JPH08138213A - 磁気抵抗効果型ヘッド - Google Patents
磁気抵抗効果型ヘッドInfo
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Abstract
ヘッドの感磁部領域の下部シールド膜と上部シールド膜
の間隔を小さくし、かつ、電極膜と磁気シールド膜との
安定した絶縁性を確保した構造を提供すること。 【構成】基板上に、下部磁気シールド膜12と、この下
部磁気シールド膜12上の感磁部領域に絶縁膜を介して
磁気抵抗センサ膜1を設け、磁気抵抗センサ膜1の側面
に通電用の電極膜19を接続し、感磁部領域の磁気抵抗
センサ膜1と下部磁気シールド膜12の間の絶縁膜の厚
さを、電極膜19と下部磁気シールド膜12の間の絶縁
膜の厚さより薄くした磁気抵抗効果型ヘッド。
Description
ば、磁気ディスク装置等に用いられる磁気抵抗効果型ヘ
ッドに関する。
気抵抗効果型ヘッド(以下、MRヘッドという)を使用
した磁気記録装置が用いられるようになってきている。
このMRヘッドは、バルクハウゼンノイズを抑止し、線
形性の良い動作領域を確保するために、磁気抵抗センサ
膜に縦方向及び横方向のバイアス磁界を印加しなければ
ならないことが知られている。
Rヘッドとして、特開平3−125311に、磁気抵抗
センサ膜を感磁部のみに限定して配置し、磁気抵抗セン
サ膜の側面に電極を接続した構造の感度分布の優れた狭
トラック幅のMRヘッドが開示されている。このMRヘ
ッドは、磁気抵抗センサ膜を、マスク材としてフォトレ
ジストを用い、イオンビームの入射角を制御したイオン
ミリング法により、テーパエッチングすると共に、これ
に接続した電極膜を形成して製造されている。
今後益々面記録密度を向上させて行くことが必要である
が、面記録密度を向上させるためにはトラック密度に加
えて線記録密度も大幅に向上させて行くことが必要であ
る。そのためにはMRヘッドのギャップ長、すなわち感
磁部領域(磁気抵抗センサ膜の動作領域)の下部シール
ド膜と上部シールド膜の間隔を小さくする必要がある。
技術は、感磁部領域の下部シールド膜と上部シールド膜
の間隔が、高密度記録に対応した広さでないという問題
があった。もしも、このMRヘッドの絶縁膜を薄くする
と、イオンミリングによって磁気抵抗センサ膜をエッチ
ングするときに、下地の絶縁膜がオーバーエッチングさ
れるため、この上に形成された電極膜と下部シールド膜
との絶縁性の確保は困難である。
ド膜と上部シールド膜の間隔が小さく、かつ、電極膜と
磁気シールド膜との安定した絶縁性を確保した磁気抵抗
効果型ヘッドを提供することにある。
に、本発明の磁気抵抗効果型ヘッドは、基板と、基板上
に設けられた下部磁気シールド膜と、下部磁気シールド
膜上の感磁部領域に絶縁膜を介して設けられた磁気抵抗
センサ膜と、この磁気抵抗センサ膜の側面に接続された
通電用電極膜を有し、磁気抵抗センサ膜と下部磁気シー
ルド膜の間の絶縁膜の厚さを、電極膜と下部磁気シール
ド膜の間の絶縁膜の厚さより薄くするようにしたもので
ある。
の下部磁気シールド膜に凸部を設けた構造とすることが
できる。このような磁気抵抗効果型ヘッドは、例えば、
次のようにして容易に製造することができる。基板上に
下部磁気シールド膜を形成し、この下部磁気シールド膜
の磁気抵抗センサ膜が形成される感磁部領域以外の膜厚
を薄くし、その上に、第1の絶縁膜、第2の絶縁膜を形
成し、感磁部領域の第2の絶縁膜を削除して製造する。
膜と下部磁気シールド膜の間の絶縁膜の厚さ方向の全部
又は主要部を、磁気抵抗センサ膜と下部磁気シールド膜
の間の絶縁膜と異なる材質とすることもできる。このよ
うな磁気抵抗効果型ヘッドは、例えば、次のようにして
容易に製造することができる。まず、基板上に下部磁気
シールド膜、第1の絶縁膜、磁気抵抗センサ膜を形成
し、感磁部領域以外の磁気抵抗センサ膜、第1の絶縁膜
を除去する。このとき第1の絶縁膜は上部の一部だけが
除去されて、一部が残っていてもよい。ついで、第2の
絶縁膜を、第1の絶縁膜が実質的に除去された領域に形
成する。このように、絶縁膜を2回に分けて異なる材質
で形成すれば、上記の構造を容易に製造することができ
る。
ルド膜の間の絶縁膜の厚さを薄くすれば、下部シールド
膜と上部シールド膜の間隔を薄くすることができ、高密
度記録に対応できる。一方、電極膜と下部磁気シールド
膜の間の絶縁膜の厚さは、上記感磁部領域の絶縁膜の厚
さより厚くすることによって、電極膜と下部磁気シール
ド膜との安定した絶縁性を確保することができる。
る。 〈実施例1〉図1は本発明の第1の実施例のMRヘッド
の媒体対抗面(浮上面)の素子部構造図、図2及び図3
はその製造工程を示すための部分構造図である。基板1
0上に、下地膜11、厚さ2μmの下部シールド膜12
を形成し、下部シールド膜12の一部、すなわち、後に
形成する磁気抵抗センサ膜1の領域以外の部分を膜厚が
薄くなるように、イオンミリングにより約0.5μmエ
