JPH07167662A - 検出回路 - Google Patents

検出回路

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JPH07167662A
JPH07167662A JP6220733A JP22073394A JPH07167662A JP H07167662 A JPH07167662 A JP H07167662A JP 6220733 A JP6220733 A JP 6220733A JP 22073394 A JP22073394 A JP 22073394A JP H07167662 A JPH07167662 A JP H07167662A
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JP
Japan
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electrode
circuit
output
oscillation
input
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JP6220733A
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Akio Nakajima
章夫 中島
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Citizen Watch Co Ltd
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Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 振動子を励振させるために第1の電極と第1
の電極と直角方向に第2の電極を有し、さらに発生電界
を取り出すために、第2の電極に接続された第3の電極
と、第3の電極と対向面上に第4の電極、第3の電極と
同一平面上に第5の電極、第4の電極と同一平面上に第
6の電極を有する水晶振動子20と、水晶振動子の第1
の電極を入力に第2の電極を出力に接続する反転増幅器
32を有する発振回路30と、水晶振動子の第5の電極
と第6の電極を入力とする差動増幅回路40と、差動増
幅回路の出力を入力とし発振回路出力を検波信号とする
検波回路50と、検波回路出力を入力とする出力増幅回
路60とを備える。 【効果】 検波回路出力にドリフトが発生せず、測定精
度が著しく高くなるという効果がある。さらに、回路構
成が簡単なため、量産性が良好であるという効果も有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動子を用いた角速度
センサーにおける回転角速度を検出する検出回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から機械式の回転ジャイロスコープ
が、飛行機や船舶の慣性航法装置として使われている。
この機械式の回転ジャイロスコープは、安定した性能を
もっているが、その反面、装置が大きくなり、価格も高
く、小型機器へ組み込むことは困難である。
【0003】また、最近では振動子を振動させて、振動
する振動子上の検出素子から、コリオリの力を検出する
振動型角速度センサーの実用化が進んでいる。
【0004】この振動型角速度センサーは、ジャイロス
コープを構成する振動子を一定の振動数で振動させる方
式である。この振動した状態で回転力が加わると、コリ
オリの力が、振動子の質量と同じ振動数で振動方向に直
角な力として生じる。
【0005】この力による振動を検出することによっ
て、角速度を測定するのが振動型角速度センサーの原理
である。
【0006】上記の原理に基づいた角速度センサーを用
いた検出回路としては、たとえば特開平3−17271
1号公報で開示されている。
【0007】この公報に記載の振動子は、駆動部分と検
知部分とを直交させて接合した振動ユニットを、連結ブ
ロックで連結して音叉構造とした複合振動子である。
【0008】従来、振動子としてはエリンバーなどの恒
弾性金属、またはPZT系の圧電セラミックを用いてい
る。ここで恒弾性金属を用いた振動子の場合は、駆動お
よび検出のため、恒弾性金属の表面に電極を形成し、そ
の電極上に薄い圧電素子を接着し、さらにその圧電素子
上に電極を形成している。
【0009】また、振動子を発振させる発振回路は、原
理的には増幅器と帰還回路とで構成している。
【0010】一般に、増幅器の増幅率をα、増幅器の位
相遅れをθ1、帰還回路の伝達率をβ、位相遅れをθ2
