JP2001344709A - 薄膜パターンの形成方法および薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

薄膜パターンの形成方法および薄膜磁気ヘッドの製造方法

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JP2001344709A
JP2001344709A JP2000168391A JP2000168391A JP2001344709A JP 2001344709 A JP2001344709 A JP 2001344709A JP 2000168391 A JP2000168391 A JP 2000168391A JP 2000168391 A JP2000168391 A JP 2000168391A JP 2001344709 A JP2001344709 A JP 2001344709A
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layer
magnetic
forming
thin film
film
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Yoshitaka Sasaki
芳高 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間で微細な薄膜パターンを精度よく形成
し、且つ薄膜パターンにおける腐食の発生を防止する。 【解決手段】 薄膜磁気ヘッドにおいて記録トラック幅
を規定する上部磁極層の磁極部分層11aは次のように
して形成される。すなわち、まず、FeNやFeCo等
の高飽和磁束密度材料をスパッタリングして、被パター
ニング膜を形成する。次に、この被パターニング膜の上
に、所定のパターンの磁性層12aを形成する。次に、
磁性層12aをマスクとして、反応性イオンエッチング
によって、被パターニング膜をエッチングする。これに
より、被パターニング膜がパターニングされて磁極部分
層11aが形成される。次に、反応性イオンエッチング
によって得られた磁極部分層11aの断面をイオンミリ
ングによってわずかにエッチングして、付着物を除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被パターニング膜
をエッチングして薄膜パターンを形成する方法、および
被パターニング膜をエッチングして磁性層を形成する工
程を含む薄膜磁気ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスク装置の面記録密度
の向上に伴って、薄膜磁気ヘッドの性能向上が求められ
ている。薄膜磁気ヘッドとしては、書き込み用の誘導型
電磁変換素子を有する記録ヘッドと読み出し用の磁気抵
抗(以下、MR(Magneto-resistive)とも記す。)素
子を有する再生ヘッドとを積層した構造の複合型薄膜磁
気ヘッドが広く用いられている。
【0003】記録ヘッドの性能のうち、記録密度を高め
るには、磁気記録媒体におけるトラック密度を上げる必
要がある。このためには、記録ギャップ層を挟んでその
上下に形成された下部磁極および上部磁極の媒体対向面
(エアベアリング面とも言う。)での幅を数ミクロンか
らサブミクロン寸法まで狭くした狭トラック構造の記録
ヘッドを実現する必要があり、これを達成するために半
導体加工技術が利用されている。
【0004】最近では、40〜60ギガビット/(イン
チ)2の面記録密度を有する複合型薄膜磁気ヘッドを実
現するために、記録トラック幅としては0.2〜0.3
μmの寸法が要求されてきている。
【0005】従来の薄膜磁気ヘッドでは、記録トラック
幅を規定する磁性層は、材料としてNiFeを用いてめ
っき法によって形成されることが多かった。NiFe
は、Feの比率を上げることで飽和磁束密度を大きくす
ることができる。飽和磁束密度の大きなNiFeとして
は、飽和磁束密度が1.6T程度となるNi:45重量
%、Fe:55重量%の組成を持つNiFeがよく知ら
れている。従って、このような飽和磁束密度の大きなN
iFeを用いることにより、飽和磁束密度の大きな磁性
層を形成することができる。
【0006】しかし、前述のように記録トラック幅が小
さくなってくると、記録トラック幅を規定する磁性層の
材料として飽和磁束密度の大きなNiFeを用いたとし
ても、エアベアリング面において十分な磁束が得られな
くなり、その結果、重ね書きする場合の特性であるオー
バーライト特性等の記録特性が不十分になる場合があ
る。
【0007】そこで、記録トラック幅を規定する磁性層
の材料として、NiFeよりも大きな飽和磁束密度、例
えば2.0T程度の飽和磁束密度を有する高飽和磁束密
度材料であるFeNやFeCo等を用いることが考えら
れる。このような高飽和磁束密度材料を用いて所望の薄
膜パターンを形成する方法としては、一般的に、スパッ
タリングによって形成された被パターニング膜をエッチ
ングする方法が用いられる。エッチングの方法として
は、例えばイオンミリングが用いられる。
【0008】ここで、図10ないし図14を参照して、
上述のように被パターニング膜をイオンミリングによっ
てエッチングして、記録トラック幅を規定する磁性層を
形成する工程を含む薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例に
ついて説明する。なお、図10ないし図14において、
(a)はエアベアリング面に垂直な断面を示し、(b)
は磁極部分のエアベアリング面に平行な断面を示してい
る。
【0009】この製造方法では、まず、図10に示した
ように、例えばアルティック(Al 23・TiC)より
なる基板101の上に、例えばアルミナ(Al23)よ
りなる絶縁層102を形成する。次に、絶縁層102の
上に、磁性材料よりなる再生ヘッド用の下部シールド層
103を形成する。
【0010】次に、下部シールド層103の上に、例え
ばアルミナをスパッタリングして、絶縁層としての下部
シールドギャップ膜104を形成する。次に、下部シー
ルドギャップ膜104の上に、再生用のMR素子105
を形成する。次に、下部シールドギャップ膜104の上
に、MR素子105に電気的に接続される一対の電極層
106を形成する。
【0011】次に、下部シールドギャップ膜104およ
びMR素子105の上に、絶縁層としての上部シールド
ギャップ膜107を形成し、MR素子105をシールド
ギャップ膜104,107内に埋設する。
【0012】次に、上部シールドギャップ膜107の上
に、磁性材料からなり、再生ヘッドと記録ヘッドの双方
に用いられる上部シールド層兼下部磁極層(以下、下部
磁極層と記す。)108を、約3μmの厚みに形成す
る。
【0013】次に、図11に示したように、下部磁極層
108の上に、絶縁膜、例えばアルミナ膜よりなる記録
ギャップ層109を0.15μmの厚みに形成する。次
に、磁路形成のために、記録ギャップ層109を部分的
にエッチングして、コンタクトホール109Aを形成す
る。
【0014】次に、全体に、FeNやFeCo等の高飽
和磁束密度材料をスパッタリングして、被パターニング
