JPH08138180A - 警報制御処理装置 - Google Patents

警報制御処理装置

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JPH08138180A
JPH08138180A JP27391694A JP27391694A JPH08138180A JP H08138180 A JPH08138180 A JP H08138180A JP 27391694 A JP27391694 A JP 27391694A JP 27391694 A JP27391694 A JP 27391694A JP H08138180 A JPH08138180 A JP H08138180A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、警報パターンを自動変更し、短時
間内の不要な警報の発生を回避し、オペレータによる操
作の煩わしさを解消することにある。 【構成】 プラント状態信号とパターン設定部12の警
報パターンとから信号状態に変化が発生したとき、記憶
指令を出力する信号入力処理手段11と、この記憶指令
を受けると、プラント状態信号を時系列的に記憶し、警
報発生と警報回復とを検出する信号状態時系列管理手段
13と、記憶された時系列的なプラント状態信号から同
一の警報発生と判断したとき、時系列的なプラント状態
信号の警報発生推移を学習し、この警報発生推移データ
が一定偏差内で発生する警報の場合には警報サプレス要
求信号を出力する警報サプレス要求手段17と、この警
報サプレス要求信号に基づいて前記警報パターンを変更
する警報パターン変更手段17とを設けた警報制御処理
装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄鋼製造プラント、食
品製造プラント、紙パルプ製造プラント等の各種プラン
トの監視制御を行うプロセス制御装置に利用される警報
制御処理装置に係わり、特にプロセス制御装置のマンマ
シンインターフェーィスとして位置づけられるプロセス
コンソール等に適用される警報制御処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種プラントの監視制御に用い
られるプロセスコンソールは、CRT付きコンソールな
どによる監視結果に基づいて自動的または手動的な操作
を繰り返しながら、プラントの動作状況等を監視制御す
ることが行われている。
【0003】このプロセスコンソールは、図5ないし図
7に示すように、コンソール部101にCRT表示装置
102およびキーボード103が取り付けられ、一方、
コンソール部101の内部にはプラントを制御する制御
部104が設けられている。なお、キーボード103に
はスクロールキー105、自由割付キー106および数
字入力テンキー107などが配列されている。
【0004】従来、以上のようなプロセスコンソール等
に適用される警報制御処理装置は、予め初期警報パター
ンが設定され、外部から入力されるプラント状態信号と
初期警報パターンとを比較し、プラント状態信号が初期
警報パターンを越えたときCRT画面に警報発生を表示
し、またプラント状態信号が初期警報パターン内に入っ
たときCRT画面に警報回復を表示し、或いは警報発生
および警報回復をプリンタから印字出力している。
【0005】ところで、従来、不要な警報を極力避ける
観点から、プラント立ち上げ時または立ち下げ時に予め
不要な警報を発生することが分かっている場合、オペレ
ータがキーボード3から各種の信号に対する警報発生禁
止を設定し、通常のプラント運転状態などに戻ったと
き、再度予め決められている初期警報パターンを設定す
る方式をとっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、以上のような
警報制御処理装置では、予めプラントの状態が分かって
いなかったり、或いは警報発生禁止の設定機能を備えて
いないとき、プラント立ち上げ時または立ち下げ時に警