とすると、発振回路の発振条件は |α|・|β|>1 (1) θ1+θ2=360° (2) である。
【0011】従来は発振条件の第(2)式を満たすため
に、増幅回路で位相を180°遅らせ、さらに複数の抵
抗と容量との組み合わせの移相回路で90°位相を遅ら
せ、最後に抵抗と圧電素子自身の容量で90°位相を遅
らせて、1ループを360°とする発振回路を用いて検
出回路を構成している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
発振回路は上述したように、移相回路、および抵抗と圧
電素子自身の容量による位相シフトが必要である。この
ため、温度の変化による移相回路の定数変化によって、
帰還回路の伝達率β、位相遅れθ2が変化して発振が不
安定になる。
【0013】したがって、回転力が加わったとき、コリ
オリの力により振動子に発生する振動自体も不安定にな
り、検波回路出力にドリフトが発生し、角速度センサー
の精度を著しく悪くするという課題がある。
【0014】さらに、移相回路の複数の抵抗により、帰
還回路の伝達率βが低くなるため、上記発振条件の第
(1)式を満たすために、増幅器の増幅率αを大きくし
たり、複数個の増幅器を必要とする。
【0015】また、帰還回路の伝達率βを一定に保って
発振を安定化するために、基準電圧発生回路なども必要
になり、検出回路が複雑化するという課題がある。
【0016】これらの課題を解決するために、本発明の
目的は、簡単な構成で高安定に発振する発振回路を有
し、測定精度の高い、量産性に適した回転角速度の検出
回路を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における検出回路は、下記記載の構成を採用
する。
【0018】本発明の検出回路は、振動子を励振させる
ために第1の電極と第1の電極と直角方向に第2の電極
を有し、さらに発生電界を取り出すために、第2の電極
に接続された第3の電極と、第3の電極と対向面上に第
4の電極、第3の電極と同一平面上に第5の電極、第4
の電極と同一平面上に第6の電極を有する水晶振動子
と、水晶振動子の第1の電極を入力に第2の電極を出力
に接続する反転増幅器を有する発振回路と、水晶振動子
の第5の電極と第6の電極を入力とする差動増幅回路
と、差動増幅回路の出力を入力とし発振回路出力を検波
信号とする検波回路と、検波回路出力を入力とする出力
増幅回路とを備えることを特徴とする。
【0019】本発明の検出回路は、振動子を励振させる
ために第1の電極と第1の電極と直角方向に第2の電極
を有し、さらに発生電界を取り出すために、第2の電極
に接続された第3の電極、第3の電極と対向面上に第4
の電極および第5の電極を有する水晶振動子と、水晶振
動子の第1の電極を入力に第2の電極を出力に接続する
反転増幅器を有する発振回路と、水晶振動子の第4の電
極と第5の電極を入力とする差動増幅回路と、差動増幅
回路の出力を入力とし発振回路出力を検波信号とする検
波回路と、検波回路出力を入力とする出力増幅回路とを
備えることを特徴とする。
【0020】本発明の検出回路は、振動子を励振させる
ために第1の電極と第1の電極と直角方向に第2の電極
を有し、さらに発生電界を取り出すために、第2の電極
に接続された第3の電極、第3の電極と直交面上に第4
の電極、第4の電極の対向面上に第5の電極を有する水
晶振動子と、水晶振動子の第1の電極を入力に第2の電
極を出力に接続する反転増幅器を有する発振回路と、水
晶振動子の第4の電極と第5の電極を入力とする差動増
幅回路と、差動増幅回路の出力を入力とし発振回路出力
を検波信号とする検波回路と、検波回路出力を入力とす
る出力増幅回路とを備えることを特徴とする。
【0021】本発明の検出回路は、振動子を励振させる
ために第1の電極と第1の電極と直角方向に第2の電極
を有し、さらに発生電界を取り出すために、第2の電極
に接続された第3の電極と、第3の電極と対向面上に第
4の電極、第3の電極と同一平面上に第5の電極、第4
の電極と同一平面上に第6の電極を有する水晶振動子
と、水晶振動子の第1の電極を出力に第2の電極を入力
に接続する反転増幅器を有する発振回路と、水晶振動子
の第5の電極と第6の電極を入力とする差動増幅回路
と、差動増幅回路の出力を入力とし発振回路出力を検波
信号とする検波回路と、検波回路出力を入力とする出力
増幅回路とを備えることを特徴とする。
【0022】本発明の検出回路は、振動子を励振させる
ために第1の電極と第1の電極と直角方向に第2の電極
を有し、さらに発生電界を取り出すために、第2の電極