膜を、約1.0〜2.0μmの厚みに形成する。次に、
この被パターニング膜の上に、パターニングされたフォ
トレジスト層よりなるフォトレジストマスク112a,
112bを、例えば5μmの厚みに形成する。フォトレ
ジストマスク112aは、被パターニング膜のうち磁極
部分となる部分の上に形成され、フォトレジストマスク
112bは、被パターニング膜のうちコンタクトホール
109Aの上に位置する部分の上に形成される。
【0015】次に、フォトレジストマスク112a,1
12bをマスクとして、イオンミリングによって被パタ
ーニング膜をエッチングして、上部磁極層の磁極部分を
構成する磁極部分層111aと、下部磁極層108に接
続される磁性層111bとを形成する。磁極部分層11
1aの幅は記録トラック幅に等しい。
【0016】次に、図12に示したように、フォトレジ
ストマスク112a,112bを除去する。次に、磁極
部分層111aの周辺において、磁極部分層111aを
マスクとして、記録ギャップ層109をエッチングし、
更に下部磁極層108を例えば0.3μmだけエッチン
グする。これにより、図12(b)に示したように、磁
極部分層111a、記録ギャップ層109および下部磁
極層108の一部の各側壁が垂直に自己整合的に形成さ
れた構造が得られる。この構造はトリム(Trim)構造と
呼ばれる。
【0017】次に、全体に、例えばアルミナ膜よりなる
絶縁層113を、2〜3μmの厚みに形成する。次に、
この絶縁層113を、磁極部分層111aおよび磁性層
111bの表面に至るまで研磨して平坦化する。
【0018】次に、平坦化された絶縁層113の上に、
例えば銅(Cu)よりなる誘導型の記録ヘッド用の薄膜
コイルの第1層部分114を、1〜2μmの厚みに形成
する。図12(a)において、符号114aは、第1層
部分114のうち、後述する薄膜コイルの第2層部分1
16に接続される接続部を示している。次に、絶縁層1
13および薄膜コイルの第1層部分114の上に、フォ
トレジスト層115を所定のパターンに形成する。次
に、フォトレジスト層115の表面を平坦にするために
所定の温度で熱処理する。
【0019】次に、図13に示したように、フォトレジ
スト層115の上に、薄膜コイルの第2層部分116を
1〜2μmの厚みに形成する。次に、フォトレジスト層
115および薄膜コイルの第2層部分116の上に、フ
ォトレジスト層117を、所定のパターンに形成する。
次に、フォトレジスト層117の表面を平坦にするため
に所定の温度で熱処理する。
【0020】次に、磁極部分層111a、フォトレジス
ト層115,117および磁性層111bの上に、磁性
材料によって、上部磁極層のヨーク部分を構成するヨー
ク部分層118を、約2〜3μmの厚みに形成する。
【0021】次に、図14に示したように、ヨーク部分
層118の上に、例えばアルミナよりなるオーバーコー
ト層119を、20〜40μmの厚みに形成する。最後
に、上記各層を含むスライダの機械加工を行って、記録
ヘッドおよび再生ヘッドとを含む薄膜磁気ヘッドのエア
ベアリング面130を形成して、薄膜磁気ヘッドが完成
する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】記録トラック幅を規定
する上部磁極層を、1層で構成するのではなく、図14
に示したように磁極部分層111aとヨーク部分層11
8とによって構成する方が、小さなトラック幅を容易に
実現することができる。また、前述のように、記録トラ
ック幅が小さくなってくると、記録トラック幅を規定す
る磁極部分層111aの材料として、FeNやFeCo
等の高飽和磁束密度材料を用いることが必要になってく
る。このような高飽和磁束密度材料を用いて磁極部分層
111aを形成する方法としては、一般的には、図11
に示したように、スパッタリングによって形成された被
パターニング膜を、フォトレジストマスク112aをマ
スクとしてイオンミリングによってエッチングする方法
が用いられる。
【0023】しかしながら、FeNやFeCo等の高飽
和磁束密度材料よりなる被パターニング膜をイオンミリ
ングによってエッチングする際のエッチング速度は、3
0〜40nm/分程度であり、大変小さい。そのため、
被パターニング膜をイオンミリングによってエッチング
して磁極部分層111aを形成する場合には、多くの時
間がかかるという問題点がある。また、イオンミリング
によるエッチングでは、得られるパターンのプロファイ
ルが極めて悪くなり、パターンの断面が底面に対して5
0°〜70°の傾斜を持つようになる。そのため、0.
3μm以下の小さなトラック幅を実現することが困難に
なるという問題点がある。また、イオンミリングによる
エッチングでは、被パターニング膜の厚みが大きくなる
ほど、得られるパターンにおいて断面が底面に対してな
す傾斜角度が緩やかになり、小さなトラック幅を実現す
ることがより困難になる。
【0024】特開平6−44528号公報には、塩素系
ガス中での反応性イオンエッチングによって磁性体層を
加工する技術が開示されている。この技術によれば、イ
オンミリングによって磁性体層を加工する場合に比べ
て、短時間で、磁性体層を微細に加工することが可能に
なる。
【0025】ところで、FeNやFeCo等の高飽和磁
束密度材料よりなる被パターニング膜をエッチングして
形成された磁極部分層111aは水分に反応しやすく、
図11に示したようなエッチングの工程中や、その後の
工程において、磁極部分層111aに腐食が発生しやす
い。図11において、符号120は腐食部分を示してい
る。
【0026】一方、反応性イオンエッチングによって被
パターニング膜をエッチングして磁極部分層111aを
形成する場合には、反応性ガスの成分の分子が磁極部分
層111aの断面に付着し、磁極部分層111aに腐食
が発生するという問題点がある。例えば、塩素系ガス中
での反応性イオンエッチングによって被パターニング膜
をエッチングして磁極部分層111aを形成すると、磁
極部分層111aの断面に塩素分子が付着する。この塩
素分子は水と反応して塩酸となって、磁極部分層111
aを腐食する。
【0027】従って、特に、FeNやFeCo等の高飽
和磁束密度材料よりなる被パターニング膜を反応性イオ
ンエッチングによってエッチングする場合には、磁極部
分層111aにおける腐食の発生が顕著になるという問
題点がある。磁極部分層111aにおける腐食の発生
は、記録トラック幅の制御を困難にすると共に、オーバ
ーライト特性や非線形トランジションシフト(Non-line
ar Transition Shift;以下、NLTSと記す。)等
の記録特性を劣化させる。
【0028】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、短時間で微細な薄膜パターン
を精度よく形成することができ、且つ薄膜パターンにお
ける腐食の発生を防止できるようにした薄膜パターンの
形成方法を提供することにある。
【0029】本発明の第2の目的は、短時間で微細な形
状の磁性層を精度よく形成することができ、且つ磁性層
における腐食の発生を防止できるようにした薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜パターンの
