可動とすることも
必要である。

上記要請に応じるため、すでに第４図に示すよ
う、可動ガイドポール１１を支持した可動台１６
に読出用の磁気ヘツド１７を保持させて可動ガイ
ドポール１１と一体となつて移動するように構成
するとともに、可動ガイドポール１１がカセツト
１内にあるときには、上記読み出し用の磁気ヘツ
ド１７が磁気テープ２の磁性面に接触するように
設定することにより、読み出し用磁気ヘツド１７
でローデイング動作が妨げられるおそれもなくカ
セツト２内で走行する磁気テープ２からの信号を
読し出すことができるようにしたものが案出され
ている。

ところで、上記構成においてカセツト１を装着
する際に、カセツト１内の磁気テープ２が適正な
張設状態にあれば、装着後に上記磁気テープ２は
可動ガイドポール１１と磁気ヘツド１７との間に
挿入されてこの磁気ヘツド１７に当接するけれど
も、上記磁気テープ２に弛みが生じていると、カ
セツト１の装着操作時のカセツトカバー１２の回
動で開放されたテープ引出口１３から上記磁気テ
ープ２が外部にはみ出し、この磁気テープ２が上
記可動ガイドポール１１と磁気ヘツド１７との間
に挿入されずに上記カセツト１が装着されるおそ
れがあり、この場合は磁気ヘツド１７で上記磁気
テープ２からの読み出しが不可能となるばかり
か、磁気テープ２が切断しり、あるいはこのテー
プ２が他の電気部品に絡みついてレコーダそのも
のの機能を損なわさせるおそれがある。

この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、
読出用磁気ヘツドに弾性ガイド片を取り付ける簡
単な構成で、上述したカセツトの装着過程におい
て磁気テープが確実に可動ガイドポールと読み出
し用磁気ヘツドの間にはまり込むようにしたもの
である。

以下、この考案の一実施例を図面にしたがつて
説明する。

第５図において、可動ガイドポール５，６，
８，９および１１（図面の簡略化上、可動ガイド
ポール１１のみを図示）は可動台１６に支持され
ており、ローデイング動作時には、第１図の位置
から第２図のように磁気テープ２を引き出して回
転ヘツド７および固定ヘツド４，１０に接触させ
るようになつている。上記可動台１６の上記可動
ガイドポール１１と対向する位置には、ローデイ
ング動作時にこの可動ガイドポール１１と一体に
移動できるように読取用磁気ヘツド１７が支持さ
れて上記磁気テープ２に接触している。

１８は読み出し用ヘツド１７に取り付けられた
弾性ガイド片であり、カセツト１の非装着状態す
なわち、第５図Ａで示すようにカセツトカバー１
２が閉じている状態で、カセツトカバー１２の外
側に位置するようにこの実施例では、傾斜姿勢で
取付けられている。

上記構成において、カセツトを装着する際、カ
セツト１が第５図Ａの矢印ａで示す装着操作方向
に移動するにつれ、前述のようにカセツトカバー
１２がカバー開放機構で開放駆動されるから、弾
性ガイド片１８は上記カバー１２に押圧されて外
側に弾性変位し、第５図Ｂに示すように上記カバ
ー１２の外面に接触した状態で上記カセツト１が
装着される。カセツト１を脱挿すれば、上記弾性
ガイド片１８は第５図Ａに示すように弾性復帰す
る。

上述のように弾性ガイド片１８がカセツト１の
装着過程においてカセツトカバー１２に弾性変位
しながら、接触するため、仮にカセツト１内の磁
気テープ２に弛みが生じたままでカセツトカバー
１２が開放されて磁気テープ２が外にはみ出した
としても、弾性ガイド片１８でさえぎられてその
逸脱が防止されるとともに、カセツト１の装着操
作時の移動中も磁気テープ２は弾性ガイド片１８
の案内作用で可動ガイドポール１１と読み出し用
ヘツド１７の間に確実に挿入される。このため読
み出し用ヘツド１７の外側に磁気テープ２がはみ
出たままカセツト１が装着されるおそれがなくな
り、円滑に信号の読み出しを行なわせることがで
きる。また弾性ガイド片１８はカセツトバー１２
の開きに応じてたわんでいくので、カセツト２の
装着操作に何ら妨害とならない。

以上のように、この考案は、カセツトカバーを
開放駆動した可動ガイドポールがカセツト内の磁
気テープを引き出し待機する状態において走行駆
動された磁気テープに、上記ガイドポールと一体
的に移動する読み取用磁気ヘツドを接触させるこ
とにより、早送りもしくは巻戻し時の磁気テープ
からの情報を読み出すことができるうえ、上記磁
気ヘツドに弾性ガイド片を取り付けたから、カセ
ツトの装着時に磁気テープのはみ出しが防止さ
れ、もつて磁気テープを適正な状態で円滑に走行
させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る磁気記録再生装置を適
用したカセツト式ビデオテープレコーダをローデ
イング前の状態で示す平面図、第２図は同ローデ
イング後の状態で示す平面図、第３図は従来の要
部の作用説明図、第４図は読み出し用ヘツドを備
えた従来例の要部の作用説明図、第５図Ａ，Ｂは
この考案に係るビデオテープレコーダの要部の説
明図である。１……カセツト、２……磁気テープ、１１……
可動ガイドポール、１２……カセツトカバー、１
３……テープ引出口、１６……可動台、１７……
磁気ヘツド、１８……弾性ガイド片。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

カセツトの装着過程で、このカセツトのテープ
引出口を被うカセツトカバーを開放駆動し、かつ
カセツトの装着状態でこのカセツト内の磁気テー
プを上記引出口から所定位置まで引き出し可能に
待機する可動ガイドポールと、上記可動ガイドポ
ールの支持用可動台に保持されて、上記引き出し
待機位置で走行駆動された磁気テープに接触する
読取用の磁気ヘツドと、上記磁気ヘツド側に取り
付けられて、カセツトの装着過程で開放されるカ
セツトカバーの外面に接触しながら上記磁気テー
プを可動ガイドポールと磁気ヘツドとの間に案内
する弾性ガイド片とを具備した磁気記録再生装
置。