JPH08136263A - 検出回路 - Google Patents

検出回路

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JPH08136263A
JPH08136263A JP6271030A JP27103094A JPH08136263A JP H08136263 A JPH08136263 A JP H08136263A JP 6271030 A JP6271030 A JP 6271030A JP 27103094 A JP27103094 A JP 27103094A JP H08136263 A JPH08136263 A JP H08136263A
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JP
Japan
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electrode
output
circuit
branch portion
detection circuit
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JP6271030A
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English (en)
Inventor
Terubumi Oshitari
光史 忍足
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 水晶振動子20の第1の電極と第2の電極と
第7の電極と第8の電極とを反転増幅器入力に第3の電
極と第4の電極と第5の電極と第6の電極とを反転増幅
器出力に接続する反転増幅器を有する発振回路30と、
音叉型振動子の第9の電極と第10の電極を入力とする
差動増幅回路40と、差動増幅回路出力を入力とし発振
回路出力を検波信号とする検波回路50と、検波回路出
力を入力とする出力増幅回路60とを備える。 【効果】 検波回路出力にドリフトが発生せず、測定精
度が著しく高くなるという効果がある。さらに、回路構
成が簡単なため、量産性が良好であるという効果も有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動子を用いた角速度セ
ンサーにおける回転角速度を検出する検出回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から機械式の回転ジャイロスコープ
が、飛行機や船舶の慣性航法装置として使われている。
この機械式の回転ジャイロスコープは、安定した性能を
もっているが、その反面、装置が大きくなり、価格も高
く、小型機器へ組み込むことは困難である。
【0003】さらに、最近では振動子を振動させて、振
動する振動子上の検出素子から、コリオリの力を検出す
る振動型角速度センサーの実用化が進んでいる。
【0004】この振動型角速度センサーは、ジャイロス
コープを構成する振動子を一定の振動数で振動させる方
式である。この振動した状態で回転力が加わると、コリ
オリの力が、振動子の質量と同じ振動数で振動方向に直
角な力として生じる。
【0005】この力による振動を検出することによっ
て、角速度を測定するのが振動型角速度センサーの原理
である。
【0006】上記の原理に基づいた角速度センサーを用
いた検出回路としては、たとえば特開平3−17271
1号公報で開示されている。
【0007】この公報に記載の振動子は、駆動部分と検
出部分とを直交させて接合した振動ユニットを、連結ブ
ロックで連結して音叉構造とした複合振動子である。
【0008】従来、振動子としてはエリンバーなどの恒
弾性金属、またはPZT系の圧電セラミックを用いてい
る。ここで恒弾性金属を用いた振動子の場合は、駆動お
よび検出のため、恒弾性金属の表面に電極を形成し、そ
の電極上に薄い圧電素子を接着し、さらにその圧電素子
上に電極を形成している。
【0009】またさらに、振動子を発振させる発振回路
は、原理的には増幅器と帰還回路とで構成している。
【0010】一般に、増幅器の増幅率をα、増幅器の位
相遅れをθ1、帰還回路の伝達率をβ、位相遅れをθ2
とすると、発振回路の発振条件は |α|・|β|>1 (1) θ1+θ2=360゜ (2) である。
【0011】従来は発振条件の第(2)式を満たすため
に、増幅回路で位相を180゜遅らせ、さらに複数の抵
抗と容量との組み合わせの移相回路で90゜遅らせ、最
後に抵抗と圧電素子自身の容量で90゜遅らせて1ルー
プを360゜とする発振回路を用いて検出回路を構成し