形成方法は、被パターニング膜を形成する工程と、被パ
ターニング膜の一部を反応性イオンエッチングによって
エッチングして薄膜パターンを形成する工程と、薄膜パ
ターンを形成する工程によって得られた薄膜パターンの
断面より付着物を除去する工程とを備えたものである。
【0031】本発明の薄膜パターンの形成方法では、被
パターニング膜の一部を反応性イオンエッチングによっ
てエッチングすることによって薄膜パターンが形成さ
れ、その後、この薄膜パターンの断面より付着物が除去
される。
【0032】本発明の薄膜パターンの形成方法におい
て、付着物を除去する工程では、イオンミリングが用い
られてもよいし、逆スパッタリングが用いられてもよ
い。
【0033】また、本発明の薄膜パターンの形成方法に
おいて、薄膜パターンを形成する工程では、めっき法に
よって形成されたマスク層をマスクとして用いて被パタ
ーニング膜のエッチングを行ってもよい。この場合、マ
スク層は、めっき可能な磁性材料によって形成されても
よい。
【0034】また、本発明の薄膜パターンの形成方法に
おいて、薄膜パターンを形成する工程では、絶縁材料に
よって形成されたマスク層をマスクとして用いて被パタ
ーニング膜のエッチングを行ってもよい。
【0035】また、本発明の薄膜パターンの形成方法に
おいて、薄膜パターンを形成する工程における反応性イ
オンエッチングでは、反応性ガスとして塩素系ガスまた
はフッ素系ガスを用いてもよい。
【0036】また、本発明の薄膜パターンの形成方法に
おいて、薄膜パターンを形成する工程における反応性イ
オンエッチングは、50〜300℃の範囲内の温度で行
われてもよい。
【0037】また、本発明の薄膜パターンの形成方法に
おいて、被パターニング膜はスパッタリングによって形
成されてもよい。
【0038】また、本発明の薄膜パターンの形成方法に
おいて、被パターニング膜は高飽和磁束密度材料によっ
て形成されてもよい。なお、本発明において、高飽和磁
束密度材料とは、飽和磁束密度が1.6T以上の磁性材
料を言う。
【0039】また、本発明の薄膜パターンの形成方法に
おいて、薄膜パターンは、薄膜磁気ヘッドにおいて用い
られる磁性層であってもよい。
【0040】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法は、記
録媒体に対向する媒体対向面と、互いに磁気的に連結さ
れ、媒体対向面側において互いに対向する磁極部分を含
み、それぞれ少なくとも1つの層を含む第1および第2
の磁性層と、第1の磁性層の磁極部分と第2の磁性層の
磁極部分との間に設けられたギャップ層と、少なくとも
一部が第1および第2の磁性層の間に、第1および第2
の磁性層に対して絶縁された状態で設けられた薄膜コイ
ルとを備え、第2の磁性層はトラック幅を規定するトラ
ック幅規定層を含む薄膜磁気ヘッドの製造方法であっ
て、第1の磁性層を形成する工程と、第1の磁性層の磁
極部分の上にギャップ層を形成する工程と、ギャップ層
の上に第2の磁性層を形成する工程と、少なくとも一部
が第1および第2の磁性層の間に、この第1および第2
の磁性層に対して絶縁された状態で配置されるように、
薄膜コイルを形成する工程とを備え、第2の磁性層を形
成する工程は、被パターニング膜を形成する工程と、被
パターニング膜の一部を反応性イオンエッチングによっ
てエッチングしてトラック幅規定層を形成する工程と、
トラック幅規定層を形成する工程によって得られたトラ
ック幅規定層の断面より付着物を除去する工程とを含む
ものである。
【0041】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法では、
被パターニング膜の一部を反応性イオンエッチングによ
ってエッチングすることによってトラック幅規定層が形
成され、その後、このトラック幅規定層の断面より付着
物が除去される。
【0042】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法におい
て、付着物を除去する工程では、イオンミリングが用い
られてもよいし、逆スパッタリングが用いられてもよ
い。
【0043】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
において、トラック幅規定層を形成する工程では、めっ
き法によって形成されたマスク層をマスクとして用いて
被パターニング膜のエッチングを行ってもよい。この場
合、マスク層は、めっき可能な磁性材料によって形成さ
れてもよい。
【0044】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
において、トラック幅規定層を形成する工程では、絶縁
材料によって形成されたマスク層をマスクとして用いて
被パターニング膜のエッチングを行ってもよい。
【0045】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
において、トラック幅規定層を形成する工程における反
応性イオンエッチングでは、反応性ガスとして塩素系ガ
スまたはフッ素系ガスを用いてもよい。
【0046】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
において、トラック幅規定層を形成する工程における反
応性イオンエッチングは、50〜300℃の範囲内の温
度で行われてもよい。
【0047】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
において、被パターニング膜はスパッタリングによって
形成されてもよい。
【0048】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
において、被パターニング膜は高飽和磁束密度材料によ
って形成されてもよい。
【0049】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
は、更に、トラック幅規定層の形成後に、反応性イオン
エッチングによって、トラック幅規定層の周辺における
第1の磁性層の一部をエッチングする工程を備えていて
もよい。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 [第1の実施の形態]まず、図1ないし図5を参照し
て、本発明の第1の実施の形態に係る薄膜パターンの形
成方法を用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法について説明
する。なお、図1ないし図5において、(a)はエアベ
アリング面に垂直な断面を示し、(b)は磁極部分のエ
アベアリング面に平行な断面を示している。
【0051】本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法では、まず、図1に示したように、例えばアルティ
ック(Al23・TiC)よりなる基板1の上に、例え
ばアルミナ(Al23)よりなる絶縁層2を、約5μm
の厚みで堆積する。次に、絶縁層2の上に、磁性材料、
例えばパーマロイよりなる再生ヘッド用の下部シールド
層3を、約3μmの厚みに形成する。下部シールド層3
