JPH08137035A - 放射線画像情報読取装置 - Google Patents
放射線画像情報読取装置Info
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- JPH08137035A JPH08137035A JP6273179A JP27317994A JPH08137035A JP H08137035 A JPH08137035 A JP H08137035A JP 6273179 A JP6273179 A JP 6273179A JP 27317994 A JP27317994 A JP 27317994A JP H08137035 A JPH08137035 A JP H08137035A
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- sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 読取部と消去部を備えた小型の放射線画像情
報読取装置において、画像読取りを高速化する。 【構成】 カセッテ保持部50に保持されたカセッテ2か
らシート1を引き出して矢印Y方向に高速に搬送しつ
つ、制御手段40の制御によりシート1に記録された画像
情報の先読みを行い、制御手段40は、光ガイド16a ・16
b を介して読み取られた先読み画像情報に基づいて、本
読み時の読取りゲインと収録スケールファクタを図示し
ない対数増幅器のダイナミックレンジ(3桁)に適合す
るように設定し、シート1をカセッテ2に戻す方向に
(矢印Y′方向)に搬送しつつ、設定された読取りゲイ
ンと収録スケールファクタにしたがって本読みを行うよ
うに制御する。対数増幅器のダイナミックレンジを3桁
にしたことにより読取りの高速化を図ることができ、先
読みをすることによりそのダイナミックレンジに適合さ
せることができる。
報読取装置において、画像読取りを高速化する。 【構成】 カセッテ保持部50に保持されたカセッテ2か
らシート1を引き出して矢印Y方向に高速に搬送しつ
つ、制御手段40の制御によりシート1に記録された画像
情報の先読みを行い、制御手段40は、光ガイド16a ・16
b を介して読み取られた先読み画像情報に基づいて、本
読み時の読取りゲインと収録スケールファクタを図示し
ない対数増幅器のダイナミックレンジ(3桁)に適合す
るように設定し、シート1をカセッテ2に戻す方向に
(矢印Y′方向)に搬送しつつ、設定された読取りゲイ
ンと収録スケールファクタにしたがって本読みを行うよ
うに制御する。対数増幅器のダイナミックレンジを3桁
にしたことにより読取りの高速化を図ることができ、先
読みをすることによりそのダイナミックレンジに適合さ
せることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射線画像情報を記録
した蓄積性蛍光体シートから該画像情報を電気的画像信
号として読み取る装置に関し、特に詳細には、カセッテ
から直接シートを取り出して読取りと消去を行なう小型
のこの種の装置において、可視像を再生する画像信号を
得るための本読みに先行して、蓄積性蛍光体シートに対
して放射線画像情報の概略を把握するための先読みを行
ない、この先読みにより得られた画像信号に基づいて、
上記可視像を得る際の放射線画像情報読取条件を決定す
るようにした放射線画像情報読取装置に関するものであ
る。
した蓄積性蛍光体シートから該画像情報を電気的画像信
号として読み取る装置に関し、特に詳細には、カセッテ
から直接シートを取り出して読取りと消去を行なう小型
のこの種の装置において、可視像を再生する画像信号を
得るための本読みに先行して、蓄積性蛍光体シートに対
して放射線画像情報の概略を把握するための先読みを行
ない、この先読みにより得られた画像信号に基づいて、
上記可視像を得る際の放射線画像情報読取条件を決定す
るようにした放射線画像情報読取装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】人体等の被写体の放射線画像情報が蓄積
記録された蓄積性蛍光体シートに、励起光を走査して輝
尽発光光を生じせしめ、得られた輝尽発光光を光電的に
読み取って画像信号を得る放射線画像情報読取方法およ
び装置がすでによく知られている。
記録された蓄積性蛍光体シートに、励起光を走査して輝
尽発光光を生じせしめ、得られた輝尽発光光を光電的に
読み取って画像信号を得る放射線画像情報読取方法およ
び装置がすでによく知られている。
【0003】この方法等により得られた画像信号には、
後に観察読影に適した階調処理や周波数処理等の画像処
理が施され、この処理が施された後の画像信号は診断用
可視像としてフイルムに記録され、またはCRTに表示
されて診断等に供される。一方、蓄積性蛍光体シートは
消去光の照射によってシート上に残留する放射線エネル
ギが放出されて繰り返し使用可能とされる。なお蓄積性
蛍光体シートは通常、遮光性を有するカセッテに収納さ
れて取り扱われている。
後に観察読影に適した階調処理や周波数処理等の画像処
理が施され、この処理が施された後の画像信号は診断用
可視像としてフイルムに記録され、またはCRTに表示
されて診断等に供される。一方、蓄積性蛍光体シートは
消去光の照射によってシート上に残留する放射線エネル
ギが放出されて繰り返し使用可能とされる。なお蓄積性
蛍光体シートは通常、遮光性を有するカセッテに収納さ
れて取り扱われている。
【0004】ところで上記放射線画像情報読取装置は小
型化することが望まれているため、シートの搬送経路を
短縮したものが種々開発されている。例えば装置の一部
に設けられた保持部に保持されたカセッテの内部からシ
ートを引き出して装置の内部に搬入し、シートの全体を
装置内部に引き出した後にシートを逆送してカセッテ内
に戻す搬送手段と、この搬送手段によるシートの搬送経
路上に画像情報読取部および消去部とが設けられ、カセ
ッテからシートを、消去部を素通りさせて引き出しつつ
シートに記録された画像情報を画像情報読取部により読
み取り、シートを逆送してカセッテ内部に戻しつつシー
トに残留する放射線エネルギの消去を消去部により行う
ようにした小型の放射線画像情報読取装置が知られてい