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
発振回路は上述したように、移相回路、および抵抗と圧
電素子自身の容量による位相シフトが必要である。この
ため、温度の変化による移相回路の定数変化によって、
帰還回路の伝達率β、位相遅れθ2が変化して発振が不
安定になる。
【0013】したがって、回転力が加わったとき、コリ
オリの力により振動子に発生する振動自体も不安定にな
り、検出回路出力にドリフトが発生し、角速度センサー
の精度を著しく悪くするという課題がある。
【0014】さらに、移相回路の複数の抵抗により、帰
還回路の伝達率βが低くなるため、上記発振条件の第
(1)式を満たすために、増幅器の増幅率αを大きくし
たり、複数個の増幅器を必要とする。
【0015】また、帰還回路の伝達率βを一定に保って
発振を安定にするために、基準電圧発生回路なども必要
になり、検出回路が複雑化するという課題がある。
【0016】これらの課題を解決するために、本発明の
目的は、簡単な構成で高安定に発振する発振回路を有
し、測定精度の高い、量産性に適した回転角速度の検出
回路を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における検出回路は、下記記載の構成を採用
する。
【0018】本発明の検出回路においては、振動子を励
振させるために第1の枝部の主面と対向面にそれぞれ設
ける第1の電極と第2の電極と第1の枝部の側面と対向
面にそれぞれ設ける第3の電極と第4の電極と第2の枝
部の主面と対向面にそれぞれ設ける第5の電極と第6の
電極と第2の枝部の側面と対向面にそれぞれ設ける第7
の電極と第8の電極とさらに発生電界を取り出すために
第5の電極と同一平面上に設ける第9の電極と発生電界
を取り出すために第6の電極と同一平面上に設ける第1
0の電極とを有する音叉型振動子と、音叉型振動子の第
1の電極と第2の電極と第7の電極と第8の電極とを反
転増幅器入力に第3の電極と第4の電極と第5の電極と
第6の電極とを反転増幅器出力に接続する反転増幅器を
有する発振回路と、音叉型振動子の第9の電極と第10
の電極を入力とする差動増幅回路と、差動増幅回路出力
を入力とし発振回路出力を検波信号とする検波回路と、
検波回路出力を入力とする出力増幅回路とを備えること
を特徴とする。
【0019】本発明の検出回路においては、振動子を励
振させるために第1の枝部の主面と対向面にそれぞれ設
ける第1の電極と第2の電極と第1の枝部の側面と対向
面にそれぞれ設ける第3の電極と第4の電極と第2の枝
部の主面と対向面にそれぞれ設ける第5の電極と第6の
電極と第2の枝部の側面と対向面にそれぞれ設ける第7
の電極と第8の電極とさらに発生電界を取り出すために
第5の電極と同一平面上に設ける第9の電極と発生電界
を取り出すために第6の電極と同一平面上に設ける第1
0の電極を配置する音叉型振動子と、音叉型振動子の第
1の電極と第2の電極と第7の電極と第8の電極とを反
転増幅器出力に第3の電極と第4の電極と第5の電極と
第6の電極とを反転増幅器入力に接続する反転増幅器を
有する発振回路と、音叉型振動子の第9の電極と第10
の電極を入力とする差動増幅回路と、差動増幅回路出力
を入力とし発振回路出力を検波信号とする検波回路と、
検波回路出力を入力とする出力増幅回路とを備えること
を特徴とする。
【0020】本発明の検出回路においては、振動子を励
振させるために第1の枝部の主面と対向面にそれぞれ設
ける第1の電極と第2の電極と第1の枝部の側面と対向
面にそれぞれ設ける第3の電極と第4の電極と第2の枝
部の主面と対向面に対角線上にそれぞれ設ける第5の電
極と第6電極と第2の枝部の側面と対向面にそれぞれ設
ける第7の電極と第8の電極とさらに発生電界を取り出
すために第5の電極と同一平面上に第9の電極と発生電
界を取り出すために第6の電極と同一平面上でしかも第
9の電極と対角線上に設ける第10の電極とを有する音
叉型振動子と、音叉型振動子の第1の電極と第2の電極
と第7の電極と第8の電極とを反転増幅器入力に接続し
第3の電極と第4の電極と第5の電極と第6の電極とを
反転増幅器出力に接続する反転増幅器を有する発振回路
と、音叉型振動子の第9の電極と第10の電極を入力と
する差動増幅回路と、差動増幅回路出力を入力とし発振
回路出力を検波信号とする検波回路と、検波回路出力を
入力とする出力増幅回路とを備えることを特徴とする。
【0021】本発明の検出回路においては、振動子を励
振させるために第1の枝部の主面と対向面にそれぞれ設
ける第1の電極と第2の電極と第1の枝部の側面と対向
面にそれぞれ設ける第3の電極と第4の電極と第2の枝
部の主面と対向面に対角線上にそれぞれ設ける第5の電