に接続された第3の電極、第3の電極と対向面上に第4
の電極および第5の電極を有する水晶振動子と、水晶振
動子の第1の電極を出力に第2の電極を入力に接続する
反転増幅器を有する発振回路と、水晶振動子の第4の電
極と第5の電極を入力とする差動増幅回路と、差動増幅
回路の出力を入力とし発振回路出力を検波信号とする検
波回路と、検波回路出力を入力とする出力増幅回路とを
備えることを特徴とする。
【0023】本発明の検出回路は、振動子を励振させる
ために第1の電極と第1の電極と直角方向に第2の電極
を有し、さらに発生電界を取り出すために、第2の電極
に接続された第3の電極、第3の電極と直交面上に第4
の電極、第4の電極の対向面上に第5の電極を有する水
晶振動子と、水晶振動子の第1の電極を出力に第2の電
極を入力に接続する反転増幅器を有する発振回路と、水
晶振動子の第4の電極と第5の電極を入力とする差動増
幅回路と、差動増幅回路の出力を入力とし発振回路出力
を検波信号とする検波回路と、検波回路出力を入力とす
る出力増幅回路とを備えることを特徴とする。
【0024】
【作用】本発明の検出回路において、2つの第1の電極
と、この電極と直角方向に2つの第2の電極とを有する
水晶振動子の第1の電極を反転増幅器の入力に、第2の
電極を反転増幅器の出力に接続して、帰還回路に水晶振
動子を挿入する発振回路を構成する。
【0025】周波数32KHz近傍で発振する水晶振動
子による帰還回路は、増幅率|β|が0.2〜0.9程
度になり、位相遅れθ2はほぼ180°になる。また、
これより高い周波数でも、周波数を選択すれば同じよう
な条件が得られる。
【0026】一方、反転増幅器の増幅率は一般に20〜
30db以上あり、30KHz程度の周波数では、一般
の反転増幅器の位相回転はほとんど180゜に近いか
ら、第(1)式および第(2)式の発振条件を満たす。
【0027】したがって、本発明の検出回路は、発振回
路において移相回路を必要としないため、温度変化によ
り発振が不安定になることがない。
【0028】回転力が加わって、コリオリの力が発生す
ると、これにともなって発生する振動も安定化され、検
波出力のドリフト発生を防止することが可能となり、回
転角速度の検出精度が著しく向上する。
【0029】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例における
検出回路の構成を説明する。
【0030】はじめに、本発明の第1の実施例における
検出回路を、図面を基にして説明する。図1は本発明の
第1の実施例における振動子の電極配置構造を示す断面
図である。図2と図3とは本発明の第1の実施例におけ
る振動子の電極配置構造を示す平面図であり、図2は水
晶振動子の前面部を示し、図3は水晶振動子の後面部を
示す。図4は本発明の実施例における検出回路を示す回
路図である。以下図1から図4を用いて説明する。
【0031】図1から図4に示す水晶振動子は、X軸
(電気軸)に関して、XY面を0゜〜10゜回転してY
軸(機械軸)をY´軸としたXY´面で水晶を切断し、
Y´軸方向の伸縮を振動の中立面の両側に起こさせる電
極配置をした、いわゆるXカット水晶振動子である。こ
こにY´軸に直行するZ軸(光軸)をZ´軸とする。
【0032】図2に示すように、水晶振動子は枝部1
3、14と基部15とからなり、基部15の末端は固定
部16になって、外部への端子が形成されている。枝部
13、14と、基部15に電極を図2、図3に示すよう
に形成し、図1に示すように、各々の電極を水晶振動子
の内部で接続する。図2、図3に示すに示す水晶振動子
は、一つの水晶基板から写真製版技術とエッチング技
術、あるいはワイヤーソー加工技術によって、一体に形
成される。
【0033】図1に示すように、音叉の枝部13のY´
Z´面に平行な一方の面に電極1を設け、この電極1の
対向面に電極2を設け、さらにXY´面に平行な面に電
極3を設け、この電極3の対向面に電極4を設ける。
【0034】さらに、枝部14のXY´面に平行な一方
の面に電極5と電極6とを設け、電極5と電極6の対向
面に電極7と電極8とを設ける。
【0035】そして、電極1と電極2を水晶振動子内で
接続して端子10を設け、電極3と電極4を水晶振動子
内で接続して端子9を設ける。この電極1、2、3、4
が水晶振動子を励振させるための電極である。
【0036】さらに、電極5と電極7と電極2とを水晶
振動子の内部で接続する。後に述べるように、これらの
電極2、5、7を接続する端子10は、図4に示す発振
回路30の出力に接続する。したがって、電極5と電極
7とは、発振回路の出力電圧と同じ電位を示す。
【0037】またさらに、電極6より端子12を設け、