は、例えば、フォトレジスト膜をマスクにして、めっき
法によって、絶縁層2の上に選択的に形成する。次に、
図示しないが、全体に、例えばアルミナよりなる絶縁層
を、例えば4〜5μmの厚みに形成し、例えば化学機械
研磨(以下、CMPと記す。)によって、下部シールド
層3が露出するまで研磨して、表面を平坦化処理する。
【0052】次に、下部シールド層3の上に、絶縁膜と
しての下部シールドギャップ膜4を、例えば約20〜4
0nmの厚みに形成する。次に、下部シールドギャップ
膜4の上に、再生用のMR素子5を、数十nmの厚みに
形成する。MR素子5は、例えば、スパッタによって形
成したMR膜を選択的にエッチングすることによって形
成する。なお、MR素子5には、AMR素子、GMR素
子、あるいはTMR(トンネル磁気抵抗効果)素子等の
磁気抵抗効果を示す感磁膜を用いた素子を用いることが
できる。次に、下部シールドギャップ膜4の上に、MR
素子5に電気的に接続される一対の電極層6を、数十n
mの厚みに形成する。次に、下部シールドギャップ膜4
およびMR素子5の上に、絶縁膜としての上部シールド
ギャップ膜7を、例えば約20〜40nmの厚みに形成
し、MR素子5をシールドギャップ膜4,7内に埋設す
る。シールドギャップ膜4,7に使用する絶縁材料とし
ては、アルミナ、窒化アルミニウム、ダイヤモンドライ
クカーボン(DLC)等がある。また、シールドギャッ
プ膜4,7は、スパッタ法によって形成してもよいし、
化学的気相成長(CVD)法によって形成してもよい。
アルミナ膜よりなるシールドギャップ膜4,7をCVD
法によって形成する場合には、材料としては例えばトリ
メチルアルミニウム(Al(CH33)およびH2Oを
用いる。CVD法を用いると、薄く、且つ緻密でピンホ
ールの少ないシールドギャップ膜4,7を形成すること
が可能となる。
【0053】次に、上部シールドギャップ膜7の上に、
磁性材料からなり、再生ヘッドと記録ヘッドの双方に用
いられる上部シールド層兼下部磁極層(以下、下部磁極
層と記す。)8を、例えば約2.5〜3.5μmの厚み
で、選択的に形成する。下部磁極層8は、NiFe(N
i:80重量%,Fe:20重量%)や、高飽和磁束密
度材料であるNiFe(Ni:45重量%,Fe:55
重量%)等を用い、めっき法によって所定のパターンに
形成してもよいし、高飽和磁束密度材料であるFeN,
FeZrN等の材料を用い、スパッタ後、選択的にエッ
チングして所定のパターンに形成してもよい。この他に
も、高飽和磁束密度材料であるCoFe、Co系アモル
ファス材等を用いてもよい。
【0054】次に、図2に示したように、全体に、下部
磁極層8の上に、絶縁材料よりなる記録ギャップ層9
を、例えば例えば0.1〜0.15μmの厚みに形成す
る。記録ギャップ層9に使用する絶縁材料としては、一
般的に、アルミナ、窒化アルミニウム、シリコン酸化物
系材料、シリコン窒化物系材料、ダイヤモンドライクカ
ーボン(DLC)等がある。また、記録ギャップ層9
は、スパッタ法によって形成してもよいし、化学的気相
成長(CVD)法によって形成してもよい。アルミナ膜
よりなる記録ギャップ層9をCVD法によって形成する
場合には、材料としては例えばトリメチルアルミニウム
(Al(CH33)およびH2Oを用いる。CVD法を
用いると、薄く、且つ緻密でピンホールの少ない記録ギ
ャップ層9を形成することが可能となる。
【0055】次に、磁路形成のために、後述する薄膜コ
イル14の中心の近傍の位置において、記録ギャップ層
9を部分的にエッチングしてコンタクトホール9Aを形
成する。
【0056】次に、記録ギャップ層9の上において、エ
アベアリング面30から所定の距離だけ離れた位置から
コンタクトホール9Aの近傍の位置にかけて、スロート
ハイトを規定するための、例えばアルミナよりなる絶縁
層10を、例えば0.8μmの厚みに形成する。
【0057】次に、全体に、FeNやFeCo等の高飽
和磁束密度材料をスパッタリングして、被パターニング
膜11を、約0.5〜1.0μmの厚みに形成する。次
に、この被パターニング膜11の上に、めっき法によっ
て、所定のパターンの磁性層12a,12bを、例えば
2.5μmの厚みに形成する。磁性層12aは、被パタ
ーニング膜11のうち磁極部分となる部分の上に形成さ
れ、磁性層12bは、被パターニング膜11のうちコン
タクトホール9Aの上に位置する部分の上に形成され
る。磁性層12a,12bは、後述するように被パター
ニング膜11を反応性イオンエッチングによってエッチ
ングする際のマスクとされる。従って、磁性層12a,
12bは、本発明におけるマスク層に対応する。
【0058】磁性層12a,12bの材料は、めっき可
能な磁性材料であればよく、例えばNi:80重量%、
Fe:20重量%の組成を持つNiFeでもよいし、N
i:45重量%以下、Fe:55重量%以上の組成を持
つ高飽和磁束密度のNiFeでもよい。
【0059】次に、図3に示したように、磁性層12
a,12bをマスクとして、反応性イオンエッチング
(以下、RIEと記す。)によって、被パターニング膜
11および絶縁層10をエッチングする。これにより、
被パターニング膜11がパターニングされて、上部磁極
層の磁極部分の一部を含む磁極部分層11aと、下部磁
極層8に接続される磁性層11bとが形成され、絶縁層
10がパターニングされて、スロートハイトを規定する
スロートハイト規定層10aが形成される。また、この
エッチングによって、後述する薄膜コイル14を形成す
る領域に、コイル収納部13が形成される。コイル収納
部13の底部は記録ギャップ層9の上面となっている。
【0060】次に、磁極部分層11aの周辺において、
磁性層12aをマスクとして、RIEによって、記録ギ
ャップ層9と、下部磁極層8の一部をエッチングして、
図3(b)に示したようなトリム構造を形成する。この
トリム構造によれば、狭トラックの書き込み時に発生す
る磁束の広がりによる実効トラック幅の増加を防止する
ことができる。
【0061】磁極部分層11aは、記録トラック幅と等
しい幅を有する。従って、磁極部分層11aは、本発明
におけるトラック幅規定層に対応する。本実施の形態で
は、磁性層12aは、上部磁極層の磁極部分の他の一部
を含み、記録トラック幅と等しい幅を有する。
【0062】RIEにおける反応性ガスとしては、Cl
2、BCl3等の塩素系ガスや、CF 4、SF6等のフッ素
系ガス等が用いられるが、特に、Cl2またはBCl3
用いるのが好ましい。また、RIEは、50〜300℃
の範囲内の温度で行うのが好ましい。このような高い温
度でRIEを行うことにより、磁性層12a,12bを
NiFeを用いて形成した場合に、RIEの際にNi分
子が再付着することを防止することができる。
【0063】次に、RIEによって得られたパターンの
断面を、例えばアルゴン系ガスを用いたイオンミリング
によってわずかにエッチングする。イオンミリングの際
のイオンビームの投射角度(パターンの底面に対する角
度)は例えば45°〜70°とし、エッチングの時間は
例えば1〜5分とする。このイオンミリングによって、
RIEの際に上記断面に付着した反応性ガスの成分の分
子、例えば塩素分子を、上記断面より除去することがで