極と第6電極と第2の枝部の側面と対向面にそれぞれ設
ける第7の電極と第8の電極とさらに発生電界を取り出
すために第5の電極と同一平面上に設ける第9の電極と
発生電界を取り出すために第6の電極と同一平面上でし
かも第9の電極と対角線上に設ける第10の電極とを有
する音叉型振動子と、音叉型振動子の第1の電極と第2
の電極と第7の電極と第8の電極とを反転増幅器出力に
接続し第3の電極と第4の電極と第5の電極と第6の電
極とを反転増幅器入力に接続する反転増幅器を有する発
振回路と、音叉型振動子の第9の電極と第10の電極を
入力とする差動増幅回路と、差動増幅回路出力を入力と
し発振回路出力を検波信号とする検波回路と、検波回路
出力を入力とする出力増幅回路とを備えることを特徴と
する。
【0022】
【作用】本発明の検出回路において、第1の枝部の主面
と対向面にそれぞれ第1の電極と第2の電極を配置し、
第1の枝部の側面と対向面にそれぞれ第3の電極と第4
の電極を配置し、第2の枝部の主面と対向面にそれぞれ
第5の電極と第6の電極を配置し、第2の枝部の側面と
対向面にそれぞれ第7の電極と第8の電極を配置する音
叉型振動子の第1の電極と第2の電極と第7の電極と第
8の電極とを反転増幅器入力に第3の電極と第4の電極
と第5の電極と第6の電極とを反転増幅器出力に接続し
て、帰還回路に水晶振動子を挿入した発振回路を構成す
る。
【0023】周波数32KHz近傍で発振する水晶振動
子による帰還回路は、増幅率|β|が0.2〜0.9程
度になり、位相遅れθ2はほぼ180゜になる。また、
これより高い周波数でも、周波数を選択すれば同じよう
な条件が得られる。
【0024】一方、反転増幅器の増幅率は一般に20〜
30db以上あり、30KHz程度の周波数では、一般
の反転増幅器の位相回転はほとんど180゜に近いか
ら、第(1)式および第(2)式の発振条件を満たす。
【0025】したがって、本発明の検出回路は、発振回
路において移相回路を必要としないため、温度変化によ
り発振が不安定になることがない。
【0026】また、振動子の第1の枝部の主面とその対
向面、側面とその対向面そして第2の枝部の主面とその
対向面、側面とその対向面に電極があり、これらの電極
は発振回路において振動子に強い発振振動を与える。
【0027】振動子が強い発振振動することによって、
検出電極に発生する検出電界も大きくなるのでノイズに
影響されない安定した信号が得られる。
【0028】そして回転力が加わって、コリオリの力が
発生すると、これにともなって発生する振動も安定化さ
れ、検波出力のドリフト発生を防止することが可能とな
り、回転角速度の検出精度が著しく向上する。
【0029】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例における
検出回路の構造を説明する。
【0030】はじめに、本発明における第1の実施例に
おける検出回路を図面をもとに説明する。図1は本発明
の第1の実施例における検出回路を構成する振動子の電
極配置構造を示す断面図である。図2と図3とは本発明
の第1の実施例における検出回路を構成する振動子の電
極構造を示す平面図であり、図2は水晶振動子の前面部
を示し、図3は水晶振動子の後面部を示す。図4は本発
明の実施例における検出回路を示す回路図である。以
下、図1から図4を交互に参照して説明する。
【0031】図1から図4に示す水晶振動子は、X軸
(電気軸)に関して、XY面を0゜〜10゜回転してY
軸(機械軸)をY´軸としたXY´面で水晶を切断し、
Y´軸方向の伸縮を振動の中立面の両端に起こさせる電
極配置をした、いわゆるXカット水晶振動子である。こ
こにY´軸に直交するZ軸(光軸)をZ´軸とする。
【0032】図2に示すように、水晶振動子は第1の枝
部15、第2の枝部16と基部17とからなり、基部1
7には外部への端子を形成している。第1の枝部15、
第2の枝部16と基部17に電極を図2、図3に示すよ
うに形成し、図1に示すように、各々の電極を内部で接
続する。図2、図3に示す水晶振動子は、一つの水晶基
板写真製版技術とエッチング技術、あるいはワイヤーソ
加工技術によって、一体に形成する。
【0033】図1に示すように、音叉の第1の枝部15
のXY´面(主面)に平行な一方の面に電極1を設け、
この電極1の対向面に電極2を設ける。さらに、Y´Z
´面(側面)に平行な一方の面に電極3を設け、この電
極3の対向面に電極4を設けている。
【0034】さらに、第2の枝部16のXY´面(主
面)に平行な一方の面には電極5、9を設け、この電極
5、9の対向面に電極6、10を設ける。さらに、Y´
Z´面(側面)に平行な一方の面に電極7を設け、この
電極7の対向面に電極8を設ける。