報発生・警報回復を繰り返し表示し、また通常の運転状
態であっても、プラント状態信号のふらつき等により短
時間に同一の警報発生および警報回復を繰り返し表示す
ることになる。このことは、警報発生・警報回復時の処
理としては、不要な警報、重要な警報に関係なく、警報
発生・警報回復を画面表示および印字出力してしまう問
題がある。なお、同一の警報とは同一の原因に基づいて
警報発生・警報回復を繰り返す警報を意味する。
【0007】また、オペレータは、警報発生の度に表示
確認およびブザーリセット等の操作を行う必要があり、
非常に煩雑であるとともに、警報発生に対する原因解明
を余儀なくされる問題がある。
【0008】さらに、予め定められる初期警報パターン
に従って警報発生・警報回復を判断しているので、重要
警報の発生に対する感度が低くなってしまう問題があ
る。請求項1に係わる発明の目的は、警報発生時に容易
に警報発生原因を解明可能とする警報制御処理装置を提
供することを目的とする。
【0009】請求項2に係わる発明の目的は、同一の警
報発生時、適切に警報パターンに変更することにより、
不要、かつ、頻繁な警報を回避する警報制御処理装置を
提供することを目的とする。
【0010】次に、請求項3に係わる発明の目的は、あ
る機器の故障による警報発生時に他の機器の警報状態を
容易に予測し明示する警報制御処理装置を提供すること
を目的とする。さらに、請求項4に係わる発明の目的
は、不要な警報を抑制し、重要な警報のみを発生可能と
する警報制御処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、予め警報パターンが設
定され、入力されるプラント状態信号と前記警報パター
ンとに基づいて信号状態を診断し、この信号状態に変化
が発生したとき、記憶指令を出力する信号入力処理手段
と、この信号入力処理手段からの記憶指令を受けて、前
記プラント状態信号を時系列的に記憶するとともに、警
報発生と警報回復とを検出する信号状態時系列管理手段
と、この信号状態時系列管理手段によって記憶される時
系列的なプラント状態信号から同一の警報発生と判断し
たとき、時系列的なプラント状態信号の警報発生推移を
順次記憶し、今回の警報発生推移データと既に記憶され
ている警報発生推移データとに応じて今回警報発生時の
警報原因を解明する原因解明手段とを設けた警報制御処
理装置である。
【0012】次に、請求項2に対応する発明は、予め警
報パターンが設定され、入力されるプラント状態信号と
前記警報パターンとに基づいて信号状態を診断し、この
信号状態に変化が発生したとき、記憶指令を出力する信
号入力処理手段と、この信号入力処理手段からの記憶指
令を受けて、前記プラント状態信号を時系列的に記憶す
るとともに、警報発生と警報回復とを検出する信号状態
時系列管理手段と、この信号状態時系列管理手段によっ
て記憶される時系列的なプラント状態信号から同一の警
報発生と判断したとき、時系列的なプラント状態信号の
警報発生推移を学習し、この警報発生推移データが一定
偏差内で発生する警報のとき、警報サプレス要求信号を
出力する警報サプレス要求手段と、この警報サプレス要
求手段からの警報サプレス要求信号に基づいて前記警報
パターンを変更する警報パターン変更手段とを設けた警
報制御処理装置である。
【0013】さらに、請求項3に対応する発明は、予め
警報パターンが設定され、入力されるプラント状態信号
と前記警報パターンとに基づいて信号状態を診断し、こ
の信号状態に変化が発生したとき、記憶指令を出力する
信号入力処理手段と、この信号入力処理手段からの記憶
指令を受けて、前記プラント状態信号を時系列的に記憶
するとともに、警報発生と警報回復とを検出する信号状
態時系列管理手段と、この信号状態時系列管理手段によ
って記憶される時系列的なプラント状態信号から同一の
警報発生と判断したとき、時系列的なプラント状態信号
の警報発生推移を学習する学習手段と、あるプラント状
態信号入力機器の故障等による警報発生時、前記時系列
的なプラント状態信号を取り込んで前記機器の故障等に
よって発生する2次的警報の発生を前記学習手段の学習