きる。これにより、上記断面における腐食の発生を防止
することができる。
【0064】また、RIEによって得られたパターンの
断面をイオンミリングによってわずかにエッチングする
ことにより、記録トラック幅を規定する磁極部分層11
aの幅を、RIEによって得られる幅よりも小さくする
ことができる。例えば、RIEによって、磁極部分層1
1aおよび磁性層12aの幅を0.3μmとし、イオン
ミリングによって、磁極部分層11aおよび磁性層12
aの両側面を0.05μmずつエッチングすることによ
り、磁極部分層11aおよび磁性層12aの幅、すなわ
ち記録トラック幅を0.2μmとすることができる。
【0065】なお、上記イオンミリングの代りに、逆ス
パッタリング(スパッタエッチング)を用いてもよい。
【0066】上述のように、被パターニング膜11をR
IEによってエッチングしてパターニングした後、得ら
れたパターンの断面をイオンミリングによってわずかに
エッチングする方法が、本実施の形態に係る薄膜パター
ンの形成方法である。
【0067】次に、図4に示したように、コイル収納部
13に、例えばフレームめっき法によって、例えば銅
(Cu)よりなる薄膜コイル14を、例えば1.0〜
2.0μmの厚みおよび1.2〜2.0μmのコイルピ
ッチで形成する。薄膜コイル14は、磁性層11bを中
心にして巻回されるように形成される。なお、図4
(a)において、符号14aは、薄膜コイル14を後述
するリード層18と接続するための接続部を示してい
る。
【0068】次に、薄膜コイル14を覆うようにフォト
レジスト層15を形成する。次に、全体に、例えばアル
ミナよりなる絶縁層16を、約3〜4μmの厚みに形成
する。次に、例えばCMPによって、磁性層12a、1
2bが露出するまで、絶縁層16を研磨して、表面を平
坦化処理する。
【0069】次に、図5に示したように、接続部14a
の上において、絶縁層16を部分的にエッチングしてコ
ンタクトホールを形成する。次に、磁性層12a、絶縁
層16および磁性層12bの上に、上部磁極層のヨーク
部分となるヨーク部分層17を、例えば約2〜3μmの
厚みに形成する。このとき同時に、接続部14aに接続
されるリード層18を、例えば約2〜3μmの厚みに形
成する。ヨーク部分層17は、NiFe(Ni:80重
量%,Fe:20重量%)や、高飽和磁束密度材料であ
るNiFe(Ni:45重量%,Fe:55重量%)等
を用い、めっき法によって所定のパターンに形成しても
よいし、高飽和磁束密度材料であるFeN,FeZrN
等の材料を用い、選択的にエッチングして所定のパター
ンに形成してもよい。この他にも、高飽和磁束密度材料
であるCoFe,Co系アモルファス材等を用いてもよ
い。また、高周波特性の改善のため、ヨーク部分層17
を、無機系の絶縁膜とパーマロイ等の磁性層とを何層に
も重ね合わせた構造としてもよい。
【0070】ヨーク部分層17のエアベアリング面30
側の端面は、エアベアリング面30から例えば0.5〜
1.0μmだけ離れた位置、本実施の形態では特に、ス
ロートハイトゼロ位置(本実施の形態では、スロートハ
イト規定層10aのエアベアリング面30側の端部の位
置)の近傍の位置に配置されている。
【0071】次に、全体に、例えばアルミナよりなるオ
ーバーコート層19を、例えば20〜40μmの厚みに
形成し、その表面を平坦化して、その上に、図示しない
電極用パッドを形成する。最後に、上記各層を含むスラ
イダの研磨加工を行って、記録ヘッドおよび再生ヘッド
を含む薄膜磁気ヘッドのエアベアリング面30を形成し
て、薄膜磁気ヘッドが完成する。
【0072】本実施の形態では、下部磁極層8が本発明
における第1の磁性層に対応し、磁極部分層11a、磁
性層11b,12a,12bおよびヨーク部分層17よ
りなる上部磁極層が、本発明における第2の磁性層に対
応する。また、下部シールド層3は、本発明における第
1のシールド層に対応する。また、下部磁極層8は、上
部シールド層を兼ねているので、本発明における第2の
シールド層にも対応する。
【0073】以上説明したように、本実施の形態に係る
製造方法によって製造される薄膜磁気ヘッドは、記録媒
体に対向する媒体対向面(エアベアリング面30)と、
再生ヘッドと、記録ヘッド(誘導型電磁変換素子)とを
備えている。再生ヘッドは、MR素子5と、記録媒体に
対向する媒体対向面(エアベアリング面30)側の一部
がMR素子5を挟んで対向するように配置され、MR素
子5をシールドするための下部シールド層3および上部
シールド層(下部磁極層8)とを有している。
【0074】記録ヘッドは、互いに磁気的に連結され、
媒体対向面側において互いに対向する磁極部分を含み、
それぞれ少なくとも1つの層を含む下部磁極層8および
上部磁極層(磁極部分層11a、磁性層11b,12
a,12bおよびヨーク部分層17)と、これら2つの
磁極層の各磁極部分の間に設けられた記録ギャップ層9
と、少なくとも一部がこれら2つの磁極層の間に、2つ
の磁極層に対して絶縁された状態で配設された薄膜コイ
ル14とを有している。
【0075】本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法では、FeNやFeCo等の高飽和磁束密度材料よ
りなる被パターニング膜11をRIEによってエッチン
グしてパターニングした後、パターンの断面をイオンミ
リングによってわずかにエッチングすることによって、
記録トラック幅を規定する磁極部分層11aを形成して
いる。被パターニング膜11をRIEによってエッチン
グする際のエッチング速度は、200nm/分程度であ
り、イオンミリングによるエッチングに比べて大変大き
い。しかも、被パターニング膜11をRIEによってエ
ッチングした場合には、パターンの断面を底面に対して
90°に近い角度をなすように形成することができる。
【0076】また、本実施の形態では、RIEによって
得られたパターンの断面をイオンミリングによってわず
かにエッチングするようにしたので、RIEによってパ
ターンの断面に付着した付着物、例えば塩素分子等の反
応性ガスの成分の分子を、パターンの断面より除去する
ことができる。
【0077】更に、本実施の形態では、RIEによって
得られたパターンの断面をイオンミリングによってわず
かにエッチングすることにより、記録トラック幅を規定
する磁極部分層11aの幅を、RIEによって得られる
幅よりも小さくすることができる。
【0078】以上のことから、本実施の形態によれば、
短時間で微細な磁極部分層11aを精度よく形成するこ
とができ、且つ磁極部分層11aにおける腐食の発生を
防止することができる。従って、本実施の形態によれ
ば、記録トラック幅の小さな薄膜磁気ヘッドを実現する
ことができる。また、本実施の形態によれば、被パター
ニング膜11をRIEによってエッチングする際のエッ
チング速度が大きいことと、被パターニング膜11をR
IEによってエッチングして得られるパターンの断面が
底面に対してなす角度が90°に近いことから、磁極部
分層11aの幅を小さくしながら、磁極部分層11aを
厚くすることが可能になる。これらのことから、本実施
の形態によれば、薄膜磁気ヘッドにおいてオーバーライ
ト特性やNLTS等の記録特性を向上させることができ