ッチングする。ここで形成された下部シールド膜12の
凸部の幅は2μmであり、記録媒体のトラック幅に対応
する。通常は1.5μmから3μmとすることが好まし
い。下部シールド膜12には軟磁性膜であるNiFe膜
のアモルファス合金膜を用いたが、CoNbZr等のア
モルファス合金膜でもよい。
の第1の絶縁膜13及び厚さ約1μmの第2の絶縁膜1
7を形成し、ポリシング加工によって、図3に示すよう
に第1の絶縁膜13が露出し、概略平坦面が得られるま
で加工する。第1の絶縁膜13の厚さは0.05μmか
ら0.1μmが好ましく、第2の絶縁膜17の厚さは、
上記エッチングした厚さの0.5μm以上であればよ
い。ここで、第1の絶縁膜13には硬質でポリシング加
工で加工され難いカーボン絶縁膜(ダイヤモンドライク
カーボン膜)、第2の絶縁膜17にはAl2O3を用いた
が、第2の絶縁膜17にはSiO2等を用いてもよい。
の別のやり方を示した部分構造図であり、この場合には
第1の絶縁膜13が一部加工されて薄くなった状態又は
加工されてなくなった状態から、再度第1の絶縁膜に相
当する絶縁膜27を形成するもので機能的には図3に示
す構造と同じである。
形成するが、この磁気抵抗センサ膜1は、図6に示す部
分構造図のように3層以上の膜からなっている。図6の
例ではソフトバイアス膜14、分離膜15、MR膜16
を連続形成する。ここで、ソフトバイアス膜14には一
般的に知られている高抵抗軟磁性合金であるNiFeC
r、NiFeNb等を用い、分離膜15にはTa、MR
膜16にはNiFeを用いて順次積層膜を形成して行
く。
テンシル31を下部シールド膜12の膜厚が厚いところ
に位置合わせしてフォトレジストで形成し、イオンミリ
ングによってソフトバイアス膜14、分離膜15、MR
膜16の3層をエッチングする。このとき必要な側面テ
ーパ角を得るために、イオンビームの入射角を45度以
上の大きな値に設定して基板を回転しながらエッチング
する。ここで、基板面内を確実にエッチングするために
は基板面内の一部はオーバーエッチされ、図6に示すよ
うに第2の絶縁膜17も若干エッチングされてしまうこ
とになるが、膜厚を十分厚くしているので下部シールド
膜12上の第2の絶縁膜17は必要な膜厚が確保される
ことになる。
したまま、図7に示すように、MR膜16に縦バイアス
を印加するための縦バイアス膜18と電極膜19を連続
積層する。縦バイアス膜18にはCoCrPtのハード
膜、電極膜には低抵抗のTa/Au/Taを用いたが、
縦バイアス膜18はNiMn/NiFeの積層膜等でも
よく、電極膜はTa/W/Taの積層膜等でもよい。形
成法は金属膜被着粒子の回り込みの大きな通常のスパッ
タ法で形成する。いずれの方法で製造しても、本実施例
では、磁気抵抗センサ膜と縦バイアス膜の下層面は実質
的に平坦となっている。
に示す形状が得られる。この後図9に示すように上部ギ
ャップ膜20、下部シールド膜と同じ材質の上部シール
ド膜21を形成し、図1に示すライトギャップ膜22、
コイル(図示せず)、層間絶縁膜(図示せず)、ライト
コア25、保護膜26、端子(図示せず)等を形成して
MRヘッドを完成させる。図10は、このMRヘッドの
部分斜視図で、コイル23、層間絶縁膜24等の位置を
示す。
例のMRヘッドの媒体対抗面(浮上面)の素子部構造
図、図12から図16はその製造工程を示すための部分
構造図である。基板10上に下地膜11、下部シールド
膜12、第1の絶縁膜13を形成し、続いて磁気抵抗セ
ンサ膜1を形成する。下部シールド膜12及び第1の絶
縁膜13の材質、厚さは実施例1と同じとしたが、第1
の絶縁膜13には、カーボン絶縁膜でなくて、窒化シリ
コン、アルミナ、チタニア等の絶縁性のある高純度金属
化合物等を用いてもよい。
にソフトバイアス膜14、分離膜15、MR膜16の3
層からなっており、これらを連続形成する。これらのソ
フトバイアス膜14、分離膜15、MR膜16には実施
例1記載の材料を用いる。
ステンシル31をフォトレジストで形成し、イオンミリ
ングによってソフトバイアス膜14、分離膜15、MR
膜16の3層をエッチングするが、このとき必要な側面
テーパ角を得るために、イオンビームの入射角を45度
以上の大きな値に設定して基板を回転しながらエッチン
グしる。ここで、基板面内を確実にエッチングするため
には基板面内の一部はオーバーエッチされ、図12に示
すように第1の絶縁膜13が薄い場合にはこの膜もエッ
チングされてしまうことになる。
まま、図13に示すように、厚さ0.2μm〜0.3μ
mの第2の絶縁膜17を形成するが、成膜方法は絶縁膜
被着粒子32の指向性の強い方法、例えばイオンビーム
スパッタ法又は直進粒子を多くしたコリメーションスパ
ッタ法等を用いて、第1の絶縁膜13の側面の一部又は
全部を覆うように形成する。またこの膜は絶縁を確保す
る上で必要な厚さにするので、一般的な金属酸化物、金
属窒化物、例えば、窒化シリコン、アルミナ、チタニア
等を用いることが可能である。これにより、同一マスク