る(例えば、特開昭63 -298333号参照)。
型化することが望まれているため、シートの搬送経路を
短縮したものが種々開発されている。例えば装置の一部
に設けられた保持部に保持されたカセッテの内部からシ
ートを引き出して装置の内部に搬入し、シートの全体を
装置内部に引き出した後にシートを逆送してカセッテ内
に戻す搬送手段と、この搬送手段によるシートの搬送経
路上に画像情報読取部および消去部とが設けられ、カセ
ッテからシートを、消去部を素通りさせて引き出しつつ
シートに記録された画像情報を画像情報読取部により読
み取り、シートを逆送してカセッテ内部に戻しつつシー
トに残留する放射線エネルギの消去を消去部により行う
ようにした小型の放射線画像情報読取装置が知られてい
る(例えば、特開昭63 -298333号参照)。
【0005】一方、このような小型の装置において、画
像情報の読取り・消去という一連の工程を高速化するこ
とを目的として、シートを一旦カセッテから読取りも消
去も行わずに単に引き出して装置の内部にシートの全体
を搬入し、その後このシートを逆送してカセッテ内部に
戻しつつ画像情報を読み取るとともに、すでに読取りの
完了した部分について順次消去を行うようにしたものも
本願出願人より提案されている(特開平3- 256038
号)。
像情報の読取り・消去という一連の工程を高速化するこ
とを目的として、シートを一旦カセッテから読取りも消
去も行わずに単に引き出して装置の内部にシートの全体
を搬入し、その後このシートを逆送してカセッテ内部に
戻しつつ画像情報を読み取るとともに、すでに読取りの
完了した部分について順次消去を行うようにしたものも
本願出願人より提案されている(特開平3- 256038
号)。
【0006】この装置によれば、読取りと消去とを略並
行して行うため、読取りと消去とを独立して行う従来の
装置と比較して前述の一連の工程のサイクルタイムを高
速化することができる。
行して行うため、読取りと消去とを独立して行う従来の
装置と比較して前述の一連の工程のサイクルタイムを高
速化することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで放射線画像情
報を上記のように光電的に読み取って画像信号を得る場
合、読み取る画像信号(アナログ信号)の最小値と最大
値との幅(収録スケールファクタ)は、通常4桁程度確
保する必要がある。これは、蓄積性蛍光体が、照射され
た放射線の露光量に対して、蓄積後に照射される励起光
によって発光する輝尽発光光の光量が極めて広い範囲に
亘って比例することが認められているからである。
報を上記のように光電的に読み取って画像信号を得る場
合、読み取る画像信号(アナログ信号)の最小値と最大
値との幅(収録スケールファクタ)は、通常4桁程度確
保する必要がある。これは、蓄積性蛍光体が、照射され
た放射線の露光量に対して、蓄積後に照射される励起光
によって発光する輝尽発光光の光量が極めて広い範囲に
亘って比例することが認められているからである。
【0008】しかし、アナログ信号の処理をする際に
は、4桁もの広いダイナミックレンジを確保することに
より、その処理の応答性が著しく低下するという難点が
ある。特にシートから集光した輝尽発光光を光電変換し
て得られた画像信号を増幅する対数増幅器については、
そのダイナミックレンジを3桁から4桁に拡張すること
によりその処理速度が低下する程度は著しい。このよう
に処理速度の低下は画像読取りを高速化するうえで問題
になっている。
は、4桁もの広いダイナミックレンジを確保することに
より、その処理の応答性が著しく低下するという難点が
ある。特にシートから集光した輝尽発光光を光電変換し
て得られた画像信号を増幅する対数増幅器については、
そのダイナミックレンジを3桁から4桁に拡張すること
によりその処理速度が低下する程度は著しい。このよう
に処理速度の低下は画像読取りを高速化するうえで問題
になっている。
【0009】このような問題は、観察読影のための可視
像を得る読取り処理である本読みに先立って、本読みの
際に照射する励起光よりも低いレベルの励起光を、予め
蓄積性蛍光体シートに照射して低いレベルの輝尽発光光
を生じせしめ、この低いレベルの輝尽発光光を読み取っ
てこのシートに記録されている放射線画像の蓄積記録情
報の概略を把握する、いわゆる先読みを行うことによっ
て解決することができる。
像を得る読取り処理である本読みに先立って、本読みの
際に照射する励起光よりも低いレベルの励起光を、予め
蓄積性蛍光体シートに照射して低いレベルの輝尽発光光
を生じせしめ、この低いレベルの輝尽発光光を読み取っ
てこのシートに記録されている放射線画像の蓄積記録情
報の概略を把握する、いわゆる先読みを行うことによっ
て解決することができる。
【0010】しかし、この先読みは一旦所定の方向にシ
ートを搬送しつつ行い、この先読みと同一の読取手段に
より本読みを行う場合は、先読みの後、シートを逆走し
て先読み前のもとの位置にシートを戻したうえで、上記
所定の方向にシートを再度搬送しつつ本読みを行わなけ
ればならず、シートの搬送の制御が複雑になるとともに
時間がかかるという問題がある。
ートを搬送しつつ行い、この先読みと同一の読取手段に
より本読みを行う場合は、先読みの後、シートを逆走し
て先読み前のもとの位置にシートを戻したうえで、上記
所定の方向にシートを再度搬送しつつ本読みを行わなけ
ればならず、シートの搬送の制御が複雑になるとともに
時間がかかるという問題がある。
【0011】本願発明は上記事情に鑑みなされたもので
あって、本読みに先立って先読みを行うことにより、画
像読取りをより高速化するとともに、先読みを行ううえ
でのシートの搬送時間の短縮およびシートの搬送制御の
複雑化防止を可能とした放射線画像情報読取り装置を提
供することを目的とするものである。
あって、本読みに先立って先読みを行うことにより、画
像読取りをより高速化するとともに、先読みを行ううえ
でのシートの搬送時間の短縮およびシートの搬送制御の
複雑化防止を可能とした放射線画像情報読取り装置を提
供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の放射線画像情報