る。
【0079】また、本実施の形態によれば、薄膜コイル
14を磁極部分層11aの側方に配置するようにしたの
で、薄膜コイル14のエアベアリング面30側の端部を
磁極部分層11aの端部の近くに配置することが可能で
ある。また、本実施の形態によれば、薄膜コイル14が
平坦な記録ギャップ層9の上に形成されるので、薄膜コ
イル14を微細に精度よく形成することが可能となる。
これらのことから、本実施の形態によれば磁路長の縮小
が可能になる。
【0080】ところで、記録トラック幅に等しい幅とス
ロートハイトに等しい長さとを有する磁極部分にヨーク
部分層を接続する場合には、両者の接続部分で磁路の断
面積が急激に減少するため、この部分で磁束の飽和が生
じる可能がある。これは、特にスロートハイトが小さく
なったときに顕著になる。
【0081】これに対し、本実施の形態では、磁極部分
層11a、およびその上に配置された磁性層12aのエ
アベアリング面30とは反対側(図5(a)において右
側)の端部を、スロートハイトゼロ位置よりもエアベア
リング面30から離れた位置に配置している。従って、
本実施の形態によれば、磁性層12aとヨーク部分層1
7とを、比較的広い接触面積で接触させて接続すること
ができる。従って、本実施の形態によれば、ヨーク部分
層17から磁極部分層11aにかけて磁路の断面積が急
激に減少することがなく、磁路の途中での磁束の飽和を
防止することができる。その結果、本実施の形態によれ
ば、薄膜コイル14で発生した起磁力を効率よく記録に
利用することが可能となる。このことから、本実施の形
態によれば、記録ヘッドの高周波特性やNLTSやオー
バーライト特性の優れた薄膜磁気ヘッドを提供すること
が可能となる。
【0082】また、本実施の形態では、ヨーク部分層1
7のエアベアリング面30側の端面をエアベアリング面
30から離れた位置に配置している。従って、本実施の
形態によれば、記録すべき領域以外の領域へのデータの
書き込み、すなわちサイドライトを防止することができ
る。また、本実施の形態では、磁極部分層11aおよび
磁性層12aのエアベアリング面30とは反対側の端部
を、スロートハイトゼロ位置よりもエアベアリング面3
0から離れた位置に配置しているので、上述のようにヨ
ーク部分層17のエアベアリング面30側の端面をエア
ベアリング面30から離れた位置に配置しても、磁路の
断面積が急激に減少することがない。
【0083】また、本実施の形態では、コイル収納部1
3に収納された薄膜コイル14をフォトレジスト層15
で覆い、更にその上に絶縁層16を設け、この絶縁層1
6の上面を、磁性層12a,12bの上面と共に平坦化
したので、その後に形成されるヨーク部分層17を精度
よく形成することが可能となる。
【0084】[第2の実施の形態]次に、図6ないし図
9を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る薄膜パ
ターンの形成方法を用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法に
ついて説明する。なお、図6ないし図9において、
(a)はエアベアリング面に垂直な断面を示し、(b)
は磁極部分のエアベアリング面に平行な断面を示してい
る。
【0085】本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法では、絶縁層10を形成する工程までは、第1の実
施の形態と同様である。
【0086】本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法では、次に、図6に示したように、全体に、FeN
やFeCo等の高飽和磁束密度材料をスパッタリングし
て、被パターニング膜21を、約1.0〜2.0μmの
厚みに形成する。次に、この被パターニング膜21の上
に、アルミナ等の絶縁材料によって、所定のパターンの
マスク層22a,22bを、例えば1.0μmの厚みに
形成する。マスク層22aは、被パターニング膜21の
うち磁極部分となる部分の上に形成され、マスク層22
bは、被パターニング膜21のうちコンタクトホール9
Aの上に位置する部分の上に形成される。マスク層22
a,22bは、例えば、アルミナ層の上に、パターニン
グされた金属層を形成し、この金属層をマスクとして、
反応性イオンエッチングによってアルミナ層をエッチン
グすることによって形成される。
【0087】次に、図7に示したように、マスク層22
a,22bをマスクとして、RIEによって、被パター
ニング膜21および絶縁層10をエッチングする。これ
により、被パターニング膜21がパターニングされて、
上部磁極層の磁極部分を含む磁極部分層21aと、下部
磁極層8に接続される磁性層21bとが形成され、絶縁
層10がパターニングされて、スロートハイトを規定す
るスロートハイト規定層10aが形成される。また、こ
のエッチングによって、後述する薄膜コイル24を形成
する領域に、コイル収納部23が形成される。コイル収
納部23の底部は記録ギャップ層9の上面となってい
る。
【0088】次に、磁極部分層21aの周辺において、
マスク層22aをマスクとして、RIEによって、記録
ギャップ層9と、下部磁極層8の一部をエッチングし
て、図7(b)に示したようなトリム構造を形成する。
【0089】磁極部分層21aは、記録トラック幅と等
しい幅を有する。従って、磁極部分層21aは、本発明
におけるトラック幅規定層に対応する。
【0090】次に、RIEによって得られたパターンの
断面をイオンミリングによってわずかにエッチングす
る。RIEやイオンミリングの条件は、第1の実施の形
態と同様である。なお、イオンミリングの代りに、逆ス
パッタリング(スパッタエッチング)を用いてもよい。
【0091】上述のように、被パターニング膜21をR
IEによってエッチングしてパターニングした後、得ら
れたパターンの断面をイオンミリングによってわずかに
エッチングする方法が、本実施の形態に係る薄膜パター
ンの形成方法である。
【0092】次に、図8に示したように、コイル収納部
23に、例えばフレームめっき法によって、例えば銅
(Cu)よりなる薄膜コイル24を、例えば1.0〜
2.0μmの厚みおよび1.2〜2.0μmのコイルピ
ッチで形成する。薄膜コイル24は、磁性層21bを中
心にして巻回されるように形成される。なお、図8
(a)において、符号24aは、薄膜コイル24を後述
するリード層28と接続するための接続部を示してい
る。
【0093】次に、薄膜コイル24を覆うようにフォト
レジスト層25を形成する。次に、全体に、例えばアル
ミナよりなる絶縁層26を、約3〜4μmの厚みに形成
する。次に、例えばCMPによって、磁極部分層21a
および磁性層21bが露出するまで、絶縁層26を研磨
して、表面を平坦化処理する。
【0094】次に、図9に示したように、接続部24a
の上において、絶縁層26を部分的にエッチングしてコ
ンタクトホールを形成する。次に、磁極部分層21a、
絶縁層26および磁性層21bの上に、上部磁極層のヨ
ーク部分となるヨーク部分層27を、例えば約2〜3μ
mの厚みに形成する。このとき同時に、接続部24aに
接続されるリード層28を、例えば約2〜3μmの厚み