電極8より端子11を設ける。この電極6、8が、発生
電界を取り出すための電極である。前述のように、電極
5と電極7とが発振回路30の出力と同電位になるた
め、端子11、端子12には発振回路30の出力に発生
電界が重畳された出力が得られる。これらの電極1〜8
は、クロム(Cr)と金(Au)などの金属膜を薄膜形
成手段である真空蒸着法により形成している。
【0038】上記の端子9、10を図4の検出回路の発
振回路30に接続する。図4に示すように、水晶振動子
20の端子9を発振回路30のCMOSトランジスタ
(相補型電界効果トランジスタ)で構成された反転増幅
器32であるインバータの入力に接続し、端子10を反
転増幅器32の出力に接続する。さらに端子11、12
を差動増幅回路40の入力に接続する。
【0039】ここに、発振回路30の抵抗31は帰還抵
抗Rfであり、コンデンサ33、コンデンサ34はそれ
ぞれ入力容量Cin、出力容量Coutであり、水晶振
動子20と共に帰還回路を形成する。
【0040】本発明においては前記の発振条件の第
(1)式、第(2)式を満たしている。このため、電圧
を印加すると、図1の実線で示す方向に電界が印加さ
れ、発振回路は発振を開始してすぐに定常状態になり、
図2のX軸方向に、一定の共振周波数で自励振動する。
【0041】この水晶振動子に角速度ωの回転力がY´
軸まわりに加わると、それに対応したコリオリの力Fc
が両方の音叉の枝部13、14に、互いに平行でかつ反
対方向に発生する。
【0042】ここで、振動している枝の振動の速度vを v=a・sinω。t (3) a:振動音叉の振幅 ω。:振動の周期 とすれば、一つの音叉に働くコリオリの力Fcは下記の
ようになる。 Fc=2mωv=2mω・a・sinω。t (4) m:音叉の振動部の質量
【0043】角速度ωによる発生電界は、図1における
破線で示す矢印のようになり、端子11、12の検出出
力として、図4に示す差動増幅回路40の入力に、発振
回路30の出力に重畳して印加される。
【0044】差動増幅回路40の出力は、発振回路30
の出力が差し引かれて、純粋に角速度ωによる発生電界
に依存するもののみとなる。ここで、差動増幅回路40
の出力電圧の位相と発振回路30の出力電圧の位相とを
同じにするために、発振回路30の後に移相回路70を
必要とする。
【0045】差動増幅回路40の入力に検出出力に重畳
して印加される発振回路30の出力電圧は充分大きいた
め、差動増幅回路40は安定に動作し、出力に発生する
ドリフトは非常に小さくなる。差動増幅回路40の出力
は、さらに、検波回路50の入力に印加され、発振回路
30の出力によって検波される。
【0046】検波回路50の出力は、平滑回路を含む出
力増幅回路60の入力に接続され、そして出力増幅回路
60の出力は回転角速度に比例した直流電圧となる。こ
の直流電圧値の大きさから回転角速度を知ることがで
き、角速度検出装置(ジャイロスコープ)を実現するこ
とができる。
【0047】つぎに、本発明の第2の実施例における検
出回路を図面を基に説明する。図5は本発明の第2の実
施例における振動子の電極配置構造を示す断面図であ
る。図6と図7と図8は本発明の第2の実施例における
振動子の電極構造構造を示す平面図であり、図6は水晶
振動子の前面図、図7は側面部、図8は後面部を示す。
以下図4、および図5から図8を用いて説明する。
【0048】第1の実施例と同じく、図6に示すように
水晶振動子は、枝部13、14と、基部15と、固定部
16とからなる。枝部13、14と、基部15とに電極
を図6、図7、図8に示すように形成し、図5に示すよ
うに、それぞれの電極を水晶振動子内部で接続する。
【0049】図5に示すように、音叉の枝部13のY´
Z´面に平行な一方の面に電極1を設け、この電極1の
対向面に電極2を設け、さらにXY´面に平行な面に電
極3を設け、この電極3の対向面に電極4を設ける。
【0050】さらに、枝部14のY´Z´面に平行な一
方の面に電極5と電極6とを設け、この電極5、6の対
向面に電極7を設ける。
【0051】そして、電極1と電極2を水晶振動子内で
接続して端子9を設け、電極3と電極4を水晶振動子内
で接続して端子10を設ける。この電極1、2、3、4
が水晶振動子を励振させるための電極である。
【0052】またさらに、電極3と電極4と電極7とを
水晶振動子内部で接続する。後述するように、これらの
電極3、4、7を接続する端子10は、図4に示す発振
回路30の出力に接続する。したがって、電極7は発振
回路30の出力電圧と同じ電位を示す。
【0053】またさらに、電極6より端子11を設け、