読取り装置は、カセッテ内部に収納された蓄積性蛍光体
シートを装置内に引き出しつつ先読みを行い、この先読
みによって得られた概略の画像情報に基づいて本読みに
おける読取条件である、収録スケールファクタが3桁程
度となるように設定し、装置内に引き出されたシートを
カセッテ内部に戻しつつ、この設定された読取条件にし
たがって本読みを行うことによって、本読みの読取速度
を向上させることを特徴とするものである。
読取り装置は、カセッテ内部に収納された蓄積性蛍光体
シートを装置内に引き出しつつ先読みを行い、この先読
みによって得られた概略の画像情報に基づいて本読みに
おける読取条件である、収録スケールファクタが3桁程
度となるように設定し、装置内に引き出されたシートを
カセッテ内部に戻しつつ、この設定された読取条件にし
たがって本読みを行うことによって、本読みの読取速度
を向上させることを特徴とするものである。
【0013】すなわち本発明の放射線画像情報読取装置
の構成は、放射線画像情報が記録されている蓄積性蛍光
体シートが収納されたカセッテを保持する保持部と、保
持部に保持されたカセッテに蓄積性蛍光体シートを出入
れ可能に搬送する搬送手段と、搬送手段により蓄積性蛍
光体シートを搬送している間に、蓄積性蛍光体シートに
励起光を照射して、シートから発せられる画像情報に応
じた輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得る画
像情報読取手段と、シートを前記カセッテから引き出す
方向に搬送しつつ蓄積性蛍光体シートに記録された放射
線画像情報の概略を把握するための先読みを行ない、先
読みにより得られた画像信号に基づいて放射線画像情報
が示す可視像を再生するための画像信号を得る本読みの
読取条件を設定し、シートをカセッテに収納する方向に
搬送しつつ設定された読取条件にしたがって本読みを行
うように、搬送手段、画像情報読取手段を制御する制御
手段と、本読み後のシートに消去光を照射して、シート
に残存する放射線エネルギの消去を行う消去手段とを備
えたことを特徴とするものである。
の構成は、放射線画像情報が記録されている蓄積性蛍光
体シートが収納されたカセッテを保持する保持部と、保
持部に保持されたカセッテに蓄積性蛍光体シートを出入
れ可能に搬送する搬送手段と、搬送手段により蓄積性蛍
光体シートを搬送している間に、蓄積性蛍光体シートに
励起光を照射して、シートから発せられる画像情報に応
じた輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得る画
像情報読取手段と、シートを前記カセッテから引き出す
方向に搬送しつつ蓄積性蛍光体シートに記録された放射
線画像情報の概略を把握するための先読みを行ない、先
読みにより得られた画像信号に基づいて放射線画像情報
が示す可視像を再生するための画像信号を得る本読みの
読取条件を設定し、シートをカセッテに収納する方向に
搬送しつつ設定された読取条件にしたがって本読みを行
うように、搬送手段、画像情報読取手段を制御する制御
手段と、本読み後のシートに消去光を照射して、シート
に残存する放射線エネルギの消去を行う消去手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0014】ここで、上記放射線画像情報の概略を把握
するための先読みとは、放射線画像情報の撮影条件の変
動による影響をなくし、あるいは観察読影適性の優れた
放射線画像を再生するために行われるものであって、蓄
積性蛍光体シートに蓄積記録された放射線画像情報の記
録状態、あるいは胸部、腹部などの被写体の部位、単純
撮影、造影撮影などの撮影方法等によって決定される記
録パターン(以下、これらを総称する場合には、「蓄積
記録情報」という。)を観察読影のための可視像の出力
に先立って把握し、この把握した蓄積記録情報に基づい
て読取ゲインを適当な値に調節し、また、記録パターン
のコントラストに応じて分解能が最適化されるように収
録スケールファクターを決定するための読取りを意味
し、具体的には、観察読影のための可視像を得る読取り
処理(以下、「本読み」という)の際に照射する励起光
よりも低いレベルの励起光を、この本読みに先立って、
予め蓄積性蛍光体シートに照射して低いレベルの輝尽発
光光を生じせしめ、この低いレベルの輝尽発光光を読み
取ってこのシートに記録されている放射線画像の蓄積記
録情報の概略を把握するものである。
するための先読みとは、放射線画像情報の撮影条件の変
動による影響をなくし、あるいは観察読影適性の優れた
放射線画像を再生するために行われるものであって、蓄
積性蛍光体シートに蓄積記録された放射線画像情報の記
録状態、あるいは胸部、腹部などの被写体の部位、単純
撮影、造影撮影などの撮影方法等によって決定される記
録パターン(以下、これらを総称する場合には、「蓄積
記録情報」という。)を観察読影のための可視像の出力
に先立って把握し、この把握した蓄積記録情報に基づい
て読取ゲインを適当な値に調節し、また、記録パターン
のコントラストに応じて分解能が最適化されるように収
録スケールファクターを決定するための読取りを意味
し、具体的には、観察読影のための可視像を得る読取り
処理(以下、「本読み」という)の際に照射する励起光
よりも低いレベルの励起光を、この本読みに先立って、
予め蓄積性蛍光体シートに照射して低いレベルの輝尽発
光光を生じせしめ、この低いレベルの輝尽発光光を読み
取ってこのシートに記録されている放射線画像の蓄積記
録情報の概略を把握するものである。
【0015】なお、この先読みは本読みの読取条件の設
定だけに限らず、本読みの後に行われる残存放射線エネ
ルギの消去のための消去手段による消去エネルギの設定
や、本読みにより得られた画像信号に対する周波数処
理、階調処理等の画像処理の条件の設定に適用すること
もできる。消去エネルギの設定に適用した場合は、読取
り中に搬送されるシートの搬送速度に応じた必要最小限
の消去エネルギを設定することができ、消去のエネルギ
の浪費を防止することができる。また画像処理条件の設
定に適用した場合は、観察読影に適した最適な画像処理
条件を容易に決定することができる。
定だけに限らず、本読みの後に行われる残存放射線エネ
ルギの消去のための消去手段による消去エネルギの設定