に形成する。ヨーク部分層27は、NiFe(Ni:8
0重量%,Fe:20重量%)や、高飽和磁束密度材料
であるNiFe(Ni:45重量%,Fe:55重量
%)等を用い、めっき法によって所定のパターンに形成
してもよいし、高飽和磁束密度材料であるFeN,Fe
ZrN等の材料を用い、選択的にエッチングして所定の
パターンに形成してもよい。この他にも、高飽和磁束密
度材料であるCoFe,Co系アモルファス材等を用い
てもよい。また、高周波特性の改善のため、ヨーク部分
層27を、無機系の絶縁膜とパーマロイ等の磁性層とを
何層にも重ね合わせた構造としてもよい。
【0095】ヨーク部分層27のエアベアリング面30
側の端面は、エアベアリング面30から例えば0.5〜
1.0μmだけ離れた位置、本実施の形態では特に、ス
ロートハイトゼロ位置(本実施の形態では、スロートハ
イト規定層10aのエアベアリング面30側の端部の位
置)の近傍の位置に配置されている。
【0096】次に、全体に、例えばアルミナよりなるオ
ーバーコート層29を、例えば20〜40μmの厚みに
形成し、その表面を平坦化して、その上に、図示しない
電極用パッドを形成する。最後に、上記各層を含むスラ
イダの研磨加工を行って、記録ヘッドおよび再生ヘッド
を含む薄膜磁気ヘッドのエアベアリング面30を形成し
て、薄膜磁気ヘッドが完成する。
【0097】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0098】本発明は、上記各実施の形態に限定され
ず、種々の変更が可能である。例えば、上記各実施の形
態では、基体側に読み取り用のMR素子を形成し、その
上に、書き込み用の誘導型電磁変換素子を積層した構造
の薄膜磁気ヘッドについて説明したが、この積層順序を
逆にしてもよい。
【0099】つまり、基体側に書き込み用の誘導型電磁
変換素子を形成し、その上に、読み取り用のMR素子を
形成してもよい。このような構造は、例えば、上記実施
の形態に示した上部磁極層の機能を有する磁性膜を下部
磁極層として基体側に形成し、記録ギャップ膜を介し
て、それに対向するように上記実施の形態に示した下部
磁極層の機能を有する磁性膜を上部磁極層として形成す
ることにより実現できる。この場合、誘導型電磁変換素
子の上部磁極層とMR素子の下部シールド層を兼用させ
ることが好ましい。
【0100】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
は、誘導型電磁変換素子のみを備えた記録専用の薄膜磁
気ヘッドや、誘導型電磁変換素子によって記録と再生を
行う薄膜磁気ヘッドにも適用することができる。
【0101】また、本発明の薄膜パターンの形成方法
は、薄膜磁気ヘッドにおける記録ヘッドの上部磁極層の
パターニングに限らず、再生ヘッドの上下の各シールド
層や、記録ヘッドの下部磁極層のパターニングにも適用
することができる。
【0102】また、本発明の薄膜パターンの形成方法
は、薄膜磁気ヘッドにおける磁性層のパターニングに限
らず、CuやAl等を用いた配線パターン等の、種々の
薄膜パターンの形成に適用することができる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし11
のいずれかに記載の薄膜パターンの形成方法によれば、
被パターニング膜の一部を反応性イオンエッチングによ
ってエッチングすることによって薄膜パターンを形成し
た後、この薄膜パターンの断面より付着物を除去するよ
うにしたので、短時間で微細な薄膜パターンを精度よく
形成することができ、且つ薄膜パターンにおける腐食の
発生を防止することができるという効果を奏する。
【0104】また、請求項12ないし22のいずれかに
記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法によれば、被パターニ
ング膜の一部を反応性イオンエッチングによってエッチ
ングすることによってトラック幅規定層を形成した後、
このトラック幅規定層の断面より付着物を除去するよう
にしたので、短時間で微細な形状の磁性層であるトラッ
ク幅規定層を精度よく形成することができ、且つトラッ
ク幅規定層における腐食の発生を防止することができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法における一工程を説明するための断面図で
ある。
【図2】図1に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図3】図2に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図4】図3に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図5】図4に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法における一工程を説明するための断面図で
ある。
【図7】図6に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図8】図7に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図9】図8に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図10】薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例における一
工程を説明するための断面図である。
【図11】図10に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図12】図11に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図13】図12に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図14】図13に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【符号の説明】
1…基板、2…絶縁層、3…下部シールド層、5…MR
素子、8…下部磁極層、9…記録ギャップ層、10a…
スロートハイト規定層、11…被パターニング膜、11
a…磁極部分層、11b、12a、12b…磁性層、1
3…コイル収納部、14…薄膜コイル、16…絶縁層、
17…ヨーク部分層、19…オーバーコート層。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被パターニング膜を形成する工程と、 前記被パターニング膜の一部を反応性イオンエッチング
    によってエッチングして薄膜パターンを形成する工程
    と、 前記薄膜パターンを形成する工程によって得られた薄膜
    パターンの断面より付着物を除去する工程とを備えたこ
    とを特徴とする薄膜パターンの形成方法。
  2. 【請求項2】 前記付着物を除去する工程では、イオン
    ミリングが用いられることを特徴とする請求項1記載の
    薄膜パターンの形成方法。
  3. 【請求項3】 前記付着物を除去する工程では、逆スパ