材を用いて第2の絶縁膜17まで形成するので位置ずれ
が生じ難く、この後形成する電極膜と下部シールド膜と
の絶縁も確実に確保できることになる。
に、MR膜16に縦バイアスを印加するための縦バイア
ス膜18を形成するが、この時MR膜側面との接触を確
実にするため、Arイオンを用いて斜め方向から照射し
て、側面のクリーニングを事前に行うのが望ましく、縦
バイアス膜18と電極膜19を連続積層する。縦バイア
ス膜18、電極膜19には実施例1と同じ材料を用い、
形成法は金属膜被着粒子33の回り込みの大きな通常の
スパッタ法で形成する。
31を除去し、上部ギャップ膜20、上部シールド膜2
1を形成し、図11に示すライトギャップ膜22、コイ
ル(図示せず)、層間絶縁膜(図示せず)、ライトコア
25、保護膜26、端子(図示せず)等を形成してMR
ヘッドを完成させる。図17は、このMRヘッドの部分
斜視図で、コイル23、層間絶縁膜24等の位置を示
す。図16は、第1の絶縁膜13が完全にエッチングさ
れなかった場合の部分構造図で、電極膜19下の絶縁膜
は、その厚さの大部分が第2の絶縁膜17からなり、こ
の場合も同様な絶縁効果が得られることは明白である。
ドは、感磁部領域の下部シールド膜と上部シールド膜の
間隔を狭く保つことができると共に、電極膜と下部シー
ルド膜との絶縁劣化を防止することができた。
面の素子部構造図。
を示すための部分構造図。
を示すための部分構造図。
工程を示すための部分構造図。
工程を示すための部分構造図。
を示すための部分構造図。
を示すための部分構造図。
を示すための部分構造図。
を示すための部分構造図。
の部分斜視図。
抗面の素子部構造図。
程を示すための部分構造図。
程を示すための部分構造図。
程を示すための部分構造図。
程を示すための部分構造図。
造工程を示すための部分構造図。
の部分斜視図。
Claims (3)
- 【請求項1】基板と、該基板上に設けられた下部磁気シ
ールド膜と、該下部磁気シールド膜上の感磁部領域に絶
縁膜を介して設けられた磁気抵抗センサ膜と、この磁気
抵抗センサ膜の側面に接続された通電用電極膜を有する
磁気抵抗効果型ヘッドにおいて、上記磁気抵抗センサ膜
と下部磁気シールド膜の間の絶縁膜の厚さが、上記電極
膜と下部磁気シールド膜の間の絶縁膜の厚さより薄いこ
とを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項2】請求項1記載の磁気抵抗効果型ヘッドにお
いて、上記下部磁気シールド膜は、上記感磁部領域に凸
部を有することを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項3】請求項1記載の磁気抵抗効果型ヘッドにお
いて、上記電極膜と下部磁気シールド膜の間の絶縁膜
は、その厚さ方向の全部又は主要部が、上記磁気抵抗セ
ンサ膜と下部磁気シールド膜の間の絶縁膜と異なる材質
からなることを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッド。
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---|---|---|---|
JP6273272A JPH08138213A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 磁気抵抗効果型ヘッド |
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Related Child Applications (2)
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JP2001054101A Division JP2001297415A (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 磁気抵抗効果型ヘッド |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08138213A true JPH08138213A (ja) | 1996-05-31 |
Family
ID=17525532
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---|---|---|---|
JP6273272A Pending JPH08138213A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 磁気抵抗効果型ヘッド |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1994
- 1994-11-08 JP JP6273272A patent/JPH08138213A/ja active Pending
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