や、本読みにより得られた画像信号に対する周波数処
理、階調処理等の画像処理の条件の設定に適用すること
もできる。消去エネルギの設定に適用した場合は、読取
り中に搬送されるシートの搬送速度に応じた必要最小限
の消去エネルギを設定することができ、消去のエネルギ
の浪費を防止することができる。また画像処理条件の設
定に適用した場合は、観察読影に適した最適な画像処理
条件を容易に決定することができる。
【0016】
【作用および発明の効果】本発明の放射線画像情報読取
装置によれば、放射線画像情報が記録されている蓄積性
蛍光体シートが収納されたカセッテが保持部に保持さ
れ、搬送手段によりこのカセッテから蓄積性蛍光体シー
トが高速に引き出されつつ、画像情報読取手段により先
読みのための低レベルの励起光がこのシートに照射され
る。シートからはこの低レベルの励起光による励起によ
って、蓄積記録されている放射線画像情報に応じた低レ
ベルの輝尽発光光が発光し、この輝尽発光光を画像情報
読取手段により光電的に読み取ることによって、シート
に蓄積記録されている放射線画像情報の概略を得る。
装置によれば、放射線画像情報が記録されている蓄積性
蛍光体シートが収納されたカセッテが保持部に保持さ
れ、搬送手段によりこのカセッテから蓄積性蛍光体シー
トが高速に引き出されつつ、画像情報読取手段により先
読みのための低レベルの励起光がこのシートに照射され
る。シートからはこの低レベルの励起光による励起によ
って、蓄積記録されている放射線画像情報に応じた低レ
ベルの輝尽発光光が発光し、この輝尽発光光を画像情報
読取手段により光電的に読み取ることによって、シート
に蓄積記録されている放射線画像情報の概略を得る。
【0017】制御手段は、この放射線画像情報の概略に
基づいて、可視像を再生するための画像信号を得る本読
みの読取条件を設定し、この読取条件としての収録スケ
ールファクタが3桁程度となるように設定する。
基づいて、可視像を再生するための画像信号を得る本読
みの読取条件を設定し、この読取条件としての収録スケ
ールファクタが3桁程度となるように設定する。
【0018】さらに制御手段は、搬送手段を逆送せしめ
るとともに、先読みの完了したシートから本読みを行う
ように画像情報読取手段を制御する。すなわち搬送手段
がシートをカセッテに収納する方向に送りつつ、画像情
報読取手段により本読み用の励起光がシートに照射さ
れ、シートから蓄積記録されている放射線画像情報に応
じた輝尽発光光が発光し、この輝尽発光光は上述の読取
条件にしたがって画像情報読取手段により読み取られ
る。
るとともに、先読みの完了したシートから本読みを行う
ように画像情報読取手段を制御する。すなわち搬送手段
がシートをカセッテに収納する方向に送りつつ、画像情
報読取手段により本読み用の励起光がシートに照射さ
れ、シートから蓄積記録されている放射線画像情報に応
じた輝尽発光光が発光し、この輝尽発光光は上述の読取
条件にしたがって画像情報読取手段により読み取られ
る。
【0019】このように画像情報は3桁程度の収録スケ
ールファクタで本読みされることにより、4桁の収録ス
ケールファクタで読み取られていた従来の装置に比べて
読取りの応答性が向上し、読取速度を速くすることがで
きる。また、カセッテから蓄積性蛍光体シートを引き出
しつつ先読みを行い、シートをカセッテに戻しつつ本読
みと消去とを行うため、従来先読みを行う場合の、先読
み後本読み前に本読みのためにシートを先読み前のもと
の位置に戻すシートの折返し搬送が不要となり、先読み
を行うことによる全体のサイクルタイムが低下するのを
防止するとともに、その折返し搬送のための制御が付加
されることもないため制御が複雑化するのを防止するこ
ともできる。そしてその先読みは画像情報の概略を把握
する程度の読取りであるため、本読みに要するほどの時
間は掛からないため、単にシートを引き出すだけの、従
来と同程度の引出し時間で済むため、先読みをすること
による延長時間は殆どない。また本読み後の消去時間も
従来のものに対して殆ど差がない。したがって、カセッ
テからシートを引出し、画像情報を読取り、残存放射線
エネルギを消去し、カセッテにシートを戻すまでに掛か
る全体の時間を従来のものよりも短縮することができ
る。
ールファクタで本読みされることにより、4桁の収録ス
ケールファクタで読み取られていた従来の装置に比べて
読取りの応答性が向上し、読取速度を速くすることがで
きる。また、カセッテから蓄積性蛍光体シートを引き出
しつつ先読みを行い、シートをカセッテに戻しつつ本読
みと消去とを行うため、従来先読みを行う場合の、先読
み後本読み前に本読みのためにシートを先読み前のもと
の位置に戻すシートの折返し搬送が不要となり、先読み
を行うことによる全体のサイクルタイムが低下するのを
防止するとともに、その折返し搬送のための制御が付加
されることもないため制御が複雑化するのを防止するこ
ともできる。そしてその先読みは画像情報の概略を把握
する程度の読取りであるため、本読みに要するほどの時
間は掛からないため、単にシートを引き出すだけの、従
来と同程度の引出し時間で済むため、先読みをすること
による延長時間は殆どない。また本読み後の消去時間も
従来のものに対して殆ど差がない。したがって、カセッ
テからシートを引出し、画像情報を読取り、残存放射線
エネルギを消去し、カセッテにシートを戻すまでに掛か
る全体の時間を従来のものよりも短縮することができ
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の放射線画像情報読取装置の実
施例について図面を用いて説明する。
施例について図面を用いて説明する。
【0021】図1は、本発明の放射線画像情報読取装置
に係る実施例の概略構成を示す構成図である。図示の放
射線画像情報読取装置に使用される蓄積性蛍光体シート
1は、例えば被写体を透過して、その被写体の放射線画
像情報を担持した放射線を照射され、その放射線画像情
報を蓄積記録してなるものであり、後に励起光であるレ
ーザ光を照射されることによって蓄積記録されている放
射線画像情報に応じた輝尽発光光をシート1の両面から
発光しうるように構成されている。
に係る実施例の概略構成を示す構成図である。図示の放