結果から予測する2次的警報発生予測手段と、予めプラ
ントフローが記憶され、前記2次的警報発生予測手段の
予測結果を表示されるプラントフローに表示する警報シ
ュミレーション表示手段とを設けた警報制御処理装置で
ある。
【0014】さらに、請求項4に対応する発明は、予め
警報パターンが設定され、入力されるプラント状態信号
と前記警報パターンとに基づいて信号状態を診断し、こ
の信号状態に変化が発生したとき、記憶指令を出力する
信号入力処理手段と、この信号入力処理手段からの記憶
指令を受けて、前記プラント状態信号を時系列的に記憶
するととともに、警報発生と警報回復とを検出する信号
状態時系列管理手段と、この信号状態時系列管理手段に
よって記憶される時系列的なプラント状態信号から同一
の警報発生と判断したとき、時系列的なプラント状態信
号の警報発生推移を学習し、この警報発生推移データが
一定偏差内で発生する警報の場合には警報サプレス要求
信号を出力し、かつ、警報回復後に一定時間内に警報発
生および回復の繰り返しがないとき、警報サプレス解除
要求信号を出力する警報サプレス要求手段およびこの警
報サプレス要求手段からの警報サプレス要求信号に基づ
いて前記警報パターンを変更する警報パターン変更手段
とを有する警報発生学習演算装置と、あるプラント状態
信号入力機器の故障等による警報発生時、前記時系列的
なプラント状態信号を取り込んで前記機器の故障等によ
って発生する2次的警報の発生を前記学習手段の学習結
果から予測し警報サプレス要求信号を出力し、必要に応
じて警報サプレス解除要求信号を出力する2次的警報発
生予測手段と、前記警報発生学習演算装置および前記2
次的警報発生予測手段からの警報サプレス要求信号また
は警報サプレス解除要求信号に基づいて前記警報パター
ンに対して警報サプレスおよび警報サプレス解除を実施
し、重要な警報のみを発生させる手段とを設けた警報制
御処理装置である。
【0015】
【作用】従って、請求項1に対応する発明は、以上のよ
うな手段を講じたことにより、信号入力処理手段は、入
力されるプラント状態信号が予め定めた警報パターンを
越えたとき信号状態に変化有りと判断して記憶指令を出
力すると、信号状態時系列管理手段では、その記憶指令
を受けてプラント状態信号を時系列的に記憶する一方、
このプラント状態信号に対する警報発生と警報回復とを
検出する。
【0016】ここで、原因解明手段は、警報発生と警報
回復とを繰り返す同一警報発生時、時系列的なプラント
状態信号の警報発生推移を学習し、この警報発生推移デ
ータに原因解明データを付して蓄積する。従って、以後
の警報発生時、今回の警報発生推移データと既に蓄積さ
れている同種の警報発生推移データとから警報発生時の
警報発生原因を容易に解明できる。
【0017】次に、請求項2に対応する発明は、信号入
力処理手段からの記憶指令を受けると、信号状態時系列
管理手段ではプラント状態信号を時系列的に記憶し、か
つ、警報発生・警報回復を検出する。一方、警報サプレ
ス要求手段では、同一の警報発生時、時系列的なプラン
ト状態信号の警報発生推移を学習していくが、このとき
警報発生推移データが警報パターンに対して一定偏差内
にあるとき、警報サプレス要求信号を出力し、前記警報
パターンを変更するので、不要、かつ、頻繁な警報を回
避することができる。
【0018】さらに、請求項3に対応する発明は、信号
入力処理手段からの記憶指令を受けると、信号状態時系
列管理手段ではプラント状態信号を時系列的に記憶し、
かつ、警報発生・警報回復を検出する。このとき、学習
手段では、同一の警報発生時に時系列的なプラント状態
信号の警報発生推移を学習していく。このとき、2次的
警報発生予測手段は、ある機器の故障による警報発生
時、前記学習手段の学習結果から前記機器の故障に伴っ
て生ずる例えば下流側の機器の故障ないし障害を予測
し、予め表示装置に表示されるプラントフローの該当機
器に対応する部分に故障等である旨を明示的に表示する
ので、警報発生に対するシミュレーションを実行でき、
2次的警報による他機器の故障を未然に防止できる。