電極5より端子12を設ける。この電極5、6が発生電
界を取り出すための電極である。前述のように、電極7
が発振回路30の出力と同電位になるため、端子11、
端子12には発振回路30の出力に発生電界が重畳され
た出力が得られる。
【0054】上記の端子9を、図4の検出回路に示す発
振回路30の反転増幅器32の入力に、端子10を反転
増幅器32の出力に接続する。さらに、端子11、12
を差動増幅回路40の入力に接続する。これ以降は第1
の実施例と同じ回路構成であり説明は省略する。
【0055】つぎに、本発明の第3の実施例における検
出回路を図面を基に説明する。図9は本発明の第3の実
施例における振動子の電極配置構造を示す断面図であ
る。図10と図11は本発明の第3の実施例における振
動子の電極構造を示す平面図であり、図10は水晶振動
子の前面図、図11は後面部を示す。以下図4、および
図10と図11を用いて説明する。
【0056】第1の実施例と同じく、図10に示すよう
に水晶振動子は枝部13、14と基部15、固定部16
とからなる。枝部13、14と、基部15に電極を図1
0、図11に示すように形成し、図9に示すように、そ
れぞれの電極を水晶振動子内部で接続する。
【0057】図9に示すように、音叉の枝部13のY´
Z´面に平行な一方の面に電極1を設け、この電極1の
対向面に電極2を設け、さらにXY´面に平行な面に電
極3を設け、この電極3の対向面に電極4を設ける。
【0058】さらに、枝部14のXY´面に平行な一方
の面に電極5を設け、この電極5の対向面に電極6を設
け、Y´Z´面に平行な面に電極7を設ける。
【0059】そして、電極1と電極2を水晶振動子内で
接続して端子9を設け、電極3と電極4を水晶振動子内
で接続して端子10を設ける。この電極1、2、3、4
が水晶振動子を励振させるための電極である。
【0060】また、電極3と電極4と電極7とを水晶振
動子内部で接続する。後に述べるように、これらの電極
3、4、7を接続する端子10は、図4に示す発振回路
30の出力に接続する。したがって、電極7は発振回路
30の出力電圧と同じ電位を示す。
【0061】またさらに、電極6より端子11を設け、
電極5より端子12を設ける。この電極5、6が発生電
界を取り出すための電極である。前述のように、電極7
が発振回路30の出力と同電位になるため、端子11、
端子12には発振回路30の出力に発生電界が重畳され
た出力が得られる。
【0062】上記の端子9を、図4の検出回路に示す発
振回路30の反転増幅器32の入力に、端子10を反転
増幅器32の出力に接続する。さらに、端子11、12
を差動増幅回路40の入力に接続する。これ以降は第1
の実施例と同じ回路構成であり説明は省略する。
【0063】つぎに、本発明の第4の実施例における検
出回路の構造を、図面を基に説明する。図12は本発明
の第4の実施例における振動子の電極構造と発振回路と
の接続状態を示す断面図である。
【0064】振動子の電極構造は、図1から図3を用い
て説明した第1の実施例と同じであるが、端子9、10
と発振回路との接続構成を変えることにより、発振回路
の発振入力電圧を検出出力に重畳する。本発明の第4の
実施例では、図4に示す水晶振動子20の端子9を発振
回路30の反転増幅器32の出力に接続し、端子10を
反転増幅器32の入力に接続する。
【0065】発振回路30の発振入力電圧は、振動子特
性であるQ値の大きな水晶振動子電流が入力容量33に
流れて発生する電圧波形なので、発振出力電圧波形より
大きさは小さいが、きれいな正弦波形となる。
【0066】さらにこの発振入力電圧に角速度ωによる
発生電界による検出出力が重畳して差動増幅回路に印加
されると、発振入力電圧は差動によりほどんど完全に打
ち消されて、ドリフトはよりいっそう小さくなり、差動
増幅回路の出力は検出出力のみとなり安定度が増加し、
測定精度が向上する。
【0067】つぎに本発明の第5の実施例における検出
回路を説明する。第5の実施例の振動子の電極配置構造
は、図5から図8を用いて説明した第2の実施例と同じ
であるが、端子9、10と発振回路との接続構成を変え
ることにより、発振回路の発振入力電圧を検出出力に重
畳する。本発明の第5の実施例では、図4に示す水晶振
動子20の端子9を発振回路30の反転増幅器32の出
力に接続し、端子10を発振回路30の反転増幅器32
の入力に接続する。
【0068】つぎに本発明の第6の実施例における検出
回路を説明する。第6の実施例の振動子の電極配置構造
は、図9から図11を用いて説明した第3の実施例と同
じであるが、端子9、10と発振回路との接続構成を変