射線画像情報読取装置に使用される蓄積性蛍光体シート
1は、例えば被写体を透過して、その被写体の放射線画
像情報を担持した放射線を照射され、その放射線画像情
報を蓄積記録してなるものであり、後に励起光であるレ
ーザ光を照射されることによって蓄積記録されている放
射線画像情報に応じた輝尽発光光をシート1の両面から
発光しうるように構成されている。
【0022】図示の放射線画像情報読取装置10は、上記
蓄積性蛍光体シート1を内部に収納し開閉自在の蓋体2a
を有するカセッテ2をその側部に保持するカセッテ保持
部50と、カセッテ保持部50に保持されたカセッテ2にシ
ート1を出入れ可能にシートを搬送する搬送手段と、搬
送手段によりシート1を搬送している間に、シート1に
励起光であるレーザ光を照射して、シート1から発せら
れるシートに記録された画像情報に応じた輝尽発光光を
光電的に読み取って画像信号を得る画像情報読取手段
と、シート1をカセッテ2から引き出す方向(矢印Y方
向)に高速に搬送しつつシート1に記録された放射線画
像情報の概略を把握するための先読みを行ない、この先
読みにより得られた画像信号に基づいて、シート1に記
録された画像情報が示す可視像を再生するための画像信
号を得る本読みの読取条件である読取りゲインと収録ス
ケールファクタを設定し、シート1をカセッテ2に収納
する方向(矢印Y′方向)に搬送しつつ読取条件にした
がって本読みを行うように、搬送手段、画像情報読取手
段を制御する制御手段40と、シート1の本読みがなされ
た後の部分に両面から消去光を照射して、シート1の部
分に残存する放射線エネルギの消去を行う消去手段20a
・20b とを備えた構成である。
蓄積性蛍光体シート1を内部に収納し開閉自在の蓋体2a
を有するカセッテ2をその側部に保持するカセッテ保持
部50と、カセッテ保持部50に保持されたカセッテ2にシ
ート1を出入れ可能にシートを搬送する搬送手段と、搬
送手段によりシート1を搬送している間に、シート1に
励起光であるレーザ光を照射して、シート1から発せら
れるシートに記録された画像情報に応じた輝尽発光光を
光電的に読み取って画像信号を得る画像情報読取手段
と、シート1をカセッテ2から引き出す方向(矢印Y方
向)に高速に搬送しつつシート1に記録された放射線画
像情報の概略を把握するための先読みを行ない、この先
読みにより得られた画像信号に基づいて、シート1に記
録された画像情報が示す可視像を再生するための画像信
号を得る本読みの読取条件である読取りゲインと収録ス
ケールファクタを設定し、シート1をカセッテ2に収納
する方向(矢印Y′方向)に搬送しつつ読取条件にした
がって本読みを行うように、搬送手段、画像情報読取手
段を制御する制御手段40と、シート1の本読みがなされ
た後の部分に両面から消去光を照射して、シート1の部
分に残存する放射線エネルギの消去を行う消去手段20a
・20b とを備えた構成である。
【0023】ここで上記搬送手段は詳しくは、シート1
を吸着して保持部50に保持されたカセッテ2に出し入れ
する吸着手段30と、シート1を両面から挾持して往復方
向(矢印YおよびY′方向)に搬送するニップローラ31
と、シート1を載置して上記往復方向に搬送するエンド
レスベルト32・33とを備えた構成である。
を吸着して保持部50に保持されたカセッテ2に出し入れ
する吸着手段30と、シート1を両面から挾持して往復方
向(矢印YおよびY′方向)に搬送するニップローラ31
と、シート1を載置して上記往復方向に搬送するエンド
レスベルト32・33とを備えた構成である。
【0024】また上記画像情報読取手段は詳しくは、エ
ンドレスベルト32・33上に載置されるシート1の上方
に、シート1を励起するレーザ光L(またはL′)を発
するレーザ光源11と、そのレーザ光Lを反射偏向する回
転多面鏡12と、この回転多面鏡12により反射偏向された
レーザ光Lがシート1を紙面に垂直な方向に主走査する
ように回転多面鏡12を回転させるモータ13と、反射偏向
されたレーザ光Lを集光するfθレンズ14と、集光され
たレーザ光Lを反射してシート1に照射するミラー15と
を備え、さらに、前記レーザ光Lが走査される位置の上
方には、そのレーザ光Lの走査によりシート1の上側面
から発せられる輝尽発光光を上方より集光する光ガイド
16a が近接して配置され、前記位置のシート下面側の下
方には、シート1の下側面から発せられる輝尽発光光を
下方より集光する光ガイド16b が配置されている。
ンドレスベルト32・33上に載置されるシート1の上方
に、シート1を励起するレーザ光L(またはL′)を発
するレーザ光源11と、そのレーザ光Lを反射偏向する回
転多面鏡12と、この回転多面鏡12により反射偏向された
レーザ光Lがシート1を紙面に垂直な方向に主走査する
ように回転多面鏡12を回転させるモータ13と、反射偏向
されたレーザ光Lを集光するfθレンズ14と、集光され
たレーザ光Lを反射してシート1に照射するミラー15と
を備え、さらに、前記レーザ光Lが走査される位置の上
方には、そのレーザ光Lの走査によりシート1の上側面
から発せられる輝尽発光光を上方より集光する光ガイド
16a が近接して配置され、前記位置のシート下面側の下
方には、シート1の下側面から発せられる輝尽発光光を
下方より集光する光ガイド16b が配置されている。
【0025】各光ガイド16a ・16b にはそれぞれ、シー
ト1の各面から集光した輝尽発光光を光電的に検出して
アナログ信号に変換するフォトマルチプライヤ(光電子
増倍管;図示せず)が接続され、これら2つのフォトマ
ルチプライヤはさらに制御装置40に接続され、制御装置
40は入力信号が対数変換器(図示せず)のダイナミック
レンジに適合するように読取りゲイン・収録ファクタを
設定したうえでこの入力信号を変換して対数増幅器に出
力する。
ト1の各面から集光した輝尽発光光を光電的に検出して
アナログ信号に変換するフォトマルチプライヤ(光電子
増倍管;図示せず)が接続され、これら2つのフォトマ
ルチプライヤはさらに制御装置40に接続され、制御装置
40は入力信号が対数変換器(図示せず)のダイナミック
レンジに適合するように読取りゲイン・収録ファクタを
設定したうえでこの入力信号を変換して対数増幅器に出
力する。