【0019】さらに、請求項4に対応する発明は、警報
サプレス要求信号または警報サプレス解除要求信号に基
づいて前記警報パターンに対して警報サプレスおよび警
報サプレス解除の処理を実施することにより、不要な警
報を抑制し、重要な警報のみを発生させることができ
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明装置の実施例について図面を参
照して説明する。図1は本発明装置の一実施例を示す機
能ブロック図、図2は図1の装置を適用してなるプロセ
スコンソールの外観上の模式的な構成を示す図である。
【0021】先ず、説明の便宜上、図2に示すプロセス
コンソールについて説明する。このプロセスコンソール
は、コンソール本体部1にCRT表示装置2およびキー
ボード3が設けられ、さらにCRT表示装置2の表示画
面に自動サプレス選択状態表示ウィンド4が表示され
る。
【0022】前記キーボード3にはスクロールキー5、
自由割付キー6および数字入力テンキー7の他、自動サ
プレス選択キー8が配列されている。ところで、かかる
プロセスコンソールには図1に示すような警報制御処理
装置が設けられている。
【0023】図1において11はプラントの少くとも1
個所以上のポイントのプラント状態信号を選択的に取り
込む信号入力処理部であって、ここでは初期警報パター
ン設定部12に予め設定されている初期警報パターンと
プラント状態信号とを比較し、プラント状態信号が初期
警報パターンを越えたとき、信号状態の変化,つまり警
報発生であると診断し、信号状態記憶指令を出力する機
能をもっている。なお、初期警報パターンとは、例えば
上限値,下限値,上上限値,下下限値その他所要とする
各種のパターンを意味する。そのうち、プラント状態信
号が上限値または下限値を越えたとき例えば軽故障、上
上限値,下下限値を越えたときには例えば重故障と判断
させることができる。また、前記警報パターン設定部1
2には、初期警報パターンだけではなく、プラント状態
信号を入力するポイントの信号名称ないしはポイント名
称が格納されている。この場合、信号入力処理部11は
外部からの指定またはプログラムデータによる指定に従
って信号名称を確認し、この信号名称に基づいて該当ポ
イントのプラント状態信号を取り込むことになる。
【0024】13は信号入力処理部11から信号状態記
憶指令を受けると、プラント状態信号を時系列的に取り
込んでデータ記憶部14に記憶するとともに、このプラ
ント状態信号に対して初期警報パターンに基づいて警報
発生および警報回復を検出し、警報発生時刻・回復時
刻、前記信号名称等を前記データ記憶部14に記憶する
信号状態時系列管理装置である。また、信号状態時系列
管理装置13は、キーボード3またはタッチスイッチ付
きCRT表示制御装置15からの表示または印字要求に
より、データ記憶部14に記憶されているプラント状態
信号等をプリンタ印字装置16aやCRT表示装置16
bなどに印字出力やCRT表示を行うものである。
【0025】さらに、警報制御処理装置には、警報発生
学習演算装置17と、警報発生予測演算装置18と、自
動警報サプレス装置19とが設けられている。この警報
発生学習演算装置17は、管理装置13を介してデータ
記憶部14から時系列的なプラント状態信号を取り込
み、例えば警報発生および警報回復を繰り返す同一の警
報発生時に初期警報パターンを認識しながら、かつ、パ
ラメータ設定部20の各種パラメータを用いながら時系
列的なプラント状態信号の警報発生推移を学習し学習デ
ータ記憶部21に記憶するとともに、当該警報発生推移
データごとに監視員の経験その他の種々の原因解明後の
警報発生原因データを付記し、以後の警報発生時の警報
発生推移データに基づいて過去の警報発生推移データを
参照し、同種の警報発生時に既に記憶されている警報発
生原因データを出力する原因解明手段が設けられてい
る。
【0026】また、警報発生学習演算装置17として
は、原因解明手段と同様に前記データ記憶部14から時
系列的なプラント状態信号を取り込み、同一の警報発生