【0035】そして、電極1、電極2、電極7、電極8
を水晶振動子内で接続して端子12を設け、電極3、電
極4、電極5、電極6を水晶振動子内で接続して端子1
1を設ける。この電極1、2、3、4、5、6、7、8
が水晶振動子を励振させるための電極である。
【0036】端子11は、図4に示す発振回路30の出
力に接続する。このため、電極3、4、5、6は発振回
路30の出力電圧と同じ電位を示す。そして、端子12
は発振回路30の入力に接続する。
【0037】電極9より端子14を設け、電極10より
端子13を設ける。これら2つの電極9、10は、発生
電界を取り出すための検出電極である。前述のように、
電極5、6が発振回路30の出力と同電位になるため、
端子13、端子14には発振回路30の出力に電極9、
10の発生電界が重畳された出力が得られる。これらの
電極1〜10は、クロム(Cr)と金(Au)などの金
属膜を真空蒸着法により形成している。
【0038】上記の端子11、12を図4の検出回路の
発振回路30に接続する。図4に示すように、水晶振動
子20の端子12を発振回路30のCMOSトランジス
タで構成する反転増幅器32であるインバータの入力に
接続し、端子11を反転増幅器32の出力に接続する。
さらに、端子13、14を差動増幅回路40の入力に接
続する。
【0039】ここに、発振回路30の抵抗31は帰還抵
抗Rfであり、コンデンサ33、コンデンサ34はそれ
ぞれ入力容量Cin、出力容量Coutであり、水晶振
動子20とともに帰還回路を構成する。
【0040】本発明においては前記の発振条件の第
(1)式、第(2)式を満たしている。このため、電圧
を印加すると、第1の枝部の図1の実線で示す方向に電
界が印加されるとともに、第2の枝部にも同じく電界が
印加されるので発振がきわめて容易に開始し、発振回路
はただちに発振を開始し定常状態になる。そして水晶振
動子20の自励振動は強い振動速度となり、図2のX軸
方向に、一定の共振周波数で自励振動する。
【0041】この水晶振動子に角速度ωの回転力がY´
軸まわりに加わると、それに対応したコリオリの力Fc
が両方の音叉の第1の枝部15と第2の枝部16とに、
互いに平行でかつ反対方向に発生する。
【0042】ここで、振動している枝の振動の速度vを v=a・sinω。t (3) a:振動音叉の振幅 ω。:振幅の周期 とすれば、一つの音叉に働くコリオリの力Fcは下記の
ようになる。 Fc=2mωv=2mω・a・sinω。t (4) m:音叉の振動部の質量
【0043】角速度ωによる発生電界は、図1における
破線で示す矢印のようになり、端子13、14に検出出
力として出る。この検出出力は上記第(4)式で示した
ように枝の振動の速度vに比例しているので、速度vが
強いときにコリオリの力Fcも大きくなる。
【0044】いま、水晶振動子20は強い振動速度で自
励しているので、端子13、14には大きなコリオリの
力Fcが検出されている。そして、この端子13、14
の検出出力は発振回路30の出力に重畳して、図4に示
す差動増幅回路40の入力に印加する。
【0045】差動増幅回路40の出力は、発振回路30
の出力が差し引かれて、純粋に角速度ωによる発生電界
に依存するもののみとなる。ここで、差動増幅回路40
の出力電圧の位相と発振回路30の出力電圧の位相とを
同じにするために、発振回路30の後に移相回路70を
必要とする。
【0046】検出出力に重畳して印加される発振回路3
0の出力電圧は充分大きいため、この検出出力を入力し
ている差動増幅回路40は安定に動作し、差動増幅回路
40出力に発生するドリフトは非常に小さくなる。そし
て差動増幅回路40の出力は検波回路50の入力に印加
し、発振回路30の出力によって検波される。
【0047】検波回路50の出力は、平滑回路を含む出
力増幅回路60の入力に接続し、そして出力増幅回路6
0の出力は回転角速度に比例した直流電圧となる。この
直流電圧値の大きさから回転角速度を知ることができ、
角速度検出装置(ジャイロスコープ)を実現することが
できる。
【0048】つぎに、本発明の第2の実施例における検
出回路を図面を基に説明する。図5は本発明の第2の実
施例における検出回路を構成する振動子の電極配置構造
を示す断面図である。図6と図7は本発明の第2の実施
例における検出回路を構成する振動子の電極構造を示す
平面図であり、図6は水晶振動子の前面部を示し、図7
は水晶振動子の後面部を示す。以下、図4と図5と図6
と図7とを交互に用いて説明する。
【0049】第1の実施例と同じく、図6に示すように
水晶振動子は、第1の枝部15、第2の枝部と、基部1
7とからなる。第1の枝部15と、第2の枝部16と、
基部17とに電極を図6、図7に示すように形成し、図