【0026】対数増幅器は入力されたアナログ信号をそ
れぞれ対数増幅し、装置外部の画像処理装置に出力す
る。ここで対数増幅器はそのダイナミックレンジが3桁
に設定されているものであり、したがって応答性(入力
値を対数増幅する変換速度)は、ダイナミックレンジが
4桁に設定されている対数増幅器のそれよりも速く設定
されている。
れぞれ対数増幅し、装置外部の画像処理装置に出力す
る。ここで対数増幅器はそのダイナミックレンジが3桁
に設定されているものであり、したがって応答性(入力
値を対数増幅する変換速度)は、ダイナミックレンジが
4桁に設定されている対数増幅器のそれよりも速く設定
されている。
【0027】なお上記レーザ光源11は後述するように制
御手段40の制御により、発せられるレーザ光Lの光量が
制御される。
御手段40の制御により、発せられるレーザ光Lの光量が
制御される。
【0028】制御手段40はレーザ光源11および搬送手段
に接続され、先読みを行うとき、すなわちシート1をカ
セッテ2から引き出す矢印Y方向に搬送するときは、搬
送手段による搬送速度が高速となるように搬送手段を制
御しつつ、レーザ光源11から出射されるレーザ光Lの光
量を本読みを行うときの光量よりも低くなるように制御
する。一方、本読みを行うとき、すなわちシート1をカ
セッテ2に戻す矢印Y′方向に搬送するときは、搬送手
段による搬送速度が、本読み時の対数増幅器の応答性に
適合するように搬送手段を制御しつつ、レーザ光源11か
ら出射されるレーザ光Lの光量が先読み時の光量よりも
高くなるように制御する。
に接続され、先読みを行うとき、すなわちシート1をカ
セッテ2から引き出す矢印Y方向に搬送するときは、搬
送手段による搬送速度が高速となるように搬送手段を制
御しつつ、レーザ光源11から出射されるレーザ光Lの光
量を本読みを行うときの光量よりも低くなるように制御
する。一方、本読みを行うとき、すなわちシート1をカ
セッテ2に戻す矢印Y′方向に搬送するときは、搬送手
段による搬送速度が、本読み時の対数増幅器の応答性に
適合するように搬送手段を制御しつつ、レーザ光源11か
ら出射されるレーザ光Lの光量が先読み時の光量よりも
高くなるように制御する。
【0029】消去手段20a ・20b は上記光ガイド16a ・
16b とシート保持部50との間に配置され、消去光を出射
する消去光源21と、この消去光が直接に光ガイド16a ・
16bに入射しないように、かつ消去光がシート1の本読
みの完了していない部分を照射しないように遮光する遮
光部材22とを備えている。
16b とシート保持部50との間に配置され、消去光を出射
する消去光源21と、この消去光が直接に光ガイド16a ・
16bに入射しないように、かつ消去光がシート1の本読
みの完了していない部分を照射しないように遮光する遮
光部材22とを備えている。
【0030】次に本実施例の放射線画像情報読取装置10
の作用について、図2および3を用いて説明する。カセ
ッテ2は、装置10のカセッテ保持部50に保持されること
により、その蓋体2aが開放されてシート1の一部が装置
内部に露出される。ここで吸着手段30が、このシート1
の露出した部分を吸着し(図2(A))、シート1をカ
セッテ2から引き出しつつその矢印Y方向先端部をニッ
プローラ31まで案内する。このときニップローラ31およ
びエンドレスベルト32・33は、制御手段40の制御によ
り、シート1を高速に矢印Y方向に搬送するように駆動
される。
の作用について、図2および3を用いて説明する。カセ
ッテ2は、装置10のカセッテ保持部50に保持されること
により、その蓋体2aが開放されてシート1の一部が装置
内部に露出される。ここで吸着手段30が、このシート1
の露出した部分を吸着し(図2(A))、シート1をカ
セッテ2から引き出しつつその矢印Y方向先端部をニッ
プローラ31まで案内する。このときニップローラ31およ
びエンドレスベルト32・33は、制御手段40の制御によ
り、シート1を高速に矢印Y方向に搬送するように駆動
される。
【0031】ニップローラ31に先端部が案内されたシー
ト1は、このニップローラ31に挾持されて矢印Y方向に
高速に搬送される。このとき吸着手段30はシート1から
離れる。またレーザ光源11が制御手段40の制御により、
光量が低く押さえられたレーザ光Lを出射し、出射され
たレーザ光Lは、回転多面鏡12により反射偏向されてf
θレンズ14により集光され、集光されたレーザ光Lはミ
ラー15により反射されてシート1を照射する。このとき
回転多面鏡12はモータ13により高速回転されており、こ
の回転によってレーザ光Lはシート1を紙面に垂直な方
向に主走査する。シート1は搬送手段により矢印Y方向
に高速に搬送されているため、この矢印Y方向への副走
査と上記レーザ光Lの主走査とが組み合わされて、シー
ト1の全面に亘ってレーザ光Lが照射されることにな
る。
ト1は、このニップローラ31に挾持されて矢印Y方向に
高速に搬送される。このとき吸着手段30はシート1から
離れる。またレーザ光源11が制御手段40の制御により、
光量が低く押さえられたレーザ光Lを出射し、出射され
たレーザ光Lは、回転多面鏡12により反射偏向されてf
θレンズ14により集光され、集光されたレーザ光Lはミ
ラー15により反射されてシート1を照射する。このとき
回転多面鏡12はモータ13により高速回転されており、こ
の回転によってレーザ光Lはシート1を紙面に垂直な方
向に主走査する。シート1は搬送手段により矢印Y方向
に高速に搬送されているため、この矢印Y方向への副走
査と上記レーザ光Lの主走査とが組み合わされて、シー
ト1の全面に亘ってレーザ光Lが照射されることにな
る。
【0032】レーザ光Lが照射されたシート1は励起さ
れ、蓄積記録している放射線画像情報に応じた輝尽発光
光がシート1の両面からそれぞれ発光する(図2
(B))。しかしシート1を照射するレーザ光Lは微弱
であるため、その輝尽発光光もレーザ光Lの光量に応じ
て微弱なものとなり、シート1には記録されている放射
線画像情報の大部分が残存する。
れ、蓄積記録している放射線画像情報に応じた輝尽発光
光がシート1の両面からそれぞれ発光する(図2
(B))。しかしシート1を照射するレーザ光Lは微弱
であるため、その輝尽発光光もレーザ光Lの光量に応じ