時に初期警報パターンを認識し、プラント状態信号の時
系列的な警報発生推移についてパラメータ設定部20の
パラメータを用いながら学習し、その学習データを学習
データ記憶部21に記憶するとともに、この警報発生推
移データが一定偏差内で発生する警報であるか否かを判
断し、一定偏差内で発生する警報の場合には警報サプレ
ス要求信号を出力する警報サプレス要求手段と、この警
報サプレス要求手段からの警報サプレス要求時に前記初
期警報パターンを変更する警報パターン変更手段とが設
けられている。
【0027】前記警報発生予測演算装置18は、ある機
器の故障等による警報発生時、前記時系列的なプラント
状態データを取り込んで当該機器の故障等に伴って発生
する例えば他の機器の故障等に係わる2次的警報発生を
前記警報発生学習演算装置17による学習結果から自動
的に予測し、必要に応じて予測結果に応じて警報サプレ
ス要求信号を出力する2次的警報発生予測手段と、予め
プラントフロー記憶部22にプラントフローが記憶さ
れ、当該記憶部22からプラントフローを読み出して表
示するとともに、前記ある機器の故障および前記2次的
警報発生予測に従って前記プラントフローの該当機器に
警報発生シミュレーションを表示する警報シミュレーシ
ョン表示手段とが設けられている。
【0028】前記自動警報サプレス装置19は、各演算
装置17,18からの警報サプレス要求信号および警報
サプレス解除要求信号に応じて警報サプレス制御処理を
実施する機能をもっている。
【0029】次に、以上のように構成された装置の動作
について図3を参照しながら説明する。先ず、信号入力
処理部11では、キーボード3から測定ポイントのデー
タ取り込み指示またはプログラムデータに従って、当該
測定ポイントのプラント状態信号を取り込み(S1)、
当該プラント状態データと警報パターン設定部12の初
期警報パターンとを比較し、プラント状態データが初期
警報パターンを越えるか否かを判断する(S2)。ここ
で、プラント状態データが初期警報パターンを越えたと
き、信号状態に変化が発生したと判断し、信号状態時系
列管理装置13に信号状態記憶指令を送出する。
【0030】この信号状態時系列管理装置13は、信号
状態記憶指令を受けると時系列的なプラント状態信号
(図4イ)を取り込んでデータ記憶部14に記憶すると
ともに、このプラント状態信号と前記初期警報パターン
とから警報発生および警報回復を検出し、その警報発生
時刻(図4ロ)・回復時刻(図4ハ)、前記信号名称等
を前記データ記憶部14に記憶する(S3)。また、信
号状態時系列管理装置13では、キーボード3またはタ
ッチスイッチ付きCRT表示制御装置15から表示要求
または印字要求を受け、データ記憶部14に記憶されて
いるプラント状態信号等をCRT表示装置16bやプリ
ンタ印字装置16aなどにCRT表示や印字出力する。
【0031】次に、警報発生学習演算装置17では、デ
ータ記憶部14から時系列的なプラント状態信号イを取
り出し、図4のごとき時系列的に設定されている初期警
報パターンに対し、時系列的に警報発生・回復状態の推
移を学習し、学習データ記憶部11に記憶する(S
4)。例えば具体例をもって示すと、図4に示すように
例えばPV1 のとき警報発生,PV2 のとき警報回復の
ごとき、信号状態の推移を学習する。また、上下限値の
初期警報パターンに対し、例えば圧力に対する温度が図
5に示すように変化する場合にも同様に時系列的に警報
発生・警報回復の推移を学習する。
【0032】従って、この警報発生推移データに対し、
監視員またはオペレータが過去の経験その他の種々の原
因解明後に警報発生推移データに対して警報発生原因デ
ータを付記すれば、以後の警報発生時の警報発生推移デ
ータに基づいて過去の警報発生推移データを参照し、同
種の警報発生時に既に記憶されている警報発生原因デー
タを出力することができる。
【0033】また、演算装置17の他の学習手段として
は、図4,図5に示すように時系列的なプラント状態信
号が初期警報パターンに対して任意または予め定めた一
定の偏差内で警報発生および警報回復を繰り返している