5に示すように、それぞれの電極を水晶振動子内部で接
続する。
【0050】図5に示すように、音叉の第1の枝部15
のXY´面(主面)に平行な一方の面に電極1を設け、
この電極1の対向面に電極2を設け、さらにY´Z´面
(側面)に平行な一方の面に電極3を設け、この電極3
の対向面に電極4を設ける。
【0051】さらに、第2の枝部16のXY´面に平行
な一方の面に電極5と電極9とを設け、この電極5の対
向面に対角線上に電極6を設け、電極9の対向面に対角
線上に電極10を設ける。
【0052】さらに、第2の枝部16のY´Z´面に平
行な一方の面に電極7を設け、この電極7の対向面に電
極8を設ける。
【0053】そして、電極1と電極2と電極7と電極8
とを水晶振動子内部で接続して、端子12を設ける。さ
らに、電極3と電極4と電極5と電極6とを水晶振動子
内部で接続して、端子11を設ける。この電極1、2、
3、4、5、6、7、8が水晶振動子を励振させるため
の電極である。
【0054】端子12は発振回路30の入力に接続し、
端子11は発振回路30の出力に接続する。したがっ
て、端子11に接続している電極5と電極6は発振回路
30の出力電圧と同じ電位を示す。
【0055】さらに、電極9より端子14を設け、電極
10より端子13を設ける。この電極9と電極10が発
生電界を取り出すための電極である。前述のように、電
極5と電極6が発振回路30の出力と同電位になるた
め、端子13、端子14には発振回路30の出力に発生
電界が重畳された出力が得られる。
【0056】上記の端子13、14を差動増幅回路40
の入力に接続する。これ以降は第1の実施例と同じ回路
構成であり説明は省略する。
【0057】以上説明した実施例において、発振回路3
0の入力に接続している端子12と発振回路30の出力
に接続している端子11とを入れ替えても発生電界を取
り出すための電極には同様な効果が得られる。
【0058】発振回路30の反転増幅器32はCMOS
トランジスタで構成したインバータでの例を示したが、
他の回路をすべてCMOSトランジスタで構成すること
も可能である。
【0059】さらに以上の実施例の説明では、32KH
z近傍の発振周波数の水晶振動子の例を示したが、周波
数を選択すれば、同じような構成の発振回路で発振が可
能である。
【0060】さらに、振動子の基板の材料が水晶の例を
示したが、タンタル酸リチウム単結晶、ニオブ酸リチウ
ム単結晶、ほう酸リチウム単結晶など圧電性を示す材料
でもよい。さらに、シリコン基板にZnO等の圧電性材
料を用いて高周波スパッタリング法で圧電膜を形成して
振動子とすることも可能である。
【0061】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よる検出回路は、帰還回路に伝達率の低下や位相遅れの
変動がない高安定に発振する発振回路を有する。さら
に、発振出力に検出出力を重畳して差動増幅回路を安定
に動作させている。
【0062】そのうえ振動子を励振する電極が第1の枝
部と第2の枝部のそれぞれ主面とその対向面および側面
とその対向面に配置してある。このため、極めて発振し
やすく、かつ強い発振をさせることができる。
【0063】したがって、検波回路出力にドリフトが発
生せず、測定精度が著しく高くなるという効果がある。
さらに、回路構成が簡単なため、量産性が良好であると
いう効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における検出回路を構成する水
晶振動子の電極の配置構造を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例における検出回路を構成する水
晶振動子の電極の配置構造を示し、前面部を示す平面図
である。
【図3】本発明の実施例における検出回路を構成する水
晶振動子の電極の配置構造を示し、後面部を示す平面図
である。
【図4】本発明の実施例における検出回路を示す回路図
である。
【図5】本発明の実施例における検出回路を構成する水
晶振動子の電極の配置構造を示す断面図である。
【図6】本発明の実施例における検出回路を構成する水
晶振動子の電極の配置構造を示し、前面部を示す平面図
である。
【図7】本発明の実施例における検出回路を構成する水
晶振動子の電極の配置構造を示し、後面部を示す平面図
である。
【符号の説明】
20 水晶振動子 30 発振回路 40 差動増幅回路 50 検波回路 60 出力増幅回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動子を励振させるために第1の枝部の
    主面と対向面にそれぞれ設ける第1の電極と第2の電極