えることによって、発振回路の発振入力電圧を検出出力
に重畳する。本発明の第6の実施例では、図4に示す水
晶振動子20の端子9を発振回路30の反転増幅器32
の出力に接続し、端子10を発振回路30の反転増幅器
32の入力に接続する。
【0069】この第5の実施例と第6の実施例とにおい
ても、前述した第4の実施例とおなじく、ドリフトはよ
りいっそう小さくなり、差動増幅回路の出力は検出出力
のみとなり安定度が増加し、測定精度が向上するという
効果をもつ。
【0070】以上説明した実施例では反転増幅器32と
してCMOSトランジスタで構成されたインバータの例
を示したが、他の回路をすべてCMOSトランジスタで
構成することも可能である。
【0071】さらに以上説明した実施例では、32KH
z近傍の発振周波数の水晶振動子の例を示したが、周波
数を選択すれば、同じような構成の発振回路で発振が可
能である。
【0072】またさらに、振動子の基板の材料が水晶の
例を示したが、タンタル酸リチウム単結晶、ニオブ酸リ
チウム単結晶、ほう酸リチウム単結晶など圧電性を示す
材料でもよい。さらに、シリコン基板にZn0等の圧電
性材料を用いて高周波スパッタリング法で圧電膜を形成
して振動子とすることも可能である。
【0073】さらにそのうえ振動子として音叉型振動子
を例にしてこれまでの実施例は説明したが、本発明は屈
曲振動を行う音片にも適用することができる。
【0074】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よる検出回路は、帰還回路に伝達率の低下や位相遅れの
変動がない高安定に発振する発振回路を有する。またさ
らに、発振出力に検出出力を重畳して差動増幅回路を安
定に動作させている。
【0075】このため、検波回路出力にドリフトが発生
せず、測定精度が著しく高くなるという効果がある。さ
らに、回路構成が簡単なため、量産性が良好であるとい
う効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における検出回路を構成
する水晶振動子の電極配置構造を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における検出回路を構成
する水晶振動子の電極配置構造を示し、前面部を示す平
面図である。
【図3】本発明の第1の実施例における検出回路を構成
する水晶振動子の電極配置構造を示し、後面部を示す平
面図である。
【図4】本発明の実施例における検出回路を示す回路図
である。
【図5】本発明の第2の実施例における検出回路を構成
する水晶振動子の電極配置構造を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例における検出回路を構成
する水晶振動子の電極配置構造を示し、前面部を示す平
面図である。
【図7】本発明の第2の実施例における検出回路を構成
する水晶振動子の電極配置構造を示し、側面部を示す平
面図である。
【図8】本発明の第2の実施例における検出回路を構成
する水晶振動子の電極配置構造を示し、後面部を示す平
面図である。
【図9】本発明の第3の実施例における検出回路を構成
する水晶振動子の電極配置構造を示す断面図である。
【図10】本発明の第3の実施例における検出回路を構
成する水晶振動子の電極配置構造を示し、前面部を示す
平面図である。
【図11】本発明の第3の実施例における検出回路を構
成する水晶振動子の電極配置構造を示し、後面部を示す
平面図である。
【図12】本発明の第4の実施例における検出回路を構
成する水晶振動子の電極配置構造を示す断面図である。
【符号の説明】
20 水晶振動子 30 発振回路 40 差動増幅回路 50 検波回路 60 出力増幅回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動子を励振させるために第1の電極と
    第1の電極と直角方向に第2の電極を有し、さらに発生
    電界を取り出すために、第2の電極に接続された第3の
    電極と、第3の電極と対向面上に第4の電極、第3の電
    極と同一平面上に第5の電極、第4の電極と同一平面上
    に第6の電極を有する水晶振動子と、水晶振動子の第1
    の電極を入力に第2の電極を出力に接続する反転増幅器
    を有する発振回路と、水晶振動子の第5の電極と第6の
    電極を入力とする差動増幅回路と、差動増幅回路の出力
    を入力とし発振回路出力を検波信号とする検波回路と、
    検波回路出力を入力とする出力増幅回路とを備えること
    を特徴とする検出回路。