とき、最初の警報発生後に予めパラメータ設定部20に
設定されている設定時間内に警報発生および警報回復の
繰り返し回数の計数、時間間隔およひび初期警報パター
ンに対する偏差を自動的に学習し、その学習データを学
習データ記憶部21に記憶する。
【0034】さらに、演算装置17の他の学習手段とし
ては、ある種類の警報発生時、例えば上限値を越える警
報発生後、パラメータ設定部20に設定されている前記
と同一または異なる設定時間内に発生する複数の異なる
種類例えば下限値を越える警報発生やその後に上限値ま
たは上上限値を越える警報発生の場合に、その警報発生
・警報回復の順位および警報発生・回復回数を自動的に
学習し、その学習データを学習データ記憶部21に記憶
する。
【0035】以上のようにしてプラント状態信号が時系
列的な初期警報パターンに対して一定の偏差内で警報発
生・警報回復を繰り返しているとき、或いは当該一定偏
差内で警報発生・警報回復を繰り返し、かつ、一定時間
内の警報発生・警報回復の繰り返し回数がパラメータ設
定部20の設定回数以上で、しかも警報発生・回復の時
間間隔が同じくパラメータ設定部20に設定される設定
時間内のとき、警報サプレス要求信号を自動警報サプレ
ス装置19に送出し、さらに初期警報パターンを例えば
図5の「ニ」に示すように自動的に変更する。
【0036】一方、警報回復後、ある一定時間内に同一
の警報発生・回復に係わる状態変化がないとき、警報サ
プレス解除要求信号を自動警報サプレス装置19に送出
する。
【0037】次に、警報発生予測演算装置18は、ある
機器の故障等による警報発生時、ある一定時間内の警報
発生・回復順位および警報発生・回復回数を診断し、前
記警報発生学習演算装置17による警報発生・警報回復
の順位および警報発生・回復回数等の学習結果から前記
ある機器の故障による原因警報および他の機器の2次的
警報を自動予測する。そして、プラントフロー記憶部2
2からプラントフローを読み出してCRT表示装置16
bに表示する一方、前記ある機器の故障および前記2次
的警報発生予測に従って前記プラントフローの該当機器
に警報発生シミュレーションを表示し、さらに警報サプ
レス要求信号を自動警報サプレス装置19に送出する
(S5)。
【0038】この自動警報サプレス装置19は、予めオ
ペレータがキーボード3の自動サプレス選択キー8の操
作によってCRT表示装置16bの画面上に自動サプレ
ス選択状態表示ウィンド4が表示されているとき、警報
サプレス要求信号に従って自動サプレス処理を実行す
る。
【0039】すなわち、以上のように自動サプレス選択
状態が選択しているとき、各演算装置17,18から警
報サプレス要求信号を受けると、その警報発生が軽故障
を表す初期警報パターンに基づく警報発生の場合には自
動的に自動警報サプレス処理を実施し、警報発生表示,
警報発生による音声出力または印字出力等をしないよう
にCRT表示制御装置15を制御する。
【0040】一方、自動サプレスが選択されていないと
き、または警報発生が重故障を表す初期警報パターンに
基づく警報発生の場合には、CRT表示装置16bに警
報サプレス実行確認要求を表示し、これに基づいてオペ
レータが警報サプレスを行う旨の指示を入力したとき、
ここで初めて警報サプレス処理を実施し、警報発生表
示,警報発生による音声出力または印字出力等をしない
ようにCRT表示制御装置15を制御する(S6,S
7)。
【0041】一方、警報サプレス解除処理は次のような
処理を実行する。すなわち、自動サプレス選択キー8に
よる操作により、自動サプレス実行状態となっていると
き、当該選択キー8による警報サプレス解除要求指令に
従って警報サプレスを解除する。
【0042】また、自動サプレスが選択されていると
き、各演算装置17,18からの警報サプレス解除要求
信号に従って自動的に自動警報サプレス解除処理を実施
し、この警報サプレス解除中,CRT表示制御装置15
に警報サプレス解除指令を与える。
【0043】さらに、自動サプレスが選択されていない
とき、CRT表示装置16bに警報サプレス解除確認要