    と第1の枝部の側面と対向面にそれぞれ設ける第3の電
    極と第4の電極と第2の枝部の主面と対向面にそれぞれ
    設ける第5の電極と第6の電極と第2の枝部の側面と対
    向面にそれぞれ設ける第7の電極と第8の電極とさらに
    発生電界を取り出すために第5の電極と同一平面上に設
    ける第9の電極と発生電界を取り出すために第6の電極
    と同一平面上に設ける第10の電極とを有する音叉型振
    動子と、音叉型振動子の第1の電極と第2の電極と第7
    の電極と第8の電極とを反転増幅器入力に第3の電極と
    第4の電極と第5の電極と第6の電極とを反転増幅器出
    力に接続する反転増幅器を有する発振回路と、音叉型振
    動子の第9の電極と第10の電極を入力とする差動増幅
    回路と、差動増幅回路出力を入力とし発振回路出力を検
    波信号とする検波回路と、検波回路出力を入力とする出
    力増幅回路とを備えることを特徴とする検出回路。
  2. 【請求項2】 振動子を励振させるために第1の枝部の
    主面と対向面にそれぞれ設ける第1の電極と第2の電極
    と第1の枝部の側面と対向面にそれぞれ設ける第3の電
    極と第4の電極と第2の枝部の主面と対向面にそれぞれ
    設ける第5の電極と第6の電極と第2の枝部の側面と対
    向面にそれぞれ設ける第7の電極と第8の電極とさらに
    発生電界を取り出すために第5の電極と同一平面上に設
    ける第9の電極と発生電界を取り出すために第6の電極
    と同一平面上に設ける第10の電極を配置する音叉型振
    動子と、音叉型振動子の第1の電極と第2の電極と第7
    の電極と第8の電極とを反転増幅器出力に第3の電極と
    第4の電極と第5の電極と第6の電極とを反転増幅器入
    力に接続する反転増幅器を有する発振回路と、音叉型振
    動子の第9の電極と第10の電極を入力とする差動増幅
    回路と、差動増幅回路出力を入力とし発振回路出力を検
    波信号とする検波回路と、検波回路出力を入力とする出
    力増幅回路とを備えることを特徴とする検出回路。
  3. 【請求項3】 振動子を励振させるために第1の枝部の
    主面と対向面にそれぞれ設ける第1の電極と第2の電極
    と第1の枝部の側面と対向面にそれぞれ設ける第3の電
    極と第4の電極と第2の枝部の主面と対向面に対角線上
    にそれぞれ設ける第5の電極と第6電極と第2の枝部の
    側面と対向面にそれぞれ設ける第7の電極と第8の電極
    とさらに発生電界を取り出すために第5の電極と同一平
    面上に第9の電極と発生電界を取り出すために第6の電
    極と同一平面上でしかも第9の電極と対角線上に設ける
    第10の電極とを有する音叉型振動子と、音叉型振動子
    の第1の電極と第2の電極と第7の電極と第8の電極と
    を反転増幅器入力に接続し第3の電極と第4の電極と第
    5の電極と第6の電極とを反転増幅器出力に接続する反
    転増幅器を有する発振回路と、音叉型振動子の第9の電
    極と第10の電極を入力とする差動増幅回路と、差動増
    幅回路出力を入力とし発振回路出力を検波信号とする検
    波回路と、検波回路出力を入力とする出力増幅回路とを
    備えることを特徴とする検出回路。
  4. 【請求項4】 振動子を励振させるために第1の枝部の
    主面と対向面にそれぞれ設ける第1の電極と第2の電極
    と第1の枝部の側面と対向面にそれぞれ設ける第3の電
    極と第4の電極と第2の枝部の主面と対向面に対角線上
    にそれぞれ設ける第5の電極と第6電極と第2の枝部の
    側面と対向面にそれぞれ設ける第7の電極と第8の電極
    とさらに発生電界を取り出すために第5の電極と同一平
    面上に設ける第9の電極と発生電界を取り出すために第
    6の電極と同一平面上でしかも第9の電極と対角線上に
    設ける第10の電極とを有する音叉型振動子と、音叉型
    振動子の第1の電極と第2の電極と第7の電極と第8の
    電極とを反転増幅器出力に接続し第3の電極と第4の電
    極と第5の電極と第6の電極とを反転増幅器入力に接続
    する反転増幅器を有する発振回路と、音叉型振動子の第
    9の電極と第10の電極を入力とする差動増幅回路と、
    差動増幅回路出力を入力とし発振回路出力を検波信号と
    する検波回路と、検波回路出力を入力とする出力増幅回
    路とを備えることを特徴とする検出回路。
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