て微弱なものとなり、シート1には記録されている放射
線画像情報の大部分が残存する。
【0033】シート1の両面から発光した輝尽発光光
は、それぞれ各面に配された光ガイド16a ・16b により
集光されて各光ガイド16a ・16b に接続されたフォトマ
ルチプライヤに導光されて先読み画像信号として光電変
換され、この先読み画像信号は制御手段40に入力され
る。
は、それぞれ各面に配された光ガイド16a ・16b により
集光されて各光ガイド16a ・16b に接続されたフォトマ
ルチプライヤに導光されて先読み画像信号として光電変
換され、この先読み画像信号は制御手段40に入力され
る。
【0034】ここで制御手段40は入力された先読み画像
信号に基づいて、シート1に蓄積記録されている画像情
報の概略を認識し、本読みにおいて入力されると予測さ
れる画像信号の信号幅が対数変換器のダイナミックレン
ジに適合するように読取りゲイン・収録ファクタを設定
する。
信号に基づいて、シート1に蓄積記録されている画像情
報の概略を認識し、本読みにおいて入力されると予測さ
れる画像信号の信号幅が対数変換器のダイナミックレン
ジに適合するように読取りゲイン・収録ファクタを設定
する。
【0035】一方、シート1の全面に亘る上記先読みが
完了したこと(図2(C))によって、制御手段40はエ
ンドレスベルト33等の搬送手段を逆走するように、すな
わちシート1を矢印Y′方向に搬送するように制御す
る。
完了したこと(図2(C))によって、制御手段40はエ
ンドレスベルト33等の搬送手段を逆走するように、すな
わちシート1を矢印Y′方向に搬送するように制御す
る。
【0036】この制御によりシート1は矢印Y′方向に
搬送される。制御手段40はさらにレーザ光源11に対し
て、本読み用のレーザ光L′を出射するように制御す
る。この本読み用のレーザ光L′とは、先読み用のレー
ザ光Lよりも光量が大きいものであって、画像情報を可
視像として再生するための画像信号を得るのに十分な輝
尽発光光を発光させる励起エネルギーを有するレーザ光
を意味するものである。
搬送される。制御手段40はさらにレーザ光源11に対し
て、本読み用のレーザ光L′を出射するように制御す
る。この本読み用のレーザ光L′とは、先読み用のレー
ザ光Lよりも光量が大きいものであって、画像情報を可
視像として再生するための画像信号を得るのに十分な輝
尽発光光を発光させる励起エネルギーを有するレーザ光
を意味するものである。
【0037】この出射されたレーザ光L′は前述の先読
みの場合と同様、回転多面鏡12、fθレンズ14、および
ミラー15の作用により、シート1に照射される。このレ
ーザ光L′は先読み用のレーザ光Lよりも励起エネルギ
が強力であるため、先読みにおいて発光された輝尽発光
光よりも強力な輝尽発光光がシート1より発光する(図
3(A))。
みの場合と同様、回転多面鏡12、fθレンズ14、および
ミラー15の作用により、シート1に照射される。このレ
ーザ光L′は先読み用のレーザ光Lよりも励起エネルギ
が強力であるため、先読みにおいて発光された輝尽発光
光よりも強力な輝尽発光光がシート1より発光する(図
3(A))。
【0038】シート1から発光した輝尽発光光は、それ
ぞれ各面に配された光ガイド16a ・16b により集光され
て各光ガイド16a ・16b に接続されたフォトマルチプラ
イヤに導光されて本読み画像信号として光電変換され、
この本読み画像信号は制御手段40に入力される。
ぞれ各面に配された光ガイド16a ・16b により集光され
て各光ガイド16a ・16b に接続されたフォトマルチプラ
イヤに導光されて本読み画像信号として光電変換され、
この本読み画像信号は制御手段40に入力される。
【0039】制御手段40は、先読み画像信号に基づいて
設定された読取りゲイン・収録ファクタにしたがって本
読み画像信号を対数増幅器のダイナミックレンジに適応
するように順次変換したうえで対数増幅器に出力する。
設定された読取りゲイン・収録ファクタにしたがって本
読み画像信号を対数増幅器のダイナミックレンジに適応
するように順次変換したうえで対数増幅器に出力する。
【0040】対数増幅器は入力された画像信号を対数増
幅し、必要に応じてA/D変換器等によりデジタル信号
化して装置外部の画像処理装置等に出力する。画像処理
装置等に出力されたこのデジタル信号化された画像信号
は所定の画像処理がなされたうえでCRT等の可視像再
生手段に出力されて診断等に供される。
幅し、必要に応じてA/D変換器等によりデジタル信号
化して装置外部の画像処理装置等に出力する。画像処理
装置等に出力されたこのデジタル信号化された画像信号
は所定の画像処理がなされたうえでCRT等の可視像再
生手段に出力されて診断等に供される。
【0041】ここで対数増幅器のダイナミックレンジは
3桁に設定されているため、ダイナミックレンジが4桁
に設定されていた従来の対数増幅器と比べて応答性が速
く、したがって輝尽発光光の読取り速度も従来の装置よ
り速い。
3桁に設定されているため、ダイナミックレンジが4桁
に設定されていた従来の対数増幅器と比べて応答性が速
く、したがって輝尽発光光の読取り速度も従来の装置よ
り速い。
【0042】一方、シート1は、画像信号が読み取られ
た部分から順次消去手段20a ・20bの配置された部分に
進入し、消去光源21から出射される消去光を照射され
て、本読み後のシート1の部分にさらに残存する放射線
エネルギが消去される(図3(B))。なお消去光源21
は遮光手段22により遮光されているため、シート1の本
読み未了部分に消去光を照射することはなく、したがっ
て本読み未了部分に記録されている画像情報が不測の消
去をされることがない。
た部分から順次消去手段20a ・20bの配置された部分に
進入し、消去光源21から出射される消去光を照射され
て、本読み後のシート1の部分にさらに残存する放射線
エネルギが消去される(図3(B))。なお消去光源21
は遮光手段22により遮光されているため、シート1の本
読み未了部分に消去光を照射することはなく、したがっ
て本読み未了部分に記録されている画像情報が不測の消
去をされることがない。
【0043】シート1はさらに矢印Y′方向に搬送され