求を表示し、オペレータからの確認の下に警報サプレス
解除処理を実施し、この警報サプレス解除中,CRT表
示制御装置15に警報サプレス解除指令を与える(S
8,S9)。
【0044】これによってCRT表示制御装置15は、
警報サプレス中および警報サプレス解除中を自動認識
し、それに応じて警報発生・回復をCRT表示装置16
bに表示したり、表示しなかったり(S10)、或いは
音声出力したり、音声出力しなかったり、さらには印字
出力したり、印字出力しなかったりするので、不要な警
報を抑制でき、オペレータによる煩わしい警報確認操作
を減らし、重要な警報のみを発生させることにより、重
警報に対する感度を上げることができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような種々の効果を奏する。請求項1の発明によれ
ば、警報発生の都度、プラント状態信号の警報発生推移
を学習するとともに、過去の経験その他原因解明結果を
記憶すれば、以後の警報発生時、警報発生推移から容易
に警報発生原因を解明することができる。
【0046】請求項2の発明によれば、同一の警報発生
時に警報パターンおよび警報発生状態を認識し、プラン
ト状態信号の警報発生推移が警報パターンに対して一定
の偏差内のときに警報パターンを自動的に変更するの
で、従来のように短時間における不要な警報の発生を回
避でき、またオペレータが不要な警報の発生に対して表
示確認やブザーリセット等の操作が不要となり、操作の
煩わしさを解消できる。
【0047】さらに、請求項3の発明においては、ある
機器故障の警報発生時に過去の学習結果から他の機器の
警報状態を予測し、プラントフローに明示するように表
示するので、警報発生に対するシミュレーションを実行
でき、2次的警報による機器故障を未然に防止できる。
【0048】さらに、請求項4の発明においては、自動
的に警報サプレスおよび警報サプレス解除処理を実行で
きるので、不要な警報を抑制でき、重要な警報のみを発
生させることにより、警報に対する感度を上げることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる警報制御処理装置の一実施例
を示す機構ブロック図。
【図2】 図1に示す警報制御処理装置を適用してなる
プロセスコンソールの外観上の概念構成図。
【図3】 本発明装置の動作手順を示す図。
【図4】 プラント状態信号の警報発生および警報回復
を説明する図。
【図5】 プラント状態信号の警報発生・警報回復およ
び初期警報パターンの変更状態を示す図。
【図6】 従来のプロセスコンソールの外観上の概念構
成図。
【符号の説明】
11…信号入力処理部、12…警報パターン設定部、1
3…信号状態時系列管理装置、15…CRT表示制御装
置、16a…プリンタ印字装置、16b…CRT表示装
置、17…警報発生学習演算装置、18…警報発生予測
演算装置、19…自動警報サプレス装置、21…学習デ
ータ記憶部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め警報パターンが設定され、入力され
    るプラント状態信号と前記警報パターンとに基づいて信
    号状態を診断し、この信号状態に変化が発生したとき、
    記憶指令を出力する信号入力処理手段と、 この信号入力処理手段からの記憶指令を受けて、前記プ
    ラント状態信号を時系列的に記憶するとともに、警報発
    生と警報回復とを検出する信号状態時系列管理手段と、 この信号状態時系列管理手段によって記憶される時系列
    的なプラント状態信号から同一の警報発生と判断したと
    き、時系列的なプラント状態信号の警報発生推移を順次
    記憶し、今回の警報発生推移データと既に記憶されてい
    る警報発生推移データとに応じて今回警報発生時の警報
    原因を解明する原因解明手段と、 を備えたことを特徴とする警報制御処理装置。
  2. 【請求項2】 予め警報パターンが設定され、入力され
    るプラント状態信号と前記警報パターンとに基づいて信
    号状態を診断し、この信号状態に変化が発生したとき、
    記憶指令を出力する信号入力処理手段と、 この信号入力処理手段からの記憶指令を受けて、前記プ
    ラント状態信号を時系列的に記憶するとともに、警報発
    生と警報回復とを検出する信号状態時系列管理手段と、 この信号状態時系列管理手段によって記憶される時系列
    的なプラント状態信号から同一の警報発生と判断したと
    き、時系列的なプラント状態信号の警報発生推移を学習
    し、この警報発生推移データが一定偏差内で発生する警
    報のとき、警報サプレス要求信号を出力する警報サプレ
    ス要求手段と、 この警報サプレス要求手段からの警報サプレス要求信号
    に基づいて前記警報パターンを変更する警報パターン変
    更手段と、 を備えたことを特徴とする警報制御処理装置。
  3. 【請求項3】 予め警報パターンが設定され、入力され
    るプラント状態信号と前記警報パターンとに基づいて信
    号状態を診断し、この信号状態に変化が発生したとき、
    記憶指令を出力する信号入力処理手段と、 この信号入力処理手段からの記憶指令を受けて、前記プ
    ラント状態信号を時系列的に記憶するとともに、警報発
    生と警報回復とを検出する信号状態時系列管理手段と、 この信号状態時系列管理手段によって記憶される時系列
    的なプラント状態信号から同一の警報発生と判断したと
    き、時系列的なプラント状態信号の警報発生推移を学習
    する学習手段と、 あるプラント状態信号入力機器の故障等による警報発生
    時、前記時系列的なプラント状態信号を取り込んで前記
    機器の故障等によって発生する2次的警報の発生を前記
    学習手段の学習結果から予測する2次的警報発生予測手
    段と、 予めプラントフローが記憶され、前記2次的警報発生予
    測手段の予測結果を表示されるプラントフローに表示す
    る警報シュミレーション表示手段と、 を備えたことを特徴とする警報制御処理装置。
  4. 【請求項4】 予め警報パターンが設定され、入力され
    るプラント状態信号と前記警報パターンとに基づいて信
    号状態を診断し、この信号状態に変化が発生したとき、
    記憶指令を出力する信号入力処理手段と、 この信号入力処理手段からの記憶指令を受けて、前記プ
    ラント状態信号を時系列的に記憶するととともに、警報
    発生と警報回復とを検出する信号状態時系列管理手段
    と、 この信号状態時系列管理手段によって記憶される時系列
    的なプラント状態信号から同一の警報発生と判断したと
    き、時系列的なプラント状態信号の警報発生推移を学習
    し、この警報発生推移データが一定偏差内で発生する警
    報の場合には警報サプレス要求信号を出力し、かつ、警
    報回復後に一定時間内に警報発生および回復の繰り返し
    がないとき、警報サプレス解除要求信号を出力する警報
    サプレス要求手段およびこの警報サプレス要求手段から
    の警報サプレス要求信号に基づいて前記警報パターンを
    変更する警報パターン変更手段とを有する警報発生学習
    演算装置と、 あるプラント状態信号入力機器の故障等による警報発生
    時、前記時系列的なプラント状態信号を取り込んで前記
    機器の故障等によって発生する2次的警報の発生を前記
    学習手段の学習結果から予測し警報サプレス要求信号を
    出力し、必要に応じて警報サプレス解除要求信号を出力
    する2次的警報発生予測手段と、 前記警報発生学習演算装置および前記2次的警報発生予
    測手段からの警報サプレス要求信号または警報サプレス
    解除要求信号に基づいて前記警報パターンに対して警報
    サプレスおよび警報サプレス解除を実施し、重要な警報
    のみを発生させる手段と、 を備えたことを特徴とする警報制御処理装置。
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