  2. 【請求項2】 振動子を励振させるために第1の電極と
    第1の電極と直角方向に第2の電極を有し、さらに発生
    電界を取り出すために、第2の電極に接続された第3の
    電極、第3の電極と対向面上に第4の電極および第5の
    電極を有する水晶振動子と、水晶振動子の第1の電極を
    入力に第2の電極を出力に接続する反転増幅器を有する
    発振回路と、水晶振動子の第4の電極と第5の電極を入
    力とする差動増幅回路と、差動増幅回路の出力を入力と
    し発振回路出力を検波信号とする検波回路と、検波回路
    出力を入力とする出力増幅回路とを備えることを特徴と
    する検出回路。
  3. 【請求項3】 振動子を励振させるために第1の電極と
    第1の電極と直角方向に第2の電極を有し、さらに発生
    電界を取り出すために、第2の電極に接続された第3の
    電極、第3の電極と直交面上に第4の電極、第4の電極
    の対向面上に第5の電極を有する水晶振動子と、水晶振
    動子の第1の電極を入力に第2の電極を出力に接続する
    反転増幅器を有する発振回路と、水晶振動子の第4の電
    極と第5の電極を入力とする差動増幅回路と、差動増幅
    回路の出力を入力とし発振回路出力を検波信号とする検
    波回路と、検波回路出力を入力とする出力増幅回路とを
    備えることを特徴とする検出回路。
  4. 【請求項4】 振動子を励振させるために第1の電極と
    第1の電極と直角方向に第2の電極を有し、さらに発生
    電界を取り出すために、第2の電極に接続された第3の
    電極と、第3の電極と対向面上に第4の電極、第3の電
    極と同一平面上に第5の電極、第4の電極と同一平面上
    に第6の電極を有する水晶振動子と、水晶振動子の第1
    の電極を出力に第2の電極を入力に接続する反転増幅器
    を有する発振回路と、水晶振動子の第5の電極と第6の
    電極を入力とする差動増幅回路と、差動増幅回路の出力
    を入力とし発振回路出力を検波信号とする検波回路と、
    検波回路出力を入力とする出力増幅回路とを備えること
    を特徴とする検出回路。
  5. 【請求項5】 振動子を励振させるために第1の電極と
    第1の電極と直角方向に第2の電極を有し、さらに発生
    電界を取り出すために、第2の電極に接続された第3の
    電極、第3の電極と対向面上に第4の電極および第5の
    電極を有する水晶振動子と、水晶振動子の第1の電極を
    出力に第2の電極を入力に接続する反転増幅器を有する
    発振回路と、水晶振動子の第4の電極と第5の電極を入
    力とする差動増幅回路と、差動増幅回路の出力を入力と
    し発振回路出力を検波信号とする検波回路と、検波回路
    出力を入力とする出力増幅回路とを備えることを特徴と
    する検出回路。
  6. 【請求項6】 振動子を励振させるために第1の電極と
    第1の電極と直角方向に第2の電極を有し、さらに発生
    電界を取り出すために、第2の電極に接続された第3の
    電極、第3の電極と直交面上に第4の電極、第4の電極
    の対向面上に第5の電極を有する水晶振動子と、水晶振
    動子の第1の電極を出力に第2の電極を入力に接続する
    反転増幅器を有する発振回路と、水晶振動子の第4の電
    極と第5の電極を入力とする差動増幅回路と、差動増幅
    回路の出力を入力とし発振回路出力を検波信号とする検
    波回路と、検波回路出力を入力とする出力増幅回路とを
    備えることを特徴とする検出回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011141266A (ja) * 2009-12-10 2011-07-21 Seiko Epson Corp 振動片、振動子、物理量センサー、及び電子機器
US11499054B2 (en) 2017-04-10 2022-11-15 Nanophase Technologies Corporation Coated powders having high photostability

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JP2011141266A (ja) * 2009-12-10 2011-07-21 Seiko Epson Corp 振動片、振動子、物理量センサー、及び電子機器
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