    ッタリングが用いられることを特徴とする請求項1記載
    の薄膜パターンの形成方法。
  4. 【請求項4】 前記薄膜パターンを形成する工程では、
    めっき法によって形成されたマスク層をマスクとして用
    いて被パターニング膜のエッチングを行うことを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載の薄膜パターン
    の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記マスク層は、めっき可能な磁性材料
    によって形成されることを特徴とする請求項4記載の薄
    膜パターンの形成方法。
  6. 【請求項6】 前記薄膜パターンを形成する工程では、
    絶縁材料によって形成されたマスク層をマスクとして用
    いて被パターニング膜のエッチングを行うことを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載の薄膜パターン
    の形成方法。
  7. 【請求項7】 前記薄膜パターンを形成する工程におけ
    る反応性イオンエッチングでは、反応性ガスとして塩素
    系ガスまたはフッ素系ガスを用いることを特徴とする請
    求項1ないし6のいずれかに記載の薄膜パターンの形成
    方法。
  8. 【請求項8】 前記薄膜パターンを形成する工程におけ
    る反応性イオンエッチングは、50〜300℃の範囲内
    の温度で行われることを特徴とする請求項1ないし7の
    いずれかに記載の薄膜パターンの形成方法。
  9. 【請求項9】 前記被パターニング膜はスパッタリング
    によって形成されることを特徴とする請求項1ないし8
    のいずれかに記載の薄膜パターンの形成方法。
  10. 【請求項10】 前記被パターニング膜は高飽和磁束密
    度材料によって形成されることを特徴とする請求項1な
    いし9のいずれかに記載の薄膜パターンの形成方法。
  11. 【請求項11】 前記薄膜パターンは、薄膜磁気ヘッド
    において用いられる磁性層であることを特徴とする請求
    項1ないし10のいずれかに記載の薄膜パターンの形成
    方法。
  12. 【請求項12】 記録媒体に対向する媒体対向面と、互
    いに磁気的に連結され、前記媒体対向面側において互い
    に対向する磁極部分を含み、それぞれ少なくとも1つの
    層を含む第1および第2の磁性層と、前記第1の磁性層
    の磁極部分と前記第2の磁性層の磁極部分との間に設け
    られたギャップ層と、少なくとも一部が前記第1および
    第2の磁性層の間に、前記第1および第2の磁性層に対
    して絶縁された状態で設けられた薄膜コイルとを備え、
    前記第2の磁性層はトラック幅を規定するトラック幅規
    定層を含む薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、 前記第1の磁性層を形成する工程と、 前記第1の磁性層の磁極部分の上に前記ギャップ層を形
    成する工程と、 前記ギャップ層の上に前記第2の磁性層を形成する工程
    と、 少なくとも一部が前記第1および第2の磁性層の間に、
    この第1および第2の磁性層に対して絶縁された状態で
    配置されるように、前記薄膜コイルを形成する工程とを
    備え、 前記第2の磁性層を形成する工程は、 被パターニング膜を形成する工程と、 前記被パターニング膜の一部を反応性イオンエッチング
    によってエッチングして前記トラック幅規定層を形成す
    る工程と、 前記トラック幅規定層を形成する工程によって得られた
    トラック幅規定層の断面より付着物を除去する工程とを
    含むことを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記付着物を除去する工程では、イオ
    ンミリングが用いられることを特徴とする請求項12記
    載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記付着物を除去する工程では、逆ス
    パッタリングが用いられることを特徴とする請求項12
    記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記トラック幅規定層を形成する工程
    では、めっき法によって形成されたマスク層をマスクと
    して用いて被パターニング膜のエッチングを行うことを
    特徴とする請求項12ないし14のいずれかに記載の薄
    膜磁気ヘッドの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記マスク層は、めっき可能な磁性材
    料によって形成されることを特徴とする請求項15記載
    の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記トラック幅規定層を形成する工程
    では、絶縁材料によって形成されたマスク層をマスクと
    して用いて被パターニング膜のエッチングを行うことを
    特徴とする請求項12ないし14のいずれかに記載の薄
    膜磁気ヘッドの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記トラック幅規定層を形成する工程
    における反応性イオンエッチングでは、反応性ガスとし
    て塩素系ガスまたはフッ素系ガスを用いることを特徴と
    する請求項12ないし17のいずれかに記載の薄膜磁気
    ヘッドの製造方法。
  19. 【請求項19】 前記トラック幅規定層を形成する工程
    における反応性イオンエッチングは、50〜300℃の
    範囲内の温度で行われることを特徴とする請求項12な
    いし18のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方
    法。
  20. 【請求項20】 前記被パターニング膜はスパッタリン
    グによって形成されることを特徴とする請求項12ない
    し19のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  21. 【請求項21】 前記被パターニング膜は高飽和磁束密
    度材料によって形成されることを特徴とする請求項12
    ないし20のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方
    法。
  22. 【請求項22】 更に、前記トラック幅規定層の形成後
    に、反応性イオンエッチングによって、前記トラック幅
    規定層の周辺における第1の磁性層の一部をエッチング
    する工程を備えたことを特徴とする請求項12ないし2
    1のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
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