てニップローラ31に挾持され(図3(C))つつその搬
送方向先端部から順次カセッテ2の内部に収納される。
搬送がさらに進み、搬送方向の後端部がニップローラ31
から離脱すると、吸着手段30がその後端部を吸着してカ
セッテ内部まて案内し、シート1の全体がカセッテ2内
に収納される。
てニップローラ31に挾持され(図3(C))つつその搬
送方向先端部から順次カセッテ2の内部に収納される。
搬送がさらに進み、搬送方向の後端部がニップローラ31
から離脱すると、吸着手段30がその後端部を吸着してカ
セッテ内部まて案内し、シート1の全体がカセッテ2内
に収納される。
【0044】その後カセッテ2を装置1の保持部50から
脱着することにより、カセッテ2の蓋体2aは閉鎖され
る。
脱着することにより、カセッテ2の蓋体2aは閉鎖され
る。
【0045】このように本実施例の放射線画像情報読取
装置10によれば、本読み時の読取り速度が向上するた
め、画像情報読取りのサイクルタイムを短くすることが
でき、それにより多数の放射線画像情報の読取りを迅速
に行うことができる。
装置10によれば、本読み時の読取り速度が向上するた
め、画像情報読取りのサイクルタイムを短くすることが
でき、それにより多数の放射線画像情報の読取りを迅速
に行うことができる。
【図1】本発明の放射線画像情報読取装置に係る実施例
の概略構成を示す構成図
の概略構成を示す構成図
【図2】放射線画像情報読取装置の作用を説明するため
の動作説明図(その1)
の動作説明図(その1)
【図3】放射線画像情報読取装置の作用を説明するため
の動作説明図(その2)
の動作説明図(その2)
1 蓄積性蛍光体シート 2 カセッテ 10 放射線画像情報読取装置 11 レーザー光源 16a ,16b 光ガイド 20a ,20b 消去手段 21 消去光源 30 吸着手段 31 ニップローラ 32,33 エンドレスベルト 40 制御手段 L レーザ光
Claims (1)
- 【請求項1】 放射線画像情報が記録されている蓄積性
蛍光体シートが収納されたカセッテを保持する保持部
と、 該保持部に保持されたカセッテに前記蓄積性蛍光体シー
トを出入れ可能に搬送する搬送手段と、 該搬送手段により前記蓄積性蛍光体シートを搬送してい
る間に、前記蓄積性蛍光体シートに励起光を照射して、
該シートから発せられる前記画像情報に応じた輝尽発光
光を光電的に読み取って画像信号を得る画像情報読取手
段と、 前記シートを前記カセッテから引き出す方向に搬送しつ
つ前記蓄積性蛍光体シートに記録された前記放射線画像
情報の概略を把握するための先読みを行ない、該先読み
により得られた画像信号に基づいて、前記放射線画像情
報が示す可視像を再生するための画像信号を得る本読み
の読取条件を設定し、前記シートを前記カセッテに収納
する方向に搬送しつつ該読取条件にしたがって前記本読
みを行うように、前記搬送手段、前記画像情報読取手段
を制御する制御手段と、 前記本読みがなされた後の前記シートの部分に消去光を
照射して、該シートの部分に残存する放射線エネルギの
消去を行う消去手段とを備えたことを特徴とする放射線
画像情報読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6273179A JPH08137035A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 放射線画像情報読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6273179A JPH08137035A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 放射線画像情報読取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08137035A true JPH08137035A (ja) | 1996-05-31 |
Family
ID=17524207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6273179A Withdrawn JPH08137035A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 放射線画像情報読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08137035A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001051202A (ja) * | 1999-06-04 | 2001-02-23 | Olympus Optical Co Ltd | 走査型顕微鏡の測定パラメータ決定方法及びコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体 |
JP2001059939A (ja) * | 1999-06-14 | 2001-03-06 | Olympus Optical Co Ltd | フォトマルチプライヤの感度調整方法、該感度調整方法を採用した走査型レーザ顕微鏡および感度調整プログラムを記録した記録媒体 |
-
1994
- 1994-11-08 JP JP6273179A patent/JPH08137035A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001051202A (ja) * | 1999-06-04 | 2001-02-23 | Olympus Optical Co Ltd | 走査型顕微鏡の測定パラメータ決定方法及びコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体 |
JP2001059939A (ja) * | 1999-06-14 | 2001-03-06 | Olympus Optical Co Ltd | フォトマルチプライヤの感度調整方法、該感度調整方法を採用した走査型レーザ顕微鏡および感度調整プログラムを記録した記録媒体 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |